JP2018038259A - 振動アクチュエータ及び光学機器 - Google Patents

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光輝 日野
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光輝 日野
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Abstract

【課題】より良好な振動アクチュエータ及び光学機器を提供する。
【解決手段】本発明の振動アクチュエータ10は、円筒状のベース部11と、前記ベース部11の外周に配置されるアクチュエータ部100と、を具備し、前記アクチュエータ部100は、電気機械変換素子32を含む振動部30と、前記振動部30に対して相対的に回転する回転部22と、前記振動部30と前記回転部22とを圧接するための加圧部40と、を備え、前記加圧部40は複数の爪部41Aを有し、前記ベース部11は、前記爪部41Aとバヨネット結合する係合部12を有すること、を特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動アクチュエータ及び光学機器に関するものである。
電気機械素子を用いて移動子を動かす振動アクチュエータを締結するために、バヨネット機構を用いるものがある。また、バネの芯がずれることにより性能が劣化し、また静寂性が損なわれる点に対して、バヨネット機構に新たに芯補正機能を設けたものもある(特許文献1参照)。
特開2005−184963号公報
しかし、従来技術においては、他部材とバネとの干渉によって音が発生し、さらに、部品点数が多いため、全長および径方向の振動アクチュエータのスペースが大きく、組立が困難という課題があった。
本発明の課題は、より良好な振動アクチュエータ及び光学機器を提供することである。
本発明の振動アクチュエータは、円筒状のベース部と、前記ベース部の外周に配置されるアクチュエータ部と、を具備し、前記アクチュエータ部は、電気機械変換素子を含む振動部と、前記振動部に対して相対的に回転する回転部と、前記振動部と前記回転部とを圧接するための加圧部と、を備え、前記加圧部は複数の爪部を有し、前記ベース部は、前記爪部とバヨネット結合する係合部を有する構成とした。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、より良好な振動アクチュエータ及び光学機器を提供することができる。
本発明の一実施形態である振動アクチュエータを備えるカメラを示す図である。 第1実施形態における振動アクチュエータの外観斜視図である。 振動アクチュエータの部分縦断面図である。 ウェーブワッシャの中筒への装着構造を説明する図である。 ウェーブワッシャの斜視図である。 ウェーブワッシャの爪部と中筒の係合溝との関係を説明する図である。 変形例のウェーブワッシャの斜視図である。 加圧部材の変形例としての皿バネの斜視図である。 加圧部材の変形例としての歯付バネの斜視図である。 加圧部材としてウェーブワッシャを用いた第2実施形態における振動アクチュエータの外観斜視図である。 図10に示す振動アクチュエータの縦断面図である。 加圧部材として皿バネを用いた第2実施形態における振動アクチュエータの外観斜視図である。 図12に示す振動アクチュエータの縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図において、光軸に沿った被写体側をZプラス側、像側をZマイナス側として説明する。光軸は振動アクチュエータ10の中心の軸線方向でもある。
図1は、本発明の一実施形態である振動アクチュエータ10を備えるカメラ1を示す図である。
本実施形態のカメラ1は、撮像素子6を有するカメラボディ2と、レンズ鏡筒3とを備える。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態のカメラ1は、レンズ鏡筒3が交換レンズである例を示すが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒であってもよい。
レンズ鏡筒3は、レンズ4、カム筒5、振動アクチュエータ10等を備えている。
振動アクチュエータ10は、略円環形状であり、その軸線方向が光軸方向(Z方向)と略一致するようにレンズ鏡筒3内に配置されている。この振動アクチュエータ10は、カメラ1のフォーカス動作時にレンズ4を駆動する駆動源として用いられている。
振動アクチュエータ10から得られた駆動力は、カム筒5に伝えられる。レンズ4のレンズ枠4aは、カム筒5とカム係合しており、振動アクチュエータ10の駆動力によってカム筒5が光軸回りに回転すると、レンズ4は、光軸方向へ移動して焦点調節が行なわれる。
そして、カメラ1は、レンズ鏡筒3内に設けられた不図示のレンズ群(レンズ4を含む)によって撮像素子6の撮像面に結像された被写体像を、撮像素子6によって電気信号に変換すると共にその信号をA/D変換して画像データとして記録する。
つぎに、図2および図3を参照して、振動アクチュエータ10について説明する。
図2は、振動アクチュエータ10の外観斜視図である。図3は、振動アクチュエータ10の部分(環状の一方の)縦断面図である。
振動アクチュエータ10は、ベース部となる中筒11の外周に、アクチュエータ部100が配置されたものである。アクチュエータ部100は、ロータ部20と、ステータ30と、両者を圧接させる加圧部40とが、Z軸マイナス方向に向かって直列に配設されて構成されている。本実施形態の振動アクチュエータ10は、Z軸方向に移動不能なロータ部20に、ステータ30を加圧部40によって圧接させるいわゆるステータ加圧構造である。
中筒11は、軸線を中心とした円筒状の部材であって、ポリカーボネート等の機械的強度の高い樹脂により、射出成形によって形成されている。中筒11は、前後方向(Z軸方向)に前部11Fと後部11Rとに分割形成され、この2つの部材はネジ結合で一体化されている。
中筒11の前端(Z軸プラス側の端)には、大径のフランジ部11Aが形成されている。また、中筒11の後端(Z軸マイナス側の端)の周囲には加圧部40における後述するウェーブワッシャ41が係合する係合溝(係合部)12が形成されている。
ロータ部20は、ロータ保持部材21と、当該ロータ保持部材21によってそのZ軸マイナス側に保持されたロータ(回転部)22と、両者の間に介設された防振材23および接触圧均等化のためのシート24と、により構成されている。
ロータ保持部材21は、円環状の基部21AのZ軸マイナス側に小径の円環状の嵌合部21Bを備え、その基部21Aで軸受け11Cを介して中筒11に回転自在に装着されている。
嵌合部21Bは、ロータ22の基部22Aに嵌合し、ロータ22をその径方向の位置を規定して(同芯に)保持する。また、ロータ保持部材21における基部21Aの外周には、出力ピン25が径方向に突設されている。
ロータ22は、アルミニウム合金等によって、略円環状に形成されている。ロータ22は、基部22AのZ軸マイナス側に突設された肉薄の被駆動部22Bを備えている。
防振材23は、ゴムまたはゲル等によって形成されている。防振材23は、ロータ保持部材21における基部21AのZ軸マイナス側の端面に接して配置されている。防振材23は、移動子15の縦方向の振動を吸収するように作用する。
シート24は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の低摩擦の部材によって形成されている。シート24は、防振材23とロータ22の基部22AのZ軸プラス側の端面との間に介設されている。シート24は、ロータ22のロータ保持部材21に対する接触圧を周方向において均一化させるように作用する。
また、ロータ部20の外周には、ロータ保持部材21とロータ22とに跨がって、連結テープ26が周方向3カ所に貼付されている。この連結テープ26は、ロータ22とロータ保持部材21とがシート24の作用で相対回転してしまうことを防ぎ、ロータ22とロータ保持部材21とを同期回転させる。
ステータ(振動部)30は、弾性体31に圧電体32が接着されて構成されている。
弾性体31は、高弾性率を有するステンレス鋼またはインバー鋼等の鉄合金により略円環状に形成されている。弾性体31のZ軸プラス側は、複数のスリットが形成された櫛歯部31Aとなっている。弾性体31のZ軸マイナス側の端面には、圧電体32が導電性を有する接着剤等によって接着されている。
圧電体32は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する機能を有する圧電素子である。圧電体32は、図示しない電極部が形成されており、この電極部にフレキシブルプリント基板が電気的に接続されて駆動信号が供給されるようになっている。圧電体32は、フレキシブルプリント基板を介して供給される駆動信号によって伸縮し、弾性体31を振動させる。なお、圧電体32は、電歪素子を用いてもよい。
ステータ30は、中筒11におけるロータ部20のZ軸マイナス側に、後述する加圧部40によってロータ部20に向けて押圧付勢されて配設され、その櫛歯部31Aの先端面がロータ部20におけるロータ22の被駆動部22Bの端面に圧接している。
そして、ステータ30は、圧電体32の伸縮によって弾性体31における櫛歯部31Aの先端面に進行波を生じ、櫛歯部31Aの先端面が加圧接触しているロータ22を回転駆動する。
加圧部40は、加圧部材としてのウェーブワッシャ41と、振動吸収材42と、加圧板43と、によって構成されている。
ウェーブワッシャ41は、円環状で中心軸方向に波打った形状に弾性を有する薄板素材によって形成され、中心軸方向(Z軸方向)の弾性変形で復帰力を生ずるものである。ウェーブワッシャ41は、中筒11に外挿されてその係合溝12にZ軸方向に移動不能に係合し、これによって中筒11に装着されている。なお、その中筒11への装着構造については、後に詳述する。
振動吸収材42は、フェルト等の不織布によって形成された円環状の部材であって、ステータ30のZ軸マイナス側の面(圧電体32)に当接するように配設されている。この振動吸収材42は、ステータ30の振動を吸収して後述する加圧板43やウェーブワッシャ41に伝達することを抑制する。
加圧板43は、金属薄板による円環状の部材であって、振動吸収材42とウェーブワッシャ41との間に配設されている。加圧板43は、ウェーブワッシャ41の押圧力を周方向において均等化して振動吸収材42に作用させる。
そして、加圧部40は、Z軸方向に弾性変形して中筒11に装着されたウェーブワッシャ41が、その弾性復帰力で加圧板43および振動吸収材42を介してステータ30をZ軸プラス方向に押圧する。これにより、ステータ30の櫛歯部31Aの先端面が、ロータ部20におけるロータ22の被駆動部22Bの端面に圧接する。
上記のように構成された振動アクチュエータ10は、ステータ30における圧電体32への駆動信号の供給によって弾性体31の櫛歯部31Aの先端面に進行波を生じさせ、この進行波によってロータ22を回転駆動する。ロータ22はロータ保持部材21と共に回転し(すなわちロータ部20が回転し)、その回転力はロータ保持部材21に植設された出力ピン25から図1に示したカム筒5に伝達される(カム筒5を回転駆動する)。
つぎに、図4〜図6を参照して、加圧部40におけるウェーブワッシャ41の中筒11への装着構造について説明する。
図4は、ウェーブワッシャ41の中筒11への装着構造を説明する図である。図5は、ウェーブワッシャ41の斜視図である。図6は、ウェーブワッシャ41の爪部41Aと中筒11の係合溝12との関係を説明する図であって、(a)はウェーブワッシャ41の平面図、(b)は中筒11を背面側(Z軸マイナス側)から見た図である。
ウェーブワッシャ41の中筒11への装着構造は、ウェーブワッシャ41の後述する爪部41Aを、中筒11に形成された係合溝12に合致させ、ウェーブワッシャ41を回転させることで中筒11に装着する、いわゆるバヨネット構造である。
ウェーブワッシャ41は、たとえば、SUS301、SUS304、SUS631、C5210、C1720等の、バネ性を有する金属薄板によって、前述したように、円環状で中心軸方向に波打った形状に形成されている。
ウェーブワッシャ41の内周部には、中筒11における係合溝12に係合する爪部41Aが突設されている。本実施形態では、図5および図6に示すように、爪部41Aは、周方向に3カ所、等角度間隔(120°間隔)で設けられている。
爪部41Aは、所定幅でウェーブワッシャ41の内径側に所定量突出している。図6(a)に示す爪部41Aの先端の径(内径:φD)は、図6(b)に示す中筒11における係合溝12の底(φd)に対して、ガタ無く嵌合する公差に設定されている。
ここで、爪部41Aは、ウェーブワッシャ41における波形状の谷の部位に設けられている。換言すると、ウェーブワッシャ41は、爪部41Aが形成されている部位を谷として、波の山41Bが形成されている。爪部41Aが周方向に3カ所設けられている本実施形態におけるウェーブワッシャ41は、谷と山がそれぞれ3カ所ある3波長の波形状である。
中筒11における係合溝12は、ウェーブワッシャ41の爪部41Aと対応して、周方向に等角度間隔(120°間隔)で3カ所設けられている。係合溝12は、図4に示すように、嵌入部12Aと、係合ロータ部12Bと、係合凹部12Cと、を備えている。
嵌入部12Aは、ウェーブワッシャ41の爪部41Aが嵌入可能な幅で、中筒11のZ軸マイナス側の端面側に開放し、Z軸方向プラス側には所定量入り込んで形成されている。
係合ロータ部12Bは、嵌入部12Aの奥端から中筒11を背面側(Z軸マイナス側)から見て時計回り方向所定角度に延設されている。
係合凹部12Cは、係合ロータ部12Bにおける周方向先端部のZ軸マイナス側の面が、Z軸マイナス側に凹状に抉られて形成されている。その周方向における幅は、ウェーブワッシャ41の爪部41Aが嵌入可能に設定されている。この係合凹部12CのZ軸マイナス側の面が、中筒11に対するウェーブワッシャ41のZ軸方向における位置を規定する面となる。
そして、上記のような装着構造では、ウェーブワッシャ41は、以下のようにして中筒11に装着される。なお、ウェーブワッシャ41の装着時には、上述したロータ部20、ステータ30および加圧部40の他の構成要素は中筒11に組み付けられている。
図4中矢印で示すように、ウェーブワッシャ41の爪部41Aを中筒11の背面側の端部からその嵌入部12Aに嵌め込み、係合ロータ部12Bに沿って図中時計回りに回転させる。爪部41Aが係合凹部12Cに対応する位置に至ると、爪部41Aは係合凹部12Cに嵌まり、これによってウェーブワッシャ41は中筒11に回転不能として装着される。
ここで、中筒11に装着されたウェーブワッシャ41のZ軸方向における位置は、その波の山41Bが加圧板43と接触して、ウェーブワッシャ41がZ軸方向に所定量弾性変形するように設定されている。これにより、このウェーブワッシャ41の弾性復帰力は、爪部41Aを係合凹部12Cに嵌合させると共に、加圧板43をZ軸プラス側に押圧するように作用する。加圧板43に作用する押圧力は、前述したように、ステータ30をロータ部20におけるロータ22に圧接させる力となる。
上記のようなウェーブワッシャ41の中筒11への装着構造では、ウェーブワッシャ41の備える爪部41Aが中筒11の係合溝12に係合し、これによってウェーブワッシャ41が中筒11に装着される。つまり、ウェーブワッシャ41はそれ自体で中筒11に固定される。このため、ウェーブワッシャ41を中筒11に固定するための部材は不要となる。
なお、上記実施形態では、加圧部40における加圧部材としてのウェーブワッシャ41は、3つの波形状を有し、その波の谷に相当する3カ所に中筒11と係合する爪部41Aが設けられているものを例示している。しかし、ウェーブワッシャにおける波の数(波長)および爪部の数は、この例に限るものではない。
爪部は、ウェーブワッシャが中筒に安定的に装着されるためには3カ所以上、周方向に等角度間隔で配置されることが好ましく、これに対して波の数は爪部の数と同じか2倍、3倍等の整数倍とする。つまり、爪部の間に1以上の波の山が存在するように設定する。これにより、バネ力を円周方向に均一化することができる。
図7に示すウェーブワッシャ411は、爪部411Aが6カ所周方向に等角度間隔(60°間隔)で設けられ、波の数(波長)が6波長の例である。爪部411Aは、各波長の谷の位置に設けられている。
また、接触部となる山の部分は、弾性体31に発生する振動波の整数倍である。
また、加圧部40における加圧部材は、ウェーブワッシャに限らず、皿バネや歯付バネを用いても良い。図8は、皿バネの例を示す。図9は、歯付バネの例であって、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
図8に示す皿バネ412は、爪部412Aが6カ所の例である。爪部412Aは、周方向に等角度間隔(60°間隔)で設けられる。このような皿バネ412を用いれば、相手部材(加圧板43)を円周状に押圧することができるため、一層均質的な押圧力を得ることができる。
図9に示すような歯付バネでは、歯は周方向に等角度間隔に配置され、その数は爪部の整数倍であることが、変形が均質化できるため好ましい。また、歯の数はステータの進行波の波数の整数倍であるとどの進行波も同じように波頭がロータに接することができるので効果的である。
最適の歯数は、爪部の数m、進行波の波数n、としたときのmとnの最小公倍数およびその整数倍である。図9に示す歯付バネ413は、爪部413Aの数m=6、進行波の波数n=8、の場合であって、歯413Bの数を24としたものである。
爪部413Aは、周方向に等角度間隔(60°間隔)で設けられる。また、歯413Bは、周方向に等角度間隔(15°間隔)で設けられる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明をロータ加圧構造の振動アクチュエータ適用した第2実施形態を、図10〜図13を参照して説明する。
図10は、加圧部材としてウェーブワッシャ410を用いた第2実施形態における振動アクチュエータ110の外観斜視図である。
図11は、図10に示す振動アクチュエータ110の縦断面図である。
図12は、加圧部材として皿バネ420を用いた第2実施形態における振動アクチュエータ120の外観斜視図である。
図13は、図12に示す振動アクチュエータ120の縦断面図である。
なお、前述した第1実施形態における振動アクチュエータ10と同機能の構成要素には、同符号を付して説明は省略する。また、振動アクチュエータ10のカメラ1およびレンズ鏡筒3への適用は、第1実施形態と同様である。
図10および図11に示す振動アクチュエータ110は、中筒11の外周に、加圧部材としてウェーブワッシャ410と、ロータ部20と、ステータ30とが、Z軸マイナス方向に向かって直列に配設されている。本構成の振動アクチュエータ110は、Z軸方向に移動不能なステータ30に、ロータ部20を加圧部400によって圧接させる。
中筒11のZ軸マイナス側の端部には、大径のフランジ部11Bが形成されている。
中筒11のZ軸プラス側の端部には、ウェーブワッシャ410が装着される係合溝12が形成されている。係合溝12は、ウェーブワッシャ410の爪部410Aと対応して周方向に等角度間隔で6カ所設けられている。
ステータ30は、中筒11におけるフランジ部11BのZ軸プラス側に振動吸収材13を挟んで配置され、Z軸マイナス側には移動不能となっている。
ロータ部20は、軸受け27を介して中筒11に回転自在に装着されたロータ保持部材21と、当該ロータ保持部材21のZ軸マイナス側に保持されたロータ22と、両者の間に介設された防振材23と、により構成されている。
加圧部材としてウェーブワッシャ410は、前述した第1実施形態において説明した図7に示すウェーブワッシャ411と同様に、爪部410A(図10には表れていない)が6カ所周方向に等角度間隔(60°間隔)で設けられ、波の数(波長)が6波長のものである。爪部410Aは、各波長の谷の位置に設けられている。
ウェーブワッシャ410は、その爪部410Aが中筒11のZ軸プラス側の端部に形成された係合溝12に係合して中筒11に装着され、図11中矢印で示すように、軸受け27を押圧するように設けられている。ウェーブワッシャ410の押圧力は、軸受け27を介してロータ22に作用し、ロータ22をステータ30に圧接させる。
図12および図13に示す振動アクチュエータ120は、加圧部材として皿バネ420を用いたものである。
皿バネ420は、前述した第1実施形態において説明した図8に示す皿バネ412と同様に、爪部420A(図12には表れていない)が6カ所周方向に等角度間隔(60°間隔)で設けられたものである。
皿バネ420は、その爪部420Aが中筒11のZ軸プラス側の端部に形成された係合溝12に係合して中筒11に装着され、図13中矢印で示すように、軸受け27を押圧するように設けられている。ウェーブワッシャ410の押圧力は、軸受け27を介してロータ22に作用し、ロータ22をステータ30に圧接させる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態に係る振動アクチュエータ10では、ロータ22とステータ30とを圧接させる加圧部材としてのウェーブワッシャ41は、その備える爪部41Aが中筒11に形成された係合溝12に係合することで、中筒11に装着される。これにより、ウェーブワッシャ41を固定するための部材が不要となり、部品点数の削減によってコストを低減できると共に、小型化も可能となる。
(2)ウェーブワッシャ41の爪部41Aの先端の径と、中筒11における係合溝12の底の径とは、ガタ無く嵌合する所定の嵌合公差に設定されている。このため、ウェーブワッシャ41は治具等を要することなく中筒11の中心と芯が合った状態で装着される。これにより、組み立てが簡単となり、組み立て工数の削減によるコスト低減が可能となる。
(3)ウェーブワッシャ41は中筒11の中心と芯が合った状態で装着されるため、ウェーブワッシャ41によって加圧する径位置が周方向すべての点で一致する。これにより、ステータ30とロータ22の摩擦が円周方向のどの位置でも均質化し、回転ムラが小さくなる。また、ステータ30の進行波がロータ22に均質に伝わるため電力が下がり、効率が改善する。さらに、低速での進行波の伝達が効率的に行われるため、起動性が向上する。
(4)ウェーブワッシャ41は中筒11の中心と芯が合った状態で装着されて、爪部14A以外の部位が中筒11と接触することがない。このため、駆動時にステータ30の振動が伝達されて振動するウェーブワッシャ41の内周が中筒11の外周面と干渉することによる音の発生がなく、静寂性を向上できる。また、音発生を防ぐための余計な部品やその組立工程も不要となり、コスト低減が可能となる。
(5)中筒11は、ポリカーボネート等の樹脂によって形成されているため、万一振動するウェーブワッシャ41の内周が当接しても、音の発生を抑制できる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、ウェーブワッシャ41の爪部41Aが係合する中筒11の係合溝12は、爪部41Aが嵌入することでその周方向移動を規制する係合凹部12Cを備えている。しかし、爪部41Aは、ウェーブワッシャ41の弾性復帰力で係合ロータ部12Bの壁面に圧接されて、その摩擦力が回転方向の移動を規制するため、この係合凹部12Cを設けない構成も可能である。
(2)また、中筒11とウェーブワッシャ41とを接着剤によって接着し、ウェーブワッシャ41の回転を規制する構成としても良い。
(3)ウェーブワッシャ41には、外周部に突起または切り欠きを設けたり穴を形成し、中筒11への装着時に工具による回転操作を可能とする構成としても良い。これにより、組立性を向上させることができる。
(4)上記実施形態は、中空状の中筒を中心とする振動アクチュエータについて説明したが、本発明はこれに限らず、中心軸が回転する振動アクチュエータにも適用可能なものである。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、10:振動アクチュエータ、11:中筒、12:係合溝、12C:係合凹部、20:ロータ部、21:ロータ保持部材、22:ロータ、30:ステータ、31:弾性体、32:圧電体、40:加圧部、41:ウェーブワッシャ、41A:爪部、41B:波の山、42:振動吸収材、110:振動アクチュエータ、120:振動アクチュエータ、410:ウェーブワッシャ、410A:爪部、411:ウェーブワッシャ、411A:爪部、412:皿バネ、412A:爪部、413:歯付バネ、413A:爪部、413B:歯、420:皿バネ、420A:爪部

Claims (1)

  1. 円筒状のベース部と、
    前記ベース部の外周に配置されるアクチュエータ部と、を具備し、
    前記アクチュエータ部は、
    電気機械変換素子を含む振動部と、
    前記振動部に対して相対的に回転する回転部と、
    前記振動部と前記回転部とを圧接するための加圧部と、
    を備え、
    前記加圧部は複数の爪部を有し、
    前記ベース部は、前記爪部とバヨネット結合する係合部を有すること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
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