JPH11145787A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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JPH11145787A
JPH11145787A JP9302797A JP30279797A JPH11145787A JP H11145787 A JPH11145787 A JP H11145787A JP 9302797 A JP9302797 A JP 9302797A JP 30279797 A JP30279797 A JP 30279797A JP H11145787 A JPH11145787 A JP H11145787A
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flip
circuit
flop
input
slave
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JP9302797A
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Inventor
Hitoshi Tanaka
均 田仲
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 hold timeを短縮して高速動作を実現するこ
とができるフリップフロップ回路を提供する。 【解決手段】 フリップフロップ回路20は、入力端子
SD、伝送ゲートTG1,TG2及びインバータI1,
I2からなるマスターフリップフロップと、伝送ゲート
TG3,TG4、インバータI3,I4,I5及び出力
端子SQΑからなるスレーブフリップフロップと、マス
ターフリップフロップのクロック入力ck1,ck2に
対してスレーブフリップフロップのクロック入力が遅れ
るように、スレーブフリップフロップへのクロック入力
ck3,ck4を遅延させる遅延回路を有する制御回路
部21とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリップフロップ
回路に係り、詳細には、半導体電子回路で構成されたマ
スタースレーブ型のフリップフロップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】フリップフロップ(以下、適宜F.F.
という)回路は、二つの安定状態をもち、一方の状態に
あるとき、次に他方の状態へ遷移させる入力が与えられ
るまで現在の状態を保持する回路である。
【0003】図11はゲート回路を用いて構成された一
般的なF.F.回路を示す回路図であり、図12はその
制御回路部を示す回路図である。
【0004】図11及び図12において、フリップフロ
ップ回路10は、CMOSロジックの伝送ゲートによる
マスタースレーブ型のF.F.回路であり、入力端子S
D,SC、伝送ゲート(トランスファゲート)TG1〜
TG4、インバータI1〜I7及び出力端子SQΑから
構成される。
【0005】上記入力端子SD、伝送ゲートTG1,T
G2及びインバータI1,I2は、全体としてマスター
側フリップフロップを構成し、上記伝送ゲートTG3,
TG4、インバータI3,I4,I5及び出力端子SQ
Αは、全体としてスレーブ側フリップフロップを構成す
る。また、入力端子SC及びインバータI6,I7は、
伝送ゲートTG1〜TG4に供給するクロックck1,
ck2を出力する制御回路部11を構成する。
【0006】入力端子SDは、Pチャネル型ΜOSFE
T(以下、PMOSという)T1、Nチャネル型ΜOS
FET(以下、NMOSという)T2から構成される伝
送ゲートTG1によってノードN1に接続されている。
ノードN1はインバータI1の入力端子であり、その出
力端子はノードN2である。ノードN2はインバータI
2の入力端子であり、その出力端子はノードN3であ
る。ノードN3はPMOST3,NΜOST4から構成
される伝送ゲートTG2を介してノードN1に接続され
る。
【0007】ノードN2は、またPMOST5,NMO
ST6から構成されるTG3によってノードN4に接続
される。ノードN4は、2段に接続されたインバータΙ
3,I4の入力端子であり、その出力端子はノードN5
である。ノードN5はPMOST7,ΝΜOST8から
構成されるTG4を介してノードN4に接続される。ノ
ードN4は、またインバータΙ5の入力端子であり、そ
の出力端子はSQAである。
【0008】一方、入力SCはインバータI6の入力端
子であり、その出力端子はノードN6に接続されて、そ
れがck2となる。ノードN6はインバータI7の入力
端子であり、その出力端子はck1となる。
【0009】上記伝送ゲートTG1〜TG4を構成する
ΜOSFETのうち、PMOST1,NMOST4,N
MOST6及びPMOST7はck1に、また、ΝΜO
ST2,PMOST3,PMOST5及びNMOST8
はck2にそれぞれ接続される。
【0010】このような構成において、フリップフロッ
プ回路10は、SD端子から入力される信号をF.F.
回路内に取り込むため、入力SCに0信号を入力する。
この時、ck1は0,ck2は1の状態であるため、T
G1,TG4はon状態、TG2,TG3はoff状態
となり、SD端子から入力される信号はTG1を伝搬し
マスター側に保持される。
【0011】次いで、SC端子の入力信号を0から1へ
変化させると、ck1は1,ck2は0の状態となるの
で、TG1,TG4はoff状態、TG2,TG3はo
n状態となり、マスター側に保持されていた信号が、T
G3,Ι5を介してSQΑへ出力される。この時、SC
入力に対しての出力SQΑへの信号伝搬遅延時間をdela
y time、またSC入力の変化に対する入力SDの保持時
間をhold timeとそれぞれ呼ぶことにする。図13はこ
の保持時間hold timeと信号伝搬遅延時間delaytimeを示
すタイミングチャートである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカスケード接続されたF.F.回路にあって
は、以下のような問題点があった。
【0013】図14は一般的なF.F.回路におけるho
ld timeとdelay timeの関係を示した図である。F.
F.回路のマスター側とスレーブ側の4つの伝送ゲート
TGすべてを、同一の制御回路(例えば、図12の制御
回路部11)で開閉し、hold timeを徐々に縮めると、
F.F.回路におけるdelay timeが図14に示すように
不安定な状態に陥る。このため、一般にhold timeを定
義する場合はdelay timeの安定している図14のpoint
(a)付近に設定する必要がある。この場合、delay ti
meよりhold timeが大きいと、カスケードに接続された
F.F.回路において回路全体の動作周波数がhold tim
eに依存してしまう。そのため高速動作を実現させるた
めにはhold timeを縮める必要がある。
【0014】図15はカスケード接続(縦続接続)され
たF.F.回路例を、図16は図15のF.F.回路の
各信号線のタイミングチャートを示す図である。
【0015】図15において、F.F.回路は、F.
F.(a)、F.F.(b)、F.F.(c)とカスケ
ードに接続され、それぞれのF.F.の間にはデータを
遅延する遅延回路が設置されている。
【0016】図16に示すように、hold timeがdelay t
imeより大きい回路の場合、hold timeがdelay time1よ
り大きいと、F.F.(b)にとってはdelay time1が
holdtime(hold time2)となるためこのままでは誤動
作してしまう。そのためF.F.(a)とF.F.
(b)の間に遅延回路を設けて、delay time1(hold t
ime2)を大きくしなければならない。したがって、カ
スケードに接続されたF.F.回路において、hold tim
eがdelay timeより大きい場合にはhold timeの大きさが
動作周波数に影響を及ぼすという問題点があった。
【0017】本発明は、hold timeを短縮して高速動作
を実現することができるフリップフロップ回路を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフリップフ
ロップ回路は、マスタースレーブ型のフリップフロップ
回路であって、第1のクロックとタイミングの異なる第
2のクロックを供給する手段と、第1のクロックをクロ
ック入力に受けて動作するマスターフリップフロップ
と、マスターフリップフロップの出力をデータ入力に受
け、第2のクロックをクロック入力に受けて動作するス
レーブフリップフロップとを備えたことを特徴とする。
【0019】上記クロック供給手段は、マスターフリッ
プフロップのクロック入力に対してスレーブフリップフ
ロップのクロック入力が遅れるように、スレーブフリッ
プフロップへのクロック入力を遅延させる遅延回路であ
ってもよく、また、上記遅延回路は、外部から遅延量を
変更できるようにした可変遅延回路であってもよい。
【0020】上記マスターフリップフロップ及びスレー
ブフリップフロップは、CMOSロジックの伝送ゲート
を用いたフリップフロップであってもよく、また、上記
マスターフリップフロップ及びスレーブフリップフロッ
プは、Dフリップフロップを含む同期式フリップフロッ
プであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るフリップフロップ回
路は、半導体集積回路に用いられるフリップフロップ回
路に適用することができる。
【0022】原理説明 まず、本発明の基本的な考え方について述べる。
【0023】従来例では、図15に示すようにカスケー
ドに接続されたF.F.回路に同一タイミングのクロッ
クCLKが供給されていた。したがって、図16に示す
ように、hold timeがdelay timeより大きくならないよ
うに遅延回路を設ける必要があり、これが動作周波数に
影響を及ぼしていた。
【0024】そこで本発明は、マスター側とスレーブ側
で違うタイミングでクロック信号を与えるようにして
F.F.回路内部の動作を安定化し、hold timeを小さ
くする。hold timeを小さく設定できれば、F.F.回
路を多段に連続接続した場合でも全体のhold timeを短
縮でき高速動作が実現できる。
【0025】マスター側とスレーブ側で違うタイミング
でクロック信号を与える例として、例えば図1及び図2
に示すF.F.回路を示す。
【0026】図1は本発明に係るマスタースレーブ型の
F.F.回路の構成を示す図である。図1において、1
はマスター回路(マスターフリップフロップ)及びスレ
ーブ回路(スレーブフリップフロップ)からなるF.
F.回路、2はマスター側のクロック入力に対してスレ
ーブ側のクロック入力が遅れるように、スレーブ側のク
ロック入力を遅延させる遅延回路(クロック供給手
段)、3,4はクロック入力を反転するインバータであ
る。
【0027】マスター回路には、クロック入力Aとその
反転信号が入力され、スレーブ回路には、遅延回路2に
よりクロック入力Bを所定時間遅延したクロックとその
反転信号が入力される。したがって、スレーブ回路は、
マスター回路よりも所定時間遅れたクロックによるF.
F.動作を行う。
【0028】図2は本発明に係るマスタースレーブ型の
F.F.回路の他の構成を示す図である。図2におい
て、1はマスター回路及びスレーブ回路からなるF.
F.回路、5はマスター側のクロック入力に対してスレ
ーブ側のクロック入力が遅れるように、スレーブ側のク
ロック入力を遅延させる可変遅延回路、3,4はクロッ
ク入力を反転するインバータである。
【0029】可変遅延回路5は、外部からの制御信号に
より遅延量を変更できるようにした遅延回路である。可
変遅延回路5によりスレーブ回路に供給するクロックの
遅延時間を調整できるためF.F.回路内部のhold tim
eをより最適化することができる。
【0030】以下、上記基本的な考え方に基づいて本発
明の実施形態を説明する。
【0031】第1の実施形態 図3及び図4は本発明の第1の実施形態に係るフリップ
フロップ回路の構成を示す回路図である。本実施形態
は、上記図1に示す基本的な構成に対応するものであ
る。なお、本実施形態に係るフリップフロップ回路の説
明にあたり前記図11及び図12に示すフリップフロッ
プ回路と同一構成部分には同一符号を付している。
【0032】図3はゲート回路を用いて構成されたF.
F.回路を示す回路図、図4はその制御回路部を示す回
路図である。
【0033】図3及び図4において、フリップフロップ
回路20は、CMOSロジックの伝送ゲートによるマス
タースレーブ型のF.F.回路であり、入力端子SD,
SC、伝送ゲートTG1〜TG4、インバータI1〜I
9及び出力端子SQΑから構成される。
【0034】上記入力端子SD、伝送ゲートTG1,T
G2及びインバータI1,I2は、全体としてマスター
フリップフロップを構成し、上記伝送ゲートTG3,T
G4、インバータI3,I4,I5及び出力端子SQΑ
は、全体としてスレーブフリップフロップを構成する。
また、入力端子SC及びインバータI6〜I9は、伝送
ゲートTG1〜TG4に供給するクロックck1,ck
2,ck3,ck4を出力する制御回路部21を構成す
る。
【0035】入力端子SDは、PMOST1、NMOS
T2から構成される伝送ゲートTG1によってノードN
1に接続されている。ノードN1はインバータI1の入
力端子であり、その出力端子はノードN2である。ノー
ドN2はインバータI2の入力端子であり、その出力端
子はノードN3である。ノードN3はPMOST3,N
ΜOST4から構成される伝送ゲートTG2を介してノ
ードN1に接続される。
【0036】ノードN2は、またPMOST5,NMO
ST6から構成されるTG3によってノードN4に接続
される。ノードN4は、2段に接続されたインバータΙ
3,I4の入力端子であり、その出力端子はノードN5
である。ノードN5はPMOST7,ΝΜOST8から
構成されるTG4を介してノードN4に接続される。ノ
ードN4は、またインバータΙ5の入力端子であり、そ
の出力端子はSQAである。
【0037】一方、入力SCはインバータI6の入力端
子であり、その出力端子はノードN6に接続されて、そ
れがck2となる。ノードN6はインバータI7の入力
端子であり、その出力端子はck1となる。
【0038】上記入力SCはまた、インバータI6やΙ
7より十分ディメンジョンを下げた(すなわち、ドライ
ブ能力の小さい)インバータΙ8の入力端子であり、そ
の出力端子はノードN7である。ノードN7はck4に
接続されかつインバータI9の入力端子であり、その出
力端子はck3となる。
【0039】ここで、インバータΙ8は、インバータI
6,Ι7に対して例えば以下のような設計を行うことで
ディメンジョンを下げたものとする。インバータΙ8の
出力負荷が1pF程度と仮定すると、ゲート長0.35
μmの場合、インバータI6,Ι7のゲート幅はnmo
s=16μm、pmos=40μm、インバータI8の
ゲート幅はnmos=0.8μm、pmos=2μmと
する。
【0040】上記伝送ゲートTG1〜TG4を構成する
ΜOSFETのうち、マスター側の2つの伝送ゲートT
G1,TG2においてPMOST1,NMOST4はc
k1に、ΝΜOST2,PMOST3はck2にそれぞ
れ接続され、また、スレーブ側の2つの伝送ゲートTG
3,TG4においてNMOST6,PMOST7はck
3に、PMOST5,NMOST8はck4にそれぞれ
接続される。
【0041】すなわち、本実施形態に係るフリップフロ
ップ回路20は、スレーブ側の2つのTG3,TG4の
ゲート入力にクロックck3,ck4が供給されるとと
もに、制御回路部21がクロックck3,ck4を出力
するように構成されている以外は前記図11及び図12
の一般的なF.F.回路と同様な回路構成である。但
し、上述したようにインバータΙ8は、インバータI
6,Ι7より十分にディメンジョンを下げたドライブ能
力の小さいものである。
【0042】以下、上述のように構成されたフリップフ
ロップ回路20の動作を説明する。
【0043】図5はフリップフロップ回路20の動作を
説明するためのタイミングチャートであり、図中SC,
ck1〜ck4は図3及び図4の各部の制御信号SC,
ck1〜ck4にそれぞれ対応する。
【0044】フリップフロップ回路20は、SD端子か
ら入力される信号をF.F.回路内に取り込むため、入
力SCに0信号を入力する。この時、ck1は0,ck
2は1,ck3は0,ck4は1の状態であるため、T
G1,TG4はon状態、TG2,TG3はoff状態
となり、SD端子から入力される信号はTG1を伝搬し
マスター側に保持される。
【0045】次いで、SC端子の入力信号を0から1へ
変化させる。この時、SCから入力された信号は、イン
バータΙ8のディメンジョンがインバータΙ6より小さ
い分クロックck1とck3,ck2とck4の間でそ
れぞれ遅延時間差が生じる(図5参照)。そのためTG
1,TG2の開閉に対するTG3,TG4の開閉が十分
遅く、つまりTG1が完全に閉じた状態でTG3が開き
マスター側へ取り込んだ信号がTG3を介してスレーブ
側へ伝搬しSQΑへ出力される。
【0046】この動作を、具体的にSD端子に1が入力
された場合を例にとり更に説明する。
【0047】例えば、SD端子から入力されたデータ1
(High Level)をF.F.回路内に取り込むため、入力
SCに0信号を入力する。この時、ck1は0,ck2
は1,ck3は0,ck4は1の状態なので、TG1,
TG4はon状態、TG2,TG3はoff状態とな
る。つまり、TG1はデータ1をスルーする状態とな
り、次段のインバータI1へこのデータ1が伝搬され
る。一方、TG2はインバータI1,I2を伝搬してき
たデータ1をスルーせず、マスター側でデータ1を保持
する。SD端子から入力される信号はTG1を伝搬しマ
スター側に保持される。
【0048】このように、フリップフロップ回路20で
は、マスター側に取り込んだ信号を4つのTGを開閉さ
せてスレーブ側へ伝搬させ、SQΑヘ出力させる際に
は、ck1,ck2の信号がck3,ck4の信号より
早く伝搬するため、TG1のoff状態、TG2のon
状態が完全に確保された後、TG3がon状態、TG4
がoff状態となる。したがって、TG3のPMOST
5,ΝΜOST6のドレイン(又はソース)の電位状態
が安定した段階でck4,ck3へ信号が伝搬し、TG
3がoffからonに変化することになるので、従来回
路のような不安定な電位状態がなくなり、正常動作限界
値付近では、hold timeに対するdelay timeは単調に増
加していく。この状態は図6で示される。
【0049】図6は本実施形態に係るF.F.回路と従
来のF.F.回路におけるhold timeとdelay timeの関
係を示した図であり、point(b)が本実施形態に係る
F.F.回路を、point(a)が従来回路を表す。
【0050】図6に示すように、従来回路で設定してい
たhold timeより本F.F.回路では小さい値を設定す
ることができる。
【0051】以上説明したように、第1の実施形態に係
るフリップフロップ回路20は、入力端子SD、伝送ゲ
ートTG1,TG2及びインバータI1,I2からなる
マスターフリップフロップと、伝送ゲートTG3,TG
4、インバータI3,I4,I5及び出力端子SQΑか
らなるスレーブフリップフロップと、マスターフリップ
フロップのクロック入力ck1,ck2に対してスレー
ブフリップフロップのクロック入力が遅れるように、ス
レーブフリップフロップへのクロック入力ck3,ck
4を遅延させる遅延回路を有する制御回路部21とを備
えて構成したので、従来回路のような不安定な電位状態
がなくなり、正常動作限界値付近では、hold timeに対
するdelay timeは単調に増加することとなって誤動作を
防止でき、従来回路で設定していたhold timeより小さ
い値を設定することができる。
【0052】したがって、SD信号の各立ち上がり毎に
異なったデータを連続して取り込み、はきだすような多
段に連続接続されたF.F.回路間において本回路を用
いるようにすれば、hold timeを短縮することができ、
高速動作を実現することが可能になる。
【0053】本発明を実際の回路上に適用した実験例で
は、〔表1〕に示すように従来例に比較して大幅な速度
向上が達成できた。
【0054】
【表1】
【0055】また、本実施形態では、スレーブ側のクロ
ック入力を遅延させるインバータI8,I9を追加す
る、という極めて簡単な構成で実施が可能であり、かつ
外部からみた場合に、F.F.回路の動作に変更は生じ
ない。したがって、システム運用上の変更を招くことな
く低コストで容易に実施ができるという優れた効果を有
する。
【0056】このように、本実施形態に係るフリップフ
ロップ回路10は、簡単な回路構成でありながら、高速
動作が可能であり、種々のディジタル回路内部に搭載す
ることができるという優れた特長を有する。
【0057】第2の実施形態 図7及び図8は本発明の第2の実施形態に係るフリップ
フロップ回路の構成を示す回路図である。本実施形態
は、前記図2に示す基本的な構成に対応するものであ
る。なお、本実施形態に係るフリップフロップ回路の説
明にあたり前記図3及び図4に示すフリップフロップ回
路と同一構成部分には同一符号を付して重複部分の説明
を省略する。
【0058】図7はゲート回路を用いて構成されたF.
F.回路を示す回路図、図8はその制御回路部を示す回
路図である。
【0059】図7において、フリップフロップ回路30
は、前記図3のフリップフロップ回路20と同一であ
り、入力端子SD,SC、伝送ゲートTG1〜TG4、
インバータI1〜I7,I9及び出力端子SQΑから構
成される。
【0060】また、図8において、入力端子SC、イン
バータI6,I7,I9及びA回路32は、伝送ゲート
TG1〜TG4に供給するクロックck1,ck2,c
k3,ck4を出力する制御回路部31を構成する。A
回路32の詳細な構成は、図9で後述する。
【0061】このように、フリップフロップ回路30
は、制御回路部31において前記図4のインバータI8
をΑ回路32に置き換えた以外は第1の実施形態と同様
の構成である。
【0062】図9はA回路32の詳細な構成を示す回路
図である。
【0063】図9において、A回路32は、PMOST
9,T10,T11,T12,…及びNMOST13,
T14,T15,T16,…からなるインバータI8’
と、入力C1〜C3を反転するインバータI12〜I1
4とにより構成される。ここで、PMOST12及びN
MOST13からなるCMOSインバータに接続される
PMOS及びNMOSはn個(nは正の整数)に設定す
る。
【0064】Α回路32のノードN8は、SC端子に接
続されており、PMOST9,T10,T11,T1
2,…、NMOST13,T14,T15,T16,…
から構成されるインバータI8’に接続される。
【0065】PMOST12のソースは、PMOST
9,T10,T11,…のドレインにそれぞれ接続され
る。ΝΜOSΤ13のソースは、NMOST14,T1
5,T16,…のドレインにそれぞれ接続される。入力
C1はPMOST9のゲートと、インバータΙ12を介
してT14のゲートに接続される。入力C2はPMOS
T10のゲートと、インバータI13を介してT15の
ゲートに接続される。また、入力C3はPMOST11
のゲートと、インバータΙ14を介してT16のゲート
に接続される。インバータI8’の出力は、ノードN7
に接続されその出力はインバータI9の入力へと接続さ
れる。
【0066】以下、上述のように構成されたフリップフ
ロップ回路30の動作を説明する。
【0067】本フリップフロップ回路30は、第1の実
施形態のフリップフロップ回路20のインバータI8が
Α回路32に置き変わった以外はフリップフロップ回路
20と同様の動作である。
【0068】Α回路32では、入力C1,C2,C3,
…のn個(nは正の整数)の制御信号によりT9,T1
0,T11,T14,T15,T16,…をon,of
fさせることにより、インバータΙ8’のPΜOS,Ν
ΜOSのon抵抗を可変にする。インバータI8’の抵
抗値を変化させることにより、F.F.回路内のck
3,ck4の出力遅延時間を調整することができ、その
結果、SC入力に対するSQΑのdelay timeを安定させ
るのに必要十分かつ最小のhold timeを設定できる。す
なわち、Α回路32からck3,ck4への信号の伝搬
速度をインバータΙ8’の抵抗値を変化することにより
調整するもので、インバータΙ1からTG3に伝搬して
きたデータをスルーするかしないかを、T5,T6のo
n,offタイミングを制御することにより可能とな
る。
【0069】以上説明したように、第2の実施形態に係
るフリップフロップ回路30は、制御回路部31におい
て前記図4のインバータI8をΑ回路32に置き換え、
外部から遅延量を変更できるように構成したので、第1
の実施形態と同様に、SC入力に対するSQΑのdelay
timeが安定するのに必要十分かつ最小のhold timeを設
定できる。したがって、SD信号の各立ち上がり毎に異
なったデータを連続して取り込み、はきだすような多段
に連続接続されたF.F.回路間においては本回路を用
いることによって、第1の実施形態に比べさらにhold t
imeを短縮することができる。
【0070】図10は本実施形態に係るF.F.回路
と、第1の実施形態及び従来例のF.F.回路における
hold timeとdelay timeの関係を示した図であり、point
(c)が本実施形態に係るF.F.回路を表す。図10
のpoint(c)に示すように、第1の実施形態に係る
F.F.回路で設定していたhold timeよりさらに小さ
い値を設定することができ、第1の実施形態よりもより
一層高速動作を実現することが可能である。
【0071】なお、上記各実施形態では、CMOSロジ
ックの伝送ゲートを用いたマスタースレーブ型のF.
F.回路に適用しているが、勿論これには限定されず、
マスタースレーブ型のF.F.回路であればどのような
F.F.回路でもよい。
【0072】また、セット、リセット、イネーブル等の
機能が付いたF.F.回路でも一般性を失わない。すな
わち、上記実施形態では、マスターフリップフロップ及
びスレーブフリップフロップに、Dフリップフロップを
用いているが勿論これには限定されず、同様の動作を行
う他のフリップフロップでもよい。また、信号の立ち上
がりで動作するようにしているが、立ち下がりで動作す
るように構成してもよいことは言うまでもない。
【0073】また、上記各実施形態では、入力端子SD
が1つ、つまり1bit入力のF.F.回路を用いて説
明したが、2bit以上でも利用可能である。
【0074】さらに、上記フリップフロップ回路を構成
するラッチやゲート回路の種類、個数、接続状態等は上
記各実施形態に限定されない。例えば、インバータに代
えてORゲート、ANDゲートを用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明に係るフリップフロップ回路で
は、第1のクロックとタイミングの異なる第2のクロッ
クを供給する手段と、第1のクロックをクロック入力に
受けて動作するマスターフリップフロップと、マスター
フリップフロップの出力をデータ入力に受け、第2のク
ロックをクロック入力に受けて動作するスレーブフリッ
プフロップとを備えて構成したので、hold timeを短縮
することができ、高速動作を実現することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマスタースレーブ型のフリップフ
ロップ回路の構成を示す図である。
【図2】本発明に係るマスタースレーブ型のフリップフ
ロップ回路の構成を示す図である。
【図3】本発明を適用した第1の実施形態に係るフリッ
プフロップ回路の構成を示す回路図である。
【図4】上記フリップフロップ回路の制御回路部の構成
を示す回路図である。
【図5】上記フリップフロップ回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図6】上記フリップフロップ回路と従来のF.F.回
路におけるhold timeとdelay timeの関係を示した図で
ある。
【図7】本発明を適用した第2の実施形態に係るフリッ
プフロップ回路の構成を示す回路図である。
【図8】上記フリップフロップ回路の制御回路部の構成
を示す回路図である。
【図9】上記フリップフロップ回路と、第1の実施形態
及び従来例のF.F.回路におけるhold timeとdelay t
imeの関係を示した図である。
【図10】従来のフリップフロップ回路の構成を示す回
路図である。
【図11】従来のフリップフロップ回路の制御回路部の
構成を示す回路図である。
【図12】従来のフリップフロップ回路の構成を示す回
路図である。
【図13】従来のフリップフロップ回路のhold timeとd
elay timeを示すタイミングチャートである。
【図14】従来のフリップフロップ回路におけるhold t
imeとdelay timeの関係を示した図である。
【図15】従来のカスケード接続されたフリップフロッ
プ回路の構成を示す図である。
【図16】従来のカスケード接続されたフリップフロッ
プ回路の各信号線のタイミングチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 マスタースレーブ型のF.F.回路(フリップフロ
ップ回路)、2 遅延回路(クロック供給手段)、3,
4 インバータ、5 可変遅延回路、20,30 フリ
ップフロップ回路、21,31 制御回路部、32 A
回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタースレーブ型のフリップフロップ
    回路であって、 第1のクロックとタイミングの異なる第2のクロックを
    供給する手段と、 前記第1のクロックをクロック入力に受けて動作するマ
    スターフリップフロップと、 前記マスターフリップフロップの出力をデータ入力に受
    け、前記第2のクロックをクロック入力に受けて動作す
    るスレーブフリップフロップとを備えたことを特徴とす
    るフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】 前記クロック供給手段は、 マスターフリップフロップのクロック入力に対してスレ
    ーブフリップフロップのクロック入力が遅れるように、
    スレーブフリップフロップへのクロック入力を遅延させ
    る遅延回路であることを特徴とする請求項1記載のフリ
    ップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延回路は、 外部から遅延量を変更できるようにした可変遅延回路で
    あることを特徴とする請求項2記載のフリップフロップ
    回路。
  4. 【請求項4】 前記マスターフリップフロップ及び前記
    スレーブフリップフロップは、CMOSロジックの伝送
    ゲートを用いたフリップフロップであることを特徴とす
    る請求項1又は2の何れかに記載のフリップフロップ回
    路。
  5. 【請求項5】 前記マスターフリップフロップ及び前記
    スレーブフリップフロップは、Dフリップフロップを含
    む同期式フリップフロップであることを特徴とする請求
    項1、2又は4の何れかに記載のフリップフロップ回
    路。
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