JPH11141261A - アースドリル装置と底盤の掘削工法 - Google Patents

アースドリル装置と底盤の掘削工法

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JPH11141261A
JPH11141261A JP30826397A JP30826397A JPH11141261A JP H11141261 A JPH11141261 A JP H11141261A JP 30826397 A JP30826397 A JP 30826397A JP 30826397 A JP30826397 A JP 30826397A JP H11141261 A JPH11141261 A JP H11141261A
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JP
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bucket
kelly
earth drill
excavation
digging
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JP30826397A
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Inventor
Shuichi Ajiro
秀一 網代
Takuichi Ban
卓一 伴
Takashi Abe
隆 安部
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1台のアースドリルにより底盤掘削、軸掘、拡
底掘削が可能となるアースドリル装置を提供する。アー
スドリルにより底盤掘削が可能となる底盤の掘削工法を
提供する。 【解決手段】ケリーバ9の下端に着脱自在に取付けるリ
ングバケット14を備える。リングバケット14は、下
面開口の円筒形をなしかつ下縁にカッタを配設した構造
を有する。リングバケット14はバケット重量を調整す
る錘23を備える。底盤を掘削する場合、小径の先行掘
削孔を、ケリーバ9にスクリューオーガを取付けて掘削
する、その後、ケリーバ9に下面開口でカッタを有する
リングバケット14を取付け、先行掘削孔にリングバケ
ット14の掘削溝を重ねて掘削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントフレーム
を有するブーム式またはリーダ式アースドリル装置と、
建物を破壊して杭を施工する際に、縦孔掘削のために底
盤を貫通掘削する工法に関する。
【0002】
【従来の技術】アースドリルは、建物の基礎杭施工用と
して、特に拡底杭施工用として多用されているが、最近
の都市再開発に伴い、建物を破壊して杭を施工するケー
スが多くなってきている。しかしながら、杭施工の為に
縦孔を掘削する場合、地下室の底盤として鉄筋の入った
コンクリート製の底盤がある。このような底蓋を、従来
のアースドリルのように、カッタ付き底蓋を有する掘削
バケット(アースドリルバケット)によって掘削しよう
としても、全断面掘削であるため、底盤の掘削が困難で
ある。
【0003】そのため、従来は、アースドリルの代わり
に、ケーシングドライバや、障害取り用マルチドリルを
使用して底盤の貫通掘削を行い、その後の掘削をアース
ドリルによって行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、底盤を有
する建物を破壊して杭を施工する場合には、従来はアー
スドリル以外に別の掘削機を必要とする。その結果、施
工費のアップと、段取り時間が増えることによる工期の
長期化を招くという問題点がある。なお、従来のカッタ
付き底蓋を有する掘削バケットを用いた場合であって
も、バケットのカッタを硬地盤掘削用に代えれば、鉄筋
入りコンクリート製底盤でもある程度の掘削はできる
が、全断面掘削であるので、大トルクが必要となるとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、1台のアースドリルにより底盤掘削、軸掘、拡底
掘削が可能となるアースドリル装置を提供することを目
的とする。
【0006】また、本発明は、アースドリルにより底盤
掘削が可能となる底盤の掘削工法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアースドリル装
置は、アースドリル本体に取付けたリーダまたは起伏式
フロントフレームに、ケリーバ回転用ケリードライブ装
置を取付けたアースドリルにおいて、前記ケリーバの下
端に着脱自在に取付けるリングバケットを備え、該リン
グバケットは、下面開口の円筒形をなしかつ下縁にカッ
タを配設した構造を有すると共に、該リングバケットは
バケット重量を調整する錘を備えることを特徴とする
(請求項1)。
【0008】また、本発明のアースドリル装置は、アー
スドリル本体に取付けた起伏式フロントフレームに、ケ
リーバ回転用ケリードライブ装置を取付けたアースドリ
ルにおいて、下面開口形でかつ下縁にカッタを有し、前
記ケリーバの下端に着脱自在に取付けられるリングバケ
ットを備え、前記フロントフレームとアースドリルの上
部旋回体との間に、フロントフレームを任意の起伏角に
おいて前記上部旋回体に起伏不能に固定する手段を備え
たことを特徴とする(請求項2)。
【0009】また、本発明のアースドリル装置は、前記
ケリードライブ装置が、前記リーダまたはフロントフレ
ームに昇降装置により上下動自在に取付けられると共
に、ケリーバを内嵌するケリードライブ装置のケリーバ
駆動体とケリーバには、上下方向に相対的に移動不能に
係合させる係合構造を有することを特徴とする(請求項
3)。
【0010】また、本発明のアースドリル装置は、前記
ケリーバの下端に着脱自在に取付ける掘削具として、軸
掘バケット並び拡底バケット以外に、下面開口の円筒形
をなしかつ下縁にカッタを配設した構造を有するリング
バケットと、該リングバケットより掘削径が小さいスク
リューオーガとを備えたことを特徴とする(請求項
4)。
【0011】また、本発明による底盤の掘削工法は、コ
ンクリート建造物の底盤を掘削する場合、まずアースド
リル装置のケリーバの下端に杭施工用縦孔より小径のス
クリューオーガを取付け、該スクリューオーガにより孔
を先行掘削し、その後、前記ケリーバの下端に、下面開
口の円筒形をなしかつ下縁にカッタを配設した構造を有
し、かつ前記杭施工用縦孔とほぼ同径あるいはやや大き
い掘削径のリングバケットを取付け、該バケットによ
り、掘削溝が前記先行掘削孔に重なるように掘削するこ
とを特徴とする(請求項5)。
【0012】また、本発明による底盤の掘削工法は、前
記スクリューオーガにより、底盤に掘削予定の杭施工用
縦孔の内側に相当する箇所に複数本の小径の掘削孔を掘
削し、これらの掘削孔にリングバケットのカッタ溝を重
ならせて掘削することを特徴とする(請求項6)。
【0013】
【作用】請求項1において、底盤の掘削は、下面開口形
で下縁にカッタを配設したリングバケットにより行うた
め、円環状に掘削溝を形成しながら掘削が行え、鉄筋入
りの底盤であっても、アースドリルによる掘削が可能と
なる。この場合、バケットに取付ける錘は、バケットの
掘削面への押し付け力を増大させ、掘削力を高める役目
を果たす。
【0014】請求項2においては、フロントフレームを
有するブーム式アースドリルにおいて、上部旋回体とフ
ロントフレームとの間に設けた固定手段によりフロント
フレームを上部旋回体に固定するため、アースドリル本
体の重量をバケットの掘削面に対する押し付け力として
利用でき、掘削力が高められる。
【0015】請求項3においては、ケリーバを内嵌する
ケリードライブ装置のケリーバ駆動体とケリーバには、
上下方向に相対的を移動不能に係合させる係合構造を有
するため、バケットやケリーバの重量に加えて、フロン
トフレームやケリードライブ装置の重量を、掘削面に対
する掘削力として確実に作用させることができ、掘削力
が高められる。
【0016】すなわち、通常のアースドリルのように、
ケリーバ駆動体とケリーバとを単に摩擦力によって結合
させてケリーバ駆動体の押し下げによりフロントフレー
ムやケリードライブ装置の重量をバケットの掘削具の掘
削面への押し下げ力の増大を図る場合は、掘削反力が大
きい場合、ケリーバ駆動体に対してケリーバがすべり、
ケリードライブ装置やフロントフレームの重量がそのま
ま掘削力として利用できないが、前記係合構造により、
これらの重量を掘削力として確実に利用できる。
【0017】請求項4においては、底盤のリングバケッ
トによる掘削に先立ち、スクリューオーガによる小径の
孔の先行掘削を行うが、この場合、その小径の孔をリン
グバケットによる掘削時における掘削屑の排出孔として
利用できる上、リングバケットによる掘削面積が減少す
るため、リングバケットによる掘削が効率良く行える。
【0018】請求項5においては、請求項4において述
べた理由により、効率良く掘削を行うことができる。
【0019】請求項6においては、先行掘削する小径の
掘削孔を複数個とすることにより、リングバケットによ
る掘削時における掘削屑の排出がより容易となり、かつ
リングバケットによる掘削面積がさらに減少するため、
底盤の掘削がさらに効率良く行える。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明のアースドリルの制
御装置の一実施例を示す側面図である。アースドリル本
体1は、下部走行体1a上に旋回装置1bを介して上部
旋回体1cを設置して構成される。上部旋回体1cには
ブーム2が、上部旋回体1c上の起伏ウインチ3a、ワ
イヤロープ3bおよびペンダントロープ3c等からなる
起伏装置3により起伏自在に取付けられる。また、上部
旋回体1cの前部には、ケリードライブ装置4を上フレ
ーム5aに取付けたフロントフレーム5が起伏自在に取
付けられる。6はフロントフレーム5をワイヤロープ7
を介して起伏させる油圧シリンダ、8は本発明によりフ
ロントフレーム5を任意の起伏角において上部旋回体1
cに固定する手段として設けた油圧シリンダである。
【0021】ケリードライブ装置4は、ケリーバ9を上
下動自在にかつ相対回転不能に貫挿したものである。該
ケリーバ9は、上部旋回体1c上に設置したウインチ1
1により巻取り繰り出しされてブーム2の頂部から垂下
されるワイヤロープ12にスイベルジョイント10を介
して回転可能に支持される。
【0022】14はケリーバ9の下端に取付けられたリ
ングバケットであり、図2の側面図、図3の平面図、図
4の底面図に示すように、該リングバケット14は、下
面開口の円筒形をなし、下縁に、バケットの外周溝掘削
用のアウタカッタ16と、バケットの内周溝掘削用のイ
ンナカッタ17とが、2:1の割合で交互に配置して、
ピン15により着脱自在に取付けられる。また、該リン
グバケット14の下端近傍の内壁には、掘削屑の逃げ道
を形成する溝の掘削と、掘削後にリングバケット14内
に残るコアをハンマグラブ等によって掴むことができる
ように、リングバケット14の内壁とコアの外周との間
に溝を形成するためのインサートカッタ18が設けられ
ている。該リングバケット14は杭施工用縦孔の径とほ
ぼ同径あるいはやや大きい掘削径を有する。
【0023】該リングバケット14の天板部20の中心
部には、図2、図3に示すように、ケリーバ9の下端を
内嵌してピン付けするための角筒形のボス21が設けら
れる。また、天板部20上には、ボス21を避ける孔2
3aを有するリング状の円盤からなる掘削力増大のため
の錘23が載置される。錘23は、天板部20に設けた
突起25に、錘23に設けた孔23bを嵌合することに
より回り止めされる。該錘23には、リングバケット1
4の天板部20に設けた水抜き孔(図示せず)からの水
を上部に排出する水抜き孔23cを設け、その一部に
は、錘23をフック等に掛けるための棒状の吊り部23
dを設けている。リングバケット14の下部外周には、
摩擦カット用の耐摩耗材でなる肉盛り溶接14aが施し
てある。
【0024】図5ないし図7は本発明による掘削工法を
示す図であり、図5は底盤26が厚く、リングバケット
14のみでは容易に掘削ができないような場合に行う先
行掘削を行う場合を示す。この先行掘削は、杭施工用縦
孔の径の約1/8〜1/3程度の掘削径を有する小径の
スクリューオーガ27により行う。まず底盤26に至る
まで土砂で埋まっている場合は、ケリーバ9の下端にア
ースドリルの軸掘用バケット、すなわち開閉自在な底蓋
にカッタを有する円筒形のバケットを取付けて底盤26
に至る深さまで縦孔29を掘削する。その後、ケリーバ
9の下端にスクリューオーガ27を取付け、小径の孔3
0を掘削する。この場合、この掘削孔30は、底盤26
を掘削する予定の縦孔すなわち鉄筋コンクリート充填に
より杭となる孔の周辺部に位置するように、かつリング
バケット14により掘削する溝31(図7参照)の容積
と同じ容積に相当する深さとなるように掘削する。
【0025】続いて図6に示すように、前記リングバケ
ット14をケリーバ9の下端に取付けて底盤26を掘削
する。この掘削は、図7に示すように、先行掘削孔30
にリングバケット14による掘削溝31が重なるように
掘削する。この場合、リングバケット14による底盤2
6の掘削屑は、先行掘削孔30に排出されると共に、先
行掘削孔30の存在により、リングバケット14による
底盤26の掘削面積が減少し、効率良くかつ容易に掘削
を行うことができる。また、図示のように、先行掘削孔
30を複数個掘削し、かつ掘削溝31に重なり、掘削孔
30が掘削溝31の範囲内に収まるように掘削すること
により、リングバケット14による掘削がさらに容易と
なる。また、掘削孔30が掘削溝31の範囲内に収まる
ように掘削することにより、杭施工用縦孔に充填するコ
ンクリートを余分に必要とすることがない。
【0026】上述の掘削を行う場合、アースドリルのケ
リードライブ装置4においては、図8に示すケリードラ
イブ装置4の昇降装置32によりケリーバ9を押し下げ
ながら掘削を行う。すなわち、ケリードライブ装置4
は、フロントフレーム5の上フレーム5aの左右に昇降
ガイド33を有し、該昇降ガイド33に沿って昇降自在
に、油圧シリンダ34により昇降される昇降枠35を取
付け、昇降枠35にケリードライブ装置4を取付ける。
ケリードライブ装置4は、油圧モータ36により回転さ
れる筒形のケリーバ駆動体39を有し、該ケリーバ駆動
体39内にケリーバ9を貫挿して装着する。掘削時に
は、油圧モータ36によりケリーバ駆動体39と共にケ
リーバ9を回転させ、掘削具やケリーバ9の重みに加
え、ケリードライブ装置4を油圧シリンダ34によって
押し下げながら、回転方向の掘削反力によって生じるケ
リーバ駆動体39とケリーバ9との摩擦力によってケリ
ーバ9を押し下げて掘削を行う。
【0027】すなわち、通常のアースドリルにおいて
は、ケリーバ駆動体39とこれに貫挿したケリーバ9と
は摩擦力により、フロントフレーム5やケリードライブ
装置4の重量がケリーバ9に加わって掘削力を増す。
【0028】ここで、この掘削の際に、固定手段として
の油圧シリンダ8への油圧回路に設けたコントロール弁
を遮断位置にして伸縮不能とすることにより、フロント
フレーム5が上部旋回体1cに固定され、アースドリル
本体1やブーム2の重量を掘削力として利用でき、より
掘削力が増す。
【0029】しかしながら、ケリーバ9を押し上げる掘
削反力がケリードライブ装置4のケリーバ駆動体とケリ
ーバとの摩擦力による固定力を上まわる場合、フロント
フレーム4やアースドリル本体1等の重量を掘削時の押
し付け力として利用することができなくなる。
【0030】このようなアースドリル本体1等の重量を
充分に利用するため、図9に示すように、ケリーバ駆動
体36とケリーバ9とを相対上下動不能に係合させる構
造をすることにより、かなり硬質の底盤であっても比較
的容易に掘削することが可能となる。この係合構造につ
いて説明すると、ケリーバ9は円筒形をなし、外周には
複数の突条37が縦方向に複数本固定されており、かつ
突条37の片側側面には、上下方向に間隔を有して複数
の切欠37aが設けられている。
【0031】一方、ケリードライブ装置4の回転力をケ
リーバ9に伝達する部材であるケリーバ駆動体39は円
筒形をなし、該ケリーバ駆動体39に前記ケリーバ9を
上下動自在に貫挿し、前記突条37を対をなす突片4
0、40間で上下摺動自在に挟持した構造を有してい
る。該突片40の上下幅は前記突条37の切欠37aの
上下幅よりやや小さく設定される。
【0032】この構成において、前記スクリューオーガ
27あるいはリングバケット14もしくは軸掘バケット
による掘削を行う場合、これらの掘削具が掘削地盤に着
地した後、図9(A)に示すように、ケリーバ駆動体3
9を矢印で示すように回転させながらケリードライブ装
置4を駆動させると、図9(B)に示すように、一方の
突片40がケリーバ9の突条37の片面に形成した切欠
37aに嵌まり、ケリーバ駆動体39とケリーバ9とは
相対的に上下動不能となり、この状態で押し下げると、
前記フロントフレーム5やケリードライブ装置4等の重
量、あるいはアースドリル本体1やブーム2の重量が掘
削時の掘削具の押し下げ力として利用でき、掘削力を上
げることができる。
【0033】なお、通常、ケリーバ9は、例えばアウタ
ロッドとセンタロッドとインアロッドからなる3本の断
面円形または多角形のロッドを伸縮可能に嵌合した伸縮
構造により構成されるが、底盤26のみを掘削するため
には、ケリーバ9を伸ばさない状態でも掘削しうる場合
が多いことから、ケリーバ9の最外部のアウタロッドと
ケリーバ駆動体39との間にのみ図9に示した相対上下
動不能とする係合構造を採用してもよい。また、ケリー
バ9を構成する各ロット間にも図9に示した相対上下動
不能とする係合構造を採用してもよい。
【0034】また、本発明は、上部旋回体1にリーダを
立て、そのリーダに沿ってケリードライブ装置4を昇降
自在に取付けたリーダ式のアースドリルにも適用でき
る。また、フロントフレーム5を上部旋回体1cに固定
する手段として、油圧シリンダ8の代わりに伸縮ロッド
等を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1によれば、ケリーバに着脱自在
に取付けるリングバケットを備え、かつ掘削力を高める
ためにリングバケットに取付ける錘を設けたので、底盤
をアースドリルにより掘削でき、1台のアースドリルに
より底盤掘削、軸掘、拡底掘削が可能となる。このた
め、施工費の低減と工期の短縮が可能となる。
【0036】請求項2によれば、フロントフレームとア
ースドリルの上部旋回体との間に、フロントフレームを
任意の起伏角において前記上部旋回体に起伏不能に固定
する手段を備えたため、アースドリル本体およびブーム
の重量を掘削具の押し付け力として利用でき、掘削力を
高め、能率良く掘削を行うことができ、さらなる施工費
の低減と工期の短縮が達成できる。
【0037】請求項3によれば、リーダまたはフロント
フレームに昇降装置により上下動自在にケリードライブ
装置を取付け、ケリーバを内嵌するケリードライブ装置
のケリーバ駆動体とケリーバには、上下方向に相対的を
移動不能に係合させる係合構造を有するため、少なくと
もフロントフレームやケリードライブ装置の重量を掘削
具の押し付け力として利用でき、さらに掘削力を高め、
能率良く掘削を行うことができ、さらなる施工費の低減
と工期の短縮が達成できる。
【0038】請求項4によれば、下面開口の円筒形をな
しかつ下縁にカッタを配設した構造を有するリングバケ
ットと、該リングバケットより掘削径が小さいスクリュ
ーオーガとを備えたので、リングバケットの先行掘削が
行え、先行掘削により底盤の掘削面積が狭くなること
と、掘削屑が先行掘削孔に排出できることから、さらに
容易に底盤の掘削を行うことが可能となる。
【0039】請求項5によれば、スクリューオーガによ
り目標とする縦孔の掘削径より小径の孔を掘削し、その
後、リングバケットにより、該カッタによる掘削溝が前
記小径の掘削孔に重なるように掘削するため、請求項4
について記載した前記効果が達成できる。
【0040】請求項6によれば、前記スクリューオーガ
により、底盤に掘削予定の掘削孔の内側に相当する箇所
に複数本の小径の掘削孔を掘削し、これらの掘削孔にリ
ングバケットの掘削溝を重ならせて掘削するため、さら
に容易に底盤の掘削が行える。また、スクリューオーガ
により先行掘削孔がリングバケットによる掘削溝の範囲
内に収まるように掘削することにより、杭施工用縦孔に
充填するコンクリートを余分に必要とすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアースドリル装置の一実施例を示す側
面図である。
【図2】本実施例におけるリングバケットの側面図であ
る。
【図3】本実施例におけるリングバケットの平面図であ
る。
【図4】本実施例におけるリングバケットの底面図であ
る。
【図5】本発明において、スクリューオーガによる底盤
の先行掘削を示す断面図である。
【図6】本発明において、底盤のリングバケットにより
掘削を示す断面図である。
【図7】図5、図6の掘削具による掘削溝および掘削孔
を示す斜視図である。
【図8】本発明において用いるケリードライブ装置の昇
降装置の一例を示す正面図である。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ本発明に用いるケリ
ーバ駆動体とケリーバとの上下相対移動を不能とする係
合構造を、上下動自在な状態と係合状態とで示す斜視図
である。
【符号の説明】
1:アースドリル本体、1c:上部旋回体、2:ブー
ム、3:ウインチ、4:ケリードライブ装置、5:フロ
ントフレーム、5a:上フレーム、6:起伏用油圧シリ
ンダ、8:固定用油圧シリンダ、9:ケリーバ、10:
スイベルジョイント、11:ウインチ、12:ワイヤロ
ープ、14:リングバケット、16:アウタカッタ、1
7:インナカッタ、18:インサートカッタ、20:天
板部、21:ボス、23:錘、23a、23b:孔、2
3c:水抜き孔、23d:吊り部、25:突起、26:
底盤、27:スクリューオーガ、29:縦孔、30:先
行掘削孔、31:掘削溝、32:昇降装置、33:昇降
ガイド、34:油圧シリンダ、35:昇降枠、36:油
圧モータ、37:突条、37a:切欠、39:ケリーバ
駆動体、40:突片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アースドリル本体に取付けたリーダまたは
    起伏式フロントフレームに、ケリーバ回転用ケリードラ
    イブ装置を取付けたアースドリルにおいて、 前記ケリーバの下端に着脱自在に取付けるリングバケッ
    トを備え、 該リングバケットは、下面開口の円筒形をなしかつ下縁
    にカッタを配設した構造を有すると共に、 該リングバケットはバケット重量を調整する錘を備える
    ことを特徴とするアースドリル装置。
  2. 【請求項2】アースドリル本体に取付けた起伏式フロン
    トフレームに、ケリーバ回転用ケリードライブ装置を取
    付けたアースドリルにおいて、 下面開口形でかつ下縁にカッタを有し、前記ケリーバの
    下端に着脱自在に取付けられるリングバケットを備え、 前記フロントフレームとアースドリルの上部旋回体との
    間に、フロントフレームを任意の起伏角において前記上
    部旋回体に起伏不能に固定する手段を備えたことを特徴
    とするアースドリル装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記ケリードライブ装置は、前記リーダまたはフロント
    フレームに昇降装置により上下動自在に取付けられると
    共に、 ケリーバを内嵌するケリードライブ装置のケリーバ駆動
    体とケリーバには、上下方向に相対的に移動不能に係合
    させる係合構造を有することを特徴とするアースドリル
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、 前記ケリーバの下端に着脱自在に取付ける掘削具とし
    て、軸掘バケット並び拡底バケット以外に、 下面開口の円筒形をなしかつ下縁にカッタを配設した構
    造を有するリングバケットと、 該リングバケットより掘削径が小さいスクリューオーガ
    とを備えたことを特徴とするアースドリル装置。
  5. 【請求項5】コンクリート建造物の底盤を掘削する場
    合、まずアースドリル装置のケリーバの下端に杭施工用
    縦孔より小径のスクリューオーガを取付け、該スクリュ
    ーオーガにより孔を先行掘削し、 その後、前記ケリーバの下端に、下面開口の円筒形をな
    しかつ下縁にカッタを配設した構造を有し、かつ前記杭
    施工用縦孔とほぼ同径あるいはやや大きい掘削径のリン
    グバケットを取付け、該バケットにより、掘削溝が前記
    先行掘削孔に重なるように掘削することを特徴とする底
    盤の掘削工法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記スクリューオーガにより、底盤に掘削予定の杭施工
    用縦孔の内側に相当する箇所に複数本の小径の掘削孔を
    先行掘削し、これらの掘削孔にリングバケットのカッタ
    溝を重ならせて掘削することを特徴とする底盤の掘削工
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019526724A (ja) * 2016-08-24 2019-09-19 バウアー マシーネン ゲーエムベーハー 作業機械および地面に対して作業する方法

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US7032692B2 (en) 2002-04-25 2006-04-25 Hitachi Construction Co., Ltd. Drilling device for earth drill
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