JPH11146666A - 表面波モータユニットとその製造方法 - Google Patents

表面波モータユニットとその製造方法

Info

Publication number
JPH11146666A
JPH11146666A JP9308185A JP30818597A JPH11146666A JP H11146666 A JPH11146666 A JP H11146666A JP 9308185 A JP9308185 A JP 9308185A JP 30818597 A JP30818597 A JP 30818597A JP H11146666 A JPH11146666 A JP H11146666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor unit
wave motor
acoustic wave
surface acoustic
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9308185A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Watanabe
常雄 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9308185A priority Critical patent/JPH11146666A/ja
Publication of JPH11146666A publication Critical patent/JPH11146666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に組み立てることができるとともに、表
面波モータの性能が劣化するのを防止することができる
表面波モータとその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面波モータ1は、進行性表面波を発生
するステータ12、駆動力を発生するロータ13などか
ら構成されている。ロータ13は、回転補助部材14に
固定されており、この回転補助部材14には、挿入穴1
4aが形成されている。固定筒2には、この固定筒2を
貫通する貫通孔2aが形成されている。貫通孔2a及び
貫通穴14aにピン3が差し込まれると、回転補助部材
14及びロータ13のステータ12に対する回転が規制
される。このために、表面波モータユニットの組立作業
時に、ステータ12にロータ13が不用意に回転接触し
て、ステータ12及びロータ13の接触面が傷つくのを
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面波モータを内
蔵する表面波モータユニットとその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の表面波モータユニットを
示す断面図である。従来の表面波モータユニットは、表
面波モータ101と、固定筒102などから構成されて
いる。
【0003】固定筒102は、表面波モータ101を支
持するための部材である。固定筒102は、その外周部
に雄ねじ部102cを形成した小径部102aと、同じ
く外周部に雄ねじ部102dを形成した大径部102b
とからなる筒状の部材である。小径部102aの外周部
には、固定枠110が取り付けられている。また、大径
部102bの外周部には、加圧力調整枠117が取り付
けられており、加圧力伝達枠115と、回転補助部材1
14とが光軸I方向に移動自在に設けられている。
【0004】固定枠110は、ステータ固定枠111を
固定するための円環状の部材である。固定枠110は、
ステータ固定枠111の凸部111aが嵌まり込む凹部
110aを備えている。固定枠110の内周部には、固
定筒102の雄ねじ部102cと噛み合う雌ねじ部11
0cが形成されている。
【0005】ステータ固定枠111は、ステータ112
(固定子)を固定するための円環状の部材である。ステ
ータ固定枠111は、固定枠110に固定されている。
【0006】表面波モータ101は、ステータ112
と、ロータ(移動子)113とを備えている。表面波モ
ータ101は、例えば、円環状の回転タイプの超音波モ
ータである。
【0007】ステータ112は、進行性表面波を発生す
る円環状の部材である。ステータ112は、ロータ11
3と加圧接触する円環状の弾性体112aと、この弾性
体112aのロータ113と接触する側と反対側の端面
に接着された円環状の圧電体112bとから構成されて
いる。ステータ112は、その軸心が、固定筒102、
固定枠110及びステータ固定枠111の軸心と一致す
るように、固定枠110及びステータ固定枠111を介
して固定筒102に固定されている。ステータ112
は、図示しない配線回路基盤が高周波電圧を圧電体11
2bに印加すると、弾性体112aに進行性表面波を発
生する。
【0008】ロータ113は、光軸I方向の加圧力を受
けて、ステータ112の弾性体112aと加圧接触し、
この弾性体112aが発生する進行性表面波によって、
光軸Iを中心として回転して駆動力を発生する部材であ
る。ロータ113は、ステータ112からの進行性表面
波を受けて振動するロータ振動部113aと、ロータ振
動部113aの表面に接着され、ステータ112と接触
するスライダ部材113dと、ロータ振動部113aの
中立軸近傍から延びて、このロータ振動部113aを支
持するフランジ状のロータ支持部113bと、ステータ
112の駆動力を外部に伝達するとともに、加圧ばね1
16が発生する加圧力を伝達するロータ伝達部113c
とから構成されている。ロータ113は、回転補助部材
114を介して、光軸Iを中心として回転自在に固定筒
102に支持されている。
【0009】加圧力調整枠117は、加圧ばね116に
より発生する加圧力を調整するための円環状の部材であ
る。加圧力調整枠117の内周部には、雄ねじ部102
dと噛み合う雌ねじ部117dが形成されている。加圧
力調整枠117は、その雌ねじ部117dと固定筒10
2の雄ねじ部102dとの噛み合い量を可変することに
よって、加圧ばね116により発生する加圧力を調整す
る。
【0010】加圧ばね116は、ステータ112の弾性
体112aとロータ113のスライダ部材113dとを
加圧接触させるための加圧力(付勢力)を発生する部材
である。加圧ばね116は、例えば、8つの板ばね片か
らなり、加圧力伝達枠115のフランジ部115aに、
その円周方向に沿って等間隔で配置されている。
【0011】加圧力伝達枠115は、加圧ばね116が
発生する加圧力を回転補助部材114に伝達するための
部材である。加圧力伝達枠115は、回転補助部材11
4のボール受け部材114eにこの加圧力を伝達してい
る。
【0012】回転補助部材114は、加圧ばね116が
発生する光軸I方向の加圧力をロータ113に伝達する
ためのベアリングなどからなる部材である。回転補助部
材114は、ロータ伝達部113cに連結され、内周部
に雌ねじ部114fが形成されロータ受け部材114a
と、ボール114bと、リテーナ114cと、外周部に
雄ねじ部114gが形成され、ロータ受け部材114a
の雌ねじ部114fとの噛み合い量を可変してボール1
14bの位置を調整するボール位置調整部材114d
と、ボール受け部材114eと、ロータ受け部材114
aの外周部に形成されたキー溝114hとから構成され
ている。ロータ受け部材114aは、弾性体112aに
進行性表面波が発生すると、ロータ113と一体となっ
て光軸Iを中心に回転し、表面波モータ101の駆動力
をキー溝114hによって外部に取り出すことができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の表面波モータユ
ニットは、取り付けるカメラの交換レンズ鏡筒などの構
造によっては、図5に示すような簡単なキー溝114h
以外の部材によって、表面波モータ101の駆動力を外
部に取り出す必要が生ずる。例えば、円環状の連動部材
や板状のキー部材をロータ受け部材114aに取り付け
て、表面波モータ101の駆動力を外部に取り出す必要
があった。この場合に、連動部材や板状のキー部材をロ
ータ受け部材114aに取り付ける際に、ステータ11
2に対してロータ113が不用意に回転してしまう可能
性があった。
【0014】本発明の課題は、容易に組み立てることが
できるとともに、表面波モータの1能が劣化するのを防
止することができる表面波モータとその製造方法を提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、固定筒(2)と、前記固定筒に
設けられ、表面波を発生可能な固定体(12)と、前記
固定筒に光軸(I)を中心として回転自在に設けられ、
かつ、前記固定体と加圧接触し、前記表面波により回転
して駆動力を発生する移動体(13)とを有する表面波
モータ(1)と、前記移動体の回転を一時的に規制する
回転規制部(2a,3,14a;3,14a,20;2
a,24a,30;20,24a,30)とを含むこと
を特徴とする表面波モータユニットである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記回転規制部は、前記移
動体又は前記固定筒のいずれか一方に設けられた係合部
(14a;24a)と、他方に設けられた被係合部(2
a,3;2a,30)とを含み、前記回転規制部は、前
記係合部と前記被係合部とを係合することで前記移動体
の回転を規制し、前記係合部と前記被係合部との係合を
解除することで前記移動体の回転を許容することを特徴
とする表面波モータユニットである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記回転規制部は、前記移
動体又は前記固定筒のいずれか一方に設けられ、他方に
設けられた被係合部(2a,3;2a,30)と係合す
ることで前記移動体の回転を規制し、この被係合部との
係合を解除することで前記移動体の回転を許容する係合
部(14a;24a)を備えることを特徴としている表
面波モータユニットである。
【0018】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の表面波モータユニットにおいて、前記係合部
は、第1の挿入部(14a;24a)を備え、前記被係
合部は、第2の挿入部(2a)と、前記第1及び/又は
第2の挿入部に装着及び/又は取り外しが可能である係
合部材(3;30)とを含むことを特徴とする表面波モ
ータユニットである。
【0019】請求項5の発明は、請求項4に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記係合部材(30)は、
前記第1の挿入部(24a)に埋め込まれて、前記第2
の挿入部から取り外されることを特徴とする表面波モー
タユニットである。
【0020】請求項6の発明は、請求項1に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記回転規制部は、前記固
定筒又は前記移動体のいずれか一方に設けられた係合部
(20)と、他方に設けられた被係合部(3,14a;
30,24a)とを含み、前記係合部は、前記被係合部
と係合して、前記移動体と前記固定体とを離間させる第
1の係合部(20a)と、前記被係合部と係合して、前
記移動体と前記固定体とを接触させる第2の係合部(2
0c)とを含むことを特徴とする表面波モータユニット
である。
【0021】請求項7の発明は、請求項1に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記回転規制部は、前記固
定筒又は前記移動体のいずれか一方に設けられ、他方に
設けられた被係合部(3,14a;30,24a)と係
合する係合部(20)を備え、前記係合部は、前記被係
合部と係合して、前記移動体と前記固定体とを離間させ
る第2の係合部(20c)と、前記被係合部と係合し
て、前記移動体と前記固定体とを接触させる第1の係合
部(20a)とを含むことを特徴とする表面波モータユ
ニットである。
【0022】請求項8の発明は、請求項6又は請求項7
に記載の表面波モータユニットにおいて、前記係合部
は、前記被係合部を移動自在に案内するカム溝(20)
を備え、前記カム溝は、第1のカム溝(20a)と、前
記第1のカム溝に連続する第2のカム溝(20c)とを
含み、前記被係合部は、挿入部(14a;24a)と、
前記挿入部及び/又は前記カム溝に装着及び/又は取り
外しが可能である係合部材(3;30)とを含むことを
特徴とする表面波モータユニットである。
【0023】請求項9の発明は、請求項8に記載の表面
波モータユニットにおいて、前記係合部材(30)は、
前記挿入部(24a)に埋め込まれて、前記カム溝から
取り外されることを特徴とする表面波モータユニットで
ある。
【0024】請求項10の発明は、表面波を発生可能な
固定体(12)と、この固定体と加圧接触し、前記表面
波により回転して駆動力を発生する移動体(13)とを
有する表面波モータ(1)を固定筒(2)に取り付ける
第1の工程と、前記移動体の回転を規制する第2の工程
と、前記移動体に取付部材(19)を取り付ける第3の
工程と、前記移動体の回転を許容する第4の工程とを含
むことを特徴とする表面波モータユニットの製造方法で
ある。
【0025】請求項11の発明は、請求項10に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記第2の
工程は、前記移動体に設けられた係合部(20)と前記
固定筒に設けられた被係合部(3,14a;30,24
a)とを係合する工程を含み、前記第4の工程は、前記
移動体に設けられた係合部と前記固定筒に設けられた被
係合部との係合を解除する工程を含むことを特徴とする
表面波モータユニットの製造方法である。
【0026】請求項12の発明は、請求項10に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記第2の
工程は、前記移動体に設けられた第1の挿入部(14
a;24a)と前記固定筒に設けられた第2の挿入部
(2a)とに係合部材(3;30)を装着する工程を含
み、前記第4の工程は、前記第1及び/又は第2の挿入
部から前記係合部材を取り外す工程を含むことを特徴と
する表面波モータユニットの製造方法である。
【0027】請求項13の発明は、請求項12に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記第4の
工程は、前記第1の挿入部(24a)に前記係合部材
(30)を埋め込むことによって、前記第2の挿入部か
ら前記係合部材を取り外す工程を含むことを特徴とする
表面波モータユニットの製造方法である。
【0028】請求項14の発明は、請求項10に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記固定筒
又は前記移動体のいずれか一方に設けられた第1(20
c)及び第2の係合部(20a)と、他方に設けられた
被係合部(14a,3;24a,30)とを含み、前記
第2の工程は、前記第1の係合部と前記被係合部とを係
合させて、前記移動体と前記固定体とを離間させる工程
を含み、前記第4の工程は、前記第2の係合部と前記被
係合部とを係合させて、前記移動体と前記固定体とを接
触させる工程を含むことを特徴とする表面波モータユニ
ットの製造方法である。
【0029】請求項15の発明は、請求項10に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記固定筒
又は前記移動体のいずれか一方に設けられ、第1のカム
溝(20c)及びこの第1のカム溝に連続する第2のカ
ム溝(20a)を有するカム溝(20)と、他方に設け
られた挿入部(14a;24a)とを含み、前記第2の
工程は、前記カム溝及び前記挿入部に係合部材(3,3
0)を装着する工程と、前記第1のカム溝と前記係合部
材とを係合させて、前記移動体と前記固定体とを離間さ
せる工程とを含み、前記第4の工程は、前記第2のカム
溝と前記係合部材とを係合させて、前記移動体と前記固
定体とを接触させる工程と、前記カム溝及び/又は前記
挿入部から係合部材を取り外す工程とを含むことを特徴
とする表面波モータユニットの製造方法である。
【0030】請求項16の発明は、請求項10に記載の
表面波モータユニットの製造方法において、前記第4の
工程は、前記挿入部(24a)に係合部材(30)を埋
め込むことによって、前記カム溝から取り外す工程を含
むことを特徴とする表面波モータユニットの製造方法で
ある。
【0031】請求項17の発明は、請求項10から請求
項16までのいずれか1項に記載の表面波モータユニッ
トの製造方法において、前記第3の工程は、前記表面波
モータ、前記固定筒及び前記取付部材をレンズ鏡筒に取
り付ける工程を含むことを特徴とする表面波モータユニ
ットの製造方法である。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る表面波
モータユニットを示す断面図である。図2は、本発明の
第1実施形態に係る表面波モータユニットを図1に示す
A方向から見た部分側面図である。なお、図5に示した
従来の表面波モータユニットと同一の機能を有する部材
は、対応する符号を付して、その部材の詳細な説明は省
略する。
【0033】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ
ユニットは、図1に示すように、表面波モータ1と、こ
の表面波モータ1を覆うようにその外周部に配置され、
表面波モータ1を支持する固定筒2と、エンコーダ4な
どから構成されている。
【0034】固定筒2の内周部には、固定枠10の外周
部に形成された雄ねじ部10cと噛み合う雌ねじ部2c
と、加圧力調整枠17の外周部に形成された雄ねじ部1
7dと噛み合う雌ねじ部2dとが形成されている。固定
筒2の内周部には、固定枠10と、加圧力調整枠17と
が取り付けられており、固定筒2の端面2bには、エン
コーダ4のセンサ部4aが取り付けられている。固定筒
2の内周部には、光軸Iを中心として回転自在であり、
かつ、光軸I方向に移動自在である回転補助部材14
と、光軸I方向に移動自在である加圧力伝達枠15とが
支持されている。固定筒2には、図2に示すように、ピ
ン3を挿入可能であって、この固定筒2を貫通する挿入
孔2aが形成されている。
【0035】回転補助部材14の外周部には、図1に示
すように、ロータ13のロータ伝達部13cと、ベアリ
ング18の軸18aと、取付枠19とが固定されてお
り、加圧力伝達枠15及び加圧量調整枠17が光軸I方
向に移動自在に支持されている。回転補助部材14の外
周部には、ピン3を挿入可能な挿入穴14aと、取付枠
19の内周部に形成された雌ねじ部19bと噛み合う雄
ねじ部14bとが形成されている。
【0036】ピン3は、ステータ12に対する回転補助
部材14及びロータ13の回転を一時的に規制して、ス
テータ12とロータ13との間に回転摩擦が生ずるのを
防止するための部材である。ピン3は、固定筒2の挿入
孔2a及び回転補助部材14の挿入穴14aに差し込み
が可能であり、かつ、抜き取りが可能である。
【0037】取付枠19は、エンコーダ4のメインスケ
ール4bを回転補助部材14に取り付けるための円環状
の部材である。取付枠19の外周部には、円環状の固定
枠21の内周部に形成された雌ねじ部21aと噛み合う
雄ねじ部19aが形成されている。取付枠19の外周部
には、この取付枠19と固定枠21とに挟まれて、エン
コーダ4のメインスケール4bが固定されている。
【0038】エンコーダ4は、表面波モータ1のロータ
13の回転量を検出する装置である。エンコーダ4は、
図示しない発光部と受光部とを備えるセンサ部4aと、
発光部と受光部との間に配置されたメインスケール4b
とから構成されている。エンコーダ4は、メインスケー
ル4bの回転量を検出することによって、ロータ13の
回転量を検出している。
【0039】ベアリング18は、軸18aと、ころ18
bと、止め輪18cなどからなる。ベアリング18は、
回転補助部材14の外周部に、その円周方向に沿って等
間隔で3ヶ所に配置されている。ベアリング18は、負
荷損失が十分に小さくなるように、加圧ばね16による
光軸I方向の加圧力をころ18bで受けている。本発明
の実施形態は、図5に示す従来の表面波モータユニット
が点接触のボール114bであるのに比べて、線接触の
円筒ころ(ベアリング)であるために、駆動耐久性能が
向上している。また、従来の表面波モータユニットは、
滑らかな作動を得るために加工精度を必要とする部材
が、ロータ伝達部114a、ボール114b、リテーナ
114c及びボール受け部材114eの4点であるのに
対し、本発明の実施形態は、加圧力伝達枠15の1点で
足りる。このために、コストダウンを図ることができ
る。
【0040】つぎに、本発明の第1実施形態に係る表面
波モータユニットの製造方法について説明する。 (表面波モータを固定筒に取り付ける工程)固定筒2の
雌ねじ部2cに、固定枠10の雄ねじ部10cがねじ込
まれて、固定筒2の内周部に固定枠10が取り付けられ
る。ステータ固定枠11の凸部11aが固定枠10の凹
部10aに嵌め込まれて、ステータ12の軸心が光軸I
と一致するように、ステータ固定枠11及びステータ1
2が固定枠10を介して固定筒2に固定される。ステー
タ12の弾性体12aとロータ13のスライダ部材13
dとを接触させて、ロータ13、回転補助部材14及び
ベアリング18が、固定筒2の内周部に収納される。ベ
アリング18の回転面と加圧力伝達枠15の端面とを接
触させて、加圧力伝達枠15及び加圧ばね16が固定筒
2の内周部に収納される。固定枠2の雌ねじ部2dに、
加圧力調整枠17の雄ねじ部17dがねじ込まれて、加
圧ばね16の加圧力を調整しながら、固定筒2の内周部
に加圧力調整枠17が取り付けられる。表面波モータ1
の動作特性などは、この状態で検査することができる。
【0041】(ロータの回転を規制する工程)つぎに、
固定筒2の挿入孔2a及び回転補助部材14の挿入穴1
4aに、固定筒2の外周部側からピン3が差し込まれ
る。
【0042】(回転補助部材に取付枠を取り付ける工
程)つぎに、回転補助部材14の雄ねじ部14bに、取
付枠19の雌ねじ部19bがねじ込まれて、エンコーダ
4のメインスケール4bが取り付けられた取付枠19
が、回転補助部材14に取り付けられる。固定筒2の挿
入孔2a及び回転補助部材14の挿入穴14aには、ピ
ン3が差し込まれており、ステータ12に対するロータ
13の回転が規制されている。このために、回転補助部
材14に取付枠19をねじ込んで取り付ける際に、回転
補助部材14及びロータ13が回転して、このロータ1
3と加圧接触するステータ12が回転してしまうことが
ない。そして、エンコーダ4のメインスケール4bを挟
むように、エンコーダ4のセンサ部4aが固定筒2の端
面2bに取り付けられる。
【0043】(ロータの回転を許容する工程)回転補助
部材14に取付枠19が取り付けられた後に、固定筒2
の挿入孔2a及び回転補助部材14の挿入穴14aから
ピン3が抜き取られる。本発明の実施形態に係る表面波
モータユニットを、例えば、レンズ鏡筒に取り付ける際
には、この表面波モータユニットをレンズ鏡筒に実装し
た後に、固定筒2の挿入孔2a及び回転補助部材14の
挿入穴14aからピン3を抜き取ってもよい。さらに、
レンズ鏡筒に他の取付部材を取り付けて、このレンズ鏡
筒の組立作業が完了した後に、固定筒2の挿入孔2a及
び回転補助部材14の挿入穴14aからピン3を抜き取
ってもよい。
【0044】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ
ユニットとその製造方法は、以下の効果を有する。 (1) ピン3は、固定筒2の挿入孔2a及び回転補助
部材14の挿入穴14aに差し込み及び抜き取りが可能
である。このために、回転補助部材14に取付枠19を
取り付ける際に、回転補助部材14及びロータ13がス
テータ12に対して回転することがない。その結果、表
面波モータユニットの組立時やレンズ鏡筒への実装時な
どに、回転補助部材14及びロータ13が回転して、平
面度と面粗さを高精度に加工してあるロータ13のスラ
イダ部材13dが傷つくのを防止することができる。ま
た、表面波モータ1のモータ性能やモータ特性が劣化す
るのを防止することができる。特に、本発明の第1実施
形態は、表面波モータユニットの最外周に固定筒2を配
置し、この固定筒2の内周部に表面波モータ1を配置し
ている。このために、図5に示す従来の表面波モータユ
ニットに比べて、回転補助部材14及びロータ13が回
転しないように、取付枠19を取り付けることが困難で
ある。しかし、本発明の第1実施形態に係る表面波モー
タユニットは、回転補助部材14及びロータ13のステ
ータ12に対する回転を、確実に規制することができ
る。
【0045】(2) ピン3は、表面波モータユニット
の組立時やレンズ鏡筒への実装時には、固定筒2の挿入
孔2a及び回転補助部材14の挿入穴14aに差し込ん
でおくことができる。このために、回転補助部材14に
取付枠19を取り付ける作業を、迅速に行うことができ
る。
【0046】(3) ピン3は、出荷直前まで差し込ん
でおいても、固定筒2の挿入孔2a及び回転補助部材1
4の挿入穴14aから素早く抜き取ることができる。例
えば、レンズ鏡筒の外側に設けたマニュアルフォーカス
環のゴムリングの裏側に、ピン3を配置しておくと、こ
のゴムリングを出荷時に剥がして、ピン3を簡単に抜き
取ることができる。
【0047】(4) ピン3は、固定筒2の挿入孔2a
及び回転補助部材14の挿入穴14aに差し込まれてい
るために、回転補助部材14及びロータ13が光軸I方
向に移動するのを防止することができる。このために、
表面波モータユニットに振動や衝撃などが加わって、ス
テータ12の弾性体12aとロータ13のスライダ部材
13dとが不用意に当たったり、加圧ばね16が永久変
形(へたり)したりするのを防止することができる。
【0048】(第2実施形態)図3は、本発明の第2実
施形態に係る表面波モータユニットを図1に示すA方向
から見た部分側面図である。なお、図1及び図2に示し
た部材と同一の機能を有する部材は、同一の符号を付し
て、その部材の詳細な説明は省略する。本発明の第2実
施形態は、図2に示す固定筒2の挿入孔2aを異なる形
状としたときの実施形態である。
【0049】カム溝20は、ピン3を移動自在に案内
し、このピン3の位置に応じて、ステータ12の移動体
12aとロータ13のスライダ部材13dとを接触状態
及び離間状態に切り替えるものである。カム溝20は、
固定筒2を貫通して、この固定筒2の円周方向に形成さ
れている。
【0050】カム溝20aは、ステータ12の移動体1
2aとロータ13のスライダ部材13dとを接触状態と
する部分である。カム溝20aは、光軸Iと略直交する
方向に形成されている。カム溝20bは、加圧ばね16
の加圧力(付勢力)に抗して、回転補助部材14及びロ
ータ13を光軸I方向に移動して、ステータ12の移動
体12aとロータ13のスライダ部材13dとを離間状
態とする部分である。カム溝20bは、カム溝20aと
光軸I方向にΔxだけ間隔を開けて、このカム溝20a
と略平行に形成されている。本発明の第2実施形態で
は、加圧ばね16の永久変形(へたり)を防止するため
に、Δxは、0.1〜0.2mm程度に形成することが
好ましい。カム溝20cは、カム溝20aとカム溝20
bとを連結する部分である。カム溝20cは、加圧ばね
16側に向けて傾斜して形成されている。ピン3は、こ
のカム溝20a,20b,20cに移動自在に嵌まり込
み、実線で示す位置aと二点鎖線で示す位置bとの間を
移動する。ピン3の先端部は、回転補助部材14の貫通
穴14aに差し込まれている。
【0051】つぎに、本発明の第2実施形態に係る表面
波モータユニットの製造方法について説明する。 (ステータとロータとを離間する工程)図3に示すよう
に、ピン3は、位置aにおいてカム溝20aに嵌め込ま
れており、回転補助部材14の挿入部14aに差し込ま
れている。この状態では、図1に示すように、ロータ1
3のスライダ部材13dは、ステータ12の移動体12
aと接触している。回転補助部材14をピン3ととも
に、光軸Iを中心として回転すると、ピン3は、位置a
から直ちにカム溝20bに移動を開始する。
【0052】カム溝20bは、図3に示すように、加圧
ばね16側に向けて傾斜しているために、図1に示す加
圧ばね16の加圧力(付勢力)に抗して、ピン3を光軸
I方向に移動する。その結果、ピン3が差し込まれた回
転補助部材14は、ロータ13とともに光軸I方向に移
動して、ロータ13のスライダ部材13dは、ステータ
12の移動体12aから徐々に離れる。カム溝20bか
らカム溝20cを通過して、位置bまでピン3が移動す
ると、回転補助部材14は、ロータ13とともにΔxだ
け光軸I方向に移動して、ロータ13のスライダ部材1
3dが、ステータ12の移動体12aから離間する。カ
ム溝20cの端部にピン3が当接すると、回転補助部材
14は、光軸Iを中心とする回転を停止する。
【0053】(回転補助部材に取付枠を取り付ける工
程)図1に示すように、取付枠19の雌ねじ部19b
が、回転補助部材14の雄ねじ部14bにねじ込まれ
て、メインスケール4bを取り付けた取付枠19が、回
転補助部材14に固定される。
【0054】(ロータの回転を許容する工程)つぎに、
光軸Iを中心として逆方向に、回転補助部材14がピン
3とともに回転すると、カム溝20cの端部にピン3が
当接して、回転補助部材14は、回転を停止する。その
結果、ロータ13のスライダ部材13dは、ステータ1
2の移動体12aと接触する。そして、固定筒2のカム
溝20a及び回転補助部材14の挿入穴14aからピン
3を抜き取ると、ステータ12に対してロータ13が回
転可能な状態となる。
【0055】本発明の第2実施形態に係る表面波モータ
ユニットとその製造方法は、本発明の第1実施形態の効
果に加えて、以下の効果を有する。 (1) カム溝20は、ピン3を移動自在に案内し、こ
のピン3の位置に応じて、ステータ12の移動体12a
とロータ13のスライダ部材13dとを接触状態及び離
間状態に切り替えている。このために、ピン3が差し込
まれた回転補助部材14を回転させるだけで、ステータ
12の移動体12aとロータ13のスライダ部材13d
とを接触状態及び離間状態に簡単に切り替えることがで
きる。また、回転補助部材14に取付枠19を取り付け
る際に、ステータ12の移動体12aとロータ13のス
ライダ部材13dとが完全に離間するために、これらの
摺動面(接触面)が傷つくのを確実に防止することがで
きる。
【0056】(2) カム溝20bは、例えば、Δx=
0.1〜0.2mm程度間隔を開けて、カム溝20aと
略平行に形成されている。このために、加圧ばね16の
加圧力(付勢力)に抗して、回転補助部材14及びロー
タ13は、光軸I方向に大きく移動することがなく、加
圧ばね16の永久変形(へたり)を防止することができ
る。
【0057】(第3実施形態)図4は、本発明の第3実
施形態に係る表面波モータユニットの一部を示す部分断
面図である。ここで、図4(A)は、回転補助部材の雌
ねじ部から止めねじの一部が突出した状態を示す部分断
面図であり、図4(B)は、回転補助部材の雌ねじ部に
止めねじが沈み込んだ状態を示す部分断面図である。な
お、図1及び図2に示した部材と同一の機能を有する部
材は、対応する符号を付して、その部材の詳細な説明は
省略する。本発明の第3実施形態は、図1に示す回転補
助部材14の挿入穴14a及びピン3を異なる構造とし
たときの実施形態である。
【0058】回転補助部材24には、本発明の第1実施
形態及び第2実施形態の挿入穴14aに代えて、雌ねじ
部24aが形成されている。止めねじ30は、その雄ね
じ部30aが回転補助部材24の雌ねじ部24aと噛み
合う。止めねじ30は、図4(A)に示すように、回転
補助部材24の雌ねじ部24aに途中までねじ込むこと
によって、回転補助部材24及びロータ13の光軸Iを
中心とする回転を規制している。また、止めねじ30
は、図4(B)に示すように、回転補助部材24の雌ね
じ部24aに最後までねじ込むことによって、この雌ね
じ部24aに沈み込むことができる。その結果、固定筒
2の挿入孔2aが止めねじ30と非接触状態となって、
回転補助部材24及びロータ13が光軸Iを中心に回転
可能となる。
【0059】本発明の第3実施形態に係る表面波モータ
ユニットは、回転補助部材24の雌ねじ部24aに止め
ねじ30をねじ込むことができる。このために、止めね
じ30のねじ込み量を調整するだけで、回転補助部材2
4及びロータ13の回転を簡単に規制及び許容すること
ができる。
【0060】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定するものではなく、以下に記載するように種々の変
形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲
内である。 (1) 本発明の実施形態は、図1に示すように、表面
波モータ1の外周部を固定筒2が覆うような構造の表面
波モータユニットを例に挙げて説明したが、これに限定
するものではない。例えば、図5に示すような従来の表
面波モータユニットについても、本発明を適用すること
ができる。この場合には、固定筒102側にピンを差し
込む挿入穴を形成し、ロータ受け部材114aにピンを
差し込む挿入穴又はカム溝を形成する。
【0061】(2) 本発明の実施形態は、回転補助部
材14への取付枠19の取付後やレンズ鏡筒の組立完了
後に、ピン3の抜き取り作業や止めねじ30の埋め込み
作業を行っているが、これらの作業を行う時期は、限定
するものではない。例えば、ピン3や止めねじ30を出
荷時に差し込んだままにしておいて、ピン3や止めねじ
30をユーザが抜き取るようにしてもよい。この場合に
は、出荷時や搬送時における振動などによって、ステー
タ12の弾性体12a及びロータ13のスライダ部材1
3dの接触面に傷が付くのを防止することができる。
【0062】(3) 本発明の実施形態は、ロータ13
に固定された別部材である回転補助部材14,24に、
挿入穴14aや雌ねじ部24aを形成しているが、これ
に限定するものではない。例えば、ロータ13及び回転
補助部材14,24を一つの部材で構成して、この部材
に挿入穴14aや雌ねじ部24aを形成してもよい。ま
た、ロータ13のロータ伝達部13cに、挿入穴14a
や雌ねじ部24aを形成してもよい。
【0063】(4) 本発明の実施形態は、挿入孔2a
やカム溝20から、ピン3や止めねじ30が完全に抜き
取られているが、挿入穴14aや雌ねじ部24aから抜
き取られていれば、挿入孔2aやカム溝20にピン3の
一部又は全部が差し込まれた状態であってもよい。
【0064】(5) 本発明の実施形態は、挿入孔2a
及び挿入穴14aに差し込む部材や、カム溝10及び挿
入穴14aに差し込む部材を、ピン3や止めねじ30を
例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
固定筒2に対する回転補助部材14の回転を許容及び規
制する機構又は構造であれば、本発明を適用することが
できる。
【0065】(6) 本発明の実施形態は、エンコーダ
4のメインスケール4bを取り付けた取付枠19を、回
転補助部材14に固定する場合を例に挙げて説明した
が、取付枠19に限定するものではない。例えば、回転
補助部材14と連動して回転するキー部材などを、この
回転補助部材14に固定する場合にも、本発明を適用す
ることができる。
【0066】(7) 本発明の第1実施形態は、ピン3
が脱着可能な挿入穴14aを回転補助部材14に形成し
ているが、この挿入穴14aは、光軸I方向に所定の
幅、例えば、図3に示すΔx程度の長さを有する長穴で
あってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、固定体と移動体との回転接触を一時的に規制する
ことができるので、固定体と移動体とが不用意に回転接
触して、表面波モータの性能が劣化するのを防止するこ
とができる。また、表面波モータユニットの組立作業や
組み込み作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表面波モータユニ
ットを示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る表面波モータユニ
ットを図1に示すA方向から見た部分側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る表面波モータユニ
ットを図1に示すA方向から見た部分側面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る表面波モータユニ
ットの一部を示す部分断面図である。
【図5】従来の表面波モータユニットを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,101 表面波モータ 2,102 固定筒 2a 挿入孔 3 ピン 4 エンコーダ 4a センサ部 4b メインスケール 12,112 ステータ 13,113 ロータ 14,24,114 回転補助部材 14a 挿入穴 19 取付枠 20,20a,20b,20c カム溝 24a 雌ねじ部 30 止めねじ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒と、 前記固定筒に設けられ、表面波を発生可能な固定体と、
    前記固定筒に光軸を中心として回転自在に設けられ、か
    つ、前記固定体と加圧接触し、前記表面波により回転し
    て駆動力を発生する移動体とを有する表面波モータと、 前記移動体の回転を一時的に規制する回転規制部と、 を含むことを特徴とする表面波モータユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表面波モータユニット
    において、 前記回転規制部は、前記移動体又は前記固定筒のいずれ
    か一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合
    部とを含み、 前記回転規制部は、前記係合部と前記被係合部とを係合
    することで前記移動体の回転を規制し、前記係合部と前
    記被係合部との係合を解除することで前記移動体の回転
    を許容すること、 を特徴とする表面波モータユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表面波モータユニット
    において、 前記回転規制部は、前記移動体又は前記固定筒のいずれ
    か一方に設けられ、他方に設けられた被係合部と係合す
    ることで前記移動体の回転を規制し、この被係合部との
    係合を解除することで前記移動体の回転を許容する係合
    部を備えること、 を特徴とする表面波モータユニット。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の表面波モ
    ータユニットにおいて、 前記係合部は、第1の挿入部を備え、 前記被係合部は、 第2の挿入部と、 前記第1及び/又は第2の挿入部に装着及び/又は取り
    外しが可能である係合部材と、 を含むことを特徴とする表面波モータユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表面波モータユニット
    において、 前記係合部材は、前記第1の挿入部に埋め込まれて、前
    記第2の挿入部から取り外されること、 を特徴とする表面波モータユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の表面波モータユニット
    において、 前記回転規制部は、前記固定筒又は前記移動体のいずれ
    か一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合
    部とを含み、 前記係合部は、 前記被係合部と係合して、前記移動体と前記固定体とを
    離間させる第1の係合部と、 前記被係合部と係合して、前記移動体と前記固定体とを
    接触させる第2の係合部とを含むこと、 を特徴とする表面波モータユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の表面波モータユニット
    において、 前記回転規制部は、前記固定筒又は前記移動体のいずれ
    か一方に設けられ、他方に設けられた被係合部と係合す
    る係合部を備え、 前記係合部は、 前記被係合部と係合して、前記移動体と前記固定体とを
    離間させる第2の係合部と、 前記被係合部と係合して、前記移動体と前記固定体とを
    接触させる第1の係合部とを含むこと、 を特徴とする表面波モータユニット。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の表面波モ
    ータユニットにおいて、 前記係合部は、前記被係合部を移動自在に案内するカム
    溝を備え、 前記カム溝は、 第1のカム溝と、 前記第1のカム溝に連続する第2のカム溝とを含み、 前記被係合部は、 挿入部と、 前記挿入部及び/又は前記カム溝に装着及び/又は取り
    外しが可能である係合部材とを含むこと、 を特徴とする表面波モータユニット。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の表面波モータユニット
    において、 前記係合部材は、前記挿入部に埋め込まれて、前記カム
    溝から取り外されること、 を特徴とする表面波モータユニット。
  10. 【請求項10】 表面波を発生可能な固定体と、この固
    定体と加圧接触し、前記表面波により回転して駆動力を
    発生する移動体とを有する表面波モータを固定筒に取り
    付ける第1の工程と、 前記移動体の回転を規制する第2の工程と、 前記移動体に取付部材を取り付ける第3の工程と、 前記移動体の回転を許容する第4の工程と、 を含むことを特徴とする表面波モータユニットの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記第2の工程は、前記移動体に設けられた係合部と前
    記固定筒に設けられた被係合部とを係合する工程を含
    み、 前記第4の工程は、前記移動体に設けられた係合部と前
    記固定筒に設けられた被係合部との係合を解除する工程
    を含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記第2の工程は、前記移動体に設けられた第1の挿入
    部と前記固定筒に設けられた第2の挿入部とに係合部材
    を装着する工程を含み、 前記第4の工程は、前記第1及び/又は第2の挿入部か
    ら前記係合部材を取り外す工程を含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記第4の工程は、前記第1の挿入部に前記係合部材を
    埋め込むことによって、前記第2の挿入部から前記係合
    部材を取り外す工程を含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記固定筒又は前記移動体のいずれか一方に設けられた
    第1及び第2の係合部と、他方に設けられた被係合部と
    を含み、 前記第2の工程は、前記第1の係合部と前記被係合部と
    を係合させて、前記移動体と前記固定体とを離間させる
    工程を含み、 前記第4の工程は、前記第2の係合部と前記被係合部と
    を係合させて、前記移動体と前記固定体とを接触させる
    工程を含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記固定筒又は前記移動体のいずれか一方に設けられ、
    第1のカム溝及びこの第1のカム溝に連続する第2のカ
    ム溝を有するカム溝と、他方に設けられた挿入部とを含
    み、 前記第2の工程は、 前記カム溝及び前記挿入部に係合部材を装着する工程
    と、 前記第1のカム溝と前記係合部材とを係合させて、前記
    移動体と前記固定体とを離間させる工程とを含み、 前記第4の工程は、 前記第2のカム溝と前記係合部材とを係合させて、前記
    移動体と前記固定体とを接触させる工程と、 前記カム溝及び/又は前記挿入部から係合部材を取り外
    す工程とを含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の表面波モータユニ
    ットの製造方法において、 前記第4の工程は、前記挿入部に係合部材を埋め込むこ
    とによって、前記カム溝から取り外す工程を含むこと、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項10から請求項16までのいず
    れか1項に記載の表面波モータユニットの製造方法にお
    いて、 前記第3の工程は、前記表面波モータ、前記固定筒及び
    前記取付部材をレンズ鏡筒に取り付ける工程を含むこ
    と、 を特徴とする表面波モータユニットの製造方法。
JP9308185A 1997-11-11 1997-11-11 表面波モータユニットとその製造方法 Pending JPH11146666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9308185A JPH11146666A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 表面波モータユニットとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9308185A JPH11146666A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 表面波モータユニットとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11146666A true JPH11146666A (ja) 1999-05-28

Family

ID=17977943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9308185A Pending JPH11146666A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 表面波モータユニットとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11146666A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013161961A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 株式会社ニコン 振動アクチュエータ及び光学機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013161961A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 株式会社ニコン 振動アクチュエータ及び光学機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009098378A (ja) レンズ鏡筒
JP5574696B2 (ja) レンズ鏡筒
US9411123B2 (en) Optical apparatus and image pickup apparatus
JP5836660B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラシステム
JPH06289270A (ja) レンズ鏡筒
JPH11146666A (ja) 表面波モータユニットとその製造方法
WO2013031983A1 (ja) 振動アクチュエータ及び光学機器
JPS6186718A (ja) 光学部材移動装置
US11822214B2 (en) Lens apparatus and imaging apparatus having the same
JPH08313790A (ja) 撮影レンズの繰り出し装置
JP2010081755A (ja) モーター取付構造及びこれを用いた画像形成装置
JP7195900B2 (ja) 振動波モータ及びそれを有する電子機器
JP2012053445A (ja) レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器
JP6647414B2 (ja) ロボット、モーターユニット、カップリングユニット
WO2019181679A1 (ja) レンズ鏡筒
JP4360195B2 (ja) 振動アクチュエータ装置
JP6213589B2 (ja) 振動アクチュエータ及び光学機器
JP2016024337A (ja) 光学機器
CN218037692U (zh) 处理盒
JP6536644B2 (ja) 振動アクチュエータ及び光学機器
JP2594820Y2 (ja) レンズ鏡筒の消音機構
JP4691817B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2015087497A (ja) レンズ鏡胴およびレンズユニット
WO2021251142A1 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP7282209B2 (ja) 鏡筒、鏡筒の光学調整方法及びレンズ装置