JPH11144334A - 記録媒体のマスター型からの剥離方法及び剥離装置 - Google Patents

記録媒体のマスター型からの剥離方法及び剥離装置

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JPH11144334A
JPH11144334A JP32715197A JP32715197A JPH11144334A JP H11144334 A JPH11144334 A JP H11144334A JP 32715197 A JP32715197 A JP 32715197A JP 32715197 A JP32715197 A JP 32715197A JP H11144334 A JPH11144334 A JP H11144334A
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JP
Japan
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recording medium
master mold
air
synthetic resin
resin material
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JP32715197A
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Norikazu Shimizu
範一 清水
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ALPS ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性合成樹脂材からなる記録媒体のマスタ
ー型からの分離(剥離)を効率良く行なえるようにす
る。 【解決手段】 マスター型5上に、硬化性合成樹脂材を
所定の厚さになるように設け、これを光または熱等を照
射することによって硬化させる。そして、この硬化工程
において、マスター型に密着している硬化性合成樹脂材
が半硬化し、ゲル状になったところで、本ゲル状の合成
樹脂材からなる記録媒体2の、その端部のところに、高
圧エアを噴射させる。この高圧エアの噴射によって半硬
化状の記録媒体2の一部が弾性変形をし、マスター型5
から分離する。このような工程を進めることによって、
記録媒体2はマスター型5から完全に遊離する。このと
き、遊離した記録媒体2の上下両面に、第二ノズル12
及びエアノズル31からのエア噴射による層流からなる
空気流を形成させ、遊離した記録媒体2を、すべての物
体から非接触状態に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その表面に微細な
凹凸パターンを有するものであって合成樹脂等の有機材
料からなる記録媒体の製造工程において、スタンパーと
呼ばれるマスター型から、上記記録媒体を剥離させる方
法、及び当該剥離工程において用いられる剥離装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における記録媒体の製造方法は、所
定の凹凸状パターンを有するマスター型上に、記録媒体
を形成することとなる硬化性合成樹脂材を設けるととも
に、これら硬化性合成樹脂材を加熱あるいは紫外線照射
等にて硬化させ、上記マスター型に設けられたものとは
逆の形態を有するもの(逆パターン)を転写させるよう
にしているものである。そして、所定のパターン(記
録)の転写された状態のもの、すなわち記録媒体を、所
定の治具等を用いて、上記マスター型から機械的に取り
外し(剥離し)、これによって硬化性合成樹脂材からな
る記録媒体を形成させる(製造する)ようにしているも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
製造工程において、上記マスター型から記録媒体を取り
外すに当っては、複雑な作業が要求されることとなる。
特に、上記マスター型と記録媒体との間においては、微
細な凹凸パターンが形成されるようになっており、この
ような型と成形体との間においては、適当な離型剤が現
在のところ開発されていないところから、マスター型か
らの記録媒体の取り外し(剥離)に当っては、ほとんど
の場合、作業者の手作業に依っているというのが現状で
ある。従って、作業効率が悪く、生産性を上げることが
できないという問題点がある。このような問題点を解決
するために、記録媒体に形成された凹凸パターンに悪影
響を与えることなく、非接触状態でマスター型から記録
媒体を剥離(離型)させるようにした記録媒体の剥離方
法、及びその装置を提供しようとするのが、本発明の目
的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、所定の
凹凸パターンを有するマスター型上にて形成されるもの
であって硬化性の合成樹脂材からなる記録媒体を、上記
マスター型から剥離させる方法に関して、上記硬化性合
成樹脂材からなるものであって未硬化状態のものをマス
ター型上に設ける工程と、当該マスター型上に設けられ
た上記未硬化状態のものの硬化を進行させるとともに、
これが半硬化してゲル状になった状態において、当該ゲ
ル状の硬化性合成樹脂材からなる記録媒体の端部のとこ
ろに高圧エアを集中的に噴射させ、これによって上記半
硬化状態の記録媒体をマスター型から剥離させる工程
と、からなるようにした。
【0005】このような工程を採ることにより、本発明
においては、上記記録媒体を効率良く、かつ、安定的に
マスター型から取り外す(剥離させる)ことができるよ
うになる。すなわち、まず、マスター型上に、粘度の調
整された未硬化状態の合成樹脂材を所定の厚さを有する
ように、塗布等の手段により設け、このような状態のも
のを光または熱等を照射することによって硬化させる。
そして、この硬化工程において、マスター型に密着して
いる硬化性合成樹脂材が半硬化し、ゲル状になるととも
に、上記マスター型に形成された凹凸のパターンが本ゲ
ル状の硬化性合成樹脂材の表面に転写された状態におい
て、本ゲル状の合成樹脂材からなる記録媒体の端部のと
ころに、高圧エアを噴射させる。この高圧エアの噴射に
当っては、当該高圧エアの噴射が上記凹凸のパターンの
形成されているところには影響が及ばないようにした状
態で行なわせる。これによって、上記半硬化状の合成樹
脂材からなる記録媒体の一部がマスター型から分離(剥
離)される。
【0006】そして、次に、一部が剥離した状態の記録
媒体の、その部分を弾性変形(撓ませる)させながら、
上記ナイフ状ノズルからの高圧エアを上記記録媒体とマ
スター型の凹凸パターンの形成された面との間に導入
し、これによって、本記録媒体を上記マスター型から完
全に剥離させるようにする。このように、本発明のもの
においては、マスター型と記録媒体との剥離を、硬化性
合成樹脂材からなる記録媒体の弾性変形の可能な状態の
うちに、高圧エアを用いて、非接触状態で行なわせるよ
うにしたので、剥離作業を円滑に行なうことができるよ
うになるとともに、パターンの損傷あるいは記録媒体自
体の破損等を招くことなく、剥離作業を進めることがで
きるようになる。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、上記記録
媒体のマスター型からの剥離作業に用いられる剥離装置
に関するものである。すなわち、請求項2記載の発明に
おいては、硬化性合成樹脂材からなる記録媒体をマスタ
ー型から取り出す剥離装置に関して、硬化性合成樹脂材
からなるものであって所定の凹凸パターンを有するマス
ター型上にて成形される記録媒体が半硬化した状態にお
いて、当該半硬化状の物体からなる記録媒体の端部のと
ころであって上記マスター型との界面のところに、所定
の高圧エアを噴射させるとともに上記記録媒体をマスタ
ー型から剥離させるように作動するナイフ状のノズルを
有するエアナイフと、当該エアナイフのナイフ状ノズル
からの高圧エアの噴射によって上記記録媒体がマスター
型から剥離した状態において、当該記録媒体を上記エア
ナイフの背面及び上記マスター型等に対して非接触状態
に保持する保持装置と、からなるようにした構成を採る
こととした。
【0008】このような構成を採ることにより、所定の
パターンの転写された記録媒体が、十分な弾性変形機能
を有している状態において、上記マスター型から剥離さ
れることとなるので、当該剥離作業は円滑に行なわれる
こととなる。特に、これら剥離作業に関しては、上記ナ
イフ状ノズルからの高圧エアの連続噴射、及び保持装置
からのエア噴射等により、マスター型からの記録媒体全
体の剥離作業が一連の作業にて効率良く行なわれること
となる。また、このようにしてマスター型から完全に剥
離した状態においては、上記エアナイフの背面部に設け
られた第二ノズルからのエア噴射及び保持装置からのエ
ア噴射によって、上記遊離した状態の記録媒体はマスタ
ー型等から浮遊した状態、すなわち非接触状態に保たれ
ることとなり、上記半硬化状の記録媒体に形成(転写)
されたパターン面の損傷等が未然に防止されることとな
る。
【0009】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、マスター
型から遊離した状態の記録媒体をマスター型及び本剥離
装置等から完全に遊離した状態に保持するとともに、所
定の空気流に乗せて所定の方向へ搬送することができる
ようにしたことである。すなわち、本発明においては、
記録媒体のマスター型からの剥離装置に関して、上記エ
アナイフの背面と上記保持装置との間に所定の隙間を設
けるとともに、当該隙間の間に上記マスター型から遊離
した記録媒体を介在させた状態において、当該記録媒体
と上記エアナイフの背面との間に空気の流れを形成させ
るための第二ノズルを上記エアナイフの背面側に設け、
一方、上記保持装置と上記記録媒体との間にも上記第二
ノズルからの空気流と同じ方向へ空気の流れが生ずるよ
うに、上記保持装置のワーク保持面側に複数のエアノズ
ルを設けるようにした構成を採ることとした。
【0010】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、遊離した記録媒体の上下には、層流となった
空気流が存在することとなり、本記録媒体は、この層流
からなる空気流に乗った状態でエアナイフの背面と保持
装置との間に存在するようになる。すなわち、半硬化の
状態でマスター型から剥離された状態において、周りの
全ての物体から遊離した非接触の状態に保持されること
となる。従って、この間に半硬化状のパターン面は硬化
し、パターン面に形成された記録はすべて固定されるこ
ととなり、記録(パターン)の損傷等を受けることが無
くなる。また、このような浮遊状態の記録媒体は、上記
保持装置に設けられたエアノズル及びエアナイフの背面
に設けられた第二ノズルからの空気流の制御によって、
所定の方向へと搬送されることとなる。すなわち、上記
マスター型から剥離された記録媒体を非接触状態で所定
の場所へと搬送することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1及び図2を基に説明する。本発明の実施の形態に関す
るものの、その基本的な内容は、図1に示す如く、硬化
性合成樹脂材からなる記録媒体2をマスター型5のパタ
ーン面55から剥離させる方法、及びそれに用いられる
剥離装置に関するものである。
【0012】これらのうち、その剥離方法について、図
1を基に説明する。まず、図1の(イ)工程において、
エポキシ樹脂等の硬化性合成樹脂材からなるものであっ
て所定の粘度を有するように調整されたものを、所定の
凹凸パターンからなるパターン面55を有するマスター
型5上に、塗布等の各種手段を用いて設ける。このよう
な状態において、上記硬化性合成樹脂材2のところに熱
あるいは光等を照射する。そして、上記硬化性合成樹脂
材2が半硬化し、ゲル状になったところで、図1の
(ロ)工程において、上記硬化性合成樹脂材2の端部の
ところであってマスター型5との界面のところに、エア
ナイフ1のナイフ状ノズル11のところから高圧エアを
噴射させる。これによって、図1の(ハ)に示す如く、
上記半硬化状(ゲル状)の硬化性合成樹脂材からなるも
のであって所定のパターンの形成された記録媒体2の一
部が上記マスター型5のパターン面55から剥離される
こととなる。
【0013】そして更に、このような工程を進めるこ
と、すなわちエアナイフ1の進行を図ることによって、
図1の(ニ)に示す如く、記録媒体2は、マスター型5
のパターン面55から完全に剥離することとなる。な
お、この完全剥離の状態においては、図1の(ニ)に示
す如く、エアナイフ1の背面に設けられた第二ノズル1
2及び保持装置3のワーク保持面33側に形成されたエ
アノズル31のところからも所定のエアを噴出させ、完
全に遊離した状態の記録媒体2を層流からなる空気流中
に浮遊させるようにする。これによって、パターンの転
写された、かつ、半硬化状態の記録媒体2を、完全に浮
遊させた状態、すなわち、マスター型5あるいはエアナ
イフ1等の剥離装置から完全に非接触状態に保持するこ
とができるようになる。
【0014】このような工程を経ることによって、本実
施の形態においては、上記記録媒体2を円滑に、かつ、
効率良く上記マスター型5から取り外す(剥離させる)
ことができるようになる。すなわち、上記マスター型5
上に半硬化状態のゲル状に形成された硬化性合成樹脂材
からなる記録媒体2の、その端部のところに、高圧エア
を噴射させることによって、上記半硬化状の、まだ十分
な弾力性を有している状態の記録媒体2の一部を弾性変
形(撓ませる)させた状態で剥離させることができるよ
うになる。そして更に、このような十分な弾力性を有す
る状態の記録媒体2を、図1の(ハ)に示す如く、全体
を弾性変形(撓ませる)させながら上記ナイフ状ノズル
11からの高圧エアにて上記マスター型5から完全に剥
離させるようにする。これら一連の作業中において、一
旦剥離した部分はマスター型5を初めとした各装置に対
して非接触状態に保たれることとなるので、パターンの
損傷あるいは記録媒体2の破損等を招くことなく剥離作
業を円滑に進めることができるようになる。その結果、
剥離作業の効率化を図ることができるようになる。
【0015】次に、このような剥離方法に用いられる剥
離装置について説明する。本実施の形態に関するもの
は、図2に示す如く、楔状の形態からなるものであっ
て、その先端部のところには高圧エアを噴射させるナイ
フ状のノズル(ナイフ状ノズル)11を有するととも
に、その上面の傾斜面からなる背面13のところには後
方に向かって所定のエアを噴射させる第二ノズル12を
有するエアナイフ1と、当該エアナイフ1の上記背面1
3に沿って所定の隙間を有するように設置されるもので
あって上記エアナイフ1と対になった状態で図2の矢印
方向に移動するように形成された保持装置3と、からな
ることを基本とするものである。
【0016】このような基本構成からなるものにおい
て、上記保持装置3の上記エアナイフ1の背面13と対
向する側には、本背面13と平行な傾斜面を有するワー
ク保持面33が設けられるようになっているものであ
る。そして、このワーク保持面33には、複数のエアノ
ズル31が設けられるようになっており、上記エアナイ
フ1の背面13側に設けられた第二ノズル12からのエ
ア噴射による上記隙間内における空気の流動方向と同じ
方向に空気流を形成させるよう、エア噴射が成されるよ
うになっているものである。また、このような構成から
なるものにおいて、上記エアナイフ1におけるナイフ状
ノズル11と第二ノズル12とにおけるエア噴射のタイ
ミングは、まず、ナイフ状ノズル11からの高圧エアの
噴射が成され、これによって、半硬化状記録媒体2のマ
スター型5からの剥離が成され、そして、このような記
録媒体2の完全な剥離が成されるか、あるいは、その直
前の状態において、上記第二ノズル12からのエア噴射
がなされるようになっているものである。そして、この
ときには、上記保持装置3のワーク保持面33に設けら
れたエアノズル31からのエア噴射も成されているの
で、上記隙間内には、間に記録媒体2を挟んだ状態で、
その両側に層流からなる空気流が形成されることとな
る。
【0017】また、このようなエアナイフ1及び保持装
置3からなる剥離装置の隣には、図2に示すようなエア
パレット6が設けられるようになっている。このエアパ
レット6は、図2に示す如く、その上面から所定のエア
噴射が成されるようになっているものであり、このエア
パレット6上に搬送されてきた上記記録媒体2を、上記
エア噴射による空気流にて非接触状態で保持するように
なっているものである。すなわち、上記半硬化状の記録
媒体2を非接触状態で保持するエアクッションあるいは
静圧ベアリングを形成するようになっているものであ
る。
【0018】次に、このような構成からなる本実施の形
態にかかる剥離装置についての、その作用等について説
明する。すなわち、本実施の形態のものにおいては、上
記記録媒体2の剥離作業が、上記ナイフ状ノズル11か
らの高圧エアの連続噴射、及び保持装置3のエアノズル
31からのエア噴射等により、効率良く進められること
となる。また、このような高圧エアの連続噴射により上
記マスター型5から完全に剥離した状態においては、上
記エアナイフ1の背面13に設けられた第二ノズル12
からのエア噴射及び保持装置3のエアノズル31からの
エア噴射によって、上記遊離した状態の記録媒体2はマ
スター型5等から浮遊した状態、すなわち非接触の状態
に保たれることとなる。従って、上記半硬化状の記録媒
体2に形成(転写)されたパターン(記録)の損傷等が
未然に防止されることとなる。
【0019】また、遊離した記録媒体2の上下には、層
流となった空気流が存在することとなり、本記録媒体2
は、この層流状の空気流に乗った状態でエアナイフ1の
背面13と保持装置3のワーク保持面33との間に存在
することとなる。すなわち、半硬化の状態でマスター型
5から剥離された状態において、周りのすべての物体か
ら遊離した非接触の状態に保持されることとなる。従っ
て、この間に半硬化状のパターン面は硬化し、パターン
面に形成された記録はすべて固定されることとなり、記
録(パターン)の損傷等を受けることが無くなる。ま
た、このような浮遊状態の記録媒体2は、上記保持装置
3に設けられたエアノズル31及び第二ノズル12から
噴射される空気流の制御によって、所定の方向、例えば
エアパレット6上へと搬送されることとなる。このよう
に、上記マスター型5から剥離された記録媒体2は、す
べての工程を非接触状態で搬送されることとなり、パタ
ーン面における損傷の発生等から免かれることとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、所定の凹凸パターンを
有するマスター型上にて形成されるものであって硬化性
の合成樹脂材からなる記録媒体を、上記マスター型から
剥離させる方法に関して、上記硬化性合成樹脂材からな
るものであって未硬化状態のものをマスター型上に設け
る工程と、当該マスター型上に設けられた未硬化状態の
ものの硬化を進行させるとともに、これが半硬化してゲ
ル状になった状態において、当該ゲル状の硬化性合成樹
脂材からなる記録媒体の端部のところに高圧エアを集中
的に噴射させ、これによって半硬化状の記録媒体をマス
ター型から剥離させる工程と、からなるようにしたの
で、上記記録媒体を効率良く、かつ、安定的にマスター
型から取り外す(剥離させる)ことができるようになっ
た。
【0021】すなわち、本発明においては、半硬化し、
ゲル状になった記録媒体の、その側端部のところに高圧
エアを噴射させることによって剥離させるようにしたの
で、剥離作業を上記ナイフ状ノズルからの高圧エアの連
続噴射、及び保持装置のエアノズルからのエア噴射等、
一連の作業にて効率良く行なうことができるようになっ
た。また、このような高圧エアの連続噴射により上記マ
スター型から完全に剥離させた状態においては、上記エ
アナイフの背面側に設けられた第二ノズルからのエア噴
射及び保持装置のエアノズルからのエア噴射にて、上記
遊離した状態の記録媒体を、マスター型等から浮遊させ
た状態、すなわち非接触状態に保つことができるように
なり、上記半硬化状の記録媒体に形成(転写)されたパ
ターン(記録)の損傷等を未然に防止することができる
ようになった。
【0022】また、遊離した記録媒体の上下には、層流
となった空気流が存在することとなり、本記録媒体は、
この層流状の空気流に乗った状態でエアナイフの背面と
保持装置のワーク保持面との間に保持されることとなる
ので、周りのすべての物体から遊離した非接触の状態に
保持されることとなり、この間に半硬化状のパターン面
は硬化し、パターン面に形成された記録は損傷の無い状
態で保持されるようになった。また、このような浮遊状
態の記録媒体は、上記保持装置に設けられたエアノズル
及び第二ノズルから噴射される空気流の制御によって、
所定の方向、例えばエアパレット上へと搬送されるよう
になり、上記マスター型から剥離された記録媒体をすべ
て非接触の状態で処理することができようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる記録媒体の剥離工程を示す図で
ある。
【図2】本発明にかかる剥離装置の全体構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 エアナイフ 11 ナイフ状ノズル 12 第二ノズル 13 背面 2 記録媒体(硬化性合成樹脂材) 3 保持装置 31 エアノズル 33 ワーク保持面 5 マスター型 55 パターン面 6 エアパレット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性合成樹脂材からなるものであって
    未硬化状態のものをマスター型上に設けるとともに、当
    該マスター型上にて上記未硬化状態のものの硬化を進行
    させ、これが半硬化してゲル状になった状態において、
    当該ゲル状の硬化性合成樹脂材からなる記録媒体の端部
    のところに高圧エアを集中的に噴射させ、これによって
    半硬化状の記録媒体をマスター型から剥離させるように
    したことを特徴とする硬化性合成樹脂材からなる記録媒
    体の剥離方法。
  2. 【請求項2】 硬化性合成樹脂材からなるものであっ
    て、所定の凹凸パターンを有するマスター型上にて成形
    される記録媒体が半硬化した状態において、当該半硬化
    状の物体からなる記録媒体の端部のところであって上記
    マスター型との界面のところに所定の高圧エアを噴射さ
    せるとともに、上記記録媒体をマスター型から剥離させ
    るように作動するナイフ状のノズルを有するエアナイフ
    と、当該エアナイフのナイフ状ノズルからの高圧エアの
    噴射によって上記記録媒体がマスター型から剥離した状
    態において、当該記録媒体を上記エアナイフの背面及び
    上記マスター型等に対して非接触状態に保持する保持装
    置と、からなることを特徴とする記録媒体のマスター型
    からの剥離装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の剥離装置において、上記
    エアナイフの背面と保持装置との間に所定の隙間を設け
    るとともに、当該隙間の間に上記マスター型から剥離し
    た記録媒体を介在させた状態において、当該記録媒体と
    上記エアナイフの背面との間に空気の流れを形成させる
    ための第二ノズルを上記エアナイフの背面側に設け、一
    方、上記保持装置と上記記録媒体との間にも上記第二ノ
    ズルからの空気流と同じ方向への空気流が生ずるよう、
    上記保持装置のワーク保持面側に複数のエアノズルを設
    けるようにしたことを特徴とする剥離装置。
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