JPH11145187A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JPH11145187A
JPH11145187A JP9303826A JP30382697A JPH11145187A JP H11145187 A JPH11145187 A JP H11145187A JP 9303826 A JP9303826 A JP 9303826A JP 30382697 A JP30382697 A JP 30382697A JP H11145187 A JPH11145187 A JP H11145187A
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frame
reinforcing plate
hole
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数を削減し外形形状を縮小可能とした半
導体装置および半導体装置の製造方法を得る。 【解決手段】 ベースフィルム3の内側にデバイスホー
ル5を備え、このデバイスホールの周辺部上の片面に少
なくとも2つの電極パッド12と金属配線17を備え、
デバイスホール5内に半導体チップ8を固定し支持させ
る。半導体チップ8と電極パッド12とを金属配線17
により電気的に接続し、電極パッド12上に導電性材料
からなるボール状のバンプ6を形成し、ベースフィルム
3上に導電性材料からなる枠型補強板2を備える。本構
造により、任意の電極パッド部のベースフィルム上にス
ルーホール15を設け、導電性接着剤13により、枠型
補強板2をベースフィルム3上に機械的に固定し、枠型
補強板2と電極パッド12とをスルーホール15を介し
て電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムキャリア
テープ上に半導体チップを搭載してなる半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に関し、特に、フィルムキャリ
アテープに枠型補強板を装着した半導体装置および半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置は一般に、3層1メタ
ル技術で製造される。本構成の半導体装置を、片面配線
のフィルムキャリアテープを用い、かつフィルムキャリ
アテープ上に機械的に固定した枠型補強板を所定の電位
とした、TBGA(TapeBall Grid Ar
ray)型半導体装置を例として説明する。
【0003】従来例1として特願平6−236985号
公報の明細書に記載されたものがある。ここで、フィル
ムキャリアテープのベースフィルムは、その厚さが10
0μm前後のために機械的強度が不足し、基板として反
りやうねりが生じ易く、BGAパッケージの特徴である
実装の容易性を損なう。このために、機械的強度補強を
目的として補強板を貼り付けることが必要となる。
【0004】上記従来例1の明細書に記載された半導体
装置を図を参照して説明する。図7(a)に図示された
ベースフィルム3は、ポリイミド樹脂等の非導電性材料
によって形成され、半導体チップ7を搭載するデバイス
ホール5とスルーホール15を備えている。このベース
フィルム3の一表面(図では上側に向けられた面)に
は、ベースフィルム3の周辺部からデバイスホール5内
まで延在するインナーリード17が形成されており、イ
ンナーリード17のベースフィルム側の終端部にはスル
ーホール15上に電極パッド12が設けられている。こ
の電極パッド12の上面以外のベースフィルム3上の領
域は、ソルダーレジスト4によって被覆されている。さ
らにインナーリード17のデバイスホール5側終端部
は、半導体チップ8上のチップ電極22にボンディング
によって電気的に接続されている。
【0005】次に、図7(b)、(c)に示すように、
デバイスホール5内の半導体チップ8は封止樹脂7によ
って封止される。ソルダーレジスト4に覆われていない
電極パッド12には、半田等の導電性材料によりボール
状の第1のバンプ6が形成され、これら第1のバンプ6
は外部接続電極部材として用いられる。
【0006】さらにこの従来例では、図7(d)に示す
ように、ベースフィルム3のデバイスホール以外の部分
をカバーできるサイズの、銅等の導電性材料を用いた枠
型補強板25を用い、この枠型補強板25の一表面(図
では上側に向けられた面)上に、ベースフィルム3のス
ルーホール15に対応した任意の位置を除いてソルダー
レジスト24を被覆する。ソルダーレジスト24が被覆
されない部分には、ベースフィルム3の場合と同様に第
二のバンプ23が形成される。
【0007】次に7図(e)に示すように、上記した第
2のバンプ23付の枠型補強板25と、図7(c)に示
すスルーホール15を有するベースフィルム3は、第2
のバンプ23とスルーホール15が互いに向かい合うよ
うに反転される。この状態で第2のバンプ23を軟化さ
せることでスルーホール15内に流し込み、任意の電極
パッド12と枠型補強板25を電気的に接続し所定の電
位を与え、ベースフィルム3を機械的に固定する。
【0008】さらに、従来例1の変化例または応用例と
して、図8を参照して放熱機能を備えた構造の形態を説
明する。図8(a)に示すように、放熱板26は中央部
に開口を有していない点で図7(d)の枠型補強板25
と異なっている。この関係で放熱板26の中央部に高熱
伝導性接着剤9が塗布されており、中央部の周辺は図7
(d)の枠型補強板2同様の構造となっている。放熱板
26は図8(b)に示すように、第2のバンプ23を下
向きにし、半導体チップ8及びスルーホール15を有す
るベースフィルム3上に搭載される。従って第2のバン
プ23は、ベースフィルム3のスルーホール15と対向
するように位置づけられ、他方、中央の高熱伝導性接着
剤9は半導体チップ8の裏面に接触する。この状態で、
第2のバンプ23及び高熱伝導性接着剤9が軟化、溶融
されると、第2のバンプ23はスルーホール15を介し
て電極パッド12と電気的に接続される。他方、放熱板
26は高熱伝導性接着剤9を介して半導体チップ8の裏
面に機械的に固定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
導体装置を製造する過程において、枠型補強板25をベ
ースフィルム3に搭載する際、枠型補強板25(または
放熱板26)に設けられた第2の半田バンプ23とベー
スフィルム3に設けられたスルーホール15の位置を互
いに合わせなければならない。このため、枠型補強板2
5の搭載時に位置あわせ機能を持った装置を用いなけれ
ばならない。また、枠型補強板25(または放熱板2
6)にもソルダーレジスト24を塗布し、予め第2の半
田ボール23を搭載しなければならない。このため、枠
型補強板25の加工にコストと時間がかかる。さらに、
枠型補強板25(または放熱板26)とベースフィルム
3を第2の半田バンプ23を介して接続している。この
ため、パッケージ全体の厚みが増す問題を伴う。
【0010】本発明は、工程数を削減し外形形状を縮小
可能とした半導体装置および半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の半導体装置は、内側にデバイスホール
(5)を備えこのデバイスホールの周辺部上の片面に少
なくとも2つの電極パッド(12)と金属配線(17)
を有するベースフィルム(3)と、デバイスホール
(5)内に固定し支持された半導体チップ(8)と、こ
の半導体チップ(8)と電極パッド(12)とを電気的
に接続する金属配線(17)と、電極パッド(12)上
に形成された導電性材料からなるボール状のバンプ
(6)と、ベースフィルム(3)上に機械的に固定され
た導電性材料からなる枠型補強板(2)とを備え、任意
の電極パッド部のベースフィルム上にスルーホール(1
5)を設け、枠型補強板(2)をベースフィルム(3)
上に機械的に固定し、枠型補強板(2)と電極パッド
(12)とをスルーホール(15)を介して電気的に接
続したことを特徴としている。
【0012】また、上記のベースフィルム(3)上への
枠型補強板(2)の機械的な固定、およびスルーホール
(15)を介しての枠型補強板(2)と電極パッド(1
2)との電気的な接続は、所定の導電性接着剤(13)
によるとよい。
【0013】さらに、上記の半導体装置は、ベースフィ
ルム(3)上の任意の金属配線(17)をデバイスホー
ル内又はベースフィルム外周部又はベースフィルム上の
任意の位置のスルーホール内に突出させた突出部(17
1)を形成し、この突出部(171)と枠型補強(2)
とを電気的に接続するとよい。
【0014】なお、上記のベースフィルム(3)上への
枠型補強板(2)の機械的な固定には所定の絶縁性接着
剤を用い、スルーホール(15)を介しての枠型補強板
(2)と電極パッド(12)との電気的な接続は、所定
の金属片を用いて絶縁性接着剤層を貫通させて行い、ベ
ースフィルム上の任意の金属配線と枠型補強板とをデバ
イスホール内又はベースフィルム外周部又はベースフィ
ルム上の任意の位置のスルーホール内に、他の導電性材
料を用いて電気的に接続するとよい。
【0015】さらに、上記の半導体装置は、放熱のため
の熱伝導性基板による放熱板を備え、この放熱板は枠型
補強板と電気的に接続され、この枠型補強板と放熱板と
を同一の電位とするとよい。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法は、所定の
ベースフィルム(3)の内側にデバイスホール(5)を
備える工程と、このデバイスホールの周辺部上の片面に
少なくとも2つの電極パッド(12)と金属配線(1
7)を備える工程と、デバイスホール(5)内に半導体
チップ(8)を固定し支持させる工程と、この半導体チ
ップ(8)と電極パッド(12)とを金属配線(17)
により電気的に接続する工程と、電極パッド(12)上
に導電性材料からなるボール状のバンプ(6)を形成す
る工程と、ベースフィルム(3)上に導電性材料からな
る枠型補強板(2)を備え機械的に固定する工程とを有
し、任意の電極パッド部のベースフィルム上にスルーホ
ール(15)を設け、枠型補強板(2)をベースフィル
ム(3)上に機械的に固定し、枠型補強板(2)と電極
パッド(12)とをスルーホール(15)を介して電気
的に接続したことを特徴としている。
【0017】また、上記のベースフィルム(3)上への
枠型補強板(2)の機械的な固定、およびスルーホール
(15)を介しての枠型補強板(2)と電極パッド(1
2)との電気的な接続は、所定の導電性接着剤(13)
によるとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる半導体装置および半導体装置の製造方法の実施の形
態を詳細に説明する。図1〜図6を参照すると本発明の
半導体装置および半導体装置の製造方法の一実施形態が
示されている。
【0019】<第1の実施形態>図1(a)、(b)、
(c)、(d)、及び(e)を参照して、本発明の第1
の実施形態に係る半導体装置および半導体装置の製造方
法及びその製造方法を説明する。図1に示した半導体装
置は、枠型補強板2、ベースフィルム3、ソルダーレジ
スト4、デバイスホール5、バンプ6、封止樹脂7、半
導体チップ8、電極パッド12、導電性接着剤13、ス
ルーホール15、インナーリード(または金属配線)1
7等を有して構成される。
【0020】第1の実施形態に係る半導体装置の構成お
よび製造方法において、まず、図1(a)に示すよう
に、半導体チップ8及びベースフィルム3が用意され
る。図示されたベースフィルム3は、ポリイミド樹脂等
の非導電性材料によって形成され、図7と同様にデバイ
スホール5、及びこのデバイスホール5を囲み、カット
ホール(図示せず)によって区画された周辺部とを備え
る。この周辺部には、複数個のスルーホール15が設け
られている。また、ベースフィルム3の一表面(図で
は、上側に向けられた面)には、ベースフィルム3の周
辺部から、デバイスホール5内まで延在するインナーリ
ード17が形成されている。このインナーリード17の
周辺部側の終端部には、スルーホール15上に設けられ
た電極パッド12が設けられている。またこの電極パッ
ド12は、スルーホール15上以外の予め決められた半
田バンプ搭載位置にも設けられている。電極パッド12
の上部以外の周辺部領域は、カバーレジスト、即ち、ソ
ルダーレジスト4によって被覆されている。さらに、イ
ンナーリード17のデバイスホール5側端部は、半導体
チップ8上のチップ電極22にボンディングによって電
気的に接続されている。
【0021】次に図1(b)に示されているように、デ
バイスホール5内の半導体チップ8は封止樹脂7によっ
て封止される。この状態では、電極パッド12の部分が
ソルダーレジスト4によって覆われることは無く、外部
に露出している。さらにこの実施形態では、図1(c)
に示されているように、パッケージを上下反転させ、ベ
ースフィルム3(図では、上側に向けられた面)に、例
えば銀ペースト、半田ペーストまたはAIペースト等の
導電性接着剤13をスルーホール15を埋め込みながら
塗布する。次に図1(d)に示すように、ベースフィル
ム3の周辺部をカバーできるサイズの銅等の導電性金属
を用いた枠型補強板2が用意され、導電性接着剤13を
介してベースフィルム3の周辺部を覆い、接着される。
最後に、図1(e)に示すように、ソルダーレジスト4
によって覆われていない電極パッド12上には半田等に
よりボール状のバンプ6が形成され、これらのバンプ6
は外部接続電極部材として使用される。
【0022】<第1の実施形態の変化例>次に図2
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f)
を参照して、本発明の第1の実施形態の半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に係わる変化例(または応用
例)を説明する。本変化例は、第1の実施形態の半導体
装置に、さらに、放熱板を有する場合である。
【0023】図2に示した半導体装置は、放熱板1、枠
型補強板2、ベースフィルム3、ソルダーレジスト4、
デバイスホール5、バンプ6、封止樹脂7、半導体チッ
プ8、高熱伝導性接着剤9、絶縁性接着剤10、絶縁性
接着剤11、電極パッド12、導電性接着剤13、導電
性接着剤14、スルーホール15、ベースフィルム開口
部16、インナーリード(または金属配線)17等を有
して構成される。
【0024】第1の実施形態に係る半導体装置および半
導体装置の製造方法の変化例において、まず、図2
(a)、(b)に示されるように、半導体チップ8及び
インナーリード17と電極パッド12、スルーホール1
5を備えたベースフィルム3が用意される。インナーリ
ード17のデバイスホール5側端部は、半導体チップ8
上のチップ電極22にボンディングによって電気的に接
続される。デバイスホール5内の半導体チップ8は、封
止樹脂7によって封止される。これらのことは、第1の
実施形態の放熱板を有しない場合(図1(a),
(b))と同様である。
【0025】次に図2(c)に示すように、パッケージ
を上下反転させ、ベースフィルム3(図では、上側に向
けられた面)に導電性接着剤13をスルーホール15を
埋め込みながら塗布するのに加え、半導体チップ8上に
高熱伝導性接着剤9を塗布する。さらに図2(d)に示
すように、予め枠型補強板2と放熱板1とを導電性接着
剤14を用いて機械的に固定するとともに電気的に接合
する。これを図2(e)に示すとおり、導電性接着剤1
3及び高熱伝導性接着剤9を介してベースフィルム3の
周辺部と半導体チップ8に接着し固定させる。最後に、
図2(f)に示すように、ソルダーレジスト4によって
覆われていない電極パッド12上には、半田等によりボ
ール状のバンプ6が形成され、これらのバンプ6は外部
接続電極部材として使用される。
【0026】<第2の実施形態>次に図3(a)、
(b)、(c)、(d)を参照して、本発明の第2の実
施形態を説明する。図3(a)に示すように、半導体チ
ップ8及びインナーリード17を備えたベースフィルム
3が用意され、インナーリード17のデバイスホール5
の側端部は、半導体チップ8上のチップ電極22にボン
ディングによって電気的に接続される。これらのこと
は、第1の実施形態と同様である。第2の実施形態で
は、ベースフィルム3上に設けたベースフィルム開口部
16またはデバイスホール内またはベースフィルム外周
部に、半導体チップ8のチップ電極22と接続させる以
外にリードを突出させる、つまり、突出リード(または
突出部)171を設ける点で、第1の実施形態とは異な
っている。
【0027】この突出リード171は、図3(b)接合
部18、19、20に示すとおり、枠型補強板2上に接
合される。このとき枠型補強板2は、導電性接着剤13
(または絶縁性接着剤)を介して第1の実施形態と同様
な方法で予めベースフィルム3に接着、固定されてい
る。この後、図3(c)、(d)に示すように、半導体
チップ8を封止樹脂7で封止され、ソルダーレジスト4
によって覆われていない電極パッド12上には半田等に
よりボール上のバンプ6が形成される。これらのバンプ
6を外部接続電極部材として使用する点は、第1の実施
形態と同様である。
【0028】<第2の実施形態の変化例>次に図4
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f)
を参照して、本発明の第2の実施形態の半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に係わる変化例(または応用
例)を説明する。本変化例は、第2の実施形態の半導体
装置に、さらに、放熱板を有する場合である。
【0029】図4(a)、(b)、(c)に示すよう
に、半導体チップ8及びインナーリード17を備えたベ
ースフィルム3が用意され、インナーリード17のデバ
イスホール5側端部は、半導体チップ8上のチップ電極
22にボンディングによって電気的に接続される。半導
体チップ8のチップ電極22と接続させる以外にリード
を突出させて突出リード171を構成し、これを枠型補
強板2に接合させる。これらの点は、第2の実施形態の
放熱板を有しない場合(図3(a)、(b)、(c))
と同様である。
【0030】この後、図4(d)のように、ベースフィ
ルム3上に導電性接着剤14、半導体チップ8上に高熱
伝導性接着剤9を塗布する。またし、図4(e)のよう
に、これらの接着剤を介して放熱板1を、ベースフィル
ム3の周辺部と半導体チップ8に接着し固定させる。最
後に、図4(f)に示すように、ソルダーレジスト4に
よって覆われていない電極パッド12上には、半田等に
よりボール状のバンプ6が形成され、これらのバンプ6
は外部接続電極部材として使用される。
【0031】<第3の実施形態>次に図5(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)を参照し
て、本発明の第3の実施形態を説明する。図5(a)、
(b)に示すように、半導体チップ8及びインナーリー
ド17を備えたベースフィルム3が用意される。また、
インナーリード17のデバイスホール5側端部は、半導
体チップ8上のチップ電極22にボンディングによって
電気的に接続され、デバイスホール5内の半導体チップ
8は封止樹脂7によって封止される。これらのことは、
第1の実施形態と同様である。また図3(c)、(d)
に示すように、ベースフィルム3上に導電性接着剤13
(または絶縁性接着剤)を塗布し、これを介して枠型補
強板2を接着、固定する点も、第1の実施形態と同様で
ある。
【0032】第3の実施形態では、図3(e)に示すよ
うに導電性材料からなる金属片21を、所定の電位を有
する電極パッド12上から枠型補強板2に向かって差し
込む。これにより、枠型補強板2と電極パッド12とを
電気的に接続する。このとき、金属片21は、電極パッ
ド12から枠型補強板2まで届くのに十分な長さを有す
る。最後に、図5(f)に示すように、ソルダーレジス
ト4によって覆われていない電極パッド12及び金属片
21が差し込まれた電極パッド12上には、半田等によ
りボール状のバンプ6が形成される。これらのバンプ6
は、外部接続電極部材として使用される。
【0033】<第3の実施形態の変化例>次に図6
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f)
を参照して、本発明の第3の実施形態の半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に係わる変化例(または応用
例)を説明する。本変化例は、第3の実施形態の半導体
装置に、さらに、放熱板を有する場合である。
【0034】図6(a)、(b)に示されるように、半
導体チップ8及びインナーリード17と電極パッド1
2、スルーホール15を備えたベースフィルム3が用意
される。また、インナーリード17のデバイスホール5
側端部は、半導体チップ8上のチップ電極22にボンデ
ィングによって電気的に接続される。さらに、デバイス
ホール5内の半導体チップ8は、封止樹脂7によって封
止される。これらのことは、第1の実施形態の放熱板を
有しない場合(図5(a)、(b))と同様である。
【0035】次に図6(c)、(d)に示すように、ベ
ースフィルム3上に導電性接着剤14(または絶縁性接
着剤)を、また半導体チップ8上に高熱伝導性接着剤9
を、それぞれ塗布し放熱板1を接着、固定する。その後
図6(e)、(f)に示すように、金属片21を取り付
けバンプ6を搭載する点は、実施形態3の放熱板1を備
えない場合(図5(e)、(f))と同様である。
【0036】上記したように、各実施形態では、枠型補
強板に第2の半田ボールを搭載せずにベースフィルムと
接着させるため、詳細な位置あわせを行わず枠型補強板
とベースフィルムを接合できる。これにより工程が削減
される。また、枠型補強板とベースフィルムの接合層を
薄くできる。よって、パッケージ全体の厚みを薄くでき
る。これにより、外形寸法を縮小化できる。さらに、枠
型補強板へのソルダーレジスト塗布工程、半田ボール搭
載等の加工工程を無くし、容易に枠型補強板に任意の電
位を与えることができる。これにより、半導体装置の汎
用性が向上する。
【0037】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
半導体装置および半導体装置の製造方法は、所定のベー
スフィルムの内側にデバイスホールを備え、このデバイ
スホールの周辺部上の片面に少なくとも2つの電極パッ
ドと金属配線を備え、デバイスホール内に半導体チップ
を固定し支持させる。この半導体チップと電極パッドと
を金属配線により電気的に接続し、電極パッド上に導電
性材料からなるボール状のバンプを形成し、ベースフィ
ルム上に導電性材料からなる枠型補強板を備える。本構
成により、任意の電極パッド部のベースフィルム上にス
ルーホールを設け、枠型補強板をベースフィルム上に機
械的に固定し、枠型補強板と電極パッドとをスルーホー
ルを介して電気的に接続する。
【0039】上記の構成によれば、枠型補強板を接着、
固定させる際、ベースフィルム全面に接着剤を塗布して
固定させるため、ベースフィルムと枠型補強板の詳細な
位置あわせが不要となり、組立加工が容易になる。ま
た、任意の電極パッドあるいはリードをベースフィルム
を開口させて直接または導電性接着剤を介して、枠型補
強板を所定の電位にする事ができる点では、従来の構造
と同様の効果が得られる。さらに、これによって枠型補
強板に第2のバンプを搭載せずにベースフィルムと接着
し、枠型補強板を任意の電位にすることができるので、
枠型補強板のバンプ付け工程が不要になる。また、従来
ベースフィルムと枠型補強板の接着部は、第2のバンプ
が形成されている部分のみであったのに比べ、本発明で
はベースフィルム全体に枠型補強板が接着、固定されて
いるので枠型補強板とベースフィルムの接合強度が高
く、製品全体の厚さも薄くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置および半導体装置の製造方
法の第1の実施形態を説明する工程図である。
【図2】第1の実施形態の変化例であり、放熱板を有す
る構成を表した工程図である。
【図3】第2の実施形態を説明する工程図である。
【図4】第2の実施形態の変化例であり、放熱板を有す
る構成を表した工程図である。
【図5】第3の実施形態を説明する工程図である。
【図6】第3の実施形態の変化例であり、放熱板を有す
る構成を表した工程図である。
【図7】従来の実施形態を説明する工程図である。
【図8】従来の実施形態の変化例であり、放熱板を有す
る構成を表した工程図である。
【符号の説明】
1 放熱板 2 枠型補強板 3 ベースフィルム 4 ソルダーレジスト 5 デバイスホール 6 バンプ 7 封止樹脂 8 半導体チップ 9 高熱伝導性接着剤 10 絶縁性接着剤 11 絶縁性接着剤 12 電極パッド 13 導電性接着剤 14 導電性接着剤 15 スルーホール 16 ベースフィルム開口部 17 インナーリード 18 接合部 19 接合部 20 接合部 21 金属片 22 チップ電極 23 バンプ 24 ソルダーレジスト 25 金属板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にデバイスホール(5)を備え該デ
    バイスホールの周辺部上の片面に少なくとも2つの電極
    パッド(12)と金属配線(17)を有するベースフィ
    ルム(3)と、 前記デバイスホール(5)内に固定し支持された半導体
    チップ(8)と、 該半導体チップ(8)と前記電極パッド(12)とを電
    気的に接続する金属配線(17)と、 前記電極パッド(12)上に形成された導電性材料から
    なるボール状のバンプ(6)と、 前記ベースフィルム(3)上に機械的に固定された導電
    性材料からなる枠型補強板(2)とを備え、 任意の電極パッド部のベースフィルム上にスルーホール
    (15)を設け、前記枠型補強板(2)を前記ベースフ
    ィルム(3)上に機械的に固定し、前記枠型補強板
    (2)と前記電極パッド(12)とをスルーホール(1
    5)を介して電気的に接続したことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースフィルム(3)上への前記枠
    型補強板(2)の機械的な固定、および前記スルーホー
    ル(15)を介しての前記枠型補強板(2)と前記電極
    パッド(12)との電気的な接続は、所定の導電性接着
    剤(13)によることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置は、さらに、前記ベース
    フィルム(3)上の任意の金属配線(17)をデバイス
    ホール内又はベースフィルム外周部又はベースフィルム
    上の任意の位置のスルーホール内に突出させた突出部
    (171)を形成し、該突出部(171)と前記枠型補
    強(2)とを電気的に接続したことを特徴とする請求項
    1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ベースフィルム(3)上への前記枠
    型補強板(2)の機械的な固定には所定の絶縁性接着剤
    を用い、前記スルーホール(15)を介しての前記枠型
    補強板(2)と前記電極パッド(12)との電気的な接
    続は、所定の金属片を用いて前記絶縁性接着剤層を貫通
    させて行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ベースフィルム上の任意の金属配線
    と枠型補強板とをデバイスホール内又はベースフィルム
    外周部又はベースフィルム上の任意の位置のスルーホー
    ル内に、他の導電性材料を用いて電気的に接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体装置は、さらに、放熱のため
    の熱伝導性基板による放熱板を備え、該放熱板は前記枠
    型補強板と電気的に接続され、該枠型補強板と放熱板と
    を同一の電位としたことを特徴とする請求項1から5の
    何れか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 所定のベースフィルム(3)の内側にデ
    バイスホール(5)を備える工程と、 該デバイスホールの周辺部上の片面に少なくとも2つの
    電極パッド(12)と金属配線(17)を備える工程
    と、 前記デバイスホール(5)内に半導体チップ(8)を固
    定し支持させる工程と、 該半導体チップ(8)と前記電極パッド(12)とを金
    属配線(17)により電気的に接続する工程と、 前記電極パッド(12)上に導電性材料からなるボール
    状のバンプ(6)を形成する工程と、 前記ベースフィルム(3)上に導電性材料からなる枠型
    補強板(2)を備え機械的に固定する工程とを有し、 任意の電極パッド部のベースフィルム上にスルーホール
    (15)を設け、前記枠型補強板(2)を前記ベースフ
    ィルム(3)上に機械的に固定し、前記枠型補強板
    (2)と前記電極パッド(12)とをスルーホール(1
    5)を介して電気的に接続したことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ベースフィルム(3)上への前記枠
    型補強板(2)の機械的な固定、および前記スルーホー
    ル(15)を介しての前記枠型補強板(2)と前記電極
    パッド(12)との電気的な接続は、所定の導電性接着
    剤(13)によることを特徴とする請求項7記載の半導
    体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019064162A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 電子デバイス

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