JP2008055629A - Frp成形品の製造方法および浴槽 - Google Patents

Frp成形品の製造方法および浴槽 Download PDF

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Abstract

【課題】ローコスト化を実現するために、成形品の表面にのみ処理を施すにもかかわらず、層間剥離が生じにくく安定した品質が得られ、また、一体感があって深みのある質感を容易に得る。
【解決手段】不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料を金型12に入れて硬化させることでベース部を成形しつつ、このベース部が完全に硬化する前に成形を中止して金型を開く。不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料に柄材を均一に混入した添加物混入SMC材料を予め作成しておき、この添加物混入SMC材料を、金型内の完全硬化前のベース部に重ねて配置する。次いで、金型を閉じ、ベース部と表層部とを一体的に硬化させて成形する。
【選択図】図2

Description

本発明は、FRP成形品の製造方法および浴層に関する。
浴槽等のFRP成形品の製造方法として、SMC(シートモールドコンパウンド)材料に柄材や顔料等の添加物を均一になるように混入し、得られた添加物混入SMC材料を金型内にセットし、所定の加熱加圧条件下で成形することにより、所望の色彩や柄が付された繊維強化プラスチック製成形品を得る方法が知られている。
このような製造方法であると、成形品の表面から裏面に至るまで均一の材質が得られるよう、柄材等の添加物をSMC材料に一様に混入しなければならず、例えば、柄材や顔料が高価である場合には、コスト高になる問題がある。
このような問題に対処するものとして、例えば、特許文献1には、SMC材料を加熱加圧してまず基材を成形し、その上からアクリルウレタン系の塗料からなるベースコート層を塗装し、さらにその上からベースコート層とは異なる色の塗料を、霧化圧を低下させて噴霧することのより、表面に所望の模様を付した成形品を得るFRP成形品の製造方法が提案されている。
特開2000−300454号公報
前述した特許文献1に記載された従来のFRP成形品の製造方法にあっては、確かに、表層部に模様が付されることで、ローコストで意匠的に優れた成形品が得られるものの、基材とベースコート層との間の付着力が充分でなく、それらの間で層間剥離が生じるおそれがあった。
また、基材とベースコート層と間で一体感がなく、表面のベースコート層だけが浮いた感じになり、深みのある質感を得るのが難しいという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ローコスト化を実現するために、成形品の表面にのみ処理を施すにもかかわらず、層間剥離が生じにくく安定した品質が得られ、また、一体感があって深みのある質感を得ることができる、FRP成形品の製造方法および該FRP成形品の製造方法により作製される浴槽を提供することを目的とする。
請求項1に係るFRP成形品の製造方法は、特定樹脂を主成分とするSMC材料を金型に入れて硬化させることでベース部を成形しつつ、該ベース部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、前記特定樹脂を主成分とするBMC材料に添加物を均一に混入して添加物混入BMC材料を予め作成し、この添加物混入BMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記ベース部に、表層部形成用として重ねて配置する工程と、前記金型を閉じ、前記ベース部と前記添加物混入BMC材料により成形される前記表層部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とする
請求項1に係るFRP成形品の製造方法によれば、ベース部が完全硬化する前に成形を中止し、その上に表層部を重ねてベース部と表層部とを一体的に硬化させて成形していること、また、ベース部と表層部とはともに共通の特定樹脂を主成分とすることから、ベース部と表層部との間で強い付着力が得られ、このため、それらベース部と表層部との間で層間剥離を生じさせない。
また、前述したようにベース部を完全硬化する前まで先に成形しておき、その後、ベース部と表層部とを一体的に硬化させて成形するので、表層部に混入させた添加物が表層部のみにとどまりベース部まで拡散しない。このため、表層部にのみ混入させた添加物の効果を最大限発揮させることができる。
また、前述したように、ベース部と表層部とは、ともに共通の特定樹脂を主成分とするため、表層部にのみ添加物を混入しているものの、ベース部と表層部と間で一体感が得られ、あたかも表面から裏面まで均一の材質で作製したような、意匠的に深みのある質感が得られる。
また、表層部にのみ添加物を混入しているので、添加物の使用量を減少させることで、ローコスト化を実現することができる。
請求項2に係るFRP成形品の製造方法は、特定樹脂を主成分とするSMC材料を金型に入れて硬化させることでベース部を成形しつつ、該ベース部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、前記特定樹脂を主成分とするSMC材料に添加物を均一に混入して添加物混入SMC材料を予め作成し、この添加物混入SMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記ベース部に、表層部形成用として重ねて配置する工程と、前記金型を閉じ、完全硬化前の前記ベース部と前記添加物混入SMC材料により成形される前記表層部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とする。
請求項2に係るFRP成形品の製造方法が、前述の請求項1に係るFRP成形品の製造方法と異なるところは、表層部の材料として、添加物混入BMC材料に代わり添加物混入SMC材料を使用する点である。
請求項2に係るFRP成形品の製造方法によれば、BMC材料に代わりSMC材料を使用するため、その分高強度化を実現することができる。
請求項3に係るFRP成形品の製造方法は、特定樹脂を主成分としかつ添加物を均一に混入させて添加物混入SMC材料を金型に入れて硬化させることで表層部を成形しつつ、該表層部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、前記特定樹脂を主成分としかつ前記添加物を有しないSMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記表層部に、ベース部形成用として重ねて配置する工程と、前記金型を閉じ、完全硬化前の前記表層部と前記SMC材料により成形される前記ベース部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とする。
請求項3に係るFRP成形品の製造方法が、前述の請求項2に係るFRP成形品の製造方法と異なるところは、請求項2に係るFRP成形品の製造方法では、SMC材料からなるベース部を先に完全硬化前まで成形しておき、その後、添加物混入SMC材料からなる表層部を加えて、ベース部と表層部とを一体的に硬化させるのに対し、請求項3に係るFRP成形品の製造方法では、添加物混入SMC材料からなる表層部を先に完全硬化前まで成形しておき、その後、SMC材料からなるベース部を加えて、ベース部と表層部とを一体的に硬化させる点である。
請求項3に係るFRP成形品の製造方法によれば、ベース部に比べて表層部の方が、トータル的な成形時間が長く硬化がより進むこととなるので、表層部の硬化が足りないといった事態を回避できる。
請求項4に係るFRP成形品の製造方法は、成形品が浴槽であることを特徴とする。
請求項4に係るFRP成形品の製造方法によれば、比較的大型で高強度かつ高品質が求められる浴槽を容易に作製することができる。
請求項5に係るFRP成形品の製造方法は、特定樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂であることを特徴とする。
請求項5に係るFRP成形品の製造方法によれば、SMC材料の主成分として不飽和ポリエステル樹脂を用いており、この不飽和ポリエステル樹脂はSMC材料中に含まれる補強材としてのガラス繊維に対して接着力が高いため、高強度かつ高品質の成形品を製作するのに好適である。
請求項6に係るFRP成形品の製造方法は、ベース部の厚さが、表層部の厚さよりも厚く設定されることを特徴とする。
請求項6に係るFRP成形品の製造方法によれば、ベース部の厚さを厚く、表層部の厚さをそれよりも薄く設定しているので、表層部に混入する添加物の使用量をより減少させることができ、この点において、ローコスト化をより一層実現することができる。
請求項7に係るFRP成形品の製造方法は、前記ベース部の厚さが3mm〜6mmの間に設定され、前記表層部の厚さが0.5〜1mmの範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項7に係るFRP成形品の製造方法によれば、例えば、成形品が浴槽の場合である場合、強度や品質の面、また意匠的な面、並びにコストの面において総合的な観点から理想的な浴槽が得られる。
請求項8に係るFRP成形品の製造方法は、前記添加物が柄材であることを特徴とする。
請求項8に係るFRP成形品の製造方法によれば、柄を付した成形品を得るのに好適である。
請求項9に係るFRP成形品の製造方法は、前記添加物が顔料であることを特徴とする。
請求項9に係るFRP成形品の製造方法によれば、任意の色に着色した成形品を得るのに好適である。
請求項10に係る浴槽は、請求項1〜3のいずれか1項のFRP成形品の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
請求項10に係る浴槽によれば、請求項1〜3にかかる発明と同様な作用効果を奏する。
本発明によれば、ベース部または表層部が完全硬化する前に成形を中止し、その上に表層部またはベース部を重ねて、それらベース部と表層部とを一体的に硬化させて成形していること、また、ベース部と表層部とはともに共通の特定樹脂を主成分とすることから、それらベース部と表層部との間で層間剥離を生じさせない。また、表層部に混入させた添加物が表層部のみにとどまりベース部まで拡散しないため、表層部にのみ混入させた添加物の効果を最大限発揮させることができる。また、ベース部と表層部とは、ともに共通の特定樹脂を主成分とするため、表層部にのみ添加物を混入しているものの、ベース部と表層部と間で一体感が得られ、あたかも表面から裏面まで均一の材質で作製したような、意匠的に深みのある質感が得られる。さらに、表層部にのみ添加物を混入しているので、添加物の使用量を減少させることでローコスト化を実現することができる。
本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
図1は本発明のFRP成形品の製造方法により作製された成形品を示す斜視図である。この成形品1は、下側のベース部2と、上側の表層部3からなっている。ベース部2は、不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料(シートモールディングコンパウンド材料)を金型に入れて硬化されて成形されたものである。表層部3は、ベース部と同様不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料に、さらに、添加物(この実施の形態の場合には柄材)を添加した添加物混入SMC材料を金型に入れて、ベース部2と一体的に硬化されて成形されたものである。
ここで、ベース部2の厚さWaは、表層部3の厚さWbよりも厚くなるように設定されている。具体的には、ベース部2の厚さWaが3mm〜6mmの間に設定され、表層部3の厚さWbが0.5〜1mmの範囲に設定されている。このような厚さに設定すると、成形品が浴槽の場合である場合、強度や品質の面、また意匠的な面、並びにコストの面において総合的な観点から理想的な浴槽が得られる。
前記ベース部2に用いられるSMC材料としては、不飽和ポリエステル樹脂を主成分とし、その他、例えばスチレン系溶液からなる低収縮化樹脂、例えばターシャリブチルパーオキシベンゾエートからなる硬化剤、例えばジンクステアレートからなる内部離型剤、例えば炭酸カルシウムからなる充填剤、例えば酸化マグネシウムからなる増粘剤、例えばガラス繊維からなる補強材を配合したものが用いられる。
また、前記表層部3に用いられる添加物混入SMC材料としては、前記ベース部で用いられるSMC材料の他に、柄材が均一になるように混入されている。柄材としては、例えばセルロースを主成分とするものを用いる。セルロースを主成分としたものを用いるのは、不飽和ポリエステル樹脂と相性がよいからである。また、成形時の温度に耐えるよう耐熱性(例えば、200℃)が得られやすく、また、粒度も600μm〜2mmと幅広い範囲から選択できるからである。また、形状としても、厚みを薄くしても柔軟性が確保できることからランダムのものから角状のものまで任意形状のものが選択でき、加えて、色相も、イエロー、ベージュ、ブラウン、ピンク、オリーブ等種々のものが選択できるからである。
柄材のSMC材料への混入比率としては、例えば、重量比で0.05〜5パーセントの範囲で設定される。0.05パーセント以下であると、混入する柄材として少なすぎ、柄材を混入したことが意匠的にみてわかりにくくなるからである。また、5パーセント以上混入するのは、材料全体で見た場合、SMC材料のみのものに比べ、熱収縮率の違いが顕著になり、SMC材料のみとの間で表層剥離が生じ易くなったり、成形後、製品に反りが生じたりするおそれが生じるからである。
次に、FRP成形品の製造方法について図2、図3、図4を参照しながら説明する。図2は本発明の実施の形態のFRP成形品の製造方法の各工程を示す断面図、図3は、同実施の形態の各工程の材料の状態を示す斜視図、図4は同実施の形態の各工程を示すフロー図である。
まず、図2(a)に示すように、不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料11を下型12A内にセットする(ステップS1)。
次に、図2(b)に示すように、上型12Bを下降させて金型12を閉じさせ、所定の加熱加圧条件下でベース部となる部分を硬化させて成形する(ステップS2)。このときに成形される部分がベース部2となる部分である。
次に、図2(c)に示すように、ベース部となる部分が完全に硬化する前に成形を中止し、上型12Bを上昇させて金型12を開く(ステップS3)。
次に、図2(c)に示すように、不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするSMC材料に柄材を均一になるよう混入して添加物混入SMC材料13を予め作成しておき、この添加物混入SMC材料13を、前記金型12内の完全硬化前の前記ベース部となる部分11に重ねて配置する(ステップS4)。
次に、図2(d)に示すように、上型12Bを再び下降させて金型12を閉じさせ、所定の加熱加圧条件下で、完全硬化前の前記ベース部となる部分11と添加物混入SMC材料13により成形される表層部となる部分とを一体的に硬化させて成形する(ステップS5)。
次に、前記ベース部となる部分11と表層部となる部分13とがともに完全に硬化した時点で、図2(e)に示すように金型12を開き、成形品1を取り出す。これにより、ベース部2と表層部3とが一体になった図1に示す成形品1が得られる。
このようにして得られた成形品は、例えば、浴槽としてあるいは水タンクのパネル等としてそれぞれ利用される。
前述した成形品1であると、ベース部2が完全硬化する前に成形を中止し、その上に表層部3となる添加物混入SMC材料13を重ねて、ベース部2と表層部3とを一体的に硬化させて成形していること、また、ベース部2と表層部3とはともに共通の樹脂である不飽和ポリエステル樹脂を主成分とすることから、それらベース部2と表層部3との間で強い付着力が得られ、このため、それらベース部2と表層部3との間で層間剥離を生じさせない。
また、予め、ベース部を完全硬化する前まで先に成形しておき、その後、ベース部2の上側に表層部3となる添加物混入SMC材料を重ねて配置して成形しているので、表層部3となる部分に混入させた添加物である柄材が表層部3にのみにとどまりベース部3まで拡散しないため、表層部3にのみ混入させた柄材の効果の最大限発揮させることができる。
また、ベース部2と表層部3とは、ともに共通の樹脂である不飽和ポリエステル樹脂を主成分とするため、表層部にのみ柄材を混入させているものの、ベース部2と表層部3と間で一体感が得られ、あたかも表面から裏面まで均一の材質で作製されたような、意匠的に深みのある質感が得られる。
さらに、表層部3にのみ柄材を混入しているので、柄材の使用量を減少させることでローコスト化を実現することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
例えば、前述した実施の形態では、ベース部成形用あるいは表層部成形用のSMC材料として、不飽和ポリエステル樹脂を主成分としているが、これに限られることなく、他の樹脂、例えばフェノール樹脂、ビニルエステル樹脂を主成分としてもよい。
また、前述した実施の形態では、ベース部成形用としてSMC材料を用い、表層部成形用として、SMC材料に柄材を混入させた柄材混入SMC材料を用いているが、これに限られることなく、柄材混入SMC材料にかわり柄材混入BMC材料(バルクモールディングコンパウンド材料)を表層部成形用として用いても良い。
また、前述した実施の形態では、SMC材料からなるベース部2を先に完全硬化前まで成形しておき、その後、添加物混入SMC材料からなる表層部3を重ねて、ベース部2と表層部3とを一体的に硬化させているが、これに限られることなく、先に、添加物混入SMC材料からなる表層部3を完全硬化前まで成形しておき、その後、この表層部3の上からSMC材料からなるベース部2を重ねて、ベース部2と表層部3とを一体的に硬化させて成形してもよい。
この場合、実施の形態で説明したように、先に、ベース部2を完全硬化前まで硬化させる場合には、厚さの厚いベース部2を先に硬化成形するので、厚さの薄いものを先に硬化成形する場合に比べて、品質が安定する利点が得られる。ちなみに、厚さの薄いものを半硬化状態にまで成形するのは、厚さが薄い分、非常に困難である。
また、逆に、先に、表層部3を完全硬化前まで硬化させる場合には、ベース部2に比べて表層部3の方が、トータル的な成形時間が長く硬化がより進むこととなるので、表層部3の硬化が足りないといった事態を回避できる利点が得られる。
また、前述した実施の形態では、表層部のSMC材料に混入させる添加物として柄材を例に挙げたが、これに限られることなく、顔料や、光沢材等他の添加物材料を混入してもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。
表層部成形用の高意匠材料として柄材入りSMC材料(150mm×150mm)を2枚用意し、ベース部成形用の汎用材料として一般ユニットバス用SMC材料(150mm×150mm)を2枚用意した。上記表層部成形用の高意匠材料には柄材を1重量パーセント混入させた。
そして、まず、200mm×200mmの金型キャビティ内に、ベース部成形用の汎用材料として一般ユニットバス用SMC材料をセットし、2分間成形した。
このときの成形条件は以下のとおりである。
成形温度:裏面135℃、製品面145℃
成形圧力490N/cm
最終型締め速度0.5mm/秒
その後、金型を開け、完全硬化前の汎用材料として一般ユニットバス用SMC材料の上に、表層部成形用の高意匠材料として柄材入りSMC材料を重ね合わせ、金型を閉じて再度成形した、このときの成形時間は4分とした。成形条件は、前述のものと同様である。
得られた成形品は、製品面側を比較した場合、すべて高意匠材料として柄材入りSMCのみで成形したものと比べ、同等の意匠効果が得られ、かつ、ベース部と表層部との間の層間剥離も見られなかった。
本発明に係るFRP成形品の製造方法により作製されたFRP成形品の斜視図である。 本発明に係るFRP成形品の製造方法の実施の形態の各工程を示す断面図である。 本発明に係るFRP成形品の製造方法の各工程の材料の状態を示す斜視図である。 本発明に係るFRP成形品の製造方法の各工程を示すフロー図である。
符号の説明
1 成形品
2 ベース部
3 表層部
11SMC材料11
12 金型
13添加物混入SMC材料

Claims (10)

  1. 特定樹脂を主成分とするSMC材料を金型に入れて硬化させることでベース部を成形しつつ、該ベース部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、
    前記特定樹脂を主成分とするBMC材料に添加物を均一に混入して添加物混入BMC材料を予め作成し、この添加物混入BMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記ベース部に、表層部形成用として重ねて配置する工程と、
    前記金型を閉じ、前記ベース部と前記添加物混入BMC材料により成形される前記表層部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とするFRP成形品の製造方法。
  2. 特定樹脂を主成分とするSMC材料を金型に入れて硬化させることでベース部を成形しつつ、該ベース部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、
    前記特定樹脂を主成分とするSMC材料に添加物を均一に混入して添加物混入SMC材料を予め作成し、この添加物混入SMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記ベース部に、表層部形成用として重ねて配置する工程と、
    前記金型を閉じ、完全硬化前の前記ベース部と前記添加物混入SMC材料により成形される前記表層部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とするFRP成形品の製造方法。
  3. 特定樹脂を主成分としかつ添加物を均一に混入させて添加物混入SMC材料を金型に入れて硬化させることで表層部を成形しつつ、該表層部が完全に硬化する前に成形を中止して前記金型を開く工程と、
    前記特定樹脂を主成分としかつ前記添加物を有しないSMC材料を、前記金型内の完全硬化前の前記表層部に、ベース部形成用として重ねて配置する工程と、
    前記金型を閉じ、完全硬化前の前記表層部と前記SMC材料により成形される前記ベース部とを一体的に硬化させて成形品を形成する工程とを備えることを特徴とするFRP成形品の製造方法。
  4. 前記成形品が浴槽であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のFRP成形品の製造方法。
  5. 前記特定樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のFRP成形品の製造方法。
  6. 前記ベース部の厚さが、前記表層部の厚さよりも厚く設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のFRP成形品の製造方法。
  7. 前記ベース部の厚さが3mm〜6mmの間に設定され、前記表層部の厚さが0.5〜1mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のFRP成形品の製造方法。
  8. 前記添加物が柄材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のFRP成形品の製造方法。
  9. 前記添加物が顔料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のFRP成形品の製造方法。
  10. 請求項1〜3のいずれか1項のFRP成形品の製造方法によって製造されたことを特徴とする浴槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012121303A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd 機能部品の製造方法
KR101883729B1 (ko) 2018-01-09 2018-08-01 주식회사 거광이엔지 내화학성 성형물

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