JP2013208868A - 離型方法及び離型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インプリント型と被転写材との迅速且つ確実な離型を行う。
【解決手段】離型装置10は、インプリント型30のパターン31が転写された被転写材20からインプリント型30を離型するものであって、被転写材20と共にインプリント型30を押さえ板18及びナット19で保持する被転写材側ステージ11aと、この被転写材側ステージ11aの被転写材20側から被転写材20に形成された貫通穴21から露出するインプリント型30に向けて突出するイジェクトピン13とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、インプリント型が押し付けられた被転写材からインプリント型を離型する離型方法及び離型装置に関する。
従来より、インプリント型を被転写材に押し付けて、所望のパターンを被転写材に転写するインプリント法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このインプリント法において、インプリント型を被転写材から離型する場合、被転写材にインプリント型を圧着する方向と反対方向に被転写材からインプリント型を引き離すと共に、上記圧着する方向と同一方向に被転写材にイジェクトピンを押し付けることが行われる。
特開2011−171364号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術のインプリント法における離型方法では、イジェクトピンを通すための貫通穴をインプリント型に設けているため、転写時に貫通穴内に被転写材が入り込んでしまう場合があり、このような場合は貫通穴に挿入されるイジェクトピンによる押し付けが妨げられて、インプリント型と被転写材との迅速且つ確実な離型が困難となる可能性がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、インプリント型と被転写材との迅速且つ確実な離型を行うことができる離型方法及び離型装置を提供することを目的とする。
本発明に係る離型方法は、インプリント型を押し付けて、被転写材に形成された貫通穴から露出するインプリント型に前記被転写材側からイジェクトピンの先端を当接させる工程と、前記イジェクトピンを前記インプリント型に押し付けながら前記被転写材から前記インプリント型を離型する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る離型方法によれば、イジェクトピンを挿入する貫通穴がインプリント型ではなく被転写材に設けられているので、従来のようにインプリント型を被転写材に押し付けたときに貫通穴内に被転写材が入り込むことはなく、イジェクトピンを貫通穴内に確実に挿入してインプリント型と被転写材とを迅速且つ確実に離型することができる。
本発明の一実施形態においては、前記インプリント型の離型時に前記被転写材をステージに保持する工程を含む。
本発明の他の実施形態においては、前記イジェクトピン当接用の突起が形成された前記インプリント型を前記被転写材に押し付けて前記インプリント型のパターンを前記被転写材に転写すると共に前記貫通穴を形成する工程を含み、前記インプリント型の離型時に前記突起の端面に前記イジェクトピンを押し当てて前記インプリント型を離型する。
本発明の更に他の実施形態においては、前記イジェクトピン当接用の突起が形成された前記インプリント型のパターン面上に液状の被転写材を塗布した後に、前記突起の端面が露出するように前記被転写材を硬化させて前記インプリント型のパターンを前記被転写材に転写する工程を含み、前記インプリント型の離型時に前記突起の端面に前記イジェクトピンを押し当てて前記インプリント型を離型する。
本発明の更に他の実施形態においては、前記インプリント型の離型時に前記インプリント型の前記イジェクトピンの当接部にガスを注入して前記インプリント型に離型圧力をかける工程を含む。当接部にガスを注入することで、離型圧力がインプリント型に加わるので、更に迅速且つ確実に離型することができる。
本発明の更に他の実施形態においては、前記インプリント型の離型時に前記インプリント型側を減圧雰囲気にして前記インプリント型に離型圧力をかける工程を含む。インプリント型側を減圧雰囲気にすることで、離型圧力がインプリント型に加わるので、更に迅速且つ確実に離型することができる。
本発明に係る離型装置は、インプリント型が押し付けられた被転写材から前記インプリント型を離型する離型装置であって、前記被転写材と共に前記インプリント型を保持する保持機構を有するステージと、前記ステージの前記被転写材側から前記被転写材に形成された貫通穴から露出する前記インプリント型に向けて突出するイジェクトピンとを備えたことを特徴とする。
本発明に係る離型装置によれば、上記離型方法における作用効果と同様に、イジェクトピンを貫通穴内に確実に挿入してインプリント型と被転写材とを迅速且つ確実に離型することができる。
本発明の一実施形態においては、前記インプリント型の前記イジェクトピンの当接部にガスを注入して前記インプリント型に離型圧力をかけるガス加圧機構、及び前記インプリント型側を減圧雰囲気にして前記インプリント型に離型圧力をかける減圧機構の少なくとも一つを備える。
本発明によれば、インプリント型と被転写材との迅速且つ確実な離型を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。 同離型装置の前段の転写装置を示す断面図である。 同離型装置による離型工程を示すフローチャートである。 同離型装置の離型時の様子を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。 同離型装置の離型時の様子を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。 同離型装置の離型時の様子を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。 同離型装置の離型時の様子を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る離型装置の一部を示す断面図である。 同離型装置のイジェクトピンの突出時の様子を示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る離型装置による離型工程を断面で示す工程図である。 本発明の第7の実施形態に係る離型装置の前段の転写装置を示す断面図である。 同離型装置による離型工程を断面で示す工程図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る離型方法及び離型装置を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。図2は、離型装置の前段の転写装置を示す断面図である。図3は、離型装置による離型工程を示すフローチャートである。図4は、離型装置の離型時の様子を示す断面図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る離型装置10は、例えば樹脂フィルムからなる被転写材20と、この被転写材20にパターン31が転写されたインプリント型30とを離型する装置である。
被転写材20は、本実施形態においては、例えば厚さ25μm程度の熱可塑性のポリイミド、ポリオレフィン、液晶ポリマーなどからなる樹脂フィルムや、熱硬化性のエポキシ樹脂からなる樹脂フィルムなどが用いられる。被転写材20には、予めインプリント型30のパターン31を転写しない領域に、厚さ方向に貫通する貫通穴21が形成されている。
インプリント型30は、モールドやダイなどの金型であり、被転写材20に転写する凹凸のパターン31が形成されている。インプリント型30は、例えばシリコンからなり、そのパターン31は、最小ライン/スペース(L/S)が5μm/5μmで、高さ5μmのパターンに形成されている。
なお、インプリント型30は、例えばニッケル、銅、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等により形成され、所望のピッチのパターン31が形成されたものを用いても良い。また、インプリント型30のパターン31側の表面には、例えばフッ素樹脂などがコーティングされた易離型処理が施されていても良い。
離型装置10は、被転写材20が配置される被転写材側ステージ11aと、インプリント型30が配置されるインプリント型側ステージ11bとを備える。被転写材側ステージ11aには、配置された被転写材20の貫通穴21と対応する位置にピン穴12が形成されており、このピン穴12を通るイジェクトピン13を有するピン駆動装置10aが設けられている。
ピン駆動装置10aは、例えば筐体10bと、この筐体10bの内部に基端部が収容されたイジェクトピン13と、イジェクトピン13の基端部と筐体10bの内壁との間でイジェクトピン13を筐体10の外側に付勢するばね14と、筐体10bの内部でイジェクトピン13の基端部と当接するイジェクト板15と、このイジェクト板15を上下駆動する駆動軸16及び駆動モータ17とを備えて構成されている。
また、被転写材側ステージ11aには、配置された被転写材20を固定保持する保持機構として、被転写材20を被転写材側ステージ11aのステージ上に押さえる押さえ板18と、この押さえ板18を上下方向に締めたり緩めたりするためのボルト19a及びナット19とが設けられている。
一方、インプリント型側ステージ11bには、インプリント型30が配置される位置に対応する箇所に吸引穴11cが形成されており、この吸引穴11cを介してインプリント型30をステージ上に吸着させるための図示しない吸着装置が設けられている。このように構成された離型装置10には、離型に際して図2(b)に示すような前段の転写装置40においてパターン31が転写された状態の被転写材20とインプリント型30とが搬送されてくる。
すなわち、図2(a)に示すように、転写段階においては、貫通穴21を形成した被転写材料20とインプリント型30とを準備し、被転写材20のパターン転写箇所とインプリント型30のパターン31の位置とを位置合わせした上で、転写装置40のステージ8,9にこれらを配置する。
そして、インプリント型30又は被転写材20の少なくとも一方を加熱しながら、例えばステージ8をステージ9側に移動させて、被転写材20にインプリント型30を押し付けてパターン31を転写する。このとき、被転写材20が柔らかくなる温度まで被転写材20を加熱しながら押し付けることが好ましいが、被転写材20が熱可塑性樹脂からなる場合は、ガラス転移点以上の温度まで加熱することが望ましい。
なお、図2(b)に示すように、被転写材20に設けた貫通穴21は転写時に樹脂流動によりその径が縮小することとなるので、その場合にもイジェクトピン13が十分に通ることができる径を維持するように、予め被転写材20に形成する際の貫通穴21の径を設定しておけば良い。
こうしてパターン31が転写された後、被転写材20が柔らかくなる温度以下にインプリント型30と被転写材20とを冷却し、これらが一体化した状態で離型装置10に搬送して、離型装置10による離型工程を開始する。ここで、図3を参照しながら離型工程について説明する。
まず、図1に示すように、被転写材20の貫通穴21とイジェクトピン13とを位置合わせして被転写材20をイジェクトピン13配置側の被転写材側ステージ11a上に配置する(ステップS100)。そして、ナット19を締めることにより押さえ板18を被転写材20に当接して被転写材20を被転写材側ステージ11aに固定すると共に、インプリント型側ステージ11bをインプリント型30に当接してインプリント型側ステージ11bに吸着させて固定する。なお、吸引による吸着方式の他、上述した押さえ板18による固定方式や、静電吸着式或いは粘着シート等を用いた粘着式などにより固定させることができる。
次に、ピン駆動装置10aを起動させて、駆動モータ17により駆動軸16及びイジェクト板15をばね14のばね力に抗して上方向に移動させ、イジェクトピン13を貫通穴21に挿入してインプリント型30に当接させる(ステップS102)。イジェクトピン13がインプリント型30に当接したら、図4に示すように、各ステージ11a,11bを連動させて互いに離れる方向に移動させると共に、更にイジェクト板15等を上方向に移動させてイジェクトピン13をインプリント型30に押し付け、インプリント型30を被転写材20から離型し(ステップS104)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。インプリント型30を被転写材20から離型することで、被転写材20に転写パターン22が形成される。
このように、第1の実施形態に係る離型装置10による離型方法によれば、インプリント型30にイジェクトピン13を挿入する貫通穴を形成することなく、被転写材20に形成された貫通穴21を利用して、イジェクトピン13をインプリント型30に押し付けることができる。これにより、パターン31による転写パターン22が形成された被転写材20からインプリント型30を迅速且つ確実に離型することが可能となる。
なお、従来例においては、インプリント型を被転写材から離型するための剥離力は、インプリント型を保持する力に依存しているので、例えばインプリント型の上面や側面を吸着して保持した状態で被転写材から引き剥がすと仮定すると、このような吸着だけではインプリント型の保持力が弱くなり、それに伴う剥離力も弱くなるので、本例の場合と比較して迅速に離型を行うことができないと想定される。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。図6は、離型装置の離型時の様子を示す断面図である。なお、以降において既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を附して説明を割愛する。第2の実施形態に係る離型装置10Aは、インプリント型30の離型時にインプリント型30におけるイジェクトピン13の当接部分にガスを注入するガス加圧機構を設け、インプリント型30にイジェクトピン13による押圧力のみならず離型圧力をかける点が、第1の実施形態に係る離型装置10と相違している。
すなわち、図5に示すように、離型装置10Aは、被転写材側ステージ11aに形成された、ピン穴12に連通するガスチャンバ41と、このガスチャンバ41と図示しないガス供給加圧装置とを連通させるガス通路42及びガス供給口42aとを有するガス加圧機構を備える点が、第1の実施形態に係る離型装置10と相違している。
この離型装置10Aにおいて、被転写材側ステージ11a及びピン駆動装置10aのガスチャンバ41からピン駆動装置10aに向かう部分には、イジェクトピン13と摺接する複数のシール材43が設けられている。これにより、イジェクト板15が上下動する筐体10bの内部空間内にガスチャンバ41及びガス通路42を通るガスが流入しないように構成されている。
このように構成された第2の実施形態に係る離型装置10Aによる離型方法によれば、図6に示すように、離型時において、イジェクトピン13によるインプリント型30への押圧と共に、ガス供給加圧装置から供給されてガス供給口42a、ガス通路42及びガスチャンバ41を通ったガスが、ピン穴12の内周面とイジェクトピン13の外周面との間を通ってインプリント型30のイジェクトピン13との当接部に所定の圧力を持って図中矢印で示すように供給される。従って、被転写材20からインプリント型30を更に迅速且つ確実に離型することが可能となる。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。図8は、離型装置の離型時の様子を示す断面図である。第3の実施形態に係る離型装置10Bは、インプリント型側ステージ11bの代わりに、インプリント型30の離型時にインプリント型30側を減圧雰囲気にしてインプリント型30に離型圧力をかける減圧機構を設け、インプリント型30にイジェクトピン13による押圧力及びガス加圧機構による離型圧力のみならず、更なる離型圧力をかける点が、第2の実施形態に係る離型装置10Aと相違している。
すなわち、図7に示すように、離型装置10Bは、被転写材20が固定された被転写材側ステージ11aを密閉するように、シーリング44を介して覆うように取り付けられた減圧空間形成部45と、この減圧空間形成部45に形成された減圧穴46を介して減圧空間47と連通される図示しないガス吸入装置とを有する減圧機構を備える点が、第2の実施形態に係る離型装置10Aと相違している。
このように構成された第3の実施形態に係る離型装置10Bによる離型方法によれば、図8に示すように、離型時において、イジェクトピン13によるインプリント型30への押圧及びピン穴12を介した上記当接部分へのガス供給と共に、減圧穴46を介した減圧空間47からの図中矢印で示すガスの吸入による真空引きにより、インプリント型30が減圧穴46側へ引き付けられる。従って、被転写材20からインプリント型30を更に迅速且つ確実に離型することが可能となる。なお、本実施形態では、ガス供給加圧装置とガス吸入装置の双方を備え、インプリント型30を被転写材20から離型させる形態としたが、ガス吸入装置のみを備え、インプリント型30を被転写材20から離型させる形態としてもよい。
[第4の実施形態]
図9は、本発明の第4の実施形態に係る離型装置を示す断面図である。図10は、離型装置の離型時の様子を示す断面図である。第4の実施形態に係る離型装置10Cは、ガス加圧機構及び減圧機構のガス経路が繋がっている点が、第3の実施形態に係る離型装置10Bと相違している。
すなわち、図9に示すように、離型装置10Cは、ピン駆動装置10aの筐体50の一部がピン穴12を有する被転写材側ステージ11aを兼ね、この筐体50の内部空間50aにガス供給加圧装置からガス供給口42aを介してガスを供給して、図中矢印で示すようにピン穴12を介して上記当接部分に離型圧力をかける。これと共に、減圧機構により減圧空間47から減圧穴46を介して図中矢印で示すようにガスを吸引し真空引きを行う。
ガス供給加圧装置からガス吸入装置へ至るガスの経路は、ガス供給口42a、内部空間50a、ピン穴12、減圧空間47及び減圧穴46と一連の連通した経路となる。なお、ピン駆動装置10aの内部空間50aには、ピン穴12の下方側にばね14の一端部が固定される固定板51が、イジェクト板15を案内するガイド軸52を介して筐体50に取り付けられた状態で設けられている。
このように構成された第4の実施形態に係る離型装置10Cによる離型方法によれば、図10に示すように、離型時において、イジェクトピン13によるインプリント型30への押圧、ピン穴12を介した上記当接部分へのガス供給と減圧穴46を介した減圧空間47からのガスの真空引きを同一ガス経路で行い、インプリント型30が減圧穴46側へ引き付けられる。従って、シール材43等が不要な構造で被転写材20からインプリント型30を更に迅速且つ確実に離型することが可能となる。
[第5の実施形態]
図11は、本発明の第5の実施形態に係る離型装置の一部を示す断面図である。図12は、離型装置のイジェクトピンの突出時の様子を示す斜視図である。第5の実施形態に係る離型装置10Dは、イジェクトピン13を一括駆動するピン駆動装置10aの代わりに、各イジェクトピン13にそれぞれピン駆動装置55が設けられ、各イジェクトピン13の変位量や駆動(押出)速度等を個別に制御することができるように構成されている点が、上記第1〜第4の実施形態に係る離型装置10〜10Cと相違している。
ピン駆動装置55内には、それぞれ上述したようなばねや駆動軸、駆動モータ等が内蔵されており、イジェクトピン13の押出量を任意に制御可能である。このように構成された第5の実施形態に係る離型装置10Dによれば、図11及び図12に示すように、インプリント型30の上記当接部分毎におけるイジェクトピン13のピン駆動装置55からの突出量を変化させることにより、貫通穴21を通ったイジェクトピン13の押出量を変化させ、例えばインプリント型30を被転写材20に対して非平行状態で離型することが可能となる。
[第6の実施形態]
図13は、本発明の第6の実施形態に係る離型装置による離型工程を断面で示す工程図である。第6の実施形態に係る離型装置10Eは、インプリント型30Aにイジェクトピン13の当接用の突起39が形成され、被転写材20に予め貫通穴21を設けることなく転写装置40でのパターン31の転写時にこの突起39により貫通穴21が形成される点が、第1の実施形態に係る離型装置10と相違している。
離型時には、図13(a)に示すように、転写装置40から搬送された被転写材20におけるインプリント型30Aの突起39の端面とイジェクトピン13とを位置合わせして被転写材20をイジェクトピン13配置側の被転写材側ステージ11a上に配置する。そして、図13(b)に示すように、ナット19を締めることにより押さえ板18を被転写材20に当接して被転写材20を被転写材側ステージ11aに固定すると共に、インプリント型側ステージ11bをインプリント型30Aに当接してインプリント型側ステージ11bに吸着させて固定する。
最後に、図13(c)に示すように、ピン駆動装置10aを起動させて、駆動モータ17により駆動軸16及びイジェクト板15をばね14のばね力に抗して上方向に移動させ、イジェクトピン13を突起39に当接させて、各ステージ11a,11bを連動させて互いに離れる方向に移動させると共に、イジェクト板15等を上方向に移動させてイジェクトピン13を突起39に押し付け、インプリント型30Aを被転写材20から離型する。
このように、第6の実施形態に係る離型装置10Eによる離型方法によれば、被転写材20に予めイジェクトピン13を挿入する貫通穴21を形成することなく、転写時に被転写材20に押し付けられた突起39を利用して、イジェクトピン13をインプリント型30Aに押し付けて離型することができる。これにより、被転写材20に貫通穴21を予め形成する工程を省くことができると共に、迅速且つ確実に離型することが可能となる。
[第7の実施形態]
図14は、本発明の第7の実施形態に係る離型装置の前段の転写装置を示す断面図である。図15は、離型装置による離型工程を断面で示す工程図である。第7の実施形態に係る離型装置10Fは、被転写材20Aが樹脂フィルムではなく液状の熱硬化性樹脂や紫外線硬化型樹脂などの樹脂部材からなり、被転写材20Aを被転写材側ステージ11aに吸着により固定する点が、第6の実施形態に係る離型装置10Eと相違している。
従って、転写段階においては、図14(a)に示すように、突起39を形成したインプリント型30Aの突起39形成部分を含むパターン31上に被転写材20Aを塗布し、図14(b)に示すように、転写装置40のステージ8,9間にこれらを挟み込んで加熱・加圧或いは加圧・紫外線照射して、被転写材20Aを硬化させる。これにより、被転写材20Aにパターン31を転写すると共に貫通穴21を形成する。
その後、図15(a)に示すように、離型装置10Fにおいて、インプリント型30Aの突起39の端面とイジェクトピン13とを位置合わせして、被転写材20Aと一体化したインプリント型30Aをインプリント型側ステージ11bに吸着させて固定する。次に、図15(b)に示すように、被転写材側ステージ11aを移動させて被転写材20Aをイジェクトピン13配置側の被転写材側ステージ11a上に吸着し、図15(c)に示すように、ピン駆動装置10aを起動させて、駆動モータ17により駆動軸16及びイジェクト板15をばね14のばね力に抗して上方向に移動させ、イジェクトピン13を突起39に当接させて、各ステージ11a,11bを連動させて互いに離れる方向に移動させると共に、イジェクト板15等を上方向に移動させてイジェクトピン13を突起39に押し付け、インプリント型30を被転写材20Aから離型する。
このように、第7の実施形態に係る離型装置10Fによる離型方法によれば、被転写材20Aが貫通穴21を形成し難い液状の樹脂部材からなるが、インプリント型30Aの突起39により容易に貫通穴21を形成することができるので、上記と同様にインプリント型30A及び被転写材20Aを迅速且つ確実に離型することが可能となる。
なお、図示は省略するが、上述した実施形態に係る離型装置においては、被転写材に複数のインプリント型を押し付けたり、複数のインプリント型に被転写材を塗布したりしてパターンを転写した後、これら複数のインプリント型を一括して離型したり、各々に離型したりすることが可能である。また、被転写材において貫通穴が形成された部分は、離型後に切断等して除去するので、被転写材の製品には何ら影響がない。
10 離型装置
10a ピン駆動装置
10b 筐体
11a 被転写材側ステージ
11b インプリント型側ステージ
11c 吸引穴
12 ピン穴
13 イジェクトピン
14 ばね
15 イジェクト板
16 駆動軸
17 駆動モータ
18 押さえ板
19 ナット
20 被転写材
21 貫通穴
22 転写パターン
30 インプリント型
31 パターン

Claims (8)

  1. インプリント型を押し付けて、被転写材に形成された貫通穴から露出するインプリント型に前記被転写材側からイジェクトピンの先端を当接させる工程と、
    前記イジェクトピンを前記インプリント型に押し付けながら前記被転写材から前記インプリント型を離型する工程とを備えた
    ことを特徴とする離型方法。
  2. 前記インプリント型の離型時に前記被転写材をステージに保持する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の離型方法。
  3. 前記イジェクトピン当接用の突起が形成された前記インプリント型を前記被転写材に押し付けて前記インプリント型のパターンを前記被転写材に転写すると共に前記貫通穴を形成する工程を含み、
    前記インプリント型の離型時に前記突起の端面に前記イジェクトピンを押し当てて前記インプリント型を離型する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の離型方法。
  4. 前記イジェクトピン当接用の突起が形成された前記インプリント型のパターン面上に液状の被転写材を塗布した後に、前記突起の端面が露出するように前記被転写材を硬化させて前記インプリント型のパターンを前記被転写材に転写する工程を含み、
    前記インプリント型の離型時に前記突起の端面に前記イジェクトピンを押し当てて前記インプリント型を離型する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の離型方法。
  5. 前記インプリント型の離型時に前記インプリント型の前記イジェクトピンの当接部にガスを注入して前記インプリント型に離型圧力をかける工程を含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の離型方法。
  6. 前記インプリント型の離型時に前記インプリント型側を減圧雰囲気にして前記インプリント型に離型圧力をかける工程を含む
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の離型方法。
  7. インプリント型が押し付けられた被転写材から前記インプリント型を離型する離型装置であって、
    前記被転写材と共に前記インプリント型を保持する保持機構を有するステージと、
    前記ステージの前記被転写材側から前記被転写材に形成された貫通穴から露出する前記インプリント型に向けて突出するイジェクトピンとを備えた
    ことを特徴とする離型装置。
  8. 前記インプリント型の前記イジェクトピンの当接部にガスを注入して前記インプリント型に離型圧力をかけるガス加圧機構、及び前記インプリント型側を減圧雰囲気にして前記インプリント型に離型圧力をかける減圧機構の少なくとも一つを備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の離型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017007318A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 ツジカワ株式会社 押圧加工方法および押圧加工システム
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