JPH11147174A - 鋼用メッキ無し溶接ワイヤ - Google Patents

鋼用メッキ無し溶接ワイヤ

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JPH11147174A
JPH11147174A JP31094897A JP31094897A JPH11147174A JP H11147174 A JPH11147174 A JP H11147174A JP 31094897 A JP31094897 A JP 31094897A JP 31094897 A JP31094897 A JP 31094897A JP H11147174 A JPH11147174 A JP H11147174A
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規生 政家
Hiroyuki Shimizu
弘之 清水
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Takaaki Ito
崇明 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンジットライナー内の滑り性を向上さ
せ、長時間溶接時の送給性及びコンジットチューブの送
給性が優れた鋼用メッキ無し溶接ワイヤを提供する。 【解決手段】 鋼用メッキ無し溶接ワイヤは、ワイヤ1
0kgあたりの詰まり量が0.005乃至0.050g
/10kgであり、その詰まり物の40重量%以上がM
oS2になるようにワイヤ表面にMoS2を付着させてい
る。そして、粒子塊の大きさが1乃至50μmであるM
oS2をワイヤ表面に斑点状に、且つ、連続するワイヤ
表面視野1.5mm2範囲内に、少なくとも1個以上付
着させる。また、ワイヤ表面にKを1乃至10ppm付
着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MlG及びMAG
(CO2を含む)溶接等の半自動溶接用に使用される鋼
用メッキ無し溶接ワイヤに関し、更に詳述すれば、コン
ジットライナー内の滑り性を促進し、長時間溶接時の送
給性及び使用開始時のコンジットチューブの送給性が優
れたソリッドワイヤ及びフラックス入りワイヤからなる
鋼用メッキ無し溶接ワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、MIG及びMAG(CO2を含
む)溶接等に使用される溶接用ワイヤは、通常、スプー
ル若しくはボビンに巻装された状態で、又は、ぺイルパ
ックといわれる円筒容器に装填された状態で溶接に供せ
られる。これらのワイヤが使用されるときは、それぞれ
の所定の溶接条件に合致するように送給モータによりコ
ンジットチューブを通じて溶接部まで供給される。
【0003】近時、溶接作業においても、高能率化及び
省人化の要請により、被覆アーク溶接棒が使用されてい
た溶接部位も、半自動化又は自動化溶接に変わりつつあ
る。また、特に、造船の分野においても、半自動溶接が
行われる比率が増大し、溶接用ワイヤの使用量が増大し
ている。造船工程において、溶接ワイヤを使用する際に
は、溶接部が広範囲に及ぶため、溶接用ワイヤが長いコ
ンジットチューブの中を通過することとなり、長いもの
では30mにも及ぶものもある。
【0004】このような場合においても良好な溶接を行
うためには、溶接用ワイヤを円滑に送給することが必須
の条件である。ワイヤの円滑な送給が妨げられると、安
定した溶接が困難になり、スパッタの増加、ビード外観
不良及び溶け込み不良等の溶接不良が発生する。更に、
未使用のコンジットチューブを使用したときには、相対
的にワイヤとのなじみに時間がかかることから、円滑な
送給が満足できない状況にあることが従来指摘されてい
た。
【0005】このような問題点に対しては、従来からワ
イヤ表面に亀裂状の割れを設け、この割れ部に送給潤滑
油を保持させて送給性を向上させる技術が提案されてい
る(特開昭58−61592号、特公平5−21674
号等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の溶接ワイヤでは、長時間溶接した場合にワイ
ヤ表面に不可避的に残留した付着物の他に、鉄粉及びC
uメッキ粉等がコンジットチューブ内に堆積して、ワイ
ヤ送給性を著しく劣化させるため、十分に満足のいくワ
イヤとはいい難かった。Cuメッキ粉を減少させるため
に、特開平6−218574においては、表層粒界酸化
層と結晶粒径との関係を制御させる技術が開示されてお
り、特公平242039にはCuメッキ自体を形成しな
いようにする技術が提案されている。しかし、これらの
従来技術の場合も送給性が十分ではなかった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、コンジットライナー内の滑り性を向上さ
せ、長時間溶接時の送給性及びコンジットチューブの送
給性が優れた鋼用メッキ無し溶接ワイヤを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼用メッキ
無し溶接ワイヤは、ワイヤ10kgあたりの詰まり量が
0.005乃至0.050g/10kgであり、その詰
まり物の40重量%以上がMoS2になるようにワイヤ
表面にMoS2を付着させたことを特徴とする。
【0009】この鋼用メッキ無し溶接ワイヤにおいて、
粒子塊の大きさが1乃至50μmであるMoS2をワイ
ヤ表面に斑点状に、且つ、連続するワイヤ表面視野1.
5mm2範囲内に、少なくとも1個以上付着させること
が好ましい。また、ワイヤ表面にKを1乃至10ppm
付着させることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明者等は上記の問題点を解
決すべく、銅粉を減少させるために銅メッキを無くすだ
けでなく、比較的に脱落しやすいようにMoS2をワイ
ヤ表面に付着させることにより、コンジットチューブ内
で積極的にMoS2を脱落させ、コンジットチューブ内
面をMoS2で被覆して、送給性を向上させるのみなら
ず、長時間溶接時での溶接作業性を高めることができる
ことを見いだした。従来、MoS2を残留させたワイヤ
は数多く提案されてきてはいるものの、乾式伸線潤滑剤
にMoS2が用いられたり、伸線最終工程でスキンパス
油内にMoS2を混合させたりしているので、ワイヤ表
面に比較的強固に残留していた。従って、本発明が目指
す効果は得られなかった。
【0011】一方、本発明の溶接ワイヤを使用すると、
新品のコンジットチューブの使用開始からのいわゆる
“なじむ”までの時間が短く、安定した溶接が早期に実
現できるというメリットもある。また、銅粉以外に詰ま
るものとして鉄粉も考えられ、この量が少ない方が送給
性には良い。そこで、詰まり物内の鉄粉量を抑制するこ
とも送給性には効果がある。
【0012】更に、発明者らは、鋭意研究することによ
り、ワイヤ表面に付着するMoS2の状態として、均一
に分布した方がワイヤの送給性がより優れていることを
見いだした。また、存在するMoS2塊の大きさ(面
積)及びその分布状態にも適当な範囲が存在することが
わかった。
【0013】なお、MoS2ほどの効果はないものの、
WS2、C(グラファイト)等にも同様の効果がある。
【0014】また、ワイヤ表面にMoS2を均一に分布
させる具体的な方法としては、電荷を保持させたMoS
2分散液(水素、油系)をワイヤに吹き付けたり、フェ
ルトで塗布することにより、ワイヤ表面にMoS2を付
着させる方法がある。
【0015】本願発明者らが鋭意研究を進めた結果、詰
まり量を0.005乃至0.050g/10kg、且
つ、その詰まり物の40%以上をMoS2とすると、コ
ンジットチューブ内の滑り性を促進し、且つ長時間溶接
時の送給性を格段に向上させることができることを見い
だした。また、MoS2の均一塗布性を考慮し、ワイヤ
表面MoS2の粒子塊の大きさが1乃至50μmで、且
つ、連続するワイヤ表面視野1.5mm2範囲内に、こ
のMoS2を少なくとも1個以上斑点状に付着させれば
送給性を更に向上させることができることを見いだし
た。更に、ワイヤ表面に1乃至10ppmのKがMoS
2と共存する場合、MoS2の分布状態を安定化及び均一
化する効果があることもわかった。
【0016】なお、ワイヤ重量当たりのMoS2量は、
本発明に直接影響はなく、どの程度MoS2が脱落する
かが重要であるが、送給性、通電性及び外観等を考慮す
ると、0.01乃至0.5g/10kg程度が適当であ
る。
【0017】また、詰まり物の中には、不可避的に、鉄
粉、油類(送給潤滑剤・界面活性剤有機K)、(石鹸類
Ca石鹸・Na石鹸)・その他(CaCO3、TiO2
PTFE等、伸線潤滑剤組成物)などがMoS2以外に
含有されることがある。
【0018】上述のような状態でMoS2がメッキワイ
ヤに残留している場合においても、上記のような効果は
認められるものの、Cu粉自身が詰まってしまうことに
より、効果が小さいことと、メッキ成分である銅とMo
2が反応してワイヤ外観を著しく悪化させることから
メッキワイヤへの本技術の適用は現実的ではない。
【0019】なお、従来のソリッドワイヤ及びフラック
ス入りワイヤの詰まり量は0.005g/10kg以下
程度であり、詰まり量が多いと長時間溶接時の送給性が
劣るため、従来、この詰まり量を抑制することが技術的
常識であった。本発明はこのような従来の技術的常識に
反する着想に基づいて完成されたものである。
【0020】次に、本発明における詰まり量及び詰まり
物のうちのMoS2の割合の数値限定理由について説明
する。
【0021】詰まり量0.005〜0.050g/10
kg、詰まり物の40重量%以上がMoS2 詰まり量が0.005g/10kgより少ない場合、詰
まり物の40重量%以上がMoS2であっても、コンジ
ットチューブ内の滑り性の効果が充分でなく、ワイヤ送
給性に充分な効果を発揮しない。一方、詰まり量が0.
O5g/10kgより多い場合は、MoS2とはいえ、
ライナー内の詰まり量が送給性を劣化させてしまい、溶
接作業性を劣化させてしまう。
【0022】また、詰まり量が適正な範囲(0.005
乃至0.050g/10kg)であっても、詰まり物の
MoS2量が40重量%より少ない場合、ワイヤ送給性
には充分な効果を発揮せず、ワイヤ送給性には十分な効
果を発揮しない。ワイヤ送給性を更に考慮すると、0.
010乃至0.040g/10kgで、詰まり物のう
ち、MoS2量が40重量%以上であるのがより好まし
い範囲である。
【0023】表面のMoS2塊の分布状態及び大きさ MoS2塊が連続するワイヤ表面視野1.5mm2範囲内
に、1個未満場合、MoS2の均一性に欠け、良好な送
給性が保持されない。また、MoS2塊の大きさは1〜
50μmが良好な送給性を示すが、50μmより大きく
なると、逆に送給性及び通電性が劣化する。
【0024】K量 KはMoS2の塗布液への均一な分散に有効である。K
が1ppmより少ない場合、MoS2の分散効果はな
く、10ppmより多い場合は、逆に送給性及び通電性
を劣化させてしまう。使用するK化合物としては、無機
系のK化合物よりも有機系K化合物の方が有効である。
【0025】次に、各パラメータの測定方法について説
明する。
【0026】ワイヤ10kgあたりの詰まり量 図1はワイヤ送給装置を示す図であり、(a)はその平
面図、(b)はその側面図である。スプール1から巻き
解かれたワイヤ3はコンジットライナ2内を進行する。
このコンジットライナ2は2カ所にて直径300mmの
円を描いている。ワイヤ3はSUSチューブ5及びイン
レットガイド4を介してコンジットライナ2に入り、コ
ンジットライナ2の経路、経路、経路、経路、
経路、経路を通って進行する。
【0027】そして、本発明においては、ワイヤを10
kgインチング送給したときのコンジットライナ2、S
USチューブ5及びインレットガイド4の重量の増加分
を求め、これを詰まり量とする。
【0028】なお、送給速度・コンジットライナ・SU
Sチューブ・インレットガイドは各線径の標準的な溶接
条件に合致したものとする。例えば、直径1.2mmの
場合の送給量は10〜15m/分程度である。また、図
1のワイヤ経路のループ系は約300mmとする。
【0029】詰まり物の分析 詰まり試験後のコンジットライナ2を有機溶媒に浸漬
し、超音波にて洗浄して詰まり物を抽出し、ポアサイズ
が0.2μmのメンブレンフィルタにて濾過し、潤滑油
を除去した後、残留物を分析する。
【0030】残留物の分析はHClに2〜3分間浸漬
し、溶液を濾過した後、硝酸+硫酸+過塩素酸溶液中で
加熱処理し、原子吸光又はICPにてMoを分析し、検
出された全てのMoをMoS2量に換算した。
【0031】表面のMoS2塊の分布状態及び大きさ ワイヤ表面を写真、SEM又はマクロスコープ等で観察
し、連続するワイヤ表面視野1.5mm2の範囲内に、
MoS2塊が少なくとも1個以上存在するか否かを確認
する。また、このMoS2塊の大きさを図2に示すよう
にして実測する。即ち、直交する2方向についてMoS
2塊の寸法a及びbμmを測定し、その平均値(a+
b)/2をMoS2の粒子径とする。この粒子塊がMo
2であるかどうかは、EPMAで分析することによ
り、判断することができる。
【0032】K量ワイヤ約50gをサンプリングし、H
Cl溶液中にに2〜3分間浸漬し、濾過した後、濾液中
に含まれるKを原子吸光により分析した。K化合物の形
態によっては、濾紙上に採取されたK化合物を灰化処理
又は、硫酸若しくは過塩素酸白煙処理により、K化合物
を水溶液化した後、原子吸光によりKを分析した。K量
は濾液中のK量と濾紙に採取されたK量を合わせた量で
ある。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例についてその比較例と
比較して説明する。なお、ワイヤ送給性は図3に示す送
給系により測定した。溶接ワイヤはスプール1に巻回さ
れており、このスプール1から巻き解かれた溶接ワイヤ
は送給機12から長さ6mのコンジットライナ2内に進
入し、コンジットライナ2に設けられている3個のロー
ラにより構成される首締め部13及び1ターン部14を
経由して溶接トーチ15に送給される。
【0034】ワイヤがこのコンジットライナ2、首締め
部13及び1ターン部14を通過したときの送給抵抗値
(kgf)をロードセルを使用して求め、この送給抵抗
値をもとに、3kgf以下の場合を◎、3kgfより大
きく5kgf以下の場合を○、5kgfより大きい場合
を△として送給性を評価し、これを下記表2に記載し
た。◎+は、平均として3kgf以下の抵抗値を示す
が、その変動幅が少ないことを意味している。
【0035】MoS2の分布状態は、連続するワイヤ表
面視野1.5mm2範囲内に少なくとも1個以上存在す
る場合をA、連続するワイヤ表面視野1.5mm2範囲
内に1個未満存在する場合をBとした。また、MoS2
塊の大きさが1〜50μmの場合を*、MoS2塊の大
きさが50μmより大きい場合を#、MoS2塊の大き
さが1μm未満の場合をbとした。なお、実施例及び比
較例の試験に供したワイヤは、JISZ3312 YG
W11、YGW12に示されるソリッドワイヤ(実施例
1)及びJISZ3312 YFW−C50DRに示さ
れるFCW(実施例2)について行った。ソリッドワイ
ヤに関しては、本願発明は特にワイヤ成分に影響される
ものではない。代表的な成分例としては、YGW11は
C=0.05%、Si=0.68%、Mn=1.6%、
Ti=0.2%、残部Feであり、YGW12はC=
0.10%、Si=0.60%、Mn=1.4%、残部
Feである。また、油量:0.8〜1.2g/10kg
、FCWに関しては、シーム部が存在していること及
び拡散性水素量の点から、油量をソリッドワイヤに比較
して少な目にした。油量としては、0.3〜0.5g/
10kgとした。またフラックス充填率は約13%であ
り、Al=0.03%、Ti=0.05%、残部Feで
あり、フープ成分の代表例はC=0.05%、Si=
0.15%、Mn=0.35%、フラックス成分の代表
例はメタル=10〜50%、フッ化物=2〜3%、スラ
グ形成剤=20〜50%、その他=5〜10%である。
ソリッドワイヤの実施例及び比較例の各パラメータを表
1に、またその特性を下記表2に示す。また、FCWの
実施例及び比較例を下記表3及び表4に示す。なお、詰
まり物中のMoS2量及びMoS2の分布状態、K量はワ
イヤに塗布する油の化学組成及び静電塗布条件により制
御した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】試験No.1は従来例(メッキワイヤ)であ
り、Cu粉の詰まりが発生し、送給性が不良(特に、長
時間溶接)であった。試験No.2はメッキワイヤにMo
2を塗布した比較例であるが、詰まり物中のMoS2
は増加するものの、Cu粉の詰まりが発生し、送給性は
不十分であった。試験No.3はノーメッキワイヤで詰ま
り量が0.005g/10kgより少なく、詰まり物中
のMoS2量が40重量%より少ないものであり、送給
性が不十分であった。試験No.4はノーメッキワイヤで
MoS2を塗布した比較例であるが、詰まり量が0.0
05g/10kgより少ないので、詰まり物中のMoS
2量が40重量%以上であっても、送給性は不十分であ
る。
【0039】試験No.5及び6はノーメッキワイヤにM
oS2を塗布した実施例である。この実施例(試験No.5
及び6)は詰まり量が0.005g/10kg以上であ
り、詰まり物中のMoS2量が40重量%以上であるた
め、送給性が優れていた。
【0040】試験No.7〜9はノーメッキワイヤにMo
2を塗布し、この詰まり量が0.005g/10kg
以上、詰まり物中のMoS2量が40重量%より少ない
比較例であり、送給性が不十分である。試験No.10は
詰まり物中のMoS2量が40重量%以上であるが、詰
まり量が0.05g/10kg以上である比較例(ノー
メッキワイヤMoS2塗布)であり、送給性が不十分で
ある。
【0041】試験No.11及び12は詰まり量が0.0
05g/10kg以上のより好ましい範囲にある例であ
り、詰まり物中のMoS2量も40重量%以上で送給性
がより優れた例である。試験No.13.14は、試験No.
5.6に対し、MoS2を離散的に付着させた実施例
(ノーメッキワイヤ 離散的にMoS2塗布)であり、
送給性が優れていた。試験No.15はNo.13に対しK化
合物がKとして0.5ppm付着している実施例(ノー
メッキワイヤ 離散的にMoS2塗布、有機K塗布0.
5ppm)であるが、Kの効果は発揮されない。試験N
o.16は試験No.13に対し、K化合物がKとして2p
pm付着している実施例(ノーメッキワイヤ、離散的に
MoS2塗布、有機K塗布2ppm)であり、特に送給
性が優れていた。試験No.17はNo.13に対しK化合物
がKとして9ppm付着している実施例(ノーメッキワ
イヤ、離散的にMoS2塗布、有機K塗布2ppm)で
あり、特に送給性が優れていた。
【0042】試験No.18は試験No.13に対しK化合物が
Kとして11ppm付着している比較例(ノーメッキワ
イヤ 離散的にMoS2塗布、有機K塗布11ppm)
であり、送給性及び通電性が逆に劣化した。試験No.1
9は試験No.5に対し、MoS2塊の大きさが50μmよ
り大きい場合の比較例(ノーメッキワイヤ、MoS2
布、MoS2塊大きさ;50μmより大きい)である
が、送給性及び通電性への影響は見られなかった。試験
No.20は試験No.13に対しMoS2塊の大きさが50
μmより大きい例(ノーメッキワイヤ 離散的にMoS
2塗布、MoS2塊大きさ 50μmより大きい)であ
り、送給性及び通電性は、試験No.13に比較し劣化し
た。試験No.21は、試験No.5及び6と同様の本発明例
である。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】試験No.1は従来例(FCW)であるが、
Fe粉の詰まりが60重量%以上、MoS2が10重量
%より少ないため、送給性が不良(特に、長時間溶接
時)であった。
【0046】試験No.2は比較例(FCW)であるが、
Fe粉の詰まりが60重量%以上、MoS2が10重量
%より少ないため、送給性が不良(特に、長時間溶接
時)であった。
【0047】試験No.3は比較例(MoS2付着)である
が、詰まり量が0.005g/10kgより多く、詰ま
り物中のMoS2量が40重量%より少ないため改善さ
れるが、送給性は不十分であった。
【0048】試験No.4は実施例(MoS2付着)である
が、詰まり量が0.005g/10kgより多く、詰ま
り物中のMoS2量が40重量%以上であるため、送給
性が良好であった。
【0049】試験例No.5は実施例(離散的にMoS2
着)であるが、詰まり量が0.005g/10kg以
上、詰まり物中のMoS2量が40重量%以上であるた
め、MoS2の分布状態が好ましい状態であり、送給性
はより良好である。
【0050】試験例No.6は実施例(MoS2付着、Mo
2塊大きさ 50μmより大きい)であるが、詰まり
物中のMoS2量が40%以上あり、詰まり量もより好
ましい範囲にあるので送給性はより良好であった。
【0051】試験例No.7は実施例(離散的にMoS2
着、有機K使用5ppm)であるが、No.6で有機Kが
5ppm付着しており、MoS2の分布状態も好ましい
状態である。そのため表2の中では極めて良好な送給性
が得られている。
【0052】試験例No.8は比較例(詰まり物中のMo
2量少ない)であるが、詰まり物量は、0.0351
と本発明範囲内であるが詰まり物中のMoS2量が1
0.2%と低く良好な送給性が得られなかった。
【0053】試験例No.9は実施例(有機K使用5pp
m)であるが、詰まり量、詰まり物中のMoS2量が本
発明範囲内であり、且つ、有機K化合物が用いられてい
るのでMoS2の分散が良好となり送給抵抗の変動が少
なくなった例である。
【0054】試験例No.10は比較例であるが、詰まり
物中のMoS2量は本発明範囲内であるが、詰まり量が
過多であるので長時間連続溶接困難となった例である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンジットライナー内の滑り性を促進し、長時間溶接時
の送給性及び未使用コンジットチューブの送給性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】詰まり量測定方法を示す図であって、(a)は
平面図、(b)は側面図である。
【図2】MoS2塊の粒径測定方法を示す図である。
【図3】ワイヤ送給系を示す模式図である。
【符号の説明】
1:スプール 2:コンジットライナー 3:溶接ワイヤ 4:インレットガイド 5:SUSチューブ 12:送給機 13:首締め部 14:1ターン部 15:溶接トーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 崇明 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ10kgあたりの詰まり量が0.
    005乃至0.050g/10kgであり、その詰まり
    物の40重量%以上がMoS2になるようにワイヤ表面
    にMoS2を付着させたことを特徴とする鋼用メッキ無
    し溶接ワイヤ。
  2. 【請求項2】 粒子塊の大きさが1乃至50μmである
    MoS2をワイヤ表面に斑点状に、且つ、連続するワイ
    ヤ表面視野1.5mm2範囲内に、少なくとも1個以上
    付着させたことを特徴とする請求項1に記載の鋼用メッ
    キ無し溶接ワイヤ。
  3. 【請求項3】 ワイヤ表面にKを1乃至10ppm付着
    させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼用メ
    ッキ無し溶接ワイヤ。
JP31094897A 1997-11-12 1997-11-12 鋼用メッキ無し溶接ワイヤ Expired - Lifetime JP3734352B2 (ja)

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