JPH11147277A - 親水性被膜形成基材及びその製造方法 - Google Patents

親水性被膜形成基材及びその製造方法

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JPH11147277A
JPH11147277A JP9317403A JP31740397A JPH11147277A JP H11147277 A JPH11147277 A JP H11147277A JP 9317403 A JP9317403 A JP 9317403A JP 31740397 A JP31740397 A JP 31740397A JP H11147277 A JPH11147277 A JP H11147277A
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JP
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coating
film
substrate
silica
hydrophilic film
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JP9317403A
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Inventor
Kazuo Hirota
和男 広田
Seiji Yamazaki
誠司 山崎
Satoko Sugawara
聡子 菅原
Yasuaki Kai
康朗 甲斐
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Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス等の表面に親水性の被膜を形成し、親
水性に優れ、かつ耐久性にも優れた親水性被膜形成基材
およびその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の親水性被膜形成基材は、基板上
に、シリカおよび/またはアルミナの微粒子、並びにチ
タニアと非晶質の金属酸化物を含んでなる被膜が形成さ
れており、かつチタンに対するケイ素および/またはア
ルミニウムの比率が重量比で、膜中で0.2〜1.7で
あり、最表面では1.5〜3であることを特徴とする。
更に本発明の親水性被膜形成基材の製造方法の一つは、
焼成によりチタニアを形成するゾル、非晶質の金属酸化
物を形成するゾル、シリカおよび/またはアルミナの微
粒子を含む溶液であって、溶液の焼成後の金属酸化物の
組成が、チタニア45〜85重量%、非晶質金属酸化物
5〜20重量%およびシリカおよび/またはアルミナの
微粒子10〜50重量%となるようにした該溶液を、基
板上に塗布し次いで400〜850℃の温度で焼成する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、ミラー、
金属、プラスチック等の表面に親水性被膜が形成され、
かつその親水性が長く持続する親水性被膜形成基材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無機ガラス等は従来から透明基材として
の性質を活かして例えば窓ガラス、鏡面、眼鏡レンズな
ど物品に広く利用されている。しかしながら、これら透
明基材を用いた物品の欠点は高温高湿の場所または温度
や湿度差の大きい境界面などにおいて使用すると物品の
表面に結露を生じ、これに起因して物品の表面が曇りを
帯びることである。とくに透明基材のうちでも窓ガラ
ス、眼鏡レンズ、鏡などにおいて製品の表面が曇った
り、あるいは傷がつきやすいということは重大な問題で
ある。従って各方面からこれらの改良に関する要望がな
されており、これまでに透明基材をはじめとする各種物
品に対して親水性、耐久性を付与しようとする試みが種
々提案されている。基材表面の曇りを防止する方法とし
て、ガラス等の表面に親水性の被膜を形成することが行
なわれている。最も簡単な手段として、界面活性剤を表
面に塗布することで曇りを防ぐことができることは古く
から知られており、界面活性剤にポリアクリル酸やポリ
ビニルアルコールなどの水溶性ポリマーを配合すること
でその効果の持続性を上げる試みがなさている(例え
ば、特開昭52−101680号公報等)等。しかしな
がら、この様な方法においては一時的に親水性を付与す
るのみであり連続的な効果を期待することはできない。
【0003】また、特開昭55−154351号公報に
は、ガラス基材表面に、モリブデン酸化物とタングステ
ン酸化物のうちいずれか一種以上とリン酸化物とを含む
薄膜を物理蒸着、化学蒸着等で形成することにより親水
性に優れた親水性薄膜を得る方法が提案されている。ま
た、特開昭54−105120号公報には、P2 Oを含
むガラスに、P2 5 の液体または蒸気を接触させるこ
とにより親水性を付与する方法が提案されている。ま
た、特開昭53−58492号公報には、スルホン酸型
両性界面活性剤および無機塩あるいは酢酸塩を含む組成
物を低級アルコール溶液を用いて基材に塗布することに
より密着性に優れた親水膜を形成する方法が提案されて
いる。しかし、上記のいずれの方法においても親水性能
の長期持続性に劣るという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来の技
術においては、持続性を有する親水性、耐候性を満足す
る親水性被膜形成基材がなかった。本発明は、かかる従
来技術の欠点を解消しようとするものであり、親水性に
優れ、かつ耐久性に優れた親水性被膜形成基材およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
以下の親水性被膜形成基材を提供することにより達成さ
れ、この親水性被膜形成基材は、基板上に、シリカおよ
び/またはアルミナの微粒子、並びにチタニアと非晶質
の金属酸化物を含んでなる被膜が形成されており、かつ
チタンに対するケイ素および/またはアルミニウムの比
率が原子比で、膜中で0.2〜1.7であり、最表面で
は1.5〜3であることを特徴とする。
【0006】更に、本発明の親水性被膜形成基材の製造
方法は、焼成によりチタニアを形成するゾル、非晶質の
金属酸化物を形成するゾル、シリカおよび/またはアル
ミナの微粒子を含む溶液であって、溶液の焼成後の金属
酸化物の組成が、チタニア45〜85重量%、非晶質金
属酸化物5〜20重量%およびシリカおよび/またはア
ルミナの微粒子10〜50重量%となるようにした該溶
液を、基板上に塗布し次いで400〜850℃の温度で
焼成することを特徴とする。
【0007】更に又、本発明の親水性被膜形成基材の別
の製造方法は、金属酸化物を形成するゾルを基板上に塗
布し第1の被膜を形成し、次いで前記塗布液を該第1の
被膜上に塗布し第2の被膜を形成して2層構造の被膜を
得、次いで該2層構造の被膜を形成した基板を400〜
850℃の温度で焼成することを特徴とする。
【0008】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明においては上述の構成とすることにより、チ
タニアの光触媒活性によって表面に付着する汚れの分解
除去性が付与され、極めて長寿命の親水表面を得るとと
もに、親水性に非常に優れた表面となるため親水効果が
高く、また光があたらない場所でも長時間効果を持続す
ることが可能となる。
【0009】使用する基板としては、金属、ガラス、樹
脂等の無機や有機の材料が挙げられる。また、透明基
材、不透明基材、または、透明基材の片面にミラー処理
された鏡体であっても使用することができる。チタニア
はアモルファスであってもアナターゼ、ブルッカイト又
はルチル型の結晶および/またはこれらの混晶でも構わ
ないが、アナターゼ型が最も好ましい。
【0010】該親水性被膜には、チタニア以外の金属酸
化物を含んでいてもよく、具体的には、例えばチタン酸
鉄、酸化鉄、酸化ビスマス、酸化モリブデン、酸化ニッ
ケル、酸化タングステン、シリカ、アルミナ、酸化イッ
トリウム、酸化錫、酸化マンガン、酸化亜鉛、酸化コバ
ルト、酸化銅、酸化銀、酸化バナジウム、酸化クロム、
酸化ジルコニウム等の中から1種類以上を必要に応じて
用いることができる。
【0011】脱水縮重合して非晶質の金属酸化物を形成
する金属酸化物ゾルとしては、シリカゾルが最も代表的
であるが、シリカ−アルミナ、シリカ−ジルコニアなど
の複合酸化物ゾル等を用いてもよい。この金属酸化物
は、焼成後に非晶質の膜を形成し、親水性膜の耐摩耗性
を大幅に向上させることができる。
【0012】このことは、以下のように考えることがで
きる。焼成後のチタニアは結晶粒を形成するため膜自体
が脆い。従って、外部から応力を加えられると脆性破壊
をおこし、ついには基板から剥離してしまう。しかし、
チタニアに非晶質成分が加わると、結晶粒の成長が適度
に制御されるため、外部応力に耐えるようになる。また
非晶質成分は結晶粒間をつなぐバイダとしての効果を発
揮しているとも考えられる。
【0013】非晶質の金属酸化物の添加量は、チタニア
と金属酸化物の合計を100重量%とした場合、重量で
5〜20重量%の範囲であることが好ましい。5%より
少ないと耐摩耗性の向上効果が期待できず、20重量%
を超えると結晶成長が阻害され光触媒効果が得られなく
なる。
【0014】チタニア自身は親水性であるが、表面の活
性が極めて高いため空気中に放置しておくと、ハイドロ
カーボンなどの汚染物質が吸着して親水性を失ってい
く。紫外線の照射強度が大きな環境下では、表面に吸着
された有機汚染物質は分解されて親水性を維持すること
ができる。しかし、夜間や雨天時には親水性を長時間維
持することが困難になる。この問題は、被膜に物理吸着
水を多く有しやすい微粒子を添加することによって解消
される。親水維持性能の観点から添加する微粒子として
は、特にシリカおよび/またはアルミナの微粒子が好ま
しい。シリカおよび/またはアルミナの微粒子の含有率
は被膜全体に対して10〜50重量%の範囲であること
が好ましい。含有率が10重量%より少ないと十分な親
水維持性能が得られず、逆に50重量%より多いと光触
媒性能が十分得られなくなるとともに耐摩耗性も低下す
る。
【0015】添加される上記のシリカは、結晶性のシリ
カ又は無定形、ガラス状もしくはコロイダルシリカのい
ずれであってもよい。特にコロイダルシリカが好まし
い。また、添加される上記のアルミナは、α−アルミ
ナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、η−アルミナ、コロ
イダルアルミナのいずれであってもよい。特にコロイダ
ルアルミナが好ましい。
【0016】親水維持性の効果を得るためには該微粒子
の含有量は高いほど好ましいが、一方被膜の耐久性を確
保するために該微粒子の含有率には上限が発生する。
【0017】上記2つの点を解決するために、本発明者
は、チタニアに対するシリカおよび/またはアルミナ成
分の重量比が被膜中と最表面とで変化し、チタンに対す
るケイ素および/またはアルミニウム成分の原子比を、
被膜内部では0.2〜1.7とし、最表面では1.5〜
3とした構成が非常に効果的であることを見出した。
【0018】被膜内部の該原子比が0.2〜1.7の範
囲内であれば被膜の耐久性は十分に得られ、また、最表
面の該原子比が1.5〜3の範囲内であれば十分の親水
維持性が得られる。本発明による被膜の構成では、チタ
ンに対するケイ素および/またはアルミニウム成分の重
量比は被膜の最表面から膜中に向かって深さにより変化
している。この組成比は、最表面から30nmまでの深
さの範囲で変化していることが好ましい。変化範囲がこ
れ以上大きいと耐久性と親水維持性両立の効果が小さく
なり、耐久性が十分に得られなかったり、また、触媒性
能が低下する。ここで、最表面とはXPS(X線光電子
分光分析)にて測定したときの深さ0のところであり、
実際には深さ0から5nmの深さまでの情報を含む。
【0019】また、特に基板にソーダライムガラスを用
いる場合には、この基板上に中間層として金属酸化物層
を設けた上に親水性被膜を形成してもよい。この中間層
としては、ソーダライムガラスからのナトリウムイオン
の拡散を防止できるものなら如何なるものでもよいが、
特にシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ複合酸化物、
シリカ−チタニア複合酸化物などが好適に用いられる。
また、上述の酸化物膜に他の金属酸化物を加えてもよ
い。ナトリウムイオンがチタニア膜中に存在するとTi
2-x −Nax を形成し、紫外線によって発生した正孔
と電子の再結合サイトとなるため、光分解性能が低下す
ることがあるからである。
【0020】本発明の親水性被膜形成基材上に形成され
る親水性被膜の厚さは、好ましくは50〜300nmで
ある。更に、本発明においては、親水性被膜が形成され
ているのとは反対側の面に、反射膜を形成することがで
きる。
【0021】チタニアの光触媒特性によって汚れを分解
するための光源としては、400nm以下の紫外線を含
むものが良く、例えば太陽光、水銀灯、蛍光灯、ハロゲ
ンランプ、ショートアークキセノン光、レーザー光等が
ある。本発明では、親水性被膜を形成した部分に直接光
が照射されるように光源を設けてもよいが、通常は特別
に光源を要せず、例えば室内の蛍光灯や太陽などの自然
光によって充分に性能を得ることができる。
【0022】該親水性被膜を形成する方法としては、焼
成によってチタニアを形成するゾルと、非晶質の金属酸
化物を形成するゾルと、シリカおよび/またはアルミナ
の微粒子を含む複合溶液を基板に塗布し、400〜85
0℃で焼成する方法がある。
【0023】金属酸化物のゾルとしては、金属アルコキ
シドから作製することができる。チタニアゾルとして
は、例えばチタンテトライソプロポキシドやテトラエト
キシチタンなどのようなチタンアルコキシドを加水分解
し、脱水縮重合して得ることもできる。この場合、反応
性を制御するために配位子を用いてもよい。
【0024】また、アルコキシドから作製したゾル溶液
に、金属の硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、ステアリ
ン酸塩、また塩化物や臭化物などのハロゲン化物やその
縮合物などを添加してもよい。
【0025】また、金属酸化物として市販されているも
のを用いることもできる。具体的には例えばシリカゾル
としては商品名スーパーセラ(大八化学工業所製)、商
品名セラミカ(日板研究所製)、商品名HAS(コルコ
ート社製)、商品名アトロンSiN−500(日本曹達
(株)製)、商品名CGS−D1−0600(チッソ
(株)製)などを利用することができる。
【0026】また、TA−10,TA−15(日産化学
工業(株)製)、アトロン(TiN−500(二本曹達
(株)製)などのチタニアゾル、NZS−30A,NZ
S−30B(日産化学工業(株)製)やAZS−A,A
ZS−NB,AZS−B(日本触媒化学工業(株)製)
などのジルコニアゾル、商品名アルミナゾル−100、
アルミナゾル−200、アルミナゾル−520(日産化
学工業(株)製)、商品名カタロイドAS−3(触媒化
成工業(株)製)などのアルミナゾルなども用いること
ができる。
【0027】親水性特性を長くするためには物理吸着水
の多く含みうるものが好ましいが、焼成して膜状となる
ものよりも微粒子状のものの方が物理吸着水が多いため
好ましい。さらに、微粒子の大きさとしては、粒径5〜
100nm程度のものが好ましい。粒径が100nmよ
りも大きくなると、透明性が失われると同時に、膜の緻
密性が損なわれ、物理的な耐久性が低下する。また、5
nmよりも小さいと、製造が困難になるとともに、粒子
の均一な分散が困難となる。なかでも、透明性の水戸の
物理吸着性能の面から粒径5〜20nm程度のコロイド
状のものが特に好ましい。
【0028】上記ゾル溶液は、必要に応じて水や有機溶
媒などで希釈して用いることができる。使用する有機溶
媒としては、コーティング液中に含まれる金属酸化物ゾ
ルが溶解するものであれれば如何なる溶媒でもよいが、
例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール
等の1級アルコール、イソプロピルアルコール等の2級
アルコール、ターシャルブタノール等の3級アルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族、
芳香族、脂環式の炭化水素等の一般的な溶媒が挙げら
れ、これらを単独で、または混合して用いることができ
る。
【0029】基板上に上記ゾル溶液を塗布する方法とし
ては、浸漬引き上げ法(ディッピング法)、スプレー
法、フローコート法、スピンコート法、ロールコート法
などの既知の塗布手段が適宜採用できる。塗布風乾した
後に400〜850℃で焼成することによって親水製被
膜が得られる。400℃より低温では膜硬度が不足す
る。また、850℃より高温ではチタニアがルチル型に
相転移しやすく十分な光触媒性能が得られなくなる。
【0030】チタンに対するケイ素および/またはアル
ミニウムの原子比を被膜内部から最表面にかけて変化さ
せる方法としては、ゾルゲル法によりチタンに対するケ
イ素および/またはアルミニウムの原子比が異なる2種
類のチタニアとシリカおよび/またはアルミナの混合ゾ
ルを基板上に順次塗布して、層間で相互拡散を起こさせ
る方法や、スパッタリング法によりチタンとアルミニウ
ムをターゲットして、真空チャンバー内で両ターゲット
からのスパッタリングレートを徐々に変化させて堆積さ
せる方法や、CVD法によりチタニウム塩と珪素やアル
ミニウムの金属塩の真空チャンバー内への導入量を比率
を徐々に変化させながら基板上で熱分解させて複合膜を
堆積させていく方法などがある。
【0031】しかしチタニアゾルとシリカなどの金属酸
化物のゾルとコロイダルシリカおよび/またはコロイダ
ルアルミナの混合ゾルを基板上に塗布し、急激に溶媒が
蒸発しないように徐々に乾燥させるようにすれば、特別
の方法を取らなくても、膜の乾燥につれて主にコロイダ
ルシリカやコロイダルアルミナが塗布膜の表面近傍に移
動していくため、塗布液の成分比に比較して、ケイ素や
アルミニウムの原子比の高い表面層を形成することがで
きる。溶媒の蒸発速度は溶媒の蒸気圧、塗布液の固形分
濃度、スピンコートの場合に回転速度と回転時間などに
より制御することが可能である。
【0032】該親水性被膜の膜厚としては、50nm〜
300nmが好ましい。50nmよりも薄い場合、親水
性能が不足し、一方300nmよりも厚い場合、焼成時
のクラックなどが発生しやすく、透明な膜が得られにく
くなる。以上のように本発明によれば、その構成をチタ
ニアと比晶質の金属酸化物、さらにシリカおよび/また
はアミナの微粒子を含む被膜であって、かつ、最表面の
チタンに対するケイ素および/またはアルミニウムの含
有量が原子比で、膜中は0.2〜1.7であり、最表面
で1.5〜3となるように形成することによって、高い
耐久性と親水性能を兼ね備えた親水性被膜を得ることが
できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明における構成および効果をより
明確にするため、実施例により詳しく説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0034】性能の評価は膜表面の水滴接触角によって
行った。親水性の有無の判断としては、接触角が10°
以下であれば濡れ効果と防曇効果にすぐれ、20°以下
であれば濡れ効果があると見ることができる。光触媒性
能はオレイン酸を塗布した被膜表面を、2mW/cm2
照射強度のブラックライトで12時間照射して評価し
た。光分解後の水滴接触角によって触媒性を判断した。
【0035】親水性の維持能力は紫外線強度が0.01
mW/cm2 以下の環境に48時間放置し、水滴接触角の
増加によって測定した。
【0036】また、摩耗子にキャンパス布を用い、10
0g/cm2 の荷重で3000回の摺動試験を実施し耐摩
耗性評価を行った。
【0037】耐久性は、70℃の5%塩水に浸漬し膜剥
離や傷の発生の有無などで調べた。
【0038】実施例1 チタンのアルコキシドとしてチタンテトライソプロポキ
シドをエタノールに0.5 mol/Lとなるように溶解
し、これに2−メチル−2,4−ペンタンジオールをア
ルコキシド1 molに対して1 mol加えて1時間還流し
た。室温まで冷却し、冷却した溶液に硝酸を添加し酸性
になるよう調整した後、水をアルコキシドと等モル量滴
下し、1時間の還流を行ない、チタニアゾルを得た。
【0039】上述のようにして得られたチタニアゾル溶
液に市販のシリカゾル(アトロンNSi−500、日本
曹達株式会社製の商品名)と、市販のコロイダルシリカ
(ST−O、日産化学工業株式会社製の商品名)を混合
し、すべての金属酸化物の合計量を固形分濃度とした場
合に2重量%となるように調整した。この時の塗布液の
焼成後のチタニア:比晶質シリカ:シリカ微粒子の比率
は表1に示す値になるように混合比を決定した。
【0040】基板として石英ガラスを用い、上記塗布溶
液をスピンコーティング法により、400rpm で30秒
の条件でコーティングした。スピン終了後も溶媒は完全
に蒸発していなかったため、さらに放置して表面がタッ
クフリーになるまで風乾した。風乾後600℃で15分
焼成した。得られた被膜は膜厚120nmの透明なもの
であった。
【0041】得られた被膜の膜厚方向の成分分布をXP
S(X線光電子分光分析)により測定した結果を図1に
示す。組成比の変化は表面から20nmの範囲で生じて
いる。被膜内部のチタニア対シリカの比率と最表面部分
のチタニア対シリカの比率を重量比に換算して表1に示
した。
【0042】また、得られた被膜の水滴接触角、光触媒
性評価後の水滴接触角、親水維持性評価後の水滴触媒
角、さらに、耐摩耗性評価結果、および塩水試験結果を
表1にまとめた。
【0043】各種評価を行った結果、得られた被膜は触
媒性能、親水維持性にすぐれ、耐久性も満足する性能を
有することが判明した。
【0044】実施例2 塗布溶液の組成を表1にあらわすように変え、かつ固形
分濃度を1.8重量%とした以外は実施例1と同様にし
て親水性被膜を作成した。得られた被膜のXPSによる
成分分布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表
1にまとめた。
【0045】得られた被膜は、特に親水維持性に優れ、
触媒性能と耐久性能を両立するものであった。
【0046】実施例3 コロイダルシリカのかわりにアルミナコロイドとして、
商品名アルミナゾル−520(日産化学工業株式会社
製)を使用し、塗布溶液の組成を表1に示す通りとし、
さらにスピンコート条件を350rpmで60秒とした
以外は、実施例1と同様にして親水性被膜を作成した。
得られた被膜のXPSによる成分分布の測定結果と各種
耐久試験を実施した結果を表1にまとめた。
【0047】得られた被膜は触媒性、親水性、耐久性と
もに優れた性能を有していた。
【0048】実施例4 実施例1に示す薬剤と同じ薬剤を用いて、焼成後の金属
酸化物の組成が表1の1層目の比になるようにし、さら
にすべての金属酸化物の合計量としての固形分濃度を2
重量%となるように塗布溶液を調整した。この溶液を用
い、実施例1と同様に石英基板上にスピンコート条件を
800rpmで50秒にして塗布を行った。得られた被
膜を120℃で5分間乾燥した。2層目塗布用として、
焼成後の金属酸化物の組成が表1の2層目の比になるよ
うにし、さらにすべての金属酸化物の合計量としての固
形分濃度を0.9重量%となるように調整した塗布溶液
を用意した。乾燥を行った1層上に2層塗布用の溶液を
用いてスピンコート条件250rpmにて塗布を行っ
た。得られた2層構造の被膜を形成した基板を、550
℃で10分間焼成し、親水性被膜を得た。得られた被膜
のXPSによる成分分布の測定結果と各種耐久試験を実
施した結果を表1にまとめた。得られた被膜は触媒性、
親水性、耐久性ともに優れた性能を有していた。
【0049】実施例5 基板として厚さ1.9mmのソーダタイムガラスを使用
し、表面を研磨剤、中性洗剤で洗浄した後、水洗し、純
水槽に浸漬後乾燥したものを用意した。上記基板上に、
中間層として商品名CGS−DI−0600(チッソ株
式会社製)を2.2重量%に希釈したゾル液を1000
rpmで60秒の条件で塗布し、150℃で20分乾燥
した。乾燥後の中間層の上に、実施例1と同様にして親
水性被膜を形成した。得られた被膜のXPSによる成分
分布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表1に
まとめた。得られた被膜は触媒性、親水性、耐久性とも
に優れた性能を有していた。
【0050】実施例6 実施例5と同様に中間層を形成したソーダタイムガラス
の基板を用い、実施例2と同様にして親水性被膜を中間
層の上に作成した。得られた被膜のXPSによる成分分
布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表1にま
とめた。得られた被膜は触媒性、親水性、耐久性ともに
優れた性能を有していた。
【0051】実施例7 塗布液の固形分濃度を1.4重量%、スピンコート条件
250rpmで50秒とする以外は実施例1と同様に親
水性被膜を形成した。得られた被膜のXPSによる成分
分布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表1に
まとめた。得られた被膜は触媒性、親水性、耐久性とも
に優れた性能を有していた。
【0052】実施例8 塗布液の固形分濃度を2重量%、スピンコート条件を1
80rpmで60秒とする以外は実施例1と同様に親水
性被膜を形成した。得られた被膜のXPSによる成分分
布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表1にま
とめた。各種評価の結果によると、耐摩耗性試験で表面
に薄い傷が生じたが著しいものではなく、触媒性、親水
性、耐久性のバランスのとれた実用に耐える膜といえる
ものであった。
【0053】比較例1 焼成後のチタニア:非晶質シリカ:シリカ微粒子の比率
が表1に示される組成となるようにし、また、固形分濃
度を2.5%、かつスピン条件を1000rpmで60
秒とする以外は実施例1と同様に親水性被膜を作成し
た。本例では、高速でスピンを行ったのでスピン終了後
の膜は溶媒がほぼ蒸発しており、表面はすでにタックフ
リーの状態であった。得られた被膜のXPSによる成分
分布の測定結果と各種耐久試験を実施した結果を表1に
まとめた。被膜の性能は、親水維持性が不足し、摩耗試
験・塩水試験の結果は膜剥離が発生し、実用に耐える親
水性被膜とは言えないものであった。
【0054】比較例2 焼成後のチタニア:非晶質シリカ:シリカ微粒子の比率
が表1に示される組成となるようにし、また、固形分濃
度を1.5%、かつスピン条件を300rpmで30秒
とする以外は実施例1と同様に親水性被膜を作成した。
得られた被膜のXPSによる成分分布の測定結果と各種
耐久試験を実施した結果を表1にまとめた。被膜の性能
は、触媒性能が不足し、実用性の伴わないものであっ
た。
【0055】比較例3 焼成後のチタニア:非晶質シリカ:シリカ微粒子の比率
が表1に示される組成となるようにし、また、固形分濃
度を2%、かつスピン条件を800rpmで20秒とす
る以外は実施例1と同様に親水性被膜を作成した。得ら
れた被膜のXPSによる成分分布の測定結果と各種耐久
試験を実施した結果を表1にまとめた。被膜の性能は、
触媒性能・耐久性能が不足し、実用性の伴わないもので
あった。
【0056】比較例4 焼成後のチタニア:非晶質シリカ:シリカ微粒子の比率
が表1に示される組成となるようにし、また、固形分濃
度を1.7%、かつスピン条件を350rpmで120
秒とする以外は実施例1と同様に親水性被膜を作成し
た。本例では、スピン時間が長いために回転終了時、溶
媒はほとんど蒸発し、表面はすでにタックフリーな状態
であった。得られた被膜のXPSによる成分分布の測定
結果と各種耐久試験を実施した結果を表1にまとめた。
被膜の性能は、触媒性能と親水維持性能が不足し、実用
性の伴わないものであった。
【0057】比較例5 実施例4と同様に2層構成の被膜を形成したが、2層目
の塗布液の固形分濃度を1.3%とし、さらにスピン条
件を200rpmで40秒とする2点を変更した。得ら
れた被膜のXPSによる成分分布の測定結果と各種耐久
試験を実施した結果を表1にまとめた。被膜の性能は、
触媒性能が不足しまた耐摩耗性試験でも太い傷が発生す
るなど、実用性に問題のあるものであった。
【0058】比較例6 基板と塗布溶液の準備は実施例1と同様に行ったが、コ
ーティングをフローコートで行い成膜完了直後にドライ
ヤーで溶媒を蒸発させ膜を乾燥させた。その後実施例1
と同様に焼成を行い、親水性被膜を得た。得られた被膜
のXPSによる成分分布の測定結果と各種耐久試験を実
施した結果を表1にまとめた。被膜の性能は、親水維持
性能が不足し実用的に問題のあるものであった。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の親水性被膜形成基材は、以上説
明したように、基板上に、シリカおよび/またはアルミ
ナの微粒子、並びにチタニアと非晶質の金属酸化物を含
んでなる被膜が形成されており、かつチタンに対するケ
イ素および/またはアルミニウムの比率が原子比で、膜
中で0.2〜1.7であり、最表面では1.5〜3であ
るように構成されたものであるから、親水効果が長く持
続される上に、耐久性にも極めて優れ、さらに、光触媒
機能により防汚染性の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による親水性被膜のXPSによる深さ
分析結果(測定元素:Si,Ti)を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 7/04 C08J 7/04 T (72)発明者 山崎 誠司 三重県松坂市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社硝子研究所内 (72)発明者 菅原 聡子 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 甲斐 康朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、シリカおよび/またはアルミ
    ナの微粒子、並びにチタニアと非晶質の金属酸化物を含
    んでなる被膜が形成されており、かつチタンに対するケ
    イ素および/またはアルミニウムの比率が原子比で、膜
    中で0.2〜1.7であり、最表面では1.5〜3であ
    ることを特徴とする親水性被膜形成基材。
  2. 【請求項2】 該被膜において、被膜全体としてシリカ
    および/またはアルミナの微粒子の含有率が10重量%
    〜50重量%であり、チタニアの含有率が45重量%〜
    85重量%であり、非晶質の金属酸化物の含有率が5〜
    20重量%であることを特徴とする請求項1に記載の親
    水性被膜形成基材。
  3. 【請求項3】 該被膜において、組成の変化が最表面か
    ら30nmで生じていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の親水性被膜形成基材。
  4. 【請求項4】 基板上に金属酸化物層を設け、そのうえ
    に該被膜が設けられていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の親水性被膜形成基材。
  5. 【請求項5】 該金属酸化物が、シリカである請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の親水性被膜形成基材。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された親水性被膜の厚さが
    50〜200nmであることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の親水性被膜形成基材。
  7. 【請求項7】 親水性被膜が形成されているのとは反対
    側の面に反射膜が形成されていることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の親水性被膜形成基材。
  8. 【請求項8】 親水性被膜形成基材の製造方法であっ
    て、焼成によりチタニアを形成するゾル、非晶質の金属
    酸化物を形成するゾル、シリカおよび/またはアルミナ
    の微粒子を含む溶液であって、溶液の焼成後の金属酸化
    物の組成が、チタニア45〜85重量%、非晶質金属酸
    化物5〜20重量%およびシリカおよび/またはアルミ
    ナの微粒子10〜50重量%となるようにした該溶液
    を、基板上に塗布し、次いで400〜850℃の温度で
    焼成することを特徴とする、前記製造方法。
  9. 【請求項9】 親水性被膜形成基材の製造方法であっ
    て、金属酸化物を形成するゾルを基板上に塗布し第1の
    被膜を形成し、次いで請求項8記載の塗布液を該第1の
    被膜上に塗布し第2の被膜を形成して2層構造の被膜を
    得、次いで該2層構造の被膜を形成した基板を400〜
    850℃の温度で焼成することを特徴とする、前記製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001235604A (ja) * 1999-12-14 2001-08-31 Nissan Chem Ind Ltd 反射防止膜及び反射防止膜の形成方法並びに反射防止ガラス
WO2001068786A1 (fr) * 2000-03-13 2001-09-20 Toto Ltd. Element hydrophile et son procede de fabrication
CN108147677A (zh) * 2017-12-06 2018-06-12 吕莉 一种高效光催化自洁玻璃的制备方法

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