JPH11140222A - 加硫ゴム再生ラインの脱臭装置及び脱臭方法 - Google Patents

加硫ゴム再生ラインの脱臭装置及び脱臭方法

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JPH11140222A
JPH11140222A JP30895197A JP30895197A JPH11140222A JP H11140222 A JPH11140222 A JP H11140222A JP 30895197 A JP30895197 A JP 30895197A JP 30895197 A JP30895197 A JP 30895197A JP H11140222 A JPH11140222 A JP H11140222A
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deodorizer
gas recovery
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Hidetaka Fukamachi
秀隆 深町
Tamotsu Watanabe
有 渡辺
Katsumi Nakajima
克己 中島
Hidenobu Honda
秀亘 本多
Katsumasa Takeuchi
勝政 竹内
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Masao Owaki
雅夫 大脇
Mitsumasa Matsushita
光正 松下
Makoto Mori
誠 毛利
Hirotaka Okamoto
浩孝 岡本
Norio Sato
紀夫 佐藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連続的
に再生する加硫ゴム再生ラインにおいて、臭気がほとん
ど残らず、再度、再生ゴムの脱臭処理をする必要のない
脱臭装置を提供すること。 【解決手段】 廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機28を用い
て連続的に再生する加硫ゴム再生ラインに使用する脱臭
装置30。脱臭装置30は、臭気ガス回収炉36と燃焼
式脱臭器38とからなる。臭気ガス回収炉36は、温調
手段40を備えたトンネル形で、入口部を押出式脱硫機
28の出口と接続するとともに、臭気ガス排出口42を
備えている。燃焼式脱臭器38は、臭気ガス送入口44
を有する燃焼室39を備え、臭気ガス送入口44は臭気
ガス回収炉36の臭気ガス排出口43とダクト46で接
続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫ゴム再生ライ
ンの脱臭装置及び脱臭方法に関する。更に詳しくは、廃
棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連続的に再生する加
硫ゴム再生ラインに使用する脱臭装置及び脱臭方法に関
する。
【0002】
【背景技術】加硫ゴムの再生ラインとして、例えば、特
開平6−210633号公報において、図1(同公報か
ら引用)に示すような構成のものが記載されている。
【0003】原料11中の廃棄加硫ゴムの種類を選別工
程12で選別した後、粉砕工程13において粉砕機で粉
末状にし、その粉末加硫ゴムに調合混合工程14におい
てゴム加工油、または再生剤等を必要に応じて添加し混
合して調合する。この調合された廃棄加硫ゴムは、機械
的発熱手段として設けられたスクリュー押出装置(押出
式脱硫機)15に投入され、該スクリュー押出装置15
によって加熱脱硫され更には可塑化されてスクリュー押
出装置15から押し出される。
【0004】そして、スクリュー押出装置15から押し
出された脱硫ゴムは、通常、冷却工程18で冷却された
後、必要に応じて、精製工程19を経て再生ゴム20と
される。
【0005】ここで、スクリュー押出装置15での脱硫
工程を経た脱硫ゴムは、脱硫によって発生する臭気が非
常に強く、スクリュー押出装置15周辺の雰囲気環境を
悪くする。このため、上記公報では、スクリュー押出装
置15に、燃焼式脱臭装置16を連結させて、脱硫工程
中に発生する臭気ガスを燃焼式脱臭装置16で燃焼脱臭
して外気に放出することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のスクリ
ュー押出装置(押出式脱硫機)15から直接的に臭気ガ
スを回収する方法では、脱硫工程中で発生する臭気ガス
しか回収できない。このため、脱硫ゴムの内部に臭気源
物質を巻き込んだままで押し出された場合には、後工程
における精製工程でのロール混練時に臭気ガスが発生し
たり、最終製品である再生ゴムにも臭気が残ることがあ
る。このため、通常、再生ゴムを裁断して集めて、脱臭
炉内へ入れてバッチ的に再度、脱臭処理をする必要があ
った。
【0007】本発明は、上記にかんがみて、廃棄加硫ゴ
ムを押出式脱硫機を用いて連続的に再生する加硫ゴム再
生ラインにおいて、臭気がほとんど残らず、再度、再生
ゴムの脱臭処理をする必要のない脱臭装置及び脱臭方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明に係る脱臭装
置は、上記課題を、下記構成により解決するものであ
る。
【0009】廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連続
的に再生する加硫ゴム再生ラインに使用する脱臭装置で
あって、臭気ガス回収炉と燃焼式脱臭器とを備え、臭気
ガス回収炉は、温調手段を備えたトンネル形で、入口部
を前記押出式脱硫機の出口と接続し、少なくとも1個の
臭気ガス排出口を備え、燃焼式脱臭器は、臭気ガス送入
口を有する燃焼室を備え、該臭気ガス送入口は前記臭気
ガス回収炉の臭気ガス排出口とダクトにより接続したこ
とを特徴とする。
【0010】上記脱臭装置において、臭気ガス回収炉が
長手方向中間部に少なくとも1個の熱風吹出し口を備え
るとともに、熱風吹出し口が燃焼式脱臭器の燃焼ガス排
出口と熱風ダクトで接続して燃焼式脱臭器内で発生した
燃焼熱を臭気ガス回収炉の温調手段とすることが望まし
い。
【0011】(2) 本発明に係る脱臭方法は、上記課題
を、下記構成により解決するものである。
【0012】廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連続
的に再生する加硫ゴム再生ラインにおいて、押出式脱硫
機から押し出されたシート状の脱硫ゴムを臭気ガス回収
炉に連続的に導入し、該臭気ガス回収炉を脱硫ゴム内の
臭気源物質が揮発可能な温度に所定時間にわたり温調
し、発生する臭気ガスを臭気ガス回収炉にダクトで接続
されている燃焼式脱臭器に導入して脱硫ゴムから発生し
た臭気ガスを燃焼させて脱臭を行うことを特徴とする。
【0013】上記脱臭方法においては、燃焼式脱臭器内
で発生した燃焼熱を利用して臭気ガス回収炉の温調を行
うことが望ましい。
【0014】
【発明の作用・効果】本発明の脱臭装置及び脱臭方法
は、上記のような臭気ガス回収炉と燃焼式脱臭器とを備
えた構成により、廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて
連続的に再生する加硫ゴム再生ラインにおいて、再生ゴ
ムに臭気がほとんど残らず、従来技術の如く、再度、再
生ゴムの脱臭処理をする必要がない。その理由は下記の
如くである。
【0015】臭気ガス回収炉内では、脱硫ゴムを押出式
脱硫機からシート状に連続的に押し出し臭気源物質が揮
発し易い状態とし、また、脱硫ゴムのポリマー主鎖が切
断されず臭気源物質が積極的に生成しない温度で、か
つ、臭気源物質が揮発可能な温度範囲で、所定時間にわ
たりこの脱硫ゴムを温調して、臭気ガスを回収する。こ
のため、脱硫ゴム内の臭気源物質は、内部からの揮発が
促進され、臭気ガス回収炉を通過後、冷やされた脱硫ゴ
ム内にはほとんど臭気源物質が残存しない。
【0016】更に、燃焼式脱臭器内で発生した燃焼熱
も、臭気ガス回収炉の温調手段として利用するときに
は、熱エネルギーの有効利用が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て説明をするが、これに限られるものではなく、各請求
項に記載された範囲内において、種々の態様に及ぶもの
である。
【0018】(1) 図2に本発明を適用した、加硫ゴム再
生ラインを示す。
【0019】この再生ラインは、粗裁断機22、粉砕機
24、材料貯蔵タンク26、押出式脱硫機28、脱臭装
置30、冷却装置32、及び定尺裁断機34を備えた構
成であり、概略的な構成は従来のものと略同じである。
【0020】ここで、押出式脱硫機28は、機械的発熱
手段であるスクリュー押出機を用いて廃棄加硫ゴムを剪
断し発熱させて、硫黄架橋結合が切断可能な温度まで上
昇させて、脱硫処理を行うものである。
【0021】この押出式脱硫機28としては、1軸スク
リュー押出機でもよいが剪断熱による脱硫が安定してで
きる2軸等の多軸スクリュー押出機(材料送りが1軸に
比して安定している。)を使用することが望ましい。
【0022】図例では、押出式脱硫機28の先端にはシ
ート状に押出可能な押出ダイ28aが装備されている。
【0023】(2) 本実施形態では、脱臭装置30が、臭
気ガス回収炉36と燃焼脱臭器38とを備えている(図
3・4参照)。
【0024】臭気ガス回収炉36は、温調手段40を備
えたトンネル形で、入口を押出式脱硫機28の出口と接
続し、臭気ガス排出口42、42をその入口部と出口部
にそれぞれ備えている。臭気ガス回収炉36における、
脱硫ゴムの搬送手段は、引き取りローラ搬送でもよい
が、図例の如く、ベルト37搬送が望ましい。引き取り
ローラ搬送では、脱硫ゴムシートが低粘度状態にあるた
め、ローラ間で変形し、それによる厚み変動を発生し
て、脱硫ゴムシートの長手方向に、均一なシートを形成
できないおそれがあるためである。
【0025】燃焼式脱臭器38は、臭気ガス送入口44
を有する燃焼室39を備え、該臭気ガス送入口44は臭
気ガス回収炉36の臭気ガス排出口42、42とダクト
46で接続されている。ここで、燃焼式脱臭器38と
は、燃焼室39に臭気ガス送入口44から送入されてく
る臭気ガスを、燃焼室39内でLPGを燃料とするバー
ナによって燃焼・熱分解させて脱臭するものである。
【0026】図例では、臭気ガス排出口42、42は、
臭気ガス回収炉36の入口部と出口部の天井壁側に設け
られている。
【0027】臭気ガス排出口42、42を天井壁側に設
けたのは、ガスを排出し易いためであるが、天井壁とと
もに、または天井壁をやめて側壁さらには底壁に設けて
もよい。
【0028】臭気ガス排出口42を入口部に設けるの
は、臭気ガスの回収効率の見地からである。即ち、押出
式脱硫機28のシリンダ28b内で加圧状態で脱硫ゴム
の内部に閉じ込められた臭気ガス(臭気源物質)が大気
圧下に解放されるとともに、押出直後で冷却されずに高
温状態であるため、臭気ガス回収炉36の入口部で多量
の臭気ガスが発生する。
【0029】他方、臭気ガス排出口42を出口部に設け
るのは、臭気ガス回収炉36内で脱硫ゴムの内部から発
生した臭気ガスの外部への逸散を防止する見地からであ
る。
【0030】そして、臭気ガス排出口42を臭気ガス回
収炉の入口部・出口部(両端部)に設けるのは、上記理
由の他に、臭気ガス回収炉36の中間部に後述の臭気ガ
ス回収炉36の温調のための熱風吹出し口48を設ける
ため、該熱風吹出し口48からの温調熱風の有効利用の
見地から、臭気ガス排出口42、42を熱風吹出し口4
8、48から可及的に離すのが望ましいためである。
【0031】なお、臭気ガス排出口42の個数は、臭気
ガス回収炉36が短い場合は1個でもよく(通常、入口
部に近い側)、また、臭気ガス回収炉36が長い場合
は、入口部と出口部との間に1個ないし複数個設けて、
3個以上としてもよい。
【0032】必然的ではないが、図例では、臭気ガス排
出口43が押出式脱硫機28のシリンダ28b壁に2個
設けられ、該臭気ガス排出口43も、前記ダクト46に
合流され燃焼式脱臭器38の臭気ガス送入口44に接続
されている。臭気ガスの回収率向上のためである。
【0033】なお、ダクト46の臭気ガス搬送動力源
は、燃焼式脱臭器38の排気ダクト64の煙突効果及び
温調のための燃焼ガス送り込み用のブロア52である
が、ダクト46の途中にブロア等のガス搬送動力源を設
けてもよい。また、各臭気ガス排出口42には、図示し
ないが防火ダンパが設けられている。
【0034】(3) 更に、必然的ではないが、燃焼式脱臭
器38の燃焼熱の有効利用のために、臭気ガス回収炉3
6が長手方向中間部に少なくとも1個(図例では2個)
の熱風吹出し口48を備えるとともに、燃焼式脱臭器3
8の燃焼ガス排出口50と熱風吹出し口48とが熱風ダ
クト56で接続されて、燃焼式脱臭器38内で発生した
燃焼熱が臭気ガス回収炉36での温調手段とされてい
る。
【0035】ここで、熱風吹出し口48の吹き出し方向
は、脱硫ゴムWの押出方向と並流であってもよいが、向
流であることが望ましい。熱風が脱硫ゴムに対して効率
よく当たり熱効率が向上するとともに、臭気ガス回収炉
36の出口部からの臭気ガスの逸散が抑制できるためで
ある。また、熱風吹き出し口48を押出方向と向流とす
るときは、図例の如く、熱風吹出し口48、48は、全
体として臭気ガス回収炉36の出口側寄りとする。ま
た、図例では熱風吹き出し口48、48は、一方の側壁
に形成されているが、両側壁に形成してもよく、更に
は、側壁とともに、または、側壁を廃して天井壁、更に
は、底壁に設けてもよい。
【0036】そして、温調を行うために、熱風ダクト5
6の出口側(分岐部手前)に、温度測定手段(図例では
熱電対)58が設けられるとともに、燃焼式脱臭器38
の燃焼ガス出口部に冷風入口60が設けられている。該
冷風入口60には風量調整バルブ装置62が設けられ、
熱電対56からの温度信号により該風量調整バルブ装置
62の開閉量が制御されるようになっている。更に、熱
風吹き出しの動力源として、ブロア(耐熱ファン)52
が熱風ダクト56の入口側に設けられている。
【0037】そして、熱風ダクト52の入口側には排気
ダクト64が分岐して形成されている。排気ダクト64
は、燃焼ガスを冷却して排気可能な十分な長さを有する
とともに、図示しないが、その先端口にはガスセンサが
設けられ、燃焼式脱臭器38の脱臭能の正常動作の有無
を検知するようになっている。
【0038】なお、臭気ガス回収炉36の温調のための
加熱手段は、上記加熱手段ととともに他の加熱手段を併
用、または、上記加熱手段を廃して、他の加熱手段に置
換してもよい。他の加熱手段としては、誘導加熱、マイ
クロ波加熱、更には、赤外線加熱、電熱加熱、更には、
過圧蒸気加熱、等を挙げることができる。
【0039】(4) 次に、上記脱臭装置を組み込んだ加硫
ゴム再生ラインにおける脱臭方法を説明する。
【0040】選別後の廃棄加硫ゴムは、第1ベルトコン
ベア66により粗裁断機22へ供給され、更に、該粗裁
断機22で裁断された裁断ゴムは、第2ベルトコンベア
68で粉砕機24へ供給されて粉砕される。この粉砕ゴ
ムは第1材料搬送ローダ70によりホッパ71内を負圧
にして材料貯蔵タンク26に吸引搬送される。該材料貯
蔵タンク26では、分解剤、再生油、カーボンブラック
等を配合して材料調合を行ってもよい。
【0041】その場合、分解剤は、硫黄架橋切断温度を
下げる作用を奏し、ジアリールジスルフィド、ジキシル
ジスルフィド、チオフェノール/酸化鉄等を使用するこ
とができる。また、上記再生油は、加硫ゴムを膨潤させ
て硫黄架橋結合の切断を促進する作用を奏し、パラフィ
ン系・ナフテン系プロセスオイル等を使用可能である。
カーボンブラックを加えるのは、脱硫工程における剪断
作用で、カーボンブラックの微細化及び分散化を促進さ
せて、再生ゴムで成形をしたときの成形品の物性低下を
抑制するためである。
【0042】上記貯蔵後のゴム材料は、第2材料搬送ロ
ーダ72によりホッパ23内を負圧にして押出式脱硫機
28の廃棄加硫ゴム供給部へ吸引搬送される。そして、
押出式脱硫機28は、本実施形態では、二軸押出機で、
粉砕ゴムは剪断熱により溶融・脱硫されて臭気ガス回収
炉36内へシート状に連続的に押し出される。そして、
臭気ガス回収炉36を通過したシート状の脱硫ゴムは、
冷却装置(水冷槽)32で冷却された後、定尺裁断機3
4で裁断されて、再生ゴムとなる。
【0043】脱臭方法は、臭気ガス回収炉36を脱硫ゴ
ム内の臭気源物質が揮発可能な温度に所定時間にわたり
温調し、発生する臭気ガスを燃焼式脱臭器38に導入
し、この臭気ガスを燃焼させて脱硫ゴムの脱臭を行う。
【0044】ここで、エチレンプロピレンゴム(EPD
M)の加硫物を例にとり、温度条件等を明示しながら、
説明すると下記の如くになる。EPDM以外のゴムの場
合は、温度条件も変わってくる。
【0045】まず、押出式脱硫機から押し出されてくる
脱硫ゴムWの温度は、約300℃前後(ポリマー主鎖が
切れない限界温度)である。そして、臭気ガス回収炉3
6の入口部温度の雰囲気温度は250℃前後となり、臭
気ガス回収炉36の長さは、臭気ガス回収炉36内で1
50〜250℃で20〜40min の加熱ができるように
設定されている。
【0046】そして、上記臭気ガス回収炉36の温調条
件(熱履歴)は、EPDMの場合、200℃×20分位
が最適であることが分かっているので、臭気ガス回収炉
36の長さを8mとしたとき、脱硫ゴム(ワーク)Wの
送り速度(押出速度)は、30〜40cm/min となる。
また、上記熱履歴を満足させるためには、温調用の熱風
温度を200〜300℃にする必要がある。
【0047】なお、雰囲気温度をもっと高くして脱臭効
率及び臭気ガス回収炉36の長さを短くすることも考え
られるが、EPDMの場合、300℃を越えるとポリマ
ー主鎖が切れ易く望ましくない。逆に、低い温度、例え
ば雰囲気温度150℃でも、40min 位で熱履歴をかけ
れば、上記200℃×20min の熱履歴と同様な臭気ガ
ス回収効果(脱臭効果)を期待できるが、回収炉が長く
なり望ましくない。
【0048】上記条件で、表1に示すEPDM配合物の
加硫ゴムを脱臭したが、再生ゴムからほとんど臭気が発
生せず、再脱臭処理が不要であった。
【0049】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の脱臭装置を組み込んだ加硫ゴム再生ライ
ンの一例を示すフロー図
【図2】本発明の脱臭装置を組み込んだ加硫ゴム再生ラ
インの一例を示すフロー配置図
【図3】図2における押出式脱硫機及び脱臭装置の概略
斜視図
【図4】同じく概略平面図
【符号の説明】
28 押出式脱硫機 30 脱臭装置 36 臭気ガス回収炉 38 燃焼脱臭器 39 燃焼室 40 臭気ガス回収炉の温調手段 42 臭気ガス排出口 44 臭気ガス送入口 46 ダクト 48 熱風吹出し口 56 熱風ダクト 58 温度測定手段(熱電対)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23G 7/06 ZAB B29B 17/00 ZAB // B29B 17/00 ZAB B01D 53/34 116Z B29K 21:00 105:24 105:26 (72)発明者 渡辺 有 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 中島 克己 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 本多 秀亘 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 竹内 勝政 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 鈴木 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大脇 雅夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松下 光正 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 毛利 誠 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 岡本 浩孝 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐藤 紀夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連
    続的に再生する加硫ゴム再生ラインに使用する脱臭装置
    であって、 臭気ガス回収炉と燃焼式脱臭器とを備え、 前記臭気ガス回収炉は、温調手段を備えたトンネル形
    で、入口部を前記押出式脱硫機の出口と接続し、少なく
    とも1個の臭気ガス排出口を備え、 前記燃焼式脱臭器は、臭気ガス送入口を有する燃焼室を
    備え、該臭気ガス送入口は前記臭気ガス回収炉の臭気ガ
    ス排出口とダクトにより接続したことを特徴とする加硫
    ゴム再生ラインの脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記臭気ガス回収炉が長手方向中間部に
    少なくとも1個の熱風吹出し口を備えるとともに、該熱
    風吹出し口を前記燃焼式脱臭器の燃焼ガス排出口と熱風
    ダクトにより接続して、前記燃焼式脱臭器内で発生した
    燃焼熱を前記臭気ガス回収炉の温調手段としたことを特
    徴とする請求項1記載の加硫ゴム再生ラインの脱臭装
    置。
  3. 【請求項3】 廃棄加硫ゴムを押出式脱硫機を用いて連
    続的に再生する加硫ゴム再生ラインにおいて、前記押出
    式脱硫機から押し出されたシート状の脱硫ゴムを臭気ガ
    ス回収炉に連続的に導入し、該臭気ガス回収炉を前記脱
    硫ゴム内の臭気源物質が揮発可能な温度に所定時間にわ
    たり温調し、発生する臭気ガスを前記臭気ガス回収炉に
    ダクトで接続されている燃焼式脱臭器に導入して燃焼さ
    せて脱臭を行うことを特徴とする加硫ゴム再生ラインの
    脱臭方法。
  4. 【請求項4】 前記燃焼式脱臭器内で発生した燃焼熱を
    利用して前記臭気ガス回収炉の温調を行うことを特徴と
    する請求項3記載の加硫ゴム再生ラインの脱臭方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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