JPH11139912A - 安定化される農薬組成物 - Google Patents

安定化される農薬組成物

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JPH11139912A
JPH11139912A JP30381497A JP30381497A JPH11139912A JP H11139912 A JPH11139912 A JP H11139912A JP 30381497 A JP30381497 A JP 30381497A JP 30381497 A JP30381497 A JP 30381497A JP H11139912 A JPH11139912 A JP H11139912A
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manufactured
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JP30381497A
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Yoshinobu Nakao
吉伸 中尾
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定化される農薬組成物を提供する。 【解決手段】 式(1): 【化1】 [式中R1およびR2は同一または異なってもよいC1
8アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基または−
(C1〜C6アルキレン)CN基等を示す。]で表される
スルフェニルカーバメートとカルボキシメチルセルロー
スまたはその塩とを含有してなる安定化される農薬組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定化される農薬
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】式(1):
【0003】
【化2】
【0004】[式中R1およびR2は同一または異なって
もよいC1〜C8アルキル基、C3〜C6シクロアルキル
基、−(C1〜C6アルキレン)COOR3基、−(C1
6アルキレン)CN基、置換基を有してもよいフェニ
ル基、ベンジル基または−COOR4基を示す。ここで
3およびR4はC1〜C8のアルキル基を示す。]で示さ
れるスルフェニルカーバメートは、各種害虫に対して卓
効を有し、幅広い殺虫スペクトラムを有する優れた殺虫
剤有効成分として市販または開発されつつある。しかし
ながら、上記スルフェニルカーバメートは場合によって
は不安定であり、特に通常使用される鉱物質担体の種類
によっては粉末状または粒状に製剤化した場合に著しく
分解することがある。
【0005】安価で且つ効果的な殺虫剤を提供するため
には、いかなる鉱物質担体を配合しても上記スルフェニ
ルカーバメートの分解を抑制しうる技術の開発が要望さ
れており、従来より種々の検討がなされている。特開昭
62−221606には、スルフェニルカーバメート誘
導体の固体農薬製剤に低級脂肪酸の塩を配合した安定な
固体農薬組成物が記載されているが、カルボキシメチル
セルロースまたはその塩を配合することは記載されてい
ない。また、特開昭60−13704には、カーバメイ
ト誘導体に、ベントナイト、制酸能力を有する無機化合
物、含窒素複素環化合物およびアミン類等のアルカリ性
物質を配合した殺虫組成物が記載されているが、有効成
分の安定化効果については全く記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、農薬
組成物中に含有するスルフェニルカーバメートを安定化
させる技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、斯かる現状
に鑑み安定な農薬組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた
結果、上記一般式(1)で表されるスルフェニルカーバ
メートの農薬組成物にカルボキシメチルセルロースまた
はその塩類を配合することにより本発明の所期の目的を
達成しうることを見いだし、ここに本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明は、上記一般式(1)で
表されるスルフェニルカーバメートとカルボキシメチル
セルロースまたはその塩とを含有してなる安定化される
農薬組成物に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の農薬組成物に使用される
一般式(1)のスルフェニルカーバメートとしては、上
記一般式に包含されている限り従来公知のものをいずれ
も使用でき、具体的には以下の化合物を例示できる。
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフラ
ニル−N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメー
ト〔カルボスルファン(一般名)、以下「化合物1」と
いう〕、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベ
ンゾフラニル N−〔N−(2−エトキシカルボニルエ
チル)−N−イソプロピルアミノスルフェニル〕−N−
メチルカーバメート〔ベンフラカルブ(一般名)、以下
「化合物2」という〕、〔(2,3−ジヒドロ−2,2
−ジメチルベンゾフラニル−7−オキシ)−(N−メチ
ルアミノ)カルボニル〕−〔n−ブトキシ−(N’−メ
チルアミノ)カルボニル〕サルファイド〔フラチオカル
ブ(一般名)、以下「化合物3」という〕。
【0010】本発明の農薬組成物中に使用される上記一
般式(1)のスルフェニルカーバメートの含有量として
は、特に限定されるものではなく、本発明の農薬組成物
100重量部に対して、通常0.5〜60重量部、好ま
しくは1〜30重量部とするのがよい。本発明で使用さ
れるカルボキシメチルセルロースまたはその塩は特に限
定されるものではない。また、カルボキシメチルセルロ
ースの塩としては、ナトリウム塩、カルシウム塩、アン
モニウム塩などが挙げられ、特に限定されるものではな
いがナトリウム塩が好ましい。また、本発明で使用され
るカルボキシメチルセルロースまたはその塩のエーテル
化度や重合度は特に限定されるものではないが、通常エ
ーテル化度0.4〜1.5の範囲のものまたは重合度1
00〜1200の範囲のものを使用し、好ましくはエー
テル化度0.4〜1.5および重合度100〜1200
の範囲のものを使用する。具体的に例示すれば、セロゲ
ン7A〔第一工業製薬(株)製、エーテル化度0.7〜
0.8、重合度120〜150〕、セロゲンPR〔第一
工業製薬(株)製、エーテル化度0.6〜0.7、重合
度220〜250〕等を挙げることができる。
【0011】斯かるカルボキシメチルセルロースまたは
その塩は1種または2種以上を用いてもよく、その含有
量としては、特に限定されるものではなく、使用される
スルフェニルカーバメートの種類、添加量等により異な
るが、本発明の農薬組成物100重量部に対して通常
0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部と
するのがよい。
【0012】また、本発明の農薬組成物としては、粉
剤、水和剤、粒剤、顆粒水和剤、錠剤、水溶剤、乳剤お
よび乳濁剤などがあり、特に限定されるものではない
が、粉剤、水和剤、粒剤、顆粒水和剤および錠剤などの
固形製剤が好ましく、粒剤が最も好ましい。なお、本発
明の農薬組成物中には、通常の農薬製剤において使用さ
れる界面活性剤、増量剤、その他の補助剤または着色剤
等を含有していてもよい。
【0013】本発明で使用できる界面活性剤としては、
ノニオン性、アニオン性、カチオン性および両性等のも
のが挙げられ、以下に具体例を挙げるが、これらに限定
されるものではない。ノニオン性界面活性剤としては、
例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキル
ナフトールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエ
チレン(モノ、ジまたはトリ)アルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキ
ルフェニルエーテルのポリマー、ポリオキシエチレン
(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェ
ニルエーテルのポリマー、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸(モノまたはジ)エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセロール脂肪酸
エステルエチレンオキサイド付加物、アルキルアミンエ
チレンオキサイド付加物および脂肪酸アミドエチレンオ
キサイド付加物等のポリエチレングリコール型界面活性
剤、例えばグリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステ
ル、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキ
ルエーテルおよび脂肪酸アルカノールアミド等の多価ア
ルコール型界面活性剤、例えばアセチレングリコール、
アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレ
ンオキサイド付加物およびアセチレンアルコールのエチ
レンオキサイド付加物等のアセチレン系界面活性剤並び
にアルキルグリコシド等が挙げられる。
【0014】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリアクリル酸塩、ポリメタアクリル酸塩、ポリマレイ
ン酸塩、マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレン
およびジイソブチレン等)との共重合物の塩、アクリル
酸とイタコン酸の共重合物の塩、メタアクリル酸とイタ
コン酸の共重合物の塩、マレイン酸とスチレンの共重合
物の塩、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物の塩、
アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物の
塩、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物の塩、アクリ
ル酸とマレイン酸の共重合物の塩および脂肪酸のアルカ
リ金属塩等のカルボン酸塩、例えばアルキル硫酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アル
キルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レン(モノ、ジまたはトリ)アルキルフェニルエーテル
のポリマーの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モ
ノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ス
チリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレンフェニルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化脂肪
酸および硫酸化オレフィン等の硫酸エステル塩、例えば
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸のホルマリン縮合物の塩、クレゾールスルホン酸
のホルマリン縮合物の塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、リグニンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の
塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物
の塩、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物の
塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、イゲポ
ンT(商品名)、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシ
ルエステル塩、ポリスチレンスルホン酸塩およびスチレ
ンスルホン酸とメタアクリル酸の共重合物の塩等のスル
ホン酸塩、並びに、例えばアルキル燐酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩、ポ
リオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキルフェ
ニルエーテル燐酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モ
ノ、ジまたはトリ)アルキルフェニルエーテルのポリマ
ーの燐酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジま
たはトリ)スチリルフェニルエーテル燐酸エステル塩、
ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフ
ェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル塩および縮合
燐酸塩(例えばトリポリリン酸塩等)等の燐酸エステル
塩が挙げられる。ここでいう塩としては、アルカリ金属
(リチウム、ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ
土類金属(カルシウム等)、アンモニウムおよび各種ア
ミン(例えばアルキルアミンおよびアルカノールアミン
等)等が挙げられる。
【0015】カチオン性界面活性剤としては、例えばア
ルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等が
挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸型およ
びベタイン型等が挙げられる。その他の界面活性剤とし
ては、シリコーン系界面活性剤およびフッ素系界面活性
剤が挙げられる。
【0016】これらの界面活性剤は目的に応じてそれぞ
れ使い分け、1種または2種以上を混合して使用するこ
とができ、その選択や配合比は特に限定されない。本発
明で使用できる増量剤としては、例えば石英、方解石、
海泡石、ドロマイト、チョーク、カオリナイト、パイロ
フィライト、セリサイト、ハロサイト、メタハロサイ
ト、木節粘土、蛙目粘土、陶石、ジークライト、アロフ
ェン、シラス、きら、タルク、ベントナイト、活性白
土、酸性白土、軽石、アタパルジャイト、ゼオライトお
よび珪藻土等の天然鉱物質、例えば焼成クレーおよび焼
成珪藻土等の天然鉱物質の焼成品、例えば炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグ
ネシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素ア
ンモニウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、例えばブ
ドウ糖、果糖、しょ糖および乳糖などの糖類、例えば澱
粉およびデキストリン等の多糖類、例えば尿素、尿素誘
導体、安息香酸および安息香酸の塩等の有機物、例えば
木粉、クルミ殻およびタバコ茎等の植物類、フライアッ
シュ、パーライト、シラスバルーン、ホワイトカーボン
ならびに肥料等が挙げられる。
【0017】ベントナイトの具体例としては、例えばク
ニゲルVA(クニミネ工業(株)製)、クニゲルV2
(クニミネ工業(株)製)、穂高ベントナイト(豊順洋
行(株)製)、妙義ベントナイト(豊順洋行(株)
製)、榛名ベントナイト(豊順洋行(株)製)、ベント
ナイトスーパークレイ(豊順洋行(株)製)および粒状
ベントナイト(豊順洋行(株)製)等のナトリウムベン
トナイトならびにクニボンド(クニミネ工業(株)製)
等のカルシウムベントナイトが挙げられる。
【0018】ベントナイト以外の天然鉱物質の具体例と
しては、H微粉(浅田製粉(株)製)、ネオキャリアK
(浅田製粉(株)製)、フバサミKクレー(フバサミク
レー(株)製)および特雪Fクレー(昭和鉱業(株)
製)等が挙げられる。炭酸カルシウムの具体例として
は、ミクロカル250(青倉石灰工業((株)製)、ミ
クロカル100(青倉工業(株)製)、NS#100
(日東粉化工業(株)製)、NS#200(日東粉化工
業(株)製)、NS#3000(日東粉化工業(株)
製)およびスーパーSS(丸尾カルシウム(株)製)等
が挙げられる。
【0019】ホワイトカーボンの具体例としては、例え
ばカープレックス#80D(塩野義製薬(株))、カー
プレックス#67(塩野義製薬(株))、カープレック
ス#1120(塩野義製薬(株))、カープレックス#
XR(塩野義製薬(株))、ファインシールA(徳山曹
達(株))、ファインシールE−50(徳山曹達
(株))、ファインシールX−37(徳山曹達
(株))、ファインシールK−41(徳山曹達
(株))、ファインシールP−8(徳山曹達(株))、
トクシールU(徳山曹達(株))、トクシールCU−N
(徳山曹達(株))、トクシールP(徳山曹達
(株))、トクシールNR(徳山曹達(株))、ニップ
シールNS(日本シリカ工業(株))、ニップシールN
SK(日本シリカ工業(株))、ニップシールNA(日
本シリカ工業(株))、サイロイド244(富士デヴィ
ソン化学)、サイロイド65(富士デヴィソン化学)、
サイロイド308(富士デヴィソン化学)、ミズカシル
P−705(水沢化学(株))、ミズカシルP−802
(水沢化学(株))、ミズカシルP−78(水沢化学
(株))およびミズカシルP−832(水沢化学
(株))等の含水シリカ、例えばカープレックスCS−
5(塩野義製薬(株))、カープレックスCS−7(塩
野義製薬(株))およびカープレックスCS−701
(塩野義製薬(株))等の含水シリカの焼成品、例えば
アエロジル130(日本アエロジル(株))、アエロジ
ル200(日本アエロジル(株))、アエロジル380
(日本アエロジル(株))およびアエロジルMOX80
(日本アエロジル(株))等の無水シリカ、例えばフロ
ーライトR(徳山ソーダ(株))、フローライトRN
(徳山ソーダ(株))、トヨヒーローTH(東洋電化工
業(株))、ゾノライト(小野田化学)およびマイクロ
セルE(ジョンズ・マンビル)等の含水カルシウムシリ
ケート、例えばSIPERNAT D17(日本アエロ
ジル(株))、ニップシールSS−10(日本シリカ
(株))、ニップシールSS−20(日本シリカ
(株))およびニップシールSS−30P(日本シリカ
(株))等の含水シリカを原料とした表面処理シリカ、
例えばアエロジルR972(日本アエロジル(株))、
アエロジルR202(日本アエロジル(株))およびア
エロジルR812(日本アエロジル(株))等の無水シ
リカを原料とした表面処理シリカが挙げられる。
【0020】これらの増量剤は目的に応じてそれぞれ使
い分け、1種または2種以上を混合して使用することが
でき、その選択や配合比は特に限定されない。本発明の
農薬組成物には、各種結合剤を加えることもできる。結
合剤としては、例えばデキストリン(焙焼デキストリン
および酵素変性デキストリン等)、酸分解澱粉、酸化澱
粉、アルファー化澱粉、エーテル化澱粉(カルボキシメ
チル澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉およびカチオン澱粉
等)、エステル化澱粉(酢酸澱粉およびリン酸澱粉
等)、架橋澱粉およびグラフト化澱粉等の加工澱粉、例
えばポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルとエチレンの共重合
物、酢酸ビニルとバーサチック酸ビニルの共重合物、酢
酸ビニルとエチレンと塩化ビニルの共重合物、ポリアル
リル酸エステル、アクリル酸エステルとスチレンの共重
合物、アクリル酸エステルとシリコーンの共重合物、ア
クリル酸エステルとエチレンの共重合物、ポリウレタ
ン、スチレンとブタジエンの共重合物およびアクリロニ
トリルとブタジエンの共重合物等の水不溶性熱可塑性樹
脂、例えばアミノ樹脂(尿素樹脂およびメラミン樹脂
等)、フェノール樹脂(レゾール樹脂およびノボラック
樹脂等)、レゾルシノールホルムアルデヒド樹脂、キシ
レン樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネ
ート系接着剤、不飽和ポリエステルおよび熱硬化性アク
リル樹脂等の熱硬化性樹脂、例えばアルギン酸ナトリウ
ム、アラビアガム、ゼラチン、トラガントガム、ローカ
ストビーンガムおよびカゼイン等の天然物質、例えばヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセ
ルロース、エチルセルロースおよびアセチルセルロース
等のセルロース誘導体、ポリビニルメチルエーテル、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレンポリプロピレンブロック共重合体、ポリビニ
ルアルコール、部分けん化酢酸ビニルとビニルエーテル
の共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリ
ドンと酢酸ビニルの共重合物ならびにポリアクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0021】上記エポキシ樹脂としては、例えばビスフ
ェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポ
キシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物、脂肪族エポ
キシ化合物、脂環族型エポキシ化合物、グリシジルアミ
ン型エポキシ化合物およびグリシジルエステル型エポキ
シ化合物等が挙げられる。また、エポキシ樹脂の硬化剤
としては、例えばポリアミド系、脂肪族ポリアミン系、
脂環族ポリアミン系、芳香族ポリアミン系および複素環
式アミン系等が挙げられる。
【0022】これらの結合剤は、1種または2種以上を
混合して使用することができ、その選択や配合比は特に
限定されない。また、pH調整剤として、各種酸および
各種塩基を加えることができる。更に、本発明の農薬組
成物には、他の安定化剤、例えばエポキシ化大豆油およ
びグリコール類等をカルボキシメチルセルロースまたは
その塩と共に添加することにより、さらに高い効果を示
すこともできる。
【0023】また、一般式(1)のスルフェニルカーバ
メートの他にその他の除草剤、殺虫剤および殺菌剤など
の農薬活性成分を1種または2種以上含有することがで
きる。除草剤では、例えばピラゾスルフロンエチル(一
般名)、ハロスルフロンメチル(一般名)、ベンスルフ
ロンメチル(一般名)、イマゾスルフロン(一般名)、
アジムスルフロン(一般名)、スエップ(一般名)、エ
トキシスルフロン(一般名)、シクロスルファムロン
(一般名)、エスプロカルブ(一般名)、メフェナセッ
ト(一般名)、カフェンストロール(一般名)、エトベ
ンザミド(一般名)、シハロホップブチル(一般名)、
ダイムロン(一般名)、ピリブチカルブ(一般名)、ベ
ンフレセート(一般名)、ベンタゾン(一般名)及びそ
の塩、2.4−D及びその塩又はエステル、MCP及び
その塩又はエステル、モリネート(一般名)、ベンチオ
カルブ(一般名)、アミノフォス(一般名)、ペントキ
サゾン(一般名)、エポプロダン(一般名)、ピリブチ
カルブ(一般名)、テニルクロル(一般名)、ピラゾレ
ート(一般名)、ピラゾキシフェン(一般名)、ベンゾ
フェナップ(一般名)、ジメタメトリン(一般名)、ブ
ロモブチド(一般名)、ブタミホス(一般名)、ジチオ
ピル(一般名)、ピリミノバックメチル(一般名)、シ
ンメチリン(一般名)およびアニロホス(一般名)など
が挙げられる。
【0024】殺虫剤では、例えば、フィプロニル(一般
名)、イミダクロプリド(一般名)、カルタップ(一般
名)、チオシクラム(一般名)、ベンスルタップ(一般
名)、ブプロフェジン(一般名)、エトフェンプロック
ス(一般名)、アセトアミプリド(一般名)、スピノサ
ド(一般名)、クロルフェナピル(一般名)、ピリミジ
フェン(一般名)、ダイアジノン(一般名)、エチルチ
オメトン(一般名)、プロパホス(一般名)、モノクロ
トホス(一般名)、アセフェート(一般名)、ホスホカ
ルブ(一般名)、イソキサチオン(一般名)、ジメトエ
ート(一般名)、ホルモチオン(一般名)、NAC(一
般名)およびBPMC(一般名)などが挙げられる。
【0025】殺菌剤では、例えば、トリシクラゾール
(一般名)、プロベナゾール(一般名)、アゾキシスト
ロビン(一般名)、フラサイド(一般名)、フルトラニ
ル(一般名)、イソプロチオラン(一般名)、ペンシク
ロン(一般名)、ピロキロン(一般名)、ジクロシメッ
ト(一般名)、フラメトピル(一般名)、チフルザミド
(一般名)、メトミノストロビン(一般名)、アゾキシ
ストロビン(一般名)、クレソキシムメチル(一般
名)、ジフルメトリム(一般名)、カルプロパミド(一
般名)、メパニピリム(一般名)、S−2900(試験
名)およびCG−213(試験名)などが挙げられる。
【0026】本発明の農薬組成物は各剤型の通常の製造
法にしたがって製造することができ、特に限定されな
い。また、カルボキシメチルセルロースまたはその塩の
添加方法も特に限定されず、粉末のまま添加しても、水
と混合し水分散液または水溶液の状態で添加してもよ
い。例えば練り込み粒剤の場合は、カルボキシメチルセ
ルロースまたはその塩を除いたその他の原料を均一に混
合し、この混合物に適量の水で分散または溶解させたカ
ルボキシメチルセルロースまたはその塩の水分散液また
は水溶液を加えて混練後、押出し造粒などの方法で成型
し、乾燥、整粒する方法、またはスルフェニルカーバメ
ートを除いたその他の原料を均一に混合し、この混合物
に適量の水を加えて混練後、押出し造粒などの方法で成
型し、乾燥、整粒した基粒にスルフェニルカーバメート
を含浸させる方法等が挙げられる。また、この場合は、
必要によりホワイトカーボンなどの吸着性粉末を添加し
てもよい。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例及び試験例を具体的にあ
げて説明する。但し、本発明はこれら実施例および試験
例のみに限定されるものではない。なお以下の部はすべ
て重量部を表す。 〔実施例1〕化合物1 46部、ニューサイザー510
R(日本油脂(株)製:エポキシ化大豆油)3部、ジエ
チレングリコール2部、バニレックスN(日本製紙
(株)製:リグニンスルホン酸ナトリウム)2.5部、
マイクロセルE(ジョンズ・マンビィル社製:合成ケイ
酸カルシウム)46.5部を均一に混合し、プレミック
スとする(以下プレミックスA)。
【0028】プレミックスA18.3部、穂高ベントナ
イト(豊順洋行(株)製)30部、炭酸カルシウムNS
#200(日東粉化(株)製:炭酸カルシウム)49.
7部を万能混合機((株)ダルトン)で混合し、セロゲ
ン7A(第一工業製薬(株):カルボキシメチルセルロ
ースNa塩)10%水溶液20部と水8部を混合添加
し、混練した。これを口径1.0mmのスクリーンを装
着したバスケットリューザー(BR−200:不二パウ
ダル社製)を用いて造粒した後、50℃で2時間乾燥し
て本発明の粒剤を得た。 〔実施例2〕プレミックスA18.3部、穂高ベントナ
イト30部、炭酸カルシウムNS#200、49.7部
を万能混合機((株)ダルトン)で混合し、セロゲンP
R(第一工業製薬(株):カルボキシメチルセルロース
Na塩)10%水溶液20部と水7部を混合添加し、混
練した。これを口径1.0mmのスクリーンを装着した
バスケットリューザー(BR−200:不二パウダル社
製)を用いて造粒した後、50℃で2時間乾燥して本発
明の粒剤を得た。 〔実施例3〕プレミックスA18.3部、穂高ベントナ
イト10部、炭酸カルシウムNS#200、69.7部
を万能混合機((株)ダルトン)で混合し、セロゲン7
A(第一工業製薬(株))10%水溶液20部と水10
部を混合添加し、混練した。これを口径1.0mmのス
クリーンを装着したバスケットリューザー(BR−20
0:不二パウダル社製)を用いて造粒した後、50℃で
2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。 〔実施例4〕プレミックスA18.3部、穂高ベントナ
イト10部、炭酸カルシウムNS#200、69.7部
を万能混合機((株)ダルトン)で混合し、セロゲンP
R(第一工業製薬(株))10%水溶液20部と水8部
を混合添加し、混練した。これを口径1.0mmのスク
リーンを装着したバスケットリューザー(BR−20
0:不二パウダル社製)を用いて造粒した後、50℃で
2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。 〔実施例5〕化合物1 8.5部、穂高ベントナイト1
0部、炭酸カルシウムNS#200、71.0部、マイ
クロセルE8.5部を万能混合機((株)ダルトン)で
混合し、セロゲン7A(第一工業製薬(株))10%水
溶液20部と水10部を混合添加し、混練した。これを
口径1.0mmのスクリーンを装着したバスケットリュ
ーザー(BR−200:不二パウダル社製)を用いて造
粒した後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得
た。 〔比較例1〕プレミックスA18.3部、穂高ベントナ
イト30部、炭酸カルシウムNS#200、51.7部
を万能混合機((株)ダルトン)で混合し、水25部を
添加し、混練した。これを口径1.0mmのスクリーン
を装着したバスケットリューザー(BR−200:不二
パウダル社製)を用いて造粒した後、50℃で2時間乾
燥して本発明の粒剤を得た。 〔比較例2〕化合物1 8.5部、穂高ベントナイト1
0部、炭酸カルシウムNS#200、73.0部、マイ
クロセルE8.5部を万能混合機((株)ダルトン)で
混合し、水28部を添加し、混練した。これを口径1.
0mmのスクリーンを装着したバスケットリューザー
(BR−200:不二パウダル社製)を用いて造粒した
後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。 〔比較例3〕化合物1 8.5部、穂高ベントナイト3
0部、炭酸カルシウムNS#200、53.0部、マイ
クロセルE8.5部を万能混合機((株)ダルトン)で
混合し、水25部を添加し、混練した。これを口径1.
0mmのスクリーンを装着したバスケットリューザー
(BR−200:不二パウダル社製)を用いて造粒した
後、50℃で2時間乾燥して本発明の粒剤を得た。 〔試験例1〕 虐待試験 実施例1〜5および比較例1〜3で得られた各組成物を
本試験のサンプルに供試した。
【0029】アルミ袋にサンプルを入れて、50℃の恒
温器内に設置し、10日間保存し、虐待試験を行った。
試験前および試験後のサンプル中の化合物1の含有量を
測定して経時変化率(分解率)を算出した。結果は第1
表に示す。 継時変化率(分解率)%=(R−S)/R×100 R:虐待試験前のサンプル中の化合物1の含有量 S:虐待試験後のサンプル中の化合物1の含有量 化合物1の含有量は、液体クロマトグラフィーによる内
部標準法により定量した。
【0030】
【表1】 第1表 ──────────────────── サンプル 剤型 分解率(%) ──────────────────── 実施例1 粒剤 6.7 実施例2 粒剤 13.5 実施例3 粒剤 4.3 実施例4 粒剤 4.1 実施例5 粒剤 4.4 比較例1 粒剤 46.1 比較例2 粒剤 20.4 比較例3 粒剤 67.8 ──────────────────── 第1表の結果、実施例1および2と比較例1との比較な
らびに実施例5と比較例2との比較より明らかなごと
く、本発明の農薬組成物はカルボキシメチルセルロース
またはその塩を含有していない比較例の農薬組成物に比
べて分解率が極めて抑制され安定化されていた。
【0031】
【発明の効果】カルボキシメチルセルロースまたはその
塩を含有した本発明の農薬組成物は、スルフェニルカー
バメートの分解率が極めて抑制され安定化される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 [式中R1およびR2は同一または異なってもよいC1
    8アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、−(C1
    6アルキレン)COOR3基、−(C1〜C6アルキレ
    ン)CN基、置換基を有してもよいフェニル基、ベンジ
    ル基または−COOR4基を示す。ここでR3およびR4
    はC1〜C8のアルキル基を示す。]で示されるスルフェ
    ニルカーバメートとカルボキシメチルセルロースまたは
    その塩とを含有してなる安定化される農薬組成物。
  2. 【請求項2】 スルフェニルカーバメートが2,3−ジ
    ヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフラニル−N−
    ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバメート(一般
    名:カルボスルファン)である請求項1記載の農薬組成
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001015527A1 (en) * 1999-09-02 2001-03-08 Forrest, Jack Biocidal adjuvant
JP2003506463A (ja) * 1999-08-12 2003-02-18 イーライ・リリー・アンド・カンパニー コンパニオン動物における害虫の経口処置

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