JP2002174941A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002174941A
JP2002174941A JP2000371356A JP2000371356A JP2002174941A JP 2002174941 A JP2002174941 A JP 2002174941A JP 2000371356 A JP2000371356 A JP 2000371356A JP 2000371356 A JP2000371356 A JP 2000371356A JP 2002174941 A JP2002174941 A JP 2002174941A
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JP2000371356A
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Takahiro Tamiya
孝弘 田宮
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像の周囲に発生する転写ちりを改善す
るための高抵抗層を含む中間転写体において、高抵抗層
に蓄積される残留電荷を除電する技術を提供する。 【解決手段】 電子写真方式のカラー画像形成装置が、
外部電界に対する応答して分極を反転する最外周の薄い
強誘電体層と、減衰時定数の長い内部の高抵抗層とを有
する中間転写ベルト501を含む。中間転写ベルト50
1は、その1周に掛かる時間が、減衰時間よりも長い多
層中間転写体である。複数の一定電位差内の手段同士の
間に挟み込ませ、少なくとも中間転写ベルト501の電
位減衰時間以上にわたり中間転写ベルトを回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーアナログP
PC、カラーデジタルPPC、カラーレーザプリンタ等
の中間転写体を有する電子写真方式のカラー画像形成装
置に関し、特に中間転写体の除電装置を改良した画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近の
カラー複写機やカラーレーザプリンタでは、比較的低コ
ストで、紙種を問わない中間転写体を用いた電子写真方
式の画像形成方式を採用する場合が多い。この中間転写
体は、主に高分子素材で機械特性(硬い場合は曲げ癖な
どが生じやすく、また軟らかすぎるとベルト伸びが発生
しやすい。)や、静電気特性(高抵抗過ぎると除電が難
しく、低抵抗だとバイアスをかける事ができなくなる)
等を考慮して決定されている。
【0003】ところで電子写真方式では、任意の色調は
4原色トナーの付着量バランスを変えて作るが、2色以
上のトナー重ねや、1色でも高濃度を狙うと、転写ちり
と呼ばれるトナーの周囲飛びちりが生じやすく、これが
画像出力品質を劣化させてしまう。この転写ちり対策と
しては、中間転写体の抵抗を高くするのが一般的であ
る。よって、最近の中間転写体は、高抵抗層を含めて、
より除電を難しい方向にするように開発が続けられてい
る。
【0004】ところで、この種の新しい中間転写体で
は、長時間全く同じ画像を形成し続けた時に、前パター
ン像が周囲よりも薄く現れる不具合が生じ、次の一次転
写でハーフトーン等で局所的に転写不良を発生させてい
た。これはベルト表面に位置づけされる残像で、ネガ残
像と呼ばれているが、中間転写体で内部高抵抗層に残留
した電荷が原因であると考えられる。このような事象
は、ある特殊な条件で連続通紙が続くと発生する。この
不具合は、除電能力の不良あるいは不足ではなく、中間
転写体の内層に有効な除電手段があって、除電バイアス
をより高くするなどの修正でも改善できない。また、強
い除電装置(高バイアスもしくは交流重畳電源等)を使
っても改善せず、逆にこの強い除電装置からの不具合
(ハケアト)が問題となっていた。すなわち、これらの
除電装置で除電した後のベルトは、見かけ上は電位は低
減されているが、やはり残像は残っており、通常の除電
装置の条件では、対策できないものであった。
【0005】特開平08−50419号公報に開示の技
術は、画像の均一性を確保し、かつ経時抵抗変動を抑え
るために、中間転写体の抵抗バラツキを従来よりも小さ
くするために、最上層を1010〜1016Ω・cmとし、
下層を約2桁低い抵抗に設定するものである。PVdF
材質を用いることが記載されている。PVdFを選んだ
理由は、導電剤の分散が良いことであるとされている。
また、厚みを指定し、最上層膜厚1〜50μm、下層厚
70〜250μmとの記述があるが、これらのベルトで
もポジ残像(以前の履歴が次の画像中に黒く残像され
る)が発生する可能性があるとされている。上述したよ
うなベルト材質の組成からの不具合を決定するのは、長
期間の評価が必要であるが、その評価を不要にするため
の技術としては時間を考慮した対策が必要と考えられ、
したがって特開平08−50419号公報に開示の技術
ではそのような評価ができない。
【0006】なお中間転写体の除電については、従来は
除電装置から付加するバイアスで電位を下げるのが一般
的であるが、上述のような問題を解決する方式は本願発
明者等の知るところでは提案されていない。他に中間転
写体の電位を測定する手段としては、電位センサが一般
的であり、また中間転写体の電位を測定して、これに応
じて転写電圧や除電電圧を決める技術も知られている。
【0007】本発明は上記従来の問題点にかんがみ、中
間転写体内部の高抵抗層の除電方法として、トナー像の
周囲に発生する転写ちりを改善するための高抵抗層を含
む中間転写体において、高抵抗層に蓄積される残留電荷
を除電する技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カラー画像形成装置は、上記目的を達成するために、外
部電界に対する応答して分極を反転する最外周の薄い強
誘電体層と、減衰時定数の長い内部の高抵抗層とを有す
る中間転写体を含み、該中間転写体の1周に掛かる時間
が、上記減衰時間よりも長い多層中間転写体を有する電
子写真方式のカラー画像形成装置において、複数の一定
電位差内の手段同士の間に挟み込ませ、少なくとも該中
間転写体の電位減衰時間以上にわたり該中間転写体を回
動させることを特徴とする。すなわち、中間転写体とし
て下記材質を想定しており、強誘電体では外部電界を印
加した時、ヒステリシス作用が働き、内部分極も大きく
なるので、このような材質を薄膜として使用すると、一
次転写ニップ内部のような高電界下では、前回の電位履
歴を解消して、そこにOPC上潜像電界が新しくコピー
する事が可能になる。このベルト上の潜像電界そのまま
保持しておくと、経時での転写ちりを抑制する電界を長
時間保つことができる。一方、中間転写体内部には高抵
抗層があると、OPCへ直接電荷注入やトナーの逆帯電
を防止し、転移前の転写ちりを低減する事ができる。な
お、この層の効果は他に中抵抗層があっても維持され
る。なおこれら以外の層を構成する中抵抗層があっても
よい。これらを積層された中間転写体を使う事で全体と
して転写ちりを低減させることができる。しかし、この
中間転写体は内部の高抵抗層の残留電荷が蓄積された時
に次の一次転写で残像を発生させる。このような時は通
常の除電バイアス手段による除電は能力が不足してしま
う。そこで、複数の挟み込み手段間に中間転写体を挟み
込み、これにより、電位減衰時間以上回動させることに
より、時定数が長い残留電位も十分に除電することを可
能とするものである。
【0009】同請求項2に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1のカラー画像形成装置において、
上記中間転写体は通常の除電動作よりも単位長さ当たり
の除電時間が長い第2の除電モードを持つことを特徴と
する。すなわち請求項1に示された中間転写体は、強誘
電体層は外部の除電装置により除電が可能になるが、内
部の高抵抗層の残留電荷はなかなか解消しにくい。例え
ば、最外周面を除電すると、強誘電体層は除電バイアス
に応じて短時間に分極方向を変えるため見かけ上の表面
電位は0Vまで落着くが、高抵抗層には電荷が残ってい
る事がある。さらに強力な除電を行っても、強誘電体層
が激しい分極を逆方向にするだけとなる。むしろ、強誘
電体層の異常方向の分極が、除電手段としてブラシロー
ラを使った時には、刷毛跡として強誘電体層中に残って
しまう。これは次の一次転写の時にハーフトーンパター
ンを転写する際、粒状性を著しく悪化させるものとな
る。なお、特に高速機では除電装置下を通過する中間転
写体の速度が速くなり、このため除電作業にかけられる
時間が不足しやすく、ベルト内部の高抵抗層の除電はな
かなか機能しなかった。よって請求項2に係る装置は除
電効果を高めることを可能とするものである。
【0010】同請求項3に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項2のカラー画像形成装置において、
上記第2の除電動作において上記中間転写体に二次転写
装置を接触させ、かつ該二次転写装置の電源から最小限
のバイアスを印加することを特徴とする。
【0011】同請求項4に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項3のカラー画像形成装置において、
離間してある二次転写手段への励起電流をモニタし、該
モニタした電流値が所定の設定値を超えた時のみ、上記
第2の除電モードを起動させることを特徴とする。
【0012】同請求項5に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項4のカラー画像形成装置において、
バイアス印加装置として、高圧発生部と、電源回路を流
れる電流値をモニタするフィードバック回路と、上記電
流値をもとに除電時間を決定する制御回路を有すること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明に係るカラー画像形成
装置の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、図
1を用いて、本発明の対象である電子写真式カラー複写
機(以下、カラー複写機という)に適用した本発明の実
施形態について説明する。図示のカラー複写機の概略構
成及び動作について説明すると、このカラー複写機は、
カラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)
1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタとい
う)2、給紙バンク3等で構成されている。
【0014】カラースキャナ1は、コンタクトガラス1
21上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー群1
23a、123b、123c及びレンズ124を介して
カラーセンサ125に結像し、原稿4のカラー画像情報
を、例えばレッド(Red:以下R)、グリーン(Gr
een:以下G)、ブルー(Blue:以下B)の色分
解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。ここ
で、カラーセンサ125は、本例ではR、G、Bの色分
解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿
4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取
っている。そして、このカラースキャナ1で得たR、
G、Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示
しない画像処理部で色変換処理を行い、ブラック(Bl
ack:以下Bk)、シアン(Cyan:以下C)、マ
ゼンタ(Magenta:以下M)、イエロー(Yel
low:以下Y)のカラー画像データを得る。
【0015】上記Bk、C、M、Yのカラー画像データ
を得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりであ
る。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取っ
たスキャナスタート信号を受けて、照明ランプ122及
びミラー群123a、123b、123c等からなる光
学系が矢印左方向へ原稿4を走査し、1回の走査で4色
のカラー画像データを得る。これを図示しないメモリに
格納、引き出しすることによって、順次4色のカラー画
像データを得る。そして、その都度カラープリンタ2で
順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最終的な4色フ
ルカラー画像を形成する。
【0016】カラープリンタ2は、像担持体としての感
光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、リボ
ルバ現像ユニット230、中間転写ユニット500、2
次転写ユニット600、定着装置700等で構成されて
いる。感光体ドラム200は、図中の矢印のように反時
計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装
置201、除電ランプ202、帯電器203、電位セン
サ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現
像器、現像濃度パターン検知器205、中間転写ユニッ
ト500、2次転写ユニット600などが配置されてい
る。
【0017】また書き込み光学ユニット220は、カラ
ースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換し
て、原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体
ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学
ユニット220は、光源としての半導体レーザー22
1、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラ
ー222とその回転用モータ223、f/θレンズ22
4、反射ミラー225などで構成されている。
【0018】またリボルバ現像ユニット230は、Bk
現像器231K、C現像器231C、M現像器231
M、Y現像器231Yと、各現像器を矢印の反時計方向
に回転させる後述のリボルバ回転駆動部などで構成され
ている。各現像スリーブには図示しない現像バイアス電
源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが重畳
された現像バイアスが印加され、現像スリーブが感光体
ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアス
されている。
【0019】複写機本体の待機状態では、リボルバ現像
ユニット230はBk現像器231Kが現像位置の30
度手前にセットされており、コピー動作が開始される
と、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラ
ー画像データの読み取りが開始し、このカラー画像デー
タに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成
が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk
潜像という。C、M、Yについても同様)。このBk静
電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静
電潜像先端部が到達する前に、Bk現像器231Kを現
像位置に移動し、Bk現像スリーブを回転開始して、B
k静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk
静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部が
Bk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像
器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230
が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる
静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0020】中間転写ユニット500は、後述する複数
のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト
501などで構成されている。この中間転写ベルト50
1の周りには、2次転写ユニット600、2次転写電荷
付与手段である2次転写ローラ605、中間転写体クリ
ーニング手段であるベルトクリーニングブレード50
4、潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505など
が対向するように配設されている。また、位置検知用マ
ークが中間転写ベルト501の外周面あるいは内周面に
設けられる。但し、中間転写ベルト501の外周面側に
ついては位置検知用マークがベルトクリーニング装置5
04の通過域を避けて設ける工夫が必要であって配置上
の困難さを伴うことがあるので、その場合には位置検知
用マークを中間転写ベルト501の内周面側に設ける。
【0021】マーク検知用センサとしての光学センサ5
14は、中間転写ベルト501が架け渡されているバイ
アスローラ507と駆動ローラ508との間の位置に設
けられる。この中間転写ベルト501は、1次転写電荷
付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベルト
駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、2
次転写対向ローラ510、クリーニング対向ローラ51
1、及びフィードバック電流検知ローラ512に張架さ
れている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写
バイアスローラ507以外の各ローラは接地されてい
る。1次転写バイアスローラ507には、定電流または
定電圧制御された1次転写電源801により、トナー像
の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に
制御された転写バイアスが印可されている。
【0022】中間転写ベルト501は、図示しない駆動
モータによって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ロ
ーラ508により、矢印方向に駆動される。また、この
中間転写ベルト501は、半導体、または絶縁体で、単
層または多層構造となっている。中間転写ベルト501
は感光体ドラム200上に形成されたトナー像を重ね合
わせるためのに、通紙可能最大サイズより大きく設定さ
れている。
【0023】2次転写ユニット600は、2次転写対向
ローラ510に対して圧接可能になっている。2次転写
ローラ605は、2次転写手段であり、2次転写対向ロ
ーラ510との間に中間転写ベルト501と記録紙Pを
挟持するように配設され、定電流制御される2次転写電
源802によって所定電流の転写バイアスが印加されて
いる。また、2次転写ベルト601及び2次転写ローラ
605が、2次転写対向ローラ510に対して圧接する
位置と離間する位置とを取り得るように、支持ローラ6
02及び2次転写バイアスローラ605を矢印方向に駆
動する図示しない離接機構が図2の破線で示される位置
にまで離間させる。
【0024】図中650はレジストローラ対であり、2
次転写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ51
0とに挟持された中間転写ベルト501と2次転写ベル
ト601の間に、所定のタイミングで転写材である転写
紙Pを送り込む。また、2次転写ローラ605にはクリ
ーニング手段であるクリーニングブレード608が当接
している。該クリーニングブレード608は、2次転写
ローラ605の表面に付着した付着物を除去してクリー
ニングするものである。
【0025】このように構成したカラー複写機におい
て、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム2
00は、図示しない駆動モータによって矢印で示す半時
計方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト駆動
ローラ508によって矢印で示す時計回りに回転され
る。その中間転写ベルト501の回転に伴ってBkトナ
ー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー
像形成が1次転写バイアスローラ507に印加される電
圧による転写バイアスにより1次転写が行われ、最終的
にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト501上に重
ねてトナー像が形成される。
【0026】例えばBkトナー像形成は次のように行わ
れる。帯電チャージャ203は、コロナ放電によって感
光体ドラム200の表面を負電荷で所定電位に一様に帯
電する。ベルトマーク検知信号に基づき、タイミングを
定め、図示しない書き込み光学ユニットにより、Bkカ
ラー画像信号に基づいてレーザ光によるラスタ露光を行
う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電され
た感光体ドラム200の表面の露光された部分は、露光
光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成され
る。このBk静電潜像に、Bk現像器401のBk現像
ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することによ
り、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはト
ナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分
にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が
形成される。
【0027】感光体ドラム200上に形成されたBkト
ナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動し
ている中間転写ベルト501の表面に転写される。以
下、感光体ドラム200から中間転写ベルト501への
トナー像の転写を「一次転写」という。上記ベルト転写
後の感光体ドラム200の表面に残留している若干の未
転写残留トナーは、感光体ドラム200の再使用に備え
て、感光体クリーニング装置300で清掃される。
【0028】感光体ドラム200側ではBk画像形成工
程の次にY画像形成工程に進み、所定のタイミングでカ
ラースキャナによるY画像データの読み取りが始まり、
そのY画像データによるレーザ光書き込みによって、感
光体ドラム200の表面にY静電潜像を形成する。そし
て、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つT
静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット
400の回転動作が行われ、Y現像機402が現像位置
にセットされ、Y静電潜像がYトナーで現像される。以
後、Y静電潜像領域の現像を続けるが、Y静電潜像の後
端部が通過した時点で、先のBk現像機401の場合と
同様にリボルバ現像ユニットの回転動作を行い、次のC
現像機403を現像位置に移動させる。これもやはり次
のC静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了さ
せる。なお、C及びMの画像形成工程については、それ
ぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像
の動作が上述のBk、Yの工程と同様であるので説明は
省略する。
【0029】中間転写ベルト501上には、感光体ドラ
ム200上に順次形成されるBk、Y、C、Mのトナー
像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それ
により、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね
合わされたトナー像が形成される。上記画像形成動作が
開始される時期に、転写紙Pは図示しない転写紙カセッ
ト又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジス
トローラ対650のニップで待機している。2次転写対
向ローラ510及び2次転写バイアスローラ605によ
りニップが形成された2次転写部に中間転写ベルト50
1上のトナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど転
写紙Pの先端がこのトナー像の先端に一致するようにレ
ジストローラ対650が駆動され、転写紙Pとトナー像
とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙Pが2
次転写部を通過する。
【0030】このとき、2次転写電源802によって2
次転写バイアスローラ605に印可される電圧による転
写バイアスにより、中間転写ベルト501上の4色重ね
トナー像が転写紙上に一括転写される。2次転写部の下
流側に配置した転写紙除電チャージャ606との対向部
を通過するとき、転写紙Pは除電され、定着ローラ対7
01に向けて送られる。この定着ローラ対701のニッ
プ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排出ローラ
対で装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイ
に表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。一
方、上記ベルト転写後の感光体ドラム200の表面は、
感光体クリーニング装置300でクリーニングされ、図
示しない除電ランプで均一に除電される。また、転写紙
Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト501の表
面に残留したトナーは、図示しない離接機構によって中
間転写ベルト501に押圧されるベルトクリーニングブ
レード504によってクリーニングされ、さらにベルト
除電装置505により除電される。
【0031】ここで、リピートコピーの時は、カラース
キャナの動作及び感光体ドラム200への画像形成は、
1枚目の4色目(M)の画像形成工程に引き続き、所定
のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程
に進む。また、中間転写ベルト501の方は、1枚目の
4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き続
き、表面の上記ベルトクリーニングブレード504でク
リーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベル
ト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作
になる。以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモ
ードであったが、3色コピーモード、2色コピーモード
の場合は、指定された色と回数の分について、上記同様
の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場
合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニ
ット400の所定色の現像機のみを現像動作状態にし
て、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベル
ト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピー動
作を行う。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を具体的に説明する。中
間転写体501については後述するが、使用した各要素
の諸元等は以下の通りである。 二次転写の対向ローラ 510 導電性高分子膜を付けた接地ローラ:φ40 二次転写ローラ 605 中抵抗高分子膜を付けたバイアスローラ:φ30 接離可能 抵抗:104ないし108Ω/500V 上記抵抗値は対円筒押圧時 二次転写電源 802 定電流高圧電源、CPU制御型、PWM入力 現在の電流値は抵抗Rsを通じてCPUに電圧情報とし
てフィードバックされる 除電ブラシ 505 導電性ブラシローラ:φ18、106Ω/100V時 除電バイアス電源 定電圧電源、CPU制御型、PWM入力 除電ブラシ対向板 導電マイラ、104Ω/10V CPU シーケンス制御装置、I/Oを含む 二次転写接離ソレノイド 二次転写接離用、回転クラッチも可 除電接離ソレノイド 除電接離用、回転クラッチも可
【0033】中間転写ベルト501は、厚さ0.15m
m、幅368mm、内周長565mm、移動速度245
mm/秒、PVdF(ポリふっ化ビニリデン)の3層構
造で、最外周層(以下A層)はρv=1012〜1015Ω
・cm、約1μm、中間層(以下B層)はρv=1010
〜1013Ω・cm、約70μm、最内周層(以下C層)
はρv=108〜1011Ω・cm、約70μmとなる。
なお、これらの抵抗は導電剤分散により制御される。ま
た、厚みは一例であって、経済性、機械的強度を考慮し
て決められる。
【0034】さて、PVdFは結晶系の特殊性から、外
部から電界を与えた時に、反対向きの自発分極ができる
強誘電体であることが知られている。ただし、導電度が
比較的高いため静止状態での分極は変動しやすく、よっ
て焦電センサや平面スピーカなどの動的な状態で有効な
素子として汎用的に使われる。なお、この自発分極の出
現は、室温で約50MV/m(=抗電界値)以上で始ま
る。これより低い電界では動作速度が時間の対数オーダ
で遅れるようになる。この抗電界値は1μm厚膜につい
ては、僅か50Vほどの外部電位差である。さらに、P
VdFの抵抗分は、素材物性が1015Ω・cmなので数
μm厚の膜では1011Ωオーダとなり、薄いものほど該
内部電界の消失時間は早い。よって、この抗電界値と体
積抵抗から算出される層の厚み方向の抵抗により、ある
時定数が定まる。この時定数はA層<<B層となる。こ
れについては、参考資料として、PVdFの一般特性に
ついて田実・古川著『強誘電性材料の基礎』静電気学会
誌 第13巻 第2号(1989)p74−81、PV
dFの外部電界とスイッチング時間について小田島『ポ
リフッ化ビニリデンの圧電性と強誘電性』応用物理、第
50巻、第12号(1981)、第79−83頁があ
る。
【0035】以上をまとめると、A層は外部電界に対し
て早い時間で残留電位を消去させることができるが、B
層はこの強誘電特性が発現するほど薄くなく、また抵抗
もあるため電荷が溜まりやすい。なお、C層は中抵抗領
域にあるのは、このベルトが一次転写にて近傍ではない
ところにあるバイアスローラからの電圧を受けて、一次
転写にいくためである。C層は静電気的には導電性とし
て扱うことができる。
【0036】以上の3層を積層したPVDFでは仮に表
面が飽和するほどの電位が乗ったとしても、その電位を
下げるためには、短時間接地させるだけでは不十分であ
る。接地中は0Vまで落ちても、その後飽和電位にまで
徐々に電位が戻っていき、ほぼ始めと同じような状態に
なってしまう。
【0037】図3に電位の一例を示す。初期飽和電位V
0は画像をランさせた時にベルト上の1点に発生してい
る電位である。これを、ベルト除電装置505の下をく
ぐらせるが、その電位状況を追跡するようにしている。
Δtは0.1〜10秒ほどでそれぞれ除電装置505と
の接触時間を示す。これより、本来の除電を行うために
は、できる限り長い時間除電装置505を接触する事が
必要と考えられる。当方の単体ベルトの実験では約6秒
以上の除電装置505への接触が必要と分かった。
【0038】ここで、ベルト内部の積層状態において、
各点の電位を描いてみる。なお、仮定が含まれる。ま
ず、従来の除電方法では中間転写体501の回動、記録
紙へのトナーの転写の後に除電装置が中間転写体に接触
させられ、除電電位を受ける。この時の電位を図4ない
し図6に示す。
【0039】図4において、飽和電位V1、V2とは、
紙上で白紙の地肌となる部分の電位(V1)と、4色の
重ねとなる部分の電位(V2)を示す。またA、B、C
は上述の層を示す。なお、この状態は数100枚の同一
パターンを繰り返して取った時の状態である。(なお、
この実施例の機械では、4色カラーを複数枚出力する場
合、1つのベルトマークに同期させて画像を形成するた
め、ベルト上はいつもトナーが乗る位置/トナーが乗ら
ない位置は同じになる。)。この状態ではV1は−70
0V近く、V2は−300V近くなる。
【0040】すなわち図4は、実施機に搭載された複合
層ベルトを対象として評価した時の逆極性電位発生(再
起電圧による電位浮上がり)現象を示すものである。そ
の手順は、厚み方向に電極をセットした上で、 1)まず(+)バイアスを時間を掛けて印加して、内部
の帯電状態を揃え、 2)次にそのままフロートにし、 3)ここで(−)バイアスを極めて短時間与え、この端
子の接触時間は可変としてデータを取り、 4)続いてフロートにし、 5)その後の電位の状態を測定し、 6)ある一定時間後(ここでは、実機のベルト一周時
間)の電位の低下状態を見る というものになる。このベルトは時定数の異なる材料の
複合層ベルトであるため、(+)側への再起電圧を確認
できる。もし、このベルトが単層ベルトであれば、時定
数は変化し、電位は(+)から0Vに移り、逆極性は発
生しない。また、このベルトが一様な高抵抗ベルトであ
れば、同様に放電が不足する場合でも逆極性は発生しな
い。
【0041】さらに、図5では、除電電位Vdisとして
+300Vを与えた時のベルト層内電位を示す。この除
電操作の直後は見かけ上表面で見られる電位は+300
V近くになる。しかしこの状態ではB層では図4とほと
んど変わらず、A層には大きい逆電位が形成されている
ため、A層の電位が時定数が短いために中和されると、
図6のように見かけ上の電位は持ち上がってしまい、除
電が正しく機能していないことになる。ここでは、除電
電位Vdisをより高い(+)電圧としても、A層の逆電
界が大きくなるに過ぎず、やはりB層の電位は残留して
いる。さらにA層の残留電位はむしろ高くなってしまう
ため、ブラシ跡という独特の異常画像が生じる事にな
る。このように、ベルト内部の時定数の差は除電を機能
させなくなる。
【0042】よって、本発明者は本発明でこのようなベ
ルトをも除電する方法を開発した。まず、接地時間がど
れほど必要かを確認するため、ベルト単体にバイアスを
与えて十分飽和させた後、除電電位を変え、さらに除電
電極への接触時間を振ってみた。この実験結果を図7に
示す。これは、+250Vまたは+500Vにあらかじ
め帯電飽和させておいたベルトにグランドGNDまたは
−250Vの端子をt秒間間のみ接触させたのち、電位
が浮き上がりはじめてから6秒後の電位をプロットした
ものである。x軸は電極接触時間でlogスケールにし
てある。これより初期残留電位で飽和していたベルトで
も約10秒間の接触により、ベルト自体の電位の浮き上
がりが無くなることが分かった。なお、初期電位を+2
50/+500Vとし、さらに端子電位をGND・−2
50Vにしてもこの電位の安定化の時間はほとんど約1
0秒となることが分かる。この10秒後のベルト電位で
は、初期の電位差も解消され、かつ全体に除電されてい
る。なお、この中間転写体の1回転は約6秒であり、こ
こから従来の除電では電位が蓄積される事が分かる。
【0043】これらから、実機内でも同様に除電時間の
みに注意すれば、飽和した残留電荷がベルト内に止まっ
て不具合を発生させることは解消できる。なお、実機で
は、完全に電位差を0にする必要は無く、約100V以
内まで落とせば、ほぼ実用に足ることが分かっている。
【0044】従って、このような特別に電位的に飽和し
たベルトでは、等電位ローラ間にこの電位飽和ベルトを
挟み込み、接地時間の総計時間を考えた特殊な除電シー
ケンス(「第2の除電モード」)を行うことが必要にな
る。
【0045】なお、このベルトの回動速度をVとし、除
電機能が与えられるニップ幅をLとすると、L/Vしか
実際の除電機能は働いていないことになる。よって、除
電に必要な時間をTTとした時は、TT/(L/V)の
回数分の回転が必要になる。実際には、4回も帯電を受
けるOPCとの一次接触ニップは実施機では10mm近
くあり、それもOPC側からの高電位が供給されてい
る。よって、現在の4回の回動につき1回の除電だけで
はこの影響は取れないことになる。よって、除電ニップ
との接触時間を大きく取ることが必要となる。実施機で
は厚紙などの定着性を高めるために1/2倍、1/3倍
の中間転写体の回転速度指定を備えている。よって、こ
のような速度設定も使って、除電ニップ下の除電機能を
多くすることが合理的である。
【0046】なお図5〜図7は、距離と電位の図により
膜厚内の平均電界を説明するものである。x軸は、単位
は長さをベルトの厚み方向の位置とし、外周表面をx=
0として、内周へ(+)を取り、y軸は、単位は電位ま
たは電荷量とし、単体層における帯電状態を(−)を上
方にして描いてある。y軸に隣接して記入した記号は除
電装置、例えば、ブラシ、金属ローラまたはチャージャ
等を示す。
【0047】以下、図8に本発明に関係する構成要素
を、図9に実施機のシーケンスを示す。本発明のように
除電時間を長くするのは、生産性から言えば好ましくな
い。そこで除電時間を減らすためのいろいろな方法を提
案する。図中901は除電ブラシ対向板、990はCP
U、991は二次転写接離ソレノイド、992は除電接
離ソレノイドである。
【0048】まず、二次転写装置を除電装置として使
う。これは、図8における接離ソレノイドのトリガと、
バイアスをミニマムにすることで実現できる。ここで、
除電装置も同様にバイアスをミニマムにすることが望ま
しい。除電に当たって、接地したローラを接触させる事
を優先するためである。
【0049】続いて、この動作は生産性を考えると、本
来は回避が望ましい。そこで、中間転写体の残留電位状
態をモニタしておき、必要時にのみこの動作を行う事を
考える。そのためにはベルトに電位センサを設ける事な
どが必要であるが、ここではそれは公知技術として取り
上げず、転写電源の定電流電源のフィードバック回路へ
の流入電流を使ってCPUが判断する方法を取る。この
ためのセンスの時間を連続プリント時の最後に図8の様
におく。これで−700Vくらいに充電されたベルトか
らは通常の放電敷居電圧を超えるため、数μAの電流が
流れる。この流れ込む極性は、通常の転写電流のモニタ
と同じ方向であるため、CPU側もアナログ電圧として
読み込む事ができる。このような判定シーケンスを図1
0に示す。また図11に参考のため通常の除電モード
(紙転写後)のシーケンスを示す。
【0050】なお、二次転写ローラの回動の連続は実は
実施機ではローラの寿命の点で問題である。ここで、図
8に破線で示すように二次転写ローラ605が離れてい
る状態でも、実は転写ベルト501が高電位であれば、
電流は空間容量によりある程度は流れる。したがって、
転写ベルト501の帯電状態は、離れた二次転写ローラ
605でもモニタできる。なお、この場合のシーケンス
は図8における二次転写ローラ接離ソレノイドのトリガ
ー信号が無いだけなので、シーケンス図は省略する。
【0051】
【発明の効果】請求項1のカラー画像形成装置は、以上
説明してきたように、複数の挟み込み手段間に該中間転
写体を挟み込み、これにより電位減衰時間以上回動させ
ることにより、時定数が長い残留電位も十分に除電する
ことができるという効果がある。
【0052】請求項2のカラー画像形成装置は、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
高抵抗層の除電のために通常の第1の除電動作とは異な
り、十分な除電時間の第2の除電動作を行わせる第2の
除電モードを持つことにより、十分な時間を除電動作に
かけて高抵抗層の残留電位を放電、解消できるという効
果がある。
【0053】請求項3のカラー画像形成装置は、以上説
明してきたように、二次転写装置として最も普及してい
る転写ローラを活用し、二次転写バイアスを最小限のバ
イアスを0V設定(ほぼ接地)とすることにより、転写
ローラをほぼ接地除電ローラとして使用し、上記共通の
効果に加え、新たな除電装置を設置することなく、現装
置を用いて第2の除電動作を行うことで高抵抗層の除電
を確実に行うことができるという効果がある。
【0054】請求項4のカラー画像形成装置は、以上説
明してきたように、中間転写体の持つ帯電電位が飽和し
ているどうかを、バイアス電流状態をモニタすることで
第2の除電動作が必要かどうかを判断、確認し、時間が
掛かる第2の除電動作を生産性を上げるためにできるだ
け起動させないようにして、必要最小限の時間で満足し
うる除電効果を得るようにし、生産性を高めることがで
きるという効果がある。
【0055】請求項5のカラー画像形成装置は、以上説
明してきたように、モニタの構成を簡単に並立できるバ
イアス印加装置を備え、ソフト的に制御する定電流電源
を流用し、二次転写手段はカラー画像形成時は通常中間
転写体から離間させ、この時に帯電した中間転写体が通
過する場合、僅かだが浮遊容量を介して、電流が流れ、
この浮遊容量を一定に保つのは容易であるのでこれを中
間転写体の電位センサとして使用でき生産性を高めるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態となるカラー複写機の概略構
成を示す断面図である。
【図2】図1のカラー複写機の主要部である画像形成部
の概略構成図である。
【図3】中間転写ベルトの電位の一例を示す図である。
【図4】実施機に搭載された複合層ベルトを対象として
評価した時の逆極性電位発生現象を示す図である。
【図5】除電電位として+300Vを与えた時の転写ベ
ルト層内電位を示す図である。
【図6】除電電位として+300Vを与えた後の転写ベ
ルト層内電位を示す図である。
【図7】転写ベルト単体にバイアスを与えて十分飽和さ
せた後、除電電位を変え、さらに除電電極への接触時間
を振って実験した結果を示す図である。
【図8】本発明に関係する構成要素がなす電気的回路構
成を示す図である。
【図9】本発明による除電モードのシーケンスを示す図
である。
【図10】本発明による除電モードでの判定シーケンス
を示すフローチャートである。
【図11】通常の除電モードのシーケンスを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 カラープリンタ 3 給紙バンク 4 原稿 121 コンタクトガラス 122 照明ランプ 123a、123b、123c ミラー群 124 レンズ 125 カラーセンサ 200 感光体ドラム 201 帯電チャージャ 202 クリーニングブレード 203 クリーニングブラシ 204 電位センサ 205 現像濃度パターン検知器 206 除電ランプ 220 光書き込みユニット 300 感光体クリーニング装置 230 リボルバ現像ユニット 231K Bk現像器 231C C現像器 231M M現像器 231Y Y現像器 500 中間転写ユニット 501 中間転写ベルト 507 1次転写バイアスローラ 508 ベルト駆動ローラ 513 マークセンサ 600 2次転写ユニット 601 2次転写ベルト 602〜604 支持ローラ 605 2次転写バイアスローラ 650 レジストローラ対 700 定着ユニット 701 定着ローラ対 801 1次転写電源 802 2次転写電源 901 除電ブラシ対向板 990 CPU 991 二次転写接離ソレノイド 992 除電接離ソレノイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電界に対する応答して分極を反転す
    る最外周の薄い強誘電体層と、減衰時定数の長い内部の
    高抵抗層とを有する中間転写体を含み、該中間転写体の
    1周に掛かる時間が、上記減衰時間よりも長い多層中間
    転写体を有する電子写真方式のカラー画像形成装置にお
    いて、複数の一定電位差内の手段同士の間に挟み込ま
    せ、少なくとも該中間転写体の電位減衰時間以上にわた
    り該中間転写体を回動させることを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のカラー画像形成装置におい
    て、上記中間転写体は通常の除電動作よりも単位長さ当
    たりの除電時間が長い第2の除電モードを持つことを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のカラー画像形成装置におい
    て、上記第2の除電動作において上記中間転写体に二次
    転写装置を接触させ、かつ該二次転写装置の電源から最
    小限のバイアスを印加することを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のカラー画像形成装置におい
    て、離間してある二次転写手段への励起電流をモニタ
    し、該モニタした電流値が所定の設定値を超えた時の
    み、上記第2の除電モードを起動させることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のカラー画像形成装置におい
    て、バイアス印加装置として、高圧発生部と、電源回路
    を流れる電流値をモニタするフィードバック回路と、上
    記電流値をもとに除電時間を決定する制御回路を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006330437A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7809314B2 (en) 2005-12-08 2010-10-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus capable of preventing generation of residual images and transfer failure

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