JPH11137117A - 海藻群落造成用コンクリートブロックおよび海藻礁 - Google Patents

海藻群落造成用コンクリートブロックおよび海藻礁

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JPH11137117A
JPH11137117A JP10239292A JP23929298A JPH11137117A JP H11137117 A JPH11137117 A JP H11137117A JP 10239292 A JP10239292 A JP 10239292A JP 23929298 A JP23929298 A JP 23929298A JP H11137117 A JPH11137117 A JP H11137117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海面下において有効な海藻類の着生、生
育を図り、アワビ、サザエ、ウニなどの植食動物を幼稚
仔から育成して成長体まで成長させ、世代交替のサイク
ルを順調に図ることのできる各世代に適応した海藻群落
造成用コンクリートブロックおよびその海藻礁を提供す
る。 【解決手段】 上部をポーラスコンクリートとし、下部
を普通コンクリートあるいはコンクリート強度をアップ
したポーラスコンクリートの複層構造として、上部のポ
ーラスコンクリートの骨材の粒径およびセメントや混和
材料の配合を調整して表面の崩壊速度を制御することで
目的とする小型、大型の海藻類を自在に着生成長できる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海藻群落造成用コン
クリートブロックおよび海藻群落を形成した海藻礁に係
り、海面下における各帯域、特に漸深帯上部および下部
において有効な海藻類の着生、生育を図り、アワビ、サ
ザエやウニなどの植食動物を幼稚仔から育成して成長体
まで成長させて世代交替のサイクルを順調に図ることの
できる各世代に適応した海藻群落を造成するとともに、
各種水生生物の棲息場や産卵場を兼ねた海藻群落造成用
コンクリートブロックおよびその海藻礁を提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】海藻類の着生、生育を図ることについて
は従来からそれなりの研究が図られてきた。即ち我が国
の沿岸岩礁域は、アラメ、カジメ、ホンダワラ類など地
球上最大の生産力を持つ海中林が形成されてアワビ、サ
ザエやウニなど磯根資源が豊富に生息する場となってお
り、これら海藻群落を効率的に造成することは、漁業生
産の増大に寄与するばかりでなく、沿岸環境を健全に維
持することとなることから、従来から種々の検討が重ね
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記したような
従来技術によるものでは、海面下にある漸深帯域の上部
や下部の如きにおけるアワビやサザエ、ウニなどの幼稚
仔ないしそれらの生長体の生育に必要な海藻の生長に適
した条件を満足するようなものを求め難い。即ち、大型
海藻は植食動物を近寄らせないための忌避物質を放出す
ることから、体力の弱い幼稚仔は生存できない。そこ
で、一般的には、アワビやサザエ、ウニなどの幼稚仔は
小型の海藻や付着珪藻類を餌として生長することから、
そうした小型の海藻や付着珪藻等の生育に適した海藻礁
を形成することが必要である。
【0004】しかし、小型海藻の生育場に大型の海藻が
入植すると日陰になり小型海藻が枯れて幼稚仔の餌場が
確保できなくなり生長体まで生長できず、その結果、ア
ワビ、サザエやウニ等の数が減少することになる。自然
状態で幼稚仔を生長させるためには大型の海藻の侵入を
防止しつつ小型海藻の生育を図ることが必要であるが、
このような条件を適切に満足する技術ないし方法は未だ
確立されていない。そこで現状では幼稚仔から養殖であ
る程度まで大きくして大型海藻を食べられるようにして
から何十万個と放流し、そのために多大な費用と人手を
かけている。
【0005】また、上記したようなアワビ等の幼稚仔
は、生長すると大型の海藻(アラメ、カジメ、コンブ
等)を餌として生長する。これら大型の一年生または多
年生の海藻は、その生育の場として、根が活着しやすい
構造が必要であり、この大型の海藻の生育場(海中林と
呼ばれている)こそが沿岸付近での生態系の基礎となっ
ている。適当な海藻群落を造成するために、材料として
各種ブロックや天然石を投入しても、当初は小型海藻が
生育するがすぐに大型の海藻に遷移してしまい、大型海
藻のみの海中林を形成することとなってしまい、したが
って、ある程度の大きさのアワビ等しか生活できないこ
ととなる。
【0006】なお、海中林を構成する海藻の寿命は短い
コンブで約1年、長いアラメで約6年であり、生長体は
年々減少するから、単なるブロック等を投入しただけで
は海中林は数年で衰退してしまう。つまり、長期に亘っ
て小型海藻のみや大型海藻のみが生存するような条件を
満足する海藻礁を的確に形成することができる技術は見
当たらない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したよう
な従来技術における課題を解消することについて検討を
重ねて創案されたものであって、大型海藻の入植を防止
して小型海藻のみを生育できる幼稚仔用海藻群落造成用
コンクリートブロックと、大型海藻の生育場とできる生
長体用ブロックを、自然のサイクルを維持しながら長期
に亘って形成することに成功したものであって以下の如
くである。
【0008】(1) 上部をポーラスコンクリートと
し、下部を普通コンクリートあるいはコンクリート強度
をアップしたポーラスコンクリートの複層構造として、
上部のポーラスコンクリートの骨材の粒径およびセメン
トや混和材料の配合を調整して表面の崩壊速度を制御す
ることで目的とする小型、大型の海藻類を自在に着生成
長できるようにしたことを特徴とする海藻群落造成用コ
ンクリートブロック。
【0009】(2) 底面に複数の平行あるいは交差す
る溝部を形成したことを特徴とする前記(1)項に記載
の海藻群落造成用コンクリートブロック。
【0010】(3) ポーラスコンクリートによる海藻
類着生層に幾何学的凹凸模様を配設したことを特徴とす
る前記(1)〜(2)項の何れか1つに記載した海藻群
落造成用コンクリートブロック。
【0011】(4) ポーラスコンクリート層表面に自
然石または擬岩による突出部を配設したことを特徴とす
る前記(1)〜(3)項の何れか1つに記載した海藻群
落造成用コンクリートブロック。
【0012】(5) 上部のポーラスコンクリート層に
酸化鉄の皮膜を形成したり、骨材とほぼ同じ大きさの鉄
片または鉄ファイバーを混入して形成したことを特徴と
する前記(1)〜(4)項の何れか1つに記載した海藻
群落造成用コンクリートブロック。
【0013】(6) 製造時に栄養塩を混入して形成し
たことを特徴とする前記(1)〜(5)項の何れか1つ
に記載した海藻群落造成用コンクリートブロック。
【0014】(7) 周側に複数個の係止部を配設し、
ネット、ロープ、ひも、シート等の着生基材を装着し、
生殖細胞を含浸、練込み、散布、塗布等したり母藻を移
植または種菌供給用パネルの定着を図るようにしたこと
を特徴とする前記(1)〜(6)項の何れか1つに記載
した海藻群落造成用コンクリートブロック。
【0015】(8) 周側全周に1から数個の溝部を形
成して植食動物等の棲息場としたり、あるいは穿孔を部
分的に形成して、水生動物などの産卵場やすみかを配設
したことを特徴とする前記(1)〜(7)項の何れか1
つに記載した海藻群落造成用コンクリートブロック。
【0016】(9) 上部のポーラスコンクリートに用
いられている骨材の一部または全部を、カキやホタテや
サザエなどの貝殻に代えてリサイクルさせることを特徴
とする前記(1)〜(8)項の何れか1つに記載した海
藻群落造成用コンクリートブロック。
【0017】(10) 前記(1)〜(9)項の何れか
1つに記載された海藻群落造成用コンクリートブロック
同士、または最上段に使用して下段部を普通コンクリー
トとしたブロックと組み合わせて2〜5段に段重ねした
り、反転して重ね合わせたりして、ブロック間に形成さ
れる空間を、エビ、イカ、タコ、魚類などの水生生物の
棲息場、産卵場にできるようにしたことを特徴とする海
藻群落造成用コンクリートブロック。
【0018】(11) 前記(1)〜(9)項の何れか
1つに記載された海藻群落造成用コンクリートブロック
同士を並列に連結したり、あるいは0〜200mの間隔
をとって海底に設定して群落を形成することを特徴とし
た海藻礁。
【0019】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を添付図面に示すものについて説明
すると、本発明においては図1に示すように海藻群落造
成用コンクリートブロック部体10の上部に、一定厚さ
のポーラスコンクリート層1による海藻類着生層を形成
するもので、ポーラスコンクリートは骨材粒子がセメン
トをバインダーとして連結される構造であり、多様な孔
径で連通しているため、単なるコンクリートの表面積に
比べ数百倍以上の表面積を有しているので、海藻の生殖
細胞が着生する面積が大で、且つ微細な凹凸を持つため
生殖細胞が補足され易い。また生長した場合でも、ポー
ラスコンクリート層の空隙の中に仮根の足が強固にくい
込んでいるので、台風による波浪で海藻礁の全滅などの
災害等も防止できる大きな利点がある。
【0020】また、海藻は陸上の植物と異なり、根は定
着するための仮根でしかなく、海藻の種類により仮根の
大きさも異なる。目的とする海藻を優先して生育させる
ためには、仮根の大きさに合わせてポーラスコンクリー
トの骨材の粒径を変えてやればよい。大型の海藻ほど波
浪を受ける面積が大きく、剥がそうとする力に対して仮
根の定着力はより大きな力が必要となる。骨材を結合し
ているセメントや混和材料の配合およびバインダーの水
セメント比、空隙率などを調整することで骨材同士の結
合力を変えることができる。
【0021】なお、近年のリサイクルの高まりからし
て、汚泥焼却灰や石炭灰を混和材料として混入すること
で、セメント量を減らして目的の強度を得ることも可能
である。また、漁業生産で放置されるカキ、アワビ、サ
ザエ等の貝殻を骨材として、ポーラスコンクリートの一
部あるいは全部に使用することで、単なる廃棄物を再度
海に帰して有効に利用することができる。したがって、
小型海藻を優先的に生育させるためには、その定着力に
合わせて骨材の結合力を少なくすることで、大型海藻は
剥離して生長できなくなり、小型海藻のみが生育できる
海藻群落造成用コンクリートブロックとすることが可能
である。
【0022】また、反対に持続して大型海藻のみの海中
林を構成するためには、陸上の森林においても、長年に
亘って自然状態を維持するためには、若木が育つための
部分的に日の当たる空地を必要とするが、それと同様に
海中においても大型海藻の定着力に合わせて骨材の結合
力を設定してやり、且つバインダーであるセメントが表
面層から劣化して一定年数が経過すると、高齢個体のみ
が部分的に剥離する構造とすることで、剥離した空き地
に大型海藻の生殖細胞が着生して、若年から成年、老年
までの各種年代の成長体が共存するので、長期間連続し
て安定した海藻礁を形成できる。
【0023】なお、平成9年12月の温暖化防止京都会
議において、日本は温室効果ガスの総排出量を1990
年のレベルに比べて6%削減することが決定したり、平成
8年11月には世界食糧サミットにおいて、全ての人に
食糧を供給するという課題を掲げ、さらに赤潮や磯焼け
問題などで、近年ますます地球環境問題が取りざたされ
ている。政府によると、二酸化炭素とメタンの排出量を
国内の省エネで2.5%、外国との排出権取引や共同実施で
1.8%、森林の吸収効果で3.7%削減し、一方、代替フロン
などの排出量が2%増加し、差し引き6%となる見込みだ
が、実効性を疑問視する声も多い。そこで日本は、四方
を海に囲まれており、磯焼け等で藻場が年々大幅に減少
しているが、これを回復あるいは増産することで、これ
ら諸問題の一部は解決できるものと思われるし、実効性
は高い。
【0024】二酸化炭素に関しては、現行では森林の吸
収分を排出量から差し引くことができるようになってい
るが、これに海藻の吸収分を加えることができれば、さ
らに排出量を減らすことができる。すなわち沿岸域に生
育している海藻類は、例えばアラメ海中林などは、生長
時において陸上の松植林の2.5〜4.0倍、熱帯多雨林の1.
5〜2.0倍もの二酸化炭素吸収力を誇り、これらを増殖す
ることでさらに二酸化炭素吸収量を増やすことができる
ようになる。また、成長体の海藻を回収して食品原料と
して活用することもできるし、光合成時に二酸化炭素の
吸収と酸素の供給を行い、成長時において赤潮の原因物
質である窒素やリン等の栄養塩類を取り込むので、河川
から流れ込む汚濁物質の浄化に寄与するとともに、赤潮
の発生をも減少させることができる。さらにある種の藻
類は各種工業・薬品原料ともなりうる。
【0025】このように、大規模な海藻群落を造成した
り、ウニ、サザエ、アワビなどの磯根資源を増産した
り、付着海藻に二酸化炭素や窒素やリンなどを大量に吸
収させたりと、使用目的に応じて空隙率やコンクリート
強度、成形体の大きさや厚さ、重量などは、設定される
海域条件や海藻の如何に即応して適宣に選ぶことができ
る。
【0026】上記のような本発明コンクリートブロック
の形状については図1に示すような方形状のものや、図
2に示すような六角形状、図3に示すような八角形状の
もの、図4のような円形のもの、図5のような角形その
他の台形状のもの、図6に示すように海藻群落造成用コ
ンクリートブロック10の底面に交差する溝部11を設
けて海水の流通(分流)を図り、波などのエネルギー拡
散をもたらすと共に流速の低下を得しめ、さらに、四隅
部12が支持脚として作用し、海底の凹凸その他の条件
に即応せしめ、内部を水中生物の棲息場、避難場とす
る。また、この溝部は平行するものとしても、ブロック
の並べ方で同様の効果を得ることができる。なお、この
ような溝部11ないし支持脚状突部12は、前記した図
2〜図5のものにおいても適宣に採用することができる
ことは当然である。多数個のブロックが連結された場合
には、前記したような分流ないしエネルギーの拡散低減
効果が大きく得られて、表層の海藻群落に蝟集した魚類
その他の水中生物に対し、安全な棲息場を提供する。
【0027】また図6で示したような、底部に溝部を形
成した本発明のブロックを砂地等の軟弱地盤に設置する
場合において、底部溝部の流水により脚状突部周辺が洗
堀され、ブロックが沈砂する危険性があり、これを防止
するためブロック下面全面に樹脂あるいは鋼材による目
の細かいネットを埋設して一体的に形成することで、脚
状突部に加わる荷重を分散して沈砂を防止できるので、
各種水生生物の棲息場を確保できる。
【0028】図7以下には、本発明によるさらに別の各
種ブロック形態が示されている。即ち図7のものは、正
八角形状のブロックにおいて1つおきの側面において溝
状凹部13を縦設し、該凹部13にフック部14を設け
てブロック10相互の連結を図り、しかも海底部分に通
ずる上下方向の水流を得しめるようにしたものであり、
フック部14に代わるものとして、図8に示すように溝
状凹部13とそれに嵌合する溝状凹部13aを設けたブ
ロック、あるいは図9に示すようにブロック10の各側
面に切欠部13bを設けたものとし、これらを噛み合わ
せて相互の連結を図るものとすることもできる。また、
図10に示したものはブロック10の中央部に底部まで
開口した貫通孔15を形成したもので、海藻による海中
林形成後は稚魚や小型魚などの棲息ないし避難場所を提
供するようにしたものであって、前記した図6の脚状突
部12ないし底面溝部11と併用することによってそれ
らの機能を十二分に発揮することができる。
【0029】さらに図11には、ブロック10の上面に
幾何学的形状の凹凸16を形成した場合が示され、ブロ
ック10の上面における潮流に、渦流その他の変化を与
えることができ、生殖細胞の着生面積を増やすと共に運
搬流を弱め降下をしやすいようにする。また、大小の海
藻類を付着させて各種生物の生息を容易とする形状とし
ては、ピラミッド状、階段状等の様々な形状をとり得る
ことは言うまでもない。なおこのような図7〜図11の
構成は、ブロック10の形状および構成として前記した
図2〜図6のものに対し、適宣に採用することができる
ことも明らかである。
【0030】図12〜図13には、ブロック10の上部
をポーラスコンクリート層1として、該コンクリート層
表面を自然環境に即応するため、20〜50cmの凹凸
の自然石状擬石ないし擬岩模様17を形成した場合が示
されており、浮遊する生殖細胞(胞子等)が大小の凹凸
が壁となって補足され易く、かつ流速が減少して沈降着
生し易くなる。このように、凹凸により着生面積が増加
して、さらに着生率がアップすることは明らかである。
仮根がポーラスコンクリート層1の空隙部に入り込み活
着しやすくなっているが、自然石状の凹凸とすることで
噛む力も加わり、より活着力が増加する。
【0031】また、仮根の定着面積もフラット形状より
小さくて済み、剥離した場合でも周りの海藻類を引き込
むことが少なく、生息域による影響を小さくできる。図
13は図12の端部に連結のためのコーナー部18を設
けて、係止するためのフック部14を突設させたもので
ある。図14のものは天然石19を埋設したもので、海
藻類の活着生成しやすいと言われている、新生代第3紀
前半起源の岩石が好ましいことは一般的に知られている
如くであるが、このような岩石のみ成らず目的に応じて
適宣の材質のものを採用することができる。
【0032】図15、図16には、上記したような本発
明ブロックにおいて、その側面に着生した海藻類を食用
する、アワビ、サザエやウニなどの生物の凹入した棲息
域3が形成された状態を示してあり、ブロックの側面に
凹入した棲息域が、1段または多段に形成してある。ブ
ロックの底面には図6に示したものと同様に、交差する
溝部11と脚状突部12、12が配設されていて、設定
される海底面の凹凸に即応して安定な設定がなされるよ
うになっており、溝部11では、波浪あるいは海水の通
過で分流、減速し、波のエネルギーを分散させてブロッ
クの安全を図ると共に、海水の流通を確保する。また、
複数を連続して使用することで、波のエネルギーをさら
に拡散してブロックの長期安定化を図ることができ、台
風などの突発的な現象にも対処しやすい。
【0033】前記したアワビ、サザエやウニなどの植食
動物の棲息域3の断面形状については、図17に代表的
に示したように上下面が対称的な傾斜をなして、アワビ
4などの付着生育に適した条件を形成するが、また別に
図18に若干例を示すように、上面を直角状に切込み5
とし、あるいは下面を直角状に切込み5として残る下面
または上面を傾斜させた状態とすることができ、あるい
は単純な円弧状凹入面6とすることができる。
【0034】図19には、前述した棲息域を、全周に凹
入するのではなく穿孔穴27として側面に部分的に設
け、表面を自然石状擬石ないし擬岩模様17として形成
された場合が示されている。この穿孔穴27は棲息域と
組み合わせて使用しても良く、穿孔穴とすることで、低
気圧の通過により波が高く、周囲の流速が非常に大きく
なった場合でも、該穿孔穴内には波浪あるいは海水流が
入りこまないので、各種水生生物に安全で安定した避難
場所あるいは生息場所を提供する。
【0035】さらに図20には、図10のブロックと同
様に、中央部に底部まで開口した貫通孔15を形成する
とともに、前述した穿孔穴を該貫通孔15にまで到達す
るように設けて、図19とは逆に穿孔内に海水が通水で
きるように形成したブロックを示している。ブロック上
面に海藻が繁茂すると貫通孔15内は閉塞域となり、ブ
ロック周辺が荒れていても比較的静穏なので、ここで避
難もしくは生息できるため、穿孔27aが外域との出入
り口、あるいは新鮮な海水の入れ換え路として利用さ
れ、大型魚から稚魚まで集まり、棲息場や隠れ家、ある
いは避難場として利用される。
【0036】また、上記した穿孔27aを、素焼き土管
を埋設して形成することで、ミズタコ等に棲息場と産卵
場を提供し、土管内に産み付けられた卵に常に新鮮な海
水が通水し、潮通しが良い状態が維持され、卵に酸素を
供給したり、卵嚢に付着物が付くのを防ぐとともに、ふ
化しても土管内であるので、外敵から身を守りながら生
長することができる。さらに、上面のポーラス層に住み
着いた微小動物を捕食するために、タコの好物であるカ
ニや貝類も蝟集するので、一度住み着いたタコはここを
離れることは少なく、ブロックを中心として増えてい
き、タコ資源の回復を早期に図ることができる。この図
19、図20の穿孔穴や穿孔は、前記した各種ブロック
や後述するブロックに組み合わせて使用して良いこと
は、言うまでもないことである。
【0037】図21〜図23には近くに自然の藻場がな
く、あるいは全く別の場所に設置するような場合などに
は着生基質材7を、あるいは着生した海藻が他の生物か
ら食害されるおそれのある場合などに、植食動物這い上
がり防止として摂食阻害物質含浸材8を取付けるように
した本発明の構成が示されている。即ち、図21のもの
はポーラスコンクリート層1の海藻類着生層としては、
前記した図12〜14、あるいは図16に示したものと
同様であるが、そのブロック側面に対して遊走子、配偶
体、幼胞子体などの生殖細胞を含浸、付着させ、あるい
は織込み、もしくは散布し、あるいは別の場所から成熟
した母藻を搬入して挟み込み、移植するようにロープや
ひも等の着生基質材7に付着着生させたものを、フック
等の止着材9で取付けたもので、それによってポーラス
コンクリート層1における表面に、胞子体等を効率的且
つ均等に付着着生させることができる。
【0038】図22および図23のものは、着生基質材
7が複数本採用されたもの、およびブロックの凹入部3
に採用されて効率的に生殖細胞、配偶体、胞子体等を付
着着生させるようになっているが、このような図21〜
23の着生基質材7には、場合によっては海藻を他の植
食動物などの食害から護るため、目的とする動物の嫌忌
する化学物質などを含浸させた摂食阻害物質含浸材8と
して、該動物がポーラスコンクリート部分に近接するこ
とを阻止し、あるいは目的動物の好む化学物質を含浸さ
せることで反対に誘引し、何れにしても効果的なポーラ
スコンクリート部分における海藻類の生育を図らしめ
る。図24には図23の凹入部3内における取付状態が
断面的に示してある。
【0039】さらに図25および図26には、ネット、
ひも、ロープ、シート等の着生基質材7がブロック上に
張設された場合を示し、何れにしてもポーラスコンクリ
ート部分に近接して、上記したような効果を得しめてい
る。さらに効果を上げる方法として、種苗パネルを直接
挟み込んだり、母藻を移植することは前記に記載の通り
である。また、図27と図28には、全体がポーラスコ
ンクリートとされた場合のブロック20が示されてい
る。これは海水汚濁防止用として、河川から流入する汚
濁物質の浄化等に使用されるのもで、河口部に設置し
て、アカモク等5m位に成長する大型海藻2aを簾状に
一面の膜を形成することで、流速を落とし、SSやBO
Dを沈降除去させると共に、海藻の生長に伴ってN(窒
素)、P(リン)を取込み消化除去する。
【0040】なお、ポーラスコンクリート層1に酸化鉄
の皮膜を形成したり、鉄片、鉄ファイバーを混入するこ
とで鉄イオンが放出され、これがPと反応してリン酸鉄
としてPを除去すると共に、海藻は鉄分を多く含むこと
が知られており、放出された鉄イオンを吸収しながら成
長することができる。この鉄分はポーラスコンクリート
層1の内部から徐々に放出されることで、長期に亘って
その効果を維持することができる。また、早期に効果を
得る手段としてブロックの製造時に栄養塩を混入するこ
とで、海藻の成長を早めることができ、ブロックから徐
々に滲み出すことから効果が長期に亘って持続できる。
【0041】リンを除去したり、海藻の成長を早めるさ
らに別の方法として、上部のポーラスコンクリート層1
に用いられている骨材の一部もしくは全部を、カキやホ
タテやサザエなどの貝殻に代えて形成することで、貝殻
から溶出したカルシウムが、海水中のPと反応して、リ
ン酸カルシウム(アパタイト)の結晶を生じてPを除去
することができるし、アパタイトとして保持したリンを
栄養として、目的の海藻の生育量および生育速度を向上
することもできる。さらに、廃材であり処理に困ってい
る貝殻をリサイクルできるし、廃材であるので価格が安
く経済的でもある。
【0042】また、ポーラスコンクリート部分の空間は
多様な微生物や原生動物のすみかになり、河川からの流
入水の通過による接触酸化により浄化がさらに促され、
増殖した余剰物は他の甲殻動物に、甲殻類は魚類に食べ
られ、食物連鎖により長期に亘って機能を維持できる。
このような場合においは、表層の海藻、ポーラス部の生
息生物に合わせて上部から下部におけるポーラスコンク
リートの粒度を変えた複層構造のものとすることがで
き、例えば、上部を小粒子骨材層23とし、下部を次第
に大粒子骨材層24としたり、その逆としたりすること
ができる。ただし、この場合でもコンクリートブロック
20の下部に当たるポーラス部は、長期間の耐久性を確
保するためコンクリート強度をアップさせることは前述
の通りである。
【0043】次に、このブロックを段重ねしたり反転し
て組み合わせることで、重量や高さを増やし、海流への
抵抗力をアップさせたり、水深の深い場所に設置しても
光の当たる面をなるべく水面に近づけられるようにでき
るし、魚礁を兼ねたブロックとしても形成できるので、
以下それらについて説明する。図29には、図5に示し
た本発明によるブロック10を最上段にして、その下段
には該ブロックの全体を普通コンクリートとしたブロッ
ク20aを採用し、あわせて3段に積み重ねて連結した
状態を示している。海藻類の生長には太陽の光が必要で
あるので、海藻類着生層であるポーラス層1は、図のよ
うに最上段のブロックのみに形成するだけでよい。ま
た、このように積み重ねて用いることで、水深の深い場
所に設置しても、ブロック単体を設置した場合に比べ、
ポーラス層1の水深が浅くなり水面に近づくので、より
多く光合成を行うことができ、生長量が増えるとともに
多くの二酸化炭素を吸収することができる。
【0044】さらに、上部のポーラスコンクリート層1
の表面には、目的とする小型もしくは大型の海藻群落が
形成されることは言うまでもなく、ブロック10と20
aの間、もしくはブロック20aと20aの間が、大き
く凹入した棲息域3aとなるので、魚類などにとっての
最適な避難場所あるいは生息場所が増えることになる
し、大きな庇ともなり背面の天井部が平らなので、ヤリ
イカなどの産卵床にもなり、海藻礁としてのみでなく、
ヤリイカの産卵礁や魚礁を兼ねたものとしての機能を持
たせたものとすることができる。
【0045】本発明によるブロックを段積みして使用す
る場合においては、上記した以外にも図30に示すよう
に、例えば図6のブロックの底面の溝部をさらに広くし
て、大きな空間部28となるように形成したブロック1
0、および全体を普通コンクリートとしたブロック20
aを段積みすることで、光の当たる水深を浅くできると
ともに、ブロックの下部空間28は避難場所や生息場
所、および産卵場所として各種水生生物に使用されるだ
けではなく、海水のエネルギーを低減してブロックの長
期安定化を図るといった、前述の効果を適宣に得しめる
ことができる。特に図30においては、ブロック中央に
貫通孔15が形成されており、該貫通孔を通って、常に
新鮮な海水が空間部内に供給され、潮通しが良く、卵嚢
に酸素を供給し、付着物が付きにくい状態となるので、
ブロック底面の天井部はヤリイカにとって最適な産卵場
として提供される。
【0046】これらの段積みしたブロックの連結方法
は、図31に示すように、段積みした全ブロックを貫通
する連結用挿通孔15aに、端部にねじ切りを施した鉄
筋棒29を挿入し、その両端をナット30で締めて全ブ
ロックを一体に固定する。この連結はブロック製造後や
施工前に行われるので、段積みした状態にて迅速に施工
を行うことができる。
【0047】図32には、図6で示したブロックの底面
の溝部を大きくし、広い空間部28を形成したブロック
同士を反転させて、脚状突部12、12同士が接するよ
うに連結部31にて連結し、単に段重ねした場合よりも
大きな空間部を形成したものであり、さらに下段のブロ
ックのポーラス層1が海底面に接している場合を示して
いる。図のように連結した場合においては、ブロック周
辺の海水の流速が非常に大きくなって、万一ブロックが
転倒したり回転した場合でも、海底面に面しているポー
ラス層が再びブロック上部に現れ、常に海藻類着生層を
ブロック表面に維持しておくことができる。
【0048】このようにブロック同士を反転して、脚状
突部同士を連結することで、段重ねして使用したものに
比べ、空間部28が著しく大きくなり、より大型あるい
はたくさんの魚類や水生生物などが生息できるようにな
るし、通水断面が大きくなることで、スムーズに海水が
通過するので、海水のエネルギーを効率よく分散でき、
ブロックの長期安定化を図ることができる。
【0049】また、この場合の連結方法は、脚状突部1
2、12の下端部に埋設された箱型の連結金具33、3
3に、ボルト32を挿入し、これをナット30で締め付
けて連結する図33に示した方法を採用しているが、箱
型の連結金具33の一方をインサート金具34に代え
て、これに連結金具33を介してボルト32を挿入して
一体化する図34に示す連結方法を適宜採用しても良
い。また、別に図35に示すように、ブロック側面にイ
ンサート金具34を埋設して、連結用プレート34を介
してボルト32で連結する方法もある。とくに図33お
よび図34、図35の連結方法は、図31に示したブロ
ック全部に挿通孔を設けて連結する方法よりも、加工す
る箇所が小さくて済み、経済的であるが、より強固にブ
ロック同士を一体化させたい場合には図31の連結方法
を採用するなど、施工場所や条件に応じて適宣に使い分
けることができる。
【0050】次に、水深がさらに深く、海藻が育つのに
十分な光が海底まで届かないような場所や、海水流が渦
となったりして非常に大きな流速である場所に、本発明
の海藻群落造成用ブロックを設置する場合の例として、
図15で説明したブロックを3段に積み重ねて、重量を
さらに増やしたものを図36に示す。図のように、海藻
類着生層であるポーラス層1が、最上段のみではなく2
段目以降にも採用された場合、海藻は着生層の全面では
なく、光の当たる周側などの一部分でしか生えてこない
が、ポーラス層の持つ大きな表面積や微細な凹凸の存在
のため、付着珪藻類の増殖が活性化され、これを餌とす
るエビが好んで棲息するようになるので、エビ礁を兼ね
た海藻礁として使用することができる。
【0051】さらに、図12で説明したブロックの底面
に空間部を設けて4段に積み重ねたものを図37に示
す。この場合は、本発明によるブロック10は最上段だ
けに使用し、下段には普通コンクリート20aとしたブ
ロックを使用し、それぞれのブロックの連結は図35の
方法を採用している。このように、段数をさらに増やし
て積み重ねていくことで、海藻の着生するポーラス層1
が水面に近づき、太陽の光の届く浅い水深に位置できる
ことになるので、ブロックを水深の深い場所に設置した
場合でも、海藻群落を造成し、生長量や二酸化炭素吸収
量を多くすることができるし、重量が増えることで、海
流に対して抵抗力がアップし、海底面に安定に設定する
ことができる。また、ブロック下部に空間部28を形成
することで、海水のエネルギーを効率的に分散、低減し
て、ブロックの転倒を防止するとともに、長期安定化を
図ることができるし、海藻礁の機能を保持したまま前述
した魚礁としての機能を付加したものとすることができ
る。
【0052】また、さらに段数を増やして段重ねする
と、転倒の恐れが出てくるので、図38で示すように、
最下段に「田」状に4個平面的に連結したブロック20
aを用い、その中央部の上面に、3段、4段、もしくは
それ以上に段重ねしたブロックを連結することで、海底
面に安定に設定することができる。さらに段数を増やし
たいときは、上記した4個の連結したブロックのさらに
下側に、平面的に連結した9個のブロックを採用し、さ
らにその下に16個のブロックを採用するなど、下段部
分のブロック数を増やし、ピラミッド状とすることで、
より海底面に対して安定に設定することができる。
【0053】図39〜図41には本発明によるブロック
の海底における一般的な設定状態が示されている。即
ち、図39は基本的な設定状態であって、図28に示し
たような全体がポーラスコンクリートとされたブロック
20が、適当な間隔をとって河口部近くの海底22に設
定される。図40のものは図6に示したようなブロック
10の底部に四隅部が支持脚12として突設されたもの
が沿岸岩礁域等の安定した地盤上に配設された状態を示
し、さらに図41には、流速の早い場所や波浪の高い場
所や不安定な砂地盤域等において、安定した設定条件を
形成する手法として、多数個のブロック10がフック部
14で連結されて、全体として剛性を高めて設定された
状態が示されている。
【0054】このようなブロック10の連結は、図42
に示すようなブロック10の側面に形成された、縦溝1
3内に設けられたフック部14、14に、シャックルの
ような連結材21を係止することにより、各ブロック1
0を密接状態に連結することができる。また、図43に
示すように、シャックルにチェーンやワイヤー等を組み
合わせて長くした連結材21aを用いて、点在状態とし
て連結することもできる。これらの連結方法は、段重ね
したり反転して組み合わせたりして、重量や高さを増や
したものについても同様に採用されることは言うまでも
なく、光の届きにくい水深の深い海底においても、好ま
しい海藻群落を造成することができる。
【0055】さらに本発明においては、組成を異にした
複数種類のブロックを併用して、それぞれのブロックの
特質を有効に利用した小型海藻2や大型海藻2aの群落
造成を図ることができる。即ち、図44として示すよう
に小型の海藻2や付着珪藻の生育に適した海藻礁と、大
型海藻2aの生育に適した海藻礁とを併用せしめて、そ
れらの海藻を共に有効に生育させようとするもので、既
述したように小型海藻2の生育場には、大型海藻2aが
侵入しやすいのが一般的であるが、本発明においては、
ポーラスコンクリートによる海藻類着生層として骨材粒
径や材質を変えて、海藻の仮根の大きさに合わせて活着
率を高めると共に、セメントや混和材料の配合を変えて
表層の剥離のスピードを調整して、目的とする海藻のみ
を成育させ得る。
【0056】つまり第1ブロック25においては、小型
海藻2のみを生育させようとするものであるが、このよ
うな第1ブロック25に大型海藻2aが侵入生育しよう
とすると、大型海藻2aの着生した部分のブロックが崩
壊して、大型海藻2aは生育することができず、実質的
に小型海藻2のみが着生し、従ってこの小型海藻2を食
用とするアワビ、サザエやウニの幼稚仔のみが適切に成
育する。これに対し第2ブロック26においては大型海
藻2aが着生し、こうして着生した大型海藻2aは前記
のような幼稚仔を忌避する物質を放出するから、上記幼
稚仔は第2ブロック26に近寄らないで、第1ブロック
25の小型海藻2で成長し、食欲の旺盛な若い生長体に
なってから、第2ブロック26の大型海藻2aに移行し
て効率よく生育せしめられる。
【0057】前記したような第1ブロック25および第
2ブロック26は、それらの単一体による集合体または
両者を組合せて成る集合体のどちらとしても良く、海底
において0〜200m、好ましくは0.5〜2mの間隔を
とって設置することにより、各ブロックに海藻群落の生
育を行わしめ、アワビ、サザエやウニなどの幼稚仔が第
1ブロック25で適度に成長した後、スムーズに第2ブ
ロック26に移動して、連続した成長が図られ、自然の
サイクルを長年に亘って持続することができる。この海
藻礁には、甲殻類やそれを餌とする魚類が蝟集して、沿
岸漁業の活性化を図ることもできる。
【0058】上記したような本発明によるものは、海藻
群落造成用コンクリートブロックの上部に、ポーラスコ
ンクリート層による海藻類着生層を形成したことによっ
て、海底などにおける安定な設定を図るとともに、ポー
ラスコンクリート層を小型海藻や大型海藻のみとする好
ましい海藻類の着生層として、各種水生動物の棲息場や
産卵場、避難場となり、漁業生産量を回復・増大できる
ばかりか、二酸化炭素や窒素、リンを大量に吸収した
り、食品・工業・薬品等の原料ともなる海藻群落を効果
的に造成できる海藻礁を適切に形成せしめる。
【0059】また、上記したようなブロックの底面に、
平行または交差する溝部を形成することで、波浪のエネ
ルギーを減衰させると共に、流速を減少して植食動物や
甲殻類や魚類等の各種生物の産卵場や隠れ家、すみかな
どの住み良い環境を提供する。また、複数個の支持脚を
配設したことによって、それなりの軟弱性や凹凸を有す
る海底に対し、有効且つ安定に設定せしめて上述したよ
うな海藻磯を的確に形成せしめる。
【0060】さらに、前記したポーラスコンクリート層
による海藻類着生層に、複数個の突出部を配設し、生殖
細胞の運搬流の接触面積を大きくすると共に、海藻類の
着生面積を拡大し、大小の海藻の生育を容易にしたり、
周側に溝や凹部や貫通孔等を配設して、水生動物などの
産卵場やすみかを提供する。
【0061】なお、上記したブロックの表面を大小の自
然石または擬岩による突出部にすることによって、生殖
細胞の運搬流の接触面積をさらに広げることができると
共に、減速させることで沈降着生させ活着率をアップす
る。さらに、表面は自然環境に即応した水中景観ないし
流水作用を得しめ、水中生物などに対しても好ましい水
域を形成せしめる。また、鉄イオンを放出できるように
酸化鉄の皮膜を形成したり、鉄材を混入することで長期
に亘って内湾の富栄養化を引き起こすPの除去、および
海藻の生長に必要な鉄分を供給できる。さらに、栄養塩
を予めブロックに混入することで、海藻の成長を早め、
目的とする海藻礁を早期に形成できる。
【0062】上記した全てのブロックのポーラス層に、
1部または全部の骨材に代えてカキやホタテやサザエな
どの貝殻を用いることによって、処理に困っている貝殻
をリサイクルできるし、溶出したカルシウムがリンと反
応してリンを除去したり、あるいは保持したリンを栄養
に海藻の生育量を増やすことができる。
【0063】上記したブロックの周側に複数個の係止部
を配設し、母藻の移植または種菌供給用パネルの定着を
図るようにしたことによって、前述したようなポーラス
コンクリート層1におけるより広範囲な海藻類の着生、
成長を容易且つ的確化して、生殖細胞の浮遊していない
海域においても上述したような作用を有効に達成せしめ
る。
【0064】上記したような何れかのコンクリートブロ
ックであって、ポーラスコンクリート層1による海藻類
着生層における骨材粒径や材質、およびセメントや混和
材料の配合を変えることで、植食動物の幼稚仔用の小型
海藻群落造成用コンクリートブロック、あるいは成長体
用の大型海藻群落造成用コンクリートブロック等、目的
とする色々な海藻礁を形成することができる。
【0065】上述してきたブロックを段重ねしたり、反
転して組み合わせて使用することで、水深が深く光の当
たらない場所においても、海藻着生層は光の当たる浅い
水深に位置できるので、好ましい海藻群落を造成できる
とともに、重量が増えるので海流に対して抵抗力が増
し、より安定に海底に設定できる。またブロック間に、
流速が弱く大きな空間が形成され、甲殻類や魚類、その
他水生動物に生息場所や避難場所、および産卵場所を提
供することになるので、海藻礁を兼ねた魚礁、タコ礁、
エビ礁、ヤリイカ礁としての機能を持たせることができ
る。
【0066】上述したような小型海藻群落造成用ブロッ
ク、大型海藻群落造成用ブロックのそれぞれの群落によ
る海藻礁を、0〜200mの間隔をとって海底に設定す
ることにより、各ブロックにおける各々の効率的成長育
成を得しめ、しかも小型海藻ブロックにおいて適度に成
長した生物の幼稚仔などが、大型海藻ブロックに移って
連続した成長育成を適切に得しめる。
【0067】
【発明の効果】上記したような本発明によるときは、海
底の如きに安定且つ効果的な海藻類着生層を形成せし
め、目的とする海藻類の有効且つ合理的な着生、成長を
図り、長期に亘って維持できるので、沿岸生態系の正常
化が図られるとともに、海藻による二酸化炭素の吸収が
行われ、地球温暖化の防止に貢献できるし、生長、増産
した海藻は食糧にもなるので、食糧問題の解決にもな
る。さらに、アワビ、サザエやウニ等の植食動物の生育
を早めて増産化できるとともに、海藻を餌とする甲殻類
や魚類が蝟集し、ブロック間の空間を棲息場とすること
から、沿岸漁業の漁獲高も増え、その上、海水域の浄化
などを適切に図るものであるから工業的および商業的に
もその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による海藻群落造成用コンクリートブロ
ックの基本的形態を示した斜面図である。
【図2】六角形とした本発明による海藻群落造成用コン
クリートブロックを示した斜面図である。
【図3】八角形とした本発明による海藻群落造成用コン
クリートブロックを示した斜面図である。
【図4】円柱状とした本発明による海藻群落造成用コン
クリートブロックを示した斜面図である。
【図5】台形状とした本発明による海藻群落造成用コン
クリートブロックを示した斜面図である。
【図6】底部に脚状の突部を形成した本発明による海藻
群落造成用コンクリートブロックを示した斜面図であ
る。
【図7】側面に溝状凹部を形成した本発明による海藻群
落造成用コンクリートブロックを示した斜面図である。
【図8】側面に溝状凹部と溝状凸部を形成した本発明に
よる海藻群落造成用コンクリートブロックを示した斜面
図である。。
【図9】側面に切込み部を形成した本発明による海藻群
落造成用コンクリートブロックを示した斜面図である。
【図10】上面に貫通孔を形成した本発明による海藻群
落造成用コンクリートブロックを示した斜面図である。
【図11】上面に幾何学的凹凸形状を形成した本発明に
よる海藻群落造成用コンクリートブロックを示した斜面
図である。
【図12】自然石状擬石ないし擬岩模様を表面に採用し
た本発明による海藻群落造成用コンクリートブロックを
示した斜面図である。
【図13】図12の端部にコーナー部を設けた本発明に
よる海藻群落造成用コンクリートブロックを示した斜面
図である。
【図14】天然石を埋設した本発明による海藻群落造成
用コンクリートブロックを示した斜面図である。
【図15】本発明による海藻群落造成用コンクリートブ
ロックの側面に凹入した棲息域を形成したものの斜面図
である。
【図16】図15とは別の形態による本発明による海藻
群落造成用コンクリートブロックの側面に凹入した棲息
域を形成したものの斜面図である。
【図17】図15、16に示した切込部の断面形状にに
ついての1例を示した説明図である。
【図18】図15、16に示した切込部の断面形状にに
ついての図17とは別の変形例を示した説明図である。
【図19】本発明によるブロックの周側に凹部を配設し
たものの1例を示した斜面図である。
【図20】本発明によるブロックの周側に穿孔を配設し
たものの1例を示した斜面図である。
【図21】本発明によるものにおいて種苗その他の化学
物質を含浸させた基材を側面に取り付けるようにしたも
のの1例を示した斜面図である。
【図22】本発明によるものにおいて種苗その他の化学
物質を含浸させた基材を側面に取り付けるようにしたも
のの別の1例を示した斜面図である。
【図23】本発明によるものにおいて種苗その他の化学
物質を含浸させた基材を側面に取り付けるようにしたも
ののさらに別の1例を示した斜面図である。
【図24】図19〜図21に示した基材取付部の部分的
な断面図である。
【図25】基材をブロック表面に取り付けるようにした
もので、基材間に母藻または種苗供給用パネルを固定で
きるようにしたものの1例を示す斜面図である。
【図26】基材をブロック表面に取り付けるようにした
もので、基材間に母藻または種苗供給用パネルを固定で
きるようにしたものの別の1例を示す斜面図である。
【図27】ブロック全体をポーラスコンクリートとした
場合の1例を示した斜面図である。
【図28】ブロック全体をポーラスコンクリートとした
場合の別の1例を示した斜面図である。
【図29】本発明のブロックを段重ねして連結したもの
の1例を示した斜面図である。
【図30】本発明のブロックを段重ねして連結したもの
の別の1例を示した斜面図である。
【図31】ブロック体を段重ねした場合の連結構成の1
例を部分的に示した断面図である。
【図32】本発明のブロックを段重ねして連結したもの
のさらに別の1例を示した斜面図である。
【図33】ブロック体を段重ねした場合の連結構成の別
の1例を部分的に示した断面図である。
【図34】ブロック体を段重ねした場合の連結構成のさ
らに別の1例を部分的に示した断面図である。
【図35】ブロック体を段重ねした場合の連結構成のさ
らに別の1例を部分的に示した断面図である。
【図36】本発明のブロックを段重ねして連結したもの
のさらに別の1例を示した斜面図である。
【図37】本発明のブロックを段重ねして連結したもの
のさらに別の1例を示した斜面図である。
【図38】平面的に連結した本発明のブロックの上に、
さらに段重ねして連結したものの1例を示した斜面図で
ある。
【図39】海底における本発明ブロックによる設定状態
の1例を示した側面図である。
【図40】海底における本発明ブロックによる設定状態
の別の1例を示した側面図である。
【図41】海底における本発明ブロックによる設定状態
のさらに別の1例を示した側面図である。
【図42】ブロック体を並列に敷設した場合の連結構成
の1例を部分的に示した断面図である。
【図43】ブロック体を並列に敷設した場合の連結構成
の別の1例を部分的に示した断面図である。
【図44】本発明による実施構成の1つとして小型海藻
礁と大型海藻礁を併用するようにしたものの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ポーラスコンクリート層 2 小型海藻 2a 大型海藻 3、3a 凹入した棲息域 4 生息アワビ 5 直角状切込み 6 円弧状凹入面 7 着生基質材 8 摂食阻害物質含浸材 9 止着材 10 海藻群落造成用コンクリートブロック 11 溝部 12 脚状突部 13 溝状凹部 13a 溝状凸部 13b 切込み部 14 フック部 15 貫通孔 15a 連結用挿通孔 16 幾何学的形状の凹凸 17 擬石ないし擬岩模様 18 コーナー部 19 天然石 20 全体がポーラスコンクリートとされたブロック 20a 全体が普通コンクリートとされたブロック 21 連結材 21a 長い連結材 22 海底 23 小粒子骨材層 24 大粒子骨材層 25 第1ブロック 26 第2ブロック 27 穿孔穴 27a 穿孔 28 空間部 29 鉄筋棒 30 ナット 31 連結部 32 ボルト 33 箱型の連結金具 34 インサート金具 35 連結用プレート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部をポーラスコンクリートとし、下部
    を普通コンクリートあるいはコンクリート強度をアップ
    したポーラスコンクリートの複層構造として、上部のポ
    ーラスコンクリートの骨材の粒径およびセメントや混和
    材料の配合を調整して表面の崩壊速度を制御することで
    目的とする小型、大型の海藻類を自在に着生成長できる
    ようにしたことを特徴とする海藻群落造成用コンクリー
    トブロック。
  2. 【請求項2】 底面に複数の平行あるいは交差する溝部
    を形成したことを特徴とする請求項1に記載の海藻群落
    造成用コンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 ポーラスコンクリートによる海藻類着生
    層に幾何学的凹凸模様を配設したことを特徴とする請求
    項1〜2の何れか1つに記載した海藻群落造成用コンク
    リートブロック。
  4. 【請求項4】 ポーラスコンクリート層表面に自然石ま
    たは擬岩による突出部を配設したことを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1つに記載した海藻群落造成用コンク
    リートブロック。
  5. 【請求項5】 上部のポーラスコンクリート層に酸化鉄
    の皮膜を形成したり、骨材とほぼ同じ大きさの鉄片また
    は鉄ファイバーを混入して形成したことを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1つに記載した海藻群落造成用コン
    クリートブロック。
  6. 【請求項6】 製造時に栄養塩を混入して形成したこと
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載した海藻
    群落造成用コンクリートブロック。
  7. 【請求項7】 周側に複数個の係止部を配設し、ネッ
    ト、ロープ、ひも、シート等の着生基材を装着し、生殖
    細胞を含浸、練込み、散布、塗布等したり母藻を移植ま
    たは種菌供給用パネルの定着を図るようにしたことを特
    徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載した海藻群落
    造成用コンクリートブロック。
  8. 【請求項8】 周側全周に1から数個の溝部を形成して
    植食動物等の棲息場としたり、あるいは穿孔を部分的に
    形成して、水生動物などの産卵場やすみかを配設したこ
    とを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載した海
    藻群落造成用コンクリートブロック。
  9. 【請求項9】 上部のポーラスコンクリートに用いられ
    ている骨材の一部または全部を、カキやホタテやサザエ
    などの貝殻に代えてリサイクルさせることを特徴とする
    請求項1〜8の何れか1つに記載した海藻群落造成用コ
    ンクリートブロック。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1つに記載され
    た海藻群落造成用コンクリートブロック同士、または最
    上段に使用して下段部を普通コンクリートとしたブロッ
    クと組み合わせて2〜5段に段重ねしたり、反転して重
    ね合わせたりして、ブロック間に形成される空間を、エ
    ビ、イカ、タコ、魚類などの水生生物の棲息場、産卵場
    にできるようにしたことを特徴とする海藻群落造成用コ
    ンクリートブロック。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1つに記載さ
    れた海藻群落造成用コンクリートブロック同士を連結し
    たり、あるいは0〜200mの間隔をとって海底に設定
    して群落を形成することを特徴とした海藻礁。
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