JPH11146834A - 保温調理容器 - Google Patents

保温調理容器

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JPH11146834A
JPH11146834A JP9318216A JP31821697A JPH11146834A JP H11146834 A JPH11146834 A JP H11146834A JP 9318216 A JP9318216 A JP 9318216A JP 31821697 A JP31821697 A JP 31821697A JP H11146834 A JPH11146834 A JP H11146834A
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heat
heating
inner pot
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Yoshiaki Asada
義明 浅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理物に味をよく滲み込ませ得るようにす
る。 【解決手段】 断熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自
在に収納される内鍋と、該内鍋を所定の保温温度Thで
加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度Tを検知する温度
検知手段とを備えた保温調理容器において、高温部領域
にて加熱された前記内鍋の温度Tを前記所定の保温温度
Th以下の低温部領域Tminまで降下させる降温制御
手段と、該降温制御手段による温度降下の終了後におい
て前記内鍋の温度Tが前記所定の保温温度Tminまで
上昇するように加熱制御する保温制御手段とを付設し
て、高温部領域にて加熱された内鍋内に収容された調理
物に、内鍋の温度Tが所定の保温温度Th以下の低温部
領域Tminまで降下する過程において滲み出した味が
調理物によく滲み込むようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、内鍋を加熱する
加熱手段を有する保温調理容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】断熱容器内に加熱調理した調理物を収容
した内鍋を収納して、保温状態で調理熟成を行うように
した保温調理容器は従来からよく知られている。
【0003】上記構成の保温調理容器の場合、収納され
た内鍋内の調理物は、沸騰状態からある温度まで温度降
下する過程において調理熟成されることとなっている
が、断熱構造による保温機能しか有していないため、調
理熟成後においても調理物は温度降下する。従って、あ
る程度の保温時間が経過すると、調理物の温度がそのま
ま食するに適さない温度まで下がってしまい、内鍋を取
り出して再加熱を行う必要が生じるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような不具合を
解消するために、断熱容器内に収納された内鍋を所定の
保温温度を保持するように加熱する加熱手段(例えば、
電気ヒータ)を備えた保温調理容器が開発されている
が、この場合、沸騰状態で加熱調理された調理物が収容
されている内鍋を所定の保温温度で保持するだけとなっ
ているため、調理物に味が十分に滲み込みにくいという
問題があった。
【0005】ところで、加熱されて調理物の旨みが滲み
出した後、温度が降下する過程において調理物に味が滲
み込むことは昔から良く知られている。また、調理物が
軟らかくなるためには、調理物を所定以上の温度で所定
時間以上保持する必要があることも昔から良く知られて
いる。
【0006】さらに、上記構成の保温調理容器の場合、
調理物が減少したり、調理物の水分量が減ってきたりす
ると、加熱手段による加熱によって調理物が焦げ付く場
合もある。さらにまた、この種の保温調理容器の場合、
保温中に内鍋の内容量が増減する(例えば、食べること
により減少し、追加することにより増加する)ことがあ
り、内容量の増減に応じた保温状態が必要となる。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、調理物に味をよく滲み込ませ得るようにすること
を第1の目的とし、調理物の焦げ付きを防止することを
第2の目的とし、内容量の増減に対応した保温状態を保
持できるようにすることを第3の目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成(請求項1の発明)では、上記課題を解決するための
手段として、断熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自在
に収納される内鍋と、該内鍋を所定の保温温度で加熱す
る加熱手段と、前記内鍋の温度を検知する温度検知手段
とを備えた保温調理容器において、高温部領域にて加熱
された前記内鍋の温度を前記所定の保温温度以下の低温
部領域まで降下させる降温制御手段と、該降温制御手段
による温度降下の終了後において前記内鍋の温度が前記
所定の保温温度まで上昇するように加熱制御する保温制
御手段とを付設している。
【0009】上記のように構成したことにより、高温部
領域にて加熱された内鍋内に収容された調理物には、内
鍋の温度が所定の保温温度以下の低温部領域まで降下す
る過程において滲み出した味が調理物によく滲み込むこ
ととなるとともに、内鍋温度を所定の保温温度に保持す
るようにしているので、調理物の温度が下がりすぎると
いうことがなくなる。
【0010】本願発明の第2の基本構成(請求項2の発
明)では、上記課題を解決するための手段として、断熱
容器と、該断熱容器内に出し入れ自在に収納される内鍋
と、該内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を検
知する温度検知手段とを備えた保温調理容器において、
加熱された前記内鍋の温度を低温部領域まで降下させる
降温制御手段と、該降温制御手段による低温部領域まで
の温度降下の後に前記内鍋の温度が高温部領域の所定の
温度まで上昇する温度上昇と、該温度上昇の後に前記内
鍋の温度が低温部領域の所定の温度まで降下する温度降
下とを繰り返すように制御する保温制御手段とを付設し
ている。
【0011】上記のように構成したことにより、加熱さ
れた内鍋内に収容された調理物には、内鍋の温度が所定
の保温温度以下の低温部領域まで降下する過程において
滲み出した味が調理物によく滲み込むこととなるととも
に、保温中においても低温部領域と高温部領域との保温
温度幅内において温度上昇および温度降下を繰り返す過
程において味の滲み出しおよび滲み込みが繰り返される
こととなり、調理物が軟らかく且つよく味の滲み込んだ
ものとなる。
【0012】請求項3の発明におけるように、前記降温
制御手段の作動前に、前記内鍋の温度を所定温度で所定
時間保持する加熱調理制御手段を付設した場合、内鍋内
に収容された調理物は、所定温度で所定時間保持されて
軟らかく煮込まれることとなる。
【0013】請求項4の発明におけるように、前記降温
制御手段による内鍋温度の降下が終了した時点で調理済
み表示を行う調理済み表示手段を付設した場合、調理物
に味がよく滲み込んだ状態での調理が終了し、いつでも
食することができることをユーザに知らしめることがで
きる。
【0014】請求項5の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中において前記内鍋温度が保温温度
幅の低温部領域にあるときには、再加熱後に食すほうが
よいことを表示する要再加熱表示を行う要再加熱表示手
段を付設した場合、内鍋温度が保温温度幅の低温部領域
にあるときには、そのまま食するには温度が低すぎる場
合があるので、食するに適した温度に再加熱する必要が
あることをユーザに知らしめることができる。
【0015】請求項6の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中において前記内鍋温度が保温温度
幅の高温部領域にあるときには、食べ頃であることを表
示する食べ頃表示を行う食べ頃表示手段を付設した場
合、内鍋温度が保温温度幅の高温部領域にあるときに
は、調理物は食するに適した温度となっているので、そ
のまま食することができることをユーザに知らしめるこ
とができる。
【0016】請求項7の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中における内鍋温度の昇温度に基づ
いて前記保温温度幅の上限設定温度より低い加熱停止温
度を演算する加熱停止温度演算手段と、該加熱停止温度
演算手段により演算された加熱停止温度に内鍋温度が達
した時点で前記加熱手段による加熱を停止する加熱停止
手段とを付設した場合、保温中における内鍋温度の昇温
度に基づいて保温温度幅の上限設定温度より低い加熱停
止温度が演算され、該加熱停止温度に内鍋温度が達した
時点で加熱停止されることとなるので、内鍋温度が上昇
し過ぎる(即ち、オーバーシュートする)ということが
なくなり、焦げ付き、乾燥し過ぎ、幕張り(牛乳の入っ
た調理物)、煮崩れ等を防止することができる。
【0017】請求項8の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中における内鍋温度の降温度に基づ
いて前記内鍋内に収容されている内容物の量を演算する
内容量演算手段と、該内容量演算手段により演算された
内容量に対応して前記保温温度幅の上限設定値および下
限設定値を補正する補正手段とを付設した場合、保温中
に内容量が増減した場合においても、内容量の増減に対
応した保温温度幅で保温制御することができる。
【0018】請求項9の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温開始時における内鍋温度の初期昇温
度を記憶する記憶手段と、保温中における内鍋温度の昇
温度と前記初期昇温度との間に大きな差が生じた時には
前記加熱手段による加熱を停止する焦げ付き防止手段と
を付設した場合、内鍋内の調理物の水分が減り過ぎて昇
温度が大きく変化したときには加熱が停止されることと
なり、水分量の減少による焦げ付きを防止することがで
きる。
【0019】請求項10の発明におけるように、前記内
鍋より発生する蒸気量を検出する蒸気量検出手段と、前
記保温制御手段による保温中において前記蒸気量検出手
段により検出される蒸気量が低減したときに前記加熱手
段による加熱を停止する焦げ付き防止手段とを付設した
場合、内鍋内の調理物の水分が減り過ぎて発生蒸気量が
減少したときには加熱が停止されることとなり、水分量
の減少による焦げ付きを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0021】第1の実施の形態(請求項1〜6に対応) 図1ないし図4には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる保温調理容器が示されている。
【0022】この保温調理容器は、図1に示すように、
上部に開口を有する断熱構造の容器本体1と、該容器本
体1の開口を開閉自在に覆蓋する断熱構造の蓋体2とか
らなる断熱容器Aと、該断熱容器A内に出し入れ自在に
収納される内鍋3と、該内鍋3を加熱する加熱手段とし
て作用する底ヒータ4、側面ヒータ5および蓋ヒータ6
と、前記内鍋3の温度を検知する温度検知手段として作
用する温度センサー7を備えて構成されている。
【0023】前記容器本体1は、外周面を構成する有底
円筒状の合成樹脂製の外ケース8と、内周面を構成する
有底円筒状の金属製の内ケース9とからなり、前記外ケ
ース8の上端口縁に形成された肩部8aに対して前記内
ケース9の上端口縁に形成されたフランジ部9aを懸架
結合することにより構成されており、両ケース8,9間
に形成される空間部に断熱材10を配設して断熱構造と
している。符号11は前記外ケース8の底部と前記内ケ
ース9の底部とを結合するための結合ボルトである。
【0024】前記蓋体2は、上面および側面を構成する
蓋上板12と下面を構成する蓋下板13との間に断熱材
14を配設した断熱構造とされており、図示しないヒン
ジ部を介して開閉自在とされている。この蓋体2の下面
には、蓋下板13を上向きにくぼませてなる凹部15が
形成されている。該凹部15は、後述する内鍋用蓋17
のツマミ18が収納される。
【0025】前記内鍋3の上部側面には、一対の把手1
6,16が取り付けられている。該把手16は、一端を
前記内鍋3の上部側面に固着され、前記容器本体1の開
口から外側に向かって延びる連結部16aと、該連結部
16aの他端に設けられた手指を引っかけるための取っ
手部16bとからなっている。この内鍋3の上部開口3
aは、耐熱ガラス製の透明な内鍋用蓋17により覆蓋さ
れている。該内鍋用覆蓋17はツマミ18を有してお
り、該ツマミ18は、蓋体2の閉蓋時に前記凹部15内
に収納されることとなっている。また、前記内鍋用蓋1
7の外周縁には、内鍋3の上部開口3aに係止されて内
鍋用蓋17を安定よく取り付けるための金属製の係止縁
19が取り付けられている。
【0026】前記底ヒータ4は、前記内ケース9の内底
部にビス20により固定された円盤状の熱盤21内にシ
ーズヒータ等の発熱体22を埋設して構成されている。
前記熱盤21の上面には前記内鍋3が載置されるが、熱
盤21の上面は、前記内鍋3の底面の曲面と同一の曲面
とされている。このことにより、内鍋3は熱盤21の上
面に対して全面接触した状態で載置されることとなり、
熱盤21から内鍋3への熱伝達が良好となる。また、前
記熱盤21の中心部には、前記温度センサー7の感熱部
7aを配置するための穴21aが形成されている。つま
り、温度センサー7は、その感熱部7aを前記内鍋3の
底面に当接することにより温度検出を行うこととなって
いるのである。
【0027】前記側面ヒータ5は、前記内ケース9の側
面に取り付けられ、前記蓋ヒータ6は、前記蓋体2の下
面に取り付けられた放熱板23に取り付けられている。
符号24は温度ヒューズ、25は温度ヒューズ24を取
り付けるための取付板、26は内ケース9の上部外周に
配置された側面センサーである。
【0028】前記外ケース8の前面には、凸部27が形
成されており、該凸部27の内部には制御基板28が配
設されている。また、前記凸部27の前面には、各種の
スイッチ類および表示灯類が配置される操作部29が設
けられている。
【0029】前記操作部29には、図2に示すように、
電源投入スイッチ30、再加熱スイッチ31、保温温度
設定キー32、調理済み表示灯33、要再加熱表示灯3
4、食べ頃表示灯35、要点検表示灯36、保温停止表
示灯37、内鍋セット表示灯38および液晶表示部39
が配置されている。
【0030】そして、この保温調理容器における電気的
要素は、図3に示すように結線されている。
【0031】図3において、符号40は交流電源、41
はトライアック、42はリレー、43はマイクロコンピ
ュータユニット(以下、マイコンという)である。
【0032】前記マイコン43は、前記内鍋3の温度T
を所定温度Tk(具体的には、Tk0〜Tk1の間)で所
定時間t1だけ保持するように加熱手段への通電を制御
する加熱調理制御手段としての機能と、該加熱調理制御
手段による加熱調理の終了後において前記内鍋3の温度
Tを設定温度Tminまで降下させるように加熱手段へ
の通電を制御する降温制御手段としての機能と、該降温
制御手段による温度降下の終了後において前記内鍋3の
温度Tが所定の保温温度幅Th0〜Th2内において温度
上昇および温度降下を繰り返すように加熱手段への通電
を制御する保温制御手段としての機能と、前記降温制御
手段による内鍋温度Tの降下が終了した時点で調理済み
表示灯33を点灯させる調理済み表示手段としての機能
と、前記保温制御手段による保温中において前記内鍋温
度Tが保温温度幅Th0〜Th2の低温部領域Th0〜T
1にあるときには、再加熱後に食すほうがよいことを
表示する要再加熱表示灯34を点灯させる要再加熱表示
手段としての機能と、前記保温制御手段による保温中に
おいて前記内鍋温度Tが保温温度幅Th0〜Th2の高温
部領域Th1〜Th2にあるときには、食べ頃であること
を表示する食べ頃表示灯35を点灯させる食べ頃表示手
段としての機能と、保温開始から所定時間t2が経過し
た時点で調理物の状態を点検する必要があることを表示
する要点検表示灯36を点灯させる要点検表示手段とし
ての機能と、保温開始から所定時間t3が経過した時点
で保温を停止する必要があることを表示する保温停止表
示灯37を点灯させる保温停止表示手段としての機能
と、保温開始から所定時間t3が経過した時点で保温を
停止すべく電源をOFFする電源カット手段としての機
能と、内鍋3が容器本体1内にセットされていることを
表示する内鍋セット表示灯38を点灯させる内鍋セット
表示手段としての機能とを備えている。
【0033】ついで、図4に示すフローチャートおよび
図5に示すタイムチャートを参照して、本実施の形態に
かかる保温調理容器の作用を説明する。
【0034】ステップS1において断熱容器A内に内鍋
3がセットされていることが確認されると、ステップS
2において内鍋3の初期温度T0と設定温度T1(例え
ば、90℃)との比較がなされる。これは、調理物を収
容した内鍋3を予め沸騰状態まで加熱した後に内鍋3を
断熱容器A内にセットする場合と、調理物を収容した内
鍋3を加熱することなく断熱容器A内にセットする場合
とによって調理方法が異なるところから、これを区別す
るために行われる。
【0035】ステップS2においてT0≦T1と判定され
た場合には、ステップS3に進み、底ヒータ4に通電さ
れて内鍋3が加熱される。該加熱は、ステップS4にお
いて内鍋温度Tが沸騰近くの温度Tmax(例えば、9
8℃)に上昇したと判定されるまで行われ、ステップS
4においてT=Tmaxと判定されると、ステップS5
進む。一方、ステップS2においてT0>T1と判定され
た場合には、内鍋3内の調理物は沸騰近くまで既に加熱
されているので、そのままステップS5に進む。
【0036】ステップS5においては内鍋温度Tと所定
の加熱調理温度の下限値Tk0(例えば、93℃)との
比較がなされ、ここでT<Tk0と判定された場合に
は、ステップS6に進み、底ヒータ4に通電されて内鍋
3が加熱されるが、ステップS5においてT≧Tk0と判
定された場合には、ステップS6を通過してステップS7
に進む。ステップS7においては内鍋温度Tと所定の加
熱調理温度の上限値Tk1(例えば、95℃)との比較
がなされ、ここでT>Tk1と判定された場合には、ス
テップS8に進み、底ヒータ4への通電が停止される
が、ステップS7においてT≦Tk1と判定された場合に
は、ステップS7に戻り、底ヒータ4に通電される。上
記制御により、内鍋3が所定の加熱調理温度Tk0〜T
1に保持される加熱調理が実行されるが、該加熱調理
は、ステップS9において所定時間t1(例えば、20
分)が経過したと判定されるまで行われる(図5参
照)。なお、該所定時間t1は、調理物の種類に応じた
ユーザの設定により10分〜60分の範囲内において1
0分刻みとすることもできる。
【0037】ステップS9において肯定判定された場合
には、ステップS10において底ヒータ4への通電が停止
される。すると、内鍋温度Tはゆっくりと降下し、その
間に調理物から滲み出した味が再び調理物に滲み込む、
所謂含め煮状態となる(図5参照)。
【0038】そして、ステップS11において内鍋温度T
が設定温度(即ち、下限温度)Tmin(例えば、55
℃)まで降下したと判定されるまで底ヒータ4への通電
停止は継続され、ステップS11においてT=Tminと
判定された場合には、ステップS12に進み、調理済みを
表示する調理済み表示灯33が点灯されるとともに、ス
テップS13において保温時間タイマがONされ、ステッ
プS14において側面ヒータ5および蓋ヒータ6に通電さ
れる。上記保温時間タイマは、時限t2(例えば、12
時間)と時限t3(例えば、24時間)との2種類とさ
れている。上記制御により、調理物の調理が終了し、い
つでも食べることのできる状態となっていることを調理
済み表示灯33の点灯によりユーザが知ることができ
る。
【0039】ステップS14において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6に通電されると、内鍋温度Tは上昇するが、
その過程において内鍋温度Tは保温温度幅Th0(例え
ば、60℃)〜Th2(例えば、80℃)における低温
部領域(図6の斜線部L)にあるので、ステップS15
おいて再加熱後に食すほうがよいことを表示する要再加
熱表示灯34が点灯される。従って、この要再加熱表示
灯34が点灯している間は、再加熱スイッチ31のON
操作により再加熱して温度を上げた後に食するほうがよ
いことをユーザは知ることができる。
【0040】その後、ステップS16において内鍋温度T
と保温温度幅Th0(例えば、60℃)〜Th2(例え
ば、80℃)の中間値Th1(例えば、70℃)との比
較がなされ、ここでT>Th1と判定されると、内鍋3
内の調理物は保温温度幅Th0〜Th2における高温部領
域(図6における斜線部H)にあるので、ステップS17
においてそのまま食するのに適している旨の表示(換言
すれば、食べ頃表示)を行う食べ頃表示灯35が点灯さ
れる。従って、この食べ頃表示灯35が点灯している間
は、再加熱することなく、そのまま食するに適している
ことをユーザは知ることができる。なお、ステップS16
において否定判定された場合(即ち、T≦Th1と判定
された場合)には、ステップS14に戻り、側面ヒータ5
および蓋ヒータ6への通電および要再加熱表示灯34の
点灯が継続される。
【0041】側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電を
継続していると、内鍋温度Tはさらに上昇するので、ス
テップS18において内鍋温度Tと保温温度幅Th0〜T
2の上限値Th2(即ち、80℃)との比較がなされ、
ここでT>Th2と判定されると、ステップS19に進
み、側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止され
る。なお、ステップS18において否定判定された場合
(即ち、Th1<T≦Th2と判定された場合)には、側
面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電および食べ頃表示
灯35の点灯が継続される。
【0042】ステップS19において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6への通電が停止されると、内鍋温度Tは降下
するので、ステップS20において内鍋温度Tと保温温度
幅Th0〜Th2の中間値Th1(例えば、70℃)との
比較がなされ、ここでT≦Th1と判定されると、内鍋
3内の調理物は保温温度幅Th0〜Th2における低温部
領域(図6における斜線部L)にあるので、ステップS
21において再加熱後に食すほうがよいことを表示する要
再加熱表示灯34が点灯される。従って、この要再加熱
表示灯34が点灯している間は、再加熱スイッチ31の
ON操作により再加熱して温度を上げた後に食するほう
がよいことをユーザは知ることができる。なお、ステッ
20において否定判定された場合(即ち、T>Th1
判定された場合)には、ステップS17に戻り、以下前記
と同様な制御がなされる。
【0043】側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電停
止が継続していると、内鍋温度Tはさらに降下するの
で、ステップS22において内鍋温度Tと保温温度幅Th
0〜Th2の下限値Th2(即ち、60℃)との比較がな
され、ここでT<Th0と判定されると、ステップS23
に進み、ここで保温開始から時間(即ち、保温時間)t
2(例えば、12時間)が経過したか否かが判定され、
保温時間t2が経過していないと判定された場合には、
ステップS15に戻り、以下前記と同様な制御がなされる
が、保温時間t2が経過したと判定された場合には、ス
テップS24において調理物の状態を点検したほうがよい
旨の表示を行う要点検表示灯36が点灯される。該要点
検表示灯36の点灯により、調理物の点検(即ち、腐敗
しているか、乾燥状態となっているか等の点検)が必要
な保温時間が経過したことをユーザは知ることができ
る。
【0044】さらに、ステップS25において保温開始か
ら時間(即ち、保温時間)t3(例えば、24時間)が
経過したか否かが判定され、保温時間t3が経過してい
ないと判定された場合には、ステップS15に戻り、以下
前記と同様な制御がなされるが、保温時間t3が経過し
たと判定された場合には、ステップS26においてこれ以
上の保温してはいけない旨の表示を行う保温停止表示灯
37が点灯されると同時に、電源がOFFされる。
【0045】上記したように、本実施の形態において
は、内鍋3内に収容された調理物が、所定温度Tk
0(例えば、93℃)〜Tk1(例えば、95℃)で所定
時間t1(例えば、15分)保持されて軟らかく煮込ま
れた後、設定温度Tmin(例えば、55℃)まで温度
降下され、その後所定の保温温度幅Th0(例えば、6
0℃)〜Th2(例えば、80℃)内で保温されること
となる。従って、加熱調理時に調理物から滲み出した味
が温度降下時によく滲み込むこととなるとともに、保温
中においても保温温度幅Th0〜Th2内において温度上
昇および温度降下を繰り返す過程において味の滲み出し
および滲み込みが繰り返されることとなり、調理物が軟
らかく且つよく味の滲み込んだものとなる。
【0046】また、内鍋温度Tの降下が終了した時点で
調理済み表示を行うようにしているため、調理物に味が
よく滲み込んだ状態での調理が終了し、いつでも食する
ことができることをユーザに知らしめることができる。
【0047】また、保温中において内鍋温度Tが保温温
度幅Th0〜Th2の低温部領域Th0(例えば、60
℃)〜Th1(例えば、70℃)にあるときには、再加
熱後に食すほうがよいことを表示する要再加熱表示を行
うようにしているため、食するに適した温度に再加熱す
る必要があることをユーザに知らしめることができる。
【0048】また、保温中において内鍋温度Tが保温温
度幅Th0〜Th2の高温部領域Th1(例えば、70
℃)〜Th2(例えば、80℃)にあるときには、食べ
頃であることを表示する食べ頃表示を行うようにしてい
るため、そのまま食することができることをユーザに知
らしめることができる。
【0049】ついで、内鍋3が容器本体1内にセットさ
れているか否かを判定する内鍋検知制御について、図7
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0050】ステップS1において電源がONされたこ
とが確認され、ステップS2において底ヒータ4に通電
されていることが確認されると、ステップS3において
時限t1のタイマがONされ、ステップS4において初期
温度T0が検出される。
【0051】そして、ステップS5においてタイマがカ
ウントアップした(換言すれば、時間t1が経過した)
ことが確認されると、ステップS6において温度センサ
ー7により検出される検出温度Tと前記初期温度T0
の比較がなされ、ここでT>T0と判定された場合に
は、底ヒータ4から内鍋3への熱伝導があったことを示
しているので、内鍋3が容器本体1内にセットされてい
ると判断し、ステップS7において内鍋3がセットされ
たことを表示する内鍋セット表示灯38が点灯され、そ
の後調理が継続される。
【0052】一方、ステップS6においてT≦T0と判定
された場合には、底ヒータ4から内鍋3への熱伝導がな
かったことを示しているので、内鍋3が容器本体1内に
セットされていないと判断し、ステップS8において底
ヒータ4への通電が停止され、その後ステップS9にお
いて内鍋3がリセットされたか否かが判定され、ここで
否定判定された場合には、ステップS8に戻り底ヒータ
4への通電停止が継続されるが、ステップS9において
肯定判定された場合には、ステップS1へリターンし、
前述の制御が繰り返される。
【0053】なお、本実施の形態においては、保温中の
ヒータ制御をマイコンにより行うようにしているが、バ
イメタルあるいはサーモスタットにより行うようにして
もよい。
【0054】第2の実施の形態(請求項1〜7に対応) 図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる保温調
理容器におけるオーバーシュート防止制御用のフローチ
ャートが示されている。
【0055】この保温調理容器の機械的構成および電気
的構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0056】この場合、マイコン43は、第1の実施の
形態における各種機能に加えて、保温制御手段による保
温中における内鍋温度Tの昇温度ΔT/Δtに基づいて
前記保温温度幅Th0(例えば、60℃)〜Th2(例え
ば、80℃)の上限設定温度Th2より低い加熱停止温
度Th2′=Th2(1+α+β)を演算する加熱停止温
度演算手段としての機能と、該加熱停止温度演算手段に
より演算された加熱停止温度Th2′に内鍋温度Tが達
した時点で加熱手段(即ち、側面ヒータ5および蓋ヒー
タ6)による加熱を停止する加熱停止手段としての機能
とを備えている。
【0057】ついで、図8のフローチャートおよび図9
のタイムチャートを参照して、本願発明の第2の実施の
形態にかかる保温調理容器における保温中のヒータ制御
について詳述する。
【0058】ステップS1において保温積算時間tの測
定が開始され、ステップS2において内鍋温度Tの昇温
度ΔT/Δtが測定される。そして、ステップS3にお
いて内鍋温度Tと保温下限設定温度Th0との比較がな
され、ここでT=Th0と判定された場合には、ステッ
プS4に進み、加熱停止温度Th2′の演算が行われる。
【0059】上記加熱停止温度Th2′は、Th2′=T
2(1+α+β)により求められる。ここで、係数
α,βは、内鍋温度Tの昇温度ΔT/Δtと温度上昇時
間t1(図9参照)とにより算出されるものであり、係
数αは、主に調理物の粘度や固形物の有無を判定するも
のとされ、係数βは、主に調理物の量を判定するものと
されている。例えば、粘度の高いもの、固形物の多いも
のでは昇温度ΔT/Δtが小さくなる傾向があり、温度
上昇時間t1は大きくなる傾向がある。
【0060】そして、ステップS5において保温用ヒー
タである側面ヒータ5および蓋ヒータ6に通電される
と、内鍋温度Tが上昇するので、ステップS6において
内鍋温度Tが加熱停止温度Th2′に達した時点で側面
ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止され、その
後、ステップS3へリターンする。
【0061】上記したように本実施の形態の場合、保温
中における内鍋温度Tの昇温度ΔT/Δtに基づいて保
温温度幅Th0〜Th2の上限設定温度Th2より低い加
熱停止温度Th2′=Th(1+α+β)が演算され、
該加熱停止温度Th2′に内鍋温度Tが達した時点で加
熱停止されることとなるので、内鍋温度Tが上昇し過ぎ
る(即ち、加熱停止後におけるオーバーシュートが生じ
る)ということがなくなり、焦げ付き、乾燥し過ぎ、幕
張り(牛乳の入った調理物)、煮崩れ等を防止すること
ができる。その他の作用効果は、第1の実施の形態にお
けると同様なので説明を省略する。
【0062】第3の実施の形態(請求項1〜8に対応) 図10には、本願発明の第3の実施の形態にかかる保温
調理容器における内容量変化に対応した保温制御用のフ
ローチャートが示されている。
【0063】この保温調理容器の機械的構成および電気
的構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0064】この場合、マイコン43は、第1の実施の
形態および第2の実施の形態における各種機能に加え
て、保温制御手段による保温中における内鍋温度Tの降
温度ΔT/Δtに基づいて前記内鍋3内に収容されてい
る内容物の量を演算する内容量演算手段としての機能
と、該内容量演算手段により演算された内容量に対応し
て前記保温温度幅Th0〜Th2の上限設定値Th2およ
び下限設定値Th0を補正する補正手段としての機能と
を備えている。
【0065】ついで、図10のフローチャートを参照し
て、本願発明の第3の実施の形態にかかる保温調理容器
における保温中のヒータ制御について詳述する。
【0066】ステップS1において内鍋3の初期温度T0
が検出されると、ステップS2において内鍋3の初期温
度T0と設定温度T1(例えば、90℃)との比較がなさ
れる。これは、調理物を収容した内鍋3を予め沸騰状態
まで加熱した後に内鍋3を断熱容器A内にセットする場
合と、調理物を収容した内鍋3を加熱することなく断熱
容器A内にセットする場合とによって調理方法が異なる
ところから、これを区別するために行われる。
【0067】ステップS2においてT0≦T1と判定され
た場合には、ステップS3に進み、底ヒータ4に通電さ
れて内鍋3が加熱される。該加熱は、ステップS4にお
いて内鍋温度Tが沸騰近くの温度Tmax(例えば、9
8℃)に上昇したと判定されるまで行われ、ステップS
4においてT=Tmaxと判定されると、ステップS5
進む。一方、ステップS2においてT0>T1と判定され
た場合には、内鍋3内の調理物は沸騰近くまで既に加熱
されているので、そのままステップS5に進む。
【0068】ステップS5においては底ヒータ4への通
電が停止されるが、すると、内鍋温度Tが降下を開始す
るので、ステップS6において内鍋温度Tの降温度ΔT
/Δtが演算される。そして、ステップS7において前
記降温度ΔT/Δtから内鍋3内の内容量が求められ、
ステップS8において前記内容量に基づいて保温温度幅
の上限設定値Th2および下限設定値Th0の補正を行っ
て補正上限設定値Ts2および補正下限設定値Ts0が求
められる。ここで、Th2×β=Ts2、Th0×β=T
0とされる。なお、係数βは内容量により決定され
る。
【0069】次いで、ステップS9において内鍋温度T
と補正下限設定値Ts0との比較がなされ、ここでT<
Ts0と判定された場合には、ステップS10に進み、保
温用ヒータである側面ヒータ5および蓋ヒータ6に通電
される。なお、ステップS9において否定判定された場
合(即ち、T≧Ts0と判定された場合)には、ステッ
プS6に戻り、内鍋温度の降温度ΔT/Δtの演算が行
われる。
【0070】ステップS10において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6に通電されると、内鍋温度Tは上昇するが、
ステップS11において内鍋温度Tが補正上限設定値Ts
2に達したと判定されると、ステップS12に進み、側面
ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止され、その後
ステップS6へリターンし、以下同様な制御が繰り返さ
れる。
【0071】上記したように本実施の形態の場合、保温
中に内容量が増減した場合においても、内容量の増減に
対応して補正された保温温度幅Ts0〜Ts2で保温制御
することができることとなり、加熱し過ぎによる焦げ付
きが防止できるとともに、低温保温による腐敗発生も防
止できる。また、内鍋温度Tの降温度ΔT/Δtに基づ
いて内容量の演算を行うようにしているので、内容量演
算時に内鍋温度Tが上がり過ぎるということもなくな
る。その他の作用効果は、第1の実施の形態および第2
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0072】第4の実施の形態(請求項1〜9に対応) 図11には、本願発明の第4の実施の形態にかかる保温
調理容器における焦げ付き防止制御用のフローチャート
が示されている。
【0073】この保温調理容器の機械的構成および電気
的構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0074】この場合、マイコン43は、第1の実施の
形態ないし第3の実施の形態における各種機能に加え
て、保温制御手段による保温開始時における内鍋温度T
の初期昇温度ΔT0/Δt0=kを記憶する記憶手段とし
ての機能と、保温中における内鍋温度Tの昇温度ΔT/
Δt=k′と前記初期昇温度kとの間に大きな差が生じ
た時には前記加熱手段(即ち、側面ヒータ5および蓋ヒ
ータ6)による加熱を停止する焦げ付き防止手段として
の機能とを備えている。
【0075】ついで、図11のフローチャートを参照し
て、本願発明の第4の実施の形態にかかる保温調理容器
における保温中の焦げ付き防止制御について詳述する。
【0076】ステップS1において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6に通電されていることが確認されると、ステ
ップS2において内鍋温度Tの初期昇温度ΔT0/Δt0
=kが演算され、ステップS3において演算された初期
昇温度kがメモリされる。
【0077】その後、ステップS4においてその時点で
の昇温度ΔT/Δt=k′が演算され、ステップS5
おいて当該昇温度k′と初期昇温度kとの比較がなさ
れ、ここでk′>k+δ(δ:予め設定された定数)と
判定された場合には、その時の昇温度k′が初期昇温度
kより大きく変化している(即ち、調理物の水分量が減
り、焦げ付くおそれがある)と判断し、ステップS6
進み、側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止さ
れる。なお、ステップS5において否定判定(即ち、
k′≦k+δと判定)された場合には、ステップS4
戻り、その時点での昇温度k′の演算が繰り返される。
【0078】上記したように本実施の形態の場合、内鍋
3内の調理物の水分が減り過ぎて昇温度k′が初期昇温
度kより大きく変化したときには加熱が停止されること
となり、水分量の減少による焦げ付きを防止することが
できる。その他の作用効果は、第1の実施の形態ないし
第3の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0079】第5の実施の形態(請求項1〜8および請
求項10に対応) 図12および図13には、本願発明の第5の実施の形態
にかかる保温調理容器における電気的構成および操作部
の内容が示され、図14には、本願発明の第5の実施の
形態にかかる保温調理容器における焦げ付き防止制御用
のフローチャートが示されている。
【0080】この保温調理容器には、内鍋3から発生す
る蒸気量Xを検出する蒸気量検出手段として作用する蒸
気量センサー44(図12参照)が容器本体1内の適所
に設けられている。また、この保温調理容器における操
作部29には、図13に示すように、電源投入スイッチ
30、再加熱スイッチ31、保温温度設定キー32、調
理済み表示灯33、要再加熱表示灯34、食べ頃表示灯
35、要点検表示灯36、保温停止表示灯37、内鍋セ
ット表示灯38および液晶表示部39の他に、調理物の
水分量がほとんどなくなって焦げ付き易くなっているこ
とを表示する警告表示灯45が配置されている。その他
の機械的構成および電気的構成は、第1の実施の形態と
同様なので説明を省略する。
【0081】この場合、マイコン43は、第1の実施の
形態ないし第3の実施の形態における各種機能に加え
て、保温制御手段による保温中において前記蒸気量セン
サー44により検出される蒸気量Xが低減したときに前
記加熱手段(即ち、側面ヒータ5および蓋ヒータ6)に
よる加熱を停止する焦げ付き防止手段としての機能を備
えている。
【0082】ついで、図14のフローチャートを参照し
て、本願発明の第5の実施の形態にかかる保温調理容器
における保温中の焦げ付き防止制御について詳述する。
【0083】ステップS1において蒸気量センサー44
により蒸気量Xが検出され、ステップS2においてX≧
0であるか否かの判定がなされ、ここで否定判定(即
ち、X<0と判定)された場合には、ステップS3にお
いて側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止さ
れ、その後ステップS1へリターンし、蒸気量Xの検出
を繰り返す。
【0084】ステップS2において肯定判定(即ち、X
≧0と判定)された場合には、ステップS4に進み、側
面ヒータ5および蓋ヒータ6に通電される。その後ステ
ップS5において蒸気量Xが検出され、ステップS6にお
いて蒸気量Xの経時変化dX/dtが減少しているか否
か(即ち、dX/dt≦0か否か)の判定がなされる。
ここで否定判定(即ち、dX/dt>0と判定)された
場合には、調理物からの蒸気発生が増大していることを
示しているので、ステップS4に戻り、側面ヒータ5お
よび蓋ヒータ6への通電が継続されるが、ステップS6
において肯定判定(即ち、dX/dt≦0と判定)され
た場合には、調理物からの蒸気発生が減少している(換
言すれば、調理物の水分量が減ってきている)ことを示
してしているので、ステップS7において側面ヒータ5
および蓋ヒータ6への通電が停止される。このような制
御により、調理物の焦げ付きが防止される。
【0085】その後、ステップS8において蒸気量セン
サー44からの検出蒸気量Xと予め設定された設定値X
0(例えば、調理物の乾燥限界時の値)との比較がなさ
れ、ここで否定判定(即ち、X>X0と判定)された場
合には、ステップS4に戻り、側面ヒータ5および蓋ヒ
ータ6への通電が継続され、前述の制御が繰り返される
が、肯定判定(即ち、X≦X0と判定)された場合に
は、ステップS9に進み、調理物の水分量がほとんどな
くなって焦げ付き易くなっていることを表示する警告表
示灯45が点灯される。
【0086】上記したように本実施の形態の場合、内鍋
3内の調理物の水分が減り過ぎて発生蒸気量Xが減少し
たときには加熱が停止されることとなり、水分量の減少
による焦げ付きを防止することができる。また、調理物
の水分量が減少して乾燥限界となった場合には、警告表
示灯45が点灯され、ユーザに焦げ付き易くなっている
ことを警告することとなっているので、焦げ付きによる
内鍋3の事故を防止することができる。
【0087】第6の実施の形態(請求項1に対応) 図15には、本願発明の第6の実施の形態にかかる保温
調理容器におけるヒータ制御用のフローチャートが示さ
れている。
【0088】この保温調理容器の機械的構成および電気
的構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0089】この場合、断熱容器A内には、ガスあるい
は電磁調理器等により沸騰状態まで加熱調理された調理
物が収容された内鍋3が収納されることとなっており、
マイコン43は、高温部領域にて加熱された内鍋3の温
度Tを所定の保温温度Th以下の低温部領域Tminま
で降下させるように加熱手段への通電を制御する降温制
御手段としての機能と、該降温制御手段による温度降下
の終了後において前記内鍋3の温度Tが前記所定の保温
温度Thまで上昇するように加熱手段への通電を制御す
る保温制御手段としての機能とを備えている。
【0090】ついで、図15のフローチャートおよび図
16のタイムチャートを参照して、本願発明の第6の実
施の形態にかかる保温調理容器におけるヒータ制御につ
いて詳述する。
【0091】ステップS1において内鍋3が断熱容器A
内にセットされたことが確認されると、ステップS2
おいて底ヒータ4、側面ヒータ5および蓋ヒータ6への
通電が停止される。すると、内鍋温度Tはゆっくりと降
下し、この温度降下の過程において調理物に味がよく滲
み込む。そして、ステップS3において内鍋温度Tが低
温部領域における所定温度Tmin(例えば、63℃)
に達したと判定されると、ステップS4において側面ヒ
ータ5および蓋ヒータ6に通電される。
【0092】上記通電は、ステップS5においてT=T
h+2℃と判定されるまで継続され、T=Th+2℃と
判定されると、ステップS6に進み、側面ヒータ5およ
び蓋ヒータ6への通電が停止される。該通電停止は、ス
テップS7においてT=Th−2℃と判定されるまで継
続され、T=Th−2℃と判定されると、ステップS4
に戻り、側面ヒータ5および蓋ヒータ6に通電される。
つまり、内鍋温度Tは、保温温度Th±2℃に保持され
るのである。なお、保温温度Th±2℃としたのは、ハ
ンチングを防止するためである。
【0093】上記制御により、高温部領域にて加熱され
た内鍋3内に収容された調理物には、内鍋3の温度Tが
所定の保温温度Th以下の低温部領域Tminまで降下
する過程において滲み出した味が調理物によく滲み込む
こととなるとともに、内鍋温度Tを所定の保温温度Th
に保持するようにしているので、調理物の温度が下がり
すぎるということがなくなる。
【0094】本実施の形態においては、保温中のヒータ
制御をマイコンにより行うようにしているが、サーマル
リードスイッチあるいはサーミスタにより行うようにし
てもよい。
【0095】第7の実施の形態(請求項2〜6に対応) 図17には、本願発明の第7の実施の形態にかかる保温
調理容器におけるヒータ制御用のフローチャートが示さ
れている。
【0096】この保温調理容器の機械的構成および電気
的構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0097】この場合、断熱容器A内には、ガスあるい
は電磁調理器等により沸騰状態まで加熱調理された調理
物が収容された内鍋3が収納されることとなっており、
マイコン43は、加熱された内鍋3の温度Tを低温部領
域まで降下させるように加熱手段への通電を制御する降
温制御手段としての機能と、該降温制御手段による低温
部領域までの温度降下の後に前記内鍋3の温度Tが高温
部領域の所定の温度まで上昇する温度上昇と、該温度上
昇の後に前記内鍋3の温度Tが低温部領域の所定の温度
まで降下する温度降下とを繰り返すように加熱手段への
通電を制御する保温制御手段としての機能と、前記降温
制御手段による内鍋温度Tの降下が終了した時点で調理
済み表示灯33を点灯させる調理済み表示手段としての
機能と、前記保温制御手段による保温中において前記内
鍋温度Tが保温温度幅Th0〜Th2の低温部領域Th0
〜Th1にあるときには、再加熱後に食すほうがよいこ
とを表示する要再加熱表示灯34を点灯させる要再加熱
表示手段としての機能と、前記保温制御手段による保温
中において前記内鍋温度Tが保温温度幅Th0〜Th2
高温部領域Th1〜Th2にあるときには、食べ頃である
ことを表示する食べ頃表示灯35を点灯させる食べ頃表
示手段としての機能とを備えている。
【0098】ついで、図17のフローチャートおよび図
18のタイムチャートを参照して、本願発明の第7の実
施の形態にかかる保温調理容器におけるヒータ制御につ
いて詳述する。
【0099】ステップS1において内鍋3が断熱容器A
内にセットされたことが確認されると、ステップS2
おいて底ヒータ4、側面ヒータ5および蓋ヒータ6への
通電が停止される。すると、内鍋温度Tはゆっくりと降
下し、この温度降下の過程において調理物に味がよく滲
み込む。そして、ステップS3において内鍋温度Tが低
温部領域における所定温度Tmin(例えば、63℃)
に達したと判定されると、ステップS4に進み、調理済
みを表示する調理済み表示灯33が点灯されるととも
に、ステップS5において側面ヒータ5および蓋ヒータ
6に通電される。
【0100】ステップS5において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6に通電されると、内鍋温度Tは上昇するが、
その過程においては内鍋温度Tは保温温度幅Th0(例
えば、60℃)〜Th2(例えば、80℃)における低
温部領域(図18における斜線部L)にあるので、ステ
ップS6において再加熱後に食すほうがよいことを表示
する要再加熱表示灯34が点灯される。従って、この要
再加熱表示灯34が点灯している間は、再加熱スイッチ
31をON操作して再加熱して温度を上げた後に食する
ほうがよいことをユーザは知ることができる。
【0101】その後、ステップS7において内鍋温度T
と保温温度幅Th0(例えば、60℃)〜Th2(例え
ば、80℃)の中間値Th1(例えば、70℃)との比
較がなされ、ここでT>Th1と判定されると、内鍋3
内の調理物は保温温度幅Th0〜Th2における高温部領
域(図18における斜線部H)にあるので、ステップS
8においてそのまま食するのに適している旨の表示(換
言すれば、食べ頃表示)を行う食べ頃表示灯35が点灯
される。従って、この食べ頃表示灯35が点灯している
間は、再加熱することなく、そのまま食するに適してい
ることをユーザは知ることができる。なお、ステップS
7において否定判定された場合(即ち、T≦Th1と判定
された場合)には、ステップS5に戻り、側面ヒータ5
および蓋ヒータ6への通電および要再加熱表示灯34の
点灯が継続される。
【0102】側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電を
継続していると、内鍋温度Tはさらに上昇するので、ス
テップS9において内鍋温度Tと保温温度幅Th0〜Th
2の上限値Th2(即ち、80℃)との比較がなされ、こ
こでT>Th2と判定されると、ステップS10に進み、
側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電が停止される。
なお、ステップS9において否定判定された場合(即
ち、Th1<T≦Th2と判定された場合)には、側面ヒ
ータ5および蓋ヒータ6への通電6および食べ頃表示灯
35の点灯が継続される。
【0103】ステップS10において側面ヒータ5および
蓋ヒータ6への通電が停止されると、内鍋温度Tは降下
するので、ステップS11において内鍋温度Tと保温温度
幅Th0〜Th2の中間値Th1(例えば、70℃)との
比較がなされ、ここでT≦Th1と判定されると、内鍋
3内の調理物は保温温度幅Th0〜Th2における低温部
領域(図18における斜線部L)にあるので、ステップ
12において再加熱後に食すほうがよいことを表示する
要再加熱表示灯34が点灯される。従って、この要再加
熱表示灯34が点灯している間は、再加熱スイッチ31
をON操作して再加熱して温度を上げた後に食するほう
がよいことをユーザは知ることができる。なお、ステッ
11において否定判定された場合(即ち、T>Th1
判定された場合)には、ステップS8に戻り、以下前記
と同様な制御がなされる。
【0104】側面ヒータ5および蓋ヒータ6への通電停
止が継続していると、内鍋温度Tはさらに降下するの
で、ステップS13において内鍋温度Tと保温温度幅Th
0〜Th2の下限値Th2(即ち、60℃)との比較がな
され、ここでT<Th0と判定されると、ステップS5
戻り、以下前記と同様な制御がなされる。なお、ステッ
プS13において否定判定された場合(即ち、T≧Th0
と判定された場合)には、ステップS12に戻り、要再加
熱表示灯34の点灯が継続される。
【0105】上記制御により、加熱された内鍋3内に収
容された調理物には、内鍋3の温度Tが所定の保温温度
以下の低温部領域Tminまで降下する過程において滲
み出した味が調理物によく滲み込むこととなるととも
に、保温中においても低温部領域Th0と高温部領域T
2との保温温度幅内において温度上昇および温度降下
を繰り返す過程において味の滲み出しおよび滲み込みが
繰り返されることとなり、調理物が軟らかく且つよく味
の滲み込んだものとなる。
【0106】なお、本実施の形態においては、保温中の
ヒータ制御をマイコンにより行うようにしているが、バ
イメタルあるいはサーモスタットにより行うようにして
もよい。
【0107】上記各実施の形態における保温調理容器に
おいて、保温時の温度幅を調理物の種類により決定する
保温メニューキーを設け、該保温メニューキーの操作に
より保温温度幅を変更するようにしてもよい。例えば、
シチュー類、発酵性のもの、スープ類、汁気の少ないも
のや粘度の高いもの等の保温メニューキーを設定するよ
うにしてもよい。
【0108】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
断熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自在に収納される
内鍋と、該内鍋を所定の保温温度で加熱する加熱手段
と、前記内鍋の温度を検知する温度検知手段とを備えた
保温調理容器において、高温部領域にて加熱された前記
内鍋の温度を前記所定の保温温度以下の低温部領域まで
降下させる降温制御手段と、該降温制御手段による温度
降下の終了後において前記内鍋の温度が前記所定の保温
温度まで上昇するように加熱制御する保温制御手段とを
付設して、高温部領域にて加熱された内鍋内に収容され
た調理物に、内鍋の温度が所定の保温温度以下の低温部
領域まで降下する過程において滲み出した味が調理物に
よく滲み込むという優れた効果がある。しかも、内鍋温
度を所定の保温温度に保持するようにしているので、調
理物の温度が下がりすぎるということがなくなる。
【0109】本願発明(請求項2の発明)によれば、断
熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自在に収納される内
鍋と、該内鍋を加熱する加熱手段と、前記内鍋の温度を
検知する温度検知手段とを備えた保温調理容器におい
て、加熱された前記内鍋の温度を低温部領域まで降下さ
せる降温制御手段と、該降温制御手段による低温部領域
までの温度降下の後に前記内鍋の温度が高温部領域の所
定の温度まで上昇する温度上昇と、該温度上昇の後に前
記内鍋の温度が低温部領域の所定の温度まで降下する温
度降下とを繰り返すように制御する保温制御手段とを付
設して、加熱された内鍋内に収容された調理物に、内鍋
の温度が所定の保温温度以下の低温部領域まで降下する
過程において滲み出した味が調理物によく滲み込むこと
となるとともに、保温中においても低温部領域と高温部
領域との保温温度幅内において温度上昇および温度降下
を繰り返す過程において味の滲み出しおよび滲み込みが
繰り返されることとなり、調理物が軟らかく且つよく味
の滲み込んだものとなるという優れた効果がある。
【0110】請求項3の発明におけるように、前記降温
制御手段の作動前に、前記内鍋の温度を所定温度で所定
時間保持する加熱調理制御手段を付設した場合、内鍋内
に収容された調理物は、所定温度で所定時間保持されて
軟らかく煮込まれることとなる。
【0111】請求項4の発明におけるように、前記降温
制御手段による内鍋温度の降下が終了した時点で調理済
み表示を行う調理済み表示手段を付設した場合、調理物
に味がよく滲み込んだ状態での調理が終了し、いつでも
食することができることをユーザに知らしめることがで
きる。
【0112】請求項5の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中において前記内鍋温度が保温温度
幅の低温部領域にあるときには、再加熱後に食すほうが
よいことを表示する要再加熱表示を行う要再加熱表示手
段を付設した場合、内鍋温度が保温温度幅の低温部領域
にあるときには、そのまま食するには温度が低すぎる場
合があるので、食するに適した温度に再加熱する必要が
あることをユーザに知らしめることができる。
【0113】請求項6の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中において前記内鍋温度が保温温度
幅の高温部領域にあるときには、食べ頃であることを表
示する食べ頃表示を行う食べ頃表示手段を付設した場
合、内鍋温度が保温温度幅の高温部領域にあるときに
は、調理物は食するに適した温度となっているので、そ
のまま食することができることをユーザに知らしめるこ
とができる。
【0114】請求項7の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中における内鍋温度の昇温度に基づ
いて前記保温温度幅の上限設定温度より低い加熱停止温
度を演算する加熱停止温度演算手段と、該加熱停止温度
演算手段により演算された加熱停止温度に内鍋温度が達
した時点で前記加熱手段による加熱を停止する加熱停止
手段とを付設した場合、保温中における内鍋温度の昇温
度に基づいて保温温度幅の上限設定温度より低い加熱停
止温度が演算され、該加熱停止温度に内鍋温度が達した
時点で加熱停止されることとなるので、内鍋温度が上昇
し過ぎる(即ち、オーバーシュートする)ということが
なくなり、焦げ付き、乾燥し過ぎ、幕張り(牛乳の入っ
た調理物)、煮崩れ等を防止することができる。
【0115】請求項8の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温中における内鍋温度の降温度に基づ
いて前記内鍋内に収容されている内容物の量を演算する
内容量演算手段と、該内容量演算手段により演算された
内容量に対応して前記保温温度幅の上限設定値および下
限設定値を補正する補正手段とを付設した場合、保温中
に内容量が増減した場合においても、内容量の増減に対
応した保温温度幅で保温制御することができる。
【0116】請求項9の発明におけるように、前記保温
制御手段による保温開始時における内鍋温度の初期昇温
度を記憶する記憶手段と、保温中における内鍋温度の昇
温度と前記初期昇温度との間に大きな差が生じた時には
前記加熱手段による加熱を停止する焦げ付き防止手段と
を付設した場合、内鍋内の調理物の水分が減り過ぎて昇
温度が大きく変化したときには加熱が停止されることと
なり、水分量の減少による焦げ付きを防止することがで
きる。
【0117】請求項10の発明におけるように、前記内
鍋より発生する蒸気量を検出する蒸気量検出手段と、前
記保温制御手段による保温中において前記蒸気量検出手
段により検出される蒸気量が低減したときに前記加熱手
段による加熱を停止する焦げ付き防止手段とを付設した
場合、内鍋内の調理物の水分が減り過ぎて発生蒸気量が
減少したときには加熱が停止されることとなり、水分量
の減少による焦げ付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器における操作部の拡大正面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器の作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器における内鍋温度の変化を示すタイムチャートであ
る。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器における保温中の内鍋温度の変化を示すタイムチャ
ートである。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる保温調理
容器における内鍋検知用のフローチャートである。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる保温調理
容器におけるオーバーシュート防止用のフローチャート
である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる保温調理
容器における保温中の内鍋温度の変化を示すタイムチャ
ートである。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる保温調
理容器における内容量変化に対応した保温制御用のフロ
ーチャートである。
【図11】本願発明の第4の実施の形態にかかる保温調
理容器における焦げ付き防止用のフローチャートであ
る。
【図12】本願発明の第5の実施の形態にかかる保温調
理容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図13】本願発明の第5の実施の形態にかかる保温調
理容器における操作部の拡大正面図である。
【図14】本願発明の第5の実施の形態にかかる保温調
理容器における焦げ付き防止用のフローチャートであ
る。
【図15】本願発明の第6の実施の形態にかかる保温調
理容器におけるヒータ制御用のフローチャートである。
【図16】本願発明の第6の実施の形態にかかる保温調
理容器におけるヒータ制御中の内鍋温度の変化を示すタ
イムチャートである。
【図17】本願発明の第7の実施の形態にかかる保温調
理容器におけるヒータ制御用のフローチャートである。
【図18】本願発明の第7の実施の形態にかかる保温調
理容器におけるヒータ制御中の内鍋温度の変化を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は底ヒータ、5
は側面ヒータ、6は蓋ヒータ、7は温度検出手段(温度
センサー)、33は調理済み表示灯、34は要再加熱表
示灯、35は食べ頃表示灯、36は要点検表示灯、37
は保温停止表示灯、38は内鍋セット表示灯、43はマ
イコン、44は蒸気量検出手段(蒸気量センサー)、4
5は警告表示灯、Aは断熱容器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自
    在に収納される内鍋と、該内鍋を所定の保温温度で加熱
    する加熱手段と、前記内鍋の温度を検知する温度検知手
    段とを備えた保温調理容器であって、高温部領域にて加
    熱された前記内鍋の温度を前記所定の保温温度以下の低
    温部領域まで降下させる降温制御手段と、該降温制御手
    段による温度降下の終了後において前記内鍋の温度が前
    記所定の保温温度まで上昇するように加熱制御する保温
    制御手段とを付設したことを特徴とする保温調理容器。
  2. 【請求項2】 断熱容器と、該断熱容器内に出し入れ自
    在に収納される内鍋と、該内鍋を加熱する加熱手段と、
    前記内鍋の温度を検知する温度検知手段とを備えた保温
    調理容器であって、加熱された前記内鍋の温度を低温部
    領域まで降下させる降温制御手段と、該降温制御手段に
    よる低温部領域までの温度降下の後に前記内鍋の温度が
    高温部領域の所定の温度まで上昇する温度上昇と、該温
    度上昇の後に前記内鍋の温度が低温部領域の所定の温度
    まで降下する温度降下とを繰り返すように制御する保温
    制御手段とを付設したことを特徴とする保温調理容器。
  3. 【請求項3】 前記降温制御手段の作動前に、前記内鍋
    の温度を所定温度で所定時間保持する加熱調理制御手段
    を付設したことを特徴とする前記請求項1および請求項
    2のいずれか一項記載の保温調理容器。
  4. 【請求項4】 前記降温制御手段による内鍋温度の降下
    が終了した時点で調理済み表示を行う調理済み表示手段
    を付設したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項
    3のいずれか一項記載の保温調理容器。
  5. 【請求項5】 前記保温制御手段による保温中において
    前記内鍋温度が保温温度幅の低温部領域にあるときに
    は、再加熱後に食すほうがよいことを表示する要再加熱
    表示を行う要再加熱表示手段を付設したことを特徴とす
    る前記請求項2ないし請求項4のいずれか一項記載の保
    温調理容器。
  6. 【請求項6】 前記保温制御手段による保温中において
    前記内鍋温度が保温温度幅の高温部領域にあるときに
    は、食べ頃であることを表示する食べ頃表示を行う食べ
    頃表示手段を付設したことを特徴とする前記請求項2な
    いし請求項5のいずれか一項記載の保温調理容器。
  7. 【請求項7】 前記保温制御手段による保温中における
    内鍋温度の昇温度に基づいて前記保温温度幅の上限設定
    温度より低い加熱停止温度を演算する加熱停止温度演算
    手段と、該演算手段により演算された加熱停止温度に内
    鍋温度が達した時点で前記加熱手段による加熱を停止す
    る加熱停止手段とを付設したことを特徴とする前記請求
    項2ないし請求項6のいずれか一項記載の保温調理容
    器。
  8. 【請求項8】 前記保温制御手段による保温中における
    内鍋温度の降温度に基づいて前記内鍋内に収容されてい
    る内容物の量を演算する内容量演算手段と、該内容量演
    算手段により演算された内容量に対応して前記保温温度
    幅の上限設定値および下限設定値を補正する補正手段と
    を付設したことを特徴とする前記請求項2ないし請求項
    7のいずれか一項記載の保温調理容器。
  9. 【請求項9】 前記保温制御手段による保温開始時にお
    ける内鍋温度の初期昇温度を記憶する記憶手段と、保温
    中における内鍋温度の昇温度と前記初期昇温度との間に
    大きな差が生じた時には前記加熱手段による加熱を停止
    する焦げ付き防止手段とを付設したことを特徴とする前
    記請求項2ないし請求項8のいずれか一項記載の保温調
    理容器。
  10. 【請求項10】 前記内鍋より発生する蒸気量を検出す
    る蒸気量検出手段と、前記保温制御手段による保温中に
    おいて前記蒸気量検出手段により検出される蒸気量が低
    減したときに前記加熱手段による加熱を停止する焦げ付
    き防止手段とを付設したことを特徴とする前記請求項1
    ないし請求項8のいずれか一項記載の保温調理容器。
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