JPH11138617A - 複層ガラスのスペーサ成形用ダイ - Google Patents

複層ガラスのスペーサ成形用ダイ

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JPH11138617A
JPH11138617A JP9312418A JP31241897A JPH11138617A JP H11138617 A JPH11138617 A JP H11138617A JP 9312418 A JP9312418 A JP 9312418A JP 31241897 A JP31241897 A JP 31241897A JP H11138617 A JPH11138617 A JP H11138617A
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Japan
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die
glass plates
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glass
resin material
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Application number
JP9312418A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Matsuyama
祥孝 松山
Yuichi Onabeda
裕一 女部田
Haruki Kobayashi
陽樹 小林
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】幅方向中間部に凹みを有する樹脂材料をガラス
板間の間隔の変化に対応した幅寸法で吐出させる。 【解決手段】複数のガラス板2、3の端面側から中空層
の周縁部に樹脂材料4を吐出してスペーサを成形するダ
イ5の吐出口15を、傾斜面19による凸形状を有した
厚さ方向金型7a、7bと、前記凸形状の左右の傾斜面
19に合致する傾斜面23を有して幅寸法W’を調節可
能な幅方向金型7c、7dにて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互間に中空層を
保持させた複数のガラス板間の周縁部に、樹脂材料を押
出して樹脂製のスペーサを有する複層ガラスを構成する
ようにした複層ガラスのスペーサ成形用ダイに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在一般に知られている複層ガラスは、
最低2枚のガラス板を、そのガラス板間の周囲に沿って
設けたスペーサを介して対向させ、ガラス板とスペーサ
とをブチル系シーラントにて密着させてガラス板間の中
空層と外気とを遮断した後、対向しているガラス板の内
面とスペーサ外面との間の空隙をポリスルフィド系また
はシリコーン系で代表される常温硬化型シーリング材で
封着する方法で製造されている。
【0003】通常、スペーサは内部に中空部を有するア
ルミニウム製の中空棒状体であり、あらかじめガラス板
の大きさに合わせて切断した後、各端部をコーナキーに
より接続してガラス板間に枠状に組み立てたもの、また
はアルミニウム製の中空棒状体を各コーナ部で曲げ加工
し、端部を接続キーで継ぎ合わせてガラス板間に枠状に
組み立てたものを用いている。
【0004】このような金属製のスペーサを用いた複層
ガラスの製造工程では、ガラス板の複層化工程とは別
に、スペーサの切断、スペーサ組立てといった繁雑な工
程が多く、多くの人手を要する。また、シーリング材に
よるシーリング工程では、シーリング材が常温硬化型で
あるため、ラインおよびシール装置を未硬化のシーリン
グ材で汚し、製品の歩留まりを低下させている。さらに
は、シーリング材が硬化するまで出荷できず、広大な養
生場所を要する。また、スペーサにアルミニウムを用い
る場合が多いが、アルミニウム製スペーサとガラス板と
が接している部分が熱伝導点となり、複層ガラスの断熱
性を低下させる問題もある。
【0005】そこで金属製のスペーサに代えて樹脂製の
スペーサを用いた複層ガラスが提案されている。たとえ
ば、複数のガラス板をその間に中空層が形成されるよう
に隔置して、樹脂材料を押出すダイと複数のガラス板の
周縁部とを相対移動させながら、対向するガラス板間の
周縁部にダイから樹脂材料を押出して樹脂製のスペーサ
を一体成形する方法が提案されており、この方法は、複
数のガラス板の移動がそれぞれ同じ方向に同じ速度で同
時になるように複数のガラス板を鉛直方向に保持し、前
記ガラス板およびダイのそれぞれの移動方向が互いに直
交する横方向と縦方向のように移動させ、一方を移動さ
せているときにもう一方を停止させるようにダイとガラ
ス板とを相対移動させ、ガラス板の1辺ごとに両者の移
動を交替させながら対向するガラス板間の周縁部に樹脂
材料を押出す複層ガラスの製造方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法によれば、上
記した従来の複層ガラスおよびその製造方法の問題点を
解決することができるが、この方法においては、図11
に示すように、樹脂製スペーサを一体成形するためのダ
イ1を複数のガラス板2、3間に挿入し、ダイ1から所
定の形状の樹脂材料4を押出して、対向するガラス板
2、3の内面と密着させることで一体化している。
【0007】しかし、この方法においては、樹脂材料4
の押し出し形状を保ちつつガラス板2、3との密着性を
確保するには、ダイ1のガラス板2、3間に対応する寸
法はガラス板2、3間の間隔Wに極力近い必要がある
が、反面、ガラス板2、3には厚みにばらつきがあるこ
と、ガラス板2、3間の間隔Wにダイ1の寸法を近似さ
せすぎると、ガラス板2、3の保持精度によってはダイ
1とガラス板2、3とが接触し、ガラス割れの原因にな
るという製造上の問題がある。
【0008】また、複層ガラスは、仕様によって前記ガ
ラス板2、3間の間隔Wが種々異なるものがあり、一般
的に多用されている6mm、12mm仕様のもの以外に
も、5〜15mmの範囲内で種々異なった仕様のものが
製造されており、このとき前記したように、ダイ1を複
数のガラス板2、3間に挿入するようにした方式では、
ガラス板2、3の間隔Wが変化した場合には対応するこ
とができず、よって従来、ガラス板2、3の間隔Wが変
化した場合には、その都度ガラス板2、3間の間隔Wに
対応した幅寸法W’の樹脂材料4を吐出するようにした
吐出口を有するダイ1に変更する必要があり、このダイ
1を取替えるための作業が繁雑で取替え作業に長時間を
要するという問題を有していた。
【0009】本発明は、上述した従来の問題を解決し、
断熱性能、結露防止性能などの各種性能に優れ、かつガ
ラス板間の間隔が種々異なる場合において、ダイの吐出
口から吐出する樹脂材料の幅寸法を容易に変更して、ガ
ラス板間の間隔が異なる複層ガラスを容易かつ簡便に製
造することができる複層ガラスのスペーサ成形用ダイを
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の複層ガラスのスペーサ成形用ダイは、所定の開
口形状の吐出口を有し、相互間に中空層が形成されるよ
うに隔置された複数のガラス板間の周縁部に、前記吐出
口から樹脂材料を吐出してガラス板間の周縁部にスペー
サを成形する複層ガラスのスペーサ成形用ダイであっ
て、該ダイは、樹脂流路を有する固定部と、該固定部に
対し固定部の面方向に進退自在とし、成形されるスペー
サにおける中空層−複層ガラス端面方向に対応する厚さ
寸法を調節可能とした厚さ方向金型と該厚さ方向金型に
隣接して成形されるスペーサにおける中空層の幅方向に
対応する幅寸法を調節可能とした幅方向金型とを少なく
とも備え、前記厚さ方向金型のうち複層ガラスの端面側
に対応する部分は前記厚さ方向に対応する方向に傾斜し
た傾斜面により凸形状に形成され、前記幅方向金型は厚
さ方向金型の傾斜面に合致する傾斜面を有しており、こ
れら厚さ方向金型および幅方向金型によって囲まれた開
口により、成形されるスペーサの少なくとも複層ガラス
の端面側に対応する部分が凹形状となる吐出口が形成さ
れてなる、複層ガラスのスペーサ成形用ダイとしてい
る。
【0011】したがって、本発明では、複数のガラス板
をその間に中空層が形成されるように隔置し、所定の吐
出口形状を有して樹脂材料を押出すダイと前記複数のガ
ラス板周縁部とを相対移動させながら対向するガラス板
間の周縁部にダイから樹脂材料を押出して樹脂製のスペ
ーサを一体成形して複層ガラスを製造する際に、ダイの
吐出口をガラス板間に形成されている中空層に常時対向
する向きにしているので、ダイをガラス板に接触させな
いことで、歩留りの向上、作業性の向上を図れる。
【0012】さらに、樹脂材料に凹みを形成するための
左右の傾斜面による凸形状を有した厚さ方向金型と、厚
さ方向金型の凸形状の左右の傾斜面に合致する傾斜面を
夫々に有しかつ中空層の間隔に対応して吐出する樹脂材
料の幅寸法を調節可能な一対の幅方向金型とを備えた構
成としているので、ガラス板間の間隔に対応させて吐出
口の幅寸法を任意にしかも短時間に変更することがで
き、しかも樹脂材料に凹みが形成されていることによ
り、樹脂材料がガラス板間の端面から外部に突出するこ
とがない。よってガラス板の間隔が異なる複層ガラスを
能率良く製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。
【0014】図1は本発明におけるダイの使用状態の一
例を示す概略斜視図、図2は図1のダイの平面図、図3
は図1のIII−III方向矢視図であって、図1、図
2に示すように本発明に使用するダイ5は、樹脂流路1
6を有し取付腕6に固定された固定部6’と、該固定部
6’に対し固定部6’の面方向に進退自在とし、成形さ
れるスペーサにおける中空層−複層ガラス端面方向に対
応する厚さ寸法を調節可能とした一対の厚さ方向金型7
a、7bと、該厚さ方向金型7a、7bに隣接して成形
されるスペーサにおける中空層の幅方向に対応する幅寸
法を調節可能とした幅方向金型7c、7dとを備えてい
る。前記厚さ方向金型7a、7bのうち複層ガラスの端
面側に対応する部分は後述するように前記厚さ方向に対
応する方向に傾斜した傾斜面により凸形状に形成され、
前記幅方向金型は厚さ方向金型の傾斜面に合致する傾斜
面を有しており、これら厚さ方向金型7a、7bおよび
幅方向金型7c、7dによって囲まれた開口により、成
形されるスペーサの少なくとも複層ガラスの端面側に対
応する部分が凹み18形状となる吐出口15が形成され
ている。
【0015】一方、ガラス板2、3は図4、図5に示す
ように、その対向する面とは反対側の面を吸着支持枠1
3に備えられた複数の吸着パッド13aによって吸着支
持され、ガラス板2、3の間に間隔Wが保たれるように
してローラ14上に鉛直方向に保持されるようになって
おり、さらに前記吸着支持枠13は支持脚13bが図示
しない案内装置に沿って走行することにより、前記ガラ
ス板2、3間に所定の間隔を保持した状態で水平方向に
移動できるようになっている。
【0016】取付腕6は、図4に示すようにスイベルジ
ョイント11を備えた樹脂供給管12を介して図示しな
い押出機に接続されている。そして取付腕6は鉛直に設
けてある図示しないリニヤレールに沿って、駆動モータ
などにより鉛直に上下に移動できるようになっている。
さらに取付腕6は、図示しない回転モータなどにより、
取付腕6の軸線を中心として90度ずつ回転できるよう
になっている。
【0017】図3において、相対移動するガラス板2、
3の端面とダイ5の表面との間には、0.1〜0.5m
m程度の離間距離eが保たれ、ガラス板2、3の端面に
ダイ5の表面が接触しないようになっている。そしてダ
イ5には、ガラス板2、3と相対移動するダイ5の移動
方向と直角な線Sに対して、ダイ5の内部からダイ5の
移動方向後方に向けて、1〜90度、好ましくは20〜
70度の角度で傾斜して吐出口15に連通する樹脂流路
16が設けられている。
【0018】また前記ダイ5は、図1に示すように、ガ
ラス板2、3相互の間隔Wに対し、ダイ5の吐出口15
のスペーサの幅方向すなわち中空層の幅寸法に対応する
幅寸法W’が若干小さくなるようにしている。たとえば
ガラス板2、3の間の間隔Wが12.0mmの場合、こ
の間隔Wに対応する幅方向の吐出口15の幅寸法W’
は、10.5〜11.0mm程度の寸法とする。これ
は、樹脂流路16中を通過した樹脂材料4が吐出口6か
ら吐出されると、樹脂材料4に加わる圧力が解放され、
樹脂材料4の寸法が増大するからである。また、図2に
示すように、ガラス板2、3間の中空層に吐出される樹
脂材料4の内外側の厚さ寸法(中空層−複層ガラス端面
方向の厚さ)Tは幅寸法W’の変化によって変動するが
任意の寸法とする。さらに、ガラス板2、3に対して相
対移動するダイ5の移動方向後側には、図3に示すよう
にガラス板2、3の端面を押すようにしたバネなどの弾
性機能を有する樹脂押え具17を設けている。
【0019】図1のように、複数のガラス板2、3の中
空層に吐出口15が常時対向して相対移動するようにし
たダイ5において、図6に示すように、中空層に吐出さ
れる樹脂材料4の内側と外側における少なくとも外側
(図6では内外側の両側)に凹み18を有するようにし
た蝶型断面の樹脂材料4をガラス板2、3間の周縁部に
吐出するようにしている。
【0020】すなわち、ガラス板2、3の中空層に、図
7に示すように凹みを有しないたとえば矩形断面の樹脂
材料4を吐出した場合には、ガラス板2、3間に吐出さ
れた樹脂材料4が、ガラス板2、3の中央部が膨らむこ
とによってガラス板2、3間から端面の外部に突出する
ようになる問題を生じるが、前記図6に示したように、
吐出する樹脂材料4の内外側における幅方向中間部に凹
み18を形成させた蝶型断面の樹脂材料4を吐出するよ
うにすると、ガラス板2、3間に吐出された樹脂材料4
が圧力解放によってほぼ矩形の断面形状となり、これに
より樹脂材料4がガラス板2、3間から外部に突出する
のを防止することができる。
【0021】図1および図2に示したように、ダイ5か
ら蝶型断面の樹脂材料4を吐出させるようにし、かつガ
ラス板2、3間の間隔Wに対応して幅寸法W’を調節で
きるようにするために、ダイ5を図8のように構成す
る。
【0022】図8に示すように、一対の厚さ方向金型7
a、7bは成形されるスペーサの中空層−複層ガラス端
面方向の厚さを規定するものであって、樹脂材料4に凹
み18(図6)を形成するために左右の傾斜面19、1
9によってそれぞれ凸形状を形成しており、固定部6’
上に設けたガイド溝20に対し、前記凸形状が互に対向
した状態で移動可能に配置されている。さらに、前記厚
さ方向金型7a、7bは、サーボモータ21により駆動
されるスクリュー22を介して相互に近接・離反される
ようになっており、これにより吐出口15から吐出され
る樹脂材料4の厚さ寸法Tを調整できるようにしてい
る。
【0023】また、一対の幅方向金型7c、7dは成形
されるスペーサの中空層幅方向の幅を規定するものであ
って、前記厚さ方向金型7a、7bの傾斜面19、19
に合致する傾斜面23、23をそれぞれ有するほぼ台形
の形状を有しており、固定部6’上に設けた前記ガイド
溝20と直交する方向のガイド溝24に沿って移動可能
に配置されている。さらに、前記幅方向金型7c、7d
は、サーボモータ25により駆動されるスクリュー22
を介して相互に近接・離反させることにより吐出される
樹脂材料4の幅寸法W’を調整できるようにしている。
【0024】つぎに、上述したダイ5を使用してガラス
板2、3間にスペーサを形成して複層ガラスを製造する
作業について説明する。
【0025】図1、図3において、相互間に所要の中空
層を形成するように隔置したガラス板2、3の端面に対
し、ダイ5の吐出口15が中空層を向くように所要の離
間距離eを有して対向させ、この状態でガラス板2、3
とダイ5の一方あるいは両方の移動と回転とを行って、
ダイ5がガラス板2、3の端面に沿って移動するように
相対移動させ、この相対移動時に、ダイ5の吐出口15
から樹脂材料4を吐出すると、ガラス板2、3間の周縁
部に一筆書きの連続したスペーサを形成することができ
る。
【0026】このように、ダイ5がガラス板2、3の端
面に沿って移動するように相対移動させて、ダイ5の吐
出口15からガラス板2、3間の中空層に向けて樹脂材
料4を吐出するようにすると、ダイ5をガラス板2、3
に接触させないことで、歩留りを向上させ、作業性を向
上させることができる。また、このとき、ダイ5の樹脂
流路16を、ガラス板2、3と相対移動するダイ5の移
動方向後方に向けて、1〜90度、好ましくは20〜7
0度の角度でダイ5の内部から傾斜させてダイ5の吐出
口15に連通させると、ダイ5から吐出した樹脂材料4
は、ガラス板2、3間に形成されている中空層に円滑に
挿入される。さらに、ダイ5の吐出口15に、樹脂材料
4の少なくとも外側面に凹み18を形成するようにした
凸形状を形成しているので、ガラス板2、3間に吐出さ
れた樹脂材料4が圧力解放によって図6のようにほぼ矩
形の形状となり、これによって樹脂材料4がガラス板
2、3間から突出しないようにすることができる。
【0027】ガラス板2、3間の間隔Wが、図8の狭い
状態から図9の広い状態に変更される場合には、まず図
8におけるサーボモータ25を駆動して幅方向金型7
c、7dを互に離反する方向に移動させることによりガ
ラス板2、3間の間隔Wに対応した幅寸法W’になるよ
うに位置を調節する。続いて、サーボモータ21を駆動
して、厚み方向金型7a、7bを互に接近するように前
進させて傾斜面19と傾斜面23とが当接した状態にな
るようにする。これによってガラス板2、3の広い間隔
Wに対応した広い幅寸法W’の吐出口15から、樹脂材
料4をガラス板2、3間に吐出することができる。
【0028】また、ガラス板2、3間の間隔Wが、図9
の広い状態から図8の狭い状態に変更される場合には、
まず図9におけるサーボモータ21を駆動して厚さ方向
金型7a、7bを互に離反する方向に後退移動させた状
態において、サーボモータ25を駆動して幅方向金型7
c、7dを互に接近するように前進させて図8のガラス
板2、3間の間隔Wに対応するように位置を調節し、続
いてサーボモータ21を駆動して厚み方向金型7a、7
bを互に接近するように前進させて傾斜面19と傾斜面
23が互に当接した状態になるようにする。これによっ
てガラス板2、3の狭い間隔Wに対応した狭い幅寸法
W’の吐出口15から、樹脂材料4をガラス板2、3間
に吐出することができる。
【0029】上記したように、ガラス板2、3間の間隔
に対応するように吐出口15の幅寸法を任意にしかも瞬
時に調節することができるので、ガラス板2、3の間隔
を変更する際にただちに対応でき複層ガラスを能率的に
製造することができる。
【0030】図10は、本発明のダイの構造の一例を示
したダイ5の平面図であり、傾斜面19、19により凸
形状を有した厚み方向金型7aが、サーボモータ21の
駆動によりガイド溝20に沿って移動可能に備えられて
おり、この厚み方向金型7aに対向するように直線面2
6を有した厚み方向固定金型27が固定部6’上に固定
されている。また、サーボモータ25の駆動によりガイ
ド溝24に沿って移動するようにしている幅方向金型7
c、7dは、夫々一側に、前記厚さ方向金型7a、7b
の傾斜面19に合致する傾斜面23を有し、また他側
に、厚み方向固定金型27の直線面26に接して移動で
きる直線面を28を備えている。図10のダイ5では、
図6のようにガラス板2、3間に樹脂材料4を吐出する
際に、前記厚さ方向金型7aによって樹脂材料4に形成
される凹み18が、ガラス板2、3間の中空層の外側
(図6では下側)を向くようにして吐出させる。
【0031】図10の形態例においても、厚さ方向固定
金型27に対する厚さ方向金型7aの近接・離反と幅方
向金型7c、7dの近接・離反とにより図8の場合と同
様にして吐出口15の幅寸法W’を自在に調節すること
ができる。
【0032】なお、前記金型7a、7b、7c、7dの
位置調整は、サーボモータ21、25とスクリュー22
による駆動方式以外の方式としてもよく、あるいは手動
によって調節ねじを駆動するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明では、複数のガラス板をその間に
中空層が形成されるように隔置し、所定の吐出口形状を
有して樹脂材料を押出すダイと前記複数のガラス板周縁
部とを相対移動させながら対向するガラス板間の周縁部
にダイから樹脂材料を押出して樹脂製のスペーサを一体
成形して複層ガラスを製造する際に、ダイの吐出口をガ
ラス板間に形成されている中空層に常時対向する向きに
しているので、ダイをガラス板に接触させないことで、
歩留りの向上、作業性の向上を図れる効果がある。
【0034】さらに、樹脂材料に凹みを形成するための
左右の傾斜面による凸形状を有した厚さ方向金型と、厚
さ方向金型の凸形状の左右の傾斜面に合致する傾斜面を
夫々に有しかつ中空層の間隔に対応して吐出する樹脂材
料の幅寸法を調節可能な一対の幅方向金型とを備えた構
成としているので、ガラス板間の間隔に対応させて吐出
口の幅寸法を任意にしかも短時間に変更することがで
き、しかも樹脂材料に凹みが形成されていることによ
り、樹脂材料がガラス板間の端面から外部に突出するこ
とがない。よってガラス板の間隔が異なる複層ガラスを
能率良く製造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるダイの使用状態の一例を示す概
略斜視図である。
【図2】図1のダイの平面図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】本発明のダイを使用する装置の一例を示す側面
図である。
【図5】図4をV方向から見た正面図である。
【図6】本発明のダイによって吐出される樹脂材料の断
面形状が蝶型断面である場合の断面図である。
【図7】ダイによって吐出される樹脂材料の断面形状が
矩形の場合の断面図である。
【図8】本発明のダイの構造の一例を示す斜視図であ
る。
【図9】図8のダイの作動を示す斜視図である。
【図10】本発明のダイの構造の一例を示す平面図であ
る。
【図11】従来のダイの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2、3:ガラス板 4 :樹脂材料 5 :ダイ 7a、7b:厚さ方向金型 7c、7d:幅方向金型 18:凹み 19:傾斜面 23:傾斜面 26:直線面 27:厚さ方向固定金型 W :間隔 W’:幅寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の開口形状の吐出口を有し、相互間に
    中空層が形成されるように隔置された複数のガラス板間
    の周縁部に、前記吐出口から樹脂材料を吐出してガラス
    板間の周縁部にスペーサを成形する複層ガラスのスペー
    サ成形用ダイであって、該ダイは、樹脂流路を有する固
    定部と、該固定部に対し固定部の面方向に進退自在と
    し、成形されるスペーサにおける中空層−複層ガラス端
    面方向に対応する厚さ寸法を調節可能とした厚さ方向金
    型と該厚さ方向金型に隣接して成形されるスペーサにお
    ける中空層の幅方向に対応する幅寸法を調節可能とした
    幅方向金型とを少なくとも備え、前記厚さ方向金型のう
    ち複層ガラスの端面側に対応する部分は前記厚さ方向に
    対応する方向に傾斜した傾斜面により凸形状に形成さ
    れ、前記幅方向金型は厚さ方向金型の傾斜面に合致する
    傾斜面を有しており、これら厚さ方向金型および幅方向
    金型によって囲まれた開口により、成形されるスペーサ
    の少なくとも複層ガラスの端面側に対応する部分が凹形
    状となる吐出口が形成されてなる、複層ガラスのスペー
    サ成形用ダイ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102464425B1 (ko) * 2022-06-24 2022-11-04 이동원 복층유리의 간봉용 티피에스 토출노즐장치

Cited By (1)

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KR102464425B1 (ko) * 2022-06-24 2022-11-04 이동원 복층유리의 간봉용 티피에스 토출노즐장치

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