JPH11141850A - 灰溶融炉のベースメタル排出装置 - Google Patents

灰溶融炉のベースメタル排出装置

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JPH11141850A
JPH11141850A JP31096197A JP31096197A JPH11141850A JP H11141850 A JPH11141850 A JP H11141850A JP 31096197 A JP31096197 A JP 31096197A JP 31096197 A JP31096197 A JP 31096197A JP H11141850 A JPH11141850 A JP H11141850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
base metal
molten
discharge
outlet
Prior art date
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Pending
Application number
JP31096197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kato
健治 加藤
Atsushi Yano
淳 矢野
Katsuichi Mori
勝一 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP31096197A priority Critical patent/JPH11141850A/ja
Publication of JPH11141850A publication Critical patent/JPH11141850A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転を中断せずに溶融メタルを排出し、運転
効率を向上させる。 【解決手段】 入口21aが溶融ベースメタルMを収容
する炉本体1の底部に臨んで開口され、この入口21a
から斜め上方外方に延び、出口21bがベースメタルM
の湯面より上方に開口されるメタル排出通路21を形成
し、このメタル排出通路21の出口近傍に、電流供給手
段と磁界発生手段とを具備して溶融メタルを出口側に送
り出す電磁力を発生する電磁排出装置25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アークやプラズ
マ、ジュール熱を利用して、都市ごみや産業廃棄物の焼
却灰を加熱溶融して減容化および無害化を図る電気式灰
溶融炉において、導電体として炉底部に収容される溶融
ベースメタルを排出するための灰溶融炉のメタル排出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼却炉から排出される焼却灰をプラズマ
式やアーク式、ジュール加熱式の灰溶融炉で溶融処理す
る場合、炉底部にメタル溶融層(ベースメタルという)
を形成して導電体および熱媒体として利用しており、こ
のベースメタル上で焼却灰を加熱溶融して溶融スラグ層
を形成し、オーバーフロー形式で出滓口から取り出して
いる。その時、焼却灰に含まれる金属類がベースメタル
に溶け込み、ベースメタルの湯面レベルが処理量の増加
とともに上昇してくる。ベースメタルが上昇すると、溶
融スラグ層が薄くなり、外乱による溶融スラグ表面の変
動で、電気抵抗が大きく変化してアークやプラズマの安
定した運転が困難になる。
【0003】そのため、従来ではベースメタルの湯面レ
ベルが高くなると、定期的に炉の運転を停止して炉を傾
斜させ、スラグ排出口から溶融スラグを排出した後、下
層のベースメタルを排出するメタル排出作業を行い、溶
融スラグ層の層高が約70mm程度以上になるように保
持していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記メタル排
出作業は、.灰溶融炉の運転を停止する必要があり、
再起動するまでに時間がかかり、運転効率が低くくな
る。また安定した定常運転に達するまでに時間がかか
る、.溶融スラグを大量に排出するため、スラグ層が
薄くなり、再スタートが難しい、.溶融メタルと溶融
スラグが混合して排出されるため、リサイクルには、後
工程で分離作業が必要となる、という問題があった。
【0005】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、運転を停止せずにベースメタルのみ
を排出することができる灰溶融炉のベースメタル排出装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、入口が溶融メタルを
収容する炉本体の底部に臨んで開口され、この入口から
斜め上方外方に延び、出口が溶融メタルの湯面より上方
に開口されるメタル排出通路を形成し、このメタル排出
通路の出口近傍に、電流供給手段と磁界発生手段とを具
備して溶融メタルを出口側に送り出す電磁力を発生する
電磁排出装置を設けたものである。
【0007】上記構成によれば、灰に混入する金属がベ
ースメタル中に溶け込んで運転中に溶融メタルが増加す
ると、メタル排出通路内の溶融メタルに電磁排出装置に
より電流と磁界とが印加され、その作用で溶融メタルに
電磁力が発生して出口側に送られ排出されるので、炉の
運転を中止することなく溶融メタルを排出することがで
きる。したがって、従来のように炉の運転を停止するこ
とがないので、運転効率を向上させることができ、また
溶融スラグもほとんど排出されることがなく、排出され
たメタルとスラグの分離作業も不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るメタル排出
装置を備えたプラズマ式灰溶融炉の実施の形態を図1〜
図5に基づいて説明する。
【0009】図1,図2において、1は底部に溶融した
ベースメタル(溶融メタル)Mを収容する溶融室2が形
成された炉本体で、前側壁1aに灰投入口3が形成され
て灰ホッパ4と灰プッシャー5が設けられており、後側
壁1bに溶融スラグMSを排出する排滓口6が形成され
ている。またこの炉本体1の天壁1eに形成された一対
のトーチ挿入孔7A,7Bには、プラズマトーチである
陰電極トーチ8Aと陽電極トーチ8Bがトーチ昇降装置
(図示せず)を介してそれぞれ垂下されており、これら
電極トーチ8A,8Bに直流電源装置9が接続されてい
る。また図示しない炉壁のガス供給口と各電極トーチ8
A,8Bのガス供給孔から溶融室2内に作動ガス(たと
えば窒素ガス)が供給されてベースメタルとの間にプラ
ズマアークを形成するように構成される。10は左側壁
1cに形成された排ガス排出口である。
【0010】前記排滓口6には、排滓溝11aが形成さ
れたスラグ排出堰11が設けられるとともに、スラグ排
出堰11に対向してスラグの凝固を防止する予熱バーナ
ー12が配置されている。そして、排滓口6の下部に
は、溶融スラグMSを水冷して水砕スラグを形成する冷
却水槽13aとスラグ排出コンベヤ13bからなるスラ
グ冷却装置13が配置されている。
【0011】炉本体1の右側壁1dには、ベースメタル
Mを収容する底部に臨んでメタル排出通路21の入口2
1aが開口されている。このメタル排出通路21は図3
〜図5に示すように、入口21aから右側壁1d内を斜
め上方外方に沿って形成されて排出ノズル22に連通さ
れ、排出ノズル22上端のメタル排出通路21の出口2
1bが溶融ベースメタルMの湯面より上方に開口されて
いる。
【0012】この排出ノズル22の出口21b近傍に
は、電流供給手段である一対の電極23A,23Bと、
磁界発生手段で磁界発生装置にあるNS一対の永久磁石
(電磁石でもよい)24A,24Bとを具備し、溶融ベ
ースメタルMを出口21b側に送り出す電磁力Fを発生
する電磁排出装置25が設けられている。
【0013】すなわち、この電磁排出装置25は、矩形
断面の排出ノズル22の対向する下部壁体22a内およ
び上部壁体22b内に永久磁石24A,24Bがそれぞ
れ埋め込まれ、また左右壁体22c,22dの内面に、
直流電源23Cに接続された+−一対の電極23A,2
3Bが配設される。
【0014】上記構成において、直流電源装置9から両
電極トーチ8A,8Bに電圧が印加されて電極トーチ8
A,8Bとベースメタルとの間にプラズマアークが発生
され、灰ホッパ4の灰Aが灰プッシャー5により溶融室
2に所定量ずつ投入されて加熱溶融される。そしてベー
スメタルM上に溶融スラグMS層が形成され、スラグ排
出堰11の排滓溝11aのレベルを超えると、オーバー
フローして排滓口6からスラグ冷却装置13の冷却水槽
13aに滴下排出されて水砕スラグWSが生成される。
【0015】所定量の灰Aが溶融されて灰に含まれる金
属がベースメタルM中に溶け込み、溶融スラグMSの層
厚が、プラズマアークの形成が不安定となる70mm前
後になると、メタル排出通路21内のベースメタルMの
湯面レベルも、電極23A,23Bに十分に接触する位
置に達し、ベースメタルM中に電流が流れる。この電流
Iと、永久磁石24A,24Bにより形成されてベース
メタルM中を通過する磁界Bにより、ベースメタルMに
出口21b側への電磁力Fが発生し、メタル排出通路2
1内のベースメタルMが順次排出される。
【0016】上記実施の形態によれば、運転中であって
も、電磁排出装置25の作用によりメタル排出通路21
からベースメタルMを排出することができるので、灰溶
融炉の運転を停止する必要がなくなり、定常運転を連続
して実施できて運転効率が向上される。また。溶融スラ
グを一度に大量に排出することがないため、運転を安定
させることができる。さらに最初にのみ僅かに溶融スラ
グが排出されるのみで、排出ノズル22内に存在する溶
融スラグが無くなれば、溶融スラグとベースメタルMと
が混合して排出されることがない。
【0017】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の請求項1記
載の発明によれば、灰に混入する金属がベースメタル中
に溶け込んで運転中に溶融メタルが増加すると、メタル
排出通路内の溶融メタルに電磁排出装置により電流と磁
界とが印加され、その作用で溶融メタルに電磁力が発生
して出口側に送られ排出されるので、炉の運転を中止す
ることなく溶融メタルを排出することができる。したが
って、従来のように炉の運転を停止することがないの
で、運転効率を向上させることができ、また溶融スラグ
もほとんど排出されることがなく、排出されたメタルと
スラグの分離作業も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ式灰溶融炉の実施の形態
を示す縦断面図である。
【図2】同プラズマ式灰溶融炉の平面断面図である。
【図3】同プラズマ式灰溶融炉の横断面図である。
【図4】同プラズマ式灰溶融炉の電磁排出装置を示すメ
タル排出通路の横断面図である。
【図5】同電磁排出装置を示すメタル排出通路の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 炉本体 2 溶融室 8A 陽極トーチ 8B 陰極トーチ 21 メタル排出通路 21a 入口 21b 出口 22 排出ノズル 23A,23B 電極 23C 直流電源 24 永久磁石 25 電磁排出装置 M ベースメタル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口が溶融メタルを収容する炉本体の底
    部に臨んで開口され、この入口から斜め上方外方に延
    び、出口が溶融メタルの湯面より上方に開口されるメタ
    ル排出通路を形成し、このメタル排出通路の出口近傍
    に、電流供給手段と磁界発生手段とを具備して溶融メタ
    ルを出口側に送り出す電磁力を発生する電磁排出装置を
    設けたことを特徴とする灰溶融炉のベースメタル排出装
    置。
  2. 【請求項2】 磁界発生手段は、メタル排出通路を形成
    する排出ノズルの対向する壁体内に埋め込まれた一対の
    磁石により構成されるとともに、 電流供給手段は、前記磁界発生装置を有する壁体と直交
    する壁体にそれぞれ配置された一対の電極により構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の灰溶融炉のベース
    メタル排出装置。
JP31096197A 1997-11-13 1997-11-13 灰溶融炉のベースメタル排出装置 Pending JPH11141850A (ja)

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JP (1) JPH11141850A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103115498A (zh) * 2012-11-11 2013-05-22 昆山市大金机械设备厂 金属熔化炉的电磁输送设备
CN110026414A (zh) * 2019-04-24 2019-07-19 义乌了尘环保科技股份有限公司 一种利用旋转弧等离子体处置废物的装置和方法

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