JP3096920U - 保温調理器 - Google Patents

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巫 嘉雄
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巫 嘉雄
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Abstract

【課題】長時間高温を保ち、食材を十分に加熱調理することができ、調理途中で食材を投入する場合にも、低温状態から高温に加熱できる保温調理器を提供すること。
【解決手段】断熱外鍋11と、その内部に設置された内鍋2と、断熱外鍋11の上面を閉鎖する開閉自在の断熱上蓋12とを備え、断熱外鍋11の内部に、正温度係数セラミック抵抗器34を熱源とする温度維持装置3が設置されている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、加熱調理を停止した後も一定の温度に保温して、調理を継続する保温調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内鍋を一定時間加熱した後で、保温性の高い外鍋内に収納して、内鍋に入れた料理を保温し、これによって、加熱することなく調理を継続する保温調理器が知られている。このような保温調理器で調理すると、弱火でじっくりと煮込んだ場合と同様な効果が得られるので、料理が柔らかくて口当たりが良くなり、低温で調理するため栄養素が壊れ難いばかりでなく、エネルギーを節約することができる。
【0003】
しかしながら、上記従来の保温調理器では、加熱を停止した後の温度低下が避けられず、料理によっては調理が完了しない虞がある。
また、食材によって加熱時間が異なり、料理の種類によって必要とされる食感も相異する。
例えば、肉類を加熱するには約80℃以上の温度が必要であって、長時間加熱することによって柔らかくなり、肉片の大きさによっても、必要な調理時間が異なる。ところが、肉類と同じ調理時間で野菜類を調理すると、味や食感が台無しになってしまう。
また、様々な食材を同じ料理に混ぜ込む場合には、火の通りの悪い食材から順に調理するのであるが、保温調理器では、食材を入れるために途中で蓋を開けると大量の熱が逃げてしまうので、十分な調理効果をあげることができなくなってしまう。
【0004】
図1の(ア)及び(イ)に、従来の保温調理器における経過時間と温度低下との関係を示す。内鍋を一定時間沸騰させた後、保温調理器の中に入れると、図1から明らかなように、当初約95℃の高温であったものが、3時間後には83℃、7時間後には70℃にまで低下する。
従って、従来の保温調理器では、肉類に熱を通すことができる80℃の温度は、3時間程度しか保つことができないため、大きめの肉類の調理は不完全に終わる虞がある。特に、骨付き肉を煮込む場合等に、80℃程度の温度では骨のうまみを引き出すことができないので、味が損なわれてしまう。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、長時間高温を保ち、食材を十分に加熱調理することができ、調理途中で食材を投入する場合にも、低温状態から高温に加熱できる保温調理器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の保温調理器は、断熱外鍋と、その内部に設置された内鍋と、前記断熱外鍋の上面を閉鎖する開閉自在の断熱上蓋とを備え、前記断熱外鍋の内部に、正温度係数セラミック抵抗器を熱源とする温度維持装置が設置される。
正温度係数セラミック抵抗器が発熱して、温度維持装置が断熱外鍋の内部に熱を放出することにより、内鍋が温められて長時間一定温度に維持され、或いは、低温状態から高温に加熱される。
【0007】
前記正温度係数セラミック抵抗器は、導熱板を介して熱を放出することがある。この場合、内鍋の下面と前記導熱板との間に空間を形成可能としても良い。内鍋と導熱板とを密着させたとき、内鍋が直接導熱板で加温されるのに対し、内鍋と導熱板との間に空間があるときは、導熱板から放出された熱で断熱外鍋内部の空気温度が上昇して、この空気により内鍋が温められる。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の保温調理器1は、図2に示すように、断熱外鍋11と、その内部に設置された内鍋2と、断熱外鍋11の上面を閉鎖する開閉自在の断熱上蓋12とを備える。
断熱外鍋11は、上面が開口する筒状に形成され、従来の保温鍋と同様の技術により高度な保温性能が付与されている。また、断熱外鍋11の下面には台座部13が設けられ、断熱外鍋11の上端部外周には支持枠14が取り付けられている。
【0009】
断熱外鍋11の内部底面には、温度維持装置3が設置される。温度維持装置3は、断熱外鍋11の底部中央に取り付けられた支持台31と、支持台31の上面中央部に設置された熱源となる正温度係数セラミック抵抗器34と、正温度係数セラミック抵抗器34の上面を覆う導熱板33と、正温度係数セラミック抵抗器34に接続された回路32とから成る。
回路32は台座部13の外面に露出する端子を有し、正温度係数セラミック抵抗器34は、回路32を介して電力が供給されると発熱して、導熱板33から熱を放出するようになっている。
【0010】
内鍋2は、上面が開口する筒状に形成され、その上端両側には、取っ手22が張り出している。そして、両側の取っ手22を断熱外鍋11の支持枠14上に引っ掛けることによって、内鍋2を断熱外鍋11の内部に吊り下げた状態で設置することができる。
なお、調理しようとする料理の種類により、取っ手22を支持枠14に係止する際に内鍋2の高さを調節して、内鍋2の下面を導熱板33の上面に密着させたり、内鍋2の下面と導熱板33との間に空間をあけたりできる。
また、内鍋2の上端には、内鍋2の上面を閉鎖する内蓋21が開閉自在に取り付けられ、内鍋2から蒸気が漏れるのを防止できるようになっている。
【0011】
内鍋2に、図1に示す試験と同様の内容物を同量入れて同じ時間沸騰させた後、断熱外鍋11内に設置し、経過時間に対する温度低下を調べた。
図3及び図4に示すように、当初93℃であった温度が次第に低下するが、30分経過する頃から正温度係数セラミック抵抗器34のPTC効率が上昇して温度維持装置3が熱を放出し、9時間経過した後は、正温度係数セラミック抵抗器34のPTC効率が10Wに維持され、約80℃の温度を保ち続ける。
このように80℃以上の温度で長時間保温調理すると、肉類もとろけるように柔らかく調理できる。
【0012】
また、内鍋2に加熱調理していない料理を入れ、回路32を介して正温度係数セラミック抵抗器34に通電し、経過時間に対する温度変化を調べた。
発熱開始時には、内鍋2内の温度は38℃であって、加熱に必要とされる正温度係数セラミック抵抗器34のPTC効率は約27Wであるが、温度上昇に伴って正温度係数セラミック抵抗器34のPTC効率は次第に低下し、12時間経過後に、温度は75℃まで達し、継続して低効率発熱を行うと、22時間後には80℃近くに上昇する。
従って、調理途中で内鍋2に食材を投入して温度が低下しても、再び温度を上げて保温調理することができる。
【0013】
なお、温度維持装置3は、断熱外鍋11の底面中央部ではなく、内鍋2を加温できる位置であれば周囲部に設置しても良い。
また、正温度係数セラミック抵抗器34の能力は、内鍋2の容量に応じて適宜変更することができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案によれば、正温度係数セラミック抵抗器の発熱によって内鍋を加温することにより、長時間一定以上の温度に保つと共に、低温度から高温に加熱することができるので、熱の通りが不均等になる心配が無く、調理途中で食材を投入して温度が低下しても、保温調理を継続することが可能であり、この結果、様々な種類の料理に広く応用でき、調理に高い温度と長い時間を要する肉料理等であっても、柔らかく調理することが可能で、新鮮な素材の味や栄養を損なうこともない。
また、導熱板を介して熱を放出すると、内鍋に対する熱の当たりが柔らかくなり、内鍋を導熱板に対して密着させたり、離したりできるようにすると、料理に適した加熱を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の保温調理器の経過時間に対する温度変化を示す図。
【図2】本考案の実施形態を示す保温調理器の一部破断側面図。
【図3】本考案の保温調理器に高温食品を入れた場合の、時間経過による温度変化及びPTC効率の変化を数値で示す図。
【図4】本考案の保温調理器に高温食品を入れた場合の、時間経過による温度変化及びPTC効率の変化をグラフで示す図。
【図5】本考案の保温調理器に常温食品を入れた場合の、時間経過による温度変化及びPTC効率の変化を数値で示す図。
【図6】本考案の保温調理器に常温食品を入れた場合の、時間経過による温度変化及びPTC効率の変化をグラフで示す図。
【符号の説明】
1 保温調理器
2 内鍋
3 温度維持装置
11 断熱外鍋
12 断熱上蓋
13 台座部
14 支持枠
21 内蓋
22 取っ手
31 支持台
32 回路
33 導熱板
34 正温度係数セラミック抵抗器

Claims (3)

  1. 断熱外鍋と、その内部に設置された内鍋と、前記断熱外鍋の上面を閉鎖する開閉自在の断熱上蓋とを備え、前記断熱外鍋の内部に、正温度係数セラミック抵抗器を熱源とする温度維持装置が設置されたことを特徴とする保温調理器。
  2. 前記正温度係数セラミック抵抗器は、導熱板を介して熱を放出する請求項1に記載の保温調理器。
  3. 前記内鍋の下面と前記導熱板との間に空間を形成可能とした請求項2に記載の保温調理器。
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