JPH11141428A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents
蓄圧式燃料噴射装置Info
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- JPH11141428A JPH11141428A JP31613297A JP31613297A JPH11141428A JP H11141428 A JPH11141428 A JP H11141428A JP 31613297 A JP31613297 A JP 31613297A JP 31613297 A JP31613297 A JP 31613297A JP H11141428 A JPH11141428 A JP H11141428A
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Abstract
高めることである。 【解決手段】 蓄圧配管から高圧燃料を燃料噴射弁1の
制御室121に導入し、その内圧の高低を、電磁弁1a
が制御室121の燃料排出路205を開閉することで切
替えて燃料噴射制御を行う構成において、スイッチング
リーク流路2aを、電磁弁1aの弁部124からの多量
の気泡を含む燃料がアーマチュア室132を介さずに直
接にリターン流路212,213に戻るようにし、常時
リーク流路2bを、摺動各部からの燃料がアーマチュア
室132を介してリターン流路212,213に戻り、
かつ常時リーク流路2bの下流部2b1をアーマチュア
室132の上部に開口せしめて、少量の気泡等はアーマ
チュア室132から速やかに排出せしめる。電磁弁1a
の作動を安定化して燃料噴射の制御性を高める。
Description
に関する。
料噴射装置の一つとして、コモンレール式として知られ
る蓄圧式燃料噴射装置がある。蓄圧式燃料噴射装置で
は、各気筒に連通する共通の蓄圧配管(コモンレール)
を備え、ここにサプライポンプによって必要な流量の高
圧燃料を圧送供給することにより、コモンレール内の燃
料圧力を一定に保持している。コモンレールからは燃料
が供給配管を介して各燃料噴射弁に供給される。
もに、一部が燃料噴射弁の制御用に供される。この燃料
は制御室に導入され、制御室の燃料排出路を電磁弁が開
閉して制御室内圧の高低を切替え、燃料の噴射と遮断と
を切替えるニードルバルブの開閉制御を行っている。電
磁弁の弁部から排出される燃料はスイッチングリーク流
路を通って低圧のリターン流路に戻される。リターン流
路にはまた、燃料噴射弁の摺動各部から常時漏洩する燃
料が常時リーク流路を通って戻される。
ソレノイド駆動により作動するアーマチュアを有し、ア
ーマチュアは燃料が導入されたアーマチュア室内に収容
され、アーマチュアの作動の安定化を図っている。アー
マチュア室内への燃料の導入方法としては、アーマチュ
ア室を、スイッチングリーク流路の、電磁弁の弁部の下
流に配したものがあり、例えば特開平9−42106号
公報等に開示されている(第1従来例)。
ものでは、以下の点で正確なエンジン制御が要求される
近年のエンジンに必ずしも十分に応えられない。すなわ
ち電磁弁の弁部において、開弁時に制御室からの高圧燃
料が一気に低圧になることで気泡が多量に発生し、気泡
がアーマチュア室に流入する。このためアーマチュア室
が、燃料と気泡とが混在した状態となり、この気泡の影
響でアーマチュアの作動が十分に安定化しない。またエ
ンジン条件に応じてリーク量が増減するから、アーマチ
ュア室の内圧が変化して気泡の量も変化し作動不安定の
程度も一様ではない。正確なエンジン制御が要求される
ようになると、このようにアーマチュアの作動すなわち
電磁弁の開閉作動の安定性は十分とはいえず、燃料噴射
量が設定値に対して変動する等の問題が生じる。
て、スイッチングリーク流路の、電磁弁の弁部の直下流
部に、スイッチングリーク流路から分岐する袋小路状の
流路を形成してその流路端にアーマチュ室を配し、弁部
において発生した気泡がアーマチュ室にまともに流入し
ないようにしたものもある(第2従来例)。しかしこの
構成では組付け時にアーマチュア室内に残った空気が排
出されにくい。エンジン条件が変わるとアーマチュアが
燃料に浸ったり空気に露出したりする等、アーマチュア
がおかれる雰囲気が一定せず、やはり正確なエンジンの
制御を実現するには十分ではない。
作動をより安定化して正確なエンジン制御の可能な蓄圧
式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
は、燃料噴射弁は、蓄圧配管で蓄圧された高圧の燃料の
一部を、燃料の噴射と遮断とを切替えるニードルバルブ
の開閉制御を行う制御室に導入し、電磁弁が制御室の燃
料排出路を開閉して制御室内圧の高低を切替えることで
ニードルバルブを開閉する。燃料噴射弁は、電磁弁の弁
部から排出される燃料を低圧のリターン流路に戻すスイ
ッチングリーク流路と、燃料噴射弁の摺動各部から常時
漏洩する燃料をリターン流路に戻す常時リーク流路とを
有し、かつ電磁弁は、その弁部をソレノイド駆動により
開閉制御するアーマチュアをアーマチュア室に収容し、
アーマチュア室には燃料が流入する。かかる構成に加え
て上記スイッチングリーク流路を上記弁部と上記リター
ン流路とを直接に連通せしめる構成とし、上記アーマチ
ュア室を上記常時リーク流路の途中に設け、常時リーク
流路の、アーマチュア室よりも下流の下流部をアーマチ
ュア室の上部と連通せしめる。
ら、スイッチングリーク流路を流通する燃料(スイッチ
ングリーク)が弁部において多量に発生した気泡を含ん
でいても、この気泡はアーマチュア室にまともに流入す
ることなくリターン流路へと排出される。
られた軽い空気は、常時リーク流路に燃料(常時リー
ク)が流れ始めるとアーマチュア室の上部に移動する。
常時リーク流路の下流部がアーマチュア室の上部と接続
されているから、この空気はアーマチュア室から常時リ
ーク流路の下流部へと追い出される。アーマチュア室
は、アーマチュアが空気に露出したりすることなく燃料
で満たされる。
殆ど含まれておらず、またアーマチュア室においても気
泡は僅かしか発生しない。したがってこれら軽い少量の
気泡はアーマチュア室の上部に移動した後、アーマチュ
ア室に殆ど留まることなく上記空気と同様に常時リーク
流路の下流部へと速やかに追い出される。
して良好な電磁弁作動が得られ、正確なエンジン制御が
可能となる。
の下流部を、アーマチュア室の最も高い天井位置に開口
せしめることで、上記空気や気泡が、アーマチュア室か
ら常時リーク流路の下流部へより良好に排出される。
には、スイッチングリーク流路との合流部と上記アーマ
チュア室との間に、アーマチュア室から合流部へと向か
う方向を順方向とする逆止弁を設ける。
逆止弁により常時リーク流路をアーマチュア室へと逆流
することが禁止されるから、電磁弁の弁部において多量
に発生する気泡の影響を完全に排除できる。
蓄圧式燃料噴射装置の全体構成を示す。図2において、
図略のエンジンには燃料噴射弁1が各気筒の燃焼室に対
応して複数設けられている。これら燃料噴射弁1は全気
筒共通のコモンレール3に接続され、燃料噴射弁1に高
圧の燃料が供給されるようになっている。コモンレール
3にはサプライポンプ4が接続され、サプライポンプ4
は燃料タンク5からフィルタ6を経て吸入される低圧燃
料を高圧に加圧し、コモンレール3内の燃料を燃料噴射
圧に相当する高圧に制御する。
室への噴射用に供されるとともに、一部が噴射と遮断と
の切替え制御用に用いられる。この制御用の燃料は燃料
噴射弁1、サプライポンプ4の余剰燃料とともにリター
ン配管7を介して燃料タンク5に還流するようになって
いる。
動用のEDUが付設されたECU(以下、単にECUと
いう)8により行われる。ECU8にはコモンレール3
に設けられた圧力センサ9よりコモンレール3圧力の検
出信号が入力し、ECU8は、コモンレール3圧力が予
め負荷や回転数に応じて設定した最適値となるように、
サプライポンプ4の吐出量を制御する。ECU8はま
た、図略のエンジン回転数センサ、負荷センサ等からの
信号に基づいてエンジン状態を判別し、エンジン状態に
応じた燃料の最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)を決
定して燃料噴射弁1に制御信号を出力し、燃料噴射弁1
が制御信号に基づいて上記燃焼室に燃料を噴射するよう
になっている。
図3に燃料噴射弁1の全体縦断面を示す。燃料噴射弁1
は、略棒状に成形されたノズルホルダー108と、その
下端にディスタンスピース106を介してノズルリテー
ニングナット107で締めつけ固定されたノズルボデイ
101とを有している。ノズルボデイ101の先端には
燃料噴射孔102が形成してある。ノズルホルダー10
8の上には、燃料の噴射と遮断との切替え制御用とし
て、ECU8(図2)からの制御信号による通電で開閉
する電磁弁1aが設けられている。
出するインレット部109およびリターン部110が設
けてある。インレット部109はコモンレール3(図
2)が接続されるもので、導入流路201が形成してあ
る。導入流路201の、入口201aの直下流部にはバ
ーフィルタ114が設けてあり、ここでコモンレール3
から導入された高圧燃料が異物除去されるようになって
いる。リターン部110には深穴113が形成してあ
り、これにリターン部110とリターン配管7(図2)
とを接続するホロスクリュ115が螺設される。深穴1
13は円形部材116により底上げされ、ホロスクリュ
115と連通する部分213がリターン流路213とし
てある。リターン流路213からその直角方向にリター
ン流路212が延出せしめてある。
心Cに沿って燃料噴射孔102に通じる縦穴103が形
成してあり、縦穴103には燃料噴射孔102を開閉す
るためのニードルバルブ105が挿置され、上半部が摺
動自在としてある。
ピース106には縦穴103に同軸に、貫通する縦穴1
11が形成してある。ノズルホルダー108の上端面に
は、縦穴111の開口位置にこれよりも大きな円形穴1
12が形成してある。円形穴112にはこの内径よりも
小径のプレート117,118が配設してあり、下側の
プレート117が縦穴111の開口を閉鎖している。
構成するバルブボディ123等の部品とともにソレノイ
ドカバー122内に格納され、ソレノイドカバー122
がノズルホルダ108と螺結することによりノズルホル
ダー108と一体化している。円形穴112とプレート
117,118とバルブボディ123とにより画される
環状の空間207は環状流路207としてある。環状流
路207はリターン流路212と連通している。
あり、その上側の大径部119aが縦穴111と摺接し
ている。ピストン119の小径部119bの外周にはス
プリング120が設けられ、常時ピストン119を介し
てニードルバルブ105を下方すなわち閉弁方向に付勢
している。ピストン119の大径部119aと小径部1
19bとは別部品で、小径部119bをスプリング12
0に挿通した後、接続し、スプリング120とともにノ
ズルホルダー108内に組付けられる。
9の上端面と縦穴111と、プレート117下端面とを
室壁面とする制御室121が形成してある。
明する。導入流路201はインレット部109の根元位
置で2つに分岐し、そのうち下方に向かう流路202は
噴射用燃料の送出および開閉制御用燃料の供給とに共通
の流路で、先端がノズルボディ101の燃料噴射孔10
2に達している。流路202の途中にはニードルバルブ
105のテーパ状の段部105aを囲んで噴射室104
が形成してあり、その内圧がニードルバルブ105を開
弁方向に常時付勢している。
213に還流する燃料経路について説明する。導入流路
201から分岐して上方に向かう流路203は、絞り2
04を介して制御室121と連通している。制御室12
1は、その天井壁であるプレート117,118に形成
した燃料排出路たる流路205を介して電磁弁1aの弁
部124と連通している。
成されるシート部126と弁室125内に配設される弁
体であるボール127とを有し構成され、ボール127
は軸心Cに沿って上下に摺動自在のシャフト128に保
持されている。
に形成した逆V字状の流路206の一端が開口してい
る。流路206の他端は環状流路207の天井面に開口
し、流路206と環状流路207とでスイッチングリー
ク流路2aが形成される。スイッチングリーク流路2a
には、弁部124が開いた時にスイッチングリークがリ
ターン流路212、213へと直接に流れる。
高圧の時、該内圧とスプリング120のばね力との合力
よりなるニードルバルブ105に対する押し下げ力が、
噴射室104のニードルバルブ105に対する押し上げ
力よりも優勢となってニードルバルブ105が下方へ変
位する。一方、弁部124が開いて制御室121の内圧
が低圧になると、上記押し下げ力が上記押し上げ力より
も劣勢となってニードルバルブ105が上方へ変位す
る。
または離座の切り替えは、シャフト128を上下動する
ことで行われる。シャフト128の上方には軸心Cに沿
ってプッシュロッド131が設けられ、シャフト128
が、スプリング室129に収容されたスプリング130
のばね力によりプッシロッド131を介して常時下方
(閉弁方向)に付勢されている。
2に収容された円形のアーマチュア133が同軸に嵌着
してある。アーマチュア133には、周方向に等間隔に
貫通穴134が形成してあり、上下方向変位時の燃料の
抵抗を低減している。アーマチュア133に対向して、
略円形のコア136にコイル137を巻装したソレノイ
ド135が設けてあり、ソレノイド135はECU8
(図2)からの通電により励磁してアーマチュア133
に対する吸引力を発生し、スプリング130のばね力に
抗してシャフト128を上方へ駆動する。しかしてソレ
ノイド135の通電時には弁部124が開いて制御室1
21が低圧となりニードルバルブ105がリフトし燃料
が噴射される。ソレノイド135の非通電時には弁部1
24が閉じて制御室121が高圧となりニードルバルブ
105が着座し燃料の噴射が遮断される。
9の摺動部から漏洩する常時リークが流通する常時リー
ク流路2bについて説明する。ノズルホルダ108、プ
レート117,118には流路208が形成され、常時
リーク流路2bの上流部208としてある。上流部20
8は、その一端が縦穴111のスプリング120の収容
部111aと連通しており、ニードルバルブ105、ピ
ストン119の摺動部から漏洩する常時リークが戻るよ
うになっている。上流部208はリターン部110の深
穴113の底部113aを経由して他端がアーマチュア
室132の底面に開口している。
ーマチュア室132から、スイッチングリーク流路2a
との合流部である環状流路207に到る部分である。す
なわちアーマチュア室132は連通路209を介してソ
レノイドカバー122の内周に形成された環状流路21
0と連通し、環状流路210はバルブボディ123に形
成された逆L字流路211を介して環状流路207と連
通している。
環状流路210の上方にこれと連通する環状流路215
が形成され、連通路214を介してスプリング室129
と連通している。プッシュロッド131の摺動部からス
プリング室129に漏洩した燃料が流路214、環状流
路215を通り環状流路210に合流するようになって
いる。
る。アーマチュア室132は、アーマチュア133より
もやや大径の筒部材139を有し、筒部材139が、ソ
レノイド135を保持する筒状の保持部材138と、バ
ルブボディ123との間に介設されている。保持部材1
38は内径および外径が筒部材139と同径のもので、
ソレノイド135の外周に嵌設され、その下端面とソレ
ノイド135の下端面とが実質的に段部のない平坦面を
なし、したがってソレノイド135の下端面と筒部材1
39の上端面とは同一面をなしている。アーマチュア室
132は、筒部材139を周壁とし、ソレノイド135
を天井壁とし、バルブボディ123を底壁として形成さ
れる。
材139の一方の環状端面には周方向対称位置に4か所
に矩形断面の切り欠き140が形成してある。筒部材1
39はこの切り欠き140の形成された環状端面を上に
してバルブボディ123と保持部材138間に組付けら
れる。すなわちこの切り欠き140により4つの連通路
209が形成され、アーマチュア室132の天井132
a位置に開口する。
り説明する。装置組付け後の最初の起動時において、導
入流路201にコモンレール3から高圧燃料が導入さ
れ、常時リーク流路2bに常時リークが流れはじめる。
これにより組付け時にアーマチュア室132に閉じ込め
られた空気はアーマチュア室132の上部に押し上げら
れる。常時リーク流路2bの下流部2b1がアーマチュ
ア室132の天井132a位置に開口しているので、押
し上げられた空気はアーマチュア室132に流入する常
時リークによりすべてアーマチュア室132外へと排出
される。
リークは常時リーク流路2bの上流部208からアーマ
チュア室132に流入し、上部に移動する。常時リーク
はニードルバルブ105等の摺動部からの漏洩であるか
ら、これに気泡は殆ど含まれない。またアーマチュア室
132において発生する気泡は僅かである。したがって
気泡はアーマチュア室132に留まることなく、アーマ
チュア室132の天井132a位置に開口した常時リー
ク流路2bの下流部2b1へと排出される。
高圧燃料が弁室125に流入する際に、弁部124にお
いて多量に発生する気泡は、アーマチュア室132を経
由することなくスイッチングリーク流路2aを通って直
接にリターン流路212,213に流れる。
け時に閉じ込められた空気の影響も、弁部124等にお
いて発生する気泡の影響も低減することができ、アーマ
チュアの作動が安定化する。
と、従来の装置とを比較するもので、設定した噴射量に
対する噴射量の変動の大きさを示している。(A)が本
発明のもので、(B)が従来の装置のものである。いず
れもコモンレール圧力が128MPa で、制御用の背圧
が40kPa である。従来の装置が最大約0.7mm3
/st変動するのに対し、本発明では広範囲の噴射量に
おいて、最大でも約0.4mm3 /stの変動に抑えら
れており、きわめて優れた性能を発揮することが確かめ
られた。これは本発明の蓄圧式燃料噴射装置において
は、上記のごとくアーマチュア室132に弁部124に
おいて多量に発生する気泡がまともに流入することな
く、また組付け時に閉じ込められた空気や常時リーク中
の少量の気泡がアーマチュア室132に留まることなく
アーマチュア室132の上部から速やかに排出され、ア
ーマチュア133の作動が安定化するためと認められ
る。
ーマチュア室132間の連通路209は4か所に設けて
いるが、これ以上でもこれ以下でもよい。
の周壁に開口する構成としているが、ソレノイドのコア
に流路を形成して、常時リーク流路の下流部がコアの下
端面に開口する構成でもよい。また開口位置は望ましく
は本実施形態記載のごとくアーマチュア室の天井位置に
開口するのが望ましいが、所望するアーマチュア室から
の気泡等の排出作用によっては、アーマチュア室の上部
である、天井位置よりもやや下方でもよく、アーマチュ
ア室をその上部に移動した気泡を比較的良好に常時リー
ク流路の下流部に排出し得る。
してより正確なエンジン制御を実現するにはアーマチュ
ア133が回転しないようにすればよい。例えば、図6
に示すようにアーマチュア133に形成した貫通孔13
4よりもやや小径のピン141をアーマチュア室132
底面より突出せしめ、これを貫通孔134の1つに挿通
せしめる。
びアーマチュア133の上端面はそれぞれ、設計上、軸
心Cに対して垂直面をなしているが、実際には組付け精
度に応じ僅かではあるがずれている。このためアーマチ
ュア133が上下動を繰り返しているうちに軸心C回り
に徐々に回転し、回転角度によってはアーマチュア13
3の周縁部がアーマチュア室132の天井132aに当
たることが起こり得る。この結果、ボール127のリフ
ト量が変動する。ピン141を設けることでアーマチュ
ア133の回転が防止され、ボール127のリフト量が
一定する。
実施形態の構成において以下の構成を加えることで、さ
らにアーマチュア室において気泡の影響を低減すること
ができる。図7はその要部を示すもので、図中、図1〜
図4と同じ番号を付した部分は第1実施形態と同じもの
である。図7において、環状流路207には、流路21
1の開口位置に逆止弁142が設けてある。逆止弁14
2は環状流路207の天井面207aに流路211の開
口を塞ぐ金属や樹脂製の可撓性の薄板143が設けてあ
り、その1辺は天井面207aに溶接等により固着して
ある。逆止弁142は流路211の開口周縁部144を
シート部とし、薄板143を弁体として構成される。
11から環状流路207に向かう方向への流入に対して
は、薄板143が、固着された1辺を固定端として撓み
天井面207aから離間して開弁し、環状流路207か
ら流路211に向かう方向への流入に対しては天井面2
07aに密着して閉弁する。
電磁弁10の弁部124において発生した気泡がスイッ
チングリーク流路2aと合流する環状流路207からア
ーマチュア室132に逆流することが阻止され、アーマ
チュア室132における気泡の影響を完全に排除するこ
とができる。
路207に設けているが、常時リーク流路2bの下流部
2b1であればよい。
らず公知の構成のものが用いられ得る。
部縦断面図である。
る。
体縦断面図である。
品の斜視図である。
説明するグラフであり、(B)は本発明の蓄圧式燃料噴
射装置と比較するための従来の一の蓄圧式燃料噴射装置
の作動を説明するグラフである。
の要部縦断面図である。
噴射弁の要部縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 蓄圧配管で蓄圧された高圧の燃料を燃料
噴射弁に供給し、燃料噴射弁からエンジンの各気筒の燃
焼室内へ燃料を噴射する蓄圧式燃料噴射装置であって、
燃料噴射弁は、供給された燃料の一部が導入され室内圧
の高低により燃料の噴射と遮断とを切替えるニードルバ
ルブの開閉制御を行う制御室と、制御室の燃料排出路を
開閉して制御室内圧の高低を切替える電磁弁と、電磁弁
の弁部から排出される燃料を低圧のリターン流路に戻す
スイッチングリーク流路と、燃料噴射弁の摺動各部から
常時漏洩する燃料をリターン流路に戻す常時リーク流路
とを有し、かつ電磁弁は、その弁部をソレノイド駆動に
より開閉制御するアーマチュアを収容するアーマチュア
室を備え、該アーマチュア室に燃料が流入するようにな
した蓄圧式燃料噴射装置において、上記スイッチングリ
ーク流路を上記弁部と上記リターン流路とを直接に連通
せしめる構成とし、上記アーマチュア室を上記常時リー
ク流路の途中に設け、常時リーク流路の、アーマチュア
室よりも下流の下流部をアーマチュア室の上部と連通せ
しめたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
いて、上記常時リーク流路の下流部を、上記アーマチュ
ア室の天井位置に開口せしめた蓄圧式燃料噴射装置。 - 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載の蓄圧式
燃料噴射装置において、上記常時リーク流路には、上記
スイッチングリーク流路との合流部と上記アーマチュア
室との間に、アーマチュア室から合流部へと向かう方向
を順方向とする逆止弁を設けた蓄圧式燃料噴射装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31613297A JP3687313B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 蓄圧式燃料噴射装置 |
US09/166,576 US6237570B1 (en) | 1997-10-09 | 1998-10-06 | Accumulator fuel injection apparatus |
EP98119027A EP0908618B1 (en) | 1997-10-09 | 1998-10-08 | Accumulator fuel injection apparatus |
DE69834161T DE69834161T2 (de) | 1997-10-09 | 1998-10-08 | Speicherkraftstoffeinspritzvorrichtung |
EP05002989A EP1536130B1 (en) | 1997-10-09 | 1998-10-08 | Accumulator fuel injection apparatus |
DE69837171T DE69837171T2 (de) | 1997-10-09 | 1998-10-08 | Speicherkraftstoffeinspritzvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31613297A JP3687313B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 蓄圧式燃料噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11141428A true JPH11141428A (ja) | 1999-05-25 |
JP3687313B2 JP3687313B2 (ja) | 2005-08-24 |
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ID=18073614
Family Applications (1)
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JP31613297A Expired - Fee Related JP3687313B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-31 | 蓄圧式燃料噴射装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3687313B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040017596A (ko) * | 2002-08-22 | 2004-02-27 | 현대자동차주식회사 | 디젤엔진의 연료누설방지용 인젝터 |
JP2006257874A (ja) * | 2004-04-30 | 2006-09-28 | Denso Corp | インジェクタ |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP31613297A patent/JP3687313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040017596A (ko) * | 2002-08-22 | 2004-02-27 | 현대자동차주식회사 | 디젤엔진의 연료누설방지용 인젝터 |
JP2006257874A (ja) * | 2004-04-30 | 2006-09-28 | Denso Corp | インジェクタ |
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Publication number | Publication date |
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JP3687313B2 (ja) | 2005-08-24 |
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