JPH11145100A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11145100A
JPH11145100A JP30167997A JP30167997A JPH11145100A JP H11145100 A JPH11145100 A JP H11145100A JP 30167997 A JP30167997 A JP 30167997A JP 30167997 A JP30167997 A JP 30167997A JP H11145100 A JPH11145100 A JP H11145100A
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Tomonori Ojimaru
友則 小路丸
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉チャンバ内での基板への薬液の再付着や
基板の汚染を防止する。 【解決手段】 槽下部から薬液と純水とを選択的に切換
え供給可能に構成された処理槽1が密閉チャンバ2内に
収容されている。処理槽1の外周上部には処理槽1の上
部から溢れ出た液(薬液や純水)を受け止めて回収する
オーバーフロー槽8が形成され、オーバーフロー槽8で
回収した液は密閉チャンバ2外の排液ドレイー10に排
出される。コントローラ60は、オーバーフロー槽8で
薬液を回収した後にオーバーフロー槽8で純水を回収す
る際、所定期間の間、オーバーフロー槽8で回収する純
水のオーバーフロー槽8内の液面レベルを、オーバーフ
ロー槽8で薬液を回収するときのオーバーフロー槽8内
の薬液の液面レベルよりも高くするように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、槽下部から薬液と
純水とを選択的に切換え供給可能に構成された処理槽が
密閉チャンバ内に収容され、この処理槽で基板に、エッ
チングや薬液洗浄などの薬液処理と、純水洗浄処理とを
行うとともに、処理槽での純水洗浄処理の後、密閉チャ
ンバ内で基板を乾燥させる乾燥処理を行う基板処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板処理装置は、図13
に示すように、基板Wに薬液処理と純水洗浄処理とを行
う処理槽100が密閉チャンバ101内に収容されて構
成されている。密閉チャンバ101内の処理槽100の
上部には基板Wに乾燥処理を行うための乾燥処理空間1
02が設けられている。
【0003】処理槽100の下部には、処理液注入管1
03が取り付けられている。この処理液注入管103に
は、配管104を介して処理液供給部105が接続され
ている。処理液供給部105は、処理液注入管103に
対して薬液と純水とを選択的に切換え供給可能に構成さ
れている。これにより、処理槽100には、槽下部の処
理液注入管103から薬液と純水とが選択的に切換え供
給される。
【0004】また、槽下部から供給され、槽上部から溢
れ出た液(薬液や純水)は、密閉チャンバ101内に流
され、密閉チャンバ101の底部に設けられた排液・排
気口106から、開閉弁107が介装された配管108
を介して排液ドレイン109に排出されるようになって
いる。処理槽100の底部には排液口110が設けられ
ている。この排液口110は、開閉弁111を介装した
配管112を介して排液ドレイン109に接続されてお
り、開閉弁111を開に切り換えることで、処理槽10
0内の液を処理槽100の底部から排出できるように構
成されている。
【0005】密閉チャンバ101内には、有機溶剤など
を噴出するノズル113が設けられている。また、排液
・排気口106は、開閉弁114を介装した配管115
を介して真空吸引源116にも接続され、密閉チャンバ
101内の気体を吸引して密閉チャンバ101内を減圧
可能に構成している。
【0006】また、密閉チャンバ101内には、複数枚
の基板Wを所定の間隔で整列させて支持する昇降可能な
基板支持部材117も設けられている。
【0007】上記構成の従来装置による洗浄・乾燥処理
は以下のように行われる。処理液注入管103から処理
槽100内に純水が供給されて、処理槽100内に純水
が満たされるとともに、純水の上昇液流が形成されてい
る中に、基板支持部材117に支持された基板Wが浸漬
された状態(図13の実線の状態)で、処理液注入管1
03から処理槽100内に供給する液を純水から薬液
(例えば、フッ酸)に切り換えて、処理槽100内に薬
液の上昇液流を形成して処理槽100内の液を純水から
薬液に置換し、薬液処理を行う。
【0008】薬液処理を終えると、処理液注入管103
から処理槽100内に純水を供給して、処理槽100内
に純水の上昇液流を形成して処理槽100内の液を薬液
から純水に置換し、純水洗浄処理を行う。
【0009】処理槽100内では、上記薬液処理と純水
洗浄処理が1回以上行われる。そして、最後の純水洗浄
処理を終えると、ノズル113から密閉チャンバ101
内に有機溶剤が噴出され、純水の上昇液流が形成されて
いる状態で、基板支持部材117を上昇させ、処理槽1
00の純水内から基板Wを引き上げる。この基板Wの引
き上げ中に、気液界面の純水中に有機溶剤が溶解し、基
板Wの表面では液面から出る直前に純水の表面張力が低
下し、ほどんど液切りした状態で基板Wは純水から引き
上げられる。そして、図13の二点鎖線に示すように、
密閉チャンバ101内の乾燥処理空間102に基板Wを
位置させ、密閉チャンバ101内を減圧することで、基
板Wの乾燥を促進させることができる。なお、密閉チャ
ンバ101内を減圧する際には、減圧に先立ち、処理液
注入管103から処理槽100内への純水の供給を停止
するとともに、開閉弁111を開に切り換えて、処理槽
100内の純水を処理槽100の底部から排液ドレイン
109に排出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。従来装置において、処理槽100の上部から液
(純水や薬液)が溢れ出ているときには、開閉弁107
が開に切り換えられていて、処理槽100の上部から密
閉チャンバ101内に流された液は、密閉チャンバ10
1の底部の排液・排気口106から排液ドレイン109
に排出させているが、密閉チャンバ101内に流された
液、特に、薬液が密閉チャンバ101の内壁面に付着し
て残留することは避けられない。
【0011】その結果、密閉チャンバ101の内壁面に
付着残留した薬液が気化して密閉チャンバ101内に漂
い、乾燥処理中の基板Wに薬液が再付着し、洗浄・乾燥
処理の仕上がりの清浄度が低下するという問題があっ
た。例えば、基板Wとしてのシリコンウエハに対して、
薬液としてフッ酸を用いた薬液処理を行う装置では、乾
燥処理中にシリコンウエハにフッ酸が再付着して、その
後シリコンウエハが酸化されることになる。特に、乾燥
処理時に密閉チャンバ101内を減圧する場合には、密
閉チャンバ101の内壁面に付着残留した薬液が一層気
化し易く、基板Wへの薬液の再付着が一層起き易かっ
た。
【0012】また、複数種類の薬液を用いた薬液処理を
行う装置では、処理槽100の上部から密閉チャンバ1
01内に各種の薬液が次々に流されるので、密閉チャン
バ101の内壁面に付着残留している薬液と、その後に
処理槽100の上部から密閉チャンバ101内に流され
た別の種類の薬液とが接触することも起こり得る。その
結果、各種の薬液が密閉チャンバ101内で化学反応を
起こし、それに起因してパーティクルが生成され、密閉
チャンバ101内の基板Wを汚染するという問題もあっ
た。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、密閉チャンバ内での基板への薬液の再
付着や基板の汚染を防止し得る基板処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、槽下部から薬液と純水と
を選択的に切換え供給可能に構成された処理槽が密閉チ
ャンバ内に収容され、前記処理槽で基板に薬液処理と純
水洗浄処理とを行うとともに、前記処理槽での純水洗浄
処理の後、前記密閉チャンバ内で基板を乾燥させる乾燥
処理を行う基板処理装置において、前記処理槽の上部か
ら溢れ出た液を受け止めて回収する回収部と、前記回収
部で回収した液を前記密閉チャンバ外に排出する排出手
段と、前記回収部で薬液を回収した後に前記回収部で純
水を回収する際、所定期間の間、前記回収部で回収する
純水の前記回収部内の液面レベルを、前記回収部で薬液
を回収するときの前記回収部内の薬液の液面レベルより
も高くするように制御する液面レベル制御手段と、を備
えたものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、槽下部から薬液
と純水とを選択的に切換え供給可能に構成された処理槽
が密閉チャンバ内に収容され、前記処理槽で基板に薬液
処理と純水洗浄処理とを行うとともに、前記処理槽での
純水洗浄処理の後、前記密閉チャンバ内で基板を乾燥さ
せる乾燥処理を行う基板処理装置において、前記処理槽
の上部から溢れ出た液を受け止めて回収する回収部と、
前記回収部で回収した液を前記密閉チャンバ外に排出す
る排出手段と、前記回収部に洗浄液を供給して前記回収
部を洗浄する回収部洗浄手段と、を備えたものである。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。処理槽内で処理を行う際、処理槽の下部から供給さ
れ、処理槽の上部から溢れ出た液(純水や薬液)は、回
収部で受け止めて回収され、排出手段により密閉チャン
バ外に排出される。従って、密閉チャンバ内において、
処理槽の上部から溢れ出た薬液が触れるのは回収部に限
られる。
【0017】処理槽では薬液処理の後に純水洗浄処理が
行われるので、回収部では薬液を回収した後、純水を回
収することになる。そして、液面レベル制御手段は、回
収部で薬液を回収した後に回収部で純水を回収する際、
所定期間の間、回収部で回収する純水の回収部内の液面
レベルを、回収部で薬液を回収するときの回収部内の薬
液の液面レベルよりも高くするように制御する。これに
より、回収部で薬液を回収したときに、回収部内の薬液
の液面レベルに応じた高さ以下で回収部に付着した薬液
は、薬液の液面レベルよりも高い液面レベルで回収部に
回収される純水によって洗い流される。また、処理槽で
行う最後の処理は純水洗浄処理であるので、回収部では
最終的に純水を回収することになる。従って、密閉チャ
ンバ内において、処理槽の上部から溢れ出た薬液が触れ
る唯一の部材である回収部に薬液が付着したまま放置さ
れて残留することがない。その結果、気化した薬液が密
閉チャンバ内に漂うようなことがなくなり、基板への薬
液の再付着を防止することができ、また、各種の薬液が
回収部で接触することもなく、各種の薬液が接触するこ
とに起因するパーティクルの生成もなくなり、基板の汚
染を防止することもできる。
【0018】請求項2に記載の発明も、請求項1に記載
の発明と同様に、処理槽の上部から溢れ出た液は、回収
部で受け止めて回収され、排出手段により密閉チャンバ
外に排出されるので、密閉チャンバ内において、処理槽
の上部から溢れ出た薬液が触れるのは回収部に限られ
る。
【0019】請求項1に記載の発明では、回収部で液
(薬液、純水)を回収するときの液面レベルを適宜に制
御して、回収部に付着した薬液を回収部で回収する純水
で洗い流すようにしたが、請求項2に記載の発明では、
回収部洗浄手段が回収部に洗浄液を供給して回収部を洗
浄することで、密閉チャンバ内において、処理槽の上部
から溢れ出た薬液が触れる唯一の部材である回収部に薬
液が付着したまま放置されて残留することを防止し、基
板への薬液の再付着や基板の汚染を防止することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係
る基板処理装置の全体構成を示す縦断面図であり、図2
は処理槽の構成を示す平面図、図3は第1実施形態装置
の要部の拡大断面図である。
【0021】この第1実施形態に係る基板処理装置は、
基板Wに薬液処理と純水洗浄処理とを行う処理槽1が密
閉チャンバ2内に収容されて構成されている。密閉チャ
ンバ2内の処理槽1の上部には基板Wに乾燥処理を行う
ための乾燥処理空間3が設けられている。
【0022】処理槽1の下部には、処理液注入管4が取
り付けられている。処理液注入管4は、先端部が閉塞さ
れ、側面に多数の処理液噴出孔4aが並設されていて、
基端部4bから導入される液を各処理液噴出孔4aから
噴出するように構成されている。これら処理液噴出孔4
aが処理槽1内に臨むように、処理液注入管4が処理槽
1に取り付けられている。処理液注入管4の基端部4b
には、配管5を介して処理液供給部6が接続されてい
る。処理液供給部6は、処理液注入管4の基端部4bに
対して純水と1種類以上の薬液とを選択的に切換え供給
可能に構成されている。これにより、処理槽1には、槽
下部の処理液注入管4の各処理液噴出孔4aから薬液と
純水とを選択的に切換えて噴出供給されるようになって
いる。
【0023】処理槽1の外周上部には、底面と側面とが
形成された部材7が接合させていて、この部材7と処理
槽1の外周壁1aとが共働して、処理槽1の上部から溢
れ出た液(薬液や純水)を受け止めて回収する回収部と
してのオーバーフロー槽8が形成されている。オーバー
フロー槽8の底部には図示しない排出口が設けられ、こ
の排出口が配管9を介して密閉チャンバ2外の排液ドレ
イン10に接続され、オーバーフロー槽8で回収した液
を密閉チャンバ2外の排液ドレイン10に排出できるよ
うに構成されている。なお、配管9、排液ドレイン10
が本発明における排出手段を構成する。
【0024】配管9には、オーバーフロー槽8から排出
する液量を適宜に調節する流量調節弁20が介装されて
いる。この流量調節弁20としては、例えば、本出願人
の提案による実願平3−93634号公報に開示された
圧縮エアで作動する弁や、適宜の電磁式の流量調節弁な
どを用いることができる。
【0025】また、オーバーフロー槽8近辺には、オー
バーフロー槽8内の液の液面高さを検出する液面検出セ
ンサ21が付設されている。この液面検出センサ21
は、不活性ガス噴出管22と微圧計23とで構成され
る。不活性ガス噴出管22はその先端部がオーバーフロ
ー槽8内に導入されている。微圧計23は、微小量の窒
素ガスなどの不活性ガスを不活性ガス噴出管22に供給
し、不活性ガス噴出管22の先端から不活性ガスの泡を
排出させ、このときの不活性ガス噴出管22からの不活
性ガスの排出圧を検出することによって、オーバーフロ
ー槽8内の現在の液(薬液や純水)の液面レベルを検出
するように構成されている。
【0026】処理槽1の底部には排液口11が設けられ
ている。この排液口11は、開閉弁12を介装した配管
13を介して排液ドレイン10に接続されており、開閉
弁12を開に切り換えることで、処理槽1内の液を処理
槽1の底部から排出できるように構成されている。
【0027】密閉チャンバ2は、本体部2aと、本体部
2aに対して開閉自在に構成された蓋部2bとで構成さ
れている。本体部2aに対して蓋部2bが開かれた状態
で、密閉チャンバ2(本体部2a)内に対して基板Wの
出し入れが行われ、本体部2aに対して蓋部2bが閉じ
られたときに、密閉チャンバ2内が密閉状態になるよう
に構成されている。
【0028】密閉チャンバ2内には、IPA(イソプロ
ピールアルコール)などの有機溶剤と、窒素ガスなどの
不活性ガスとを噴出するノズル30が設けられている。
ノズル30には、配管31を介して不活性ガス・有機溶
剤供給部32が接続されている。不活性ガス・有機溶剤
供給部32は、加熱して蒸気化した有機溶剤を窒素ガス
などの不活性ガスをキャリアとしてノズル30に供給す
るとともに、キャリアとして用いた不活性ガスのみをノ
ズル30に供給可能に構成されていて、ノズル30から
密閉チャンバ2内に有機溶剤と不活性ガスとを選択的に
切り換え供給できるように構成されている。
【0029】密閉チャンバ2の底部には、排気口40が
設けられている。この排気口40は、開閉弁41を介装
した配管42を介して真空吸引源43に接続され、密閉
チャンバ2内の気体を吸引して密閉チャンバ2内を減圧
可能に構成している。
【0030】密閉チャンバ2内には、複数枚の基板Wを
所定の間隔で整列させて支持する基板支持部材50が設
けられている。基板支持部材50は、連結部材51を介
してエアシリンダなどを駆動源とする昇降機構52に連
結され、昇降機構52によって昇降可能に構成されてい
る。
【0031】コントローラ60は、処理液供給部6から
処理液注入管4への薬液と純水との切り換え供給と、薬
液及び純水の供給停止の制御(処理槽1への薬液、純水
の供給制御)、有機溶剤供給部32からノズル30への
有機溶剤と不活性ガスとの切り換え供給と、有機溶剤及
び不活性ガスの供給停止の制御(密閉チャンバ2内への
有機溶剤、不活性ガスの供給制御)や、各開閉弁12、
41の開閉制御、基板支持部材50の昇降制御、オーバ
ーフロー槽8で回収する薬液や純水の液面レベル制御な
どの装置全体の制御を行い、後述する洗浄・乾燥処理を
実施する。
【0032】オーバーフロー槽8で回収する薬液や純水
の液面レベル制御は、液面検出センサ21からの検出デ
ータに基づき、流量調節弁20を制御してオーバーフロ
ー槽8から排出する液量を調節しながら、後述するよう
に、オーバーフロー槽8で薬液を回収した後にオーバー
フロー槽8で純水を回収する際、所定期間の間、オーバ
ーフロー槽8で回収する純水のオーバーフロー槽8内の
液面レベルをDWLに維持して、オーバーフロー槽8で
薬液を回収するときのオーバーフロー槽8内の薬液の液
面レベルMQLよりも高くするように制御するものであ
る。なお、コントローラ60、流量調節弁20、液面検
出センサ21が、本発明における液面レベル制御手段を
構成する。
【0033】また、コントローラ60は、タイマー61
を内蔵していて、薬液処理や純水洗浄処理、乾燥処理、
オーバーフロー槽8内の液の液面レベルの変更の際のタ
イミング制御などを時間で管理するようにしている。
【0034】次に、上記構成の第1実施形態装置による
洗浄・乾燥処理を、図4、図5に示すタイムチャートを
参照して説明する。
【0035】なお、図4、図5内の各符号は以下のとお
りである。 MQP:薬液処理。 DWP:純水洗浄処理。 DP:乾燥処理。 CP(DW/MQ):処理槽1内の液を純水から薬液に
置換する処理。 CP(MQ/DW):処理槽1内の液を薬液から純水に
置換する処理。 T1:CP(DW/MQ)の開始タイミング(処理槽1
内に供給する液を純水から薬液に切り換える開始タイミ
ング)。 T2:CP(DW/MQ)の完了タイミング(MQPの
開始タイミング)。 T3:CP(MQ/DW)の開始タイミング(処理槽1
内に供給する液を薬液から純水に切り換える開始タイミ
ング)。 T4:CP(MQ/DW)の完了タイミング(DWPの
開始タイミング)。 t1:CP(DW/MQ)に要する時間。 t2:CP(MQ/DW)に要する時間。 t3:オーバーフロー槽8内の液の液面レベルをDWL
からMQLに下降するのに要する時間。 t4:オーバーフロー槽8内の液の液面レベルを0レベ
ルからMQLに上昇するのに要する時間。
【0036】上記各時間1、t2、t3、t4は、予め
実験的に求めておくことができる。従って、コントロー
ラ60は、タイマー61を用いて、T1とt1とに基づ
きT2を把握することができ、T3とt2とに基づきT
4を把握することができ、t3に基づき、T1を基準と
してオーバーフロー槽8内の液の液面レベルをDWLか
らMQLに下降する制御の開始を決めることができる。
【0037】洗浄・乾燥処理は、まず、密閉チャンバ2
の蓋部2bが開かれ、図示しない基板搬送装置から、乾
燥処理位置3に上昇している基板支持部材50に複数枚
の基板Wが引き渡され、基板Wの受渡しが終わると蓋部
2bが閉じられる。
【0038】次に、処理液注入管4から処理槽1内に純
水が供給されて、処理槽1内に純水が満たされるととも
に、処理槽1内に純水の上昇液流が形成された状態で、
基板支持部材50が下降され、純水の上昇液流中に、基
板Wが基板支持部材50とともに浸漬される。または、
基板支持部材50が下降され、基板支持部材50ととも
に基板Wが処理槽1内に入れられた後、処理液注入管4
から処理槽1内に純水が供給されて、処理槽1内に純水
が満たされるとともに、処理槽1内に純水の上昇液流が
形成される。
【0039】なお、このとき、処理槽1の上部から溢れ
出る純水はオーバーフロー槽8で受け止められて回収さ
れ、排液ドレイン10に排出される。また、このとき、
コントローラ60は、オーバーフロー槽8で回収する純
水がオーバーフロー槽8から溢れ出ないように制御すれ
ばよく、液面レベルをDWLに維持するように制御して
も、MQLに維持するように制御しても、あるいは、回
収する純水がオーバーフロー槽8から溢れ出ない適宜の
液面レベルに維持するように制御してもよい。さらに、
回収する純水を0レベル、すなわち、処理槽1の上部か
ら溢れ出てオーバーフロー槽8に流れ込む純水の流入液
量よりも、オーバーフロー槽8から排出する純水の排出
液量を多くするように調節し、オーバーフロー槽8に純
水が溜まらずに、オーバーフロー槽8に流れ込む純水が
次々にオーバーフロー槽8から排出される液面レベルに
維持するように制御してもよい。
【0040】このようにして処理液注入管4から処理槽
1内に純水が供給されて、処理槽1内に純水が満たされ
るとともに、純水の上昇液流が形成されている中に、基
板支持部材50に支持された基板Wが浸漬された状態
(図1の実線の状態)で、処理液注入管4から処理槽1
内に供給する液を純水から薬液(例えば、フッ酸)に切
り換えて、処理槽1内に薬液の上昇液流を形成して処理
槽1内の液を純水から薬液に置換し、薬液処理を行う。
【0041】上記純水から薬液への置換の間、処理槽1
の上部からは純水に薬液が序々に混ざった液が溢れ出る
が、この液もオーバーフロー槽8で受け止められて回収
され、排液ドレイン10に排出される。また、薬液処理
中、処理液注入管4から処理槽1内への薬液の供給が継
続されて、新たな薬液を処理槽1の下部から供給し、処
理後の薬液を処理槽1の上部から溢れ出させて処理槽1
内の薬液を入れ換えながら薬液処理を行うので、この薬
液処理中に処理槽1の上部から薬液が溢れ出ているが、
この薬液もオーバーフロー槽8で受け止められて回収さ
れ、排液ドレイン10に排出される。
【0042】このとき、コントローラ60は、上記純水
から薬液への置換の開始(T1)のときに、オーバーフ
ロー槽8内の液の液面レベルがMQLに下降されている
ように制御する。例えば、処理液注入管4から処理槽1
内に純水が供給されて、処理槽1内に純水が満たされる
とともに、処理槽1内に純水の上昇液流が形成された状
態におけるオーバーフロー槽8内の純水の液面レベルが
DWLに維持されていた場合には、T1より(t3+
α)(αは0秒以上の適宜の時間)だけ早いタイミング
でオーバーフロー槽8内の純水の液面レベルをDWLか
らMQLに下降する制御を開始する。また、オーバーフ
ロー槽8内の純水の液面レベルが0レベルに維持されて
いた場合には、T1より(t4+α)だけ早いタイミン
グでオーバーフロー槽8内の純水の液面レベルを0レベ
ルからMQLに上昇する制御を開始する。このように制
御することで、オーバーフロー槽8で薬液を回収すると
きに、オーバーフロー槽8内の液の液面レベルがMQL
になっており、オーバーフロー槽8内の液の液面レベル
をMQLとした状態で、オーバーフロー槽8で薬液を回
収することができる。以後、コントローラ60は、純水
から薬液への置換、薬液処理、薬液から純水への置換の
間、オーバーフロー槽8内の液(オーバーフロー槽8で
回収する薬液)の液面レベルをMQLに維持するように
制御する。
【0043】所定の薬液処理時間が経過すると、処理液
注入管4から処理槽1内に供給する液を薬液から純水に
切り換えて、処理槽1内に純水の上昇液流を形成して処
理槽1内の液を薬液から純水に置換し、純水洗浄処理
(基板Wに付着した薬液を洗い流す洗浄処理)を所定の
純水洗浄時間の間行う。
【0044】上記薬液から純水への置換の間、処理槽1
の上部からは薬液が純水で序々に希釈される液が溢れ出
るが、この液も液面レベルがMQLに維持された状態
で、オーバーフロー槽8で受け止められて回収され、排
液ドレイン10に排出される。また、純水洗浄処理中、
処理液注入管4から処理槽1内への純水の供給が継続さ
れるので、純水洗浄処理中、処理槽1の上部から純水が
溢れ出ているが、この純水もオーバーフロー槽8で受け
止められて回収され、排液ドレイン10に排出される。
コントローラ60は、上記薬液から純水への置換が完了
したタイミング(T4)で、オーバーフロー槽8内の液
の液面レベルをMQLからDWLに上昇する制御を開始
し、以後、所定期間の間、オーバーフロー槽8内の液の
液面レベルをDWLに維持するように制御する。薬液か
ら純水への置換が完了した段階で、処理槽1の上部から
オーバーフロー槽8に流れ込む液は純水のみとなってい
る。従って、上記のように液面レベルを制御すること
で、オーバーフロー槽8で薬液を回収した後にオーバー
フロー槽8で純水を回収する際、所定期間の間、オーバ
ーフロー槽8で回収する純水のオーバーフロー槽8内の
液面レベルをDWLに維持して、オーバーフロー槽8で
薬液を回収するときのオーバーフロー槽8内の薬液の液
面レベルMQLよりも高くでき、オーバーフロー槽8で
薬液を回収したときに、オーバーフロー槽8内の薬液の
液面レベルMQLに応じた高さ以下でオーバーフロー槽
8の内壁面に付着した薬液を、薬液の液面レベルMQL
よりも高い液面レベルDWLでオーバーフロー槽8に回
収される純水によって洗い流すことができる。
【0045】処理槽1内では、上記薬液処理と純水洗浄
処理が1回以上行われる。薬液処理と純水洗浄処理を2
回以上行う場合でも、薬液処理、純水洗浄処理、薬液処
理、純水洗浄処理、…というように、薬液処理、純水洗
浄処理とを繰り返して行う。2回目以降の薬液処理を開
始する時点では、前の純水洗浄処理で、処理液注入管4
から処理槽1内に純水が供給されて、処理槽1内に純水
が満たされるとともに、純水の上昇液流が形成されてお
り、最初の薬液処理の開始時点と同様の状態であるの
で、2回目以降の各回の薬液処理と純水洗浄処理も上記
で説明したのと同様の制御で行われる。なお、純水洗浄
処理時は、オーバーフロー槽8内の純水の液面レベルを
DWLに維持しているので、2回目以降の純水から薬液
への置換においては、その置換の開始(T1)より(t
3+α)だけ早いタイミングでオーバーフロー槽8内の
純水の液面レベルをDWLからMQLに下降する制御を
開始する。また、薬液処理と純水洗浄処理を2回以上行
う場合で、各回の薬液処理に異なる種類の薬液を用いる
ときには、各回の薬液処理に用いられる薬液が処理液供
給部6から処理液注入管4に供給される。
【0046】そして、最後の純水洗浄処理に対する純水
洗浄処理時間が経過すると、ノズル30から密閉チャン
バ2内に有機溶剤を供給し、純水の上昇液流が形成され
ている状態で、基板支持部材50を上昇させ、処理槽1
の純水内から基板Wを引き上げる。この基板Wの引き上
げ中に、気液界面の純水中に有機溶剤が溶解し、基板W
の表面では液面から出る直前に純水の表面張力が低下
し、ほどんど液切りした状態で基板Wは純水から引き上
げられる。そして、図1の二点鎖線に示すように、密閉
チャンバ2内の乾燥処理空間3に基板Wを位置させ基板
Wを乾燥させる。このとき、開閉弁41を開にして密閉
チャンバ2内を減圧することで、基板Wの乾燥を促進す
ることができる。なお、密閉チャンバ2内を減圧する際
には、減圧に先立ち、処理液注入管4から処理槽1内へ
の純水の供給を停止するとともに、開閉弁12を開に切
り換えて、処理槽1内の純水を処理槽1の底部から排液
ドレイン10に排出し、処理槽1内の純水の排出を終え
ると開閉弁12を閉に切り換える。また、処理液注入管
4から処理槽1内への純水の供給を停止した後は、処理
槽1の上部からオーバーフロー槽8内に純水が流れ込ま
ないので、コントローラ60はオーバーフロー槽8内の
純水の液面レベルの制御を行わない。これによって、オ
ーバーフロー槽8内の純水は全て排液ドレイン10に排
出される。なお、密閉チャンバ2内を減圧する間、密閉
チャンバ2内からの気体の排気量よりも少ない供給量で
ノズル30から不活性ガスを密閉チャンバ2内に供給す
るようにしてもよい。
【0047】所定の乾燥処理時間の経過後、密閉チャン
バ2内を減圧したときには、開閉弁41を閉にするとと
もに、ノズル30から不活性ガスを密閉チャンバ2内に
供給して、密閉チャンバ2内を常圧に戻す。そして、密
閉チャンバ2の蓋部2bが開かれ、図示しない基板搬送
装置によって、乾燥処理位置3に上昇している基板支持
部材50に支持されている洗浄・乾燥処理済の複数枚の
基板Wが取り出される。以後、同様の処理が切り返され
て、1群の基板Wに次々と洗浄・乾燥処理が行われる。
【0048】なお、乾燥処理時に密閉チャンバ2内を減
圧せずに処理槽1内への純水の供給を継続する場合に
は、乾燥処理中もオーバーフロー槽8内の純水の液面レ
ベルをDWLに維持するようにしてもよい。また、図
4、図5では、薬液処理と純水洗浄処理を2回以上行う
場合を示しているが、薬液処理と純水洗浄処理を1回だ
け行う場合は、最初の純水洗浄処理を最後の純水洗浄処
理として制御する。
【0049】上述したように、この第1実施形態装置に
よれば、処理槽1内で処理を行う際、処理槽1の下部か
ら供給され、処理槽1の上部から溢れ出た液(純水や薬
液)は、オーバーフロー槽8で受け止めて回収され、密
閉チャンバ2外の排液ドレイン10に排出される。従っ
て、密閉チャンバ2内において、処理槽1の上部から溢
れ出た薬液が触れるのはオーバーフロー槽8の内壁面に
限られる。そして、コントローラ60は、オーバーフロ
ー槽8で薬液を回収した後にオーバーフロー槽8で純水
を回収する際、所定期間の間、オーバーフロー槽8で回
収する純水のオーバーフロー槽8内の液面レベルを、オ
ーバーフロー槽8で薬液を回収するときのオーバーフロ
ー槽8内の薬液の液面レベルよりも高くするように制御
するので、オーバーフロー槽8で薬液を回収したとき
に、オーバーフロー槽8の内壁面に付着した薬液は、オ
ーバーフロー槽8に回収される純水で洗い流すことがで
き、密閉チャンバ2内において、処理槽1の上部から溢
れ出た薬液が触れる唯一の部材であるオーバーフロー槽
8に薬液が付着したまま放置されて残留することがな
い。従って、気化した薬液が密閉チャンバ2内に漂うよ
うなことがなくなり、乾燥処理時に密閉チャンバ2内の
減圧を行うか否かにかかわらず、基板Wへの薬液の再付
着を防止することができ、また、各種の薬液がオーバー
フロー槽8内で接触することもなく、各種の薬液が接触
することに起因するパーティクルの生成もなくなり、基
板Wの汚染を防止することもできる。
【0050】なお、純水から薬液への置換を開始してす
ぐに薬液がオーバーフロー槽8内に流れ込むわけではな
いので、オーバーフロー槽8内の純水の液面レベルをD
WLからMQLに下降させる制御を上記図4、図5より
も遅いタイミングで開始するようにしてもよい。例え
ば、純水から薬液への置換の開始から薬液がオーバーフ
ロー槽8内に流れ込むようになるまでの時間がt3より
も長い場合には、図6(a)に示すように、オーバーフ
ロー槽8内の純水の液面レベルをDWLからMQLに下
降させる制御をT1で開始するようにしてもよい。
【0051】また、図6(b)に示すように、オーバー
フロー槽8内の液の液面レベルをMQLからDWLに上
昇された状態がT4よりも後であれば、オーバーフロー
槽8の内壁面に付着する薬液の高さをDWL以下にする
ことができるので、オーバーフロー槽8内の液の液面レ
ベルをMQLからDWLに上昇させる制御を、T4より
β(ただし、0<β<t5)だけ早いタイミングで開始
するようにしてもよい。なお、t5は、オーバーフロー
槽8内の液の液面レベルをMQLからDWLに上昇する
のに要する時間で、予め実験的に求めておくことができ
る。
【0052】また、オーバーフロー槽8の内壁面に付着
した薬液の洗い流しが比較的速やかに行える場合には、
図7の各図に示すように、純水洗浄処理の一部の期間だ
け、オーバーフロー槽8内の純水の液面レベルをDWL
に維持するように制御してもよい。
【0053】また、オーバーフロー槽8で回収する薬液
の液面レベルMQLをOレベルに設定してもよい。
【0054】また、図8、図9に示すように、図4、図
5の制御でオーバーフロー槽8内の薬液の液面レベルを
MQLに維持する最後の段階で、オーバーフロー槽8内
の薬液の液面レベルを0レベルに調節するように制御し
たり、または/および、図5の制御でオーバーフロー槽
8内の純水の液面レベルをDWLに維持する最後の段階
で、オーバーフロー槽8内の純水の液面レベルをDWL
よりもさらに高い液面レベルHLに調節するように制御
してもよい。このように制御すれば、回収純水による薬
液の洗い流しをより確実に行うことが期待できる。
【0055】なお、これらのオーバーフロー槽8の液面
レベル制御は、槽内の比抵抗値や薬液濃度によって制御
してもよい。
【0056】次に、本発明の第2実施形態装置の構成を
図10を参照して説明する。図10は本発明の第2実施
形態に係る基板処理装置の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【0057】この第2実施形態装置は、上記第1実施形
態装置の流量調節弁20、液面検出センサ21と、コン
トローラ60によるオーバーフロー槽8内の液の液面レ
ベル制御を省略し、それに代えて、密閉チャンバ2内に
回収部洗浄手段としてのシャワーノズル70を設けて、
シャワーノズル70からオーバーフロー槽8、特に、オ
ーバーフロー槽8の内壁面に向けて洗浄液としての純水
を噴出供給して、オーバーフロー槽8(の内壁面)を洗
浄し、オーバーフロー槽8内に付着した薬液を、洗い流
すように構成したことを特徴としている。
【0058】シャワーノズル70には、配管71を介し
て純水供給部72が接続され、純水供給部72からシャ
ワーノズル70への純水の供給とその停止の制御(オー
バーフロー槽8への純水の噴出供給制御)はコントロー
ラ60により行われるように構成している。
【0059】また、シャワーノズル70からの純水が密
閉チャンバ2の内壁面に噴射されることを考慮して、排
気口40を、排液・排気口とし、この排液・排気口40
を、開閉弁44が介装された配管45を介して排液ドレ
イン10にも接続し、シャワーノズル70から密閉チャ
ンバ2の内壁面に噴射された純水を排液ドレイン10に
排出できるように構成している。なお、シャワーノズル
70から噴出される純水がオーバーフロー槽8の内壁面
にのみ供給され、密閉チャンバ2の内壁面へ噴射される
ことがない場合には、開閉弁44、配管45を省略して
もよい。
【0060】また、処理槽1の上部から溢れ出てオーバ
ーフロー槽8で回収される液(薬液や純水)がオーバー
フロー槽8から溢れ出さないように、オーバーフロー槽
8から排液ドレイン10に排出する液の排出液量が調節
されている。
【0061】この第2実施形態装置による洗浄・乾燥処
理の全体的な動作は上記第1実施形態で説明した動作と
同様である。ただし、この第2実施例装置では、上記第
1実施形態装置で行ったオーバーフロー槽8内の液の液
面レベル制御に代えて、シャワーノズル70から噴出供
給する純水によりオーバーフロー槽8の内壁面を洗浄す
る処理を行う。
【0062】このシャワーノズル70からの純水による
オーバーフロー槽8の内壁面の洗浄処理は、例えば、各
回の薬液処理と純水洗浄処理ごとに、薬液処理前の純水
から薬液への置換を開始してから、薬液処理後の薬液か
ら純水への置換が完了するまでの間(図4、図5のT1
〜T4間)行うことで、各回の薬液処理に用いた薬液が
オーバーフロー槽8で回収された後、その薬液がオーバ
ーフロー槽8に付着残留することを防止できる。
【0063】なお、コントローラ60は、最初にシャワ
ーノズル70から純水の噴出供給を開始したときに、開
閉弁44を開にして、シャワーノズル70から密閉チャ
ンバ2の内壁面に噴射された純水を排液ドレイン10に
排出できるようにする。
【0064】このように、この第2実施形態装置によれ
ば、オーバーフロー槽8の内壁面は、シャワーノズル7
0から噴出供給される純水で洗浄されるので、オーバー
フロー槽8の内壁面に付着した薬液が完全に洗い流さ
れ、密閉チャンバ2内において、処理槽1の上部から溢
れ出た薬液が触れる唯一の部材であるオーバーフロー槽
8に薬液が付着したまま放置されて残留することを防止
できる。従って、気化した薬液が密閉チャンバ2内に漂
うようなことがなくなり、乾燥処理時に密閉チャンバ2
内の減圧を行うか否かにかかわらず、基板Wへの薬液の
再付着を防止することができ、また、各種の薬液がオー
バーフロー槽8内で接触することもなく、各種の薬液が
接触することに起因するパーティクルの生成もなくな
り、基板Wの汚染を防止することもできる。
【0065】なお、図11に示すように、上記第1実施
形態の特徴と第2実施形態の特徴の双方を具備して、上
記第1実施形態で説明したオーバーフロー槽8内の液の
液面レベル制御と、上記第2実施形態で説明したシャワ
ーノズル70からの純水によるオーバーフロー槽8の内
壁面の洗浄とを組み合わせて、オーバーフロー槽8に付
着する薬液の洗い流しを行うようにしてもよい。
【0066】また、上記各実施形態やその変形例では、
いわよるシングル管構造の処理液注入管4を取り付けた
処理槽1を図示しているが、図12に示すように、側面
に多数の処理液噴出孔80を並設した外管81を、処理
液注入管4の外周にさらに配設して2重管構造に構成し
たものでも本発明は同様に適用できる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1、2に記載の発明によれば、処理槽の上部から溢れ出
た液を回収部で受け止めて回収し、密閉チャンバ外に排
出させるように構成したので、密閉チャンバ内におい
て、処理槽の上部から溢れ出た薬液が触れる部材を回収
部に限定することができる。
【0068】そして、請求項1に記載の発明では、回収
部で薬液を回収した後に回収部で純水を回収する際、所
定期間の間、回収部で回収する純水の回収部内の液面レ
ベルを、回収部で薬液を回収するときの回収部内の薬液
の液面レベルよりも高くするように制御したので、薬液
を回収したときに回収部に付着した薬液を、回収部で回
収する純水で洗い流すことができ、回収部に薬液が付着
したまま放置されて残留されることがない。従って、気
化した薬液が密閉チャンバ内に漂うようなことがなくな
り、基板への薬液の再付着を防止することができ、ま
た、各種の薬液が回収部で接触することもなく、各種の
薬液が接触することに起因するパーティクルの生成もな
くなり、基板の汚染を防止することもできる。
【0069】また、請求項2に記載の発明では、回収部
に洗浄液を供給して洗浄するように構成したので、密閉
チャンバ内の部材に薬液が付着したまま放置されて残留
されることを防止できる。従って、気化した薬液が密閉
チャンバ内に漂うようなことがなくなり、基板への薬液
の再付着を防止することができ、また、各種の薬液が回
収部で接触することもなく、各種の薬液が接触すること
に起因するパーティクルの生成もなくなり、基板の汚染
を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の全
体構成を示す縦断面図である。
【図2】処理槽の構成を示す平面図である。
【図3】第1実施形態装置の要部の拡大断面図である。
【図4】第1実施形態装置によるオーバーフロー槽内の
液の液面レベル制御を示すタイムチャートである。
【図5】図4の続きのタイムチャートである。
【図6】第1実施形態装置によるオーバーフロー槽内の
液の液面レベル制御の変形例を示すタイムチャートであ
る。
【図7】第1実施形態装置によるオーバーフロー槽内の
液の液面レベル制御の別の変形例を示すタイムチャート
である。
【図8】第1実施形態装置によるオーバーフロー槽内の
液の液面レベル制御のさらに別の変形例を示すタイムチ
ャートである。
【図9】図8の続きのタイムチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の
全体構成を示す縦断面図である。
【図11】第1実施形態の特徴と第2実施形態の特徴の
両方を具備した変形例の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図12】処理槽の変形例の要部構成を示す縦断面図
と、処理液注入管及び外管の構成を示す横断面図であ
る。
【図13】従来装置の全体構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:処理槽 2:密閉チャンバ 3:乾燥処理空間 4:処理液注入管 6:処理液供給部 8:オーバーフロー槽 10:排液ドレイン 20:流量調節弁 21:液面検出センサ 60:コントローラ 70:シャワーノズル W:基板 MQL:オーバーフロー槽で薬液を回収するときのオー
バーフロー槽内の薬液の液面レベル DWL:オーバーフロー槽で純水を回収するときのオー
バーフロー槽内の純水の液面レベル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽下部から薬液と純水とを選択的に切換
    え供給可能に構成された処理槽が密閉チャンバ内に収容
    され、前記処理槽で基板に薬液処理と純水洗浄処理とを
    行うとともに、前記処理槽での純水洗浄処理の後、前記
    密閉チャンバ内で基板を乾燥させる乾燥処理を行う基板
    処理装置において、 前記処理槽の上部から溢れ出た液を受け止めて回収する
    回収部と、 前記回収部で回収した液を前記密閉チャンバ外に排出す
    る排出手段と、 前記回収部で薬液を回収した後に前記回収部で純水を回
    収する際、所定期間の間、前記回収部で回収する純水の
    前記回収部内の液面レベルを、前記回収部で薬液を回収
    するときの前記回収部内の薬液の液面レベルよりも高く
    するように制御する液面レベル制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 槽下部から薬液と純水とを選択的に切換
    え供給可能に構成された処理槽が密閉チャンバ内に収容
    され、前記処理槽で基板に薬液処理と純水洗浄処理とを
    行うとともに、前記処理槽での純水洗浄処理の後、前記
    密閉チャンバ内で基板を乾燥させる乾燥処理を行う基板
    処理装置において、 前記処理槽の上部から溢れ出た液を受け止めて回収する
    回収部と、 前記回収部で回収した液を前記密閉チャンバ外に排出す
    る排出手段と、 前記回収部に洗浄液を供給して前記回収部を洗浄する回
    収部洗浄手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100437921C (zh) * 2005-03-31 2008-11-26 弘塑科技股份有限公司 晶片清洗及干燥装置
JP2010022884A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Shin Ootsuka Kk 被処理物洗浄装置
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KR102099267B1 (ko) * 2019-03-05 2020-05-06 주식회사 유닉 기판 세정 및 건조 장치

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