JPH11138507A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPH11138507A
JPH11138507A JP32392997A JP32392997A JPH11138507A JP H11138507 A JPH11138507 A JP H11138507A JP 32392997 A JP32392997 A JP 32392997A JP 32392997 A JP32392997 A JP 32392997A JP H11138507 A JPH11138507 A JP H11138507A
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JP
Japan
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overlay
layer
shape
decorative sheet
melamine
Prior art date
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Pending
Application number
JP32392997A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hoshino
聡 星野
Hidetoshi Kanda
英利 神田
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルのコーナー部分に1/4円形状で端
部も丸みのあるメラミン化粧板部材を使用する場合、1
/4円形状の曲率半径が小さくなると曲げ加工が難しく
なる。本発明は1/4円形状の曲率半径が小さいもので
も、メラミン化粧板の特徴を維持する化粧板の製造方法
を提供する。 【解決手段】 局面形状を有する基材1上に、隠蔽層2
を設けた後、オーバーレーイ原紙にメラミン樹脂を含浸
したオーバーレイ含浸紙を局面形状に熱圧プレスして化
粧板を得る。隠蔽層2の上に印刷層3を設けるには、オ
ーバーレイ原紙の裏面に予め印刷層を設けるか、隠蔽層
に熱転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧板の製造方法に
関するものである。更に詳しくは、曲面形状を有する化
粧板の製造方法に関するものである。化粧板について
は、化粧板ハンドブック(昭和48年10月30日発
行、新建材研究所編)等に記載されている。
【0002】
【従来の技術】メラミン化粧板には端部に曲げ加工を施
した化粧板がある。この加工方法はポストフォーム加工
と呼ばれているものである。従来は高圧メラミン化粧板
の加工方法であったが、低圧メラミン化粧板にもダイレ
クトポストフォーミングと呼ばれる方法が適用されてい
る。
【0003】高圧メラミン化粧板の場合、MDF等の基
材は予め端部がR状等の曲げ加工し易い形状に加工され
たものを使用する。高圧メラミンの定法通り、オーバー
レイ紙、チタン紙、コアー紙にそれぞれ樹脂を含浸した
ものを熱圧積層して表面積層材を一旦作製し、この表面
積層材を基材の平面部に接着剤にて接着し、端部は表面
積層材の曲げる部分に熱をかけながら曲げていき、基材
の端部を表面積層材で覆うように接着剤で接着する曲げ
加工である。
【0004】低圧メラミン化粧板の場合、チタン紙に樹
脂を含浸したものをMDF等の基材に熱圧積層した後、
基材端部をチタン紙層を残してR状等に削り取り、しか
る後に、高圧メラミン化粧板と同様な曲げ加工を行う方
法である。
【0005】通常は曲げ加工を施す端部は直線状であ
り、二次元的な曲げ加工であるが、近年、更に難易度の
高い曲げ加工が行われるようになった。例えて言えば、
テーブルのコーナー部分が1/4円形状になっているも
のを想定すれば良く、三次元的な曲げ加工である。一例
として図1及び図2に示す形状を挙げ説明すると、1/
4円形状の曲率半径R1 が小さくなるほど曲げ加工は難
しくなる。部分的に伸び縮みさせる程度が大きくなるた
めである。メラミン化粧板では1/4円形状の曲率半径
R1 は1000mmまでが限界となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】メラミン化粧板からな
るテーブルでコーナー部分もメラミン化粧板を使おうと
すると、1/4円形状の曲率半径R1 が大きいものを用
いざるを得ないが、大きいものを用いると全体のテーブ
ル形状が不自然な形となるため、曲率半径R1 の小さな
製品が求められている。しかしながら、曲率半径R1 が
小さくなると部分的な伸び・縮みの程度は大きくなる。
メラミン化粧板は紙にメラミン樹脂を含浸した含浸紙を
熱圧成型により表面化粧材とするものであり、自ずと限
界がある。伸びよりも縮める方が難しい。従って、曲率
半径R1 が1000mmよりも小さい曲がりのテーブル
コーナーとする場合は、コーナー部分のみ別の表面化粧
材を部分的に使用することになるが、メラミン化粧板の
特徴である耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐熱性等のない
製品が部分的に使用される為、製品全体としての機能が
損なわれる結果となる。
【0007】本発明は曲率半径が1000mmよりも小
さいメラミン化粧板のテーブルコーナーを提供すること
を課題とするものであるが、曲率半径が1000mm以
上のものにも適用される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は検討した結
果、突き詰めて行けば最表面層がメラミン層であれば良
く、プロセスを変えることで目的が達成されることを見
出したものである。
【0009】即ち本発明は、曲面形状を有する基材1上
に、隠蔽層2を設けた後、オーバーレーイ原紙にメラミ
ン樹脂を含浸したオーバーレイ含浸紙を曲面形状に熱圧
プレスすることを特徴とする化粧板の製造方法を要旨と
するものである。
【0010】本発明に適用される基材1としては、通常
のポストフォーミング加工に使用される材質のもの、M
DF(中密度繊維質板)、HDF(高密度繊維質板)等
が適用できる。基材の全体の形状としては、テーブルの
四隅部分に相当する部材部分に適用するならば丸く出っ
張った形状のもの。洗面台等の部材として使用するなら
ば、丸く凹んだ全体形状となるが、特に限定するもので
はなく、全体の形状が丸みを帯びた部材に適用される。
曲率半径R1 が小さくなると成型し難くなるが、従来で
きなかった曲率半径R1 1000mm未満の加工も本発
明の方法で可能となる。包み込む端部の形状は従来のポ
ストフォーム加工と同様であり、凸状に丸みを帯びた形
状、凹状に丸みを帯びた形状何れにも適用できる。本発
明では予め適用する形状に基材1を加工しておく。
【0011】次に、基材1に隠蔽性を付与するために、
隠蔽層2を設ける。隠蔽層2は例えば隠蔽性を付与する
粉体を含有する樹脂溶液を塗布・乾燥することで設ける
ことができる。隠蔽性を付与する粉体としては通常は一
般的に二酸化チタン、酸化鉄等が使用されるが、これら
に限定されるものではない。目的とする隠蔽・色に合せ
て隠蔽付与粉体の種類、割合、塗布量等を調整すれば良
い。また、色相に合せて着色顔料を調整すれば良い。樹
脂としても特に限定されるものではなく、基材1との接
着性が良く、オーバーレイ層に使用するメラミン樹脂と
の接着性が良いものを適用すれば良い。メラミン樹脂を
使用しても良いが、オーバーレイ含浸紙の熱圧プレスの
際に樹脂が動かない程度まで硬化を進めておかないと、
樹脂が流れるため塗布効率が低下する。更に熱転写を適
用する場合には完全に動かない程度に樹脂硬化を進めて
おかないと転移性が低下する。
【0012】印刷層3を設けるには、例えば、オーバー
レイ原紙の裏面に予め印刷層3を設けておくか、隠蔽層
2の上に熱転写する方法が挙げられる。印刷層3を設け
る場合、特に熱転写を適用する場合には、隠蔽層2を設
けた後に隠蔽層表面に磨きをかけて表面を滑らかにした
方が転移性等の点で好ましい。ポストフォーム用途は単
色のものが多いが、その場合には先に述べた様に隠蔽層
の配合等を調整することにより、所望の色に合せるれば
良い。印刷柄のものであれば、印刷柄に相応する色に合
せれば良い。
【0013】メラミン成型板の特徴を付与するには、突
き詰めて行けば、最表面層4がメラミン層であれば良
く、オーバーレイ原紙にメラミン樹脂を含浸したオーバ
ーレイ含浸紙を最表面層4として熱圧成型することで達
成される。含浸するメラミン樹脂としては、高圧用メラ
ミン樹脂、低圧用メラミン樹脂の何れも適用できる。熱
圧成型の方法としては、オーバーレイ含浸紙を曲面形状
に熱圧成型して硬化させる必要があるため、曲面加工に
用いられている真空成型機等、例えば塩ビ化粧シートの
真空成型加工に用いられている装置を使用すれば良い。
成型条件はオーバーレイ含浸紙が曲面形状に軟化するよ
うに、メラミン樹脂が硬化するように、表面が鏡面仕様
の場合は鏡面となるように、適宜設定すれば良い。
【0014】更に、曲面形状によっては、オーバーレイ
含浸紙が重なって成型されるため、重なり部分の透明性
が低下することは否めない。その場合には、該当部分を
磨くことにより不透明性を緩和することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を説明
して行く。
【0016】
【実施例1】厚さ8mmの90cm角のMDF板を半径
900mmの曲率半径R1 で1/4円形状となるようカ
ットした。次いで、円形部分の上端部Aが1/5インチ
の曲率半径R2 となるよう端部処理を行った。この形状
のMDFを成型用基材1とし、1/4円形状の部分が3
0cm角の一辺程度の長さとなるよう図2に示すように
切り取り試験用基材とした。次に、50%濃度の高圧メ
ラミン樹脂溶液を調整した後、二酸化チタンを二酸化チ
タン/メラミン樹脂固形分=2/8となるように分散さ
せ、隠蔽層用の分散液とした。この分散液を試験用基材
に160g/m2 塗布・乾燥し、隠蔽層2を有する基材
を得た。次いで、40g/m2 のオーバーレイ原紙に高
圧メラミン樹脂を40g/m2含浸した含浸紙を、円形
部分の端部を覆う様に、真空成型機にて、140℃、7
5kgf/cm2 熱圧プレスし、成型板を得た。円形部
分の端部A’にはオーバーレイ原紙の紙余りによるしわ
は認めにくく、形状追随したような仕上がりとなってお
り、良好であった。
【0017】
【実施例2】オーバーレイ原紙の裏面に網点模様の抽象
柄の印刷層3を設けた以外は実施例1と同様にして成型
板を作製した。円形部分の端部A’の印刷柄は、抽象柄
のため形状追随したような仕上がりとなっており、意匠
性は損なっておらず良好であった。
【0018】
【実施例3】隠蔽層2を有する基材に磨きをかけ、表面
を滑らかにした後、網点模様の抽象柄を熱転写した以外
は、実施例1と同様に成型板を作製した。抽象柄の意匠
性は損なわれていなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法によれば、オーバーレイ層
4として、オーバーレイ原紙にメラミン樹脂を含浸した
オーバーレ含浸紙を曲面形状に合せて熱圧成型している
ため、メラミン化粧板の特徴を維持することができる。
また、オーバーレイ含浸紙は熱圧成型すると透明化する
ため、紙が縮まないで紙の余り部分が重ねてプレスされ
ても目立たず、形状追随したように見える。更にプレス
後に該当部分を磨く処理を施せば、より目立たなくする
ことができる。従って、従来は加工できなかった1/4
円形状の曲率半径R1 が1000mm未満のテーブルコ
ーナー部分もメラミン化粧板として提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で基材として用いた、1/4円
形状にカットし円形部分の上端部が1/5インチの曲率
半径となるよう端部処理を行ったMDFの概観図であ
る。
【図2】本発明の実施例で基材として用いた、1/4円
形状にカットし円形部分の上端部が1/5インチの曲率
半径となるよう端部処理を行ったMDF、並びにこれを
切り取った試験用基材の上方から見た概略図である。
【図3】本発明の実施例2の化粧板の断面略図である。
【符号の説明】
1 基材 2 隠蔽層 3 印刷層 4 オーバーレイ層 A 円形部分の端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面形状を有する基材上に、隠蔽層を設
    けた後、オーバーレーイ原紙にメラミン樹脂を含浸した
    オーバーレイ含浸紙を曲面形状に熱圧プレスすることを
    特徴とする化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 裏面に印刷層を設けたオーバーレイ原紙
    を用いることを特徴とする請求項1記載の化粧板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 隠蔽層の上に印刷層を熱転写により設け
    たことを特徴とする請求項1記載の化粧板の製造方法。
JP32392997A 1997-11-11 1997-11-11 化粧板の製造方法 Pending JPH11138507A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106239681A (zh) * 2016-09-09 2016-12-21 南京工业大学 一种形状回弹补偿的弧形胶合木构件制备方法
CN106239680A (zh) * 2016-09-09 2016-12-21 南京工业大学 高形状精度的变截面弧形胶合木构件制备方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106239681A (zh) * 2016-09-09 2016-12-21 南京工业大学 一种形状回弹补偿的弧形胶合木构件制备方法
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