JP2001059043A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JP2001059043A
JP2001059043A JP11272875A JP27287599A JP2001059043A JP 2001059043 A JP2001059043 A JP 2001059043A JP 11272875 A JP11272875 A JP 11272875A JP 27287599 A JP27287599 A JP 27287599A JP 2001059043 A JP2001059043 A JP 2001059043A
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Japan
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polyolefin resin
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integer
resin composition
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JP11272875A
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Koji Tani
宏治 谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】滲み出し現象が少なく加工性良好で且つ柔軟性
に富むポリオレフィン系樹脂組成物を提供すること 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て過塩素酸塩0.1〜5.0重量部を含む次式で表わさ
れる少なくとも一つのエーテル基を持ったエステル系化
合物 (式中、Xは炭素数2〜12のアルキル基、芳香族基若
しくは脂環式の二塩基酸残基を、Rは同一又は異なって
もよい炭素数1〜15のアルキル基を、Eは炭素数2〜
4のアルキレン基をそれぞれ表わし、mは1〜7の整数
であり、nは0〜7の整数である)1.0〜50.0重
量部よりなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】液状可塑剤を含有し柔軟性に
富み、且つ加工性良好なるポリオレフィン系樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン系樹脂には、極性
合成樹脂、例えばポリ塩化ビニル樹脂におけるジ−2−
エチルヘキシルフタレート(DOP)に代表されるフタ
ル酸系可塑剤やジ−2−エチルヘキシルアジペート(D
OA)に代表される脂肪酸系可塑剤のように任意に混合
し、任意の柔軟性を付与できるような可塑剤は見出され
ていない。稀には鉱物オイルが用いられることがあるが
添加量が限定され、多量に添加すると直ちに滲み出し現
象を起こし、実際にはほとんど用いられていない。従っ
てポリオレフィン系樹脂の柔軟性付与又は加工性改良方
法としては、一般的にゴム状物質の添加、或いは共重合
等の手段がとられている。しかしこれらの手段では目的
とする任意の柔軟性付与の達成は困難であり、加工性改
良に関しても限界があった。そしてそれがポリオレフィ
ン系樹脂の用途分野の拡大に大きな障害となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】滲み出し現象が少
なく加工性良好で且柔軟性に富むポリオレフィン系樹脂
組成物を提供すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために種々検討の結果、ポリオレフィン系樹脂
100重量部に対して過塩素酸塩0.1〜5.0重量%
含有する一般化学式が次式で示される化合物
【0005】
【化1】 (式中、Xは炭素数2〜12のアルキル基、芳香族基若
しくは脂環式の二塩基酸残基を、Rは同一または異なっ
てもよい炭素数1〜15のアルキル基を、Eは炭素数2
〜4のアルキレン基それぞれ表わし、mは1〜7の整数
であり、nは0〜7の整数である) 1.0〜50.
0重量部を配合してなる組成物が、滲み出し現象や合成
樹脂の劣化を伴う事もなく、添加量に比例して柔軟性が
発現し、且加工性が良好なることを見出し本発明に至っ
た。1.0重量部以下だと、その効果は発現せず、5
0.0重量部以上だと経時的に滲み出し現象が起こり弊
害を生ずる。
【0006】
【発明の実施の形態】ここで云う、ポリオレフィン系樹
脂とは低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、メタロセン系ポリエチレン等各
種ポリエチレン、ポリプロピレン及びその共重合物、ポ
リブテン、ポリメチルペンテン−1、エチレンプロピレ
ンゴム等、及びポリスチレン及びその共重合物、酢酸ビ
ニール含有量の少ないEVA樹脂等である。これらポリ
オレフィン系樹脂組成物には適量の各種酸化防止剤、光
安定剤、帯電防止剤、防滴剤、スリップ剤、耐衝撃改良
剤、難燃剤、造核剤、発泡剤、顔料、充填剤等が本発明
の目的を損なわない範囲で併用される。
【0007】一般化学式(化1)で示される化合物とし
ては、モノ又はジブチルセロソルブフタレート、モノ又
はジブチルセロソルブフタレート、モノ又はジブチルセ
ロソルブフタレートアジペート、モノ又はジエチルセロ
ソルブアジペート等が挙げられる。又、次に示す化合物
とアジピン酸とのモノ又はジエステル、又はフタル酸と
のモノ又はジエステルを挙げることが出来る。勿論、モ
ノエステルとジエステルとの混合物も含まれる。エチレ
ングリコールモノオクチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノヘプチルエー
テル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノプロピルエーテル、テトラエ
チレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
オクチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチル
エーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル。
【0008】ここで用いられる過塩素酸塩としては、過
塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウ
ム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テト
ラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニ
ウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テ
トラペンチルアンモニウム、過塩素酸バリウム等を挙げ
ることが出来る。添加量は0.1〜5.0%の範囲であ
る。0.1%以下では効果が薄く、5.0%以上ではむ
しろポリオレフィン樹脂の熱安定性を損ないマイナス効
果である。
【実施例】
【0011】
【実施例1〜4、比較例1、2】状ポリエチレン100
重量部、抗酸化剤(AO−20;旭電化(株)製)0.
3重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部に対
し、過塩素酸リチウム1.0重量%を含むジブチルセロ
ソルブアジペートを各々0、1、5、20、50、10
0重量部を20Lミキサー(川田製作所製)にて攪拌混
合した。この混合物を加熱した8インチ2本ロール(西
村製作所製)に投入し、その溶融状態を観察した。具体
的にはまず8インチロールを140℃にセット、混合物
を投入しロール温度を5℃ずつ昇温しながら混合物のロ
ールに対する巻付き状態及び2本ロール間のハ゛ンクの
状態を観察した。更に160℃においてその一部をシー
ト状で取出し、硬度測定、シート表面状態及びシート表
面滲み出しの有無観察用に供した。その結果を表1に示
す。
【0012】
【実施例5〜7、比較例3、4】MI0.9の粉末状ポ
リエチレン100重量部、抗酸化剤(AO−20;旭電
化(株)製)0.3重量部、ステアリン酸カルシウム
0.15重量部、ジブチルセロソルブフタレートを各々
10重量部に対し過塩素酸リチウム各々0,0.01
1,0.11,0.55,1.1重量部を配合し20L
ヘンシェルミキサーで攪拌混合した。この混合物につい
て上記実施例1〜4、比較例1,2と同様の評価を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0013】
【比較例5〜7】MI0.9の粉末状ポリエチレン10
0重量部、抗酸化剤(AO−20;旭電化(株)製)、
ステアリン酸カルシウム0.15重量部に対してジ−2
エチルヘキシルフタレート(以下DOPと略)10重量
部、DOPの代わりに過塩素酸リチウム0.1重量部を
含むDOP10重量部、又は絶縁1号オイル10重量部
を配合し20Lヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、こ
の混合物について上記実施例1〜8、比較例1,2と同
様の評価を行った。その結果を表3に示す。
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    て、過塩素酸塩0.1〜5.0重量%を含む一般化学式
    が次式で表わされる、少なくとも一つのエーテル結合を
    持ったエステル系化合物 (式中、Xは炭素数2〜12のアルキル基、芳香族基若
    しくは脂環式の二塩基酸残基を、Rは同一または異なっ
    てもよい炭素数1〜15のアルキル基を、Eは炭素数2
    〜4のアルキレン基それぞれ表わし、mは1〜7の整数
    であり、nは0〜7の整数である)1.0〜50.0重
    量部を配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物。
JP11272875A 1999-08-23 1999-08-23 ポリオレフィン系樹脂組成物 Pending JP2001059043A (ja)

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ID=17519989

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309097A (ja) * 2000-07-06 2002-10-23 Riken Technos Corp 制電性樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002309097A (ja) * 2000-07-06 2002-10-23 Riken Technos Corp 制電性樹脂組成物

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