JP2002244410A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002244410A
JP2002244410A JP2001039785A JP2001039785A JP2002244410A JP 2002244410 A JP2002244410 A JP 2002244410A JP 2001039785 A JP2001039785 A JP 2001039785A JP 2001039785 A JP2001039785 A JP 2001039785A JP 2002244410 A JP2002244410 A JP 2002244410A
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JP2001039785A
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English (en)
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Shin Kayahara
伸 茅原
Shinichi Namekata
伸一 行方
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆転写現象による異常画像を防止する。 【解決手段】 空転時の感光体ドラム100と中間転写
ベルト501との接触動作時に、感光体ドラム100の
帯電電位を制御し、且つまたは1次転写手段への印加電
界を制御する手段を備える。さらに、感光体ドラム10
0及び中間転写ベルト501の線速度に応じて感光体ド
ラム100の帯電電位を制御するhすだんを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、詳しくは
中間転写体を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体を用いた画像形成装置
は、用紙対応性の高さやレイアウト自由度の高さという
利点が着目され、幅広く使用されている。このような画
像形成装置は、単数の像坦持体と中間転写体で構成され
るもの、複数の像坦持体と中間転写体で構成されるもの
(いわゆるタンデム方式)があり、後者は大量複写・印
刷を目的とした画像形成装置に主として用いられる。ま
た、このような中間転写体を用いる画像形成装置には、
像坦持体と中間転写体が常時当接しているタイプと、必
要な時にだけ像坦持体と中間転写体が当接するタイプと
がある。しかし後者のタイプは、接離させるための機構
が必要なためコスト的に高くなってしまう問題や、当接
時のショックで生じる像坦持体や中間転写体の速度変動
による、転写位置ズレ、転写ブレなどの問題があり、現
在は前者のタイプが主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在主流であ
る像坦持体と中間転写体が常時当接しているタイプの画
像形成装置の場合、転写のための動作時以外に像坦持体
と中間転写体が接触すると、すでに中間転写体上に転写
された可視像(例えばトナー像)があった場合、せっか
く中間転写体上に形成した可視像を再び像坦持体上に戻
してしまう「逆転写」という現象が生じる場合がある。
逆転写現象は、像坦持体側の摩擦係数が大きい場合のよ
うな機械的要因や、像坦持体の電位が、中間転写体の電
位に比較してトナー像を引きつけやすい状態になってい
る場合などの電気的要因により発生する。このような逆
転写現象は、転写動作を含まない像坦持体と中間転写体
との接触動作時に生じやすく、例えば以下の2つのよう
な場合がある。1つは、単数からなる像坦持体と中間転
写体で構成される画像形成装置で、転写動作を終えたあ
と、転写材への2次転写動作前にもう一度1次転写部を
接触通過する場合である。もう1つは、複数の像坦持体
と中間転写体で構成されるいわゆるタンデム方式の画像
形成装置で、例えば単色コピーを行う時などに、すでに
単色の転写を終えた中間転写体が他色用の像坦持体部を
接触通過する場合である。そして、上記のような逆転写
現象が生じると、せっかく中間転写体上に転写形成され
たトナー像が再び像坦持体上に引き戻されてしまうため
に、画像濃度の低下、色ムラ、画像の乱れ、画像ムラな
ど、画像品質に大きな損失を与えてしまう。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、転写動作を含まない像坦持体と
中間転写体の接触動作時に、像坦持体の帯電電位や1次
転写手段への印加電界を制御する手段を備えることで、
逆転写現象による異常画像を生じない優れた画像形成装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明は、像担持体上に形成され
たトナー像を1次転写手段により中間転写体上に1次転
写し、中間転写体上に転写形成したトナー像を2次転写
手段により転写材に2次転写する画像形成装置におい
て、像担持体から中間転写体への転写動作を含まない接
触動作時に、像担持体の帯電電位を可変制御できること
を特徴とした画像形成装置とする。請求項2に記載の本
発明は、像担持体から中間転写体への転写動作を含まな
い接触動作時に、1次転写手段への印加電界を可変制御
できることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置と
する。請求項3に記載の本発明は、中間転写体の帯電電
位に応じて、像担持体から中間転写体への転写動作を含
まない接触動作時の像担持体の帯電電位を制御すること
を特徴とする請求項1記載の画像形成装置とする。請求
項4に記載の本発明は、中間転写体の帯電電位に応じ
て、像担持体から中間転写体への転写動作を含まない接
触動作時の像担持体の帯電電位および1次転写手段への
印加電界を制御することを特徴とする請求項1又は2記
載の画像形成装置とする。請求項5に記載の本発明は、
像坦持体から中間転写体への転写動作を含まない接触動
作時の像坦持体および中間転写体の線速度に応じて像坦
持体の帯電電位を制御することを特徴とする請求項1乃
至4記載の画像形成装置とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明を画像形成装置で
ある電子写真式カラー複写機(以下「カラー複写機」と
いう)に適用した場合の実施の形態について、図面を参
照して説明する。図1は、この実施形態に係るカラー複
写機の主要部である画像形成部の概略構成図である。こ
のカラー複写機は、図1に示す画像形成部のほか、図示
しないカラー画像読み取り部(以下「カラースキャナ」
という)、給紙部及びこれらを駆動制御する制御部など
によって構成されている。上記カラースキャナは、原稿
のカラー画像情報を、例えばレッド、グリーン、ブルー
(以下、それぞれ「R」、「G」、「B」という)の色
分解光ごとに読み取り、電気的な画像信号に変換する。
そして、このカラースキャナで得たR、G、Bの色分解
画像信号の強度レベルをもとにして、図示しない画像処
理部で色変換処理を行い、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー(以下、それぞれ「Bk」、「C」、
「M」、「Y」という)の画像データを得る。
【0007】図1に示す画像形成部は、像担持体として
の感光体ドラム100、帯電手段としての帯電チャージ
ャ200、クリーニングブレード及びファーブラシから
なる感光体クリーニング装置300、露光手段としての
図示しない書き込み光学ユニット、現像手段としてのリ
ボルバ現像ユニット400、中間転写ユニット500、
2次転写ユニット600、及び定着ローラ対701を用
いた定着ユニット700などで構成されている。感光体
ドラム100は図中に矢印で示すように半時計方向に回
転し、その周囲には、帯電チャージャ200,感光体ク
リーニング装置300,リボルバ現像ユニット400の
選択された現像器、中間転写ユニット500の中間転写
体としての中間転写ベルト501などが配置されてい
る。また、書き込み光学ユニットは、カラースキャナか
らのカラー画像データを光信号に変換して、帯電チャー
ジャ200によって一様に帯電された感光体ドラム10
0の表面に、原稿の画像に対応したレーザ光Lを照射し
て光書き込みを行い、感光体ドラム100の表面に静電
潜像を形成する。また、上記リボルバ現像ユニット40
0は、Bkトナーを用いるBk現像器401、Cトナー
を用いるC現像器402、Mトナーを用いるM現像器4
03、Yトナーを用いるY現像器404、及びユニット
全体を半時計回りに回転させる現像リボルバ駆動部など
によって構成されている。この実施の形態では、各現像
器401〜404内のトナーはフェライトキャリアとの
攪拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブ
には図示しない現像バイアス印加手段としての現像バイ
アス電源により負の直流電圧Vdc(直流成分)に交流
電圧Vac(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧
が印加され、各現像スリーブが感光体ドラム100の金
属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。
【0008】カラー複写機本体の待機状態では、リボル
バ現像ユニット400はBk現像器401が現像位置に
位置するホームポジションで停止しており、コピースタ
ートキーが押されると、原稿の画像データの読み取りを
開始し、そのカラー画像データに基づいて、レーザ光L
による光書き込みすなわち静電潜像形成が始まる(以
下、Bk画像データによる静電潜像を「Bk静電潜像」
という。C、M、Yについても同様)。このBk静電潜
像の先端部から現像可能にすべく、Bk現像位置に静電
潜像の先端部が到達する前に、Bk現像スリーブの回転
を開始してBk静電潜像をBkトナーで現像する。そし
て、以後Bk静電潜像の現像動作を続けるが、Bk静電
潜像の後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やか
に次の色の現像器が現像位置に来るまで、リボルバ現像
ユニット400が回転する。これは少なくとも、次の画
像データによる静電潜像の先端部が現像位置に到達する
前に完了させる。
【0009】中間転写ユニット500は、後述する複数
のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト
501などで構成されている。この中間転写ベルト50
1の周りには、2次転写ユニット600の転写材担持体
である2次転写ベルト601、2次転写電荷付与手段で
ある2次転写バイアスローラ605、中間転写体クリー
ニング手段であるベルトクリーニングブレード504、
潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505などが対
向するように配設されている。この中間転写ベルト50
1は、1次転写電荷付与手段である1次転写バイアスロ
ーラ507、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンショ
ンローラ509、2次転写対向ローラ510,クリーニ
ング対向ローラ511、及びアースローラ512に張架
されている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転
写バイアスローラ507以外の各ローラは接地されてい
る。
【0010】1次転写バイアスローラ507には、定電
流または定電圧制御された1次転写電源801により、
トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又
は電圧に制御された転写バイアスが印加されている。ま
た、中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータに
よって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ50
8により、矢印方向に駆動される。また、この中間転写
ベルト501は、半導体、または絶縁体で、単層または
多層構造となっている。感光体ドラム100上のトナー
像を中間転写ベルト501に転写する転写部(以下「1
次転写部」という)では、1次転写バイアスローラ50
7及びアースローラ512で中間転写ベルト501を感
光体ドラム100側に押し当てるように張架することに
より、感光体ドラム100と中間転写ベルト501との
間に所定幅のニップ部を形成している。潤滑剤塗布ブラ
シ505は、板状に形成された潤滑剤としてのステアリ
ン酸亜鉛506を研磨し、この研磨された微粒子を中間
転写ベルト501に塗布するものである。この潤滑剤塗
布ブラシ505も、中間転写ベルト501に対して隣接
可能に構成され、所定のタイミングで中間転写ベルト5
01に接触するように制御される。
【0011】2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602、603、604に張架された2次転写ベル
ト601などで構成され、中間転写ベルト501の支持
ローラ602と603間の張架部が2次転写対向ローラ
510に対して圧接可能になっている。3つの支持ロー
ラ602、603、604の一つは、図示しない駆動手
段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動
ローラにより2次転写ベルト601が図中に矢印で示す
方向に駆動される。2次転写バイアスローラ605は、
2次転写手段であり、2次転写対向ローラ510との間
に中間転写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持
するように配設され、定電流制御される2次転写電源8
02によって所定電流の転写バイアスが印加されてい
る。また、上記2次転写ベルト601及び2次転写バイ
アスローラ605が、2次転写対向ローラ510に対し
て圧接する位置と離間する位置とを取り得るように、支
持ローラ602及び2次転写バイアスローラ605を矢
印方向に駆動する図示しない離接機構が設けられてい
る。その離間位置にある2次転写ベルト601及び支持
ローラ602を、図1に2点鎖線で示している。レジス
トローラ対650は2次転写バイアスローラ605と2
次転写対向ローラ510とに挟持された中間転写ベルト
501と2次転写ベルト601の間に、所定のタイミン
グで転写材である転写紙Pを送り込む。
【0012】2次転写ベルト601の定着ローラ対70
1側の支持ローラ603に張架されている部分には、転
写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転
写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607
とが対向している。また、2次転写ベルト601の図中
下側の支持ローラ604に張架されている部分には、転
写材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレー
ド608が当接している。転写紙除電チャージャ606
は、転写紙に保持されている電荷を除電することによ
り、転写紙P自体のこしの強さで転写紙Pを2次転写ベ
ルト601から良好に分離できるようにするものであ
る。ベルト除電チャージャ607は、2次転写ベルト6
01上に残留する電荷を除電するものである。また、上
記クリーニングブレード608は、2次転写ベルト60
1の表面に付着した付着物を除去してクリーニングする
ものである。
【0013】以上のように構成したカラー複写機におい
て、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム1
00は、図示しない駆動モータによって矢印で示す半時
計方向に回転され、中間転写ベルト501はベルト駆動
ローラ508によって矢印で示す時計回りに回転され
る。その中間転写ベルト501の回転に伴ってBkトナ
ー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー
像形成が1次転写バイアスローラ507に印加される電
圧による転写バイアスにより1次転写が行われ、最終的
にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト501上に重
ねてトナー像が形成される。例えばBkトナー像形成は
次のように行われる。帯電チャージャ200は、コロナ
放電によって感光体ドラム100の表面を負電荷で所定
電位に一様に帯電する。そして、図示しない書き込み光
学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレー
ザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光され
たとき、当初一様帯電された感光体ドラム100の表面
の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失
し、Bk静電潜像が形成される。このBk静電潜像に、
Bk現像器401のBk現像ローラ上の負帯電されたB
kトナーが接触することにより、感光体ドラム100の
電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無
い部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電
潜像と相似なBkトナー像が形成される。この感光体ド
ラム100上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラ
ム100と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト
501の表面に転写される。以下、感光体ドラム100
から中間転写ベルト501へのトナー像の転写を「1次
転写」という。
【0014】1次転写後の感光体ドラム100の表面に
残留している若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム
100の再使用に備えて、感光体クリーニング装置30
0で清掃される。感光体ドラム100側ではBk画像形
成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミング
でカラースキャナによるC画像データの読み取りが始ま
り、そのC画像データによるレーザ光書き込みによっ
て、感光体ドラム100の表面にC静電潜像を形成す
る。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後
で、且つC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現
像ユニット400の回転動作が行われ、C現像器402
が現像位置にセットされ、C静電潜像がCトナーで現像
される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静
電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器40
1の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転動作を行
い、次のM現像器403を現像位置に移動させる。これ
もやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する
前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工程につい
ては、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像
形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様である
ので説明は省略する。
【0015】中間転写ベルト501上には、感光体ドラ
ム100上に順次形成されるBk、C、M、Yのトナー
像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それ
により、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね
合わされたトナー像が形成される。上記画像形成動作が
開始される時期に、転写紙Pは図示しない転写紙カセッ
ト又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジス
トローラ対650のニップで待機している。2次転写対
向ローラ510及び2次転写バイアスローラによりニッ
プが形成された2次転写部に中間転写ベルト501上の
トナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙P
の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジスト
ローラ対650が駆動され、転写紙Pとトナー像とのレ
ジスト合わせが行われる。上記ベルト転写後の感光体ド
ラム100の表面は、感光体クリーニング装置300で
クリーニングされ、図示しない除電ランプで均一に除電
される。そして、転写紙Pが中間転写ベルト501上の
トナー像と重ねられて2次転写部を通過する。このと
き、2次転写電源802によって2次転写バイアスロー
ラ605に印加される電圧による転写バイアスにより、
中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写紙上
に一括転写される。以下、中間転写ベルト501から転
写紙Pへのトナー像の一括転写を「2次転写」という。
また同時に、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転
写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない
離接機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベ
ルトクリーニングブレード504によってクリーニング
される。
【0016】転写紙Pは、2次転写ベルト601の移動
方向における2次転写部の下流側に配置した転写紙除電
チャージャ606との対向部を通過するときに除電さ
れ、2次転写ベルト601から剥離して定着ローラ対7
01に向けて送られる。この定着ローラ対701のニッ
プ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排出ローラ
対で装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイ
に表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。な
お、2次転写において、転写紙Pが普通紙の場合には、
中間転写ベルト501上に形成されたトナー像の転写紙
Pへの2次転写動作は、最終色トナー像を中間転写ベル
ト501に1次転写しながら、そのトナー画像先端が2
次転写部に到達した時点で2次転写が行われる。一方、
転写紙PがOHP、厚紙、超厚紙、の場合には、普通紙
の場合とはシーケンスが異なり、最終色トナー像を1次
転写した後すぐに2次転写はせず、中間転写ベルト50
1を1回転分空転させてから2次転写を行う。これは、
転写紙PがOHP、厚紙、超厚紙の場合、普通紙と同じ
線速度では紙の厚みが大きく定着効率が低下してしまう
ため、紙の線速度を下げる必要があるためである。
【0017】もちろん定着ユニット700に転写紙Pが
突入する時点で線速度を変える手段も考えられるが、本
実施例のレイアウトでは例えばA3サイズ紙のような長
尺の転写紙を用いた場合、転写紙先端が定着ユニット7
00に突入する時点では、まだ転写紙後端が2次転写部
におり、2次転写途中での線速度変化は画像ブレの原因
となってしまうために採用は困難である。よって、転写
紙PがOHP、厚紙、超厚紙の場合には、1周の空回転
を行い、その最中に中間転写ベルト501、2次転写バ
イアスローラ605の線速度を変化させたのちに、2次
転写および定着動作を行う。なお、空転時には、トナー
の転写を伴わず、感光体ドラムの帯電電位、1次転写バ
イアスローラ507に印加する電界は所定の値に制御さ
れる。また、転写紙PがOHP、厚紙、超厚紙の場合、
定着終了後には、中間転写ベルト501、2次転写バイ
アスローラ605、定着ローラ対701の線速度は通常
の速度に復帰し、次作像に備える。
【0018】<実施例>次に、上記実施形態に係るカラ
ー複写機のより具体的な実施例について説明する。感光
体ドラム100としては、有機感光体(OPC)を用
い、帯電チャージャ200によって−200〜−200
0Vに一様に帯電したものに原稿の画像に対応したレー
ザ光Lを照射して光書き込みを行い静電潜像を形成す
る。トナーは負帯電性のものを用いてネガ−ポジ現像を
行い、感光体ドラム100上にトナー像を形成する。上
記中間転写ベルト501としては、厚さ0.15mm、
幅368mm、内周長565.5mmの中間転写ベルト
を用い、この中間転写ベルト501の移動速度を200
mm/secに設定した。また、中間転写ベルト501
の断面図を図2に示す。中間転写ベルト501の表層5
01aは厚さ1μm程度の絶縁層で形成し、上記中間層
501bはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)からなる
厚さ75μm程度の絶縁層(体積抵抗率:約1013Ωc
m)で形成し、上記ベース層501cはPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)及び酸化チタンからなる厚さ75μ
m程度の中抵抗層(体積抵抗率:108〜1011Ωc
m)で形成した。
【0019】このような材質で形成した中間転写ベルト
全体の体積抵抗率を測定したところ、109〜1014Ω
cmであった。上記各体積抵抗率は、JIS K 691
1に記載されている測定方法を用い、電圧100Vを1
0秒間印加して測定したものである。また、中間転写ベ
ルト501の表層501a側の表面における表面抵抗率
を、三菱油化製の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測
定したところ、109〜1014Ω/□であった。この表
面抵抗率は、上記抵抗測定器を用いるほか、JIS K
6911に記載されている表面抵抗測定法で測定する事
もできる。また、1次転写バイアスローラ507として
はニッケルメッキの金属ローラを用い、ベルト除電ロー
ラ512としては、金属ローラを用い、その他のローラ
としては金属ローラまたは導電性樹脂ローラを用いた。
また、1次転写バイアスローラ507には、例えば第1
色目のトナー像に対して22μA、第2色目のトナー像
に対して25μA、第3色目のトナー像に対して27μ
A、第4色目のトナーに対して29μAというように、適
切な大きさの定電流制御された電界を印加した。また、
2次転写バイアスローラ605としては、導電性スポン
ジ又は導電性ゴムからなる表面層と、金属又は導電性樹
脂からなるコア層とを有するローラを用い、このローラ
に5〜80μAに定電流制御された転写バイアスを印加
した。また、2次転写ベルト601としては、PVDF
(ポリフッ化ビニリデン)で形成された厚さが100μ
m、体積抵抗率が1013Ωcmのベルト材を用いた。
【0020】本実施例の画像形成装置では、1次転写終
了までは常に一定の線速度で作像が行われるが、転写紙
Pの種類により、2次転写時以降で3種類の線速が選択
される。まず転写紙Pが斤量55kg〜90kg紙の場
合には、「普通紙」モードとして、作像スタートから定
着まで一貫して線速245mm/secで動作する。転
写紙Pが斤量91kg〜135kg紙の場合には、「厚
紙1」モードとなり、1次転写終了後に空回転を1周
し、空回転から定着までは線速122.5mm/sec
で動作する。転写紙Pが斤量136kg〜220kg紙
の場合には、「厚紙2」モードとなり、1次転写終了後
に空回転を1周し、空回転から定着までは線速70mm
/secで動作する。ここで空転時の中間転写ベルト5
01の帯電電位と空転時の感光体ドラム100の帯電電
位との差分と逆転写による異常画像の一つである画像ム
ラのランクとの関係を「厚紙1」「厚紙2」モードにつ
いて図3に示す。ランクは4以上が視覚的に画像に問題
が無いとされるレベルであるが、図3から中間転写ベル
ト501電位と感光体ドラム100の電位の差が「厚紙
1」モードの場合は1000V以下、「厚紙2」モード
の場合は800V以下であれば画像ムラを改善できるこ
とがわかる。なお、その他の逆転写現象に起因する異常
画像についても、前記設定にて同時に改善された。
【0021】なおここで逆転写の対策としては、逆の観
点から、中間転写ベルト501の負帯電電位を低減させ
て、中間転写ベルト501〜感光体ドラム100間の電
位差を抑える手段も考えられる。しかし、そのためには
1次転写時の1次転写電界を小さくすることで中間転写
ベルト501の帯電電位上昇を抑える、またはチャージ
ャ等により中間転写ベルト501に逆電荷を与えて帯電
を抑えるということになり、前者は1次転写不足、後者
は画像乱れ(逆電界による)を生じ、実用的な手段では
ない。また、空転時の1次転写電界については転写動作
時の電界よりも小さいほうが良い。これは空転時に1次
転写を印加すると1次転写部出口での中間転写ベルト5
01と感光体ドラム100との間で放電を起こし、トナ
ー画像の乱れを生じてしまうためである。
【0022】以上の結果を考慮し、本実施例での各モー
ドにおける空転時の中間転写ベルト501の帯電電位、
および感光体ドラム100の制御された帯電電位、1次
転写電界の設定例を表1に示す。「厚紙1」、「厚紙
2」モードの空転時においてこの例に示すように感光体
ドラム100の電位を制御することで、逆転写現象によ
る異常画像の発生をなくし、画像品質の劇的な向上をは
かることが可能となった。
【表1】 なお、表1では各モードに応じた設定例を示している
が、中間転写ベルト501の帯電電位、トナーの帯電
量、トナーの付着量などに変化を与えうる他の要因、例
えば周囲環境条件等に対しても、検知手段を設け、その
検知手段の測定値に応じて感光体ドラム100の電位制
御を行うということも非常に有効であり、より望ましい
ことである。また、表1に示した設定例は、あらかじめ
各モードでの中間転写体501の帯電電位を測定した結
果に基づき、それに適した感光体ドラム100の電位と
なるようなテーブル制御を行っているが、空転時の中間
転写ベルト501の帯電電位を表面電位計等の検知手段
により直に検知し、その検知手段の測定値に応じて感光
体ドラム100の電位制御を行うということも非常に有
効な手段である。
【0023】なお、上記実施形態では、像担持体として
感光体ドラム100を用いた例について説明したが、本
発明は、他の形状の像担持体を用いる者にも適用するこ
とができる。例えば、2つのローラ間に張架された無端
感光体ベルトにも適用することができる。また、上記実
施形態では、単数の像坦持体を用いた例について説明し
たが、本発明は、複数の像坦持体を用いたものにも適用
することができる。例えば、4つの像坦持体を用いたタ
ンデム方式の画像形成装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、中間転写体として、中間転写
ベルト501を用いた例について説明したが、本発明
は、他の形状の中間転写体を用いるものにも適用するこ
とができる。また、上記中間転写ベルト501の電気的
特性(体積抵抗率、表面抵抗率など)、厚さ、構造(単
層、2層、…)、材料、材質などは、作像条件などによ
り適切な物を種々選択して採用することができる。ま
た、上記実施形態では、1次転写電荷付与手段として1
次転写バイアスローラを用いた例について説明したが、
本発明は、他の形状の1次転写電荷付与手段を採用した
ものについても適用することができる。また、上記実施
形態において、上記1次転写バイアスローラ507や2
次転写バイアスローラ605等の電荷付与手段に加えら
れる電圧、電流などの値は、上記例に限定される物では
なく、種々の作像条件に応じて好適な値に設定すること
ができる。また、上記実施形態では、2次転写電荷付与
手段として2次転写バイアスローラを用いた例について
説明したが、本発明は、このローラに代えてブレード、
ブラシなどの他の形状の部材を用いたものにも適用する
ことができる。また、上記実施形態では、2次転写部に
おいて転写材を担持する転写材担持体として2次転写ベ
ルト601を用いているが、本発明は、このベルトに代
えてドラムなどの他の形状の部材を用いたものにも適用
することができる。また、上記実施形態では、感光体ド
ラム100の帯電電位が負極性であり、2成分系現像剤
を用いた反転現像方式を採用する現像器を備えた場合に
ついて説明したが、本発明は、感光体ドラム100の帯
電電位が負極性であるものに限定されることなく、ま
た、1成分系現像剤を用いたものや正規現像方式を採用
したものにも適用できるものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4の本発明によれば、転写動作を
含まない像坦持体と中間転写体との空転時の感光体ドラ
ムおよび1次転写電界を可変制御できることにより、逆
転写現象による異常画像を生じない高画質な画像を形成
することができるという優れた効果の画像形成装置を提
供することができる。特に、請求項3、請求項4の本発
明によれば、転写動作を含まない像坦持体と中間転写体
との空転時における中間転写体の帯電電位も状況に応じ
て、感光体ドラムおよび1次転写電界を可変制御できる
ことにより、より的確に、逆転写現象による異常画像を
生じない高画質な画像を形成することができるという優
れた効果がある。また、請求項5の本発明によれば、転
写動作を含まない像坦持体と中間転写体との空転時の線
速度に応じて、感光体ドラムおよび1次転写電界を可変
制御できることにより、より的確に、逆転写現象による
異常画像を生じない高画質な画像を形成することができ
るという優れた効果の画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成部の概略構成図であ
る。
【図2】本発明における中間転写ベルトの断面図であ
る。
【図3】空転時の中間転写ベルトと感光体ドラムとの帯
電電位差分と、画像ムラとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100 感光体ドラム 200 帯電チャージャ 300 感光体クリーニング装置 400 リボルバ現像ユニット 401 Bk現像器 402 C現像器 403 M現像器 404 Y現像器 500 中間転写ユニット 501 中間転写ベルト 501a 表層 501b 中間層 501c ベース層 504 ベルトクリーニングブレード 505 潤滑剤塗布ブラシ 506 ステアリン酸亜鉛 507 1次転写バイアスローラ 508 ベルト駆動ローラ 509 ベルトテンションローラ 510 2次転写対向ローラ 511 クリーニング対向ローラ 512 アースローラ 600 2次転写ユニット 601 2次転写ベルト 602、603、604 支持ローラ 605 2次転写バイアスローラ 606 転写紙除電チャージャ 607 ベルト除電チャージャ 608 クリーニングブレード 650 レジストローラ対 700 定着ユニット 701 定着ローラ対 801 1次転写電源 802 2次転写電源 L レーザー光 P 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DC02 DE07 EA01 EA03 EB06 EC11 ED03 ED15 ED24 FA30 2H200 FA05 FA09 FA18 FA19 FA20 GA16 GA23 GA24 GB02 GB12 GB13 HA02 HA12 HA29 HA30 HB48 JA29 JA30 JC03 JC07 JC12 JC13 JC15 JC16 JC18 JC19 JC20 MA04 MA20 MB04 NA09 PA05 PA10 PA26 PB04 PB25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を1次
    転写手段により中間転写体上に1次転写し、該中間転写
    体上に転写形成したトナー像を2次転写手段により転写
    材に2次転写する画像形成装置において、 該像担持体から該中間転写体への転写動作を含まない接
    触動作時に、該像担持体の帯電電位を可変制御できる
    ことを特徴とした画像形成装置。
  2. 【請求項2】 該像担持体から該中間転写体への転写動
    作を含まない接触動作時に、該1次転写手段への印加電
    界を可変制御できる ことを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 該中間転写体の帯電電位に応じて、該像
    担持体から該中間転写体への転写動作を含まない接触動
    作時の該像担持体の帯電電位を制御する ことを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 該中間転写体の帯電電位に応じて、該像
    担持体から該中間転写体への転写動作を含まない接触動
    作時の該像担持体の帯電電位および該1次転写手段への
    印加電界を制御する ことを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 該像坦持体から該中間転写体への転写動
    作を含まない接触動作時の該像坦持体および該中間転写
    体の線速度に応じて該像坦持体の帯電電位を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042802A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Canon Inc 画像形成装置

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