JPH11140233A - ゴム組成物及び加硫ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物及び加硫ゴム組成物

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JPH11140233A
JPH11140233A JP30254697A JP30254697A JPH11140233A JP H11140233 A JPH11140233 A JP H11140233A JP 30254697 A JP30254697 A JP 30254697A JP 30254697 A JP30254697 A JP 30254697A JP H11140233 A JPH11140233 A JP H11140233A
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JP
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rubber
rubber composition
compound
composition according
ethylene
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JP30254697A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Sasa
龍生 佐々
Tadaaki Nishiyama
忠明 西山
Yoshito Hirano
義人 平野
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SHIRAISHI CHUO KENKYUSHO KK
Shiraishi Central Laboratories Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Sanken Kako KK
Original Assignee
SHIRAISHI CHUO KENKYUSHO KK
Shiraishi Central Laboratories Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Sanken Kako KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 導電性に優れ、かつブリードなどの発生を防
止し、外観に優れ、白色とすることができるゴム組成物
の提供。 【解決手段】 下記(A)成分及び(B)成分を含有す
るゴム組成物、並びに、加硫ゴム組成物。 (A):ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン
−酢酸ビニルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩
素化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリル
ゴム、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
ゴム、シリコーンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素
ゴムから選ばれる少なくとも一種類のゴム (B):式(1)及び/又は(2)で表される化合物の
混合物に対して、アルカリ金属塩含有化合物及び/又は
アルカリ土類金属塩含有化合物を配合した配合物を充填
剤に担持した表面処理充填剤 Y[CO−O−(ZO)J1] K
(1) R2−CO−(OCH2CHR4p−O−CO−R3
(2) [Yはカルボン酸残基、R1はHアルキル基、ZはC
2〜4アルキレン基、Jは1〜30、Kは1〜4、R2
及びR3 はC1〜15のアルキル基、アルケニル基、R
4 はH、メチル基、pは2〜20]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物及び加
硫ゴム組成物に関するものである。更に詳しくは、本発
明は、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−
酢酸ビニルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素
化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴ
ム、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体ゴ
ム、シリコーンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素ゴ
ムから選ばれる少なくとも一種類のゴムを含むゴム組成
物であって、電気抵抗値が低く、よって導電性に優れ、
かつブリードなどの発生を防止し、よって外観に優れ、
しかも白色とすることができるゴム組成物及び加硫ゴム
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体を主成分とする加硫ゴム組成物は、耐熱性、耐
オゾン性、耐候性、導電性などに優れるため、各種の事
務用品部品、電気製品部品などにも広い用途を有してい
る。
【0003】各種の事務用品部品、電気製品部品などの
用途に用いられるゴム製品には、電気抵抗値が低いこ
と、すなわち導電性に優れることが要求される。これ
は、静電気の蓄積による各種の障害を防止するためであ
る。ゴム製品の導電性を高める方法としては、カーボン
ブラックを多量に配合する方法が知られている。しかし
ながらこの方法により得られるゴム製品は必然的に黒色
となり、美的観点から不十分であり、かつ事務機器に使
用するOA紙などの汚れを抑制しつつ十分な導電性を付
与することは困難であった。また、特開平2−2450
38号公報には、特定の可塑剤を用いる方法が開示され
ている。しかしながら、この方法においては、白色ゴム
を得ることは可能であるが、ブリードなどの発生を抑制
しつつ十分な導電性を付与するという点において不十分
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、ブチルゴム、ハロゲン
化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム、クロロスル
ホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロロ
ヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体ゴム、シリコーンゴム、フッ化
シリコーンゴム、フッ素ゴムから選ばれる少なくとも一
種類のゴムを含むゴム組成物であって、電気抵抗値が低
く、よって導電性に優れ、かつブリードなどの発生を防
止し、よって外観に優れ、しかも白色とすることができ
るゴム組成物及び加硫ゴム組成物を提供する点に存ずる
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、下記(A)成分及び(B)成分を含有する
ゴム組成物に係るものである。 (A):ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン
−酢酸ビニルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩
素化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリル
ゴム、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
ゴム、シリコーンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素
ゴムから選ばれる少なくとも一種類のゴム (B):下記一般式(1)で表される化合物及び/又は
下記一般式(2)で表される化合物の混合物に対して、
アルカリ金属塩含有化合物及び/又はアルカリ土類金属
塩含有化合物を配合して得られる配合物を充填剤に担持
して得られる表面処理充填剤 Y[CO−O−(ZO)J1] K (1) R2−CO−(OCH2CHR4p−O−CO−R3 (2) [式(1)中、Yは置換基を有してもよい炭素数2〜2
2の脂肪族、脂環式若しくは芳香族のカルボン酸残基又
はエポキシシクロヘキサン環のカルボン酸残基を表し、
1は水素原子又は炭素数1〜15の直鎖若しくは分岐
のアルキル基を表し、Zは炭素数2〜4のアルキレン基
を表し、Jは1〜30の数を表し、Kは1〜4の整数を
表す。式(2)中、R2及びR3 は炭素数1〜15のア
ルキル基又はアルケニル基を表し、R4は水素原子又は
メチル基を表し、pは2〜20の整数を表す。]
【0006】また、本発明のうち他の発明は、上記のゴ
ム組成物を加硫して得られる加硫ゴム組成物に係るもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、ブチルゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体ゴム、シリコー
ンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素ゴムから選ばれ
る少なくとも一種類のゴムを含むゴム組成物である。
【0008】その中でも力学物性、耐熱性、対オゾン
性、耐候性、導電性といった観点から、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体ゴムであることが好ま
しい。
【0009】(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリ
ル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルであるこ
とを表す。アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステ
ルとは、アクリル酸又はメタクリル酸とアルコールから
得られるエステルである。アルコールとしては、炭素数
1〜8のアルコールが好ましい。(メタ)アクリル酸エ
ステルの具体例としては、メチルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリ
レート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブ
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレートなどをあげるこ
とができる。なおアクリル酸エステルとしては、その一
種を単独で使用してもよく、又は二種以上を併用しても
よい。
【0010】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体ゴムにおけるエチレンと(メタ)アクリル酸エス
テルの含有割合は、エチレン/(メタ)アクリル酸エス
テルのモル比で50/50〜85/15が好ましく、更
に好ましくは60/40〜80/20である。エチレン
の割合が過多な場合は得られる共重合体の結晶度が高く
なり、ゴム弾性が低下し、耐油性に劣ることがある。一
方、(メタ)アクリル酸エステルの割合が過多な場合は
脆化点が高くなり、低温での使用が困難となることがあ
る。なお、(メタ)アクリル酸エステルとして二種以上
を併用した場合の(メタ)アクリル酸エステルの量は、
各(メタ)アクリル酸エステルの合計量を基準とする。
本発明のエチレン−(メアクリル酸エステル共重合体ゴ
ムは、上記のエチレン及び(メタ)アクリル酸エステル
に加えて、これらと共重合可能な他の単量体を含有する
ものであってもよい。
【0011】該単量体としては、たとえば、イソブチレ
ン、スチレン及びその誘導体、酢酸ビニル、テトラフル
オロエチレン及びヘキサフルオロプロピレンなどのハロ
ゲン化オレフィン又はグリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、イタコン酸ジグリシジルエステ
ル、ブテンカルボン酸トリグリシジルエステル、p−ス
チレンカルボン酸グリシジルエステルなどの不飽和グリ
シジルエステル、ビニルグリシジルエーテル、アリルグ
リシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテルなど
の不飽和グリシジルエーテルなどエポキシ基含有単量
体、又はアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレ
イン酸のハーフエステル及び1,4−ブテンジオン酸モ
ノアルキルエステルなどのカルボン酸含有単量体などを
あげることができる。その中でも特にエチレン−(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル共重合体ゴムであるこ
とが好ましい。
【0012】本発明のエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体ゴムとしては、JIS K6791で規
定される190℃の溶融指数が通常0.5〜500g/
10分、好ましくは0.5〜50g/10分の範囲にあ
るものが使用される。
【0013】本発明のエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体ゴムは、通常の方法、たとえばフリーラ
ジカル開始剤による塊状重合、乳化重合、溶液重合など
によって製造することができる。なお、代表的な重合方
法は、特公昭46−45085号公報に記載された方
法、フリーラジカルを生成する重合開始剤の存在下、圧
力500kg/cm2以上、温度40〜300℃の条件
により製造することができる。
【0014】本発明の(B)成分は、前記一般式(1)
で表される化合物及び/又は前記一般式(2)で表され
る化合物の混合物に対して、アルカリ金属塩含有化合物
及び/又はアルカリ土類金属塩含有化合物を配合して得
られる配合物を充填剤に担持して得られる表面処理充填
剤である。
【0015】充填剤としては、炭酸カルシウム、シリ
カ、タルク、クレー、炭酸マグネシウム、ゼオライト、
硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、マイカ、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、チタン白などをあげることがで
き、好ましくは炭酸カルシウム及びシリカである。充填
剤は粉末状のものが好ましい。なお、充填剤としてのシ
リカは、DBA(ジブチルアミン)吸着量が100〜4
00mmol/kgであり、BET比表面積が50〜3
00m2 /gであり、かつpHが5〜12の粉末状のも
のが好ましい。
【0016】一般式(1)で表される化合物の好ましい
具体例としては、ビス〔2−(2−ブトキシエトキシ)
エチル〕アジペート、ビス(2−ブトキシエチル)フタ
レート、分子量100〜2000のポリエチレングリコ
ールとアジピン酸より誘導されるジエステル化合物及び
分子量100〜2000のポリエチレングリコールとフ
タル酸より誘導されるジエステル化合物をあげることが
できる。
【0017】なお前記のポリエチレングリコールの分子
量は100〜2000の範囲内にあることが好ましい。
【0018】一般式(2)で表される化合物の好ましい
具体例としては、トリエチレングリコールジオクトエー
ト、テトラエチレングリコールジオクトエート、ヘプタ
エチレングリコールジオクトエート、トリエチレングリ
コール−ジ−2−エチルブチレート、テトラエチレング
リコール−ジ−2−エチルヘキソエートをあげることが
できる。
【0019】一般式(1)で表される化合物及び/又は
一般式(2)で表される化合物の混合物に対して、下記
一般式(3)で表される化合物を含有していてもよい。
【0020】(式(3)中、L及びMは1又は2を表
し、N及びOは1〜3の整数を表し、Xは炭素数2〜4
のアルキレン基を表し、R5 及びR6 は炭素数1〜8の
直鎖又は分岐のアルキル基、Sは硫黄原子を表す。)
【0021】一般式(3)で表される化合物の好ましい
具体例としては、ビス〔2−(2−ブトキシエトキシ)
エチル〕チオジプロピオネート、ビス(2−ブトキシエ
チル)チオジプロピオネートをあげることができる。
【0022】(B)成分のアルカリ金属塩又はアルカリ
土類金属塩のカチオン部位としては、Li 、Ba、C
aなどをあげることができ、アニオン部位としてはCl
4をあげることができる。アルカリ金属塩含有化合物
又はアルカリ土類金属塩含有化合物としては、LiCl
4が好ましい。
【0023】一般式(1)で表される化合物及び/又は
一般式(2)で表される化合物の混合物に対して、アル
カリ金属塩含有化合物及び/又はアルカリ土類金属塩含
有化合物を配合する場合の配合比は、一般式(1)で表
される化合物及び一般式(2)で表される
【0024】化合物の合計重量100重量部あたり、ア
ルカリ金属塩含有化合物及びアルカリ土類金属塩含有化
合物の合計量0.01〜30重量部とするのが好まし
く、更に好ましくは0.1〜20重量部である。アルカ
リ金属塩含有化合物及びアルカリ土類金属塩含有化合物
の合計量が過少な場合は電気抵抗値が十分に低下せず、
帯電防止効果に劣ることがあり、一方該合計量が過多な
場合はアルカリ金属塩含有化合物及びアルカリ土類金属
塩含有化合物の追加の使用量に対する電気抵抗値の低下
の効果が頭打ちとなり、不経済となることがある。
【0025】(B)成分中の配合物を得るには、一般式
(1)で表される化合物及び/又は一般式(2)で表さ
れる化合物の混合物に対して、アルカリ金属塩含有化合
物及び/又はアルカリ土類金属塩含有化合物を配合すれ
ばよい。
【0026】(B)成分中における配合物/充填剤の重
量比は、60/40〜5/95が好ましく、更に好まし
くは55/45〜10/90である。該比が過小である
と導電性が不十分となる場合があり、一方該比が過大で
あると配合物が充填剤の表面に担持できず、得られた加
硫ゴムの表面に配合物がブリードする場合がある。な
お、二種以上の充填剤を使用する場合の充填剤の重量
は、全充填剤の合計量を基準とする。
【0027】本発明の(B)成分である表面処理充填剤
を得る方法としては、たとえばヘンシェルミキサー、タ
ンブリングドラム、スーパーミキサー、ボールミル、ア
トマイザーなどを用いて、担体である充填剤に上記の配
合物とを担持させればよい。
【0028】本発明のゴム組成物においては、(A)成
分100重量部あたりの(B)成分の含有量は10〜5
00重量部であることが好ましく、更に好ましくは10
〜400重量部である。(B)成分が過少であると導電
性が不十分となる場合があり、一方(B)成分が過多で
あるとコンパウンド粘度が上昇し、加工性に劣る場合が
ある。なお、(A)成分であるブチルゴム、ハロゲン化
ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒ
ドリンゴム、アクリルゴム、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体ゴム、シリコーンゴム、フッ化シ
リコーンゴム、フッ素ゴムからなる群より選ばれる少な
くとも一種類のゴム以外のゴム成分を併用してもよい
が、その場合の上記(A)成分の量は全てのゴムの量を
含めた合計量を基準とする。
【0029】本発明においては、(B)成分を用いる点
が最大の特徴である。本発明によることなく、充填剤の
みを用いた場合は電気抵抗値を十分に低くすることがで
きない。また、本発明の配合物を充填剤に担持すること
なく用いた場合には、ブリードが発生し、加硫ゴム製品
の外観に劣る。
【0030】本発明のゴム組成物を得る方法としては、
たとえば次の方法をあげることができる。すなわち、本
発明の(A)成分及び(B)成分、並びに、必要に応じ
て、公知の酸化防止剤、加工助剤、亜鉛華、補強材、軟
化剤、ステアリン酸、充填剤、加硫剤、加硫促進剤など
を、バンバリーミキサー、ロールなどを用いて混練する
ことにより本発明のゴム組成物とする。加硫前のゴム組
成物は、通常の条件で加硫され加硫ゴム組成物となる。
【0031】本発明のゴム組成物及び加硫ゴム組成物
は、前記の特徴を有するものであり、各種の事務用品部
品、電気製品部品など、たとえばロール、ベルト、電気
部品封止材、帯電防止マット、導電性シートなどの分野
にも広範に使用され得る。
【0032】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。
【0033】実施例1〜3及び比較例1〜2 (A)成分であるエチレン−アクリル酸エステル共重合
体ゴム(エチレン68モル%、アクリル酸メチル32モ
ル%)100重量部に表1に記載の配合及び、共通配合
として、ステアリン酸1重量部、ステアリルアミン0.
5重量部、ノーガード445(ユニロイヤル社製 アミ
ン系老化防止剤)、A−172(日本ユニカー社製 シ
ランカップリング剤)、ジクミルパーオキサイド3.5
重量部、トリアリルイソシアヌレート1重量部を、8イ
ンチオープンロールを用いて混練し、組成物を得た。得
られたゴム組成物を170℃×20分の条件下でプレス
加硫し、加硫ゴム組成物を得た。
【0034】加硫ゴム組成物について、下記の方法に従
い評価を行った。結果を表1に示した。
【0035】[評価項目及び評価方法]引張物性 :加硫ゴム組成物について、JIS K 62
51に準じて評価した。試験片はダンベル状3号形を用
いた。電気抵抗 :加硫ゴム組成物について、JIS K 69
11に準拠する方法で、印加電圧500Vで、体積固有
抵抗の測定を行った。表面ブリード :加硫ゴムのシートを室温で1週間放置
し、表面のブリードの有無を目視観察し、○(良好:ブ
リードなし)及び×(不良:ブリードあり)で評価し
た。
【0036】結果から次のことがわかる。本発明の条件
を充足する実施例は電気抵抗値が十分に低い。一方、本
発明の(B)成分を用いず、シリカのみを用いた比較例
1、2は電気抵抗値が高い。
【0037】
【表1】
【0038】*1 配合(B1) :一般式(1)で表される化合物であるビス
〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチル〕アジペート及
び一般式(3)で表される化合物であるビス〔2−(2
−ブトキシエトキシ)エチル〕チオジプロピオネートの
混合物(一般式(1)で表される化合物/一般式(3)
で表される化合物の重量比=100/2)に対して、ア
ルカリ金属塩含有化合物であるLiClO4 を配合して
得られる配合物を粉末状シリカに担持して得られる表面
処理シリカ(配合物/シリカの重量比=50/50)(B2) :一般式(1)で表される化合物である分子量
600のポリエチレングリコールとアジピン酸より誘導
されるジエステル化合物に対して、アルカリ金属塩含有
化合物であるLiClO4 を配合して得られる配合物を
粉末状シリカに担持して得られる表面処理シリカ(配合
物/シリカの重量比=50/50)(B3) :一般式(1)で表される化合物である分子量
600のポリエチレングリコールとアジピン酸より誘導
されるジエステル化合物に対して、アルカリ金属塩含有
化合物であるLiClO4 を配合して得られる配合物を
粉末状シリカおよび粉末状重質炭酸カルシウムに担持し
て得られる表面処理フィラー(配合物/シリカ/炭酸カ
ルシウムの重量比=30/21/49)シリカ :ニップシールVN3(日本シリカ工業社製)可塑剤 :アデカサイザーPN−170(旭電化工業社
製)
【0039】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、ブ
チルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニ
ルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
チレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム、エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体ゴム、シリ
コーンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素ゴムから選
ばれる少なくとも一種のゴムを含むゴム組成物であっ
て、電気抵抗値が低く、よって導電性に優れ、かつブリ
ードなどの発生を防止し、よって外観に優れ、しかも白
色とすることができるゴム組成物及び加硫ゴム組成物を
提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/00 C08L 33/00 C09K 3/16 C09K 3/16 //(C08L 21/00 71:00) (72)発明者 西山 忠明 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 平野 義人 兵庫県加古郡播磨町宮西2丁目10番6号 三建化工株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分及び(B)成分を含有す
    るゴム組成物。 (A):ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン
    −酢酸ビニルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩
    素化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリル
    ゴム、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
    ゴム、シリコーンゴム、フッ化シリコーンゴム、フッ素
    ゴムから選ばれる少なくとも一種類のゴム (B):下記一般式(1)で表される化合物及び/又は
    下記一般式(2)で表される化合物の混合物に対して、
    アルカリ金属塩含有化合物及び/又はアルカリ土類金属
    塩含有化合物を配合して得られる配合物を充填剤に担持
    して得られる表面処理充填剤 Y[CO−O−(ZO)J1] K (1) R2−CO−(OCH2CHR4p−O−CO−R3 (2) [式(1)中、Yは置換基を有してもよい炭素数2〜2
    2の脂肪族、脂環式若しくは芳香族のカルボン酸残基又
    はエポキシシクロヘキサン環のカルボン酸残基を表し、
    1は水素原子又は炭素数1〜15の直鎖若しくは分岐
    のアルキル基を表し、Zは炭素数2〜4のアルキレン基
    を表し、Jは1〜30の数を表し、Kは1〜4の整数を
    表す。式(2)中、R2 及びR3 は炭素数1〜15のア
    ルキル基又はアルケニル基を表し、R4 は水素原子又は
    メチル基を表し、pは2〜20の整数を表す。]
  2. 【請求項2】 (A)成分がエチレン−(メタ)アクリ
    ル酸エステル共重合体ゴムである請求項1記載のゴム組
    成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分がエチレンと(メタ)アクリ
    ル酸アルキルエステル類からなる共重合体ゴムである請
    求項1記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分の充填剤が炭酸カルシウム又
    はシリカ又はそれらの混合物である請求項1記載のゴム
    組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で表される化合物が、ビス
    〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチル〕アジペート又
    はビス(2−ブトキシエチル)フタレートである請求項
    1記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】 一般式(1)で表される化合物が、分子
    量100〜2000のポリエチレングリコールとアジピ
    ン酸より誘導されるジエステル化合物、又は分子量10
    0〜2000のポリエチレングリコールとフタル酸より
    誘導されるジエステル化合物である請求項1記載のゴム
    組成物。
  7. 【請求項7】 一般式(2)で表される化合物が、トリ
    エチレングリコールジオクトエート、テトラエチレング
    リコールジオクトエート又はヘプタエチレングリコール
    ジオクトエートである請求項1記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 (B)成分のアルカリ金属塩又はアルカ
    リ土類金属塩のカチオン部位がLi、Ba又はCaであ
    り、アニオン部位がClO4 である請求項1記載のゴム
    組成物。
  9. 【請求項9】 アルカリ金属塩含有化合物又はアルカリ
    土類金属塩含有化合物が、LiClO4である請求項1
    記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】 (B)成分中における配合物/充填剤
    の重量比が60/40〜5/95である請求項1記載の
    ゴム組成物。
  11. 【請求項11】 (A)成分100重量部あたりの
    (B)成分の含有量が10〜500重量部である請求項
    1記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のゴム組成物を加硫して
    得られる加硫ゴム組成物。
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