JP6213589B2 - 振動アクチュエータ及び光学機器 - Google Patents
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Description
第1の発明は、電気機械変換素子により駆動される振動子と、前記振動子により回転されるロータと、前記ロータの少なくともスラスト方向の位置を規制するロータホルダと、前記ロータが回転すると回転する支持部材と、前記ロータを前記振動子側へ加圧する加圧部材と、を備え、前記ロータホルダは、環状の筒部と、前記筒部の外周側に設けられ前記ロータ側からの加圧力を受ける第1面を有する外周側フランジ部と、前記筒部の内周側に設けられ前記第1面と前記振動子との間で前記支持部材と接する第2面を有する内周側フランジ部とを有し、前記ロータの少なくとも一部は、ラジアル方向において前記ロータホルダの前記筒部に対して前記支持部材の反対側に設けられ、かつ、前記スラスト方向において前記支持部材と同じ位置に設けられている振動アクチュエータである。
第2の発明は、電気機械変換素子により駆動される振動子と、前記振動子により回転されるロータと、前記ロータの少なくともスラスト方向の位置を規制するロータホルダと、前記ロータホルダの一部と接する支持部材と、前記ロータを前記振動子側へ加圧する加圧部材と、を備え、前記ロータホルダは、環状の筒部と、前記筒部の外周側に設けられ前記ロータ側からの加圧力を受ける第1面を有する外周側フランジ部と、前記筒部の内周側に設けられ前記第1面と前記振動子との間で前記支持部材と接する第2面を有する内周側フランジ部とを有し、前記ロータの少なくとも一部は、ラジアル方向において前記ロータホルダの前記筒部に対して前記支持部材の反対側に設けられ、かつ、前記スラスト方向において前記支持部材と同じ位置に設けられている振動アクチュエータである。
第3の発明は、第1又は第2の発明の振動アクチュエータの中空部に光路が配置されていることを特徴とする光学機器である。
まず、本実施形態の振動アクチュエータの基本構造について説明する。
本実施形態の振動アクチュエータは、ステータ11、圧電体12、ロータ13、中筒14、緩衝部材15、吸振材16等を備えている。
ステータ11は、ステンレス材料やインバー材料等の鉄合金や真鍮等の弾性変形が可能な金属材料を用いて形成された略円環形状の部材であり、一方の端面には、圧電体12が設けられ、他方の面には、複数の溝を切って形成された櫛歯部11aが形成されている。この櫛歯部11aの先端面は、圧電体12の励振により、進行波が発生し、ロータ13を駆動する駆動面となる。
この振動アクチュエータは、ステータ11とロータ13を圧接させることにより、ステータ11のロータ側面で発生する進行波を、ロータ13に回転力として変換して伝えている。振動アクチュエータは、この圧接力を適切に受けないと出力が落ちてしまい、性能が劣り、かつ、耐久性も劣ってしまう。
そのため、振動アクチュエータは、ベアリングが必要となる。中空状の振動アクチュエータの場合には、ベアリングとしては、大型のスラストベアリングを用いる場合と、3個のミニチュアベアリングを用いる場合の2通りの方法がある。ミニュチュアベアリングの場合には、全長を短縮するのには不向きである。そこで、本実施形態では、振動アクチュエータの回転軸と、スラストベアリングの回転軸が一致するタイプの大型のスラストベアリングを採用し、静音化と全長短縮化を図るようにしたものである。
(1)振動アクチュエータは、以下の3つが音の発生源になっている。
(a)ステータ11とロータ13の摺動面
(b)ベアリングの軌道面2d,3a
(c)ウェーブワッシャ4の当たり面3b
本実施形態は、ベアリング1の2つの軌道面2d,3aが共にロータホルダ2の内周側に配置される。また、軌道体3のウェーブワッシャ4の当たり面3bがロータホルダ2の内周側に配置される。
(b)と(c)の片面(当たり面3b)側まで、ロータホルダ2でカバーされることにより、外部への音の伝達がさえぎられ、静音化が図られた。
また、リテーナ1aの材質をプラスチックとすることによって、ベアリング1から発生する音(b)を低減することができる。
プラスチックとして、好適な例は、POM(ポリアセタール)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)等の熱硬化性樹脂である。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)ロータホルダ2は、内周側フランジ部2bの円筒部2c側(内側)の面が軌道面2dとなっている。このため、軌道面2dにプラスチックの薄板を貼ったり、プラスチック層を形成することにより、さらなる静音化が図れる。
(2)本実施形態では、デジタル一眼レフカメラについて説明したが、本発明はこれに限定されず、デジタルコンパクトカメラ、ビデオカメラ等にも適用可能である。
2:ロータホルダ、2a,2b:フランジ部、2c:円筒部、2d:軌道面、2e:出力取り出し部、3:軌道体、3a:軌道面、3b:当たり面、4:ウェーブワッシャ、5:バヨネット、11:ステータ、12:圧電体、13:ロータ、14:中筒、15:緩衝部材、16:吸振材
Claims (10)
- 電気機械変換素子により駆動される振動子と、
前記振動子により回転されるロータと、
前記ロータの少なくともスラスト方向の位置を規制するロータホルダと、
前記ロータが回転すると回転する支持部材と、
前記ロータを前記振動子側へ加圧する加圧部材と、
を備え、
前記ロータホルダは、環状の筒部と、前記筒部の外周側に設けられ前記ロータ側からの加圧力を受ける第1面を有する外周側フランジ部と、前記筒部の内周側に設けられ前記第1面と前記振動子との間で前記支持部材と接する第2面を有する内周側フランジ部とを有し、
前記ロータの少なくとも一部は、ラジアル方向において前記ロータホルダの前記筒部に対して前記支持部材の反対側に設けられ、かつ、前記スラスト方向において前記支持部材と同じ位置に設けられている振動アクチュエータ。 - 電気機械変換素子により駆動される振動子と、
前記振動子により回転されるロータと、
前記ロータの少なくともスラスト方向の位置を規制するロータホルダと、
前記ロータホルダの一部と接する支持部材と、
前記ロータを前記振動子側へ加圧する加圧部材と、
を備え、
前記ロータホルダは、環状の筒部と、前記筒部の外周側に設けられ前記ロータ側からの加圧力を受ける第1面を有する外周側フランジ部と、前記筒部の内周側に設けられ前記第1面と前記振動子との間で前記支持部材と接する第2面を有する内周側フランジ部とを有し、
前記ロータの少なくとも一部は、ラジアル方向において前記ロータホルダの前記筒部に対して前記支持部材の反対側に設けられ、かつ、前記スラスト方向において前記支持部材と同じ位置に設けられている振動アクチュエータ。 - 請求項1又は請求項2に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記支持部材と前記加圧部材は、前記第1面と第2面との間で接する振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記ロータホルダは環状であり、前記第1面は、前記第2面よりも外周側で前記ロータの加圧力を受けること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記ロータホルダは環状であり、前記第2面及び前記加圧部材は、前記第1面よりも内周側で前記支持部材と接すること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記第1面は、スラスト方向の加圧力を受けること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記ロータホルダは、前記外周側に設けられた外周側フランジ部と、前記内周側に設けられた内周側フランジ部と、前記外周側フランジ部と前記内周側フランジ部との間の環状の筒部と、を有し、
前記支持部材は、前記ロータホルダの前記筒部の内周側に配置されていること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項7に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記第2面よりも前記振動子から離れた、前記支持部材が接触する第3面が、前記ロータホルダの前記筒部の内周側に配置されていること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータにおいて、
前記支持部材は、スラストベアリングであること、
を特徴とする振動アクチュエータ。 - 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータの中空部に光路が配置されていること、
を特徴とする光学機器。
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