JP2004156819A - プラズマアーク式溶融炉 - Google Patents
プラズマアーク式溶融炉 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004156819A JP2004156819A JP2002322022A JP2002322022A JP2004156819A JP 2004156819 A JP2004156819 A JP 2004156819A JP 2002322022 A JP2002322022 A JP 2002322022A JP 2002322022 A JP2002322022 A JP 2002322022A JP 2004156819 A JP2004156819 A JP 2004156819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plasma arc
- furnace
- melting
- plasma
- melting furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】炉体に迷走電流が発生することがなく、また腐食ガスによる電極の消耗を抑止可能で、被処理物を均一に溶融処理することができ、さらには可燃物も溶融処理することができるプラズマアーク式溶融炉を提供する。
【解決手段】電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持してなるプラズマアーク式溶融炉10において、主電極13と該主電極を包皮するごとく配設したノズル部14と間に直流電源16により電圧を印加してプラズマアーク30を生成するプラズマアーク生成部と、前記主電極13とノズル部14との間に導入する作動ガス15により前記プラズマアーク30を炉内部へ流入させて形成した輻射域18とを有し、前記輻射域18にて廃棄物20の溶融処理を行う構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持してなるプラズマアーク式溶融炉10において、主電極13と該主電極を包皮するごとく配設したノズル部14と間に直流電源16により電圧を印加してプラズマアーク30を生成するプラズマアーク生成部と、前記主電極13とノズル部14との間に導入する作動ガス15により前記プラズマアーク30を炉内部へ流入させて形成した輻射域18とを有し、前記輻射域18にて廃棄物20の溶融処理を行う構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持し、焼却灰等の被処理物の溶融処理を行うプラズマアーク式溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物を焼却処理した後の焼却灰等を溶融処理するための炉としてプラズマアーク式溶融炉が広く用いられている。プラズマアーク式溶融炉は、炉に配設した電極間に高温のプラズマアークを発生させ、このプラズマアークにより炉内を高温に保持して被処理物を溶融処理する炉であり、廃棄物の減容化、無害化に有効で、さらに溶融後のスラグの再利用化が可能であることから有用な廃棄物処理装置の一つとして挙げられる。
【0003】
従来の一般的なプラズマアーク式溶融炉の構成を図4に示す。かかるプラズマアーク式溶融炉は、炉本体01と、プラズマトーチ02と、該プラズマトーチ02の先端に配設された電極02aと、炉底電極02bとを主要構成とし、供給口04から炉内に投入された廃棄物03が溶融して生成した溶融スラグ07を介して前記電極02a、02bに通電することによりプラズマアーク06を生成している。かかるプラズマアーク式溶融炉では、プラズマ伝熱とスラグのジュール発熱により廃棄物を溶融処理し、溶融スラグをオーバーフローさせて出滓口08より排出する。
【0004】
しかし、前記従来技術のように、スラグを介して電極間に通電する溶融炉では炉本体に電流が流れてしまい炉壁の損傷やスラグの溶融状態の悪化が問題となり、また被溶融物に含有される低融点物質が揮散して炉内が腐食ガス雰囲気となり、これにより電極が腐食してしまうという問題を抱えていた。
そこで、例えば図4に示す特開平10−27687号公報(特許文献1)では、前記プラズマトーチ02の外周に、耐熱性と電気絶縁性を有する筒状カバー012を設け異常アークの発生を防止してプラズマトーチの延命化を図っている。特開2000−18552公報(特許文献2)では、炉本体と電極との間に絶縁スリーブを装着するとともに電極と炉本体との間に隙間を設けて窒素ガス等のパージガスを導入して絶縁を確保し、また炉本体に配設した絶縁体を挟み電流計を接続し、炉鉄皮に発生する迷走電流を検知する構成としている。
【0005】
また、従来のプラズマアーク式溶融炉のように、溶融スラグを介して通電させてプラズマアークを発生する場合、未溶融物は温度が低く導電性が低いため加熱し難い。さらに、運転後に溶融スラグ池が深いときや、スラグ池の温度が低いときには電極間にかかる電圧が高くなるという問題を有しており、特に被処理物の粒径が約20mm以上であると電圧が不安定となりアーク切れを起こす惧れも考えられる。このように、プラズマアーク状態は被溶融物に依存し、常に安定した状態で溶融処理を行うことは困難である。
【0006】
そこで、特開平11−237018号公報(特許文献3)では、炉頂部に垂下させた主電極及び昇降可能なスタート電極と、炉底部から挿入した炉底電極とを設け、炉の運転開始時には前記主電極とスタート電極との間に発生させたプラズマアークにより被処理物を溶融し、溶融スラグが生じると前記主電極と炉底電極との間にプラズマアークが発生するように切換えるとともに、スタート電極を定期的に溶融スラグ内へ下降させて不完全溶融物をスラグ内に押し込み溶融の均一化を図っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−27687号公報
【特許文献2】
特開2000−18552公報
【特許文献3】
特開平11−237018号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平11−237018号公報では、スタート電極を高温のスラグ内に出し入れしているため電極の劣化、損傷が激しく、交換頻度が高くなりメンテナンスの手間、コストが大きい。また、前記スタート電極の上下動のみではスラグの撹拌状態が不十分であるため不完全溶融物が残留し、これによりプラズマアーク状態が不安定となり炉の運転制御が困難となる。
また、これらの従来技術では、プラズマトーチが炉内に露出しているため、腐食ガス雰囲気、高温ガス雰囲気に晒され、プラズマトーチの消耗が著しくランニングコストが嵩んでしまう。
【0009】
さらに、可燃分を含む被処理物を溶融処理する場合は発生する排ガスを熱分解する必要があるが、前記従来技術ではスラグ池に熱エネルギが集中し、ガス雰囲気を高温化することができないため、このような被処理物には適していない。
従って本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、炉体に迷走電流が発生することがなく、また腐食ガスによる電極の消耗を抑止可能で、被処理物を均一に溶融処理することができ、さらには可燃物も溶融処理することができるプラズマアーク式溶融炉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、
電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持してなるプラズマアーク式溶融炉において、
作動ガスにより被覆されるように配設された電極対を有し、該電極対によりプラズマアークを生成するプラズマアーク生成部と、
前記プラズマアークの輻射熱により高温に保持される炉内の輻射域とを備え、前記プラズマアーク生成部が炉内の輻射域から外れた炉壁から炉外の適宜位置に配設され、前記輻射域にて被処理物の溶融処理を行うことを特徴とする。
【0011】
かかる発明は、電極対によりプラズマアークを発生させるプラズマアーク生成部と、高温雰囲気下で被処理物を溶融処理する輻射域とを別に設け、プラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱のみで被処理物を溶融するため、電流制御が容易で安定したプラズマアーク状態を保持することができ、被処理物の種類に係わらず安定して溶融処理を行うことができる。即ち、被処理物に未溶融物が多量に含まれる場合や大径の被処理物を含有する場合においても、確実に溶融することが可能となる。
【0012】
また、輻射域は高温であるとともに還元性雰囲気に保たれ、発生した排ガスを熱分解することができるため、電気伝導率の低い可燃性廃棄物にも適している。さらに、前記電極対が作動ガスにより被覆されるため電極対が炉内の腐食ガス雰囲気に晒されることがなく消耗しない。
また、前記プラズマ生成部を炉壁から炉外の適宜位置に配設し前記プラズマ生成部を炉内に露出させずに、生成したプラズマアークのみを炉内に流入するように構成することにより、前記電極対の腐食若しくは酸化による消耗を防止でき、電極の継ぎ足しや電極交換が不要となるためランニングコストの削減が可能となる。
【0013】
また、前記プラズマアークと対面する側に、炉内に投入された被処理物を溶融処理する受け部を設けたことを特徴とし、好ましくは前記受け部を所定角度に傾斜させて、被処理物供給口より投入された被処理物を移動させながら連続的に溶融処理する構成とする。
かかる発明は、生成したプラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱を最大限に受けて最も高温に保持される箇所を受け部とし、該受け部を被処理物が通過若しくは滞留するように構成することにより、最も熱効率が良い状態で被処理物の溶融が行われるようにしている。また、前記受け部を傾斜させて被処理物を連続的に溶融可能に構成することで処理効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0014】
さらに、前記プラズマアーク生成部を、主電極と該主電極を包皮するごとく配設したノズル部と間にプラズマアークを生成させる構成とし、
前記主電極とノズル部との間に導入する作動ガスにより前記プラズマアークを炉内部へ流入させて輻射域を形成することを特徴とする。
従来のプラズマアーク式溶融炉のプラズマトーチは、図3(b)に示されるようにプラズマトーチ内に正・負何れか一方の電位を有する主電極13と、トーチ外に設けた対極の電位を有する炉底電極25との間に電圧を印加し、溶融スラグ21を介して通電させてプラズマアーク30を生成する移送型である。
【0015】
一方本発明は、プラズマトーチ内に正・負の両電極を有し、電極間で発生したプラズマアークを作動ガス15によってトーチ外に吹き出し、溶融スラグ21を溶融する非移送型であり、前記一方の電極を主電極13、他方の電極をノズル部14としているため被処理物に通電することがなく、電気伝導率の低い可燃性廃棄物や大径の被処理物にも適している。
さらに、電流がプラズマトーチ外に漏洩することがなく、炉体への迷走電流の発生を防止することができる。
【0016】
また、前記プラズマアーク生成部を複数設けることが好ましい。
プラズマアーク式溶融炉では、出滓口付近で溶融スラグが固化して炉外への流出が妨げられるという問題や、被処理物投入口付近の未溶融物の導電性が低く溶融が円滑に行われないという問題があった。そこで、本発明のように、例えば出滓口付近や被処理物投入口付近に補助的にプラズマアーク生成部を設けることで、これらの問題を解消し、溶融炉の運転を円滑に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図で、図2は図1の別の実施形態である第2実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【0018】
本第1実施形態のプラズマアーク式溶融炉10は、図1に示されるように、耐火物を鉄皮で被覆した炉本体11の一端側に廃棄物供給口19、他端側に出滓口22を設け、該炉本体11の天井部に主電極13及びノズル部14と直流電源16からなるプラズマアーク生成部12を設けた構成としている。
本実施形態では、供給される廃棄物20の種類は特に限定されないが、従来のプラズマアーク式溶融炉では処理不可能な大径の可燃物等の被処理物が好ましい。前記炉本体11のプラズマアークと対面する側には受け部23が形成され、前記供給口19より供給される廃棄物20を溶融してスラグ化する。該受け部23の炉高は被処理物が完全に溶融する層厚となるように設定する。
【0019】
また、炉本体11の前記廃棄物供給口19側はプッシャ17を具備し、供給口19より投入された廃棄物20を順次押し込み移動させるように構成する。さらに、前記受け部23を供給口19側から出滓口22側に向けて下降するように傾斜させることが好適である。これにより、廃棄物20を連続的に溶融処理することが可能となり処理効率が向上する。
【0020】
前記プラズマアーク生成部12は、直流電源16の陰極が接続された主電極13と、該主電極13を包皮するごとく配設され陽極に接続されたノズル部14と、主電極13とノズル部14との間に設けた隙間から導入される作動ガス15とから構成される。尚、本実施形態では電力供給源を直流電源としているが、交流電源若しくは高周波誘導電源でも良い。
かかるプラズマアーク生成部12は、炉壁に設けた穴部より生成したプラズマアーク30が炉内に流入するように、炉本体11の炉壁から炉外の適宜位置に配設する。
【0021】
前記主電極13には、銅、タングステン等の金属製電極や黒鉛電極など、従来より用いられている何れの電極も利用可能で、また前記ノズル部14には導電性金属材料を用いる。さらに、該ノズル部14は内部に冷却水路を有する水冷ノズルとすることが好ましく、生成したプラズマアーク熱による焼損を極力防止する構成とする。また、かかるノズル部14の形状は、廃棄物の種類、層厚及び溶融炉形状、溶融処理速度、作動ガス流量などに応じて適宜選択する。
また、本実施形態において前記作動ガスは、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを用い、炉内を還元性雰囲気に保持できるようにする。このとき、加熱雰囲気となる作動ガスと温度は選択可能で、これにより酸化・還元・不活性化などと化学反応が容易に制御でき、処理目的に応じて作動ガス及び温度を選択する。
【0022】
かかるプラズマアーク生成部12では、運転開始時には前記主電極13とノズル部14との間に小電流のパイロットアークを点じ、得られたプラズマジェットで,主電極13とノズル部14との間に介在する作動ガス15をイオン化しプラズマアークを進展させる。このように生成したプラズマアーク30を前記作動ガス15により炉壁に設けた穴部から炉内へ流入させ、廃棄物20を溶融する。
このように炉内へ流入したプラズマアーク30の輻射熱により、炉内に高温雰囲気の輻射域18が形成される。
【0023】
前記輻射域18では、供給口19より移送される廃棄物20が前記プラズマアーク30の熱及びこれにより生じる輻射熱により連続的に溶融処理され、溶融スラグ21が生成する。そして、該溶融スラグ21は下方に位置する出滓口22より排出されて有効利用される。
一方、前記溶融処理により発生した排ガスは、輻射域18の還元性ガス雰囲気にて無酸素状態でガス化し、可燃性ガスとして排出されるため回収されるガスは工業用ガスとして有効利用できる。
【0024】
このようにかかる構成によれば、高温・高エネルギーのプラズマアークを利用した溶融炉でかつ可燃性廃棄物、大径廃棄物も処理可能であるため、例えば注射針等の医療ごみやアスベスト、放射性物質等の産業廃棄物等の処理も可能である。
また、従来のようにプラズマアークを発生させる際に被処理物に導通させていないため、溶融炉の運転開始時にもプラズマアークを簡単に生成することができ、また未溶融物にも均一に熱が伝達される。
さらに、プラズマトーチを非移送型としているため迷走電流の発生を防止でき、また該プラズマアーク生成部を炉壁若しくは炉外に配設しているため電極の消耗を抑止できる。
【0025】
図2は本第2実施形態を示すプラズマアーク式溶融炉の全体構成図で、かかるプラズマアーク式溶融炉10は、前記第1実施形態と同様に廃棄物供給口19と出滓口22とプッシャ17を備えた炉本体11と、該炉本体11の天井部に設けられ、主電極13a、13b及びノズル部14a、14bと直流電源16a、16bからなるプラズマアーク生成部12a、12bとから構成される。このとき、前記直流電源16a、16bは同一の電源を利用してもよい。
かかる第2実施形態では、プラズマアーク生成部12a、12bを廃棄物移送方向に複数設けた構成としている。
【0026】
溶融炉上流側に設けたプラズマアーク生成部12aは、主に供給された未溶融の廃棄物20を溶融し、スラグ化する作用を有し、下流側の出滓口22近傍に設けたプラズマアーク生成部12bは溶融スラグ21が固化して排出不良が生じることを防止する作用を有している。
このように、プラズマアーク生成部12を複数設けて用途を使い分けることで、溶融炉の運転を円滑に行うことが可能となる。
尚、前記プラズマアーク生成部12の代りに従来の移送型プラズマトーチを併設しても良い。このとき、廃棄物供給口19側若しくはスラグ出滓口22側の電気伝導率の低い被処理物の加熱には、本実施形態の非移送型プラズマトーチ、即ちプラズマアーク生成部12を配設した組み合わせとする。
【0027】
また、本実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉10の後段にガスエンジン、燃料電池等を備えた発電装置(不図示)を備えることも好適である。これは、該プラズマアーク式溶融炉10が炉内を還元性かつ高温ガス雰囲気に保持でき、ガス化反応に適していることから、可燃性廃棄物の溶融に際して発生する排ガスを可燃性ガスに変換し、この可燃性ガスを燃料ガスとすることができるため例えばかかる溶融炉の動力源などとして利用可能である。また、ガス化時に水を供給して水性ガス化反応をおこすことで、COやH2等の可燃性ガスを高効率で回収することも可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、プラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱のみで被処理物を溶融するため、電流制御が容易で安定したプラズマアーク状態を保持することができ、被処理物の種類に係わらず安定して溶融処理を行うことができる。即ち、被処理物に未溶融物が多量に含まれる場合や大径の被処理物を含有する場合においても、確実に溶融することが可能となる。
また、輻射域は高温であるとともに還元性雰囲気に保たれ、発生した排ガスを熱分解することができるため、電気伝導率の低い可燃性廃棄物にも適している。
【0029】
また、前記電極対を作動ガスにより被覆し、さらには前記電極対を炉内壁若しくは炉外に設置しているため、電極対が炉内の腐食ガス雰囲気に晒されることがなく電極が消耗せず、電極交換や電極継ぎ足しが不要となる。
さらに、かかる発明のようにプラズマトーチを非移送型とすることで、電流がプラズマトーチ外に漏洩することがなく、炉体への迷走電流の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【図2】図1の別の実施形態である第2実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【図3】本発明のプラズマトーチの概略構成図(a)と、従来のプラズマトーチの概略構成図(b)である。
【図4】従来のプラズマ溶融炉の断面説明図である。
【符号の説明】
10 プラズマアーク式溶融炉
11 炉本体
12、12a、12b プラズマアーク生成部
13、13a、13b 主電極
14、14a、14b ノズル部
15 作動ガス
16、16a、16b 直流電源
17 プッシャ
18 輻射域
19 供給口
20 廃棄物
21 溶融スラグ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持し、焼却灰等の被処理物の溶融処理を行うプラズマアーク式溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物を焼却処理した後の焼却灰等を溶融処理するための炉としてプラズマアーク式溶融炉が広く用いられている。プラズマアーク式溶融炉は、炉に配設した電極間に高温のプラズマアークを発生させ、このプラズマアークにより炉内を高温に保持して被処理物を溶融処理する炉であり、廃棄物の減容化、無害化に有効で、さらに溶融後のスラグの再利用化が可能であることから有用な廃棄物処理装置の一つとして挙げられる。
【0003】
従来の一般的なプラズマアーク式溶融炉の構成を図4に示す。かかるプラズマアーク式溶融炉は、炉本体01と、プラズマトーチ02と、該プラズマトーチ02の先端に配設された電極02aと、炉底電極02bとを主要構成とし、供給口04から炉内に投入された廃棄物03が溶融して生成した溶融スラグ07を介して前記電極02a、02bに通電することによりプラズマアーク06を生成している。かかるプラズマアーク式溶融炉では、プラズマ伝熱とスラグのジュール発熱により廃棄物を溶融処理し、溶融スラグをオーバーフローさせて出滓口08より排出する。
【0004】
しかし、前記従来技術のように、スラグを介して電極間に通電する溶融炉では炉本体に電流が流れてしまい炉壁の損傷やスラグの溶融状態の悪化が問題となり、また被溶融物に含有される低融点物質が揮散して炉内が腐食ガス雰囲気となり、これにより電極が腐食してしまうという問題を抱えていた。
そこで、例えば図4に示す特開平10−27687号公報(特許文献1)では、前記プラズマトーチ02の外周に、耐熱性と電気絶縁性を有する筒状カバー012を設け異常アークの発生を防止してプラズマトーチの延命化を図っている。特開2000−18552公報(特許文献2)では、炉本体と電極との間に絶縁スリーブを装着するとともに電極と炉本体との間に隙間を設けて窒素ガス等のパージガスを導入して絶縁を確保し、また炉本体に配設した絶縁体を挟み電流計を接続し、炉鉄皮に発生する迷走電流を検知する構成としている。
【0005】
また、従来のプラズマアーク式溶融炉のように、溶融スラグを介して通電させてプラズマアークを発生する場合、未溶融物は温度が低く導電性が低いため加熱し難い。さらに、運転後に溶融スラグ池が深いときや、スラグ池の温度が低いときには電極間にかかる電圧が高くなるという問題を有しており、特に被処理物の粒径が約20mm以上であると電圧が不安定となりアーク切れを起こす惧れも考えられる。このように、プラズマアーク状態は被溶融物に依存し、常に安定した状態で溶融処理を行うことは困難である。
【0006】
そこで、特開平11−237018号公報(特許文献3)では、炉頂部に垂下させた主電極及び昇降可能なスタート電極と、炉底部から挿入した炉底電極とを設け、炉の運転開始時には前記主電極とスタート電極との間に発生させたプラズマアークにより被処理物を溶融し、溶融スラグが生じると前記主電極と炉底電極との間にプラズマアークが発生するように切換えるとともに、スタート電極を定期的に溶融スラグ内へ下降させて不完全溶融物をスラグ内に押し込み溶融の均一化を図っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−27687号公報
【特許文献2】
特開2000−18552公報
【特許文献3】
特開平11−237018号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平11−237018号公報では、スタート電極を高温のスラグ内に出し入れしているため電極の劣化、損傷が激しく、交換頻度が高くなりメンテナンスの手間、コストが大きい。また、前記スタート電極の上下動のみではスラグの撹拌状態が不十分であるため不完全溶融物が残留し、これによりプラズマアーク状態が不安定となり炉の運転制御が困難となる。
また、これらの従来技術では、プラズマトーチが炉内に露出しているため、腐食ガス雰囲気、高温ガス雰囲気に晒され、プラズマトーチの消耗が著しくランニングコストが嵩んでしまう。
【0009】
さらに、可燃分を含む被処理物を溶融処理する場合は発生する排ガスを熱分解する必要があるが、前記従来技術ではスラグ池に熱エネルギが集中し、ガス雰囲気を高温化することができないため、このような被処理物には適していない。
従って本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、炉体に迷走電流が発生することがなく、また腐食ガスによる電極の消耗を抑止可能で、被処理物を均一に溶融処理することができ、さらには可燃物も溶融処理することができるプラズマアーク式溶融炉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、
電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持してなるプラズマアーク式溶融炉において、
作動ガスにより被覆されるように配設された電極対を有し、該電極対によりプラズマアークを生成するプラズマアーク生成部と、
前記プラズマアークの輻射熱により高温に保持される炉内の輻射域とを備え、前記プラズマアーク生成部が炉内の輻射域から外れた炉壁から炉外の適宜位置に配設され、前記輻射域にて被処理物の溶融処理を行うことを特徴とする。
【0011】
かかる発明は、電極対によりプラズマアークを発生させるプラズマアーク生成部と、高温雰囲気下で被処理物を溶融処理する輻射域とを別に設け、プラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱のみで被処理物を溶融するため、電流制御が容易で安定したプラズマアーク状態を保持することができ、被処理物の種類に係わらず安定して溶融処理を行うことができる。即ち、被処理物に未溶融物が多量に含まれる場合や大径の被処理物を含有する場合においても、確実に溶融することが可能となる。
【0012】
また、輻射域は高温であるとともに還元性雰囲気に保たれ、発生した排ガスを熱分解することができるため、電気伝導率の低い可燃性廃棄物にも適している。さらに、前記電極対が作動ガスにより被覆されるため電極対が炉内の腐食ガス雰囲気に晒されることがなく消耗しない。
また、前記プラズマ生成部を炉壁から炉外の適宜位置に配設し前記プラズマ生成部を炉内に露出させずに、生成したプラズマアークのみを炉内に流入するように構成することにより、前記電極対の腐食若しくは酸化による消耗を防止でき、電極の継ぎ足しや電極交換が不要となるためランニングコストの削減が可能となる。
【0013】
また、前記プラズマアークと対面する側に、炉内に投入された被処理物を溶融処理する受け部を設けたことを特徴とし、好ましくは前記受け部を所定角度に傾斜させて、被処理物供給口より投入された被処理物を移動させながら連続的に溶融処理する構成とする。
かかる発明は、生成したプラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱を最大限に受けて最も高温に保持される箇所を受け部とし、該受け部を被処理物が通過若しくは滞留するように構成することにより、最も熱効率が良い状態で被処理物の溶融が行われるようにしている。また、前記受け部を傾斜させて被処理物を連続的に溶融可能に構成することで処理効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0014】
さらに、前記プラズマアーク生成部を、主電極と該主電極を包皮するごとく配設したノズル部と間にプラズマアークを生成させる構成とし、
前記主電極とノズル部との間に導入する作動ガスにより前記プラズマアークを炉内部へ流入させて輻射域を形成することを特徴とする。
従来のプラズマアーク式溶融炉のプラズマトーチは、図3(b)に示されるようにプラズマトーチ内に正・負何れか一方の電位を有する主電極13と、トーチ外に設けた対極の電位を有する炉底電極25との間に電圧を印加し、溶融スラグ21を介して通電させてプラズマアーク30を生成する移送型である。
【0015】
一方本発明は、プラズマトーチ内に正・負の両電極を有し、電極間で発生したプラズマアークを作動ガス15によってトーチ外に吹き出し、溶融スラグ21を溶融する非移送型であり、前記一方の電極を主電極13、他方の電極をノズル部14としているため被処理物に通電することがなく、電気伝導率の低い可燃性廃棄物や大径の被処理物にも適している。
さらに、電流がプラズマトーチ外に漏洩することがなく、炉体への迷走電流の発生を防止することができる。
【0016】
また、前記プラズマアーク生成部を複数設けることが好ましい。
プラズマアーク式溶融炉では、出滓口付近で溶融スラグが固化して炉外への流出が妨げられるという問題や、被処理物投入口付近の未溶融物の導電性が低く溶融が円滑に行われないという問題があった。そこで、本発明のように、例えば出滓口付近や被処理物投入口付近に補助的にプラズマアーク生成部を設けることで、これらの問題を解消し、溶融炉の運転を円滑に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図で、図2は図1の別の実施形態である第2実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【0018】
本第1実施形態のプラズマアーク式溶融炉10は、図1に示されるように、耐火物を鉄皮で被覆した炉本体11の一端側に廃棄物供給口19、他端側に出滓口22を設け、該炉本体11の天井部に主電極13及びノズル部14と直流電源16からなるプラズマアーク生成部12を設けた構成としている。
本実施形態では、供給される廃棄物20の種類は特に限定されないが、従来のプラズマアーク式溶融炉では処理不可能な大径の可燃物等の被処理物が好ましい。前記炉本体11のプラズマアークと対面する側には受け部23が形成され、前記供給口19より供給される廃棄物20を溶融してスラグ化する。該受け部23の炉高は被処理物が完全に溶融する層厚となるように設定する。
【0019】
また、炉本体11の前記廃棄物供給口19側はプッシャ17を具備し、供給口19より投入された廃棄物20を順次押し込み移動させるように構成する。さらに、前記受け部23を供給口19側から出滓口22側に向けて下降するように傾斜させることが好適である。これにより、廃棄物20を連続的に溶融処理することが可能となり処理効率が向上する。
【0020】
前記プラズマアーク生成部12は、直流電源16の陰極が接続された主電極13と、該主電極13を包皮するごとく配設され陽極に接続されたノズル部14と、主電極13とノズル部14との間に設けた隙間から導入される作動ガス15とから構成される。尚、本実施形態では電力供給源を直流電源としているが、交流電源若しくは高周波誘導電源でも良い。
かかるプラズマアーク生成部12は、炉壁に設けた穴部より生成したプラズマアーク30が炉内に流入するように、炉本体11の炉壁から炉外の適宜位置に配設する。
【0021】
前記主電極13には、銅、タングステン等の金属製電極や黒鉛電極など、従来より用いられている何れの電極も利用可能で、また前記ノズル部14には導電性金属材料を用いる。さらに、該ノズル部14は内部に冷却水路を有する水冷ノズルとすることが好ましく、生成したプラズマアーク熱による焼損を極力防止する構成とする。また、かかるノズル部14の形状は、廃棄物の種類、層厚及び溶融炉形状、溶融処理速度、作動ガス流量などに応じて適宜選択する。
また、本実施形態において前記作動ガスは、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを用い、炉内を還元性雰囲気に保持できるようにする。このとき、加熱雰囲気となる作動ガスと温度は選択可能で、これにより酸化・還元・不活性化などと化学反応が容易に制御でき、処理目的に応じて作動ガス及び温度を選択する。
【0022】
かかるプラズマアーク生成部12では、運転開始時には前記主電極13とノズル部14との間に小電流のパイロットアークを点じ、得られたプラズマジェットで,主電極13とノズル部14との間に介在する作動ガス15をイオン化しプラズマアークを進展させる。このように生成したプラズマアーク30を前記作動ガス15により炉壁に設けた穴部から炉内へ流入させ、廃棄物20を溶融する。
このように炉内へ流入したプラズマアーク30の輻射熱により、炉内に高温雰囲気の輻射域18が形成される。
【0023】
前記輻射域18では、供給口19より移送される廃棄物20が前記プラズマアーク30の熱及びこれにより生じる輻射熱により連続的に溶融処理され、溶融スラグ21が生成する。そして、該溶融スラグ21は下方に位置する出滓口22より排出されて有効利用される。
一方、前記溶融処理により発生した排ガスは、輻射域18の還元性ガス雰囲気にて無酸素状態でガス化し、可燃性ガスとして排出されるため回収されるガスは工業用ガスとして有効利用できる。
【0024】
このようにかかる構成によれば、高温・高エネルギーのプラズマアークを利用した溶融炉でかつ可燃性廃棄物、大径廃棄物も処理可能であるため、例えば注射針等の医療ごみやアスベスト、放射性物質等の産業廃棄物等の処理も可能である。
また、従来のようにプラズマアークを発生させる際に被処理物に導通させていないため、溶融炉の運転開始時にもプラズマアークを簡単に生成することができ、また未溶融物にも均一に熱が伝達される。
さらに、プラズマトーチを非移送型としているため迷走電流の発生を防止でき、また該プラズマアーク生成部を炉壁若しくは炉外に配設しているため電極の消耗を抑止できる。
【0025】
図2は本第2実施形態を示すプラズマアーク式溶融炉の全体構成図で、かかるプラズマアーク式溶融炉10は、前記第1実施形態と同様に廃棄物供給口19と出滓口22とプッシャ17を備えた炉本体11と、該炉本体11の天井部に設けられ、主電極13a、13b及びノズル部14a、14bと直流電源16a、16bからなるプラズマアーク生成部12a、12bとから構成される。このとき、前記直流電源16a、16bは同一の電源を利用してもよい。
かかる第2実施形態では、プラズマアーク生成部12a、12bを廃棄物移送方向に複数設けた構成としている。
【0026】
溶融炉上流側に設けたプラズマアーク生成部12aは、主に供給された未溶融の廃棄物20を溶融し、スラグ化する作用を有し、下流側の出滓口22近傍に設けたプラズマアーク生成部12bは溶融スラグ21が固化して排出不良が生じることを防止する作用を有している。
このように、プラズマアーク生成部12を複数設けて用途を使い分けることで、溶融炉の運転を円滑に行うことが可能となる。
尚、前記プラズマアーク生成部12の代りに従来の移送型プラズマトーチを併設しても良い。このとき、廃棄物供給口19側若しくはスラグ出滓口22側の電気伝導率の低い被処理物の加熱には、本実施形態の非移送型プラズマトーチ、即ちプラズマアーク生成部12を配設した組み合わせとする。
【0027】
また、本実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉10の後段にガスエンジン、燃料電池等を備えた発電装置(不図示)を備えることも好適である。これは、該プラズマアーク式溶融炉10が炉内を還元性かつ高温ガス雰囲気に保持でき、ガス化反応に適していることから、可燃性廃棄物の溶融に際して発生する排ガスを可燃性ガスに変換し、この可燃性ガスを燃料ガスとすることができるため例えばかかる溶融炉の動力源などとして利用可能である。また、ガス化時に水を供給して水性ガス化反応をおこすことで、COやH2等の可燃性ガスを高効率で回収することも可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、プラズマアークの熱及びこれにより生じる輻射熱のみで被処理物を溶融するため、電流制御が容易で安定したプラズマアーク状態を保持することができ、被処理物の種類に係わらず安定して溶融処理を行うことができる。即ち、被処理物に未溶融物が多量に含まれる場合や大径の被処理物を含有する場合においても、確実に溶融することが可能となる。
また、輻射域は高温であるとともに還元性雰囲気に保たれ、発生した排ガスを熱分解することができるため、電気伝導率の低い可燃性廃棄物にも適している。
【0029】
また、前記電極対を作動ガスにより被覆し、さらには前記電極対を炉内壁若しくは炉外に設置しているため、電極対が炉内の腐食ガス雰囲気に晒されることがなく電極が消耗せず、電極交換や電極継ぎ足しが不要となる。
さらに、かかる発明のようにプラズマトーチを非移送型とすることで、電流がプラズマトーチ外に漏洩することがなく、炉体への迷走電流の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【図2】図1の別の実施形態である第2実施形態にかかるプラズマアーク式溶融炉の全体構成図である。
【図3】本発明のプラズマトーチの概略構成図(a)と、従来のプラズマトーチの概略構成図(b)である。
【図4】従来のプラズマ溶融炉の断面説明図である。
【符号の説明】
10 プラズマアーク式溶融炉
11 炉本体
12、12a、12b プラズマアーク生成部
13、13a、13b 主電極
14、14a、14b ノズル部
15 作動ガス
16、16a、16b 直流電源
17 プッシャ
18 輻射域
19 供給口
20 廃棄物
21 溶融スラグ
Claims (5)
- 電極間に発生させたプラズマアークにより炉内を高温に保持してなるプラズマアーク式溶融炉において、
作動ガスにより被覆されるように配設された電極対を有し、該電極対によりプラズマアークを生成するプラズマアーク生成部と、
前記プラズマアークの輻射熱により高温に保持される炉内の輻射域とを備え、前記プラズマアーク生成部が炉内の輻射域から外れた炉壁から炉外の適宜位置に配設され、前記輻射域にて被処理物の溶融処理を行うことを特徴とするプラズマアーク式溶融炉。 - 前記プラズマアークと対面する側に、炉内に投入された被処理物を溶融処理する受け部を設けたことを特徴とする請求項1記載のプラズマアーク式溶融炉。
- 前記受け部を所定角度に傾斜させて、被処理物供給口より投入された被処理物を移動させながら連続的に溶融処理する構成としたことを特徴とする請求項2記載のプラズマアーク式溶融炉。
- 前記プラズマアーク生成部を、主電極と該主電極を包皮するごとく配設したノズル部と間にプラズマアークを生成させる構成とし、
前記主電極とノズル部との間に導入する作動ガスにより前記プラズマアークを炉内部へ流入させて炉内に輻射域を形成することを特徴とする請求項1記載のプラズマアーク式溶融炉。 - 前記プラズマアーク生成部を複数設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のプラズマアーク式溶融炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322022A JP2004156819A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | プラズマアーク式溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322022A JP2004156819A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | プラズマアーク式溶融炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004156819A true JP2004156819A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32802326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002322022A Withdrawn JP2004156819A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | プラズマアーク式溶融炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004156819A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007005059A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Ebara Corp | プラズマ式溶融炉 |
JP2008272581A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-11-13 | Europlasma | プラズマ溶解を用いた有害物質の無害化装置とそのプロセス |
JP2013228169A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Toshiba Corp | アーク偏向装置、焼却装置、及びこれを用いた焼却方法 |
CN107432078A (zh) * | 2015-03-27 | 2017-12-01 | 韩国水力原子力株式会社 | 具有能够反极性/正极性操作的结构的等离子体喷枪 |
-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322022A patent/JP2004156819A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007005059A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Ebara Corp | プラズマ式溶融炉 |
JP2008272581A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-11-13 | Europlasma | プラズマ溶解を用いた有害物質の無害化装置とそのプロセス |
JP2013228169A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Toshiba Corp | アーク偏向装置、焼却装置、及びこれを用いた焼却方法 |
CN107432078A (zh) * | 2015-03-27 | 2017-12-01 | 韩国水力原子力株式会社 | 具有能够反极性/正极性操作的结构的等离子体喷枪 |
US11032900B2 (en) | 2015-03-27 | 2021-06-08 | Korea Hydro & Nuclear Power Co., Ltd. | Plasma torch with structure capable of performing reversed polarity/straight polarity operation |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2286837C2 (ru) | Способ и система для обработки опасных отходов | |
US20200239980A1 (en) | Dc arc furnace for waste melting and gasification | |
JP2007534922A (ja) | 旋回式プラズマ熱分解/溶融炉(cyclonicplasmapyrolysis/vitrificationsystem) | |
WO2010095980A1 (ru) | Электродуговой плазмотрон постоянного тока для установок по плазменной переработке твёрдых отходов | |
JP2004156819A (ja) | プラズマアーク式溶融炉 | |
US6570906B2 (en) | ARC furnace with DC arc and AC joule heating | |
JP2989555B2 (ja) | 放射性固体廃棄物の溶融処理方法 | |
JPH1027687A (ja) | プラズマ溶融炉 | |
JP4446429B2 (ja) | 廃棄物処理用プラズマ溶融処理装置の運転方法 | |
JPH09243267A (ja) | プラズマ溶融炉における溶融スラグの流動性低下防止方法 | |
TWI418260B (zh) | 用於廢棄物處理室之改良電漿炬 | |
JPH085247A (ja) | プラズマ式溶融炉 | |
JP3977164B2 (ja) | プラズマ溶融装置及びプラズマ溶融方法 | |
JP3744668B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
RU2392781C1 (ru) | Электродуговой плазмотрон постоянного тока для установок по плазменной переработке твердых отходов | |
JPH09115663A (ja) | プラズマ式灰溶融炉における灰溶融方法 | |
JP2005293945A (ja) | プラズマ加熱装置およびノズル付き電極 | |
JP3547213B2 (ja) | プラズマ溶融炉 | |
JP2945615B2 (ja) | プラズマ溶融炉の再点火方法 | |
KR20010038118A (ko) | 슬러지 처리용 무전극 플라즈마 토치 | |
JP2006162130A (ja) | 廃棄物溶融用坩堝の浸食防止方法 | |
JP2003083517A (ja) | 廃棄物プラズマ溶解処理方法並びに廃棄物プラズマ溶解処理装置 | |
JPH10288321A (ja) | ごみ焼却灰の電気抵抗溶融炉 | |
JP3757409B2 (ja) | 灰溶融炉および灰溶融炉の炉底電極の形成方法 | |
JPH10169962A (ja) | プラズマ溶融炉による焼却灰の溶融方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |