JP3119989U - 環境保全型複合増殖林礁 - Google Patents
環境保全型複合増殖林礁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3119989U JP3119989U JP2005010435U JP2005010435U JP3119989U JP 3119989 U JP3119989 U JP 3119989U JP 2005010435 U JP2005010435 U JP 2005010435U JP 2005010435 U JP2005010435 U JP 2005010435U JP 3119989 U JP3119989 U JP 3119989U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reef
- forest
- seaweed
- breeding
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Abstract
【課題】海中環境を清浄化する様に構成した環境保全型複合増殖林礁を提供する。
【解決手段】低アルカリ性の桝形コンクリ−ト台座内に、木材、竹材の廃材より成る高低二層の増殖林礁を造成し、この高層増植林礁では昆布を養殖すると同時に、天然海藻及びこの養殖昆布を食餌するアワビ等の底生生物の両者を繁殖させ、又一方、低層増植林礁では、発生する植物プランクトン、珪藻等を食する稚魚、幼魚を繁殖群棲させて大型の底生魚類を誘引、群棲させ、貝類、底生生物類、甲殻類を繁殖又は誘引定住させ、更には、此等増植林礁内に繁茂する養殖海藻及び天然海藻の炭素同化作用と、前記桝形コンクリ−ト台座内に敷き詰められた多孔性天然石と有機質分解物質との混合層に依る接触作用とで、海中の上層部及び低層部を清浄化すると同時に、水中及び大気中のCO2を吸収して地球温暖化を防止する様に構成する。
【選択図】図7
【解決手段】低アルカリ性の桝形コンクリ−ト台座内に、木材、竹材の廃材より成る高低二層の増殖林礁を造成し、この高層増植林礁では昆布を養殖すると同時に、天然海藻及びこの養殖昆布を食餌するアワビ等の底生生物の両者を繁殖させ、又一方、低層増植林礁では、発生する植物プランクトン、珪藻等を食する稚魚、幼魚を繁殖群棲させて大型の底生魚類を誘引、群棲させ、貝類、底生生物類、甲殻類を繁殖又は誘引定住させ、更には、此等増植林礁内に繁茂する養殖海藻及び天然海藻の炭素同化作用と、前記桝形コンクリ−ト台座内に敷き詰められた多孔性天然石と有機質分解物質との混合層に依る接触作用とで、海中の上層部及び低層部を清浄化すると同時に、水中及び大気中のCO2を吸収して地球温暖化を防止する様に構成する。
【選択図】図7
Description
本考案は、環境保全型の海中複合増殖林礁に係り、特に所望海中に設けられた台座中に高低二層の木材及び/又は竹材の増殖林礁を造成し、此等増殖林礁素材の埋設固定面上に破砕された天然石と少量の有機質分解物質とを混合積設して、此の海中林と台座とを固定すると同時に、海中低層中の汚染を浄化し、その高層海中林中では特定海藻の養殖を実施し、低層の海中林中では植物プランクトン、珪藻等を発生させて魚類の誘引と生産を行うと共に、此等高低増殖林礁中の天然海藻及び養殖海藻の炭素同化作用に依って海中の浄化と地球温暖化防止に寄与し得る環境保全型複合増殖林礁に関するものである。
近時、此の国の海岸線は、山野、河川の荒廃、埋立地の増加、広範な防岸工事等の為のコンクリ−トの多用並びに海水の汚染等に依って、海洋の再生サイクルが崩れ、磯焼け、赤潮、青潮等が多発して荒廃の一途を辿り、水産物の生産も減少する傾向を続けている。
その為に山野での植林、整地、河川の改修、人工魚礁及び藻場の造成等が試みられ、部分的には順次回復傾向にあるものの、期待する程の効果は揚げ得られていないのが現状である。
特に人工魚礁や藻場の造成に無機物のコンクリ−ト材を使用した場合、海水のアルカリ化を招き、かえって逆効果を将来する怖れも発生している。
特に人工魚礁や藻場の造成に無機物のコンクリ−ト材を使用した場合、海水のアルカリ化を招き、かえって逆効果を将来する怖れも発生している。
そこで近年では、森林廃材即ち間伐材、竹材等を大量に利用し、特定の重質孔付き枠体内に差し込んで木材魚礁の一単位を形成し、この一単位を単独木材魚礁として、又は複数単位を井桁状に組み立てて比較的大きい木材魚礁として利用するか、或いは木材を四角柱状のコンクリ−ト基台ブロックの前面から後端面まで貫通埋設して、増殖型魚礁単位を形成し、これを複数単位で組合せて中型、大型の魚礁を形成し、その内部の大小の空間内に魚類、甲殻類等を定住させ、海水のアルカリ化を減少させる様に配慮した木材魚礁の造成技術が発表されている。
特開2002−306018 実用新案登録第3103444号
更に又、此の様な木材等を魚礁として利用した場合には海水のアルカリ化を防止し得るとしても、素材自体の舟くい虫の食害に依り、魚礁寿命は著しく短縮され、海流、潮流、波浪等に依って魚礁自体が崩壊し、又この崩壊は免れたとしても木材自身が流出したりする不利益を考慮する必要があった。
従ってその対策として、セメント等の無機物質で木材の表面を被覆して海底又は基台上に直立固定する技術や、遠赤外線を放出する黒鉛硅石を含んだ合成樹脂を木材表面に塗布して有底枠体を作り、その内部に捨て石を入れて海底に固定し、舟くい虫の食害を防ぐと共にその流出を防ぎ、海藻の植生を向上させて魚類の棲息の場を提供する魚礁造成技術も又提案されている。
特櫂2001−172937 特開平8−106165
従ってその対策として、セメント等の無機物質で木材の表面を被覆して海底又は基台上に直立固定する技術や、遠赤外線を放出する黒鉛硅石を含んだ合成樹脂を木材表面に塗布して有底枠体を作り、その内部に捨て石を入れて海底に固定し、舟くい虫の食害を防ぐと共にその流出を防ぎ、海藻の植生を向上させて魚類の棲息の場を提供する魚礁造成技術も又提案されている。
更に又、間伐材を相互に交差させて作られた底部上に、同質の材料の数本の柱体を直立させると同時に、此等間に数段の交差する枠部と梁部とを作り、此の方形の直立枠体内に捨て石を積み重ねて、此の柱体及び捨て石上に海藻を植生させると共に、その流動を防止する様に構成した魚礁技術や、コンクリ−ト又は鉄鋼等で作られた台座上に、数本の柱体を立設し、此等柱体間に簀の子状間伐材の格子部を重ね、更にその上に捨て石の入れられた方形の柵状容器を載置し、上記と同様に柱体並びに捨て石上に藻場を作って魚礁とする技術も又提案されている。
特開2002−218861 特開2003−225033
総じて、斯くの如き従来の木材を利用した人工魚礁は、一応海水のアルカリ化を減少させると同時に、山野に切り捨てられた無用の間伐材を、有効にリサイクルする利益があるが、比重の小さい木材を魚礁として利用した場合には、使用した木材自身が流失したり、魚礁全体が重質の枠体と共に流失又は移動する怖れも存在していた。
又、海中生物の食害を防止する特許文献3の技術は、セメント等の無機物質を塗料として使用するので、海水のアルカリ化を防ぎえない上、特許文献3及び4の両技術とも、夫々の塗料で木材の全面を塗布する技術であるから、非省力的で不経済である事は明らかである。
何故なら、舟くい虫等の食害は、木材の切り口から繊維層に沿って浸食するものであり、外皮側から木質中心部に向っては行なわれないからである。
何故なら、舟くい虫等の食害は、木材の切り口から繊維層に沿って浸食するものであり、外皮側から木質中心部に向っては行なわれないからである。
他方、特許文献5及び6の技術は、間伐材を直立させた上で魚礁全体の方形枠体の一部として此を利用し、此等と枠体内部の捨て石上に海藻を植生させる様にした点に技術的新鮮味を感ずるが、潮流、波浪に対して脆弱過ぎる感を免れず、此等の力による魚礁の崩壊、流失、移動等の欠点に対しては、全く無関心な技術の様に見受けられる。
一方、近年の魚介類の養殖技術は、単なる環境負荷型の単一養殖から、図10に示す生態系より成る環境保全型複合養殖技術えと移行せんとしている。
此の技術の基本は、先ず養殖用生け簀(A)を適当な場所に設置し、飼育される魚に与えられる生鮮飼料及び配合飼料等の残渣や魚類から排出される糞や炭酸ガス等から溶出する窒素、燐等の栄養塩類を、養殖海藻例えば昆布(D)や自然発生する他の海藻(C)等に吸収させて水質を浄化させ、それと同時に此等を食餌するアワビ、ウニ、ナマコ等の底生生物を放流するか養殖籠(B)で共生養殖するかして、アワビの糞をナマコ等に消費させる様に配慮すると同時に、此等魚類、生物の糞や沈降する飼料残渣は、ヒラメ等の底生魚類や貝類、甲殻類等の餌として消費させ、上記海藻の海水浄化作用と協同して、海底浄化の一翼を分担させ、此の種生態系の摂飼サイクルを確立させて、付加価値の高いゼロエミッション型養殖形態を確立する事を目的とする技術である。
本考案は、此の様な養殖技術を参考にして、上記した従来型の木材魚礁の諸々の欠点を改善した、新規且つ付加価値の高い環境保全型複合増殖林礁を提供する事を課題とする。
此の技術の基本は、先ず養殖用生け簀(A)を適当な場所に設置し、飼育される魚に与えられる生鮮飼料及び配合飼料等の残渣や魚類から排出される糞や炭酸ガス等から溶出する窒素、燐等の栄養塩類を、養殖海藻例えば昆布(D)や自然発生する他の海藻(C)等に吸収させて水質を浄化させ、それと同時に此等を食餌するアワビ、ウニ、ナマコ等の底生生物を放流するか養殖籠(B)で共生養殖するかして、アワビの糞をナマコ等に消費させる様に配慮すると同時に、此等魚類、生物の糞や沈降する飼料残渣は、ヒラメ等の底生魚類や貝類、甲殻類等の餌として消費させ、上記海藻の海水浄化作用と協同して、海底浄化の一翼を分担させ、此の種生態系の摂飼サイクルを確立させて、付加価値の高いゼロエミッション型養殖形態を確立する事を目的とする技術である。
本考案は、此の様な養殖技術を参考にして、上記した従来型の木材魚礁の諸々の欠点を改善した、新規且つ付加価値の高い環境保全型複合増殖林礁を提供する事を課題とする。
本考案は上記課題を解決する為に、先ず第一に主たる素材として木材特に間伐材と竹材とを併用した事を一特徴とし、夫々の素材を枝打ちした高層主幹部と、枝打ちされた低層枝部とで構成し、此等素材を適当な間隔を置いて相互に複合並列に又は混合並列に特定の台座上に埋設直立させた事を第二の特徴とし、前記枝打ちされた高層主幹部の切り口には、塗料性のシラスコンクリ−トを塗布して海中生物の食害を防ぎ、前記高層竹材主幹部の上部を適当にスリット加工して分割し、ヘドロ等の付着を防止し、イカ等の産卵の場を提供し得る様に構成した事を第三の特徴とする。
更に又前記枝打ちされた低層枝部は、枝葉付きで不揃いのままとして海藻類を自然植生させると共に、植物プランクトン、珪藻等を発生させて魚類の産卵の場と稚魚、幼魚の蝟集、攝食、安息の場を提供する事を第四の特徴とする。
更に又本考案の第五の特徴は、前記木材、竹材の増殖林礁が、低アルカリ性のセメント又はマリ−ンセメントを使用したコンクリ−ト台座内に、同質のセメントで埋設固定され、その面上に少量の有機質分解物質を混在する破砕された天然石を積層して、この増植林礁の流失又は移動を防止すると同時に、海底のヘドロ等を吸着し分解して、上記海藻の水質浄化作用を助長する様に構成した点にある。
更に本考案の増殖林礁は、前記木材、竹材の高層主幹部の上部に、相互に連結する海藻例えば昆布の種子ロ−プを取り付け、海底に向けて海藻林を成長させて低層枝部に殖生する天然藻場と共に魚類の産卵、攝餌、安住の場を提供すると共に、夫々の炭素同化作用を活発化して、発生するO2とCO2の取り込み作用で上下方向え向う海水の対流に依り、海水を攪拌して浄化作用を活発化すると同時に、大気中、海中のCO2を海藻中に吸収して地球温暖化防止効果を助長する様に構成した事を第六の特徴とする。
斯の如き構成上及び作用上の特徴を持つ本考案の増殖林礁の効果を以下に詳述列記する。
斯の如き構成上及び作用上の特徴を持つ本考案の増殖林礁の効果を以下に詳述列記する。
(1): 本願の増殖林礁に山林の廃材たる間伐材、竹材がリサイクル出来るので経済的であり、山野の荒廃を防止する事が出来ると共に海水のアルカリ化を低減する事が出来る。
(2): 桝形の増殖林礁台座中に、多孔性の破砕天然石と少量の有機質分解物質とを混合層状に積層しているので、海底のヘドロ等の汚染物資を吸着し分解して海底環境を浄化すると同時に、潮流又は波浪に依る増殖林礁の流失又は移動を防止する。
(3): この増殖林の高層主幹部は、枝打ちされた木材と竹材とで構成され、後者の上部分割型素材は、そのしなやかさに依り海中の汚染物質が付着し難いので海藻種子が活着し易く、その内部はイカ等の産卵場を提供する。
(4): 上記枝打ちされた木材高層主幹部は、その切り口のみを塗料系のシラスセメントで容易に被覆され得るので省力的且つ経済的で、海中環境をアルカリ化する事なく有効に海中生物の食害を防ぎ、その海中耐久年限を延長する事が出来る。
(5): 上記高層主幹部の上部に養殖される昆布等の海藻は、自然発生の海藻と共に、回游魚等の産卵の場と、その稚魚、幼魚等の攝餌、成育、安住、蝟集の場を提供し、大型の回游魚を誘引し、一方では養殖昆布等を食餌するアワビ、ウニ、ナマコ等の海中生物を誘引、繁殖させて良好な海中林礁を形成する。
(6): 上記低層増殖林礁も又、植物プランクトン、珪藻等を発生させると共に産卵の場ともなり、稚魚、幼魚を発生、蝟集させる事上記高層主幹部の形態と同様で、ひらめ等の底生大型魚を誘引し定着させる一方、貝類、甲殻類をも発生及び/又は誘引する。
(7): 此等高低両増植林礁の主幹部及び枝部の養殖海藻及び自然発生海藻は、共に活発な炭素同化作用を営み、O2を発生しCO2を取り込んで、海中並びに大気中の環境を浄化し、地球温暖化防止の一端をも担っている。
(8): 更に又当該増植林礁中に立設された高層、低層の主幹部及び枝部は、相互に間隔を置いて複合並列又は混合並列状に配列されているので、ここを流れる海流又は潮流は、立ち並ぶ海中林に衝突してその方向を乱されて乱流となり、上記の養殖昆布と自然発生海藻との炭素同化作用で発生するO2を、海水と共に攪拌混合して海水の浄化を促進すると同時に、大気中及び海中のCO2の取り込みも活発化して、発生するO2と取り込まれるCO2との間にも一種の上昇、下降の海水対流が発生し、海中環境の浄化並びに地球温暖化防止効果を向上させる。
(9): 斯くの如くして本考案は、終局的に魚類、海藻、甲殻類、食用海中生物を複合的に繁殖し収穫する事が出来ると同時に、ここに繁殖する海藻の炭素同化作用と、前記増殖林礁の台座中に敷き詰めれた多孔性破砕天然石と有機質分解物質との混合積層の接触作用とで、海水水質及び海中環境を浄化する事の出来る環境保全型複合増殖林礁を提供する事が出来る。
斯の如き本考案の作用並びに効果に基づきそれを実施する最良の形態は、先ず第一に山林廃材の木材特に間伐材及び竹材を利用して、海水をアルカリ化するコンクリ−ト魚礁の代替えとして増殖林礁を造成する事である。
特に竹材の利用は、その繁殖力と海中での柔軟性と海藻の成長促進成分であるフルボ酸鉄類を含有する事実から、比較的海中生物の食害を受け易い木材との併用又はその多用が好ましいと考えられる。
特に竹材の利用は、その繁殖力と海中での柔軟性と海藻の成長促進成分であるフルボ酸鉄類を含有する事実から、比較的海中生物の食害を受け易い木材との併用又はその多用が好ましいと考えられる。
又一方では、此の様な木材及び竹材は、本考案に於ては、一本の木材又は竹材を夫々適当に枝打ちして主幹部と枝部とに分別し、その主幹部は高層増殖林礁に、その枝打ちされた枝部は小枝葉を付けたまま低層増殖林礁に夫々使用するのが好ましく、又枝打ちされた木材の主幹部は、その切り口のみを塗料性のシラスセメント材で塗装して使用するのが有利である。
更に又枝打ちされた竹材の主幹部の上部は、適当な長さで適当な数に分割され、海流、潮流に対してしなやかに対応し、その流れに従って撓み且つ復元して、ヘドロ等の汚染物質の付着を防止し、海草種子の活着と発芽とを容易にする様に配慮するのが好ましく、又一方では、この分割された竹材主幹部には、イカ等がその内側に産卵し得る様に、前記分割部に適当な幅のスリットを設けておくのが好ましい。
更に又枝打ちされた竹材の主幹部の上部は、適当な長さで適当な数に分割され、海流、潮流に対してしなやかに対応し、その流れに従って撓み且つ復元して、ヘドロ等の汚染物質の付着を防止し、海草種子の活着と発芽とを容易にする様に配慮するのが好ましく、又一方では、この分割された竹材主幹部には、イカ等がその内側に産卵し得る様に、前記分割部に適当な幅のスリットを設けておくのが好ましい。
斯の如き高低二種の増殖林礁の主幹部及び枝部は、低アルカリ性セメントの桝型台座内に同質のセンメントで夫々間隔を置いて複合並列又は混合並列に直立埋設され、又その面上には多孔性の破砕された天然石と少量の有機物分解物質とを重ね合わせて敷き詰め、此の増殖林礁の重しとすると同時に、此の上に沈降し積層するヘドロ等の有機物質を吸着分解して、海底の環境を浄化する様に作用させる。
此の様に造成された増殖林礁の主幹部の上部には、特定の海藻好ましくは昆布の種子ロ−プを連続して装着し、下向きに当該昆布の海中林を形成させると共に、イカ、回游魚等の産卵の場を提供し、又低層増植林の枝葉部には種々の海藻を自然活着させて藻場を造成すると同時に、殖物プランクトン、珪藻等を繁殖させ、前記海藻に産卵され孵化した稚魚を育成し蝟集させて、底生の大型魚類を誘引し、それと同時に貝類、甲殻類等を繁殖或は誘引させて付加価値のある増殖林礁を形成させる。
又一方、此等高低増殖林礁の諸々の海藻は、炭素同化作用に依ってO2を発生して海中環境を浄化すると共に、CO2の吸収に依って地球温暖化の緩和を助長する。
斯くて本考案の増殖林礁は、その高層部分で昆布等の海藻を養殖し、その昆布に依って此を食餌するアワビ、ウニ等を、又低層増殖林礁部では、ここに蝟集する稚魚、幼魚を捕食するヒラメ、エビ、カニ等の底生魚類、甲殻類を複合増殖し、更に此等両層部に繁殖する海藻の炭素同化作用と、当該増殖林礁台座中に積み重ねられた有機物分解物質とに依って、海中海底を浄化する新規且つ有効な環境保全型複合増殖林礁を有利に造成する。
以下に図面を参照して本考案の好個の実施例を説明する。
斯くて本考案の増殖林礁は、その高層部分で昆布等の海藻を養殖し、その昆布に依って此を食餌するアワビ、ウニ等を、又低層増殖林礁部では、ここに蝟集する稚魚、幼魚を捕食するヒラメ、エビ、カニ等の底生魚類、甲殻類を複合増殖し、更に此等両層部に繁殖する海藻の炭素同化作用と、当該増殖林礁台座中に積み重ねられた有機物分解物質とに依って、海中海底を浄化する新規且つ有効な環境保全型複合増殖林礁を有利に造成する。
以下に図面を参照して本考案の好個の実施例を説明する。
本考案の環境保全型複合増殖林礁に利用する木材(好ましくは間伐材)と竹材とは、図1−A及び図1−Bに示す如く、枝打ちされた主幹部(1)と、枝葉(4)の切り残された枝部(3)とに別けられ、前記主幹部(1)は、後述する長尺の高層林礁を、枝部(3)は、短尺の低層林礁を造成するのに使用される。
更に又此等素材の主幹部(1)が針葉樹、闊葉樹、広葉樹等では、枝打ち原木のままか、削り丸太の形で使用され、竹材の場合には、枝打ち原竹か或は上端を分割した形で使用され、上記木材の主幹部の切り口及び加工面上には、舟くい虫食害防止材として、低アルカリの塗料性シラスセメントを符号(2)で示す如く塗布して使用される。
このシラスセメント系の舟くい虫食害防止素材は、シラス自体が針状結晶の為に接着性、吸着性、多孔性で海藻活着性に優れる上、海藻の育成上有効な成分(酸化鉄)をも含有しており、その塗装性に於ても、強アルカリセメント或はプラスチック塗布剤の如く有害で耐久性に乏しい素材とは、比較に成らない程厚塗りが出来る上、耐久性にも優れた素材である。
従って、ロ−ラ−や刷毛等で容易に塗装する事が可能であると同時に、塩害、凍害、及びヒ−トショックにも強い優れた特性を持っている。
従って、ロ−ラ−や刷毛等で容易に塗装する事が可能であると同時に、塩害、凍害、及びヒ−トショックにも強い優れた特性を持っている。
更に、針葉樹等は厚い外皮で覆われている上、その繊維層は木材の中心から外皮に向い重なっているので、木材の横方向からの舟くい虫の食害侵食はなく、総じて切り口から年輪に沿って侵食されるので、樹木全体を防虫塗装する必要は無く、図1−Aに示す如く、その切り口(2)(2)のみ被覆塗布すれば充分である。
他方、此の増殖林礁の高層主幹部素材として竹材主幹部(5)を使用する場合には、図2及び3に示す如く、その上部に適当な幅のスリット(7)で数分割された割り型竹材とするのが好ましく、又その加工に於ては、符号(6)及び(8)で示す様に、竹材の縦方向の割裂を防止するための割裂防止環又は割裂防止孔を設けて加工するのが有利である。
此の竹材主幹部(5)上部の分割は、海中の汚染物、ヘドロ等の付着を防いで海藻胞子の活着効率を向上さす事と、烏賊等の海中生物の産卵の場を提供する為である。
即ち、此の竹材の分割部(9)(9)は、図4及び5−Aの矢印(f)(f’)(f”)方向からの海流又は潮流に依って、図5の(9’)(9”)に示す如く、反復撓曲して上記汚染物、ヘドロをふるい落とし、海藻胞子の活着を助勢し、烏賊類の竹内部の湾曲部えの産卵行動をし易くさせる。
即ち、此の竹材の分割部(9)(9)は、図4及び5−Aの矢印(f)(f’)(f”)方向からの海流又は潮流に依って、図5の(9’)(9”)に示す如く、反復撓曲して上記汚染物、ヘドロをふるい落とし、海藻胞子の活着を助勢し、烏賊類の竹内部の湾曲部えの産卵行動をし易くさせる。
更に又、当該増植林礁の高層主幹部(1)は、原木のままで適当な寸法の支根部(b)を残して枝打ちされたものであるのが好ましい。
その理由は、上記した海中の汚染物、ヘドロ等は、此等木材主幹部の表面に付着し、海藻の自然活着を阻害するが、上記した枝根部(6)の下面、特に主幹部とその枝別れ下部(s)には付着し難いので、海藻胞子は活着成育し易いからである。
その理由は、上記した海中の汚染物、ヘドロ等は、此等木材主幹部の表面に付着し、海藻の自然活着を阻害するが、上記した枝根部(6)の下面、特に主幹部とその枝別れ下部(s)には付着し難いので、海藻胞子は活着成育し易いからである。
一方、枝打ちされた木材、竹材の枝部(3)は、下記に詳述する低層増殖林礁を構成する素材となり、種々な海藻の繁殖と魚類の産卵、育成、食餌、安住の場を提供する。勿論、此等枝打ち木材及び竹材は、枝葉を付けたままで使用するのが好ましく、此等植物枝葉の存在のもとに植物プランクトン、硅藻等を群生させ、誕生した稚魚、寄生した幼魚等は此を食餌し、此等小魚を求めて又種々な大型魚特に底生大型魚が来襲する。
此の様な高層、低層増殖林礁の各種素材例えば上部分割竹材主幹部(5)、枝打ち原木主幹部(1)、削り丸太主幹部(1’)等及び広葉樹枝部(3)、針葉樹枝部(2)、闊葉樹枝部(24)等は、図7、8、及び9に示す如く、低アルカリ性の桝型コンクリ−ト台座(20)内に同質のコンクリ−ト(19)で植え込まれ、その上の桝型空間部(23)内には、多孔性天然石例えば花崗岩、麦はん石、ゼオライト等の破砕石と少量の有機質分解物質とが混層された吸着接触層(18)が積み重ねられている。
更に又、上記高層増殖林礁の木材及び竹材の主幹部(1)(1’)(5)(5)の上部には、親ロ−プ(10)、海藻種子ロ−プ(13)、海藻種子(12)、人工昆布板(11)より成る一連の海藻活着仕掛けが適当な止め金(14)で連続して装着され、此等種子の全ては発芽後の魚類等の食害を防止する為のネット(15)(15)・・で覆われている。
従って、此の増殖林礁は、上記した様に、夫々の高低両増殖林素材(1)(5)(3)(21)(24)が、桝型の低アルカリ性コンクリ−ト台座(20)内に、同質のコンクリ−ト(19)で複合又は混合並列状に植樹され、その面上を多孔性破砕天然石及び有機質分解物質層で覆われているので、力学的には安定化し、化学的には堆積するヘドロ、魚糞等の有機物質を吸着、分解して海底の環境を浄化すると共に、林礁全体の崩壊、移動、流失を防止している。
又此等増殖林礁全体の主幹部等は、例えば矢印方向(t)(t1)・・から流れて来る海流、潮流を夫々の幹表面で受け止め、(t1)(t2)(t3)(t4)・・・方向えと夫々の流れを変更させ、此等上昇流を含む一種の乱流を起こして海中をかき混ぜる一方、後述する海藻類の炭素同化作用で発生するO2の上昇流とCO2の取り込み吸収流とに依り、上下方向に向う一種の対流を派生して、更に中上層の海水を浄化する。
此の様にして、図10に示す海藻、魚類の環境保全型複合養殖と同様な本考案の増殖林礁が形成されるが、この林礁に於ては、先ず自然発生的に天然海藻(16’)(16’)・・・をその高低層主幹部、枝部上に活殖し、小魚(22)を蝟集させ、大型魚(25)等を誘引して棲息させると同時に、上記の様に盛んに光合成を行って活発にO2を放出する。
又一方、前記高層主幹部(1)(5)の上部に養殖された海藻例えば昆布(16)(16)も、活発にに光合成を行なってO2を放出し、CO2を海水中、大気中から取り込んで浄化すると同時に、地球の温暖化防止の一助として作用する。
更に他方では、昆布を食餌するアワビ、ウニ、ナマコ等(26)を寄生繁殖させ、その食餌残渣及び糞を食する貝、甲殻類を誘引、繁殖させる。
更に他方では、昆布を食餌するアワビ、ウニ、ナマコ等(26)を寄生繁殖させ、その食餌残渣及び糞を食する貝、甲殻類を誘引、繁殖させる。
更に、一定の間隔で殖林された高層主幹部(1)(1’)(5)・・間には、上記した様な枝葉付き枝部(3)(21)(24)・・・が植林されており、此等植物を栄養源とするプランクトン、珪藻(p)を繁殖させると共に、此を餌とする稚魚、幼魚(22)を蝟集させ、更には此等小魚を食餌する大型底生魚、甲殻類等(図示せず)を誘引蝟集させて、一つの小さな海中生態系を形成する。
此等底生魚又は生物の糞、汚染物、ヘドロ等は、主として此処に敷き詰められた前記有機質分解物質と多孔性の破砕された天然石との混合層に依って吸収され分解されて浄化され、上記高層増殖林礁の海水浄化作用との相乗効果で、海中環境のみならず大気中の一部までも浄化して、地球温暖化防止効果を助長する。
此の様にして本考案は、図10の環境保全型複合養殖と同様に、その高層増殖林礁で昆布等の海藻(16)を養殖する事に依り、此を食するアワビ等の海中、生物を寄生繁殖させると同時に、上記昆布の養殖林(16)(16)と、ここに活着した天然海藻群(16’)(16’)中とで、誕生し繁殖し蝟集する小魚(22)を捕食する大型回游魚(25)を蝟集させ、又同様に低層増殖林礁中に誕生し群生する別の小魚を食餌する底生大型魚、貝類、甲殻類等を誘引又は発生させ、最終的に此等海藻類、生物類及び魚類を人間が捕食する食物連鎖系を形成し得る環境保全型複合増殖林礁を提供する。
尚、この生態系の大型底生魚、甲殻類、貝類、軟体生物等は、別途放流する事に依って増産する事が出来、前記増植林用の低アルカリ性セメント台座内に、前記海藻類の栄養成分を含んだ産業廃棄物例えば鉄鋼スラッジ、ガラスカレット、鉄鋼切削廃材、多孔性天然石廃材、等を混入使用して経済的効果を揚げる事も出来る。
尚、この生態系の大型底生魚、甲殻類、貝類、軟体生物等は、別途放流する事に依って増産する事が出来、前記増植林用の低アルカリ性セメント台座内に、前記海藻類の栄養成分を含んだ産業廃棄物例えば鉄鋼スラッジ、ガラスカレット、鉄鋼切削廃材、多孔性天然石廃材、等を混入使用して経済的効果を揚げる事も出来る。
1 高層増植林礁用木材主幹部
3 低層増植林礁用木材枝部
5 高層増植林礁用竹材主幹部
10 海藻種子ロ−プ
12 海澡種子
16 養殖海藻
16’ 天然海藻
18 有機質吸着分解接触層
19 植樹用コンクリ−ト
20 桝形コンクリ−ト台座
22 小魚
25 大型魚
3 低層増植林礁用木材枝部
5 高層増植林礁用竹材主幹部
10 海藻種子ロ−プ
12 海澡種子
16 養殖海藻
16’ 天然海藻
18 有機質吸着分解接触層
19 植樹用コンクリ−ト
20 桝形コンクリ−ト台座
22 小魚
25 大型魚
Claims (9)
- 所定体積の桝形コンクリ−ト台座内の所定深さに、木材及び/又は竹材の枝打ちされた長尺の主幹部を、所定間隔で多数埋設固定して高層の増殖林礁を造成すると共に、この枝打ちされた枝葉付き枝部を、前記主幹部間に此より低位に高低不揃いのまま所定間隔で埋設固定して低層増殖林礁を造成し、更に此等両増植林礁の埋設面上に、破砕された天然石を流出不能に積層した上で、前記高層主幹部の夫々の上部に、所望海藻の種子ロ−プを相互に連結して種付け固着した事を特徴とする環境保全型複合増植林礁。
- 上記木材が、枝打ちされた間伐木材原木又は削り丸太で、上記竹材が枝打ちされた原竹又は上部分割型竹材である事を特徴とする請求項1記載の環境保全型複合増殖林礁。
- 上記高低増植林礁の主幹部及び枝部が、夫々適当な間隔を置いて複合並列状又は混合並列状に、前記桝形コンクリ−ト台座中に埋設固定されている事を特徴とする請求項1記載の環境保全型複合増殖林礁。
- 上記コンクリ−ト台座が、多孔生コンクリ−ト又はガラスカレト、スラッグ、切削鉄鋼廃材、天然石破砕廃材等の産業廃棄物を包含する低アルカリ性コンクリ−トである事を特徴とする上記請求項1乃至3の何れかの1項に記載の環境保全型複合増植林礁。
- 上記主幹部の切り口を、シラス系無機物質を含む塗料性セメント等より成る防虫剤で塗布した事を特徴とする、上記請求項1乃至4の何れかの1項に記載の環境保全型複合増植林礁。
- 上記主幹部に種子付けされる海藻種子が、人工昆布板、親ロ−プ、海藻種子ロ−プ、の順に重ねられ、適当な止め金を介して前記主幹部の上部に相互に連結して固着され、更にその上を防護網で被覆して発芽海藻を魚類の食害から防護する様に構成した事を特徴とする、上記請求項1乃至5の何れかの1項に記載の環境保全型複合増殖林礁。
- 上記高層主幹部の割り型竹材が、その割り型の一枚のみに前記海藻種子を取り付けられる事を特徴とする上記請求項1乃至6の何れかの1項に記載の環境保全型複合増殖林礁。
- 上記桝形コンクリ−ト台座内の増殖林礁面上に敷き詰められる破砕天然石が、花崗岩、麦はん石、ゼオライト等の多孔性天然石で、少量の有機質分解物質を混合重層している事を特徴とする、上記請求項1乃至7の何れかの1項に記載の環境保全型複合増殖林礁。
- 上記請求項1乃至8の何れかの1項に記載の大小様々な環境保全型複合増植林礁から構成される海中生物大生態系増植林礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010435U JP3119989U (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 環境保全型複合増殖林礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010435U JP3119989U (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 環境保全型複合増殖林礁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3119989U true JP3119989U (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=43470182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005010435U Expired - Fee Related JP3119989U (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 環境保全型複合増殖林礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3119989U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017205087A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 鉄分の供給材、鉄分の供給材の製造方法、及び鉄分の供給方法 |
-
2005
- 2005-11-10 JP JP2005010435U patent/JP3119989U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017205087A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 鉄分の供給材、鉄分の供給材の製造方法、及び鉄分の供給方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Msuya et al. | Ulva reticulata and Gracilaria crassa: macroalgae that can biofilter effluent from tidal fishponds in Tanzania | |
Borowitzka | Algae and grazing in coral reef ecosystems | |
CN203999152U (zh) | 一种由水生动植物立体配置的水体净化系统 | |
Costa-Pierce et al. | The role of marine aquaculture facilities as habitats and ecosystems. | |
CN211770560U (zh) | 一种用于河道修复净化的组合式立体生态浮床 | |
US9832979B2 (en) | Artificial reef system | |
CN107018889A (zh) | 一种组装式多功能人工藻礁 | |
CN110304730A (zh) | 一种复合水生态修复方法 | |
CN102106308A (zh) | 滩涂贝类中间培育池塘及其培育方法 | |
KR102010722B1 (ko) | 해중림 해조류 종사로프 고정장치 | |
CN107950444A (zh) | 一种虾菜鱼立体生态养殖方法 | |
KR101543202B1 (ko) | 내파성 잘피 이식장치 및 이를 이용한 잘피 이식방법 | |
Gökalp et al. | Design for large-scale maricultures of the Mediterranean demosponge Chondrosia reniformis Nardo, 1847 for collagen production | |
CN101274811B (zh) | 环境水中的底泥的分解除去方法 | |
JP3119989U (ja) | 環境保全型複合増殖林礁 | |
KR101957022B1 (ko) | 모자반류 접합자를 자연석인 현무암에 부착 및 생장시켜 바다숲을 조성하는 신규 바다숲 조성방법 | |
CN215223990U (zh) | 一种防渔网的珊瑚苗圃架 | |
JP2008022808A (ja) | 漁礁及び漁礁の使用方法 | |
CN112741033B (zh) | 一种多功能舱室组合人工鱼礁 | |
JPH11137118A (ja) | 藻場・海中林造成増殖場造成礁 | |
KR20150001462U (ko) | 바다숲 조성용 십자형 해중림초 | |
Chennubhotla et al. | Seaweed culture | |
KR100835701B1 (ko) | 연산호류의 자가절단 유도에 의한 대량증식 방법 | |
KR102624052B1 (ko) | 육상용 해삼 양식장 | |
KR102200440B1 (ko) | 해상용 해삼 양식장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |