JP2006055163A - 多目的漁礁ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 近時の護岸工事、干潟の改良工事、海砂の大量採取、或いは水質汚濁などにより、魚類、貝類、海藻類等の生育に適した水域が大きく減少しているが、従来の魚介礁の場合、対象が限られているため、残された水域を有効に利用する方策を講じる必要に迫られていた。
【解決手段】 コンクリート製ベースブロックと、該ベースブロック上に固定される二枚貝養殖空間形成用枠体とにより構成されるブロックであり、また該枠体は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成る構造物であり、該複数本の金属製桟材の一の該桟材とこれと対向する他の該桟材とを間隔を空けながら平行に連結する線状材を有しており、二枚貝養殖のための貝又は貝籠は該線状材に吊下される、という構造のブロックを海底に設置して貝類海藻類を養殖栽培する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、魚類・貝類等の産卵や成育、及び海藻類の成育に総合的に寄与する漁礁ブロックの構造、特に貝類に関しては、カキの如く吊下して成育を図るもの、アワビ、サザエの如く磯状物に定着させて成育を図るもの、の双方に対応する多目的漁礁ブロックの構造並びにこれを用いる貝類海藻類養殖栽培方法に関するものである。
典型的な漁礁は、非回遊型魚類に避難場所・産卵場所・成育場所を提供することで当該魚類の定着を図り、以て漁獲量の拡大を成そうとするものである。構造は実に様々存在しており、種々形状のコンクリートブロック製のもの以外に、沈廃船、古タイヤ、古電柱、等々を活用したものがある。
一方、魚類を対象とせず、海藻を繁茂させる藻礁や、貝類の繁殖や成育に特化した貝礁も提案されている。貝類に関しては、近時の護岸工事、干潟の改良工事、海砂の大量採取などにより、その生育に適した水域が大きく減少している。こうしたことから、市場価値が高く大量に消費されるアワビ、サザエ等の獲量に翳りが見え始めている。
そこで、アワビやサザエが海藻を餌とするものであることから、貝類・海藻双方の繁殖や成育に適した構造物を浅海域に設置し、これらの繁殖を図るといった構造物が提案されている。例えば、特開2003−023910公報に記載された発明がそれである。
特開2003−023910
一方で、貝自体の生態に由来する違いから従来の養殖方法は、カキの如き吊り下げ養殖と、アワビの如き貝礁養殖というふうに、根本的に2種存在し、カキを養殖する水域ではアワビは養殖されず、アワビを養殖する水域ではカキは養殖されないということとなっていた。
ところが、既述の通り貝類の生育に適した水域は近年少なくなっているため、残された水域を有効に利用する方策、更には新しい水域での栽培へも進出する方策を講じる必要に迫られ、それが栽培漁業を営む者にも、或いは新鮮な製品の登場を待つ消費者にも求められていた。
そこで本発明者は、上記点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明をなしたものでありその特徴とするところは、コンクリート製ベースブロックと、該ベースブロック上に固定される二枚貝養殖空間形成用枠体とにより構成されるブロックであり、また該枠体は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成る構造物であり、該複数本の金属製桟材の一の該桟材とこれと対向する他の該桟材とを間隔を空けながら平行に連結する線状材を有しており、二枚貝養殖のための貝又は貝籠は該線状材に吊下されるものである点、並びに、貝類海藻類養殖栽培方法にあってはこのブロックを用いる点、にある。
即ち本発明は、養殖の対象とする収穫生物が、アワビやサザエ等の磯定着タイプの貝(これらは海藻類を栄養源として生育する)、カキ、イガイ、ヒオウギガイのような2枚貝(これらは海水中のプランクトンを栄養源として生育する)、ワカメ、コンブ、のような海藻類、であって、更に非回遊型の魚類、ウニ、ナマコ、等についてはそれらに、外敵から保護し、適切な産卵・孵化・生育の場所を提供するという多目的漁礁ブロックである。また特に本発明の漁礁ブロックの場合、設置する海域が外海であって水深が20mを超えるような海底にも対応できるため、養殖漁業或いは栽培漁業の可能な地域が格段に拡大するものとなっている。
本発明に係る多目的漁礁ブロックは、「ベースブロック」と「枠体」とを有するものである。ベースブロックは、機能としては、この上面に取設される枠体の基礎となるものであるが、これ以外に、アワビやサザエ、ウニ、ナマコ等を定着させるという機能を有しており、更に非回遊型の魚類の隠れ家となる空間を提供できるようにしても良い。
ベースブロックの全体形状は、平面視矩形或いは正六角形の板状体を基本とするが、これらに限定されるものではない。例えば、板状体でなく底面正方形の台錐状のものであっても良いし、正方形の四頂点を角取りした「八角形」状のものとしても良い。或いは、板状体を間隔を空けて二段以上積層したような構造としても良い。また、重機を用いて吊持する場合に、ワイヤー、チェーン、ベルトなどを掛ける吊り環を形成させても良い。或いは、吊り環を用いず本体下面や空間部分にワイヤー等を架け渡して吊持することも考えられるが、その場合には稜線部分にアールを形成させておくとベースブロックやワイヤー等の損壊が防止でき、強度の劣るコンクリートの場合有効である。
また、このベースブロック表面は、平坦な面で形成しても良いが、アワビやサザエ、ウニ、ナマコ等の定着を促進するために、種々の工夫を加えても良い。例えば、ベースブロックの上面には1又は複数の凸条、凹溝、凸部、又は凹穴を設けると、定着率は高くなるし、これらに更に細かなスリット溝を設けるようにすると、定着効果は格段と増す。
「枠体」は、カキのような二枚貝を養殖するための空間形成を目的とし、更に海藻類の繁茂をも図る構造物である。二枚貝の養殖の手法自体は、従来法と大きく異なるものではなく、ロープに固定された貝殻若しくは貝籠にて生長を待つという方法である。この場合の貝殻は、採苗器若しくは原盤と呼ばれるもので通常ホタテの貝殻が用いられる。これに孔を開けて海中に沈めるとカキの幼生(種とも呼ばれる)が付着し生育が開始される。貝籠は、この幼生が付着したものを幾つかに割った後適当な数収納しておいたり、或いは採苗器にてある程度成長した段階でそこから剥がして収納しておいたりするための容器である。但し貝殻若しくは貝籠を係止したロープを海面に構築されたイカダから垂下させるという方法ではなく、浅海域海底に沈ませておいた枠体内に吊下させておく点で異なる。即ち、養殖(又は栽培)に「海面」を用いないという特徴がある。これは、内海、湾内といった限られた水域を割いて養殖漁業に充てられていた区域を他の用途に開放できることを意味する。更に海底設置であるが故に波浪や台風の影響を比較的受けにくく、外海、湾外等に設置できるという効果もある。
枠体の構造は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成るものである。天部の存在は、後述する線状体張設のために必要であるので、ここで言う「複数本の金属製支柱」とは直線状の支柱に限って言えば「三本以上」を指す。三角形、矩形、五角形、等々が存在し得る。全体形状は、四本の支柱から成る直方体形状のものとが基本なるが、これ以外の構造であっても良い。例えば、本発明ブロックを外海に設置した場合、漁船が下ろす網に枠体角部が引っ掛かると深刻な事態となるので、そのような区域に設置する時の枠体は、アーチ状構造となるよう支柱と桟材の形状を工夫するのが好ましい。場合によっては、支柱と桟材が一体的に形成されていても良いものとする。更に、保形強度を備えるべく筋交いその他の補強材を伴っていても本発明に含まれるものとする。支柱・桟材の材質としては、パイプ(丸又は角)であっても良いが本発明者が実験した範囲では「H鋼」が最適であった。但し鋼鉄製であるため長期設置しておくと次第に腐食し始めるので、補修作業をできるだけ小規模なものとする意味で、ベースブロックには錆耐性の大きいステンレス鋼等を埋め込んでおき、これと枠体とをボルト留めするという連結方法を採用すると好適である。
枠体の天面は上方に開放されており、ここに線状材が張設される。この線状材は、枠体天面を適宜間隔を空けて平行に固定されるもので、海藻類はこの線状材に種付けされここから成長する。海藻類の収穫に際して、この線状体を容易に枠体から外せるように、枠体に予めU字環を溶接しておき、このU字環に巻かれた細ロープにて線状体を係止し、収穫時にこの細ロープを切断するようにすると好適である。またこの線状材から、二枚貝養殖のための貝殻又は貝籠が吊下される。吊下の形態は、特に限定しないが、吊持された貝の収穫時にも上記細ロープ切断と同様の手法で、収穫作業の簡便化を図ると好適である。
本発明に係る「多目的漁礁ブロック」は、以下述べる如き効果を有する極めて高度な発明である。
(1) 吊下タイプの貝類と磯定着タイプの貝類の双方を養殖することができる。
(2) 海藻類の養殖もできる。
(3) 魚類を生育させるのに必要な避難場所、産卵場所が提供でき、また養殖される海藻類若しくはブロック表面に自生する海藻類が魚類の餌となり、魚類増殖に貢献する。
(4) 収穫対象生物の覆い漁礁ブロックでありながら、設置に必要となる水域は従来の単一種養殖のための水域と変わらないので、限られた水域で多量の収穫が見込める。
(5) 海面を用いず二枚貝の養殖ができるので、波浪や風害等の影響を受けにくく、よって外海への設置が可能である。
以下図面に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る多目的漁礁ブロック1(以下本発明ブロック1という)の一例を示すものである。図より明らかなように本発明ブロック1は、板状ベースブロック2と、金属枠体3とにより構成されるものである。また本例の本発明ブロック1は、外海の水深30m程度の海底に設置することを前提とする大型のもので、板状ベースブロック2の大きさは、4m×5m×1.5mであって、1基当たりの重量は70t程度のものとなっている。板状ベースブロック2は、底面に四基の脚21を有しており、海底に設置したときに下方に開放空間Zが形成されることになる。また底面外縁の稜線部分はアールが形成されており、吊持する際の損壊防止に寄与する。
また板状ベースブロック2の上面には、断面台形の凸条22が三条設けられている。この凸条22は、アワビ、サザエ、ウニ等の定着を促進するものである。
更にベースブロック2の上面には、四本のH鋼が枠体支柱31として固定されている。固定は、本例の場合ベースブロック2内にステンレス鋼材を上部を僅かに残して埋め込んでおき、ここに枠体支柱31をボルト(ステンレス製)によってフランジ留めするという方法を用いた。また該枠体支柱31の上端は四本の上部桟材32によって、該枠体支柱31の下方部分同士は同じく四本の下部桟材33によって固定連結されている。なお、枠体の保形強度を上げるために、筋交いや角部補強材34なども取設されているがこれらに関しては、こうした構造物にあっては通常の付帯設備であるので説明は省略する。また、図示しないが、金属枠体3或いはベースブロック2のコーナー部分にアールを付けると、漁網が引っ掛かりにくくなるし、収穫作業も円滑になる。このようにして成る金属枠体3の大きさは3m×4m×4.5mである。
図2は、板状ベースブロック2の上面に固定される金属枠体3の平面図である。四本の上部桟材32の中、対向する二本の上部桟材32、及び角部補強材34には、適当な間隔(図例では約0.7m)を空けて複数本(図例では片方六本)のU字環4が溶接により堅固に固定されている。そして一本の線状体5(合成繊維製ロープ)が、U字環4に巻かれた細ロープ6によって図の如く係止されている。これにより、見た目には互いに平行な六本の線状体5によって枠体の天面が覆われることになる。そしてこの線状体5を撤去する場合には、細ロープ6を切断するだけで良いので作業性の良好な構造であると言える。
なお図示しないが、下部桟材33側に関しても図2と同様の配置で下側線状体51が設けられている。下側線状体51については基本的に引き揚げる必要はないし、収穫毎に撤去すると設置が煩雑になるので、一本の下側線条体51を架け渡しながら張設せず、対向するU字環4を六本のロープで個々連結固定するという方法を採用しても良い。
図3(a)(b)(c)は、金属枠体3の全体形状に関する他の例を示すものである。同図(a)は枠体支柱31が三本の例、同図(b)は五本の例、同図(c)は二本のアーチ状枠体支柱31に二本の上部桟材32、二本の下部桟材33で構成される例、をそれぞれ示している。同図(c)のような角部の少ない構造とすると、漁網などを破損させる可能性が小さくなるのでその点に関しては好適である。
次に図4は、金属枠体3の側面図を概略的に示すものであり、線状体5から養殖ロープ7を複数本吊下させ、下端を下側線状体51に係止する。図に見える線状体の長さは約4mであり、ここに0.6m程度の間隔を空けて七本の養殖ロープを吊下している。この間隔は状況その他で適宜変更して良い。線状体5並びに下側線状体51と養殖ロープ7との連結方法は、線状体5並びに下側線状体51に巻かれた細ロープ6を養殖ロープ7の両端に設けられた環部71に結わえるというものであり、線状体5の撤去の場合と同様、養殖ロープ7の取り外しは細ロープ6を切断するだけで簡単である。なおこの養殖ロープ7には本図の例では、ある程度成長を待って選別されたカキを格納した貝籠72(本例では、40×40×10cmの直方体状の籠であるが、高さの小さい円柱状のものが一般的であり、他の大きさ、形状のものであっても良いものとする)が多数取設されている(実際には一本の養殖ロープ7につき40〜70個取設されるが図ではこの数を忠実には描出していない)が、カキ稚貝の場合にはホタテ等の貝殻に孔を開けて養殖ロープ7に繋ぎここに稚貝を植え付けたり、貝殻を割った後これを細いロープに係止しこの細いロープを養殖ロープ7に螺旋状に巻き付けたりする(図示省略)。なお、養殖ロープ7同士の間隔、養殖ロープ7に付けられる貝籠72の大きさや取設個数、といった各種数値はいずれも、設置海域の潮速、水温、プランクトン量等によって、或いは引き揚げ機械の能力等に応じて適宜選択すべき事項であり、本発明を限定するものではない。
そして本発明或いは本発明方法においては基本的に、貝殻付きの養殖ロープを吊下して貝の生長を待つ過程と、生長した稚貝を入れた貝籠付きの養殖ロープを吊下して収穫を待つ過程の、双方の過程に本発明ブロック1の枠体3を用いることとしている。しかし状況によっては貝殻付きの養殖ロープは、従来の海面イカダを利用するようにし、移し替え作業後に本発明ブロック1を利用するようにしても良い。なお、殻付きのカキではなく「むき身」のカキを出荷する場合には、ホタテ貝殻に固着したカキの上殻だけを外せばむき身は取り出せるので、貝籠への移し替え作業そのものが全く必要ない。或いは、種付けされたホタテ貝殻を数個或いは十数個程度に破砕し、これらを貝籠に入れて沈めるという養殖方法もある。即ち移し替え作業の存在は本発明を限定するものではない。
また線状体5の表面には、海藻類が種付けされている。これが成長して上方に伸び収穫の対象となる。海藻類収穫は、線状体5から養殖ロープが垂下している状況よりも、貝殻から貝籠への取り替え時期、貝の収穫時期といった垂下物のない時期を選んで行うのが望ましい。或いは、線状体5には海藻類を種付けせず、別体のロープを張設してこれに種付けをするようにすると、図示した例に比して作業性は優れる(図示せず)。
図5は、本発明の他の例を示すものであり、本発明ブロック1を平面的に連結して広面積に連設配置するのに都合の良いように、ベースブロック2側面に凹凸を設けたものである。対向する一対の側面の片方に連結凹溝23、他方に連結凸条24が設けられている。本例の本発明ブロック1は、前例のものよりもやや小さく、且つ設置する水深についても浅いものである。また本例のベースブロック2は、平面視概ね八角形であるので連設すると、上下方向に空洞部ができ開放されることになり、アワビ、サザエ等の貝類の捕獲の際の出入り口となる。
図6(a)(b)(c)(d)は、ベースブロック2の形状についての他の例を示すものである。板状ブロック体の上にそれより底面積の小さい板状ブロック体を積層した如き形状[同図(a)]、板状ブロック体の上に四基の大型突起25を突設させた如き形状[同図(b)]、板状ブロック体の上にスペーサー部26を介して板状ブロック体を置きその間隙に中央空間28を形成させた如き形状[同図(c)]、二段積層式のブロック体の段差部分に逆テーパー部を設けた如き形状[同図(d)]、をそれぞれ示す。この四例は図1等で示したものと同様、外海設置用の大型のもので、潮力によって浮き上がったり移動したりしないように、周囲を自然石Sで押さえるようにしておくことが好ましい。なおこれらの図に見られる多数の断面半円の凹穴は、ウニ、サザエ等の定着性を高める効果がある球面状凹穴27である。例えばウニは、この凹穴27に嵌り込んで定着することで、外敵(特にタコ)からの攻撃に対して防御ができ生存率が向上することになる。但しこの球面状凹穴27の存在は本発明に不可欠のものではないので、全く設けていないもの、異なる構造の凹凸を設けたもの等も本発明に含むものとする。また、同図(c)における中央空間28は、本発明ブロック1の設置作業時に吊り下げワイヤー(ワイヤー以外に、チェーン、布ロープ、等々の場合もある)を通しておくこともできるのでコンクリート体に吊り環を設けておきそこにワイヤーを繋ぎ設置作業するのに比して要求されるコンクリート強度は低いので、品質の低い、よって安価なコンクリートを用いることができるという利点がある。強度上の問題がなければ、吊り環11を利用して吊持して良い。
図7は、本発明ブロック1の設置状態の一例を概略的に示すものであり、岸壁A直前の海底から沖に向かって、海岸地形に合わせて本発明ブロック1を敷き並べてゆく。この浅いゾーンには、図5で示した如き連設に適したやや小型の本発明ブロック1を設置すると好適である。続いて、水深が20〜30m程度より深くなった海底には、図1や図6で示したような大型の本発明ブロック1が好ましい。また、本発明ブロック1敷設と共に、本発明ブロック1のベースブロック2部分のみから成る被覆ブロック10をところどころに設置するようにしても良い。近隣にある本発明ブロック1にある海藻類が放出した胞子はこの被覆ブロック10表面にも付着するのでここで定着発芽し、収穫対象とはならないがアワビ、サザエ等の餌とはなる海藻類がやがて繁茂することになる。
図8(a)(b)は、いずれも養殖を開始して3年程度経過し、二枚貝(カキ)の収穫をしている状態を概略的に示すものである。外海の水深20〜30m程度の海底に設置された本発明ブロック1には、海藻類Gが線状体5の上のみならず周辺にも広く大きく成長しており、これを餌とするアワビやサザエも定着し大きく成長している。
成長したカキの全量を収穫するに当たっては、海藻類Gが線状体5とは別体のロープに種付けされている場合にはこのロープを引き揚げて、海藻類Gのみ収穫しておくのが好ましい。同図(a)はそのようにして海藻類Gが収穫された後の状態を示している。全カキ収穫は、作業者Mが1乃至数名潜水し、引き揚げ機械を具備する作業船Sから下ろされたワイヤーWに線状体5を連結すると共に、金属枠体3の下部桟材33と養殖ロープ7を連結している全ての細ロープ6を切断し、続いて線状体5と上部桟材32とを連結している全ての細ロープ6を切断する。そうすると貝籠72付き養殖ロープ7を多数伴った線状体5が、本発明ブロック1から切り離されることになる。その後、ワイヤーWを引き揚げることで収穫作業が完了する。
なお、海藻類の生育途中でありながらカキを収穫したいという場合や、或いは引き揚げ機械を用いて線状体5共々引き揚げるまでもない程度の数量のカキを収穫したいという場合、等々にあっては、作業者Mが潜水し海中で例えば貝籠を一つずつ開いて適当な個数を取り出し、持参した収穫袋12に収納して持ち帰れば良いし、更に同図(b)の如く、この収穫袋12をパラシュート形浮上部材13に係止した上で潜水ボンベ中の空気を溜めて浮上させ海面で回収するようにしても良い。なお本例の場合も、同図(a)の場合もそうであるが、作業者Mが何らかの潜水作業した時に、併せてアワビ、サザエ等を捕獲すると能率的な作業となる(図示せず)。
本発明に係る多目的漁礁ブロックの一例を概略的に示す斜視図である。 図1に示した多目的漁礁ブロックの金属枠体部分を概略的に示す平面図である。 (a)(b)(c)は、図1に示した多目的漁礁ブロックの金属枠体部分の他の例を示すいずれも概略斜視図である。 図1に示した多目的漁礁ブロックの金属枠体部分を概略的に示す側面図である。 本発明に係る多目的漁礁ブロックの他の例を概略的に示す平面図である。 (a)(b)(c)(d)は、本発明に係る多目的漁礁ブロックのベースブロックの形状に関する他の例を概略的に示すいずれも概略断面図である。 本発明に係る多目的漁礁ブロックの設置状態の一例を概略的に示す側面図である。 (a)(b)は、図1に示した多目的漁礁ブロックから二枚貝を収穫している状態を概略的に示すもので、同図(a)は側面図、同図(b)は斜視図である。
符号の説明
1 本発明に係る多目的漁礁ブロック
2 ベースブロック
21 脚
22 凸条
23 連結凹溝
24 連結凸条
26 スペーサー部
27 球面状凹穴
28 中央空間
3 金属枠体
31 枠体支柱
32 上部桟材
33 下部桟材
34 角部補強材
4 U字環
5 線状体
51 下側線状体
6 細ロープ
7 養殖ロープ
71 環部
72 貝籠
10 被覆ブロック
11 吊り環
12 収穫袋
13 パラシュート形浮上部材
Z 開放空間
S 自然石
G 海藻類
M 作業者

Claims (12)

  1. コンクリート製ベースブロックと、該ベースブロック上に固定される二枚貝養殖空間形成用枠体とにより構成されるブロックであり、また該枠体は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成る構造物であり、該複数本の金属製桟材の一の該桟材とこれと対向する他の該桟材とを間隔を空けながら平行に連結する線状材を有しており、二枚貝養殖のための貝又は貝籠は該線状材に吊下されるものであることを特徴とする多目的漁礁ブロック。
  2. 該ベースブロックの上面には1又は複数の凸条、凹溝、凸部、又は凹穴が設けられたものである請求項1記載の多目的漁礁ブロック。
  3. 該ベースブロックの上面に設けられた該1又は複数の凸条、凹溝、凸部、又は凹穴の表面、或いは側面には多数の球面状凹穴が刻設されているものである請求項2記載の多目的漁礁ブロック。
  4. 該線状材は、合成繊維製ロープでありこの表面に海藻の種付けがなされているものである請求項1、2又は3記載の多目的漁礁ブロック。
  5. 該ベースブロックは、四頂点が切欠された正方形様の平面形状を呈する板状体であり、且つ、該板状体の四側面にはそれぞれ連結用の凹溝及び凸条が、対向する二側面の片側には凹溝が他方側には凸条という形で設けられているものである請求項1、2、3又は4記載の多目的漁礁ブロック。
  6. 該ベースブロックの下面には3基以上の脚部を有しており、これによって該ベースブロックの下部分に外部と連通する空間が形成されているものである請求項1、2、3、4又は5記載の多目的漁礁ブロック。
  7. コンクリート製ベースブロックと、該ベースブロック上に固定される二枚貝養殖空間形成用枠体とにより構成されるブロックを海底に設置し、ここに生育する貝類海藻類を収穫する貝類海藻類養殖栽培方法であって、該枠体は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成る構造物であり、該複数本の金属製桟材の一の該桟材とこれと対向する他の該桟材とを間隔を空けながら平行に連結する線状材を有しており、二枚貝養殖のための貝又は貝籠は該線状材に吊下されるものであり、先ず該枠体天面にほぼ平行に張設された該線状体に貝又は貝籠を固定した多数本の養殖ロープを適宜間隔を空けて係止し、二枚貝収穫時には該線状体を枠体から外し、海上から該線状体ごと養殖ロープを引き揚げることを特徴とする貝類海藻類養殖栽培方法。
  8. 該ベースブロックの上面には1又は複数の凸条、凹溝、凸部、又は凹穴が設けられており、ここでアワビ、サザエ、ウニなどの磯定着型生物を栽培するものである請求項7記載の貝類海藻類養殖栽培方法。
  9. 該ベースブロックの上面に設けられた該1又は複数の凸条、凹溝、凸部、又は凹穴の表面、或いは側面には多数の球面状凹穴が刻設されている請求項8記載の貝類海藻類養殖栽培方法。
  10. 該線状材は、合成繊維製ロープでありこの表面に海藻の種付けがなされるものである請求項7、8又は9記載の貝類海藻類養殖栽培方法。
  11. 該ベースブロックは、四頂点が切欠された正方形様の平面形状を呈する板状体であり、且つ、該板状体の四側面にはそれぞれ連結用の凹溝及び凸条が、対向する二側面の片側には凹溝が他方側には凸条という形で設けられているものである請求項7、8、9又は10記載の貝類海藻類養殖栽培方法。
  12. 該ベースブロックの下面には3基以上の脚部を有しており、これによって該ベースブロックの下部分に外部と連通する空間が形成されているものである請求項7、8、9、10又は11記載の貝類海藻類養殖栽培方法。
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