JP2001047491A - 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置 - Google Patents

樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP2001047491A
JP2001047491A JP11229218A JP22921899A JP2001047491A JP 2001047491 A JP2001047491 A JP 2001047491A JP 11229218 A JP11229218 A JP 11229218A JP 22921899 A JP22921899 A JP 22921899A JP 2001047491 A JP2001047491 A JP 2001047491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
frame
molded body
roller
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11229218A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Takeda
尚司 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP11229218A priority Critical patent/JP2001047491A/ja
Publication of JP2001047491A publication Critical patent/JP2001047491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状体に板反りなどがある場合にも成形体の
板状体周縁部に対する接着力を確保する。 【解決手段】 回動枠30に設けた圧着ローラ38によ
り、すくなくとも圧着ローラ38により仕切られた画成
空間を形成し、画成空間に成形体3および板状体7を通
過させつつ成形体3を板状体7の周縁部に圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両や建築物の窓
のような開口に適した樹脂枠体付き板状体の製造方法お
よび製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両や建築物においては、ガラス板やプ
ラスチック板などの板状体の周縁部に装飾性またはシー
ル性を高めるために合成樹脂性のモール、ガスケットな
どの樹脂枠体を取り付けた樹脂枠体付き板状体を、窓の
ような開口部に嵌め込むことが通常行われている。
【0003】図9は従来の樹脂枠体付き板状体の製造方
法および製造装置に用いる装置の斜視図、図10は図9
に示す圧着部材に成形体が挿入される状態を示す斜視
図、図11は図10のXI−XI方向矢視図である。図
中、1は押出し機、2は押出し機1の先端に取り付けら
れて枠体用樹脂材料を所定の断面形状で押出し、枠体の
成形体3を形成するための成形ダイである。また、4は
成形ダイ2から所定距離離れた位置に設置された圧着部
材、5は圧着部材4の成形体3入側に設けられた上下一
対のスリット板である。スリット板5は、駆動ロボット
6に吸着支持されている板状体7の周縁部を成形体3の
噛み込み部3aに容易に噛み込ませ得るよう、噛み込み
部3aの開口を広げるためのものである。
【0004】圧着部材4は成形体3の挿通される空胴部
4aを備えるとともに、駆動ロボット6により吸着支持
されている板状体7の周縁部が挿入される板状体挿入ス
リット4bを備えている。空胴部4aの断面形状は、成
形体3が板状体7の周縁部に取付けられて形成された枠
体8の断面形状にほぼ一致している。圧着部材4は、そ
の上部に連結されたスプリング9aとその下部に連結さ
れたスプリング9bとによって支持されている。また圧
着部材4の板状体挿入スリット4b側側部には、回動自
在な上水平ローラ10と下水平ローラ11とが、圧着部
材4の板状体挿入スリット4bを挾み上下に位置するよ
う設けられている。さらに上水平ローラ10の基準面と
なる転動面10aの下端は、板状体挿入スリット4bの
上縁面から若干下方に突出する位置に設けられている。
【0005】かかる装置で板状体7の周縁部に成形体3
を枠体8として一体化させ、樹脂枠体付き成形体を製造
する場合には、以下に述べるような手順で操作を行う。
すなわち、押出し機1の先端に取付けた成形ダイ2から
所定の断面形状で押出された枠体用樹脂材料は、図示し
てない引取り機により引き取られて成形体3として圧着
部材4へ向い進行し、スリット板5により噛み込み部3
aを広げられた状態で圧着部材4の空胴部4aをへ導入
され、空胴部4a内を通過させられる。また、このとき
駆動ロボット6は板状体7を保持して停止し、板状体7
を所定位置に待機させている。
【0006】ついで、あらかじめ移動径路を教示されて
いる駆動ロボット6が駆動されて板状体7は移動を開始
する。そして板状体7は上水平ローラ10と下水平ロー
ラ11とにより案内されつつ上、下水平ローラ10、1
1間を通り圧着部材4の板状体挿入スリット4bへ挿入
される。このように、圧着部材4が板状体7の周縁部に
沿って相対移動するように、板状体7が移動すると、板
状体7は、上、下水平ローラ10、11により案内さ
れ、板状体挿入スリット4bから圧着部材4の空胴部4
aを通過している成形体3の噛み込み部3aに挿入され
て噛み込まれる。このため、成形体3は圧着部材4によ
り板状体7の周縁部に圧着され、枠体8として一体化さ
れる。
【0007】上述の樹脂枠体付き板状体の製造方法にお
いては、上述のように圧着部材4はスプリング9a、9
bにより支持されている。また、圧着部材4の板状体挿
入スリット4bから空胴部4a内へ挿入される板状体7
の周縁部が上、下水平ローラ10、11間を通過する際
に、板状体7の周縁部が上、下水平ローラ10、11に
対して所定位置していない場合に、板状体7の周縁部は
上、下水平ローラ10、11に対して当接する。このた
め、圧着部材4は板状体7の周縁部により上水平ローラ
10を介して上方へ押上げられ、または下水平ローラ1
1を介して下方へ押下げられる。このため、スプリング
9a、9bの付勢力に抗して圧着部材4の位置は板状体
7の周縁部に倣って上下へフローティングする。したが
って、板状体7の周縁部は、圧着部材4の空胴部4aに
対して波打った状態で通過せず、一定の位置を通過する
ようになり、また板状体7の板厚偏差は、スプリング9
a、9bの変形で吸収できる。このため、板状体7に一
体化された枠体8はほぼ均等の圧着力で圧着できるとと
もにその外観不良を防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置において
は、板状体7が平坦なものの場合には上述のごとき効果
を得られるが、板状体7が車の窓ガラスのように板厚方
向へ反ったものの場合には、成形体3は板状体7の反り
に対して円滑に追従できない。したがって、成形体3の
板状体7に対する圧着を全体的に均等に行うことができ
ない。このため成形体3の板状体7に対する接着状態に
ばら付きが生じて接着力を確保できなくなるとともに外
観不良が生じ、品質の良好な樹脂枠体付き板状体を製造
することができない。本発明は上述の実情に鑑み、平坦
な板状体は勿論、板厚方向へ板反りや板反りにばら付き
のある板状体に対しても成形体の板状体に対する圧着を
全体的に均等に行うようにした樹脂枠体付き板状体の製
造方法および製造装置を提供することを目的とする。そ
して成形体の板状体に対する圧着を均等に行うことによ
り、接着状態にばら付きが生じないようにして接着力を
確保し、外観も良い品質の良好な樹脂枠体付き板状体の
製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、枠体用樹脂材
料を成形ダイより所定の形状で押出して枠体の成形体を
形成し、前記成形ダイから所定距離離れた位置に配した
圧着部材に、前記成形体を進入させるとともに、圧着部
材に板状体を挿入し、板状体の周縁部に沿うよう圧着部
材を板状体に対し相対移動させて板状体の周縁部のすく
なくとも片面に成形体を圧着する樹脂枠体付き板状体の
製造方法において、前記圧着部材に設けた台枠に、進行
方向と直交する成形体の面を成形体の進行方向と同方向
に延びる軸のまわりに回動し得るよう、回動枠を配し、
前記回動枠に配した圧着ローラにより画成空間のすくな
くとも一部を仕切って画成空間を形成し、該画成空間に
成形体および板状体を通過させつつ前記圧着ローラによ
り成形体を板状体の周縁部に圧着することを特徴とする
樹脂枠体付き板状体の製造方法を提供する。また、本発
明は、枠体用樹脂材料を所定の形状で押出して枠体の成
形体を形成するための成形ダイと、該成形ダイから所定
距離離れて配され、成形体と板状体の周縁部とが挿入さ
れる画成空間を有し、板状体の周縁部に沿うよう板状体
に対し相対移動して空間内に挿入された成形体を板状体
の周縁部のすくなくとも片面に圧着する圧着部材とを備
えた樹脂枠体付き板状体の製造装置において、前記圧着
部材は、台枠と、該台枠に成形体の進行方向と同方向に
延びる軸のまわりに回動自在に設けられた回動枠と、該
回動枠に前記画成空間のすくなくとも一部を形成するよ
う設けられた圧着ローラとを備えてなり、前記画成空間
に成形体および板状体を通過させて前記圧着ローラによ
り成形体を板状体の周縁部に圧着することを特徴とする
樹脂枠体付き板状体の製造装置を提供する。
【0010】本発明においては、板状体に板厚方向への
板反りや板反りのばら付きがある場合には、板状体の板
反りやばら付きに対応して回動枠が回動する。このた
め、すくなくとも一部を回動枠に配した圧着ローラによ
り仕切られた画成空間を通る成形体の板状体に圧着され
る面は、つねに板状体の周縁部の面とほぼ平行な状態に
保持され、成形体と板状体は変ることなくつねに所定の
位置関係を保持できる。その結果、板状体が平坦な場合
は勿論のこと、板厚方向へ板反りや板反りのばら付きが
ある板状体に対しても、成形体の板状体に対する圧着を
全体的に均等に行うことが可能となる。このため、成形
体の板状体に対する接着状態にばら付きが生じずして接
着力を確保でき、外観の良い品質の良好な樹脂枠体付き
板状体を得ることができる。本発明において、台枠を板
状体の端面により直接または成形体を介し押圧すること
により、平面視で成形体の進行方向へ直交する方向へ往
復動させつつ成形体を板状体の周縁部に圧着することは
好ましい。そのため、台枠は成形体の進行方向に対し直
交する方向へ往復動できるため、板状体の端面を基準と
して成形体を板状体に圧着することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂枠体付き板状
体の製造方法および製造装置に使用する圧着部材の好ま
しい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。図1
は本発明の樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装
置に適用される圧着部材の一例の正面図、図2は図1の
II−II方向矢視図、図3は図1に示す圧着部材にお
ける回動枠の回動中心近傍の拡大図である。
【0012】本発明の樹脂枠体付き板状体の製造方法お
よび製造装置に適用される装置自体は、圧着部材を除
き、従来の装置と同一であるので、以下の説明では、圧
着部材を主体に説明する。本実施の形態においても、圧
着部材4は図9に示すと同様に、押出し機1の先端に取
付けられた成形ダイ2から所定距離離れた位置に設置さ
れている。つぎに圧着部材4の詳細について説明する。
本実施の形態における圧着部材4は、ガラス板やプラス
チック板などの板状体7の周縁部の片面(一面)に成形
体3を圧着し、一体化するようにしたものである。すな
わち支柱12の上端に取付けた基板13上には、平面視
で成形体3の進行方向Dとほぼ直交する方向へ延在する
案内レール14が設置されている。そして案内レール1
4の駆動ロボット6(図9参照)設置側X(以下駆動ロ
ボット設置側Xという)とは反対側の端部には案内ブラ
ケット15が取付けられている。
【0013】案内レール14の上方には縦枠状の外側台
枠16が配設されており、外側台枠16の底面16aに
は案内ブロック17が固設されている。また、案内ブロ
ック17は案内レール14に嵌合されており、外側台枠
16は案内ブロック17を介して案内レール14の長手
方向へ摺動し得るようになっている。そして外側台枠1
6の案内ブラケット15と対向する側面には、案内レー
ル14と平行となるよう案内ロッド18が水平に取付け
られており、案内ロッド18は案内ブラケット15に穿
設した案内孔15aに摺動自在に嵌入されている。
【0014】案内ロッド18の外周には、案内ブラケッ
ト15と外側台枠16側面との間に位置するよう、圧縮
コイルバネ19が巻装されており、外側台枠16を駆動
ロボット設置側Xへ付勢し得るようになっている。また
基板13の駆動ロボット設置側Xの側面には、ストッパ
20が取付けられており、ストッパ20と外側台枠16
の駆動ロボット設置側X側面との間にはスペーサ21を
介在させ得るようになっている。そしてストッパ20お
よびスペーサ21ならびに外側台枠16下側部をボルト
22により締結することにより、外側台枠16が案内レ
ール14に対して摺動せず固定されるようになってい
る。
【0015】外側台枠16の縦向きの枠面16bには、
正面視でほぼ円形をしかつ駆動ロボット設置側Xが開口
した切除部が設けられるとともに枠面16bにおける
上、下部の幅方向両側には、案内部16cが設けられて
いる。そして、外側台枠16の前面には、案内部16c
に案内されて上下方向へフローティングし得るようにし
たほぼ縦枠状の内側台枠23が配設されている。内側台
枠23の縦向きの枠面23aには、正面視でほぼ円形を
しかつ駆動ロボット設置側Xが開口した切除部23bが
設けられている。また枠面23aには、円形の切除部2
3bの周縁に沿って円周方向へ所要の間隔で、軸心が成
形体3の進行方向Dへ延びる複数の水平軸24が取付け
られ、水平軸24には回動自在に水平支持ローラ25が
外嵌されている。
【0016】外側台枠16の底面16a部および上面1
6d部には、幅方向へ所定の間隔でそれぞれ複数の案内
ロッド26、27が縦向きに取付けられている。案内ロ
ッド26の上端側は内側台枠23の下端に設けた縦向き
の案内孔に遊嵌合され、案内ロッド27の下端側は内側
台枠23の上端に設けた縦向きの案内孔に遊嵌合されて
いる。そして、案内ロッド26の外側台枠16底面16
aの上方へ突出した部分の外周および案内ロッド27の
外側台枠16上面16dの下方へ突出した部分の外周に
は、内側台枠23を上方または下方へ付勢するための圧
縮コイルバネ28、29が内側台枠23をフローティン
グし得るよう巻装されている。
【0017】内側台枠23の切除部23bには、回動枠
30が水平支持ローラ25により支持されて円周方向へ
回動し得るよう嵌入されている。回動枠30の駆動ロボ
ット設置側Xは切除されており、したがって回動枠30
は全体としてほぼ半円板状に形成されている。そして、
回動枠30の下端に形成された円弧状のアーム部30a
には、ほぼ縦向きの案内孔が設けられ、該案内孔に遊嵌
合された案内ロッド31は案内孔から上方へ突出してい
る。案内ロッド31の上端には正面視形状がほぼL字状
のブラケット32が固設されている。そしてブラケット
32には、平面視で軸心が水平軸24と直交する方向へ
延在する水平軸33を介して、板状体7を位置決めする
ためのフローティングローラ34が回動自在に取り付け
られている。また、案内ロッド31のブラケット32下
面よりも下方部外周には、ブラケット32を介してフロ
ーティングローラ34を上方へ付勢してフローティング
し得るよう、圧縮コイルバネ35が巻装されている。
【0018】フローティングローラ34の回動枠30中
心側の端部は、ほぼ回動枠30の回動中心O直下に位置
している。またフローティングローラ34の駆動ロボッ
ト設置側X端部には、駆動ロボット6により供給される
板状体7を円滑に案内し得るよう、回動枠30の外方へ
向けて縮径される円弧状の面取り部34aが形成されて
いる。さらにフローティングローラ34の外周部上端は
回動中心Oよりも若干下方に位置している。回動枠30
の回動中心Oよりも上方には、回動枠30よりも駆動ロ
ボット設置側Xへ突出する水平軸36が水平軸33と平
行に取付けられている。水平軸36の回動枠30よりも
外方端部には、板状体7を位置決めして案内する案内ロ
ーラ37が回動自在に外嵌されている。また、水平軸3
6の回動中心O側には所定の断面形状の成形体3を案内
しつつ成形体3を板状体7の周縁部に圧着するための圧
着ローラ38が回動自在に嵌合されている。
【0019】案内ローラ37の回動枠30中心側の端部
は、フローティングローラ34の軸心方向中途部上方に
位置している。また、案内ローラ37の駆動ロボット設
置側X端部はフローティングローラ34の駆動ロボット
設置側X端部よりもさらに若干外方へ突出している。ま
た案内ローラ37の駆動ロボット設置側X端部は、供給
される板状体7を位置決めするとともに円滑に案内し得
るよう、回動枠30の外方へ向けて先細りとなる円弧状
の面取り部37aが形成されている。しかし、フローテ
ィングローラ34と案内ローラ37の駆動ロボット設置
側Xの円筒部の端部位置はほぼ同じ位置となっている。
【0020】圧着ローラ38の回動枠30回動中心O側
端部は、回動中心Oよりも若干駆動ロボット設置側Xに
位置している。また、圧着ローラ38の回動中心O側端
部には、回動中心Oに向って拡径されるようフランジ3
8aが設けられており、フランジ38a以外の外周部
は、フローティングローラ34や案内ローラ37の面取
り部34a、37a以外の外周部と平行になっている。
さらに、圧着ローラ38の真直円筒状外周部下端は、案
内ローラ37の真直円筒状外周部下端より若干上方に位
置している。
【0021】案内ローラ37とフローティングローラ3
4との間のクリアランスは板状体7の厚さを考慮して設
定されており、圧着ローラ38とフローティングローラ
34との間のクリアランスは、成形体3の形状、板厚お
よび板状体7の板を考慮して設定されている。また、案
内ローラ37の外周部下端は、回動枠30の回動中心O
とほぼ同じ高さに位置するようになっている。さらに供
給される成形体3の板厚を変更する場合で案内ローラ3
7とフローティングローラ34との間のクリアランスを
変更する必要があるときには、案内ローラ37を径の異
なるものと交換するようになっている。
【0022】また、案内ローラ37を交換せずに、水平
軸36を偏心軸としておき、この偏心軸の周方向位置を
調整することにより、案内ローラ37とフローティング
ローラ34との間のクリアランスを調整するようにして
も良い。さらに、案内ローラ37の外周にフッ素樹脂テ
ープを巻付けるようにしても良い。フローティングロー
ラ34、案内ローラ37、圧着ローラ38の外周は、板
状体7や成形体3に傷を付けないよう、フッ素樹脂など
の樹脂により構成することが好ましいが、金属であって
も使用できる。
【0023】回動枠30の回動中心O近傍上方には、圧
着ローラ38により板状体7に圧着される成形体3のリ
ップ部3bを案内するよう、縦向きの案内面30bが形
成されている。また案内面30bの上部には、成形体3
のリップ部3bが通過し得るよう空隙30cが形成され
ている。さらに、案内ローラ37と圧着ローラ38との
間には、回動枠30の構成部材30dが介在している。
構成部材30dの下端は、案内ローラ37の外周下端よ
りもわずかに上方に位置している。回動枠30の回動中
心O直下部には、板状体7の端面を案内し得るよう案内
面30eが形成されている。案内面30b、30eは成
形体3のリップ部3bや板状体7の端面に傷が付かない
よう、摩擦抵抗の少いフッ素樹脂などの樹脂製とするの
が好ましい。
【0024】なお、図1中、39は回動中心Oなどを理
想的な位置に位置させるために回動枠30を引張るよ
う、内側台枠23と回動枠30との間に設けた引張りコ
イルバネである。また40は回動枠30の脱落を防止す
るために内側台枠23に固設したストッパである。さら
に図2中、41は案内ローラ37とフローティングロー
ラ34間に供給される板状体7の端面を案内するよう圧
着部材4の入側に設けた案内部材である。さらにまた、
フローティングローラ34は内側台枠23よりも小さい
力でフローティングし得るようになっている。
【0025】つぎに図1、2、3に示す装置により、成
形体を板状体に圧着して一体化する場合の手順の一例を
図4および図9をも参照しつつ説明する。図4は板状体
の上面一面の周縁部に成形体が圧着されて枠体として一
体化された樹脂枠体付き板状体の断面図である。図4に
示す樹脂枠体付き板状体は、たとえば成形体3が板状体
7の周縁部に圧着されて一体化することにより形成され
た枠体8を板状体7の端面外側へわずかに突出させると
ともに、枠体8の外側基準面間の寸法W1を所定の寸法
にしたものである。
【0026】図4に示すように、枠体8の外側基準面間
の寸法W1を所定の寸法にするよう成形体3を板状体7
に圧着する場合には、ボルト22によりストッパ20、
スペーサ21、外側台枠16を締結し、外側台枠16が
案内レール14に沿って摺動しないようにしておく。ま
た、案内ローラ37とフローティングローラ34との間
のクリアランスは、製作誤差によりもっとも薄くなった
板状体7の板厚よりも小さく設定しておく。
【0027】さらに板状体7の移動軌跡はあらかじめ図
9に示す駆動ロボット6に教示しておく。この際、板状
体7の寸法のいかんに拘らず、図3に示すように板状体
7の仮想線で示す端面7aと回動枠30の回動中心O直
下部に形成された案内面30eとの間には、かならずク
リアランスC1が形成されるように駆動ロボット6に移
動軌跡を教示する。また板状体7の上面はかならずフロ
ーティングローラ34上部の案内ローラ37の外周下端
により位置決めされるよう、すなわち、板状体7の端面
7aが案内ローラ37の面取り部37aに当接して案内
されるように、駆動ロボット6に移動軌跡を教示する。
さらにまた、本例の場合には、図9に示すスリット板5
は不要である。
【0028】押出し機1の先端に取付けた成形ダイ2か
ら所定の断面形状で押出された枠体用樹脂材料は、図示
してない引取り機により引取られて成形体3として圧着
部材4へ送られる。またこのとき、駆動ロボット6は板
状体7を保持して停止し、板状体7を所定位置に待機さ
せている。ついで、駆動ロボット6が駆動されて板状体
7は移動を開始する。そして、板状体7の端面7aは案
内部材41に当接して案内され、ついで案内ローラ37
の面取り部37aに当接して面取り部37aに案内され
つつわずかに下降し、案内ローラ37とフローティング
ローラ34との間のクリアランスに挿入される。このた
め、板状体7は案内ローラ37の下端外周により上面位
置を位置決めされる。また、この際板状体7はフローテ
ィングローラ34の外周上端に当接し、フローティング
ローラ34を下方へ押圧する。このためフローティング
ローラ34は圧縮コイルバネ35の付勢力に打勝って下
降(フローティング)し、板状体7は案内ローラ37と
フローティングローラ34に挾持されて位置決めされた
状態で円滑に圧着ローラ38とフローティングローラ3
4との間のクリアランスへ挿入される。案内ローラ37
およびフローティングローラ34は、板状体7との摩擦
力により回動する。
【0029】圧着部材4においては、圧着ローラ38の
外周下端と板状体7の上面との間にリップ部3bを除い
て成形体3の断面形状とほぼ同一形状で同一寸法の画成
空間が形成されている。このため圧着部材4へ供給され
た成形体3は、圧着ローラ38外周下端、板状体7上
面、回動枠30の案内面、構成部材30dの側面により
形成される画成空間に供給され、圧着ローラ38により
板状体7の周縁部上面に圧着され、枠体8として一体化
される。また、成形体3のリップ部3bは回動枠30の
案内面30bに案内されつつ空隙30c内を通過するた
め、リップ部3bが損傷することはない。圧着時には成
形体3の送り速度と板状体7の送り速度は同期してい
る。また、成形体3は進行しつつ摩擦力により圧着ロー
ラ38を回動させるとともに回動枠30の案内面30b
や構成部材30dの当接面に対し摺動する。したがっ
て、成形体3の引取り抵抗は、画成空間全体が案内面の
ような摺動面により形成されている場合に比べて減少す
る。
【0030】板状体7が平板の場合には、回動枠30は
回動せずに図1に示すような位置にある。そして、板状
体7の板厚方向に板厚偏差がある場合には、案内ローラ
37とフローティングローラ34により挾まれて位置決
めされている板状体7により、案内ローラ37、水平軸
36、回動枠30を介して内側台枠23が圧縮コイルバ
ネ28、29の付勢力に抗して上、下へフローティング
する。内側台枠23がフローティングする際には、フロ
ーティングローラ34、案内ローラ37、圧着ローラ3
8も一緒にフローティングする。このため、内側台枠2
3がフローティングする場合にもフローティングしない
場合にも成形体3と板状体7の周縁部の位置関係はつね
に一定である。したがって、成形体3の板状体7に対す
る圧着面はつねに板状体7の周縁部平面と平行となる。
その結果、成形体3の板状体7に対する圧着を全体的に
均等に行うことができ、接着状態にばら付きが生じない
ため、接着力を確保して外観の良い品質の良好な樹脂枠
体付き板状体を製造できる。
【0031】板状体7の周縁部に板厚方向へ向いた板反
りや板反りのばら付きがある場合には、フローティング
ローラ34と案内ローラ37とにより挾まれて位置決め
されている板状体7の板反りに対応して、案内ローラ3
7、水平軸36を介して回動枠30が回動する。回動枠
30が回動する際には、フローティングローラ34、案
内ローラ37、圧着ローラ38も一緒に回動する。この
ため、回動枠30が回動する場合も回動しない場合と同
様、成形体3と板状体7の位置関係はつねに一定であ
る。したがって、成形体3の板状体7に対する圧着面は
つねに板状体7の周縁部の面に対しほぼ平行となる。そ
の結果、成形体3の板状体7に対する圧着を全体的に均
等に行うことができ、接着状態にばら付きが生じないた
め、接着力を確保して外観形状の良い品質の良好な樹脂
枠体付き板状体を製造できる。このことは、板状体7の
板反りに倣って回動枠30が回動した状態で、板反り部
の板厚偏差により内側台枠23がフローティングした場
合も同様である。
【0032】ついで、図1、2、3に示す本発明の実施
の形態に示す装置により成形体を板状体に圧着して一体
化する場合の手順の他の例を図5および図9をも参照し
つつ説明する。図5は板状体の上面一面の周縁部に成形
体が圧着されて枠体として一体化された樹脂枠体付き板
状体の他の例の断面図である。図5に示す樹脂枠体付き
板状体は、たとえば成形体3が板状体7の周縁部に圧着
されて一体化することにより形成された枠体8を端面か
ら寸法C2だけ板状体7の内側に位置させたものであ
り、板状体7の端面基準となるものである。
【0033】図5に示すよう、枠体8を板状体7の端面
から寸法C2だけ内側に位置するよう成形体3を板状体
7に圧着する場合には、図1に示すボルト22を外して
スペーサ21をストッパ20と外側台枠16との間から
撤去し、外側台枠16が案内レール14に沿って摺動し
得るようにしておく。また案内ローラ37とフローティ
ングローラ34との間のクリアランスは、製作誤差によ
りもっとも薄くなった板状体7の板厚よりも小さく設定
しておく。さらに、板状体7の移動軌跡はあらかじめ図
9に示す駆動ロボット6に教示しておく。この際、板状
体7の寸法のいかんに拘らず、板状体7の端面はかなら
ず回動枠30の回動中心O直下部に形成された案内面3
0eと当接するよう駆動ロボット6に移動軌跡を教示す
る。これにより内側台枠23は回動枠30と一体的に案
内レール14に沿い往復摺動し得るようになっている。
【0034】この場合、駆動ロボット6が駆動されて板
状体7が圧着部材4の案内ローラ37とフローティング
ローラ34との間に挿入されると、板状体7の端面は回
動枠30の回動中心O直下部の案内面30eに当接し
て、回動枠30を駆動ロボット設置側Xとは反対側へ押
圧する。このため、回動枠30と内側台枠23は駆動ロ
ボット設置側X側とは反対側へ案内レール14に沿い移
動し、フローティングローラ34、案内ローラ37、圧
着ローラ38も回動枠30とともに駆動ロボット設置側
Xとは反対側へ移動する。
【0035】また、圧着ローラ38外周下端、板状体7
上面、回動枠30の案内面30b、構成部材30dの側
面により形成された画成空間に送り込まれた成形体3
は、回動枠30の回動中心O側端部を回動枠30の案内
面30bにより案内される。したがって、板状体7の端
面から成形体3の外側面までの寸法はつねにC2とな
る。したがって、この場合には板状体7の端面を基準と
して成形体3を圧着し枠体8として一体化することがで
きる。板状体7に板厚偏差、板列、板反りのばら付きが
ある場合のフローティングローラ34、回動枠30、内
側台枠23の挙動とその挙動にともなう作用効果は、図
4に示すような、枠体8の外側の寸法W1を基準とする
樹脂枠体付き板状体を製造する場合と同様であるため、
説明は省略する。
【0036】図6は本発明の樹脂枠体付き板状体の製造
方法および製造装置に適用される圧着部材の他の例の正
面図、図7は図6に示すフローティング枠における上、
下圧着ローラ、上、下立て壁ローラにより形成される画
成空間の部分の拡大図である。本実施の形態における圧
着部材4は、板状体7の周縁部の上下両面および板状体
7の端面の三面に成形体3を圧着し、一体化させるよう
にしたものである。なお、図6中、図1に示すものと同
一のものには同一の符号が付してあリ、形状が異なって
も同一の機能を果すものにも同一の符号が付してある。
そして、本実施の形態例においては回動枠30に配置さ
れるローラが前述の実施の形態例と異なっている。すな
わち、本実施の形態においては、フローティングローラ
34、案内ローラ37、圧着ローラ(以下上圧着ローラ
という)38のほかに下圧着ローラ42および上、下立
て壁ローラ43、44を備えている。
【0037】フローティングローラ34や案内ローラ3
7の構成は図1に示すものとほぼ同じであるが、案内ロ
ーラ37の軸線方向長さはフローティングローラ34よ
りも若干長く形成されている。そして、フローティング
ローラ34および案内ローラ37の回動枠30における
回動中心O側端部は、ほぼ同じ位置にあり、しかも回動
中心Oよりも若干駆動ロボット設置側に位置している。
さらに、上圧着ローラ38の外周は、駆動ロボット設置
側Xから回動枠30の回動中心O側へ向けて凹形状に縮
径されている。さらにまた、上圧着ローラ38の駆動ロ
ボット設置側Xとは反対側の端部は回動中心Oよりも若
干駆動ロボット設置側Xから離れた側に位置している。
【0038】回動枠30には、回動中心Oが水平軸33
よりも若干下方に位置するよう、水平軸33と平行な水
平軸45が取付けられ、水平軸45には、所定の間隔を
置いて上圧着ローラ38の下方に位置するよう、回動自
在に下圧着ローラ42が嵌合されている。下圧着ローラ
42はフローティングローラ34と並設されているが、
フローティングローラ34よりも回動枠30の回動中心
O側に位置している。そして、下圧着ローラ42の駆動
ロボット設置側Xとは反対側の端部は回動枠30の回動
中心Oよりも駆動ロボット設置側Xとは反対側まで延び
ている。下圧着ローラ42の外周は、椀を横向きにした
ごとく外へ向かって膨んだ形状をしており、フローティ
ングローラ34から軸線方向へ離れるにつれて縮径して
いる。また、フローティングローラ34の真直円筒状の
外周上端位置は、下圧着ローラ42の外周の最大外径部
上端位置よりも若干上方に位置している。
【0039】回動枠30には、水平軸36、45よりも
駆動ロボット設置側Xから離れた位置に縦軸46が設け
られており、縦軸46には、上下へ所要間隔を置いて
上、下立て壁ローラ43、44が回動自在に嵌合されて
いる。上立て壁ローラ43は、上方から下方へ行くに従
い若干縮径されており、下立て壁ローラ44は上端およ
び下端がほぼ同系の円板状に形成されている。そして上
立て壁ローラ43外周部の上圧着ローラ38側上端部
は、上圧着ローラ38の駆動ロボット設置側Xとは反対
側端部の外周部下端部近傍に位置している。また、下立
て壁ローラ44外周部の下圧着ローラ42側下端部は、
下圧着ローラ42の駆動ロボット設置側Xとは反対側端
部の外周部上端近傍に位置している。
【0040】案内ローラ37の外周部下端とフローティ
ングローラ34の外周部上端との間に形成されるクリア
ランスには、駆動ロボット6により支持された板状体7
が挿入されるようになっている。また、上圧着ローラ3
8の外周下端、下圧着ローラ42の外周上端、上立て壁
ローラ43の上圧着ローラ38側外周側面、下立て壁ロ
ーラ44の下圧着ローラ42側外周側面、回動枠30の
上圧着ローラ38上側部の案内面30f、回動枠30の
下圧着ローラ42上側部の案内面30gにより画成空間
が形成されている。この画成空間は、成形体3のリップ
部3b以外の部分が通過する空隙で、成形体3の断面形
状とほぼ同一形状となるよう形成されている。また、上
立て壁ローラ43と下立て壁ローラ44との間には、成
形体3のリップ部3bが通過する空隙が形成されてい
る。
【0041】つぎに、図6、7に示す装置により成形体
を板状体に圧着して一体化する場合の手順について図8
をも参照しつつ説明する。図8は板状体の上面周縁部お
よび下面周縁部ならびに端面の三面を覆うよう周縁部に
成形体が圧着されて枠体として一体化された樹脂枠体付
き板状体の断面図である。図8に示す樹脂枠付き板状体
は、たとえば成形体3が板状体7の周縁部に圧着されて
一体化することにより形成された枠体8を板状体7の端
面外側へ突出させるとともに、枠体8の外側基準面間の
寸法W2を所定の寸法にしたものである。
【0042】図8に示すように、枠体8の外側基準面間
の寸法W2を所定の寸法にするよう成形体3を板状体7
に圧着する場合には、ボルト22によりストッパ20、
スペーサ21、外側台枠16を締結し、外側台枠16が
案内レール14に沿って摺動しないようにしておく。ま
た、案内ローラ37とフローティングローラ34との間
のクリアランスは、製造誤差によりもっとも薄くなった
板状体7の板厚よりも小さく設定しておく。さらに板状
体7の移動軌跡はあらかじめ図9に示す駆動ロボット6
に教示しておく。この際、板状体7の寸法のいかんに拘
らず、図7、8に示すように、たとえば板状体7の端面
7aと下立て壁ローラ44との間にはクリアランスC3
が形成されるよう、駆動ロボット6に移動軌跡を教示す
る。
【0043】また、板状体7の上面はかならず、フロー
ティングローラ34上部の案内ローラ37の外周下端に
より位置決めされるよう、すなわち、板状体7の端面7
aが案内ローラ37の面取り部37aにより案内される
ように、駆動ロボット6に移動軌跡を教示する。さら
に、本例の場合には、図9に示すスリット板5を使用す
る必要がある。
【0044】押出し機1の先端から所定の断面形状で押
出された枠体用樹脂材料は、図示してない引取り機によ
り引取られて成形体3として圧着部材4へ送られる。ま
たこのとき、駆動ロボット6は板状体7を保持して停止
し、板状体7を所定位置に待機させている。ついで、駆
動ロボット6が駆動されて板状体7は移動を開始する。
そして、板状体7の端面は案内ローラ37の面取り部3
7aに当接して面取り部37aに案内されつつわずかに
下降し、案内ローラ37とフローティングローラ34と
の間のクリアランスに挿入され、その後成形体3の噛み
込み部3aに挿入される。このため、板状体7は案内ロ
ーラ37の下端外周により上面位置を位置決めされる。
また、この際、板状体7はフローティングローラ34の
外周上端に当接し、フローティングローラ34を下方へ
押圧する。このため、フローティングローラ34は圧縮
コイルバネ35の付勢力に打勝って下降(フローティン
グ)し、板状体7は案内ローラ37とフローティングロ
ーラ34に挾持されて位置決めされた状態で円滑に、成
形体3の噛み込み部3aへ挿入される。案内ローラ37
およびフローティングローラ34は、板状体7との摩擦
力により回動する。
【0045】圧着部材4へ供給された成形体3は上、下
圧着ローラ38、42、上、下立て壁ローラ43、4
4、案内面30f、30gで包囲される画成空間に送り
込まれ、リップ部3bを除いて上、下圧着ローラ38、
42により板状体7の周縁部に圧着され、枠体8として
一体化される。また、成形体3のリップ部3bは上、下
立て壁ローラ43、44の間の空隙を通過するため、リ
ップ部3bが損傷することはない。さらに、圧着時に
は、成形体3の送り速度と板状体7の送り速度は同期し
ている。さらにまた、成形体3は、進行しつつ摩擦力に
より上、下圧着ローラ38、42、上、下立て壁ローラ
43、44を回動させ、回動枠30の案内面30f、3
0gに対し摺動する。したがって成形体3の引取り抵抗
は画成空間全体が案内面のような摺動面により形成され
ている場合に比べて著しく減少する。
【0046】板状体7が平板の場合には、図1、2に示
す場合と同様、回動枠30は回動しない。また、この場
合に板状体7に板厚偏差がある場合には、図1、2の場
合と同様に、回動枠30、内側台枠23はフローティン
グし、延いてはフローティングローラ34、案内ローラ
37、上、下圧着ローラ38、42、上、下立て壁ロー
ラ43、44もフローティングする。したがって、成形
体3と板状体7とはつねに所定の位置関係に保持される
ため、前述の実施の形態の場合と同様の作用効果を奏し
得られる。
【0047】板状体7の周縁部に板厚方向へ向いた板反
りや板反りのばら付きがある場合には、図1、2に示す
場合と同様、回動枠30は板反りや板反りのばらつきに
倣って回動する。また、この場合に板反りのある板状体
7に板厚偏差がある場合には、回動枠30、内側台枠2
3、延いては各ローラ34、37、38、42、43、
44もフローティングする。したがって、板状体7に板
反りや板反りのばら付きがあったり、板反りのある板状
体7に板厚偏差がある場合にも、成形体3と板状体7の
周縁部とは変ることなく、つねに所定の位置関係に保持
できるため、前述の実施の形態の場合と同様の作用効果
を奏し得られる。
【0048】本例において、板状体7の端面を基準とし
て成形体3を板状体7に対して一体化する場合には、図
1、2で説明したと同様、ボルト22も外してスペーサ
21を除去し、外側台枠16とともに内側台枠23が案
内レール14に沿い摺動し得るようにして作業を行う。
ただし、この場合には成形体3の噛み込み部3aに挿入
された板状体7はかならず、成形体3の噛み込み部3a
奥壁と当接するよう、駆動ロボット6に移動軌跡を教示
しておく必要がある。そしてこの場合にも、回動枠30
が回動しなくても回動しても成形体3と板状体7とは変
ることなく、つねに所定の位置関係に保持できるため、
前述の成形体3の幅の寸法W1を基準とした場合と同様
の作用効果を奏することができる。なお、この場合の回
動枠30の回動中心Oは板状体7の画成空間内上端部と
なる。
【0049】本発明に用いる板状体としては、単板のガ
ラス板のほか、合わせガラスやガラス板に透明合成樹脂
フィルムが積層された積層ガラス、複層ガラスなど、車
両や建築用の窓として用いられるものが、その用途など
に応じて適宜選択され用いられる。さらに、これらガラ
ス板が曲げ加工、強化処理、機能コーティング処理など
が施されたものであってもよい。また、ガラス板のほか
にも、いわゆる有機ガラスと呼ばれている有機透明樹脂
板や、これとガラス板との積層体なども採用できる。
【0050】本発明における枠体用樹脂材料としては、
加熱溶融させて使用する熱可塑性樹脂材料や、熱硬化性
または湿気硬化性樹脂材料など、押出し成形に用いられ
る材料が例示される。熱可塑性樹脂材料としてはたとえ
ばポリ塩化ビニル、塩化ビニルとエチレンの共重合体や
スチレン系、オレフィン系樹脂が例示できる。また、熱
硬化性樹脂や湿気硬化性樹脂の材料としては、ウレタン
樹脂材料やシリコン樹脂材料が例示できる。ほかに、成
形ダイから押出して、賦形した後に加熱して枠体とする
ゾル状塩化ビニルなどが用いられる。
【0051】以上のうちで、押出された成形体が表層部
のみ固化し、板状体との接合部が接着性に優れたものと
するためには、熱可塑性樹脂材料を選択することが好ま
しい。湿気硬化性樹脂材料や熱硬化性樹脂材料も、表面
のみに水分や熱を与えることによって、押出された成形
体の表層部のみを固化させることはできるが、固化の程
度の制御が困難である。一方、熱可塑性樹脂材料は、溶
融させて押出しグレードとしても、冷却またはたんに放
熱することによって、湿度の低い部分だけ固化させ得る
ため、上記のように成形体の表面のみを変形や表面あれ
の生じない程度に容易に固化させ得るからである。
【0052】枠体の形状は、その用途などに応じて適宜
決定される。したがって、板状体の片面のみ、片面と端
面、板状体の周縁部を覆うように板状体の両面に、それ
ぞれの用途などに応じて、枠体が一体化される。フロー
ティング枠をフローティングさせるのは圧縮コイルバネ
ではなく、流体圧シリンダのようなものでもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明の樹脂枠体付き板状体の製造方法
および製造装置によれば、画成空間を通る成形体と板状
体の周縁部とは、回動枠が回動する場合も回動しない場
合も変ることなくつねに所定の位置関係を保持できる。
このため、板状体が平坦の場合または平坦で板厚偏差が
ある場合は勿論のこと、板状体に板反りがあったり、板
反りにばら付きや板厚偏差がある場合にも成形体の板状
体に対する圧着を均等に行うことができる。その結果、
成形体の板状体に対する接着状態にばら付きが生じずし
て所定の接着力を確保でき、外観の良い良好な製品を製
造することができる。また請求項2の場合は板状体の端
面を基準として成形体を板状体に圧着することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂枠体付き板状体の製造方法および
製造装置を実施するための装置に用いる圧着部材の実施
の形態の一例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1に示す圧着部材における回動枠の回動中心
近傍の拡大図である。
【図4】板状体の上面一面の周縁部に成形体が圧着され
て枠体として一体化された樹脂枠体付き板状体の一例の
断面図である。
【図5】板状体の上面一面の周縁部に成形体が圧着され
て枠体として一体化された樹脂枠体付き板状体の他の例
の断面図である。
【図6】本発明の樹脂枠体付き板状体の製造方法および
製造装置を実施するための装置に用いる圧着部材の実施
の形態の他の例を示す正面図である。
【図7】図6に示すフローティング枠における上、下圧
着ローラ、上、下立て壁ローラにより形成される空隙の
拡大図である。
【図8】板状体の上面周縁部および下面周縁部ならびに
端面の三面を覆うよう周縁部に成形体が圧着されて枠体
として一体化された樹脂枠体付き板状体の断面図であ
る。
【図9】従来の樹脂枠体付き板状体の製造方法および製
造装置に用いる装置を示す斜視図である。
【図10】図9に示す圧着部材に成形体が挿入される状
態を示す斜視図である。
【図11】図10のXI−XI方向矢視図である。
【符号の説明】
2 成形ダイ 3 成形体 4 圧着部材 7 板状体 7a 端面 8 枠体 23 内側台枠(台枠) 30 回動枠 38 圧着ローラ(上圧着ローラ) 42 下圧着ローラ(圧着ローラ) 43 下立て壁ローラ 44 上立て壁ローラ D 進行方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体用樹脂材料を成形ダイより所定の形
    状で押出して枠体の成形体を形成し、前記成形ダイから
    所定距離離れた位置に配した圧着部材に、前記成形体を
    進入させるとともに、圧着部材に板状体を挿入し、板状
    体の周縁部に沿うよう圧着部材を板状体に対し相対移動
    させて板状体の周縁部のすくなくとも片面に成形体を圧
    着する樹脂枠体付き板状体の製造方法において、前記圧
    着部材に設けた台枠に、進行方向と直交する成形体の面
    を成形体の進行方向と同方向に延びる軸のまわりに回動
    し得るよう、回動枠を配し、前記回動枠に配した圧着ロ
    ーラにより画成空間のすくなくとも一部を仕切って画成
    空間を形成し、該画成空間に成形体および板状体を通過
    させつつ前記圧着ローラにより成形体を板状体の周縁部
    に圧着することを特徴とする樹脂枠体付き板状体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 台枠を板状体の端面により直接または成
    形体を介し押圧することにより、平面視で成形体の進行
    方向へ直交する方向へ往復動させつつ成形体を板状体の
    周縁部に圧着することを特徴とする請求項1に記載の樹
    脂枠体付き板状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 枠体用樹脂材料を所定の形状で押出して
    枠体の成形体を形成するための成形ダイと、該成形ダイ
    から所定距離離れて配され、成形体と板状体の周縁部と
    が挿入される画成空間を有し、板状体の周縁部に沿うよ
    う板状体に対し相対移動して空間内に挿入された成形体
    を板状体の周縁部のすくなくとも片面に圧着する圧着部
    材とを備えた樹脂枠体付き板状体の製造装置において、
    前記圧着部材は、台枠と、該台枠に成形体の進行方向と
    同方向に延びる軸のまわりに回動自在に設けられた回動
    枠と、該回動枠に前記画成空間のすくなくとも一部を形
    成するよう設けられた圧着ローラとを備えてなり、前記
    画成空間に成形体および板状体を通過させて前記圧着ロ
    ーラにより成形体を板状体の周縁部に圧着することを特
    徴とする樹脂枠体付き板状体の製造装置。
JP11229218A 1999-08-13 1999-08-13 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置 Pending JP2001047491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11229218A JP2001047491A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11229218A JP2001047491A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001047491A true JP2001047491A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16888687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11229218A Pending JP2001047491A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001047491A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5795421A (en) Method for preparing a panel with a resinous frame
CN110355809B (zh) 一种薄膜裁切机构及其使用方法
US7674343B2 (en) Method of manufacturing double-glazing, and spacer forming device used for the manufacturing method
JPH02205507A (ja) リードフレーム用テーピング装置
KR20170089947A (ko) 긴 부재의 제조 방법
JP2001047491A (ja) 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置
JP3137505B2 (ja) 複層ガラス及びその製造方法
JP2001047490A (ja) 樹脂枠体付き板状体の製造方法およびその装置
CN113206330B (zh) 电池盖帽制造设备
JP2001047488A (ja) 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置
JP2001047492A (ja) 樹脂枠体付き板状体の製造方法および製造装置
KR20010024490A (ko) 물체 상에 압출 성형된 스트링 테두리 부분의 노-작업에의한 생산 방법과 장치, 및 상기와 같은 물체를 포함하는물품
JP4412414B2 (ja) 複層ガラスパネルのグレージングガスケット成形方法及び装置
WO2001012419A1 (fr) Procede et dispositif de fabrication d'une vitre avec cadre de resine
CN113858623B (zh) 一种试管盖阻菌膜自动贴膜焊接装置
KR102178639B1 (ko) 이송판재 연접부 논스톱 테이핑장치
US6688874B1 (en) Non-contact extrusion nozzle head for applying sealant material in an insulated glass assembly
JP2870755B2 (ja) ウインドウモールディングの製造方法
JP3885322B2 (ja) 複層ガラスの製造方法
JP4653377B2 (ja) ストリップ片接合体の製造方法、及びそれに用いるストリップ片接合体の製造装置
CN219405635U (zh) 一种塑料封切机
JP4096391B2 (ja) 複層ガラスの製造方法およびその装置
CN219171733U (zh) 用于软成型封边部分j型压贴
CN110877481B (zh) 一种铝塑板的复合压制成型设备
KR100777969B1 (ko) 이중 압착판을 갖는 전자부품 포장용 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090714