JPH11137466A - ゲルコートレス注型浴槽 - Google Patents

ゲルコートレス注型浴槽

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Publication number
JPH11137466A
JPH11137466A JP9313095A JP31309597A JPH11137466A JP H11137466 A JPH11137466 A JP H11137466A JP 9313095 A JP9313095 A JP 9313095A JP 31309597 A JP31309597 A JP 31309597A JP H11137466 A JPH11137466 A JP H11137466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
thickness
die
gel
male
Prior art date
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Pending
Application number
JP9313095A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Shimizu
勝彦 清水
Gen Mimura
玄 三村
Eisuke Tadaoka
英介 唯岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP9313095A priority Critical patent/JPH11137466A/ja
Publication of JPH11137466A publication Critical patent/JPH11137466A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲルコートレス注型浴槽の光沢むらをなく
す。 【解決手段】 雄型と雌型とを組み合わせて形成された
成形空間へ熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂成形材料
を注入し、硬化に伴う収縮量に応じて、雄型または雌型
を追随動作させて雄型と雌型との間隙を狭めながら成形
されるゲルコートレス注型浴槽において、浴槽の注型層
の肉厚比を、浴槽底面部(3)の肉厚1に対して、浴槽
上縁面部(1)および浴槽側面部(2)の肉厚が0.7
以上1.0未満に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然大理石調の外
観を有するゲルコートレス注型浴槽に関し、特に、成形
時に生じる表面光沢むらを抑制したゲルコートレス注型
浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジカル重合性熱硬化性樹脂を主成分と
する成形材料を、雌雄型を組み合わせて内側にできる成
形空間内に注入し、常温または加温下で硬化させて、人
工大理石を得る注型成形法が、従来、広く行われてい
る。しかしながら、ラジカル重合性成分を含む成形材料
を、このような注型成形法によって硬化させると、ラジ
カル重合に伴う硬化収縮によって、成形空間内に注入さ
れた成形材料の体積が減り、そのために、成形品の表面
が型面から剥離してしまい、優れた表面光沢が得られな
い。そのために、ラジカル重合時に、成形材料の硬化収
縮に応じて、雄型または雌型をエアバッグなどの手段に
より追随動作させて雄型と雌型との間隙を狭めながら成
形して、剥離を防止することが行われている。
【0003】ゲルコートレス注型の人工大理石浴槽も、
ラジカル重合性熱硬化性樹脂を主成分とする成形材料を
用いて、このようにして製造されるが、従来において
は、一般に、浴槽各部の肉厚を同じに設定して成形する
方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ゲルコートレス注型に
よって、ラジカル重合性熱硬化性樹脂を主成分とする成
形材料を用い人工大理石浴槽の成形を行う場合の成形時
におけるラジカル重合に伴う硬化収縮について、本発明
者らが種々検討したところ、雄型と雌型との組合せによ
り形成された成形空間の外端部分となる浴槽上縁面部分
の成形材料は、硬化過程において硬化収縮が成形空間の
浴槽底面部を中心にして進行する。従って、収縮に応じ
た型の追随動作により与える圧力を浴槽底面部分で受け
るかたちとなり、浴槽上縁面部分は成形材料に圧力が伝
わりにくくなって、この部分の成形品の表面が型面から
離れやすいと推定される。
【0005】この結果、従来の技術で述べたように浴槽
各部の肉厚を同じに設定して人工大理石浴槽の成形を行
うと、浴槽上縁面部及びこの浴槽上縁面部に近接する浴
槽側面部の部分の成形品の表面が型面から離れて空間を
生じ、この部分に型面が転写されずに光沢むらを生じる
という問題点を有していたのである。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、浴槽各部の注型層の肉
厚比を適正に設定することにより、成形時における光沢
むらの発生を抑制したゲルコートレス注型浴槽を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、雄型と雌型とを組み合わせて形成され
た成形空間へ熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂成形材
料を注入し、常温または加温により硬化させるととも
に、上記熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂成形材料の
硬化に伴う収縮量に応じて、雄型または雌型を追随動作
させて雄型と雌型との間隙を狭めながら成形されるゲル
コートレス注型浴槽において、浴槽の注型層の肉厚比
が、浴槽底面部の肉厚1に対して、浴槽上縁面部および
浴槽側面部の肉厚が0.7以上1.0未満であることを
特徴とする。
【0008】浴槽各部の注型層の肉厚比を、0.7未満
とすると、肉厚の薄い部分の強度が劣り、また、もとも
と人工大理石浴槽は透明感(深み感)がある外観となる
材料を使用しているため、肉厚差によって色むらを生じ
る。従って、浴槽底面部の肉厚1に対して、浴槽上縁面
部および浴槽側面部の肉厚が0.7以上1.0未満の肉
厚比とした。
【0009】本発明によるゲルコートレス注型浴槽は、
浴槽底面部から浴槽上縁面部まで、一様な表面平滑性と
表面光沢を有し、且つ、色むらもない浴槽となった。
【0010】浴槽の注型層の各部の肉厚比を、浴槽底面
部の肉厚1に対して、浴槽上縁面部および浴槽側面部の
肉厚が0.7以上1.0未満とすることにより、ラジカ
ル重合時、浴槽底面部における体積減少は浴槽上縁面部
および浴槽側面部の体積減少よりも、肉厚が厚い分大き
くなって、体積減少の小さい浴槽上縁面部および浴槽側
面部の成形材料にも型の追随動作による圧力が伝わりや
すくなり、型の追随動作による圧力を浴槽各部の成形材
料に効果的にかけられるようになるから、型からの剥離
が浴槽のどの部分にも生じなくなる。
【0011】なお、型の追随動作による圧力を浴槽各部
の成形材料に効果的にかけるため、浴槽底面部の成形材
料にかかる圧力自体は従来と比べて少し小さくなる場合
もあるが、浴槽底面部とこの浴槽底面部に近い浴槽側面
部の成形材料は雄型に抱き付くように硬化収縮されるた
め型離れは起きにくく支障をきたすことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を、図面を
参照して説明する。
【0013】図1は、本発明によるゲルコートレス注型
浴槽の断面図で、浴槽は、浴槽上縁面部1、浴槽側面部
2および浴槽底面部3から構成され、これらの裏側全面
は補強層4、その上面は熱硬化性重合型不飽和エステル
樹脂成形材料による注型層5となっている。
【0014】以下、本発明の浴槽と従来の浴槽とを比較
した比較成形テストについて説明する。
【0015】はじめに、雄型と雌型とを組み合わせたと
き形成される成形空間(成形材料が充填される空間)の
各部空間の厚み(注型層5肉厚に相当)比が異なる成形
空間を形成するように雄型と雌型とにより、それぞれ表
1に示す実施例1〜3の3種類の肉厚比としたゲルコー
トレス注型浴槽と、比較例1〜3の肉厚比としたゲルコ
ートレス注型浴槽とを成形した。
【0016】上記の雄型、雌型を使用した浴槽の成形
は、いずれも同じ工程を採用した。先ず、雄型と雌型の
表面に剥離剤を塗布して離型処理をした。次いで、浴槽
の裏側となる雌型の表面に、ガラスチョップド・ストラ
ンドマットを不飽和ポリエステル樹脂で積層し、硬化さ
せた補強層4をセットして、雄型と雌型を組み合わせ
た。なお、この補強層4は、注型層5の補強のためのも
のである。
【0017】次いで、不飽和ポリエステル樹脂(日立化
成工業(株)製:商品名PS−6150)を100部
と、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製:商品名ハ
イジライトH−320)を200部とを混合したもの
に、有機過酸化物(化薬アクゾ(株)製:商品名パーカ
ドックス16)を1部添加し、十分に混合して得た成形
材料を真空脱泡した後、雌雄合わせ型内に注入装置を用
いて注入充填した。この際、成形材料が雌雄合わせ型の
シール部より洩れるのを防ぐために、1kgf/cm2
の圧力で型締めを行った。
【0018】成形材料を充填後、雄型は、70℃、雌型
は、40℃に調節した温水を循環させながら、30分硬
化させた後、雌雄型共に100℃で20分硬化させ、ゲ
ルコートレス注型浴槽を得た。なお、この間の硬化は、
2〜5kgf/cm2 の圧力下で行い、成形材料の硬化
に伴う収縮量に応じて、雄型または雌型を追随動作させ
て雄型と雌型との間隙を狭めながら成形した。
【0019】成形材料で成形された実施例1〜3と比較
例1〜3の6種類の浴槽を観察した結果は、表1に示し
たように、実施例1〜3が色むら、型からの剥離による
ひけの点で、浴槽各部の肉厚を同じに設定した従来例1
よりも優れ、比較例2は、ひけは全くないが、浴槽上縁
面部1および浴槽側面部2の肉厚が浴槽底面部3の肉厚
の1/2と肉厚差が大きく、人工大理石浴槽は透明感
(深み感)に起因して、色むらが著しく、実用に耐えな
いものであった。また、比較例3は、色むらはないが、
ひけが著しく、光沢むらを生じて、実用に耐えないもの
であった。
【0020】よって、本発明においては、浴槽の注型層
の肉厚比が、浴槽底面部の肉厚1に対して、浴槽上縁面
部および浴槽側面部の肉厚が0.7以上1.0未満であ
ると、色むらを抑えながら、従来の浴槽と比較して、光
沢むらがなくなるという効果があることは明らかであ
る。
【0021】
【表1】
【0022】なお、上記実施例においては、熱硬化性重
合型不飽和エステル樹脂成形材料の硬化を、加温により
行ったが、常温で硬化しても、成形時間が長くなるけれ
ども、ほぼ同様の成形結果となる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明になるゲルコートレス注型浴槽は、浴槽の注型層の肉
厚比を、浴槽底面部の肉厚1に対して、浴槽上縁面部お
よび浴槽側面部の肉厚が0.7以上1.0未満としたか
ら、浴槽底面部から上縁面部まで、表面が平滑で優れた
光沢を持ち、色むらもなく、高級感のあるものになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるゲルコートレス注型浴槽を示す断
面図
【符号の説明】
1 浴槽上縁面部 2 浴槽側面部 3 浴槽底面部 4 補強層 5 熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂注型層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄型と雌型とを組み合わせて形成された
    成形空間へ熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂成形材料
    を注入し、常温または加温により硬化させるとともに、
    上記熱硬化性重合型不飽和エステル樹脂成形材料の硬化
    に伴う収縮量に応じて、雄型または雌型を追随動作させ
    て雄型と雌型との間隙を狭めながら成形されるゲルコー
    トレス注型浴槽において、 浴槽の注型層の肉厚比が、浴槽底面部の肉厚1に対し
    て、浴槽上縁面部および浴槽側面部の肉厚が0.7以上
    1.0未満であることを特徴とするゲルコートレス注型
    浴槽。
JP9313095A 1997-11-14 1997-11-14 ゲルコートレス注型浴槽 Pending JPH11137466A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101422738B1 (ko) * 2012-07-27 2014-07-24 김나희 욕실제품 및 그 제조방법
KR101453787B1 (ko) * 2013-04-23 2014-10-23 주식회사 아티마 위생기기의 논코팅 제조방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101422738B1 (ko) * 2012-07-27 2014-07-24 김나희 욕실제품 및 그 제조방법
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