JPH11141167A - 無人駐車兼コンテナー収納システム - Google Patents

無人駐車兼コンテナー収納システム

Info

Publication number
JPH11141167A
JPH11141167A JP30414697A JP30414697A JPH11141167A JP H11141167 A JPH11141167 A JP H11141167A JP 30414697 A JP30414697 A JP 30414697A JP 30414697 A JP30414697 A JP 30414697A JP H11141167 A JPH11141167 A JP H11141167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
storage
floor
container
station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30414697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3012578B2 (ja
Inventor
Hiroaki Kumagai
博彰 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TECHNO SOPHIA KK
Original Assignee
TECHNO SOPHIA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TECHNO SOPHIA KK filed Critical TECHNO SOPHIA KK
Priority to JP9304146A priority Critical patent/JP3012578B2/ja
Publication of JPH11141167A publication Critical patent/JPH11141167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3012578B2 publication Critical patent/JP3012578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 入出庫を効率化し大量の収納物を収納できる
ようにする。 【解決手段】 入庫搬送路3の入口および出庫搬送路4
の出口に各フロアの高さ間隔に等しい間隔で連ねた多数
のエレベータ・ケージのリンケージが循環する構造のエ
レベータ9,10を設ける。入庫する車両またはコンテ
ナーはエレベータ9の手前で台車7に載せられ車両から
は全乗員が下車し、台車7はエレベータ9により所定の
フロアに運ばれてから入庫搬送路3を進んで所定の収納
スペース2の脇に止まり、連絡路14の中に収納され
る。そのとき連絡路14から所定の収納スペース2の空
の駐車区域までの台車は横に動いて空の駐車区域を埋め
る。出庫の場合は出庫しない全台車は同収納スペース2
の対とその両端の連絡路14を通して循環し、出庫台車
は連絡路14、出庫搬送路4を経てエレベータ10によ
り出庫階に運ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無人駐車場、特に大
量の車両を運転士なしに機械的に所定のスペースに自動
的に搬入搬出できる無人駐車場に関し、車両の少ない夜
間等にはコンテナ等の貨物も収納できる倉庫兼用の無人
駐車場に関する。また本発明はコンテナー等の貨物を無
人で所定の収納区域に搬入搬出できる収納システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の大規模駐車場は数階建てのビル内
に多数の駐車区域を設け、運転者自身がビル内の通路を
通って空いている駐車区域に車両を運ぶ構造になってい
る。また駐車場の外で全乗員が降り無人の車両を駐車場
内の適当な駐車区域に機械的に運ぶ駐車場も使用されて
いる。
【0003】前者はビル内に車両通路のスペースを必要
とするばかりでなく、駐車区域において車両から乗員が
乗り降りするために各駐車区域のスペースは比較的大き
くとる必要があり、更に車両通路は各駐車区域に車両が
出入するために方向転換できるだけの広い幅を必要とす
る。従って車両一台当たりに要する床面積が大きくなり
土地の有効利用の上で十分なものとなっていない。
【0004】無人の車両を数階建てのビル内の駐車スペ
ースに機械的に運ぶ後者の例が公開実用新案昭56−2
9148号公報や公表特許平2−503812号公報に
開示されているが、これらの駐車場は入庫通路からエレ
ベータが車両を適当な駐車階に運びそこから横方向両側
に一台、または多くても二乃至三台の車両を収納できる
駐車スペースに車両を順に送り込むように構成されてお
り、出庫の場合には入庫通路またはエレベータに近い車
両から順に送り出さなければならず、駐車スペースの一
番奥にある車両を出庫させるためにはその前にある車両
を一旦出庫させる無駄な作業を必要とする。従って数階
の駐車ビルとする場合でも駐車台数は数十台程度の中規
模のものに限定されている。またエレベータは車両を一
台ずつ昇降させる構造となっているから入出庫に時間が
かかり、前述の無駄な作業の必要性と相まって能率が良
くないという問題がある。
【0005】例えば従来の無人立体駐車場を代表して公
表特許平2−503812号に開示された駐車場を図
1、図2、図3および図4を参照して概略の構成と作用
を説明すると、図1は駐車場各階の平面図を、図2は図
1のII−II断面を、図3は図1のIII−III断
面を示し、1′は二台のエレベータ、3′は二台のエレ
ベータの存在するホール2′の両側に沿って各階に長手
方向に並んだ複数(図では12)の駐車スペースであ
る。エレベータ・ホール2′の各階には、駐車スペース
3′の縁に沿って長手方向に延びるレール4′,4′が
取り付けられており、エレベータ・ホール2′の各階に
はレール4′,4′の上を走行するローラ5′をもち、
図1の矢印X方向に移動可能な下架台6′(図4参照)
がエレベータ1′により運ばれる。下架台6′の上には
ローラ7′をもち駐車スペース3′に向かって横方向に
移動可能な上架台8′が載置される(図4参照)。下架
台と上架台を載せたエレベータ1′が一階にあるとき、
入庫車両が入庫通路9′を通して矢印の方向に走行し、
エレベータ1′の上の上架台8′の上に停車して全乗員
が降車する。車両を載せたエレベータ1′が所定の階に
上昇停止すると、下架台6′がレール4′,4′に沿っ
て長手方向(図1のX方向)に移動し所定の駐車スペー
ス3′の脇に停止する。次いで下架台6′の上の上架台
8′がその上の車両と共に下架台6′から駐車スペース
3′の中に移動し駐車を完了する。
【0006】出庫の際は逆の操作が行われ、出庫すべき
車両が駐車している駐車スペース3′の脇に空の下架台
6′が運ばれ、駐車スペース3′から車両を載せた上架
台8′が下架台6′の上に乗り移る。次いでこの下架台
6′は矢印X方向に移動し同じ階に待機するエレベータ
1′の一つの上に載り、エレベータは下架台6′および
上架台8′と共に車両を一階に降ろす。一階に降ろされ
た車両に乗員が載った後、車両は運転者の操縦により上
架台8′から降りて出庫通路10′を通して矢印の方向
に走行し駐車場より出て行く。この駐車場はエレベータ
の昇降するエレベータ・ホール2′の各階に形成される
下架台通路の両側に一列ずつ駐車スペース3′を設けた
に過ぎないものであるから駐車台数には限りがあり、ま
た入庫、出庫の際には一台のエレベータが一回の昇降動
作で車両を一台ずつしか運ぶことができないので能率の
点でも十分なものとは言えない。
【0007】駐車台数を増やすために仮にエレベータ・
ホール2′の各階の下架台通路の両側に二列ずつ駐車ス
ペースを設けるとすると、駐車台数を倍にすることがで
きるが、二列目の駐車スペースにある車両を出庫させる
ためにはその車両よりエレベータ・ホール2′側にある
一列目の車両を上架台8′と共に一旦その横に位置する
下架台6′の上に移し、その下架台を下架台通路2′の
適当な場所に動かしてから二列目の出庫車両に横方向に
整列する位置に別の下架台をもたらし、二列目の出庫車
両を載せた上架台8′を前記別の下架台6′の上に移動
させこの下架台をエレベータ1′の一つに載せて一階に
運び、更に一旦下架台通路2′の適当な場所に動かして
置いた一列目の車両を元の駐車スペースまたは同じ階の
空いている駐車スペースに戻す作業を必要とする。この
ような無駄な作業を必要としているため、従来の立体駐
車場のメカニズムでは駐車規模を大きくすればする程そ
れに比例して能率が低下する結果を招く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の無人駐
車場より車両を効率的に入出庫できる無人駐車場を提供
すると共に、土地を有効に利用して数百台を越える車両
またはコンテナーを効率的に収納できる大規模無人駐車
兼コンテナー収納システムを提供することを課題とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による無人駐車兼コンテナー収納システム
は、車両またはコンテナー等の収納物の入出庫ステーシ
ョンと、前記収納物を収納する複数階のフロアと、前記
入出庫ステーションと連絡され各階のフロア間を昇降す
るエレベータとを有する無人駐車兼コンテナー収納シス
テムにおいて、前記入庫ステーションにおいて前記収納
物が移動方向変更可能な台車に積載され、前記出庫ステ
ーションにおいて搬出される前記収納物が台車から積み
降ろされ、前記各階のフロアは前記台車を一列に並べて
収納できる少なくとも一対の長手方向に平行に延びる収
納スペースと、該各一対の収納スペースの両端部を連絡
する連絡路とを有し、前記エレベータは各階の前記フロ
アの間の高さに合致した間隔で床が配置されるように多
数のエレベータ・ケージを連接し各エレベータ・ケージ
が前記各フロア間を間欠的に上昇しまたは下降するよう
に循環する構造を有し、前記入庫ステーションにおいて
収納物を載せた台車は前記エレベータによって所定のフ
ロアに運ばれて該フロアの所定の連絡路または収納スペ
ースの所定の位置に収納され、前記収納スペースから搬
出される収納物を載せた台車は前記エレベータによって
前記出庫ステーションに移送されるがそのとき同じ対の
収納スペース内にあって搬出されない収納物を載せたそ
の他の台車は該対の収納スペースとその両端部の連絡路
を通して時計方向または反時計方向に循環することを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図5は本発明の基本原理の一部を
示す一階建ての駐車場の概略平面図で、駐車フロア1は
長手方向に平行に延びる通路で構成される多数の収納ス
ペース2からなり、隣接する二つの収納スペースを対と
して使用することを特徴とする。図5では二対の収納ス
ペース2を使用しているが、本発明の原理は最低限一対
の収納スペースがあれば実施可能である。各対の収納ス
ペース2は両端部で後述する台車7が行き来できるよう
に互いに連絡されている。収納スペース2の一端部外側
に沿って入庫搬送路3が形成され、他端部外側に沿って
出庫搬送路4が形成され、それぞれ入庫ステーション5
と出庫ステーション6に接続される。台車7は例えばキ
ャスター等の車軸方向変換自在なローラを取り付けられ
縦方向と横方向に走行できるようになっている。
【0011】先ず入庫車両は入庫ステーション5に乗り
入れ、そこに待機している台車7の上に載って停車しそ
こで全乗員が降車する。台車7は適当な駆動装置により
入庫搬送路3の中に進んで適宜空きのある収納スペース
の脇に止まり、次いで該収納スペースの中に横方向に駆
動され既に収納されている車両を載せた最後尾の台車の
後に停止して収納を完了する。こうして次々と車両を載
せた台車7が空きのある収納スペース2の中に運ばれ全
収納スペース2が満車になるまで入庫が行われる。
【0012】出庫作業は次のように行われる。出庫すべ
き車両が収納されている或る収納スペース2内を出庫車
両を載せた台車7が出庫搬送路4に向かって移動してい
るとき出庫車両より出庫搬送路4側に出庫されない車両
を載せた台車7が幾つかある場合には、これらの台車は
収納スペース2の出庫搬送路側の端部に達したとき移動
方向を横方向に転換して同じ対の隣の収納スペース2に
移り該収納スペース内を逆方向に移動する。こうして出
庫しない車両を載せた台車7は次々と隣の収納スペース
2に移され、出庫車両を載せた台車7が出庫搬送路側の
端部に達したとき、その台車はそのまま直進して出庫搬
送路4に入り、それから出庫搬送路4を通して出庫ステ
ーション6に至り停止する。出庫ステーション6に到達
した台車7上の車両には少なくとも操縦者が乗り、車両
をターンテーブルまで後進させて180度方向転換させ
て全乗員を乗せてから出庫する。車両が降りて空になっ
た台車7は戻し通路8を通して入庫ステーション5に運
ばれ次に入庫する車両を載せる。出庫すべき車両が対に
なった収納スペース2,2のどちらにあるかに従って、
出庫しない車輛を載せた台車は対になった収納スペース
2,2内を時計方向または反時計方向に循環する。この
ように本発明は、駐車量を大きくしても出庫しない車両
を駐車場内で自動的に循環させるだけで出庫車両を出庫
させることができる構造であるので、基本的に従来の無
人駐車場のように出庫車両のために出庫しない車両を一
旦出庫させてから再び元の場所に戻すような無駄な作業
を必要としないので効率がよい。なお図5では入庫側と
出庫側に一つずつ搬送路3,4とステーション5,6を
別個に設けるようにしたが、小規模のものでは一つの搬
送路とステーションで入庫と出庫を兼ねるようにするこ
とも可能である。
【0013】以下、以上概略説明した本発明の基本原理
を4階建ての中規模駐車場に適用した実施例の詳細を説
明する。図6は同駐車場の1階の概略平面図で、各階の
フロアには三対の収納スペース2があり、それらは両最
端部において横方向に延びる列3,4で接続され、列
3,4はそれぞれ入庫搬送路および出庫搬送路を構成す
る。道路階(通常一階)の入庫搬送路3は駐車場の手前
に設けたエレベータ9を介して入庫ステーション5と連
絡されている。本実施例では入庫能率を上げるため二個
所に入庫ステーション5を設け、入庫ステーションに対
し車両は斜め横方向を向いた入り口通路11から進入す
るようになっているので入庫ステーション5にはターン
テーブルが設けられ進入した車両の向きをエレベータ9
の方向に転換する。ターンテーブルには戻し通路8を通
して運ばれた空の台車7が載せられ、ターンテーブルは
台車7の長手方向が入り口通路11の方向と一線をなす
位置に回転して待機している。入り口通路11は入庫車
両が容易にターンテーブル上の台車7の上に乗り移るこ
とができるように構成されており、台車7の上に入庫車
両が載り全乗員が降りてからターンテーブルは回転して
台車7をエレベータ9の方に向ける。それから入庫車両
を載せた台車7は適当な駆動装置によりエレベータ9の
中に運ばれ所定の駐車階に運ばれる。
【0014】道路階の出庫搬送路4はエレベータ10を
介して出庫ステーション6と連絡されている。同様に出
庫能率を上げるためターンテーブルを備えた出庫ステー
ション6は二個所に設けられ、これら出庫ステーション
に台車7に載って運び出された車両に全乗員が乗ってか
ら車両はターンテーブルによって斜め横方向に取り付け
られた出口通路12の方向に転換され出庫する。各出庫
ステーション6と入庫ステーション5は戻り通路8によ
って結ばれ、出庫ステーション6から入庫ステーション
5に空になった台車7が戻される。
【0015】図7および図8はそれぞれ図6の駐車場の
正断面と側断面を示し、エレベータ9,10は各駐車階
の高さに等しい間隔で各床が配置されるように多数のエ
レベータ・ケージ13を連接し、各エレベータ・ケージ
が各階の入庫搬送路3の一端に沿って上昇してから水平
を保ちながら半円形軌道を描き、それから垂直方向に下
降してから半円形軌道を描いて再び一階の入庫搬送路の
一端に達する経路を循環するように構成される。その構
造の詳細は後述する。
【0016】図6に戻り、A1,A2,A3で示す三対
の収納スペース2の両端の入庫搬送路3と出庫搬送路4
の内側で各対の隣接する二つの収納スペースは互いに連
絡路14を介して連絡され、前述したように出庫しない
車両を載せた台車7は該連絡路14を通して隣りの収納
スペースに移ることができるようになっている。図の1
5,15は各収納スペース2の床に長手方向に平行に延
びる二本の軌条、好ましくは後述するように二本の溝で
ある。16,16は入庫搬送路3の床に形成され各収納
スペース2の二本の溝15,15に交差する二本の溝、
17,17は出庫搬送路4の床に形成され前記溝15,
15に交差する二本の溝である。また各対の収納スペー
ス2の連絡路14の床には横方向に平行に延びる二本の
溝18,18が形成され前記長手方向の溝15,15と
交差する。台車7の下面には縦方向と横方向に車軸の向
きを変えられるローラをもった4個のキャスターが取り
付けられ、台車7は4個のキャスターのローラを上述し
た二本の溝に入れて転動させ入庫搬送路3、出庫搬送路
4、および収納スペース2の中を走行し、また各対の収
納スペース2の中を連絡路14を介して循環することが
できる。
【0017】次に図9乃至図13を参照して台車7とそ
の駆動機構を説明する。図9は台車7の下面を示し台車
7の下面には4個の固定キャスター19が取り付けられ
ている。各固定キャスター19は円筒形のローラ20と
ローラ20の回転軸を支持する軸受けブロック21と軸
受けブロックの上端部を水平面内で回転自在に支持する
受け金22で構成され、ローラ20は回転軸を中心とし
て回転すると共に回転軸線に交わる軸受けブロックの垂
直中心軸線を中心として回転し回転方向を転換できるよ
うになっている。更に台車7の下面には長手方向に延び
るラック23と横方向に延びるラック24が取り付けら
れている。図10は入庫搬送路3、出庫搬送路4および
一対の収納スペース2の連絡路14等の横方向通路の一
部を床部分を断面し車両を載せた台車7を矢印の方向に
駆動している状態を示す側面図で、16,17,18は
それぞれ入庫搬送路、出庫搬送路および連絡部の溝を示
し、これらの溝の各々の中には台車7の下面に取り付け
た4個のキャスター19の長手方向に並んだ2個のロー
ラ20が転動可能に嵌入される。なお図中25,26は
台車7に載せられた車両の前後輪を止めるためのストッ
パーで後輪のストッパー26は車両の軸間距離に応じて
位置変更可能となっている。なお本発明はコンテナー等
も収納することを意図しており、その場合は台車の上面
にはコンテナー固定具を取り付ける。
【0018】各走行路3,4または14の二本の溝1
6,17または18の間にはこれらに平行してより深く
大きな凹溝が形成され、この凹溝の中に台車7の長手方
向ラック23の長さより短い間隔でピニオン27が配列
され長手方向ラック23と噛み合う。ピニオン27は個
々のモータまたは適当な駆動装置により同一方向に一斉
に回転し台車7を矢印で示す方向またはその逆の方向に
走行させる。図11は収納スペース2の横断面を示し台
車7のキャスター19のローラ20は方向転換して収納
スペース2の長手方向溝15に嵌入し台車7が収納スペ
ース2の長手方向に移動している状態を示す。溝15,
15の間にはこれらの溝より深く大きい凹溝が形成さ
れ、その中に台車7の下面の横方向ラック24より短い
間隔でピニオン28が配列され横方向ラック24と噛み
合う。ピニオン28はピニオン27と同じく個々のモー
タまたは適当な駆動装置により同一方向に一斉に回転し
台車7を収納スペースの長手方向に走行させる。
【0019】図12,13は長手方向溝15,15と横
方向溝18,18の交差点に設けた台車キャスター19
のローラ20の転動方向転換機構を示す。図12は該機
構の平面図で床下に配設される駆動装置部分を破線で示
す。駐車ビルの各階の床には前記交差点においてキャス
ターのローラ20の直径より大径の孔29が設けられ、
該孔29の中には円筒形のブロック30が回転可能な状
態で嵌め込まれる。ブロック30の上面には溝15およ
び18と整合する縦横の溝から成る十字形の溝31が形
成され、ブロック30の下面中心に垂直回転軸32が取
り付けられる。床下、即ち下の階の天井には減速機35
を介してモータ34で駆動される水平回転軸36が取り
付けられ、水平回転軸36には二つのウォーム37が取
り付けられる。ウォーム37と噛み合うピニオンの軸に
スプロケット38が固定され、スプロケット38と垂直
回転軸32の下端に取り付けられたスプロケット33と
の間にチェーン39が掛け渡される。こうして溝15,
15の中を転動してきた4個のローラ20がそれぞれブ
ロック30の上に到達し台車7が停止したとき、モータ
34が駆動されウォーム37,37と噛み合うピニオン
と同軸のスプロケット38、チェーン39、スプロケッ
ト33を介して4本の垂直回転軸32が同時に回転され
て4個のブロック30を一斉に90度回転せしめ4個の
ローラ20の向きを溝18,18の中を転動する方向に
切り替える。なお後述する理由で各キャスターはその垂
直回転軸線の前後に一対のローラ備える場合には、ブロ
ック30の直径および十字溝31の長さは一対のローラ
が載ることができる大きさとする。
【0020】図14は図7に示すエレベータ9,10の
詳細な構造を説明するための拡大概要図である。エレベ
ータタワー内の前壁側と後壁側の二つの垂直面内にトラ
ック形状の軌道に沿って走行する無端チェーン40が配
設される。無端チェーン40の内側にはこれと噛み合う
多数のスプロケット41がトラック形状に配列され、こ
れらのスプロケット41はモータにより一斉に駆動さ
れ、無端チェーン40を時計方向または反時計方向に間
欠的に循環駆動する。図15に示すように、無端チェー
ン40の各チェーンリンク42を連結する連結ピン43
には数本目(図では10本目)毎に水平方向に延びる連
結ロッド44が結合され、連結ロッド44の他端は反対
側のもう一つの無端チェーンの対向するチェーンリンク
連結ピンに結合される。
【0021】図16に示すように、隣り合う二本の連結
ロッド44の間には二種類の連結桿45,46が交互に
掛け渡される。各連結桿45,46の両端には長孔47
が形成され、隣り合う連結桿45,46の隣接する長孔
47,47を重ね合わせその中に一本の連結ロッド44
が挿通するようにすることにより隣り合う二本の連結桿
45,46は連結され、こうして二種類の全連結桿4
5,46は交互に連結されて無端チェーン40と重なる
ほぼトラック形状のリンケージを形成する。連結桿46
は単なる連結バーであるが、連結桿45はその両端から
外方に向かって斜めに延び先端で互いに合体する二本の
支持桿48,48とで三角形の一体の支持フレーム49
を構成しその先端にエレベータ・ケージ吊り下げ穴50
を設ける。
【0022】トラック形状に配列された駆動スプロケッ
ト41により無端チェーン40が駆動されるとき、連結
桿45,46のリンケージも一緒に動くが、連結桿4
5,46がトラック形軌道の直線部分を昇降していると
きには、連結桿45,46は一直線をなし隣接長穴47
の最外端部が連結ロッド44に係合して一杯に延びてお
り、曲線部分を移動しているときは、無端チェーン40
の湾曲に伴なって連結桿45,46が折曲すると共に隣
接連結ロッド44間の直線距離が短縮されるため、連結
ロッド44の連結桿45,46の長孔47との係合位置
は長孔47の最内端部の方向に向かって移動する。なお
以上の実施例は、二種類の連結桿45,46を使用し、
一方は三角フレーム49を形成し他方は単なるバー46
として交互に連結したが、連結桿を双方共エレベータ・
ケージを吊り下げる三角フレームとしてもよいし、支持
桿は連結桿45,46の中心から直角に外方に向かって
一体に延びる一本の棒としてもよい。いずれの構造を選
ぶべきかは駐車フロアの高さ間隔に等しく決められるエ
レベータ・ケージの間隔を考慮して必要な強度計算をし
た上で決定すべき設計の問題である。なお本発明におい
ては多数のエレベータ・ケージ13が連続して昇降する
構造であるため、エレベータが停止したとき直線部分に
ある全てのケージの床は対応する駐車フロアの床と正し
く整合していなければならない。実際上これが困難な場
合には本発明者が特願平8−266277号で提案した
エレベータシステムの多層階ケージの床レベル調整機構
を使用することによって解決することができる。
【0023】図17は以上のエレベータ駆動機構によっ
て昇降されるエレベータ・ケージ13の概要を示す側面
図である。ケージ13の床には台車7の長手方向に延び
キャスター19のローラが嵌まり込む二本の平行な溝5
1が設けられ、これらの溝の間に台車下面のラック23
と噛み合う駆動ピニオン52が配列される。図18に示
すように、エレベータ・ケージの床とこれに整合する入
り口側の通路および出口側の通路との間には隙間がある
ために、台車7がこれらの隙間を越えてスムースにエレ
ベータ・ケージに乗り降りできるようにするために各キ
ャスター19は垂直方向回転軸線53の前後に配置され
る一対のローラ54,54を備えることが好ましい。
【0024】各エレベータ・ケージ13の天井の上に両
端から上方に突き出た三角形の支持板55が固定され、
両支持板55の頂点にエレベータ駆動機構の三角フレー
ム49の先端の吊り下げ穴50を貫通する連結棒56の
両端が結合される。又エレベータ・ケージ13の床の前
端(図の左端)および後端(図の右端)の中央に垂直方
向の歯を有する下部案内ピニオン57が取り付けられ、
エレベータ・ケージ13の前側および後側の支持板55
の頂点の上に垂直方向の歯を有する上部案内ピニオン5
8が取り付けられる。更にケージ13の前後の側枠には
それぞれ案内ローラ59,59を設ける。
【0025】再び図14を参照すると、エレベータ・タ
ワー内にはエレベータ・ケージ13の垂直上昇部分およ
び垂直下降部分に沿って案内レール60,60が設けら
れ、エレベータ・ケージ13は垂直方向に上昇下降する
とき案内ローラ59,59を案内レール60,60に接
触転動させて揺れることなく安定して移動することがで
きる。またエレベータ・タワー内の下部前方および後方
部分には垂直方向に延びる歯をもった円弧形ラック61
が、上部前方および後方部分には同じく垂直方向に延び
る歯をもった円弧形ラック62が設けられ、エレベータ
・ケージ13が地下および屋上の曲線部分を通過すると
き、それぞれ案内ピニオン57が円弧形ラック61に案
内ピニオン58が円弧形ラック62に係合してエレベー
タ・ケージ13を水平に保ちながら垂直上昇部分から垂
直下降部分に、あるいはその逆に円滑に移行させる。な
おエレベータ・ケージ13が垂直部分を上昇または下降
するとき、エレベータ・ケージ13より前後に突き出た
案内ピニオン57,58が各階のフロアとぶつからない
ようにするために、図18に示すようにケージと対向す
る各フロアの通路の端面中央に切り欠き63,64を設
ける。しかしエレベータ・ケージ13が曲線部分を移動
するときには台車を載せていないのでケージを正しく水
平に保つ必要性は余り大きくない。したがって案内ピニ
オン57,58と円弧形ラック61,62は必ずしも設
ける必要はなく、また必要に応じて各ケージにジャイロ
スコープを取り付けることによって水平を維持するよう
にしても良い。
【0026】本発明の好ましい実施例は以上の構成をも
ち、次のように作動する。駐車ビルの全収納スペース2
内の全収納区域についての収納物の有無、即ち台車が収
納区域に駐車しているか否かの全ての情報がコンピュー
タのメモリーに記録されている。図6において、入庫車
両がいずれかの入り口通路11を通って入庫ステーショ
ン5のターンテーブル上に待機している台車7の上に乗
り込み停車する。そこで車止め25,26(図10,1
1参照)が作動して車両が台車7上に固定され全乗員が
車両から降りる。次いで車両を載置固定した台車7はメ
モリーに記録されている情報に基づいて最適位置の空の
収納区域に自動的に運ばれる。例えば駐車ビルが全く空
の最初の段階では入庫ステーション(1階にあるものと
する)において車両を載置した台車7はエレベータ9の
方に向けられ、台車7の下面のラック23に噛み合う駆
動ピニオン27,52の作用で動かされエレベータ9を
通過して1階の入庫搬送路3に進み1番手前の収納スペ
ース対A1のうちの手前の収納スペース2の脇で停止す
る。ここで図12,13に示すキャスター転動方向切換
機構が作動してキャスターの転動方向が90度転換し、
台車下面のラック24に駆動ピニオン28が噛み合い台
車7は前記収納スペース2の中を1番奥(図6の右側の
連絡路14の位置)まで進み停止して収納を終わる。2
番目の車両は同様の手順で1番目の車両の隣りに収納さ
れる。こうして車両は1番手前の収納スペースが満杯に
なると2番目の収納スペースから3番目の収納スペース
へと次々と収納される。
【0027】本駐車システムが通常の運用状態に入り、
一旦入庫した車両が出庫して収納スペースの所々に空き
ができた状態にある場合には、入庫車両はメモリーの情
報に基づき入庫ステーション5に最も近い空いた収納区
域に運ばれる。例えば3階の手前から4番目の収納スペ
ース2の中央に最も近い空いた収納区域があるとする
と、入庫車両を載せた台車7は入庫ステーションから先
ずエレベータ9に進みそこで停止して3階に運ばれる。
3階において台車7はエレベータ9から降りて入庫搬送
路3の中を進み4番目の収納スペース2の脇に停止す
る。この移動作業は台車下面のラック23と噛み合う駆
動ピニオン52,27の駆動回転によって行われる。次
いでキャスターの転動方向が90度転換され、台車7は
ラック24と駆動ピニオン28との噛み合いで当該収納
スペース2の入庫搬送路3側の連絡路14の中に運ば
れ、このとき該連絡路と当該収納スペースの中央の空き
収納区域の前に収納されていた台車もラック24と駆動
ピニオン28との噛み合いにより出庫搬送路4側に移動
し空き収納区域を埋める。
【0028】ある階のある収納スペース内のある収納区
域に収納されている車両が出庫するとき、その収納スペ
ース内の出庫台車より出庫搬送路4側にある台車は出庫
搬送路の方向に動き連絡路14に達するとキャスターの
転動方向を90度転換し連絡路14内を同じ対の他方の
収納スペース2に移り更にキャスターの転動方向を90
度転換して他方の収納スペース内を入庫搬送路3の方向
に進む。こうして出庫台車のある収納スペース対内にあ
る全収納台車は出庫車両がその対のどちらの収納スペー
スにあるかによってその収納スペース対と連絡路14に
よって構成される経路を通して時計方向または反時計方
向に循環し、出庫車両を載せた台車が出庫搬送路4側の
連絡路14に達したときその台車はキャスターを方向転
換することなくそのまま連絡路14を通り抜けて出庫搬
送路4に到達する。出庫車両台車7は出庫搬送路4に到
達してからキャスターを90度方向転換しラック23を
駆動ピニオン27に噛み合わせて出庫エレベータ10に
向かって走行し該エレベータ10に載る。出庫エレベー
タ10は出庫車両台車7を1階に下ろし、出庫車両台車
7はエレベータ10から降りて出庫ステーション6まで
走行しターンテーブルの上に停止する。ここで出庫車両
に全乗員が乗り込みターンテーブルが車両を出口通路1
2の方向に向け車両は出口通路12を通って出て行く。
ターンテーブル上に残った空の台車7は戻し通路8を通
って入庫ステーション5のターンテーブル上に移送され
る。本実施例ではエレベータ・ケージ13の床、搬送路
3,4、収納スペース2および連絡路14のみならず台
車通路には全て二本の平行溝が形成され、その間には台
車下面のラック23,24と噛み合う駆動ピニオンが配
列される。
【0029】車両の入庫および出庫作業が行われている
間、関係する駆動ピニオン27,28,52を含む全て
の駆動ピニオンおよびエレベータ駆動スプロケット41
は、各対の収納スペースを結ぶ連絡路14を台車が移動
する時間を基準として間欠的に駆動される。また全ての
台車の位置情報は時々刻々コンピュータにインプットさ
れ、同時期に複数台の車両が次々と入出庫される場合に
は、入出庫に関係する全駆動ピニオンの作動、停止、台
車のキャスター方向転換機構の作動、およびエレベータ
駆動スプロケット41の作動、停止が、台車同志が交差
する場合の衝突を避けることができるようなタイミング
で行われるよう台車の運行は全てインプットされた台車
の位置情報に基づきコンピュータにより制御される。
【0030】図6,7,8について説明した実施例で
は、入庫エレベータ9はケージの下り行程を、出庫エレ
ベータ10はケージの上り行程を使用していない点で非
効率である。図19はこの点を改善した実施例を示す。
この実施例では駐車ビルの両端部前方に設けた二つのエ
レベータ65,66は上り行程および下り行程共車両を
載せた台車の輸送に使用される。各フロアは三対A1,
A2,A3の収納スペース2と各対の二つの収納スペー
ス2,2の両端部を連絡する連絡路14とを有し、それ
ぞれ二本の平行溝15,18で構成される台車走行軌条
を有する点では前述の実施例と同じであるが、両端部の
連絡路14の外側には共に入庫搬送路3,3が設けら
れ、更にそれらの外側に最後部の収納スペース2の延長
上にある通路67,67を介して入庫搬送路の後端部と
連絡される出庫搬送路4,4を設ける。エレベータ6
5,66共、上りケージ13′,13′は入庫ステーシ
ョン5,5からの台車7を所定の階の入庫搬送路3,3
に運び、下りケージ13″,13″は所定の階の出庫搬
送路4,4から台車7を出庫ステーション6,6に至る
通路に運ぶ。この実施例では入庫出庫それぞれに二台の
エレベータが使用されるからエレベータ効率は倍加され
るが、出庫台車は最後部の収納スペースにあるものを除
いて出庫搬送路4に運ばれる前に入庫搬送路3を通るこ
とになるから同時期に多数の入庫と出庫が重なるとき台
車の交通整理が複雑化される。しかし台車の複雑な運行
制御も前述のようにコンピュータを使用することにより
容易に実施可能である。
【0031】図20は、図6の駐車ビル二棟に本発明に
よるケージ循環式エレベータを三台使用した実施例の平
面図である。図の左のビルの入庫搬送路3の前端に上り
ケージ13′があり下りケージ13″は不使用の入庫エ
レベータ9と、左のビルの出庫搬送路4の前端に下りケ
ージ13″が右のビルの入庫搬送路3の前端に上りケー
ジ13′がある入出庫兼用エレベータ68と、右のビル
の出庫搬送路4の前端に下りエレベータ13″があり上
りケージ13′は不使用の出庫エレベータ10とが設け
られている。この実施例は図6の実施例に対し収納台数
が2倍であるが、エレベータの台数は1.5倍増えただ
けであり設備費が節減できる。更にこの実施例の着想に
したがって3棟の駐車ビルに対しては4台のエレベータ
を、4棟の駐車ビルに対しては5台のエレベータを使用
すればよいことは明らかであろう。
【0032】本発明の無人駐車場は夜間等の駐車量の少
ないときには空きスペースにコンテナー等の貨物を収納
することが可能である。図21は車両の入庫ステーショ
ン5に近接して設置されたコンテナー積み卸し場の概要
を示す側面図、図22は同背面図である。トラックによ
り積み卸し場69にコンテナー70が運ばれるとトラッ
クの荷台のフック71が矢印の方向に揚げられコンテナ
ーの固定ピン72が外される。コンテナー70の屋根の
四隅には図23に示すように長孔73を設けた掛け金7
4が取り付けられており、積み卸し場69に到着したコ
ンテナー70の上方にはトラックの進入方向に対し直角
方向に延びる二本のレール75,75の上を走行するク
レーン76が装備されている。クレーン76にはコンテ
ナー70の直上にあるときコンテナーの前記掛け金74
と整合する位置に4個の垂直方向の油圧または空圧シリ
ンダー77が取り付けられており、これらのシリンダー
77から下方に延びるピストンロッド78の下端には長
円形断面の留め金79が形成されている。ピストンロッ
ド78は油圧または空圧の作用で上下に動きまた垂直軸
線の周りに回動できるようになっている。
【0033】コンテナー70を積んだトラックがコンテ
ナー積み卸し場69の所定の位置に停止すると、コンテ
ナー70の直上にあるクレーン76の4つのピストンロ
ッド78が下降し、そのとき先端の留め金79は掛け金
74の長孔73と整合する位置に回動しているので長孔
73を通過して停止する。次いでピストンロッド78が
90度回動し留め金79は長孔73に対し図23に示す
位置にもたらされる。次にピストンロッド78が一斉に
引き上げられると留め金79は掛け金74に引き掛かり
コンテナー70を引き上げる。コンテナー70を引き上
げたクレーン76は図22に示す位置に走行停止し、そ
こでピストンロッド78を下げてコンテナー積み卸し場
69に待機する台車7の上にコンテナー70を降ろしピ
ストンロッド78を90度回動してから再びピストンロ
ッド78を引き上げる。このとき留め金79は掛け金7
4の長孔73を通り抜けることができるので、コンテナ
ー70を台車7の上に置いたままクレーン76をコンテ
ナー70から引き離すことができる。
【0034】台車7の上にコンテナー70が載置される
と、コンテナーの固定ピン72に台車の四隅に装備され
たフック80が掛けられた後、台車の横方向ラック24
と噛み合う駆動ピニオン28が駆動されコンテナー70
は台車7と共に矢印の方向に移動する。図24に示すよ
うにコンテナー70が台車7と共に進入路81に運ばれ
ると、台車の縦方向ラック23と噛み合う駆動ピニオン
27が駆動され台車7の上に載ったコンテナー70は図
の矢印の方向に進入路81を車両用入庫ステーションま
たは直接入庫エレベータに向かって進む。以後車両の場
合と同じ前述した方法で所定の収納区域に運ばれる。
【0035】コンテナー70の出庫は出庫エレベータの
出口に運ばれたコンテナーを上述の入庫コースを逆に通
ってコンテナー積み卸し場69運ぶか、入庫コースと逆
の順序で作業が進められるように作られた出庫専用コー
スを通ってコンテナー積み込み場に運び、そこでコンテ
ナーの固定ピン72から台車のフック8が外されクレー
ン76でコンテナー70を引き上げトラックに積み込む
ことで行われる。
【0036】本発明は以上説明した実施例に限らず必要
に応じて様々な変更が可能である。駐車ビルの階数、駐
車ビル内の各フロアの収納スペース対の数、駐車システ
ムを構成する駐車ビルの数、エレベータの台数、入出庫
ステーションの数等は駐車需要および入出庫のスピード
と建設費をみて適当に決めることができ、必要とあれば
千数百台以上の車両を能率的に駐車可能な大規模な駐車
システムを作ることができる。また車両の大きさやコン
テナー等の貨物の大きさによって収納物を区分けして収
納物の大きさに応じた異なる寸法の台車を使用し、それ
に応じて入出庫ステーション、エレベータ、入出庫搬送
路、収納スペース等を異なる寸法に設計した数種の収納
区画を設けるような実施方法も可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明は車両またはコンテナー等の収納
物を駐車ビル内に収納前に縦横に走行できる台車に載せ
無人としてから駐車ビル内の収納区域に機械的に運び収
納するもので、駐車ビル内の各フロアに台車が走行収納
される少なくとも一対の収納スペースを平行に配置しそ
の両端を横方向の連絡路で結び、収納物を台車に載せて
収納スペース内に収納するとき既に収納スペース内に収
納されている台車は空き収納区域を埋めるように動き、
収納物を出庫させるときには出庫しない台車は出庫台車
がそれらの間から出てゆくまで一対の収納スペースと両
端の連絡路を通して循環しているので、多数の収納物の
間の空き区域に収納物を収納し、また多数の収納物の間
から一つの収納物を運び出す作業が能率化される。また
各フロワーに収納物を上げ下げするエレベータは多数の
ケージをトラック形状に連結し一方向に循環する構造と
したので、多数の収納物を連続して運び上げ運び下げる
ことができるので大量の収納物の入出庫作業が大幅に能
率化され、実用的な大規模無人駐車場を提供できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の無人立体駐車場の一例を示す平面図であ
る。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】図1の駐車場に使用する車両輸送台車の正面図
である。
【図5】本発明の基本構造の一部を説明するための概略
平面図である。
【図6】本発明による中規模駐車場の実施例の概要を示
す平面図である。
【図7】図6の駐車場の内部の概略構造を示す正面図で
ある。
【図8】同上側面図である。
【図9】本発明に使用される駐車台車の一実施例の下面
を示す図である。
【図10】本発明に使用される駐車台車を長手方向に駆
動する機構示す概要図である。
【図11】同駐車台車を横方向に駆動している模様を示
す概要図である。
【図12】同駐車台車の走行キャスターの走行方向を転
換する機構の平面図である。
【図13】同方向転換機構の側面図である。
【図14】本発明に使用される循環式エレベータの一実
施例の全体構造の概要を示す正面図である。
【図15】図14の循環式エレベータに使用される無端
チェーンとケージ支持連結桿リンケージの作動連結関係
を示す部分図である。
【図16】ケージ支持連結桿リンケージの一部の拡大図
である。
【図17】図14の循環式エレベータに使用されるエレ
ベータ・ケージの概要を拡大して示す側面図である。
【図18】図17のエレベータ・ケージとその入り口側
通路および出口側通路との対向部分の構成を示す平面図
である。
【図19】本発明による一台の循環式エレベータの上り
行程を入庫用に下り行程を出庫用に使用した駐車場の実
施例の概略平面図である。
【図20】二棟の駐車ビルに三台の本発明による循環式
エレベータを使用した時実施例の概略平面図である。
【図21】本発明に使用されるコンテナー積み卸し場の
概要を示す側面図である。
【図22】同上背面図である。
【図23】コンテナー頂面の隅部の構造を示す部分平面
図である。
【図24】トラックから積み降ろされたコンテナーが本
発明による台車に載って駐車ビルに向かっている状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 駐車フロア 2 収納スペース 3 入庫搬送路 4 出庫搬送路 5 入庫ステーション 6 出庫ステーション 7 台車 8 戻し通路 9 エレベータ 10 エレベータ 13 エレベータ・ケージ 14 連絡路 15 収納スペースの溝 16 入庫搬送路の溝 17 出庫搬送路の溝 18 連絡路の溝 19 固定キャスター 23 長手方向ラック 24 横方向ラック 27 駆動歯車(ピニオン) 28 駆動歯車(ピニオン) 30 円筒形ブロック 31 十字形の溝 40 無端チェーン 41 チェーン駆動スプロケット 44 連結ロッド 45 連結桿 46 連結桿 47 長孔 48 支持桿 49 三角フレーム 50 エレベータ・ケージ吊り下げ穴

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両またはコンテナー等の収納物の入出
    庫ステーションと、前記収納物を収納する複数階のフロ
    アと、前記入出庫ステーションと連絡され各階のフロア
    間を昇降するエレベータとを有する無人駐車兼コンテナ
    ー収納システムにおいて、前記入庫ステーションにおい
    て前記収納物が移動方向変更可能な台車に積載され、前
    記出庫ステーションにおいて搬出される前記収納物が台
    車から積み降ろされ、前記各階のフロアは前記台車を一
    列に並べて収納できる少なくとも一対の長手方向に平行
    に延びる収納スペースと、該各一対の収納スペースの両
    端部を連絡する連絡路とを有し、前記エレベータは各階
    の前記フロアの間の高さに合致した間隔で床が配置され
    るように多数のエレベータ・ケージを連接し各エレベー
    タ・ケージが前記各フロア間を間欠的に上昇しまたは下
    降するように循環する構造を有し、前記入庫ステーショ
    ンにおいて収納物を載せた台車は前記エレベータによっ
    て所定のフロアに運ばれて該フロアの所定の連絡路また
    は収納スペースの所定の位置に収納され、前記収納スペ
    ースから搬出される収納物を載せた台車は前記エレベー
    タによって前記出庫ステーションに移送されるがそのと
    き同じ対の収納スペース内にあって搬出されない収納物
    を載せたその他の台車は該対の収納スペースとその両端
    部の連絡路を通して時計方向または反時計方向に循環す
    ることを特徴とする無人駐車兼コンテナー収納システ
    ム。
  2. 【請求項2】 一台の前記エレベータを有し、該エレベ
    ータは上り行程にあるケージが入庫収納物を運び下り行
    程にあるケージが出庫収納物を運ぶことを特徴とする請
    求項1に記載の無人駐車兼コンテナー収納システム。
  3. 【請求項3】 前記各階のフロアには同一長さの複数対
    の前記収納スペースが併設され、且つ前記複数対の収納
    スペースの両端部の各連絡路の一方の外側に沿って入庫
    搬送路が他方の外側に沿って出庫搬送路が設けられ、前
    記入庫搬送路の入口端に沿って前記ケージが上昇または
    下降するように運行される第一の前記エレベータと、前
    記出庫搬送路の出口端に沿って前記ケージが下降または
    上昇するように運行される第二の前記エレベータとを配
    置し、前記入庫ステーションにおいて収納物を載せた台
    車は前記第一のエレベータにより所定の階の前記入庫搬
    送路に運ばれ該入庫搬送路から所定の収納スペースの連
    絡路に収納され、収納スペースから搬出される収納物を
    載せた台車は該収納スペースの連絡路を通り抜けて前記
    出庫搬送路に運ばれ該出庫搬送路から前記第二のエレベ
    ータにより前記出庫ステーションに運ばれることを特徴
    とする請求項1に記載の無人駐車兼コンテナー収納シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記出庫ステーションと前記入庫ステー
    ションとの間には空になった台車を移送する戻し通路を
    設けたことを特徴とする請求項3に記載の無人駐車兼コ
    ンテナー収納システム。
  5. 【請求項5】 前記第一のエレベータは複数箇所に設け
    た収納物入庫ステーションと連絡し、前記第二のエレベ
    ータは複数箇所に設けた収納物出庫ステーションと連絡
    することを特徴とする請求項3または4に記載の無人駐
    車兼コンテナー収納システム。
  6. 【請求項6】 前記各収納スペースには端から端まで長
    手方向に全長に亘り平行に延びる二本の溝が形成され、
    前記各収納スペースの両端部の連絡路には前記一対の長
    手方向に延びる二本の溝に直角に交差して横方向に延び
    る二本の溝が形成され、前記台車は上面に収納物を載置
    固定するように構成された長方形の平板と該平板の下面
    に取り付けられ前記長手方向の二本の溝と前記横方向の
    二本の溝内を転動するローラを備えた4個のキャスター
    とからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    一項に記載の無人駐車兼コンテナー収納システム。
  7. 【請求項7】 前記入庫搬送路および出庫搬送路には全
    長にわたり平行に延び前記キャスターのローラが転動す
    る二本の溝が形成され、前記収納スペースの全ての長手
    方向の溝は前記連絡路の横方向の溝に交差してから前記
    入庫および出庫搬送路の溝まで延びてこれらの溝に交差
    することを特徴とする請求項6に記載の無人駐車兼コン
    テナー収納システム。
  8. 【請求項8】 前記キャスターは前記ローラがキャスタ
    ーの垂直方向中心軸線を中心として回転方向を転換する
    ように構成された固定キャスターであり、前記長手方向
    と横方向の溝の交差点には前記キャスターのローラの径
    より大きな直径をもった円筒形の凹所が形成され、前記
    凹所には上面に前記長手方向と横方向の溝と等しい幅と
    深さをもって整合する溝を十字形に形成した円筒形のブ
    ロックが回転可能に嵌挿され、更に前記ブロックを90
    度回転せしめる駆動機構を設け、かくして前記各キャス
    ターのローラが前記ブロック上にあるとき、前記ブロッ
    クを90度回転せしめることによってローラの回転方向
    を変換し台車の走行方向を90度変換せしめるようにし
    たことを特徴とする請求項6または7に記載の無人駐車
    兼コンテナー収納システム。
  9. 【請求項9】 前記各キャスターは垂直方向回転軸線の
    前後に並んで一対のローラを有し、前記円筒形のブロッ
    クは前記一対のローラが嵌入できる幅と長さをもった十
    字形の溝を有することを特徴とする請求項8に記載の無
    人駐車兼コンテナー収納システム。
  10. 【請求項10】 前記台車の平板下面には長手方向に延
    びるラックと横方向に延びるラックとが形成され、前記
    台車の走行する長手方向および横方向の全通路には走行
    方向に間隔を置いて前記長手方向ラックまたは横方向ラ
    ックと噛み合う複数個の駆動歯車を設けたことを特徴と
    する請求項6から9のいずれか一項に記載の無人駐車兼
    コンテナー収納システム。
  11. 【請求項11】 前記エレベータは垂直面内にトラック
    形状に配設された無端チェーンと、該無端チェーンの内
    側に配列され該無端チェーンと噛み合う多数の駆動スプ
    ロケットと、前記無端チェーンのチェーンリンクの連結
    ピンに一定数毎に同軸線上に延びるように取り付けられ
    た連結ロッドと、隣接する連結ロッド間に延び両端に連
    結ロッドが嵌入される長孔を有する連結桿と、該連結桿
    から一体に前記無端チェーンの外方に向かって延びその
    先端に前記エレベータ・ケージを吊り下げる支持桿を有
    することを特徴とする請求項1に記載の無人駐車兼コン
    テナー収納システム。
  12. 【請求項12】 前記連結桿は一つ置きにその両端から
    延び先端で互いに合体する2本の支持桿とで三角形の支
    持フレームを構成しその先端にエレベータ・ケージを吊
    り下げるようにしたことを特徴とする請求項11に記載
    の無人駐車兼コンテナー収納システム。
JP9304146A 1997-11-06 1997-11-06 無人駐車兼コンテナー収納システム Expired - Fee Related JP3012578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9304146A JP3012578B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 無人駐車兼コンテナー収納システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9304146A JP3012578B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 無人駐車兼コンテナー収納システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11141167A true JPH11141167A (ja) 1999-05-25
JP3012578B2 JP3012578B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=17929612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9304146A Expired - Fee Related JP3012578B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 無人駐車兼コンテナー収納システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3012578B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205558B2 (en) 2007-07-09 2012-06-26 Middlesex General Industries, Inc. System and method of improving throughput and vehicle utilization of monorail factory transport systems
CN110056226A (zh) * 2019-05-17 2019-07-26 河南科技学院 双通道多机器人协作的自动车库系统及其控制方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7306804B2 (ja) 2018-09-07 2023-07-11 株式会社オカムラ 搬送システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205558B2 (en) 2007-07-09 2012-06-26 Middlesex General Industries, Inc. System and method of improving throughput and vehicle utilization of monorail factory transport systems
CN110056226A (zh) * 2019-05-17 2019-07-26 河南科技学院 双通道多机器人协作的自动车库系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3012578B2 (ja) 2000-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5022808A (en) Storing system with a conveying device
US5718551A (en) Automatic mechanized system for the storage of objects
JPH06503618A (ja) 車のような物体を収容するための機械化した全自動制御装置
US2856081A (en) Vehicle parking means
JP3012578B2 (ja) 無人駐車兼コンテナー収納システム
JPH04353175A (ja) 立体駐車装置
JP3608154B2 (ja) 複列式駐車装置
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP2945873B2 (ja) 機械式立体駐車場
JP2880115B2 (ja) 機械式駐車場
JPH0617637B2 (ja) 立体駐車場
JP2990050B2 (ja) 車両搬送台車を備えた駐車装置
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
KR860003714Y1 (ko) 승강테이블을 구성한 운반대차
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP3064151B2 (ja) 立体駐車装置
JP2897927B2 (ja) 立体駐車装置
JP2919673B2 (ja) 駐車場設備
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JPH0565773A (ja) 駐車装置
JPH10131537A (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JP2742739B2 (ja) 立体駐車設備
JPH03202571A (ja) 走行台車の移動式通路を設けた駐車装置
JP2843468B2 (ja) 立体駐車装置
JPH04353173A (ja) 立体駐車装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees