JPH11144254A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JPH11144254A
JPH11144254A JP30847397A JP30847397A JPH11144254A JP H11144254 A JPH11144254 A JP H11144254A JP 30847397 A JP30847397 A JP 30847397A JP 30847397 A JP30847397 A JP 30847397A JP H11144254 A JPH11144254 A JP H11144254A
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light beam
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Kazunori Ishii
和慶 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録容量の増大に伴ってプリフォーマット領
域が増大するので、記録密度を高度化しても十分に記録
容量を増大することができない。 【解決手段】 複数の記録層を積層して成り、複数の記
録層のうちいずれか1つの記録層は少なくともプリフォ
ーマット領域から構成され、プリフォーマット領域にア
ドレス信号、同期信号のうち少なくとも1つの信号が形
成された光記録媒体を用いる。また、プリフォーマット
領域に再生用光ビームを照射し、プリフォーマット領域
のアドレス信号、同期信号のうち少なくとも1つの信号
を再生する手段、複数の記録層に記録用光ビームまたは
再生用光ビームを照射し、再生されたアドレス信号、同
期信号の少なくとも1つの信号を参照して情報信号の記
録または情報信号の再生を行う手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に情報
信号の追記または書き換えを行う光記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より情報信号の追記や書き換えが可
能な光記録媒体には光ディスク、光カード等が知られて
いる。図6は代表的な光記録媒体である光ディスクを示
している。図6(a)は平面図、図6(b)はその一部
を拡大して示した図、図6(c)は図6(b)のA−A
線における断面図である。先ず、光ディスク61は基板
82上に記録層83、保護コート84を積層した構成か
らなっている。基板82はポリカーボネート等の透明材
料から成り、中心には孔88が形成されている。記録層
83は基板82の表面に形成され、希土類−鉄族非晶質
合金(例えば、TbFeCo)等の磁気光学材料、カル
コゲナイド(例えばGeSbTe)等の異なる2以上の
相状態(例えば結晶状態と非晶質状態)の間で変化し得
る相変化材料、光の吸収特性が波長に依存する色素材料
(例えばフタロシアニン)などの薄膜から成っている。
【0003】記録層83にはスパイラル状の記録トラッ
クが形成された記録領域Rが設けられ、記録トラックの
両側にはトラッキング用ガイドである溝85が形成され
ている。記録領域Rはピット86(凹部)の列から成る
アドレス信号マークや同期信号マークが予め形成された
プリフォーマット領域、及び光記録再生装置を用いて情
報信号の記録が可能な情報信号記録領域とによって構成
されている。通常、このようなプリフォーマット領域と
情報信号記録領域とは記録トラック上に所定の周期で交
互に設けられる。また、後述するように光記録再生装置
を用いて情報信号の記録を行うと、情報信号記録領域に
光学特性の変化した情報信号マーク87が形成される。
なお、トラッキング用ガイドである溝85の代わりに、
記録トラックの両側にピットからなるトラッキング用マ
ークを形成したり、あるいはトラッキング用ガイドであ
る溝85をウォブリング(蛇行)させて形成し、その周
期を変化させてアドレス信号を記録する場合もある。
【0004】次に、光ディスクの製造方法について説明
する。製造工程は大きくはスタンパー製造工程、ディス
ク複製工程の2工程から成っている。各工程の詳細につ
いて説明する。図7はスタンパー製造工程を詳細に示し
ている。まず、図7(a)はフォトレジスト塗布の工程
である。ガラス等から成る原盤90の表面を研磨し、均
一な厚さでフォトレジスト膜91を塗布する。次いで、
図9(b)のカッティングの工程を行う。即ち、カッテ
ィング装置92によって原盤90を回転駆動しながらレ
ーザ光を収束してフォトレジスト膜91に照射し、強度
を変調しながら照射位置を半径方向に徐々に移動させて
露光する。
【0005】カッティング工程を終了すると、図7
(c)の現像の工程を行う。現像工程では、露光された
原盤90を現像処理し、フォトレジスト膜91の露光部
分のみを除去する。これにより、原盤90にスパイラル
状にトラッキング用ガイドである溝(またはトラッキン
グ用マークであるピット)、アドレス信号マークである
ピット、同期信号マークであるピットが形成される。次
いで、図7(d)の電鋳の工程を行う。即ち、現像され
た原盤90の表面にニッケル等の金属からなる厚い電鋳
膜93を析出形成する。電鋳膜93を剥離すると、図7
(e)に示すように表面に溝やピットが転写形成された
スタンパー94が完成する。
【0006】図8はディスク複製工程を詳細に示してい
る。まず、図8(a)は基板成形の工程である。スタン
パー工程によって得られたスタンパー94を射出成形機
の金型95に取り付け、金型95内に高温で溶融した透
明な樹脂材料(例えばポリカーボネート)を注入し基板
82を成形する。冷却した後に基板82を射出成形機か
ら取り出し、中心に孔88を打ち抜いて形成する。これ
により、基板82の表面に図8(b)に示すようにスタ
ンパー94に形成されている溝やピットが転写形成され
る。スタンパー94からは多数の基板82を成形するこ
とができる。次は、図8(c)の記録層形成の工程であ
る。即ち、得られた基板82の表面にスパッタ成膜等の
真空成膜法を用いて磁気光学材料や相変化材料から成る
薄膜である記録層83を形成する。または、スピンコー
ト等の塗布成膜法を用いて色素材料から成る薄膜である
記録層83を形成する。次いで、図8(d)の保護コー
トの形成の工程を行う。記録層83の上に樹脂材料から
成る保護コート84を塗布形成し、光記録媒体61であ
る光ディスクが完成する。
【0007】図9はこのような光記録媒体に情報信号の
記録、再生を行う光記録再生装置の概略構成を示してい
る。図9では光記録媒体61は記録層83が磁気光学材
料から成る光磁気ディスクとし、保護コート84が形成
された面を上面とする。図9において、光記録媒体61
はスピンドルモータ62により所定の回転数で回転駆動
される。光記録媒体61の上面側には、光記録媒体61
の記録層83に磁界を印加する磁気ヘッド63が配置さ
れ、下面側には磁気ヘッド63と相対向して光記録媒体
61の基板82を通して記録層83に記録用光ビームま
たは再生用光ビームを収束して照射する光ヘッド64が
配置されている。
【0008】情報信号の記録時及び再生時には、スピン
ドルモータ62によって光記録媒体61を回転駆動し、
磁気ヘッド63及び光ヘッド64は回転している光記録
媒体61の記録トラック上を走査する。また、磁気ヘッ
ド63と光ヘッド64は移送手段(例えば、リニアモー
タ)65に搭載され、移送手段65の移送によって光記
録媒体61の径方向の任意の位置にアクセスが可能であ
る。磁気ヘッド63はコア80とこれに巻き付けられた
コイル81から構成され、コイル81には磁気ヘッド駆
動回路66が接続されている。
【0009】また、光ヘッド64は図示しないレーザ光
源、対物レンズなどで構成された光学系、光記録媒体6
1からの反射光を検出する複数の素子からなる光セン
サ、対物レンズを駆動するアクチュエータ等より構成さ
れている。光ヘッド64にはレーザ駆動回路67、増幅
回路68、アクチュエータ制御回路69が接続されてい
る。光記録再生装置は、それ以外にモータ制御回路7
0、移送手段制御回路71などの制御回路、情報信号再
生回路72、記録信号生成回路73、フォーカスエラー
検出回路74、トラッキングエラー検出回路75、アド
レス信号検出回路76、同期信号検出回路77などの信
号処理回路から構成されている。
【0010】次に、情報信号の記録動作を詳細に説明す
る。まず、情報信号の記録に先だってスピンドルモータ
62によって光記録媒体61を回転駆動し、レーザ駆動
回路67から光ヘッド64のレーザ光源に再生用の直流
電流を供給する。これにより光記録媒体61の記録層8
3に一定強度の低パワーの再生用光ビームが微小な光ス
ポットに収束されて照射され、記録層83からの再生用
光スポットの反射光が光ヘッド64の光センサで検出さ
れる。この検出信号は光ヘッド64に接続された増幅回
路68によって増幅される。
【0011】ここで、検出信号には光記録媒体61の記
録層83に形成されたアドレス信号マークから得られる
アドレス信号、同期信号マークから得られる同期信号が
含まれている。これらの信号はそれぞれ増幅回路68に
接続されたアドレス信号検出回路76、同期信号検出回
路77によって分離検出される。また、フォーカスエラ
ー検出回路74とトラッキングエラー検出回路75で
は、各々光センサを構成する複数の素子からの検出信号
を用いて所定の演算処理を行うことにより、フォーカス
エラー信号とトラッキングエラー信号がそれぞれ検出さ
れる。
【0012】検出された同期信号はモータ制御回路70
に供給され、モータ制御回路70は同期信号を参照して
光記録媒体61を所定の速度で回転するようにモータの
回転の制御を行う。また、検出されたフォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号は、アクチュエータ制
御回路69に供給される。アクチュエータ制御回路69
はこれらの信号に基づいてアクチュエータに駆動電流を
供給して光ヘッド64内の対物レンズを駆動しその位置
を制御することにより、再生用光ビームが記録トラック
上に正確に収束し、走査するようにフォーカシング制御
トラッキング制御を行う。
【0013】一方、検出されたアドレス信号は移送手段
制御回路71に供給され、移送手段制御回路71ではこ
のアドレス信号と情報信号を記録すべき位置のアドレス
を比較し、その結果に基づいて移送手段65を制御して
光ヘッド64及び磁気ヘッド63を記録すべき所定の位
置まで移送する。このようにして光ヘッド64及び磁気
ヘッド63は光記録媒体61の目的の記録位置に到達
し、記録動作を開始することができる。
【0014】情報信号を記録する場合は、入力端子T4
から記録信号生成回路73に記録すべき情報信号が入力
される。記録信号生成回路73では情報信号にエラー訂
正用の信号を付加し、符号化等の変調を加えて記録信号
を生成する。また、同期信号検出回路77によって検出
された同期信号(クロック信号)を参照してタイミング
制御を行いながら、記録信号を磁気ヘッド駆動回路66
に供給する。磁気ヘッド駆動回路66はコイル81にこ
の記録信号で変調された電流を供給し、磁気ヘッド63
は記録信号に応じて上向きまたは下向きに変化された磁
界を発生し、光記録媒体61の記録層83に垂直に印加
する。
【0015】一方、レーザ駆動回路67は光ヘッド64
のレーザ光源に記録用の直流、または記録信号に同期し
たパルス電流を供給する。これにより、記録層83の情
報信号記録領域に一定強度またはパルス状に点灯する高
パワーの記録用光ビームが微小な光スポットに収束して
照射される。このようにして記録用光ビームを照射する
ことにより、記録層83の温度はそのキュリー温度以上
に上昇し、冷却する過程で磁化の方向は磁気ヘッド63
による印加磁界の方向に配向され、固定されることによ
り磁化領域が形成される。これにより、図6で説明した
ように光記録媒体61の回転につれて記録トラック上に
情報信号に応じた上向きまたは下向きの磁化領域である
情報信号マーク87が次々と形成される。
【0016】次に、記録された情報信号の再生動作につ
いて説明する。まず、再生の場合も情報信号の再生に先
だってスピンドルモータ62によって光記録媒体61を
回転駆動し、レーザ駆動回路67から光ヘッド64のレ
ーザ光源に再生用の直流電流を供給する。これにより、
光ヘッド64から光記録媒体61の記録層83に再生用
光ビームが照射され、記録層83からの反射光は光ヘッ
ド64の光センサで検出される。また、光ヘッド64の
検出信号によってフォーカスエラー検出回路74ではフ
ォーカスエラー信号が、トラッキングエラー検出回路7
5ではトラッキングエラー信号がそれぞれ検出される。
アクチュエータ制御回路69ではこれらのエラー信号に
基づいて再生用光ビームのフォーカシング制御及びトラ
ッキング制御を記録時と同様に行う。
【0017】また、光ヘッド64の検出信号によってア
ドレス信号検出回路76ではアドレス信号が、同期信号
検出回路77では同期信号がそれぞれ検出される。検出
されたアドレス信号は移送手段制御回路71に供給さ
れ、移送手段制御回路71は同様にこのアドレス信号と
情報信号の再生すべき位置のアドレスとを比較し、その
結果に基づいて移送手段65を制御して磁気ヘッド63
及び光ヘッド64を再生すべき目的の位置まで移送す
る。磁気ヘッド63と光ヘッド64が光記録媒体61の
再生すべき位置に到達した後、再生動作を開始する。
【0018】情報信号を再生する場合は、情報信号記録
領域の記録トラックを再生用光ビームによって走査す
る。ここで、情報信号記録領域に形成された情報信号マ
ーク87である磁化領域からの再生用光ビームの反射光
の偏光面は、磁気光学効果(カー効果)のため、磁化領
域の磁化の方向に応じて回転する。このような偏光面の
回転は光ヘッド64の光学系及び光センサによって検出
される。この検出信号は増幅回路68によって増幅さ
れ、同期信号検出回路77で検出される同期信号(クロ
ック信号)とともに情報信号再生回路72に供給され
る。情報信号再生回路72では同期信号を参照して2値
化、復調、エラー訂正等の信号処理を行うことにより情
報信号が再生され、端子T3から出力される。なお、以
上の説明では光記録媒体61を光磁気ディスクとしてい
るが、その他の光記録媒体であっても記録、再生動作は
ほぼ同様である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光記
録再生装置に使用される光記録媒体においては、プリフ
ォーマット領域に形成するアドレス信号マークや同期信
号マークであるピットの長さは、光ヘッドの検出分解能
を考慮して定められている。通常、光ヘッドの検出限界
は再生用光ビームの光スポットの直径の0.4倍程度で
ある。例えば、レーザ光源の波長を680nm、対物レ
ンズのNAを0.6とすると、光スポットの直径は約1
μmであるので、検出限界は0.4μmとなる。従っ
て、このような光記録装置に使用される光記録媒体のピ
ットの長さは0.4μm以上としなければならない。但
し、光スポットの直径とは、光強度分布においてピーク
強度の1/e2 (0.1353倍)となる位置で光ビー
ムの走査方向について測定した長さである。
【0020】一方、情報信号記録領域に記録された情報
信号マークを再生する方法としては以上のような検出限
界を越えて更に微小な情報信号マークを検出可能とする
新規な方法が提案されている。例えば、本願出願人は、
特開平6−290496号公報で光記録媒体である光磁
気ディスクにおいて記録層の再生用光ビームの照射位置
で情報信号マークである磁化領域の間の境界に形成され
た磁壁を高速で移動させて検出する再生方式(磁壁移動
再生方式)を提案している。この方式を用いることによ
り、検出限界は再生用光ビームの大きさには制限され
ず、0.1μm以下の極めて高い分解能で情報信号マー
クの検出が可能となる。
【0021】しかしながら、このような検出方法は、情
報信号記録領域に磁化領域によって形成された情報信号
マークの検出において適用しうるもので、情報信号の記
録密度を増大することができるのであるが、プリフォー
マット領域にピットによって形成されたアドレス信号マ
ークや同期信号マークの検出には適用できず、記録密度
を増大することはできなかった。
【0022】通常、情報信号の記録容量を増大しようと
すると、それに伴ってアドレス信号や同期信号の量も増
大する。ところが、以上のような事情のためにアドレス
信号や同期信号の記録密度を増大することができないの
で、アドレス信号や同期信号の量の増大に伴ってプリフ
ォーマット領域の面積を拡大しなければならない。この
ため、逆に情報信号記録領域の面積を縮小せざるを得な
くなり、結果として、情報信号の記録密度を高度化した
にも拘わらず、情報信号の記録容量を増大させるという
目的を十分に達成することができなかった。
【0023】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、プリ
フォーマット領域のアドレス信号や同期信号の量に関係
なく、情報信号の記録容量を十分に増大することが可能
な光記録再生装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
記録層を積層して成り、前記複数の記録層のうちいずれ
か1つの記録層は少なくともプリフォーマット領域から
構成され、前記プリフォーマット領域にアドレス信号、
同期信号のうち少なくとも1つの信号が形成された光記
録媒体に情報信号を記録し、あるいは記録された情報信
号を再生する光記録再生装置であって、前記プリフォー
マット領域に再生用光ビームを照射し、前記プリフォー
マット領域のアドレス信号、同期信号のうち少なくとも
1つの信号を再生する手段と、前記複数の記録層に記録
用光ビームまたは再生用光ビームを照射し、前記再生手
段によって再生されたアドレス信号、同期信号の少なく
とも1つの信号を参照して情報信号の記録または情報信
号の再生を行う手段とを有することを特徴とする光記録
再生装置によって達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光記
録再生装置の一実施形態の構成を示した図である。図1
において、1は情報を記録するディスク状の光記録媒体
である。光記録媒体1は基板40上に第1の記録層4
1、第2の記録層42、保護コート44が順次形成され
た構造から成っている。本実施形態では、光記録媒体1
は第2の記録層42が磁気光学材料から成る光磁気ディ
スクとし、保護コート44が形成された面を上面とす
る。光記録媒体1の構成については詳しく後述する。
【0026】光記録媒体1はスピンドルモータ2により
所定の回転数で回転駆動される。光記録媒体1の上面側
には、光記録媒体1の第2の記録層42に磁界を印加す
る磁気ヘッド3が配置され、下面側には磁気ヘッド3と
相対向して光ヘッド4が配置されている。光ヘッド4は
光記録媒体1の基板40を通して第1の記録層41に第
1の再生用光ビームを照射し、第2の記録層42に記録
用光ビーム及び第2の再生用光ビームを収束して照射す
る。情報信号の記録時及び再生時には、スピンドルモー
タ2によって光記録媒体1を回転駆動し、磁気ヘッド3
及び光ヘッド4は回転している光記録媒体1のトラック
上を走査する。磁気ヘッド3と光ヘッド4はリニアモー
タなどの移送手段5に搭載され、移送手段5の移送によ
って光記録媒体1の径方向の任意の位置にアクセスする
ことができる。
【0027】磁気ヘッド3はコア20とこれに巻き付け
られたコイル21から構成され、コイル21には磁気ヘ
ッド駆動回路6が接続されている。なお、磁気ヘッド3
は光記録媒体1が光磁気ディスクである場合(第2の記
録層42が磁気光学材料からなる場合)は必要である
が、それ以外の光記録媒体を使用する場合は必要としな
い。記録信号生成回路15は、外部から供給された情報
信号にエラー訂正符号を付加し、符号化などの変調を行
うことによって記録信号を生成する。磁気ヘッド駆動回
路6はこの記録信号に応じて磁気ヘッド3を駆動し、磁
気ヘッド3は記録信号に応じて変調された磁界を発生
し、光記録媒体1に印加する。また、光ヘッド4内に
は、2つのレーザ光源が設けられ、各々のレーザ光源に
対応してレーザ光を光記録媒体1に照射する光学系と光
記録媒体1からの反射光を検出するセンサが設けられて
いる。
【0028】一方の第1のレーザ光源は光記録媒体1の
第1の記録層41に再生用ビームを照射するのに用いら
れ、もう一方の第2のレーザ光源は第2の記録層に記録
用ビームまたは再生用ビームを照射するのに用いられ
る。光ヘッド4の詳細な構成については詳しく後述す
る。第1のレーザ駆動回路7は光ヘッド4内の第1のレ
ーザ光源に再生用の駆動電流を供給する回路、第1の増
幅回路9は第1のレーザ光源による再生用ビームの媒体
からの反射光を検出するセンサの出力信号を増幅する回
路である。
【0029】フォーカスエラー検出回路16、トラッキ
ングエラー検出回路17、アドレス信号検出回路18、
同期信号検出回路19は、それぞれ第1の増幅回路9の
出力信号からフォーカスエラー信号、トラッキングエラ
ー信号、アドレス信号、同期信号を検出する。アクチュ
エータ制御回路11はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号に基づいて光ヘッド4内のアクチュエー
タを駆動し、対物レンズをフォーカス方向とトラッキン
グ方向に変位させてフォーカス制御とトラッキング制御
を行う。但し、本実施形態では、一方の第1の記録層4
1に光ビームを照射する第1のレーザ光源の光ビームに
フォーカスサーボとトラッキングサーボをかけて、もう
一方の第2のレーザ光源の光ビームはそれに連動するよ
うにしている。
【0030】移送制御手段13は移送手段5を制御する
回路で、アドレス信号検出回路18で検出されたアドレ
ス信号と目的位置のアドレス情報に基づいて移送手段5
を制御する。モータ制御回路12は同期信号検出回路1
9で検出された同期信号を参照し、光記録媒体1が所定
の回転速度で回転するようにスピンドルモータ2を制御
する。また、記録信号生成回路15は同期信号を参照し
てタイミング制御を行いながら記録信号を磁気ヘッド駆
動回路6に供給する。第2のレーザ駆動回路8はもう一
方の第2のレーザ光源に駆動電流を供給する回路、第2
の増幅回路10は第2のレーザ光源による光ビームの媒
体からの反射光を検出するセンサの出力信号を増幅す
る。情報信号再生回路14は第2の増幅回路の出力信号
に2値化、復調、エラー訂正などの処理を行い、記録信
号を再生する回路である。同期信号はこの信号処理の際
に用いられる。
【0031】次に、図1の光記録媒体1について詳細に
説明する。図2(a)は光記録媒体の平面図、図2
(b)はその一部を拡大して示した図、図2(c)は図
2(b)のA−A線における断面図である。図2におい
て、40は基板、41は第1の記録層、42は第2の記
録層、43はスペーシング層、44は保護コートであ
る。基板40はポリカーボネート等の透明な材料から成
っていて、中心には孔49が形成されている。第1の記
録層41としては金属材料(例えば金)や色素材料(例
えばフタロシアニン)などが用いられ、光が透過する薄
膜から成っている。光の透過率は60%〜90%とす
る。
【0032】第2の記録層42は希土類−鉄族非晶質合
金(例えばTbFeCo)等の磁気光学材料、カルコゲ
ナイド(例えばGeSbTe)等の異なる2以上の相状
態(例えば結晶状態と非晶質状態)の間で変化し得る相
変化材料、光の吸収特性が波長に依存する色素材料(例
えばフタロシアニン)などの薄膜から成っている。スペ
ーシング層43は薄く透明な樹脂材料のシートから成
り、第1の記録層41と第2の記録層42の間に所定の
間隔をもたせるために設けられている。第1の記録層4
1及び第2の記録層42には、それぞれスパイラル状に
記録トラックが形成された記録領域Rが設けられてい
る。
【0033】第1の記録層41の記録領域Rは少なくと
もプリフォーマット領域を含んで構成されている。第1
の記録層41の記録トラックの両側には、トラッキング
用ガイドである溝45が形成されている。この溝45は
第1の記録層41に収束して照射される第1の再生用光
ビームを記録トラックに追従して走査させるトラッキン
グ制御に用いられる。また、プリフォーマット領域にお
いてはピット46(凹部)の列から成るアドレス信号マ
ークや同期信号マークが予め形成されている。なお、ト
ラッキング用ガイドである溝45の代わりにピットから
なるトラッキング用マークを形成してもよいし、あるい
はトラッキング用ガイドである溝45をウォブリング
(蛇行)させて形成し、その周期を変化させてアドレス
信号を記録してもよい。
【0034】ここで、アドレス信号マークとは記録領域
がセクタを単位として構成される場合、セクタの位置情
報を表す信号マーク(IDマーク)の他に、それに付随
して形成された位置情報の先頭を識別する信号マーク
(アドレスマークやSYNCマーク)やセクタの先頭を
識別する信号マーク(セクタマーク)等を含むものとす
る。また、同期信号マークとは情報信号検出におけるビ
ット同期を得るための信号マーク(クロックマーク)の
他に、上記アドレス信号マークの検出タイミングを得る
ための信号マーク(VFOマーク)等を含むものとす
る。
【0035】一方、第2の記録層42の記録領域Rは、
略全面が光記録再生装置を用いて情報信号の記録を行う
ことが可能な情報信号記録領域で構成されている。情報
信号を記録すると、第2の記録層42に光学特性の変化
した情報信号マーク47が形成される。また、第2の記
録層42の記録領域Rにはプリフォーマット領域は設け
られておらず、予めピット等の表面形状の変化、または
光学特性の変化による信号マークは形成されていない。
従って、その分、情報信号記録領域の面積は大きく、情
報信号の記録密度が従来の光記録媒体と同等であったと
しても、情報信号の記録容量を増大することができる。
また、本願出願人による磁壁移動再生方式(特開平6−
290496号)等を使用すれば、情報信号マーク47
の長さをより短くした場合であっても、情報信号マーク
の検出が可能となり、情報信号の記録密度を高めること
ができ、その結果、より一層情報信号の記録容量を増大
することができる。
【0036】なお、図2の光記録媒体1の例のように第
2の記録層42には溝やピット等の表面形状の変化、ま
たは光学特性の変化による構造は一切形成しないのが記
録容量を増大させる点、及び後述する製造方法のように
第2の記録層42の形成を容易に行うためには最も望ま
しい。但し、第2の記録層42への情報信号の記録また
は第2の記録層42からの情報信号の再生において参照
されるアドレス信号マーク、同期信号マーク、または第
2の記録層に照射される記録用光ビームまたは第2の再
生用光ビームの照射位置の制御に利用されるトラッキン
グ用ガイドまたはトラッキング用マークのいずれかを、
第2の記録層42ではなく第1の記録層41に、その表
面形状または光学特性の部分的な変化によって予め形成
すれば、第2の記録層42における情報信号の記録容量
を増大させることができる。特に、アドレス信号及び同
期信号の量は比較的大きいので、少なくともアドレス信
号マーク及び同期信号マークは第2の記録層42には設
けずに、第1の記録層41に設けるのが望ましい。
【0037】ここで、図1の光記録再生装置において
は、第1の記録層41に第1のレーザ光源による第1の
再生用光ビームを収束して照射すると同時に、第2の記
録層42に第2のレーザ光源による記録用光ビームまた
は第2の再生用光ビームを収束して照射する。各々の光
ビームはアクチュエータ制御回路11によって各記録層
上に収束させるフォーカシング制御及び各光ビームを記
録トラックに追従して走査させるトラッキング制御を行
う。この場合、前述のように記録用光ビームまたは第2
の再生用光ビームに対するフォーカシング制御とトラッ
キング制御は、第1の再生用光ビームの制御動作に連動
している。
【0038】また、第1の再生用光ビームによって第1
の記録層41よりアドレス信号マーク及び同期信号マー
クの検出を行うと同時に、第2の記録層42に情報信号
の記録や再生を行うことが可能である。従って、図示の
ように第1の記録層41に形成されたアドレス信号マー
クや同期信号マークであるピット46に重なる第2の記
録層42の位置に情報信号マーク47が形成されていて
も、記録動作及び再生動作には全く支障はない。
【0039】次に、このような光記録媒体1の製造方法
について説明する。製造工程は大きくはスタンパー製造
の工程とディスク複製の工程の2工程から成っている。
各工程の詳細について説明する。図3はスタンパー製造
の工程の詳細を示している。まず、図3(a)はフォト
レジスト塗布の工程である。この工程では、ガラス等か
ら成る原盤50の表面を研磨し、均一な厚さでフォトレ
ジスト膜51を塗布する。次いで、図3(b)のカッテ
ィング工程を行う。即ち、カッティング装置52によっ
て原盤50を回転駆動しながら、レーザ光を収束してフ
ォトレジスト膜51に照射し、強度を変調しながら照射
位置を半径方向に徐々に移動させて露光する。
【0040】次に、図3(c)の現像の工程を行い、露
光された原盤50を現像処理し、フォトレジスト膜51
の露光部分のみを除去する。これにより、原盤50には
スパイラル状にトラッキング用ガイドである溝(または
トラッキング用マークであるピット)、アドレス信号マ
ークであるピット、同期信号マークであるピットが形成
される。続いて、図3(d)の電鋳の工程を行い、現像
された原盤50の表面にニッケル等の金属からなる厚い
電鋳膜53を析出形成する。電鋳膜53を剥離すると、
図3(e)に示すように表面に溝やピットが転写形成さ
れたスタンパー54が完成する。
【0041】図4はディスク複製の工程を詳細に示して
いる。まず、図4(a)は基板成形の工程である。スタ
ンパー工程によって得られたスタンパー54を射出成形
機の金型55に取り付け、金型55内に高温で溶融した
透明な樹脂材料(例えばポリカーボネート)を注入し基
板40を成形する。冷却した後に基板40を射出成形機
から取り出すと、図4(b)に示すようにその表面にス
タンパー54に形成されていた溝やピットを転写形成す
ることができる。スタンパー54からは多数の基板40
を成形することができる。基板40の直径は50mm〜
130mm程度、厚さは0.3mm〜1.2mm程度と
している。
【0042】次いで、図4(c)の第1の記録層形成の
工程を行う。即ち、得られた基板40の表面に蒸着等の
真空成膜法を用いて金属材料から成る薄膜である第1の
記録層41を形成する。または、スピンコート等の塗布
成膜法を用いて色素材料から成る薄膜である第1の記録
層41を形成する。第1の記録層を形成すると、図4
(d)の第2の記録層形成の工程を行う。第2の記録層
42は、透明な樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリイミド、ポリエステル等)から成る薄い
長尺のシート48の表面に形成される。シート48の厚
さは0.01mm〜0.6mm程度である。シート48
の搬送を行いながらその表面に薄膜形成装置55を用い
て連続的に第2の記録層42である薄膜を形成する。磁
気光学材料や相変化材料から成る第2の記録層42を形
成する場合は、スパッタ成膜等の真空成膜法を用いるこ
とができる。また、色素材料から成る第2の記録層42
を形成する場合は、ロールコート、ブレードコート等の
塗布成膜法を用いることができる。
【0043】次に、図4(e)の貼り合わせの工程を行
う。第1の記録層41が形成された基板40と、第2の
記録層42が形成されたシート48とを接着剤等を使用
して貼り合わせる。即ち、基板40の表面(第1の記録
層41を形成した面)とシート48の裏面(第2の記録
層42が形成されていない面)とを貼り合わせ、シート
48によってスペーシング層43を形成する。なお、貼
り合わせの後、または前にシート48は基板40に合わ
せて所定の形状、大きさに切断し、中心に孔49を打ち
抜いて形成する。最後に、図4(f)の保護コートの形
成工程を行う。第2の記録層42の上に樹脂材料から成
る保護コート44を塗布形成し、光記録媒体1である光
ディスクが完成する。なお、保護コート44の形成は図
4(e)の貼り合わせの工程の前であってもよい。
【0044】また、第2の記録層42に表面形状の変
化、または光学特性の変化による溝やマーク等を形成し
なければ、シート48の表面への第2の記録層42であ
る薄膜の形成は比較的容易となり、歩留まりや生産性を
向上することができる。特に、この工程をRoll to Roll
工程(ロール状態にしたシートの送出から巻き取りの間
に処理を行う方式)とし、第2の記録層の形成を連続的
に行うようにすれば、従来の光記録媒体の記録層の形成
工程のように少数の基板毎に処理を行うバッチ処理に比
較して処理速度を向上することができ、低コストで大量
に光記録媒体を製造することが可能となる。
【0045】次に、図5を参照して光ヘッド4の詳細な
構成について説明する。図5において、22は光記録媒
体1の第1の記録層41に第1の再生用光ビームを照射
する第1のレーザ光源である。波長は780nmであ
る。第1のレーザ光源22は第1のレーザ駆動回路7に
よって駆動される。第1のレーザ光源22から出射した
レーザ光は第1のビームスプリッタ24を透過し、第1
のコリメータレンズ25で平行化される。平行化された
レーザ光は第1の波長選択フィルター26、第2のビー
ムスプリッタ27を透過し、対物レンズ28によって光
記録媒体1の第1の記録層41に微小光スポットとして
収束される。第1の波長選択フィルター26は第1のレ
ーザ光源22の波長を選択的に透過する特性を持ってい
る。
【0046】また、30は第2の記録層42に記録用光
ビームまたは第2の再生用光ビームを照射する第2のレ
ーザ光源である。波長は680nmである。第2のレー
ザ光源30は第2のレーザ駆動回路8によって駆動され
る。第2のレーザ光源30から出射したレーザ光は第3
のビームスプリッタ31を透過した後、第2のコリメー
タレンズ32で平行化される。平行化されたレーザ光は
第2の波長選択フィルター33を透過し、第2のビーム
スプリッタ27で反射され、第1のレーザ光源22のレ
ーザ光と略同一光路で対物レンズ28に入射する。そし
て、対物レンズ28によって光記録媒体1の第2の記録
層42上に微小光スポットとして収束される。第2の波
長選択フィルター33は第2のレーザ光源30の波長を
選択的に透過する特性を持っている。
【0047】ここで、第1のレーザ光源22による第1
の再生用光ビームと、第2のレーザ光源30による記録
用光ビームまたは第2の再生用光ビームの対物レンズ2
8への入射角度を異ならせることによって、第1の再生
用光ビームと記録用光ビームまたは第2の再生用光ビー
ムの収束位置(焦点距離)を異ならせている。この2つ
の光ビームの収束位置間における光記録媒体1の垂直方
向の距離は、光記録媒体1の第1,第2の記録層間の距
離、即ち、スペーシング層43の厚さに一致している。
【0048】また、対物レンズ28のNAは0.6、第
1の記録層41に収束される第1の再生用光ビームの光
スポットの直径は1.15μm、第2の記録層42に収
束される第2の再生用光ビームの光スポットの直径は
1.00μmである。但し、光スポットの直径とは、光
強度分布においてピーク強度の1/e2 (0.1353
倍)となる位置で光ビームの走査方向について測定した
長さである。また、先にも述べたが、第1の再生用光ビ
ームと記録用光ビームまたは第2の再生用光ビームとは
同一の対物レンズ28によって収束されるので、アクチ
ュエータ(フォーカスアクチュエータとトラッキングア
クチュエータを含む)34によって対物レンズ28を駆
動する場合、第1の再生用光ビームの収束位置と記録用
光ビームまたは第2の再生用光ビームの収束位置との位
置関係は常に一定に保たれる。よって、第1の再生用光
ビームにフォーカスサーボとトラッキングサーボをかけ
ると、第1の再生用ビームに他の記録用光ビームまたは
第2の再生用光ビームが連動するので、同様にこれらの
光ビームにもフォーカシングサーボとトラッキングサー
ボをかけることができる。
【0049】第1のレーザ光源22による第1の再生用
光ビームの第1の記録層41からの反射光は、対物レン
ズ28、第2のビームスプリッタ27、第1の波長選択
フィルター26、第1のコリメータレンズ25、第1の
ビームスプリッタ24を経由して第1の光センサ29で
検出される。第1の光センサ29は複数の受光素子から
なっている。第1の光センサ29の出力信号は第1の増
幅回路9で増幅され、この増幅された信号からフォーカ
スエラー信号、トラッキングエラー信号、アドレス信
号、同期信号が検出される。
【0050】また、第2のレーザ光源30による第2の
再生用光ビームの第2の記録層からの反射光は対物レン
ズ28、第2のビームスプリッタ27、第2の波長選択
フィルター33、第2のコリメータレンズ32、第3の
ビームスプリッタ31を経由して第2の光センサ35で
検出される。第2の光センサ35の出力信号は第2の増
幅回路10で増幅され、増幅された信号に所定の信号処
理を施すことで情報信号が再生される。また、第1,第
2のレーザ光源22,30の光路に各々第1,第2の波
長選択フィルタ26,33を配置しているので、第1の
再生用光ビームと第2の再生用光ビームが混合し合うこ
とはなく、第1の記録層41からの反射光は第1の光セ
ンサ29で、第2の記録層42からの反射光は第2の光
センサ35でそれぞれ検出することができる。なお、光
記録媒体1が光磁気ディスクである場合(第2の記録層
42が磁気光学材料から成る場合)、光ヘッド4はこの
他に偏光検出のための素子を備える必要があるが、図5
においてはこれを省略している。また、それ以外の光記
録媒体を使用する場合は、そのような素子は必要としな
い。
【0051】次に、本実施形態の具体的な動作について
説明する。まず、情報信号の記録動作について説明す
る。情報信号の記録に先だってスピンドルモータ2によ
って光記録媒体1を回転させる。また、第1のレーザ駆
動回路7から光ヘッド4の第1のレーザ光源22に再生
用の直流電流を供給し、光記録媒体1の第1の記録層4
1に一定強度の低パワーの第1の再生用光ビームを微小
な光スポットに収束して照射する。第1の記録層41か
らの第1の再生用光ビームの反射光は、前述のように対
物レンズ28、第1のビームスプリッタ26などを経由
して第1の光センサ29で検出される。第1の光センサ
29の検出信号は第1の増幅回路9によって増幅され、
この増幅信号は各々フォーカスエラー検出回路16、ト
ラッキングエラー検出回路17、アドレス信号検出回路
18、同期信号検出回路19に供給される。
【0052】ここで、第1の光センサ29の検出信号に
は光記録媒体1の第1の記録層41に形成されたアドレ
ス信号マークから得られるアドレス信号、同期信号マー
クから得られる同期信号が含まれている。これらのアド
レス信号、同期信号はそれぞれアドレス信号検出回路1
8、同期信号検出回路19によって分離検出される。ま
た、フォーカスエラー検出回路16では第1の光センサ
29を構成する複数の受光素子からの検出信号を用いて
所定の演算処理を行うことによりフォーカスエラー信号
を検出し、トラッキングエラー検出回路17では同様に
第1の光センサ29の各素子の信号を用いて所定の演算
処理を行うことによりトラッキングエラー信号を検出す
る。
【0053】同期信号検出回路19で検出された同期信
号はモータ制御回路12に供給され、モータ制御回路1
2は同期信号を参照し、光記録媒体1を所定の速度で回
転させるようにスピンドルモータ2の回転速度を制御す
る。また、検出されたフォーカスエラー信号及びトラッ
キングエラー信号は、アクチュエータ制御回路11に供
給される。アクチュエータ制御回路11はこれらの信号
に基づいて光ヘッド4内のアクチュエータ34を駆動
し、対物レンズ28をフォーカス方向及びトラッキング
方向に変位させることで第1の再生用光ビームの収束位
置を制御する。これによって、第1のレーザ光源22に
よる第1の再生用光ビームが第1の記録層41の記録ト
ラック上に正確に収束するように、また、記録トラック
に追従して走査するようにフォーカシング制御とトラッ
キング制御を行う。
【0054】一方、移送手段制御回路13では、アドレ
ス信号検出回路18で検出されたアドレス信号と情報信
号を記録すべき位置のアドレスとを比較し、その結果に
基づいて移送手段5を制御する。これによって、磁気ヘ
ッド3及び光ヘッド4は光記録媒体1の記録すべき目的
位置まで移送される。磁気ヘッド3及び光ヘッド4が記
録すべき位置に到達すると、記録動作を開始する。
【0055】情報信号を記録する場合、入力端子T2か
ら記録信号生成回路15に記録すべき情報信号が供給さ
れる。記録信号生成回路15は情報信号にエラー訂正用
の信号を付加し、符号化等の変調を加えて記録信号を生
成する。この際、同期信号検出回路19によって検出さ
れた同期信号(クロック信号)を参照してタイミング制
御を行いながら、磁気ヘッド駆動回路6に記録信号を出
力する。磁気ヘッド駆動回路6はコイル21にこの記録
信号で変調された電流を供給し、磁気ヘッド3は記録信
号に応じて上向きまたは下向きに変化する磁界を発生し
て光記録媒体1の第2の記録層42に垂直に印加する。
【0056】一方、第2のレーザ駆動回路8は光ヘッド
4の第2のレーザ光源30に記録用の直流、または記録
信号に同期したパルス電流を供給する。これにより、第
2の記録層42の情報信号記録領域に第2のレーザ光源
30による一定強度、またはパルス状に点灯する高パワ
ーの記録用光ビームが微小な光スポットに収束して照射
される。記録用光ビームのフォーカシング制御とトラッ
キング制御は、前述のように第1の再生用光ビームのフ
ォーカシング制御動作とトラッキング制御動作に連動し
ている。
【0057】このようにして記録用光ビームを照射し、
記録信号に応じて変調された磁界を印加すると、第2の
記録層42の温度はそのキュリー温度以上に上昇し、磁
化の方向は磁気ヘッド3による印加磁界の方向に配向す
る。そして、光記録媒体1の回転に伴い、冷却する過程
で磁化の方向が固定されて磁化領域が形成される。この
結果、図2(c)に示すように光記録媒体1の回転につ
れて記録トラック上に情報信号に応じて上向きまたは下
向きの磁化領域である情報信号マーク47が次々と形成
されていく。
【0058】次に、情報信号の再生動作について説明す
る。情報信号を再生する場合も記録時と同様に情報信号
の再生に先だってスピンドルモータ2によって光記録媒
体1を回転駆動し、第1のレーザ駆動回路7から光ヘッ
ド4の第1のレーザ光源22に再生用の直流電流を供給
する。これによって、光記録媒体1の第1の記録層41
に第1のレーザ光源22による一定強度の低パワーの第
1の再生用光ビームが微小な光スポットに収束して照射
される。第1の記録層41からの第1の再生用光ビーム
の反射光は、第1の光センサ29で検出され、この検出
信号をもとに、フォーカスエラー検出回路16、トラッ
キングエラー検出回路17、アドレス信号検出回路1
8、同期信号検出回路19でフォーカスエラー信号、ト
ラッキングエラー信号、アドレス信号、同期信号がそれ
ぞれ検出される。アクチュエータ制御回路11では検出
されたフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号
をもとにフォーカス制御とトラッキング制御を行う。
【0059】また、移送手段制御回路13は検出された
アドレス信号と再生すべき目的位置のアドレスに基づい
て移送手段5を制御し、光ヘッド4を光記録媒体1の目
的の位置まで移送する。更に、モータ制御回路12は検
出された同期信号を参照し、光記録媒体1を所定の速度
で回転させるようにスピンドルモータ2の回転を制御す
る。このようにして光ヘッド4は再生すべき位置に到達
し、再生動作を開始する。情報信号を再生する場合、第
2のレーザ駆動回路8から光ヘッド4の第2のレーザ光
源30に再生用の直流電流を供給し、第2の記録層42
に第2のレーザ光源30による一定強度の低パワーの第
2の再生用光ビームを微小な光スポットに収束して照射
する。第2の再生用光ビームのフォーカシング制御とト
ラッキング制御は、記録時と同様に第1のレーザ光源2
2の第1の再生用光ビームのフォーカシング制御動作と
トラッキング制御動作に連動して行う。
【0060】ここで、第2の記録層42の情報信号記録
領域に形成された情報信号マークである磁化領域からの
第2の再生用光ビームの反射光の偏光面は、磁化光学効
果(カー効果)のため、磁化領域の磁化の方向に応じて
回転する。この偏光面の回転を第2の光センサ35によ
って検出する。第2の光センサ35の検出信号は第2の
増幅回路10によって増幅され、同期信号検出回路19
で検出された同期信号(クロック信号)とともに情報信
号再生回路14に供給される。情報信号再生回路14で
は同期信号を参照し、第2の増幅回路10の出力信号を
2値化、復調、エラー訂正等の信号処理を行い、情報信
号を再生する。このようにして情報信号再生回路14は
光記録媒体1の回転につれて第2の記録層42上に記録
されている情報信号を順次再生し、端子T1から出力し
ていく。
【0061】なお、第2の記録層42への情報信号の記
録または再生と、そのために参照するアドレス信号や同
期信号の第1の記録層41からの検出とは時間的に分離
する必要はなく、第1の記録層41への第1の再生用光
ビームの照射と、第2の記録層42への記録用光ビーム
または第2の再生用光ビームの照射とを同時に行うこと
により、情報信号の記録または再生と、そのために参照
するアドレス信号や同期信号検出とを同時に行うことが
できる。こうすることにより、情報信号の記録や再生の
速度を向上することができる。
【0062】また、第1の記録層41のプリフォーマッ
ト領域に形成しておくアドレス信号マーク、同期信号マ
ーク、トラッキング用マークのうちの最短のものの長さ
を、第1の再生用光ビームの光スポット直径(ここでは
1.15μm)の0.4倍(0.46μm)以上として
おけば、検出が可能である。更に、第2の記録層42の
情報信号記録領域に形成する情報信号マーク47の最短
のものの長さは、第2の再生用光ビームの光スポット直
径(ここでは1.00μm)の0.4倍(0.40μ
m)よりも小さくする方が情報信号の記録容量を増大す
る上で望ましい。磁壁移動再生方式を使用する場合は、
情報信号マーク47の最短のものの長さが0.1μm以
下であっても検出が可能であり、例えばトラックピッチ
を0.6μmとすると、直径が120mmの光記録媒体
で情報信号の記録容量は25GB以上になる。
【0063】更に、第1の再生用光ビームと、記録用光
ビームまたは第2の再生用光ビームの波長を異ならせる
ことは、それぞれを波長分離手段(例えば波長選択フィ
ルター)を用いて分離して検出するのに有効である。特
に、第1の再生用光ビームの波長よりも記録用光ビーム
または第2の再生用光ビームの波長を短くするのが望ま
しい。なぜならば、記録用光ビームまたは第2の再生用
光ビームの波長を短くするほど光スポットが小さくなる
ので、高密度で情報信号を記録し、高分解能で再生する
ことが可能となり、結果として情報信号の記録容量をよ
り一層増大させることができる。
【0064】一方、第1の記録層41に記録するアドレ
ス信号、同期信号の量は情報信号よりも少なくて済むた
め、必ずしも第2の記録層42と同等に記録密度を高め
る必要はなく、第1の再生用光ビームの波長は第2の再
生用光ビームの波長よりも長く、光スポットが大きくて
もさしつかえはないからである。むしろ、アドレス信号
や同期信号をより確実に検出するためには、第1の記録
層41のプリフォーマット領域に形成しておくアドレス
信号マーク、同期信号マーク、トラッキング用マークの
うち最短のものを、第2の記録層42の情報信号記録領
域に形成する情報信号マークの最短のものよりも長くし
たほうが望ましい。
【0065】なお、図1の光記録再生装置においては、
第1の再生用光ビームの第1の記録層41からの反射光
からフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
の検出を行い、記録用光ビームまたは第2の再生用光ビ
ームのフォーカシング制御及びトラッキング制御は、第
1の再生用光ビームのフォーカシング制御動作とトラッ
キング制御動作に連動させている。但し、本発明はこれ
に限るものではなく、フォーカスエラー信号の検出のた
めには、記録層には特別なマーク等を形成しておく必要
はないので、記録用光ビームまたは第2の再生用光ビー
ムの第2の記録層42からの反射光からフォーカスエラ
ー信号を検出して記録用光ビームまたは第2の再生用光
ビームのフォーカシング制御を行い、第1の再生用光ビ
ームのフォーカシング制御は記録用光ビームまたは第2
の再生用光ビームのフォーカシング制御動作に連動させ
てもよい。この場合、たとえ第1の記録層41と第2の
記録層42との間隔が所定値と多少異なっていても、記
録用光ビームまたは第2の再生用光ビームを正確に第2
の記録層上に収束させることができる。
【0066】また、トラッキング用ガイドまたはトラッ
キング用マークを第2の記録層42に設けておくことに
より、記録用光ビームまたは第2の再生用光ビームによ
って検出したトラッキングエラー信号に基づいて記録用
光ビームまたは第2の再生用光ビームに対してトラッキ
ング制御を行うことができる。この場合は、第1の再生
用光ビームのトラッキング制御は、記録用光ビームまた
は第2の再生用光ビームのトラッキング制御に連動させ
ればよい。
【0067】更に、以上の実施形態においては、第1の
再生用光ビームの第1の記録層41からの反射光からフ
ォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、アドレ
ス信号、同期信号を検出しているが、第1の記録層41
上に収束し、第1の記録層41を透過した第1の再生用
光ビームの第2の記録層42からの反射光よりフォーカ
スエラー信号、トラッキングエラー信号、アドレス信
号、同期信号を検出してもよい。この場合は、第1の記
録層41の反射率は十分に低くし、トラッキング用ガイ
ド、(またはトラッキング用マーク)、アドレス信号マ
ーク、同期信号マークは、部分的な光の透過率の変化、
または屈折率の変化によって形成するとよい。
【0068】また、以上の実施形態では、第1の記録層
41を第2の記録層42よりも光ヘッド4に近い側に設
け、第1の記録層41を透過させて記録用光ビームまた
は第2の再生用光ビームを第2の記録層42に照射して
いるが、逆に第2の記録層42を第1の記録層41より
も光ヘッド4に近い側に設け、第2の記録層42を透過
させて第1の再生用光ビームを第1の記録層41に照射
してもよい。この場合は、第2の記録層42を光が透過
する薄膜とする必要がある。また、第1の記録層41を
磁気光学材料、相変化材料、または色素材料で構成し、
記録領域にプリフォーマット領域とともに情報信号記録
領域も設ければ、第1の記録層41にも情報信号の追記
または書き換えを行うことができ、記録容量を一層向上
することが可能である。もちろん、この場合は、第1の
レーザ光源22のレーザ光を用いて記録や再生を行う。
【0069】更に、第1の記録層41を色素材料で構成
し、また第1の再生用光ビームの波長と、記録用光ビー
ムまたは第2の再生用光ビームの波長とを異ならせる場
合は、第1の記録層41は第1の再生用光ビームの波長
よりも記録用光ビームまたは第2の再生用光ビームの波
長において透過率が高く、反射率は低い色素材料によっ
て構成するのが望ましい。これにより、記録用光ビーム
または第2の再生用光ビームを第1の記録層41を透過
させ、より効率的に第2の記録層42に照射することが
できる。
【0070】また、以上の実施形態では、第1の記録層
41にその表面形状の部分的な変化によって少なくとも
トラッキング用ガイド、(またはトラッキング用マー
ク)、アドレス信号マーク、同期信号マークのいずれか
を予め形成しているが、光記録媒体としては第1の記録
層41に光学特性の部分的な変化によって少なくともト
ラッキング用ガイド、(またはトラッキング用マー
ク)、アドレス信号マーク、同期信号マークのいずれか
を予め形成してもよい。このような光記録媒体1は、例
えば、第1の記録層41を光の照射によって光の反射
率、透過率、屈折率、偏光特性等の光学特性が変化する
磁気光学材料、相変化材料、フォトリフラクティブ材
料、フォトクロミック色素材料等で構成することができ
る。トラッキング用ガイド、(またはトラッキング用マ
ーク)、アドレス信号マーク、同期信号マークは、光の
照射によって部分的に光学特性を変化させることにより
形成することができる。
【0071】例えば、第1の記録層41をフォトクロミ
ック色素材料(例えば、ジアリールエテン)で構成する
場合、次のような方法でトラッキング用マーク、トラッ
キング用ガイド、アドレス信号マーク、同期信号マーク
を形成することができる。まず、基板40上にフォトク
ロミック色素材料を塗布形成し、第1の記録層41を形
成する。次いで、トラッキング用マーク、トラッキング
用ガイド、アドレス信号マーク、同期信号マークのパタ
ーンが光の透過率の変化によって形成されたマスクを通
して第1の記録層41に紫外線を照射し、第1の記録層
41上に上記パターンを投影する。その結果、紫外線の
照射量に応じてフォトクロミック材料の第1の再生用光
ビームの波長における透過率が変化するので、トラッキ
ング用マーク、トラッキング用ガイド、アドレス信号マ
ーク、同期信号マークを光の透過率の部分的な変化によ
って第1の記録層41上に形成することができる。
【0072】また、以上の実施形態では、光記録媒体1
を第1,第2の記録層で構成しているが、本発明は、こ
れに限ることなく、それ以上の記録層を積層してもよ
い。即ち、第2の記録層と同様に記録、再生が可能な記
録層を更に積層してもよい。なお、この場合は、少なく
とも最終段に位置する記録層(光照射側からみて最後に
位置する記録層)以外は第1の記録層と同様の光透過性
の薄膜を用いるものとする。また、各々の記録層の間に
はスペーシング層を設けてもよいし、設けなくてもよ
い。スペーシング層を設けずに各記録層を密着させる場
合は、各記録層ごとに再生用ビームの波長を異ならせる
などによって各層間のクロストークを低減するのが望ま
しい。
【0073】更に、複数の記録層のうち1つ以上の記録
層に対して同時に情報信号を記録または再生することも
可能であるし、各記録層に個別に記録、再生してもよ
い。1つ以上の記録層に同時に記録、再生する場合は、
同時に記録、再生する記録層の数に対応してレーザ光源
を含む光学系が必要である。トラッキング制御とフォー
カス制御は先の説明のようにいずれか1つの記録層に照
射する光ビームにトラッキングサーボ、フォーカスサー
ボをかけて他の記録層の光ビームはそれに連動させれば
よい。
【0074】一方、個別に記録または再生する場合は、
記録、再生用の光ビームの焦点位置を記録層ごとに切り
換えるための焦点切換手段を設け、記録または再生する
記録層ごとに光ビームの焦点位置を切り換えることによ
って、各々の記録層に記録や再生を行うことが可能とな
る。また、以上の実施形態では、光記録媒体1を光磁気
ディスクとしているが、本発明は、これに限ることな
く、その他の情報信号の記録が可能な光ディスクや光カ
ードにも使用できることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくともプリフォーマット領域からなる記録層からアド
レス信号や同期信号を再生し、再生されたアドレス信号
や同期信号を参照して記録層に記録や再生を行うことに
より、アドレス信号や同期信号の量が増大しても情報信
号記録領域の面積を縮小する必要がなく、情報信号の記
録密度を増大してもそれに応じて情報信号の記録容量を
増大することができる。また、プリフォーマット領域の
アドレス信号や同期信号の再生と他の記録層への記録、
再生を同時に行うことにより、情報信号の記録や再生速
度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録再生装置の一実施形態の構成を
示した図である。
【図2】図1の実施形態に用いられる光磁気媒体の構成
を示した図である。
【図3】図2の光記録媒体の製造方法におけるスタンパ
ー製造工程を説明するための図である。
【図4】図2の光記録媒体の製造方法におけるディスク
複製工程を説明するための図である。
【図5】図1の実施形態の光ヘッドの構成を示した図で
ある。
【図6】従来例の光記録媒体を示した図である。
【図7】図6の光記録媒体の製造方法におけるスタンパ
ー製造工程を説明するための図である。
【図8】図6の光記録媒体の製造方法におけるディスク
複製の工程を説明するための図である。
【図9】従来例の光記録再生装置を示した図である。
【符号の説明】
1 光記録媒体 3 磁気ヘッド 4 光ヘッド 6 磁気ヘッド駆動回路 14 情報信号再生回路 15 記録信号生成回路 16 フォーカスエラー検出回路 17 トラッキングエラー検出回路 18 アドレス信号検出回路 19 同期信号検出回路 22 第1のレーザ光源 23 第2のレーザ光源 40 基板 41 第1の記録層 42 第2の記録層 43 スペーシング層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層を積層して成り、前記複数
    の記録層のうちいずれか1つの記録層は少なくともプリ
    フォーマット領域から構成され、前記プリフォーマット
    領域にアドレス信号、同期信号のうち少なくとも1つの
    信号が形成された光記録媒体に情報信号を記録し、ある
    いは記録された情報信号を再生する光記録再生装置であ
    って、前記プリフォーマット領域に再生用光ビームを照
    射し、前記プリフォーマット領域のアドレス信号、同期
    信号のうち少なくとも1つの信号を再生する手段と、前
    記複数の記録層に記録用光ビームまたは再生用光ビーム
    を照射し、前記再生手段によって再生されたアドレス信
    号、同期信号の少なくとも1つの信号を参照して情報信
    号の記録または情報信号の再生を行う手段とを有するこ
    とを特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録層のうちいずれか1つの
    記録層にトラッキング用のガイドまたはマークが形成さ
    れ、前記トラッキング用のガイドまたはマークが形成さ
    れた記録層に照射する光ビームに前記ガイドまたはマー
    クによってトラッキング制御を行う手段を有し、他の記
    録層に照射する光ビームは、前記トラッキング制御手段
    の制御動作に連動させることを特徴とする請求項1に記
    載の光記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録層のうちいずれか1つの
    記録層に照射する光ビームにフォーカス制御を行う手段
    を有し、他の記録層に照射する光ビームのフォーカス制
    御は、前記フォーカス制御手段の制御動作に連動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記プリフォーマット領域を再生する光
    ビームの波長と、他の記録層に記録または再生する光ビ
    ームの波長とは、互いに異なることを特徴とする請求項
    1に記載の光記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記プリフォーマット領域を再生する光
    ビームの波長は、他の記録層に照射する光ビームの波長
    よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の光記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】 前記プリフォーマット領域に形成された
    アドレス信号または同期信号マークの最短の長さは、前
    記複数の記録層に記録される情報信号マークの最短の長
    さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の光記録
    再生装置。
  7. 【請求項7】 前記プリフォーマット領域に形成された
    アドレス信号または同期信号マークの最短の長さは、前
    記プリフォーマット領域を再生する再生用光ビームのス
    ポット径の0.4倍以上であることを特徴とする請求項
    1に記載の光記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の記録層に記録する情報信号マ
    ークの最短の長さは、前記複数の記録層を再生する再生
    用光ビームのスポット径の0.4倍以下であることを特
    徴とする請求項1に記載の光記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記プリフォーマット領域への再生用光
    ビームの照射と、前記複数の記録層のうち1つ以上の記
    録層への記録または再生用ビームの照射を同時に行い、
    前記プリフォーマット領域からのアドレス信号または同
    期信号の検出と記録層への情報信号の記録または再生を
    同時に行うことを特徴とする請求項1に記載の光記録再
    生装置。
  10. 【請求項10】 前記トラッキング用のガイドまたはマ
    ークは、少なくともプリフォーマット領域から成る記録
    層に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    光記録再生装置。
JP30847397A 1997-11-11 1997-11-11 光記録再生装置 Pending JPH11144254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727951B1 (ko) 2005-07-20 2007-06-14 삼성전자주식회사 다층 정보 저장 매체, 그 사전 기록 방법 및 기록/재생장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100727951B1 (ko) 2005-07-20 2007-06-14 삼성전자주식회사 다층 정보 저장 매체, 그 사전 기록 방법 및 기록/재생장치

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