JPH11143255A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11143255A
JPH11143255A JP10034330A JP3433098A JPH11143255A JP H11143255 A JPH11143255 A JP H11143255A JP 10034330 A JP10034330 A JP 10034330A JP 3433098 A JP3433098 A JP 3433098A JP H11143255 A JPH11143255 A JP H11143255A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上のトナー像を、画像部の状態や
作像モードあるいは転写紙の種類などに係わらず、常に
安定して転写紙に2次転写できるようにする。 【解決手段】 感光体ドラム100上に形成したトナー
像を中間転写ベルト501に1次転写し、そのトナー像
を転写紙Pに2次転写する画像形成装置において、中間
転写ベルト501上のトナー像を帯電する2次転写前帯
電手段(PTC)502を設け、その付加帯電後のトナ
ー像の電位と2次転写バイアスローラ605の電位との
差をほぼ一定に保つように、電位差制御手段900がP
TC電源803および2次転写電源802を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機,プリン
タ,FAXなどの電子写真方式の画像形成装置に関し、
特に中間転写体を用いた画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体を用いた電子写真方式
の画像形成装置としては、感光体である像担持体上に形
成したトナー像を中間転写体に転写し、その中間転写体
上のトナー像を転写紙(記録紙)等の転写材に転写する
ものが知られている。すなわち、像担持体上に形成され
た所定極性に帯電しているトナー像を静電気力を利用し
て中間転写体に転写した後、その中間転写体上のトナー
像を静電気力を利用して転写材上に転写する。
【0003】このような中間転写体を用いた画像形成装
置は、像担持体上に形成したトナー像を中間転写体上に
重ね合わせることができるので、カラー画像を転写材上
に形成するカラー画像形成装置に広く用いられている。
そのカラー画像形成装置では、像担持体上に順次形成さ
れる各色のトナー像を、中間転写体上に重ね合わせて転
写した後、その重ね合わせトナー像を静電気力を利用し
て転写材に一括転写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像形成装
置において、中間転写体上のトナー像を転写材に転写す
るときの転写条件は、通常、転写材への転写率が所定値
以上になる好適転写範囲のほぼ中央になるように設定さ
れる。この転写条件の設定値と上記好適転写範囲の上限
及び下限との差が、中間転写体上のトナー像を転写材に
転写するときの転写余裕度に対応する。この差が大きい
ほど転写余裕度が大きくなる。
【0005】ここで像担持体から中間転写体へトナー像
を転写する1次転写部を通過した後のトナー像が、トナ
ー付着量の異なる部分を含んでいると、中間転写体上の
トナー像内で帯電電位のばらつきが生じる。例えば、中
間転写体上のトナー像がベタ部とハーフトーン部を有す
る場合、ベタ部はトナー(1粒子当たりの帯電量は略均
一)の付着量が多いためハーフトーン部よりも帯電電位
(絶対値)が大きくなる。また、カラー画像形成装置の
場合、中間転写体上のトナー像のうち複数色のトナーが
重ね合わされた部分の帯電電位は、1色のトナーのみが
付着している部分の帯電電位よりも大きくなる。
【0006】さらに、像担持体から中間転写体へトナー
像を転写する1次転写部を通過した後のトナー像内での
帯電電位のばらつきは、中間転写体の表面移動方向にお
ける1次転写部の隣接下流側で生じる剥離放電によって
も発生する場合がある。
【0007】このように中間転写体上のトナー像内に帯
電電位のばらつきがあると、転写特性が互いに異なる部
分が同一トナー像内に存在することになる。この転写特
性の異なるすべての部分を同じ転写条件下で転写材に転
写しようとすると、トナー像全体を転写率が所定値以上
の転写率で転写することができる転写条件の範囲が狭く
なるため、トナー像全体に対する転写余裕度が低下し、
トナー像を転写材に安定して転写できなくなる。
【0008】図12は、ベタ部(曲線a)及びハーフト
ーン部(曲線b)に対する転写電流と転写率との関係を
示す転写特性を示す先図である。図中の符号A及びBで
示した幅は、各部をそれぞれ転写率80%以上で転写材
に転写することができる転写電流の範囲であり、転写余
裕度は比較的大きい。ところが、両転写特性の曲線がず
れているため、上記2つの部分をともに転写率80%以
上で転写することができる転写電流の範囲は、図中の符
号Cで示す幅になる。それは、A及びBで示した幅より
かなり狭くなり、転写余裕度が低下する。
【0009】さらに、転写材の電気抵抗などの電気的特
性も必ずしも一定ではないが、中間転写体上の画像部に
与える電位を、転写材の電気的特性に対応させていない
ため、転写材が変わると2次転写時における転写電界の
大きさが変化し、2次転写時に安定した転写性を維持す
ることができないという問題もあった。
【0010】また、像担持体上に形成したトナー像の中
間転写体への重ね回数に応じて1次転写電圧の条件は変
化し、中間転写体上の画像部の電位はトナー重ね回数ご
とに異なるのが普通である。例えば、4色重ね作像時に
最適となる中間転写体への帯電条件のまま1色のみの作
像を行うと、中間転写体上の画像部が帯電過多となり、
2次転写画像が悪化するといった問題が生じてしまう。
【0011】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
なされたものであり、上述のような中間転写体を用いた
画像形成装置において、像担持体から転写した中間転写
体上のトナー像内に帯電電位のばらつきがあっても、そ
のトナー像を転写材に転写するときの転写余裕度の低下
を抑え、中間転写体上のトナー像を転写材に安定して転
写できるようにして、画質の向上を図ることを目的とす
る。
【0012】また、使用する転写紙の厚さなどの種類が
変わったり、作像モード(モノクロ,2色カラー,フル
カラーなど)が変わっても、画質の劣化が生じないよう
にすることも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、像担持体上に形成したトナー像を中間転写
体に1次転写し、該中間転写体上のトナー像を転写材に
2次転写する画像形成装置において、上記中間転写体上
の2次転写前のトナー像を帯電する2次転写前帯電手段
と、中間転写体上の1次転写後2次転写前における画像
部の電位と2次転写を行なうための2次転写手段の電位
との差をほぼ一定の値に保つように、上記2次転写前帯
電手段の出力と2次転写手段への印加電圧を制御する電
位差制御手段とを設けたものである。
【0014】また、上記電位差制御手段が、転写材の種
類に応じて上記2次転写前帯電手段の出力を変化させる
手段を有するとよい。あるいは、転写材の電気的特性を
検出する手段を設け、上記電位差制御手段が、その検出
された転写材の電気的特性に応じて上記2次転写前帯電
手段の出力を変化させる手段を有するようにしてもよ
い。
【0015】さらに、上記電位差制御手段が、中間転写
体上のトナー重ね回数に応じて上記2次転写前帯電手段
の出力を変化させる手段を有することもできる。あるい
はまた、上記電位差制御手段が、転写材の種類又は電気
的特性と中間転写体上のトナー重ね回数とに応じて前記
2次転写前帯電手段の出力を変化させるようにすること
もできる。
【0016】この発明によるこれらの画像形成装置にお
いては、像担持体から転写した中間転写体上のトナー像
の電位とそれを転写材に2次転写するための2次転写手
段の電位との差をほぼ一定の値に保つことにより、中間
転写体上に1次転写されたトナー像内に帯電電位にばら
つきがあっても、該中間転写体上のトナー像を転写材に
転写するときの転写特性を、該トナー像の各部に亘って
ほぼ一定にする。それによって、トナー像を転写材に転
写するときの転写余裕度の低下を抑え、該トナー像を安
定して転写できる。
【0017】また、転写材の種類(特に厚さ)による電
気抵抗などの電気的特性に応じて、例えば高抵抗の転写
材に2次転写する場合には、中間転写体上のトナー像に
対する転写前帯電手段の出力を大きくするように制御す
ることによって、2次転写不足を低減することができ
る。
【0018】さらに、中間転写体上のトナー重ね回数に
応じて2次転写前帯電手段の出力を変化させ、例えば1
色作像時には中間転写体上のトナー像の帯電電位の増加
を小さめにし、4色重ね作像時にはその帯電電位の増加
を大きくすることにより、常に安定した2次転写を行な
うことができる。
【0019】しかし、中間転写体上に形成されるトナー
像は像担持体に付着したトナー像に比べて付着力が弱
く、遊離しやすい状態になっており、しかもフルカラー
モードの場合には、そのトナー像が転写紙に転写される
までに中間転写体が2次転写前帯電手段の位置を3度通
過することになる。その際、中間転写体から遊離したト
ナーが2次転写前帯電手段に付着し、その特性が損なわ
れることがある。
【0020】そこで、この点を改善するため、上記のよ
うな画像形成装置において、上記2次転写前帯電手段
が、放電ワイヤと、該放電ワイヤを囲む導電性部材から
なるケーシングと、放電ワイヤと中間転写体との間に介
在させるグリッド電極とを備えており、記中間転写体上
の2次転写前のトナー像を帯電するために放電ワイヤに
コロナ放電をさせるとき以外のときに、上記放電ワイ
ヤ,ケーシング,およびグリッド電極のうちの少なくと
も一つにトナーの帯電極性と同一極性のバイアス電圧を
印加する汚れ防止用バイアス電圧印加手段を設けたもの
も提供する。
【0021】その汚れ防止用バイアス電圧印加手段は、
2次転写前帯電手段の放電ワイヤにコロナ放電をさせる
とき以外のときであって、該2次転写前帯電手段の位置
をトナー像が通過する時に上記バイアス電圧を印加する
ようにするとよい。
【0022】また、この汚れ防止用バイアス電圧印加手
段を、上記バイアス電圧を2次転写前帯電手段のグリッ
ド電極に印加する手段とするとよく、その場合にグリッ
ド電極に印加するバイアス電圧を、2次転写前帯電手段
の位置を通過する中間転写体の帯電電位と略同電位か絶
対値が該帯電電位より大きい電圧とするのが望ましい。
さらに、そのグリッド電極に印加するバイアス電圧を、
中間転写体上のトナー像の一次転写回数に応じて変化さ
せるようにするとよい。
【0023】あるいは、上記汚れ防止用バイアス電圧印
加手段を、上記バイアス電圧を2次転写前帯電手段の放
電ワイヤに印加する手段とし、そのバイアス電圧を上記
放電ワイヤが放電を開始する電圧より小さくしてもよ
い。このような汚れ防止用バイアス電圧印加手段を設け
ることによって、2次転写を行なわずに中間転写体が回
動して1次転写を繰り返す際に、中間転写体上のトナー
像から遊離したトナーによって2次転写前帯電手段が汚
れるのわ防止することができ、その帯電特性が損なわれ
ることがなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明を画像形成装置で
ある電子写真式カラー複写機(以下「カラー複写機」と
いう)に適用した場合の実施形態について、図面を参照
して説明する。
【0025】図1は、この発明の第1の実施形態に係る
カラー複写機の主要部である画像形成部の概略構成図で
ある。このカラー複写機は、図1に示す画像形成部のほ
か、図示しないカラー画像読取部(以下「カラースキャ
ナ」という)、給紙部及びこれらを駆動制御する制御部
などによって構成されている。
【0026】上記カラースキャナは、原稿のカラー画像
情報を、例えばレッド,グリーン,ブルー(以下、それ
ぞれ「R」,「G」,「B」という)の色分解光ごとに
読み取り、電気的な画像信号に変換する。そして、この
カラースキャナで得たR,G,Bの色分解画像信号の強
度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換
処理を行ない、ブラック,シアン,マゼンタ,イエロー
(以下、それぞれ「Bk」,「C」,「M」,「Y」と
いう)のカラー画像データを得る。
【0027】図1の画像形成部は、像担持体としての感
光体ドラム100、帯電手段としての帯電チャージャ2
00、クリーニングブレード及びファーブラシからなる
感光体クリーニング装置300、露光手段としての図示
しない書き込み光学ユニット、現像手段としてのリボル
バ現像ユニット400、中間転写ユニット500、2次
転写ユニット600、及び定着ローラ対701を用いた
定着ユニット700などで構成されている。
【0028】感光体ドラム100は図中に矢印で示すよ
うに半時計方向に回転し、その周囲には、帯電チャージ
ャ200、感光体クリーニング装置300、リボルバ現
像ユニット400の選択された現像機、中間転写ユニッ
ト500の中間転写体としての中間転写ベルト501な
どが配置されている。
【0029】また、書き込み光学ユニットは、カラース
キャナからのカラー画像データを光信号に変換して、帯
電チャージャ200によって一様に帯電された感光体ド
ラム100の表面に、原稿の画像に対応したレーザ光L
を照射して光書き込みを行ない、感光体ドラム100の
表面に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット
は、例えば、光源としての半導体レーザ、レーザ発光駆
動制御部、ポリゴンミラーとその回転用モータ、f/θ
レンズ、反射ミラーなどによって構成することができ
る。
【0030】また、上記リボルバ現像ユニット400
は、Bkトナーを用いるBk現像機401、Cトナーを
用いるC現像機402、Mトナーを用いるM現像機40
3、Yトナーを用いるY現像機404、及びユニット全
体を反時計回りに回転させる現像リボルバ駆動部などに
よって構成されている。
【0031】このリボルバ現像ユニット400に設置さ
れた各現像機401〜404は、静電潜像を現像するた
めに現像材の穂を感光体ドラム100の表面に接触させ
て回転する現像材担持体としての現像スリーブと、現像
剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像材パドル、
及び現像スリーブを矢印で示す時計方向に回転させる現
像スリーブ駆動部などで構成されている。
【0032】この実施形態では、各現像機401〜40
4内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負
極性に帯電され、また、各現像スリーブには図示しない
現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源により
負の直流電圧Vdc(直流成分)に交流電圧Vac(交
流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印加され、各
現像スリーブが感光体ドラム100の金属基体層に対し
て所定電位にバイアスされている。
【0033】カラー複写機本体の待機状態では、リボル
バ現像ユニット400はBk現像機401が現像位置に
位置するホームポジションで停止しており、コピースタ
ートキーが押されると、原稿画像データの読み取りを開
始し、そのカラー画像データに基づいて、レーザ光Lに
よる光書き込みすなわち静電潜像形成が始まる(以下、
Bk画像データによる静電潜像を「Bk静電潜像」とい
う。C,M,Yについても同様)。
【0034】このBk静電潜像の先端部から現像可能に
すべく、Bk現像位置に静電潜像の先端部が到達する前
に、Bk現像スリーブの回転を開始してBk静電潜像を
Bkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像の現
像動作を続けるが、Bk静電潜像の後端部がBk現像位
置を通過した時点で、速やかに次の色の現像機が現像位
置にくるまで、リボルバ現像ユニット400が回転す
る。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像
の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
【0035】中間転写ユニット500は、後述する複数
のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト
501などで構成されている。この中間転写ベルト50
1の周りには、2次転写前帯電手段としてのプレ転写チ
ャージャ(以下「PTC」という)502、2次転写ユ
ニット600の転写材担持体である2次転写ベルト60
1、2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスロー
ラ605、中間転写体除電手段であるベルト除電チャー
ジャ503、中間転写体クリーニング手段であるベルト
クリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段である潤
滑剤塗布ブラシ505などが対向するように配設されて
いる。
【0036】この中間転写ベルト501は、1次転写電
荷付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベル
ト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、
2次転写対向ローラ510、クリーニング対向ローラ5
11、及び1次転写前除電手段であるベルト除電ローラ
512に張架されている。各ローラは導電性材料で形成
され、1次転写バイアスローラ507以外の各ローラは
接地されている。
【0037】1次転写バイアスローラ507には、定電
流または定電圧制御された1次転写電源801により、
トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流ま
たは電圧に制御された転写バイアスが印加されている。
また、中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータ
によって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ5
08により、矢印方向に駆動される。
【0038】1次転写バイアスローラ507とベルト駆
動ローラ508との間の中間転写ベルト501の表面に
近接して、表面電位計520を配設し、それに対向させ
て中間転写ベルト501の裏面に接するように接地され
た対向ローラ521を設けている。この表面電位計52
0によって、中間転写ベルト501上に1次転写された
トナー像の電位を測定する。
【0039】また、この中間転写ベルト501は、図2
の断面図に示すように、表層501a,中間層501
b,およびベース層501cからなる多層構造のベルト
材で構成されている。感光体ドラム100に接触する外
周面側が表層501aであり、内周面側がベース層50
1cである。また、中間層501bとベース層501c
との間には、両層を接着するための接着層501dが介
在している。
【0040】感光体ドラム100上のトナー像を中間転
写ベルト501に転写する転写部(以下「1次転写部」
という)では、1次転写バイアスローラ507及びベル
ト除電ローラ512で中間転写ベルト501を感光体ド
ラム100側に押し当てるように張架することにより、
感光体ドラム100と中間転写ベルト501との間に所
定幅のニップ部を形成している。また、このニップ部の
中間転写ベルト501の内周面には、1次転写部除電手
段として接地したベルト除電ブラシ513を当接させて
いる。
【0041】また、図3に示すように、1次転写部のニ
ップの幅Wn及びこのニップ部のベルト移動方向(矢印
方向)下流端からベルト除電ブラシ513の当接位置ま
での距離Lは、所定の転写条件が得られるように設定す
る。
【0042】PTC502は、放電ワイヤ502aと、
その放電ワイヤ502aと中間転写ベルト501との間
に介在させるグリッド電極502bと、放電ワイヤ50
2a囲む導電部材からなるケーシングとを備え、PTC
電源803によって、放電ワイヤ502aに中間転写ベ
ルト501上のトナー像の帯電極性と同極性の直流高電
圧(この例では負電圧)が印加され、コロナ放電する。
【0043】このPTC502は、1次転写部で感光体
ドラム100から転写された中間転写ベルト501上の
トナー像を転写材である転写紙に転写する前に、均一に
帯電させるための2次転写前帯電手段である。なお、グ
リッド電極502bに印加するバイアス電圧によって、
このPTC502の出力を制御できる。
【0044】ベルト除電チャージャ503としては、A
C電圧のみ又はAC+DC電圧を印加した放電機を用い
る。また、ベルトクリーニングブレード504は、中間
転写ベルト501のクリーニング対向ローラ511に張
架されている部分に対して、図示しない隣接機構により
当接する位置とそれから離間する位置とに切り替えられ
るようになっている。
【0045】これらのベルト除電チャージャ503及び
ベルトクリーニングブレード504は、次のようにON
/OFF制御される。例えば、フルカラー画像を一枚形
成する場合には、2次転写終了後、少なくとも中間転写
ベルト501が1周するまで、ベルト除電チャージャ5
03をONにし、ベルトクリーニングブレード504を
中間転写ベルト501に当接させる。
【0046】また、モノカラー画像を1枚形成する場合
には、1次転写終了後、少なくとも中間転写ベルト50
1が1周するまで、ベルト除電チャージャ503をON
にし、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベ
ルト501に当接させる。さらに、モノカラー画像のリ
ピート形成の場合には、1次転写終了後、次のトナー像
の先端が除電位置及びクリーニング位置にそれぞれ到達
するまで、ベルト除電チャージャ503をONにし、ベ
ルトクリーニングブレード504を中間転写ベルト50
1に当接させる。
【0047】潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に成型さ
れた潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、
この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布す
るものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中間転
写ベルト501に対して隣接可能に構成され、所定のタ
イミングで中間転写ベルト501に接触するように制御
される。
【0048】2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602,603,604に張架された2次転写ベル
ト601等で構成され、中間転写ベルト501の支持ロ
ーラ602と603間の張架部が2次転写対向ローラ5
10に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ
602,603,604の一つは、図示しない駆動手段
によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ロ
ーラにより2次転写ベルト601が図中に矢印で示す方
向に駆動される。
【0049】2次転写バイアスローラ605は2次転写
手段であり、2次転写対向ローラ510との間に中間転
写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持するよう
に配設され、定電流制御される2次転写電源802によ
って所定電流の転写バイアスが印加されている。また、
上記2次転写ベルト601及び2次転写バイアスローラ
605が、2次転写対向ローラ510に対して圧接する
位置と離間する位置とを取り得るように、支持ローラ6
02及び2次転写バイアスローラ605を矢印方向に駆
動する図示しない離接機構が設けられている。その離間
位置にある2次転写ベルト601および支持ローラ60
2を、図1中に2点鎖線で示している。
【0050】650はレジストローラ対であり、2次転
写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ510と
に挟持された中間転写ベルト501と2次転写ベルト6
01の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙P
を送り込む。このレジストローラ対650の上流側の転
写紙搬送路に、転写紙の電気抵抗を測定するため抵抗測
定器660を配設している。
【0051】2次転写ベルト601の定着ローラ対70
1側の支持ローラ603に張架されている部分には、転
写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転
写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607
とが対向している。また、2次転写ベルト601の図中
下側の支持ローラ604に張架されている部分には、転
写材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレー
ド608が当接している。
【0052】転写紙除電チャージャ606は、転写紙に
保持されている電荷を除電することにより、転写紙自体
のこしの強さで転写紙を2次転写ベルト601から良好
に分離できるようにするものである。ベルト除電チャー
ジャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷
を除電するものである。また、上記クリーニングブレー
ド608は、2次転写ベルト601の表面に付着した付
着物を除去してクリーニングするものである。
【0053】電位差制御手段900は、表面電位計52
0にょつて検出される中間転写ベルト501上に1次転
写されたトナー像の電位と、および抵抗測定器660に
よって測定されるレジストローラ対650に挟持されて
待機する転写紙の電気抵抗率と、このカラー複写機全体
の制御を司るメイン制御部からのトナー重ね回数(作像
モード)の情報とを入力して、PTC電源803と2次
転写電源802を制御する。
【0054】すなわち、この電位差制御手段900は、
中間転写ベルト501上の1次転写後2次転写前におけ
る画像部であるトナー像の電位と、2次転写手段である
2次転写バイアスローラ605の電位との差をほぼ一定
の値に保つように、PTC電源803によるPTC50
2のチャージワイヤ502aへの印加電圧および2次転
写電源802による2次転写バイアスローラ605への
印加電圧を制御する。
【0055】また、転写紙の電気的特性である電気抵抗
率又はトナー重ね回数、あるいはその両方に応じてPT
C電源803を制御し、PTC502による中間転写ベ
ルト501上のトナー像に対する帯電電位を適正に制御
する。
【0056】この電位差制御手段900の具体例を図4
に示す。この例は、CPU901,ROM902,RA
M903,およびI/Oインタフェース904とからな
るマイクロコンピュータを電位差制御手段900として
いる。そのI/Oインタフェース904は、A/D変換
回路およびD/A変換回路を含み、表面電位計520お
よび抵抗測定器660の各検出信号と、メイン制御部か
らのトナー重ね回数の情報を入力し、PTC電源803
および2次転写電源802にそれぞれ制御信号を出力す
る。
【0057】このように構成したカラー複写機におい
て、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム1
00は、図示しない駆動モータによって矢印で示す反時
計方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト駆動
ローラ508によって矢印で示す時計回りに回転され
る。その中間転写ベルト501の回転に伴ってBkトナ
ー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー
像形成が行われ、最終的にBk,C,M,Yの順に中間
転写ベルト501上に重ねてトナー像が形成される。
【0058】例えばBkトナー像形成は次のように行わ
れる。帯電チャージャ200は、コロナ放電によって感
光体ドラム100の表面を負電荷で所定電位に一様に帯
電する。そして、図示しない書き込み光学ユニットによ
り、Bkカラー画像信号に基づいてレーザ光によるラス
タ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一
様帯電された感光体ドラム100の表面の露光された部
分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像
が形成される。
【0059】このBk静電潜像に、Bk現像機401の
Bk現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触する
ことにより、感光体ドラム100の電荷が残っている部
分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光さ
れた部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkト
ナー像が形成される。この感光体ドラム100上に形成
されたBkトナー像は、感光体ドラム100と接触状態
で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に転写
される。以下、感光ドラム100から中間転写ベルト5
01へのトナー像の転写を「ベルト転写」という。
【0060】上記ベルト転写後の感光体ドラム100の
表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体
ドラム100の再使用に備えて、感光体クリーニング装
置300で清掃される。
【0061】感光体ドラム100側ではBk画像形成工
程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカ
ラースキャナによるC画像データの読み取りが始まり、
そのC画像データによるレーザー光書き込みによって、
感光体ドラム100の表面にC静電潜像を形成する。そ
して、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つ
C静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニッ
ト400の回転動作が行なわれ、C現像機402が現像
位置にセットされ、C静電潜像がCトナーで現像され
る。
【0062】以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、
C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像機
401の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転動作
を行ない、次のM現像器403を現像位置に移動させ
る。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に
到達する前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工
程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、
静電潜像形成、現像の動作が上述のBK,Cの工程と同
様であるので説明は省略する。
【0063】中間転写ベルト501上には、感光体ドラ
ム100上に順次形成されるBk,C,M,Yのトナー
像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それ
により、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね
合わされたトナー像が形成される。この中間転写ベルト
501上の重ね合わせトナー像は、表面電位計520に
よってその電位が検知されて、その電位が制御手段90
0に入力され、PTC502で均一な電位になるように
帯電された後、次の2次転写工程において転写紙に一括
転写される。
【0064】上記画像形成動作が開始される時期に、転
写紙Pは図示しない転写紙カセット又は手差しトレイ等
の給紙部から給送され、レジストローラ対650のニッ
プで待機している。そのとき抵抗測定器660によっ
て、その転写紙Pの抵抗率が測定されて制御手段900
に入力される。2次転写対向ローラ510及び2次転写
バイアスローラによりニップが形成された2次転写部に
中間転写ベルト501上のトナー像の先端がさしかかる
ときに、ちょうど転写紙Pの先端がこのトナー像の先端
に一致するようにレジストローラ対650が駆動され、
転写紙Pとトナー像とのレジスト合わせが行われる。
【0065】そして、転写紙Pが中間転写ベルト501
上のトナー像と重ねられて2次転写部を通過する。この
とき、2次転写電源802によって2次転写バイアスロ
ーラ605に印加される電圧による転写バイアスによ
り、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写
紙上に一括転写される。
【0066】そして、2次転写ベルト601の移動方向
における2次転写部の下流側に配置した転写紙除電チャ
ージャ606との対向部を通過するとき、転写紙Pは除
電され、中間転写ベルト501から剥離して定着ローラ
対701に向けて送られる。この定着ローラ対701の
ニップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排出ロ
ーラ対で装置本体外に送り出され、図示しないコピート
レイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得
る。
【0067】一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム1
00の表面は、感光体クリーニング装置300でクリー
ニングされ、図示しない除電ランプで均一に除電され
る。また、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転写
ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない接
離機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベル
トクリーニングブレード504によってクリーニングさ
れる。
【0068】ここで、リピートコピーのときは、カラー
スキャナの動作及び感光体ドラム100への画像形成
は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、
所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成
工程に進む。また、中間転写ベルト501の方は、1枚
目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き
続き、表面の上記ベルトクリーニングブレード504で
クリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベ
ルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動
作になる。
【0069】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像
ユニット400の所定色の現像器のみを現像作動状態に
して、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベ
ルト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピー
動作を行なう。
【0070】次に、上記転写前帯電手段として用いるP
TC502の作用について、図5,図6,および図7を
参照して説明する。なお、これらの図において、上側は
2次転写前の中間転写体(ベルト)501の表面電位す
なわち画像部の電位を示し、0〜−1400V程度の負
電位である。下側は2次転写バイアスで、500〜20
00V程度の正電位である。
【0071】感光体ドラム100から転写された中間転
写ベルト501上のトナー像は、ハーフトーン部及びベ
タ部を含んでいたりするため、同一画像内で帯電したト
ナー(トナー粒子当たりの帯電量は略均一)の付着量
(密度)が大きく異なる場合があり、その場合、図5に
破線で示すように中間転写ベルト501の表面電位すな
わち画像部の電位がばらつく。すなわち、ベタ部の電位
はハーフトーン部の電位より絶対値が大きくなる。
【0072】また、中間転写ベルト501の移動方向に
おける1次転写部の隣接下流側の空隙に発生する剥離放
電により、1次転写後の中間転写ベルト501上のトナ
ー像内に帯電電位にばらつきが発生する場合もある。
【0073】このように中間転写ベルト501上の画像
部の電位にばらつきが発生すると、2次転写バイアスV
bを一定にしたときの、中間転写ベルト501上の画像
部の電位と2次転写バイアスVbの差VDがばらつき、
中間転写ベルト501上のトナー像を転写紙に転写する
転写部(以下、「2次転写部」という)における転写余
裕度を低下させてしまう。
【0074】また、図6に破線で示すように、トナーの
重ね合わせ回数が異なると(図示の例ではトナーの重ね
合わせ回数が2回の2Cモードと、4回の4Cモー
ド)、中間転写ベルト501上の画像部のトナーの付着
密度が変わり、その電位も変わる。例えば、2Cモード
のときより3Cモードのときの方が画像部の電位の絶対
値が大きくなる。このような中間転写ベルト501上の
画像部の電位の変動によっても、その画像部の電位と2
次転写バイアスVbの差VDがばらつき、2次転写部に
おける転写余裕度が低下し、安定した2次転写ができな
くなる恐れがある。
【0075】さらに、転写紙の厚さ等の種類が異なる
と、その抵抗率等の電気的特性が異なるため、2次転写
ローラ605に同じ2次転バイアスを印加しても実効転
写バイアス値が変化する。例えば使用する転写紙が厚紙
の場合には、普通紙(中厚紙)の場合よりも電気抵抗が
高いため、実効転写バイアス値が小さくなる。それによ
って、実効転写バイアスが不足して安定した2次転写を
行なえなくなることがある。
【0076】そこで、この実施形態では、制御手段90
0が、表面電位計520によって検出される中間転写ベ
ルト501の表面電位から、同一画像内の電位の最大値
(ベタ部に相当する)を検知して、図5に示すように絶
対値がそれより幾分大きい所定の負電位Vsに画像全体
の電位をするように、PTC電源803の印加電圧を制
御してPTC502の出力をを制御する。このとき、ハ
ーフトーン部にもベタ部にも同じ付加帯電を行なって
も、トナー像の電位の絶対値が小さいハーフトーン部の
電位の絶対は大きく増加し、トナー像の電位の絶対値が
大きいベタ部の電位の増加は小さくなるため、全体にほ
ぼ均一な負電位Vsになる。
【0077】したがって、図5に示すように転写紙へ転
写する前の中間転写ベルト501上のトナー像をPTC
502によって付加帯電することにより、同一トナー像
内の帯電電位のばらつきを解消して(略一定の負電位V
sにし)、2次転写電源802によって2次転写バイア
スローラ605に印加する電圧、すなわち2次転写バイ
アスVbも一定に制御すれば、PTC502を通過した
後の中間転写ベルト501の表面の負電位Vsとの差V
Dはほぼ一定になり、2次転写部における転写余裕度を
向上させることができる。それによって、中間転写ベル
ト501上のトナー像を、画像の状態に係わらず転写紙
Pに安定して転写することができる。
【0078】また、図6に示すように、2Cモードにお
ける2次転写前の中間転写ベルト501上のトナー像の
電位を上述の場合と同様にほぼ一定の負電位Vs2にし、
4Cモードにおいても同様にしてその電位をほぼ一定の
負電位Vs4にすると、Vs2<Vs4になってしまうので、
その差だけ、各モードにおける2次転写バイアスローラ
605の電位すなわち2次転写バイアスVb2とVb4を、
Vb4がVb2よりを小さくなるように2次転写電源802
を制御して、Vs2とVb2の電位差VDと、Vs4とVb4の
電位差VDがほぼ同じになるようにする。
【0079】勿論、単色モード、2Cモード、3Cモー
ド、4Cモードのそれぞれに応じて、PTC502によ
る帯電量すなわち均一にする画像部の帯電電位を変化さ
せ、その変化に応じて2次転写バイアスローラ605の
電位を制御して、その電位差をほぼ一定にするとよい。
このようにすることにより、作像モードに係わらず、2
次転写部における転写余裕度を向上させることができ、
中間転写ベルト501上のトナー像を、常に転写紙Pに
安定して転写することができる。
【0080】また、実際に2次転写前の中間転写ベルト
501上のトナー像の電位を表面電位計520によって
検出し、その結果を制御手段900へ入力させる実施形
態について説明したが、これらの各モードの指定あるい
は実行はメイン制御部で判るので、その情報を制御部9
00へ入力させて、それに応じてPTC502の出力を
予め記憶させたデータに基づいて変化させるようにして
もよい。さらに、この制御手段900機能を、この複写
機全体の制御を司るメイン制御部のマイクロコンピュー
タに持たせるようにしてもよい。
【0081】さらに、この実施形態においては、抵抗測
定器660によって測定される転写紙Pの電気抵抗率に
応じて、PTC502の出力を変化させ、例えば図7に
示すように、電気抵抗率が比較的小さい普通紙(中厚
紙)を使用するときの2次転写前帯電後の中間転写ベル
ト501の表面電位をVsaとしたとき、電気抵抗率が比
較的大きい厚紙を使用するときの2次転写前帯電後の中
間転写ベルト501の表面電位をVsaより絶対値が大き
いVsbとするように、PTC502の出力を変化させ
る。
【0082】そして、2次転写バイアスローラ605の
電位すなわち2次転写バイアスVbは変えないようにす
れば、普通紙を使用する場合の上記表面電位Vsaとの差
VDaより、厚紙を使用する場合の上記表面電位Vsbと
の差VDbの方が大きくなる。しかし、2次転写部にお
ける転写紙の電気抵抗率が大きいため、実効転写バイア
ス値は略同じになり、紙厚の相違に係わらず安定した2
次転写を行なうことができる。
【0083】この場合、抵抗測定器660によって、転
写紙の電気抵抗率を実際に測定しなくても、操作パネル
から厚紙モードが指定された場合には、PTC502の
出力を所定量だけ大きくするように制御しても、実用上
有効である。
【0084】次に、上記実施形態に係るカラー複写機の
より具体的な実施例について説明する。中間転写ベルト
501として、厚さ0.15mm、幅368mm及び内
周長565mmの中間転写ベルトを用い、この中間転写
ベルト501の移動速度を200mm/secに設定し
た。
【0085】また、図2に示した中間転写ベルト501
の表層501aは厚さ1μm程度の絶縁層で形成し、中
間層501bはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)から
なる厚さ75μm程度の絶縁層(体積抵抗率:約1013
Ωcm)で形成し、ベース層501cはPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)及び酸化チタンからなる厚さ75μ
m程度の中抵抗層(体積抵抗率:108 〜1011Ωc
m)で形成した。このような材質で形成した中間転写ベ
ルト全体の体積抵抗率を測定したところ、107〜10
12Ωcmであった。
【0086】また、1次転写バイアスローラ507とし
てはニッケルメッキの金属ローラを用い、ベルト除電ロ
ーラ512としては金属ローラを用い、その他のローラ
としては金属ローラ又は導電性樹脂ローラを用いた。ま
た、1次転写バイアスローラ507には、例えば第1色
目のトナー像に対して1.0kV、第2色目のトナー像
に対して1.3〜1.4kV、第3色目のトナー像に対
して1.6〜1.8kV、第4色目のトナー像に対して
1.9〜2.2kVというように、適切な大きさの直流
の転写バイアスを印加した。
【0087】また、図3に示した1次転写部のニップ幅
Wnは10mmに設定し、そのニップ部のベルト移動方
向下流端からベルト除電ブラシ513の当接位置までの
距離Lは7mmに設定した。また、ベルト除電ブラシ5
13としては、カーボン含有樹脂繊維が植設された導電
性のものを用いた。
【0088】また、PTC502としてはグリッド電極
付きのチャージャを用いた。このPTC502に対し
て、PTC電源803により中間転写ベルト501上の
トナー像の帯電極性と同極性の直流電圧を印加した。よ
り具体的には、中間転写ベルト501上のトナー像を転
写紙Pに2次転写する前に、そのトナー像がPTC50
2の位置を通過する際に、チャージワイヤ502aに対
して−500μAに定電流制御された直流電圧を印加し
てコロナ放電させ、グリッド電極502bに対して0〜
−3kVの範囲内で設定した直流電圧を印加してその出
力を制御する。
【0089】また、2次転写バイアスローラ605とし
ては、導電性スポンジ又は導電性ゴムからなる表面層
と、金属又は導電性樹脂からなるコア層とを有するロー
ラを用い、このローラに10〜20μAに定電流制御さ
れた転写バイアスを印加した。また、2次転写ベルト6
01としては、PVDF(ポリフッ化ビリニデン)で形
成された厚さが100μm、体積抵抗率が1013Ωcm
のベルト材を用いた。
【0090】また、転写紙除電チャージャ606として
は、図示しない電源によりAC電圧のみ又はAC+DC
電圧を印加した放電器を用い、ベルト除電チャージャ6
07としても、図示しない電源によりAC電圧のみ又は
AC+DC電圧を印加した放電器を用いた。また、クリ
ーニングブレード608は、2次転写ベルト601の支
持ローラ604にかけ回されている部分に対してカウン
ター方式で当接させる。
【0091】次に、この発明の第2の実施形態を図8乃
至図11を参照して説明する。前述の第1の実施形態に
おいて、中間転写ベルト501上に形成されたトナー像
は、像担持体である感光体ドラム100上に付着したト
ナーに比べ、付着力が弱く遊離しやすい状態となってい
る。その上フルカラーモードでは、転写紙Pに転写され
るまでトナーを付着させた中間転写ベルト501がPT
C502の位置を3回通過することになる。
【0092】この中間転写ベルト501上のトナー像が
PTC502の位置を通過するときに、中間転写ベルト
501への付着力の弱さに起因する遊離トナーが発生す
る恐れがある。特に多色重ね部は数層のトナーが付着し
ているため顕著である。PTC502による帯電はは2
次転写前の工程にのみ行なわれており、1色目から3色
目まではこの遊離トナー(負帯電)が、中間転写ベルト
501の帯電電位(−300V〜−900V)とPTC
502のアースされたグリッド電極502bとの電位差
により形成される電界によって、グリッド電極502b
に付着する。この付着トナーによりグリッド電極の電位
制御性が損なわれ2次転写不良となる恐れがある。
【0093】そこで、この発明の第2の実施形態は上記
の点を改善したものであり、図8はこの第2の実施形態
を示す図1と同様なカラー複写機の概略構成図である。
この図において、図1と同じ部分には同一の符号を付し
てあり、それらの説明は省略する。
【0094】この図8に示すカラー複写機において図1
のものと相違するのは、図1における電位差制御手段9
00に代えて、その電位差制御手段の機能に加えて、P
TCワイヤ電源804又はPTCグリット電源805と
共に汚れ防止用バイアス電圧印加手段としての役目を果
たす機能をもつ制御手段900′を設け、PCT電源8
03をPTCワイヤ電源804とPTCグリッド電源8
05に分けて示した点だけである。
【0095】図9はその制御手段900′とその入出力
部の構成例を示す図4と同様な図である。この制御手段
900′は、図4に示した電位差制御手段900と同様
に、CPU901,ROM902,RAM903,およ
びI/Oインタフェース904とからなるマイクロコン
ピュータを用いている。
【0096】そのI/Oインタフェース904は、A/
D変換回路およびD/A変換回路を含み、表面電位計5
20および抵抗測定器660の各検出信号と、メイン制
御部からのトナー重ね回数の情報を入力し、PTCワイ
ヤ電源804とPTCグリッド電源805、および2次
転写電源802にそれぞれ制御信号を出力する。
【0097】この実施形態によるPTC502の汚れ防
止機能について、フルカラー印刷を行なったときの各部
へ加える電圧のタイミングチャートである図10、およ
び2次転写ベルトの表面電位とPTCのグリッド電位と
の関係を示す図11を用いて説明する。
【0098】PTCグリッド電源805は、図示しない
ベルト駆動モータがONになると同時に制御手段90
0′からの制御信号によって、汚れ防止用バイアス電圧
としてトナーの帯電電位と同一極性の−1000V程度
の負電圧をPTC502のグリッド電極502bに印加
する。この−1000Vという値は、PTC502の位
置を通過する中間転写ベルト501の帯電電位より絶対
値がやや大きい値である。
【0099】この汚れ防止用バイアス電圧のクリッド電
極502bへの印加により、中間転写ベルト501上の
マイナス帯電したトナーに働く電界が、PTC502の
グリッド電極502bから中間転写ベルト501の方に
向くようになる。したがって、中間転写ベルト501か
ら遊離したトナーを中間転写ベルト501側へ押し戻す
力が生じるため、遊離したトナーがPTC502のグリ
ッド電極502bに付着するのを防止することができ
る。図10に示す中間転写ベルトの1周目から4周目ま
ではこの状態を継続する。
【0100】そして、中間転写ベルト501上の4色目
の画像先端がPTC502の位置に来る(図10に示す
5周目)と同時に、PTCワイヤ電源804が制御手段
900′からの制御信号によりPTC502の放電ワイ
ヤ502aに負の高電圧を印加してコロナ放電させる。
このときまた、制御手段900′からの制御信号によっ
て、PTCグリッド電源805は、PTC502が本来
の2次転写前帯電手段として作用するように、グリッド
電極502bへの印加電圧を変更する。中間転写ベルト
501の基準で次の周回(6周目)には、再び汚れ防止
用バイアスがPTC502のグリッド電極502bに印
加される。
【0101】この方法では、PTC502のグリッド電
極502bには、中間転写ベルト501が回転している
ときには常時汚れ防止用バイアス電圧または2次転写前
帯電用のバイアス電圧が印加されているが、汚れ防止用
バイアス電圧を印加するのは、1〜3色目のトナー像が
PTC502の位置を通過するときのみにしてもよい。
【0102】また、上記の方法ではPTC502のグリ
ッド電極502bに汚れ防止用バイアス電圧を印加した
例を示したが、PTC502の放電ワイヤ502a、あ
るいはケーシング502cに汚れ防止用バイアス電圧を
印加するようにしてもよいし、それらとグリッド電極5
02bへの汚れ防止用バイアス電圧の印加とを組み合わ
せればさらに効果的である。なお、PTC502の放電
ワイヤ502aに汚れ防止用バイアス電圧を印加する場
合には、2次転写前にトナーの電荷が変化しすぎないよ
うに、汚れ防止用バイアス電圧は、放電ワイヤ502a
が放電を開始する電圧よりも絶対値が小さい電圧にす
る。
【0103】また、以下のように1次転写回数毎に汚れ
防止用バイアス電圧の大きさを変化させてもよい。図1
1はその場合の例を示す図である。1色目,2色目,3
色目,4色目の1次転写バイアス電圧は1500,20
00,2500,3000Vとして設定している。ま
た、1次転写後の中間転写ベルト501の表面電位(帯
電電位)は実験的に求めることが可能であり、上記1次
転写バイアス電圧にした場合には、−300,−60
0,−900,−1200Vであった。それを図11に
実線で示す。
【0104】そこで、PTC502のグリッド電極50
2bに印加する汚れ防止用バイアス電圧を、図11に破
線で示すように、1色目から3色目までは上記表面電位
より絶対値が100V大きい電圧である−400,−7
00,−1000Vとする。そして、4色目のトナー像
がPTC502を通過する前には、上述したように2次
転写前帯電用のバイアス電圧である−1500〜−30
00Vの電圧を印加する。
【0105】この場合、表面電位計520で中間転写ベ
ルト501の表面電位を読み込んで、それよりも100
V低い電圧を印加するようにしてもよい。このように、
転写回数や表面電位計による中間転写ベルト501の表
面電位の検出値に応じて、汚れ防止用バイアス電圧を可
変することによって電界過多になる恐れをなくすことが
できる。
【0106】なお、上記各実施形態では、像担持体とし
て感光体ドラムを用いた例について説明したが、この発
明は他の形状の像担持体を用いるものにも適用すること
ができる。例えば、2つのローラ間に張架され、無端移
動する感光体ベルトを用いるものにも適用することがで
きる。
【0107】また、上記各実施形態では、中間転写体と
して中間転写ベルトを用いた例について説明したが、こ
の発明は、中間転写ドラム等の他の形状の中間転写体を
用いるものにも適用することができる。さらに、その中
間転写体の電気的特性(体積抵抗率、表面抵抗率等),
厚さ,構造(単層,2層,・・・),材料,材質等は、
作像条件などにより適切なものを種々選択して採用する
ことができる。
【0108】上記各実施形態では、1次転写電荷付与手
段として1次転写バイアスローラを用いた例について説
明したが、この発明は、他の形状の1次転写電荷付与手
段を採用したものにも適用することができる。また、中
間転写ベルト移動方向における除電ブラシ等の1次転写
除電手段による除電位置よりも下流側であれば、上記1
次転写部のニップ内で1次転写電荷を付与してもよい。
【0109】また、上記各実施形態において、1次転写
バイアスローラ等の1次転写電荷付与手段に加えられる
1次転写バイアスの電圧、電流などの値は、上記例に限
定されるものではなく、種々の作像条件に応じて好適な
値に設定することができる。さらに、上記各実施形態で
は、2次転写電荷付与手段として2次転写バイアスロー
ラを用いた例について説明したが、ローラに代えてブレ
ードやブラシなどの他の形状の部材を用いたものにも適
用することができる。
【0110】また、上記各実施形態では、感光体ドラム
の帯電電位が負極性であり、2成分系現像剤を用いた反
転現像方式を採用する現像機を備えた場合について説明
したが、この発明は、感光体の帯電電位に限定されるこ
となく、また、1成分系現像剤を用いたものや正規現像
方式を採用したものにも同様に適用できるものである。
【0111】
【発明の効果】この発明による画像形成装置は、像担持
体から転写した中間転写体上のトナー像内に帯電電位の
ばらつきがあっても、そのトナー像を転写材に転写する
ときの転写余裕度の低下を抑え、中間転写体上のトナー
像を転写材に安定して転写できるので、画質の向上を図
ることができる。また、使用する転写紙の厚さなどの種
類あるいは電気的特性が変わったり、作像モード(モノ
クロ,2色カラー,フルカラーなど)が変わっても、中
間転写体上のトナー像を転写材に安定して転写でき、画
質の劣化が生じない。
【0112】また、2次転写前帯電手段(PTC)を構
成するグリッド電極等の部材に、2次転写前帯電を行な
うとき以外にもトナーの帯電極性と同極性の汚れ防止用
バイアス電圧を印加することにより、浮遊トナーによる
PTCの汚染を防止できる。さらに、この汚れ防止用バ
イアス電圧を印加する時間を必要最低限にすることによ
って、無駄な電力を低減することができる。
【0113】特に、最も汚れやすいグリッド電極に汚れ
防止用バイアス電圧を印加することによって、より効果
的に浮遊トナーによる汚れを防ぐことができる。また、
放電ワイヤに汚れ防止用バイアス電圧を印加する際に
は、放電開始電圧以下にすることによって、本来のPT
Cとしての放電時以外のときのトナーのQ/Mが上昇
し、2次転写不良を引き起こすことを防ぐことができ
る。1次転写回数あるいは中間転写体の帯電電位に応じ
て汚れ防止用バイアス電圧を変化させるよにすれば、電
界過多とならずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置の第1の実施形態
を示すカラー複写機の概略構成図である。
【図2】図1における中間転写ベルトの部分的な拡大断
面図である。
【図3】図1に示したカラー複写機の1次転写部の拡大
図である。
【図4】図1に示したカラー複写機の電位差制御手段と
その入出力部の構成例を示すブロック図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による2次転写前帯
電手段(PTC)による付加帯電による電位差制御の説
明図である。
【図6】同じくその作像モードが異なる場合の電位差制
御の説明図である。
【図7】同じく使用する転写材の紙厚が異なる場合の電
位差制御の説明図である。
【図8】この発明による画像形成装置の第2の実施形態
を示すカラー複写機の概略構成図である。
【図9】図8に示したカラー複写機の制御手段とその入
出力部の構成例を示すブロック図である。
【図10】この発明の第2の実施形態の作用を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図11】同じく中間転写ベルトの表面電位とPTCの
グリッド電位(汚れ防止用バイアス電圧)の色重ね回数
に応じた変化を示す線図である。
【図12】2次転写部における転写電流と転写率との関
係を示す線図である。
【符号の説明】 100:感光体ドラム 200:帯電チャージャ 300:感光体クリーニング装置 400:リボルバ現像ユニット 500:中間転写ユニット 501:中間転写ベルト 502:プレ転写チャージャ(転写前帯電手段:PTC) 502a:放電ワイヤ 502b:グリッド電極 502c:ケーシング 507:1次転写バイアスローラ 508:ベルト駆動ローラ 520:表面電位計 521:対向ローラ 600:2次転写ユニット 601:2次転写ベルト 602〜604:支持ローラ 605:2次転写バイアスローラ 650:レジストローラ対 660:抵抗測定器 700:定着ユニット 701:定着ローラ対 801:1次転写電源 802:2次転写電源 803:PTC電源 804:PTCワイヤ電源 805:PTCグリッド電源 900:電位差制御手段 900′:制御手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成したトナー像を中間転
    写体に1次転写し、該中間転写体上のトナー像を転写材
    に2次転写する画像形成装置において、 前記中間転写体上の2次転写前のトナー像を帯電する2
    次転写前帯電手段と、 前記中間転写体上の1次転写後2次転写前における画像
    部の電位と前記2次転写を行なうための2次転写手段の
    電位との差をほぼ一定の値に保つように、前記2次転写
    前帯電手段の出力と前記2次転写手段への印加電圧を制
    御する電位差制御手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記電位差制御手段が、転写材の種類に応じて前記中間
    転写体上の2次転写前のトナー像に対する前記2次転写
    前帯電手段の出力を変化させる手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    転写材の電気的特性を検出する手段を設け、前記電位差
    制御手段が、その検出された転写材の電気的特性に応じ
    て前記2次転写前帯電手段の出力を変化させる手段を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記電位差制御手段が、前記中間転写体上のトナー重ね
    回数に応じて前記2次転写前帯電手段の出力を変化させ
    る手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載の画像形成装置に
    おいて、前記電位差制御手段が、前記中間転写体上のト
    ナー重ね回数に応じて前記2次転写前帯電手段の出力を
    変化させる手段も有することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 前記2次転写前帯電手段が、放電ワイヤと、該放電ワイ
    ヤを囲む導電性部材からなるケーシングと、前記放電ワ
    イヤと前記中間転写体との間に介在させるグリッド電極
    とを備えており、 前記中間転写体上の2次転写前のトナー像を帯電するた
    めに前記放電ワイヤにコロナ放電をさせるとき以外のと
    きに、前記放電ワイヤ,ケーシング,およびグリッド電
    極のうちの少なくとも一つにトナーの帯電極性と同一極
    性のバイアス電圧を印加する汚れ防止用バイアス電圧印
    加手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、 前記汚れ防止用バイアス電圧印加手段は、前記2次転写
    前帯電手段の放電ワイヤにコロナ放電をさせるとき以外
    のときであって、該2次転写前帯電手段の位置をトナー
    像が通過する時に前記バイアス電圧を印加する手段であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の画像形成装置にお
    いて、 前記汚れ防止用バイアス電圧印加手段は、前記バイアス
    電圧を前記2次転写前帯電手段のグリッド電極に印加す
    る手段であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像形成装置において、 前記汚れ防止用バイアス電圧印加手段が前記グリッド電
    極に印加するバイアス電圧を、前記2次転写前帯電手段
    の位置を通過する前記中間転写体の帯電電位と略同電位
    か絶対値が該帯電電位より大きい電圧としたことを特徴
    とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の画像形成装置に
    おいて、 前記汚れ防止用バイアス電圧印加手段は、前記グリッド
    に電極印加するバイアス電圧を、前記中間転写体上のト
    ナー像の一次転写回数に応じて変化させる手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7記載の画像形成装置に
    おいて、 前記汚れ防止用バイアス電圧印加手段は、前記バイアス
    電圧を前記2次転写前帯電手段の放電ワイヤに印加する
    手段であり、そのバイアス電圧を前記放電ワイヤが放電
    を開始する電圧より小さくしたことを特徴とする画像形
    成装置。
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