JPH11141237A - 改装サッシ - Google Patents

改装サッシ

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JPH11141237A
JPH11141237A JP30273197A JP30273197A JPH11141237A JP H11141237 A JPH11141237 A JP H11141237A JP 30273197 A JP30273197 A JP 30273197A JP 30273197 A JP30273197 A JP 30273197A JP H11141237 A JPH11141237 A JP H11141237A
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栄治 山鹿
Ryoji Takahashi
良治 高橋
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Teruhiro Kimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に支持枠に用いられる押出金型の数を少な
くしてコストを削減できる改装サッシを提供すること。 【解決手段】 支持枠10を構成する支持上枠11、支
持下枠12、および左右の支持縦枠13のうち、少なく
とも支持上枠11および支持縦枠13を断面形状および
断面寸法が同じ押出形材にする。従って、それら支持上
枠11、支持縦枠13の押出金型を共通にでき、その分
金型の数を減らしてサッシのコストを削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改装(改修)に好
適な改装サッシに係り、引き違い窓、ルーバー窓、辷り
出し窓、片引き窓、開き窓、FIX窓、上げ下げ窓、内
開き窓、外開き窓等の各種窓に用いられる改装サッシに
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の改装や部屋の用途変更に
ともない、建物の開口部に設けられているサッシの種類
を変更(例えば、引き違い窓から辷り出し窓等への変
更)する場合や、窓枠の破損や老朽化にともなってサッ
シを取り替える場合、あるいは窓の開閉時の音鳴りや勝
手違いによる不便さを解消するためにサッシを取り替え
る場合などには、建物の躯体に直に取り付けられている
窓枠を建物の開口部周りの外壁材を一部壊して取り外す
必要があった。しかしながら、サッシを取り替える際に
開口部周りの外壁材を壊すと、大掛かりな作業となって
コストがかかるため、特に窓枠の破損や老朽化および音
鳴りに対しては、補修等のメンテナンスのみで対応する
ことが多い。
【0003】このため、外壁材を壊さずに交換できるサ
ッシが求められており、このような交換可能なサッシと
して、建物の開口部に臨む躯体に枠体を固定しておき、
この枠体に窓枠を室外側から当接させてビス止めするも
のがある。このような従来のサッシは、窓枠の取り付け
取り外しをその枠体に対して行うことで、開口部周りの
内外装を壊さずに窓枠を交換できるように構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の改装
用サッシの窓枠および枠体は、ともに金属製の押出形材
からなる窓枠材および支持枠材を四周枠組みして構成さ
れているものが多い。しかし、窓枠の窓枠材である窓上
枠、窓下枠、左右の窓縦枠、および支持枠の支持枠材で
ある支持上枠、支持下枠、左右の支持縦枠を製作するの
には、それぞれ別々の押出金型が必要なため、金型が多
数となって金型代が多くかかり、サッシのコストが高く
なるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、特に支持枠に用いられる
押出金型の数を少なくしてコストを削減できる改装サッ
シを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の改装サッシは、
建物の開口部に取り付けられて開口部周りの外壁材を見
切る支持枠と、この支持枠内に着脱自在に取り付けられ
る窓枠とを備え、支持枠を構成する支持上枠、支持下
枠、および左右の支持縦枠のうち、少なくとも支持上枠
および支持縦枠を断面形状が同じ押出形材にすることを
特徴とする。なお、断面形状が同じとは、各部の寸法も
同じものをいい、従って、相似形を含まない。
【0007】このような本発明においては、支持枠の少
なくとも支持上枠および支持縦枠を断面形状が同じ押出
形材にするため、それら支持上枠、支持縦枠の押出金型
が共通となり、その分金型の数を減らしてサッシのコス
トが削減される。また、前記支持枠によって開口部周り
の外壁材を見切っているため、支持枠に対して窓枠を着
脱する際に外壁材を壊す必要がなく、改装作業が容易に
行える。
【0008】以上において、支持枠を構成する支持上
枠、支持下枠、および左右の支持縦枠を断面形状が同じ
押出形材にしてもよい。このような場合には、支持枠を
構成する各支持枠材が一つの押出金型で製作されるた
め、サッシのコストがさらに削減される。
【0009】一方、支持枠を構成する支持下枠にのみ、
その室内側から上方に延出した立上部を設けてもよい。
このような場合には、立上部を支持下枠にのみ設けるた
め、窓枠が室内側から支持下枠に落とし込む等して配置
されようになるうえ、支持下枠と窓下枠との間に雨水や
結露水とうが浸入した場合でも、それらの水滴が立上部
によって止められて室内に入り込むおそれがなくなる。
なお、支持上枠と窓上枠との間の水滴や、支持縦枠と窓
縦枠との間の水滴は、それら支持縦枠および窓縦枠を伝
って最終的に支持下枠と窓下枠との間に流れ落ちるた
め、支持上枠や支持縦枠等に立上部に相当する部位がな
くとも室内に入り込む心配がない。
【0010】さらに、本発明の改装サッシでは、窓枠を
引き違い用の障子が配置されるように構成し、この窓枠
の窓下枠の上端の高さレベルを建物の床レベルと同じに
し、支持下枠の上端の高さレベルを床レベル以下として
もよい。このような場合には、窓下枠の上端の高さレベ
ルを建物の床レベルと同じにするため、改装サッシがい
わゆるバリアフリータイプの引き違い窓となり、高齢者
や車椅子を必要とする障害者の出入りが容易に行えるよ
うになる。なお、支持下枠の上端の高さレベルは、支持
下枠の具体的な形状に応じて床レベルと同じにするか、
あるいは低くすればよく、床レベルよりも高くなければ
よい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係る改装サッシ
である引き違い窓1を示す縦断面図、図2は、引き違い
窓1の横断面図である。
【0012】引き違い窓1は、室内外方向(見込み方
向)の略半分が建物の開口部Aに近接する躯体(まぐ
さ、窓台、柱)B,C,Dから室外側の突出した半外付
けタイプのテラス(掃き出し)窓であり、開口部A内に
取り付けられて躯体B〜Cに釘打ち固定される支持枠1
0と、この支持枠10内に着脱自在に配置された窓枠2
0と、窓枠20内に配置される図示しない複数の障子と
で構成されている。
【0013】支持枠10は、それぞれアルミ製の押出形
材からなる支持上枠11、支持下枠12、および左右の
支持縦枠13を四周枠組みして構成されている。
【0014】これらの支持枠材11〜13のうち、支持
上枠11および支持縦枠13は、断面形状および断面寸
法が同じとされているとともに、室内側に中空部11
A、13Aを備え、この中空部11A、13Aの室内側
の面には、室内側に開口して乾式のシール材14がはめ
込まれたリップ溝11B,13Bが設けられている。そ
して、支持上枠11と支持縦枠13とは、図示しないL
形状等のブラケットを介して互いに接続されている。
【0015】一方、支持下枠12は、それぞれ押出形材
である室内部材15および室外部材16と、これらの室
内外部材15,16を互いに連結するウレタン樹脂、塩
化ビニール樹脂などの樹脂製の断熱材40とで構成され
ている。支持下枠12の室内外方向の略中央には上方に
延出して窓枠20を支持する支持片12Aが設けられ、
室内側には上方に延出して室内側に折曲した立上部12
Bが設けられ、この立上部12Bの上端の高さレベルと
建物の床レベルとが同じになっている。そして、この支
持下枠12と前述の支持縦枠13とは、支持縦枠13を
貫通して支持下枠のビスホールに螺設される図示しない
ビスで互いに接続されている。
【0016】窓枠20は、それぞれアルミ製の押出形材
からなる窓上枠21、窓下枠22、および左右の窓縦枠
23を四周枠組みして構成されている。
【0017】これらの窓枠材21〜23のうち、窓上枠
21および窓縦枠23は、支持下枠12と同様に、室内
部材25および室外部材26と、これらの室内外部材2
5,26を連結する断熱材40とで構成され、対向する
支持上枠11,支持縦枠13の中空部11A、13Aに
下方および見付け方向からビス止めされている。そし
て、各室外部材26の室内側に形成された当接片25A
に前述のシール材14が密着している。
【0018】このような窓上枠21、窓縦枠23の各断
熱材40は、支持下枠12の断熱材40に対してその室
内外方向の位置が略一致するように配置され、かつ下端
面が支持下枠12の断熱材40の上面に接触するように
なっている。また、窓上枠21および窓縦枠23は、支
持上枠11および支持縦枠13にそれぞれビス止めされ
た押さえ部材50で室内側から押さえ込まれており、押
さえ部材50が断熱性を有する樹脂等で形成されること
で、支持上枠11、支持縦枠13から伝達される冷熱が
窓上枠21、窓縦枠23の室内部材25に伝わらないよ
うになっている。そして、押さえ部材50および窓上枠
21、窓縦枠23の各室外部材26の対向面には、図3
に示すように、互いに係止し合う断面ねじ山状の噛合部
26A,50Aが設けられ、これによって窓枠20のず
れを防止して窓枠20を強固に固定できるようになって
いる。
【0019】一方、窓下枠22は、支持下枠12の支持
片12Aにビス止めされる水平な本体部22Aを備えて
おり、この本体部22Aの室内端と支持下枠12の室内
部材15とは非接触状態に維持され、窓下枠22の室外
側から伝達される冷熱が支持下枠12の室内部材15に
伝わらないようになっている。すなわち、引き違い窓1
では、各断熱材40および断熱性を有する押さえ部材5
0が設けられていることや、窓下枠22と支持下枠12
の室内部材15とが接触していないことにより、室外側
が冷却されてもその冷熱が室内に露出した各室内部材1
5,25に伝達されることはなく、これによって全体に
良好な断熱性能が付与されている。
【0020】さらに、窓下枠22の本体部から上方に突
出した2条の下側ガイドレール22Bや、これらの間に
設けられた仕切片22Cの上端の高さレベルは、建物の
床レベル(支持下枠12の立上部12Bの上端の高さレ
ベル)と同じにとされている。すなわち、引き違い窓1
は、その床側が室内外にわたって平坦となるように形成
された、いわゆるバリアフリータイプのサッシになって
いる。
【0021】また、前記支持枠10の周囲には、モルタ
ル、サイディング、ALC等からなる外壁材60が隣接
配置されている。この外壁材60と支持枠10との間
は、シーリン材が介装されて防水処理されている。これ
により、外壁材60の端縁は、支持枠10で見切られて
いる。
【0022】このような本実施形態においては、先ず、
まぐさB、窓台C、柱Dに支持枠10を固定し、次い
で、窓枠20を支持下枠12に室内側から落とし込むこ
とで支持枠10内に配置し、支持上枠11および支持縦
枠13に押さえ部材50をビス止めして窓枠20を押さ
え込む。そして最後に、窓額縁Eや床仕上げ材F等の内
装材を取り付ける。なお、支持枠10周りの防水処理
は、支持枠10が取り付けられた後に行えばよく、窓枠
20や内装材の取付作業に関係なく行ってよい。
【0023】また、窓枠20を交換する場合には、前述
した手順とは逆に、内装材を外した後、窓枠20のみを
支持枠10外してから室内側に取り出し、そして、前述
の手順で再度新しい窓枠を取り付ければよい。従って、
外壁材60を壊したりシール材を切る等して支持枠10
を外す必要はない。
【0024】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)引き違い窓1において、支持枠10の支持上枠11
および支持縦枠13は、それぞれ断面形状および断面寸
法が同じ押出形材であるため、それら支持上枠11、支
持縦枠13の押出金型を共通にでき、その分金型の数を
減らしてサッシのコストを削減できる。
【0025】2)支持枠10の支持下枠12にのみ、そ
の室内側から上方に延出した立上部12Bが設けられて
いるため、窓枠20室内側から支持下枠に落とし込むこ
とで配置できる。これにより、建物が隣接して室外に十
分な作業エリアを確保できない場合でも、窓枠20の交
換作業を室内側から容易に行うことができ、また、2階
以上の高所においても、室外での作業を省いて安全に行
うことができる。
【0026】3)支持下枠12に立上部12Bが設けら
れていることにより、支持下枠12と窓下枠22との間
に雨水や結露水等が浸入した場合でも、それらの水滴が
立上部12Bによって止められるため、水滴が室内に入
り込むのを確実に防止でき、良好な防水性を得ることが
できる。また、支持上枠11と窓上枠21との間の水滴
や、支持縦枠13と窓縦枠23との間の水滴は、それら
支持縦枠13および窓縦枠23を伝って最終的に支持下
枠12と窓下枠22との間に流れ落ちるため、同様に室
内に入り込むのを防止できる。これにより、躯体B〜C
等の腐食等を防止でき、建物の耐久性を向上させること
ができる。
【0027】4)支持上枠11および支持縦枠13の三
方に設けられたシール材14は、窓枠20が入れ込まれ
ると同時に窓上枠21および窓縦枠23の当接片25A
と密着するため、窓枠20の入れ込み途中で窓枠20と
接触して変形したり支持枠10から脱落するおそれがな
い。また、シール材14の押圧方向と窓枠20の入れ込
み方向が同じであるため、窓枠20を取り付けるだけで
シール材14の良好な密着性を得ることができる。これ
らのことにより、支持枠10および窓枠20間の三方の
止水性を容易に向上させることができる。
【0028】5)引き違い窓1では、支持下枠12の立
上部12Bの上端、および窓下枠22の下側ガイドレー
ル22B、仕切片22Cの上端は、その高さレベルが建
物の床レベルと同じであるため、室内と室外の例えばテ
ラス等との間を往来する際に、それらの支持下枠12や
窓下枠22を跨いだり乗り越える必要がなく、高齢者や
車椅子を利用する障害者等においても窓1からの出入り
を無理なくできる。
【0029】6)引き違い窓1では、各断熱材40およ
び押さえ部材50が設けられていることや、窓下枠22
と支持下枠12の室内部材15とが接触していないこと
により、支持枠10および窓枠20の室外側が冷却され
ても、その冷熱が室内に露出した各室内部材15,25
に伝達されることはないため、各室内部材15,25の
結露を良好に防止できる。この際、支持枠10では、断
熱材40が支持下枠12にのみ設けられ、窓枠20で
は、断熱材40が窓上枠21および窓縦枠23にのみ設
けられているため、断熱材40を各枠10,20の四周
にそれぞれ設ける場合に比して安価にできる。
【0030】7)押さえ部材50を用いることで、支持
枠10の経年変形や施工誤差も吸収でき、施工精度を向
上させることもできる。
【0031】8)窓枠20は支持枠10に対して開口部
Aの面内方向の内側からビスで固定されているため、こ
のビスを室内外から見え難くでき、窓1の室内外観を良
好にできる。
【0032】9)支持枠10によって開口部A周りの外
壁材60が見切られているため、支持枠10に対して窓
枠20を着脱する際に外壁材60を壊す必要がなく、改
装作業を容易に行える
【0033】〔第2実施形態〕図4、図5には、本発明
の第2実施形態に係る改装サッシである引き違い窓2が
示されている。なお、本実施形態において、前述の第1
実施形態と同様な構成部材には同一符号を付し、それら
構成部材の説明を省略または簡略化する。また、本実施
形態および後述する第3実施形態では、外壁材60(図
1)の図示を省略した。
【0034】本実施形態では、引き違い窓2が取り付け
られる建物は、RC打放しの外壁61を有するものにな
っている。このような外壁61は建物の躯体および外壁
材を兼ねるものである。
【0035】支持枠10の各支持枠材11〜13は、外
壁61の端面側に開口したリップ溝状の係合部11C,
12C,13Cを備え、これに係合する接合プレート1
7、および接合プレート17に溶着された差筋18を介
して外壁61に固定されている。このような支持枠10
においても、押出形材からなる支持上枠11および支持
縦枠13の断面形状や断面寸法は同じとされている。ま
た、支持下枠12には窓枠20がはめ込まれるように上
方に開口したコ字形状の配置溝12Dが設けられ、配置
溝12Dの室内側の突片が本発明の立上部12Bとなっ
ている。そして、この立上部12Bに窓下枠22が室内
側からビス止めされている。
【0036】窓枠20の窓下枠22は、その室内側の端
部が直に窓額縁Eに載置され、支持下枠12の立上部1
2Bが見えないようになっている。また、支持下枠12
は、本体部22Aが室外側に向かって全体的に下り勾配
とされ、第1実施形態のようないわゆるバリアフリータ
イプにはなっていない。なお、図4、図5において、窓
額縁E周りの構造を簡略化して図示した。
【0037】さらに、支持枠10および窓枠20は、第
1実施形態のような断熱材40や押さえ部材50(図
1,図2)は備えておらず、通常一般的に製作される押
出形材のみを四周枠組みして構成されている。
【0038】本実施形態でも、初めに支持枠10を外壁
61に取り付け、次いで、窓下枠22を支持下枠12の
配置溝12Dに落とし込んで窓枠20全体を室内側から
支持枠10内に配置し、この後、額縁Eを取り付ける。
そして、窓枠20を交換する際には、額縁Eを取り外し
て窓枠20を取り出し、新たな窓枠と入れ替える。従っ
て、支持枠10および外壁61間のシールを切ったり、
外壁61を壊す必要がない。ただし、支持枠10および
窓枠20間の室外側のシール材を切る必要がある。
【0039】本実施形態によれば、第1実施形態と同じ
構成により、前述した1)〜3)、8)、9)の効果を
同様に得ることができる。
【0040】〔第3実施形態〕図6、図7には、本発明
の第3実施形態に係る改装サッシである引き違い窓3が
示されている。なお、本実施形態においても、前述の第
1、第2実施形態と同様な構成部材には同一符号を付
し、それら構成部材の説明を省略または簡略化する。
【0041】本実施形態では、支持枠10を構成する支
持上枠11、支持下枠12、および各支持縦枠13が合
成樹脂製の押出形材とされている点、これらの支持枠材
11〜13全てが同じ断面形状および断面寸法とされて
いる点、これにより、支持下枠12には立上部12B
(図1、図4)に相当する部位が設けられていない点で
前記第1、第2実施形態とは大きく異なる。
【0042】また、本実施形態では、室外側において、
支持枠10の各支持枠材11〜13には室内側に開口し
た係合部70が設けられており、この係合部70には室
内側からスライド式で支持枠10内に配置される窓枠2
0の先端縁、すなわち窓枠材21〜23の室外側端縁が
係合するようになっている。そして、室内側において
は、窓枠20の各窓枠材21〜23の室内側端縁は、窓
額縁Eを介してまぐさB、窓台C、柱Dに開口部Aの内
側から固定され、ビスや木ねじによって支持枠10に直
に固定されることはない。なお、各支持枠材11〜13
は、超音波溶着やその他の適宜な溶着方法、あるいは接
着等によって互いに接続されている。
【0043】この際、特に支持下枠12および窓下枠2
2の室外側においては、係合部70の上部に1次シール
であるコーキング材71(図6)が充填され、降水や窓
下枠22の水抜き孔22Dから流れ出す水滴が支持下枠
12と窓下枠22との間に入り込むのを防止している。
また、係合部70内には図示しない2次シールとしての
水密パッキンが設けられ、窓下枠22の室内側および窓
縦枠23の室内側には、支持下枠12および支持縦枠1
3と接触する3次シールとしての連続した水密パッキン
72が設けられ、これらによって支持枠10および窓枠
20間の水密性の向上が図られている。さらに、支持下
枠12の室外側には下方に開口したカバー材19(図
6)が設けられ、支持下枠12の水抜き孔12E,12
Fから流れ出る水滴が風圧等で逆流するのを防いでい
る。
【0044】本実施形態によれば、前述した1)、9)
の効果に加え以下の効果がある。 10)支持枠10の支持上枠11、支持下枠12、およ
び各支持縦枠13は、全てが同じ断面形状および断面寸
法であるため、それら全ての支持枠材11〜13を一つ
の金型で製作でき、金型の数をさらに少なくして一層コ
ストを削減できる。
【0045】11)窓枠20は支持枠10に対してビス
止め等されていないため、支持枠10にビスホール等を
設ける必要がなく、タッピングビス等の使用が困難な合
成樹脂で支持枠10を製作できる。従って、支持枠10
を例えばアルミ等の金属で製作する場合に比して安価に
でき、この点からもコストを削減できる。
【0046】12)窓枠20は支持枠10内に室内側か
らスライド式で配置されるため、窓枠20を持ち上げる
等の作業が軽減され、より容易に配置できる。
【0047】〔第4実施形態〕図8、図9には、本発明
の第4実施形態に係る改装サッシである引き違い窓4が
示されている。本実施形態では、窓枠20が室外側から
支持枠10内に配置される点で第1、第2実施形態とは
大きく異なる。従って、本実施形態でも、支持枠10の
略十字型の支持上枠11および各支持縦枠13は、断面
形状および断面寸法が同じ押出形材とされ、また、支持
下枠12の室内側には立上部12Bが設けられている。
【0048】このような本実施形態においては、支持枠
10を建物の躯体B〜Dに釘打ちした後に、窓枠20を
室外側から支持枠10内に配置し、各窓枠材21〜23
の取付片73を支持上枠11、支持縦枠13の各当接片
74、および支持下枠12の立上部12Bに室内側から
当接してビス止めする。この後、窓枠20と躯体B〜C
との間に室内側から調整材(スペーサ)Gおよび窓額縁
Eを介装し、これらに窓枠20の室内側を固定する。一
方、窓枠20を交換する際には、窓額縁E、調整材Gを
外した後、窓枠20を室外側に外して交換する。
【0049】本実施形態でも、支持上枠11および各支
持縦枠13の断面形状および断面寸法が同じであるた
め、前述した1)の効果を同様に得ることができる。
【0050】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記第1、第2、第4実施形
態の支持枠材11〜13はアルミの押出形材からなり、
第3実施形態の支持枠材11〜13は樹脂製の押出形材
であったが、本発明に係る支持枠材の材質は、押出金型
を用いて成形される材質であれば任意である。
【0051】第1実施形態では、断熱材40が支持枠1
0および窓枠20において部分的に用いられていたが、
そのような断熱材40を支持枠10と窓枠20との各々
に四周に連続させて設けてもよい。
【0052】本発明の改装サッシは、引き違い窓に限定
されるものではなく、例えば、ルーバー窓、辷り出し
窓、片引き窓、開き窓、FIX窓、上げ下げ窓、内開き
窓、外開き窓等の各種平面窓や、これらの窓種における
出窓にも適用できる。そして、本発明の改装サッシが取
り付けられる建物としては、各種の建築工法によって建
てられる住宅の他、ビル等であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
支持枠の少なくとも支持上枠および支持縦枠は、それぞ
れ断面形状が同じ押出形材であるため、それら支持上
枠、支持縦枠の押出金型を共通にでき、金型の数を減ら
してサッシのコストを削減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る改装サッシを示す
縦断面図である。
【図2】第1実施形態を示す横断面図である。
【図3】第1実施形態の要部を示す拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る改装サッシを示す
縦断面図である。
【図5】第2実施形態を示す横断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る改装サッシを示す
縦断面図である。
【図7】第3実施形態を示す横断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る改装サッシを示す
縦断面図である。
【図9】第4実施形態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1〜4改装サッシである引き違い窓、10…支持枠、1
1…支持上枠、12…支持下枠、12B…立上部、13
…支持縦枠、20…窓枠、60…外壁材、A…開口部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に取り付けられて開口部周
    りの外壁材を見切る支持枠と、この支持枠内に着脱自在
    に取り付けられる窓枠とを備え、前記支持枠を構成する
    支持上枠、支持下枠、および左右の支持縦枠のうち、少
    なくとも前記支持上枠および支持縦枠は、断面形状が同
    じ押出形材である改装サッシ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改装サッシにおいて、
    前記支持枠を構成する支持上枠、支持下枠、および左右
    の支持縦枠は、断面形状が同じ押出形材である改装サッ
    シ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の改装サッシにおいて、
    前記支持枠を構成する支持下枠にのみ、その室内側から
    上方に延出した立上部が設けられている改装サッシ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の改装サ
    ッシにおいて、前記窓枠は引き違い用の障子が配置され
    るように構成され、この窓枠の窓下枠の上端の高さレベ
    ルは、前記建物の床レベルと同じとされ、前記支持下枠
    の上端の高さレベルは、前記床レベル以下とされている
    改装サッシ。
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