JPH11137041A - コンバインの刈取部横移動装置 - Google Patents
コンバインの刈取部横移動装置Info
- Publication number
- JPH11137041A JPH11137041A JP30689297A JP30689297A JPH11137041A JP H11137041 A JPH11137041 A JP H11137041A JP 30689297 A JP30689297 A JP 30689297A JP 30689297 A JP30689297 A JP 30689297A JP H11137041 A JPH11137041 A JP H11137041A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link
- reaping part
- cutting
- pair
- mowing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 刈取部を軽く横移動でき、又そのメンテナン
スも行い易い刈取部の横スライド構造を提供する。 【解決手段】 刈取部Aと走行機体Bとを左右一対のリ
ンク部材7,8を介して連結することにより、刈取部A
と走行機体Bとを相対横移動可能な四連リンク機構Cを
構成する。一対のリンク部材7,8のうちの操縦部側の
リンク部材8と、刈取部Aとを取外し自在に構成し、刈
取部Aを揺動してオープン自在とする。
スも行い易い刈取部の横スライド構造を提供する。 【解決手段】 刈取部Aと走行機体Bとを左右一対のリ
ンク部材7,8を介して連結することにより、刈取部A
と走行機体Bとを相対横移動可能な四連リンク機構Cを
構成する。一対のリンク部材7,8のうちの操縦部側の
リンク部材8と、刈取部Aとを取外し自在に構成し、刈
取部Aを揺動してオープン自在とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおい
て刈取部を機体に対して横移動させる技術に関するもの
である。
て刈取部を機体に対して横移動させる技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】刈取部の横移動装置としては、特開平7
‐46926号公報に示されたように、刈取部を昇降可
能に支持する刈取メインフレーム先端部において横スラ
イドさせる構造や、特開平9‐233927号公報に示
されたもののように、刈取メインフレームの付け根部に
おいて横スライドさせる構造のものが知られている。
‐46926号公報に示されたように、刈取部を昇降可
能に支持する刈取メインフレーム先端部において横スラ
イドさせる構造や、特開平9‐233927号公報に示
されたもののように、刈取メインフレームの付け根部に
おいて横スライドさせる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記前者と後者のもの
は、いずれも螺旋軸を使ったネジ送り機構によって刈取
部を摺動横スライドさせるものであり、片持ち的に支持
される刈取部をスライドさせるための駆動負荷が大き
く、比較的大きな出力が必要になるか、或いは必要な駆
動力を出すために動きが遅くなるという傾向にあった。
又、その横送り構造上、スライド量を大きく取るのが困
難であるとともに、その横送り摺動部や刈取部内部のメ
ンテナンスが行い難い面もあり、改善の余地が残されて
いた。本発明の目的は、刈取部を軽く横移動でき、又そ
のメンテナンスも行い易い刈取部の横スライド構造を提
供する点にある。
は、いずれも螺旋軸を使ったネジ送り機構によって刈取
部を摺動横スライドさせるものであり、片持ち的に支持
される刈取部をスライドさせるための駆動負荷が大き
く、比較的大きな出力が必要になるか、或いは必要な駆
動力を出すために動きが遅くなるという傾向にあった。
又、その横送り構造上、スライド量を大きく取るのが困
難であるとともに、その横送り摺動部や刈取部内部のメ
ンテナンスが行い難い面もあり、改善の余地が残されて
いた。本発明の目的は、刈取部を軽く横移動でき、又そ
のメンテナンスも行い易い刈取部の横スライド構造を提
供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、刈
取部と走行機体とを左右一対のリンク部材を介して連結
することにより、刈取部と走行機体とを相対横移動可能
な四連リンク機構を構成してあることを特徴とする。
取部と走行機体とを左右一対のリンク部材を介して連結
することにより、刈取部と走行機体とを相対横移動可能
な四連リンク機構を構成してあることを特徴とする。
【0005】第2発明は、第1発明において、一対のリ
ンク部材のうちの操縦部側のリンク部材と、刈取部とを
取外し自在に構成してあることを特徴とする。
ンク部材のうちの操縦部側のリンク部材と、刈取部とを
取外し自在に構成してあることを特徴とする。
【0006】第3発明は、第1又は第2発明において、
一対のリンク部材のうちの操縦部側とは反対側のリンク
部材を中空状に構成し、その内部にエンジン動力を刈取
部に伝達するための伝動軸を通してあることを特徴とす
る。
一対のリンク部材のうちの操縦部側とは反対側のリンク
部材を中空状に構成し、その内部にエンジン動力を刈取
部に伝達するための伝動軸を通してあることを特徴とす
る。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、左右一
対のリンク部材で刈取部と走行機体とを連結して四連リ
ンク機構を構成してあるから、機体を支点とした揺動移
動で刈取部を横移動する状態になり、リンク部材の長さ
を適宜に設定することで、平行スライドさせる従来の構
造に比べて、横移動量を容易に増大させることができる
とともに、動きも軽いものにできる。
対のリンク部材で刈取部と走行機体とを連結して四連リ
ンク機構を構成してあるから、機体を支点とした揺動移
動で刈取部を横移動する状態になり、リンク部材の長さ
を適宜に設定することで、平行スライドさせる従来の構
造に比べて、横移動量を容易に増大させることができる
とともに、動きも軽いものにできる。
【0008】従って、従来よりも小さな出力で横移動で
きるとか、迅速に横移動できるということが可能になる
とともに、刈取部を大きく横移動させられるので刈取部
のメンテナンスにも有利になる。
きるとか、迅速に横移動できるということが可能になる
とともに、刈取部を大きく横移動させられるので刈取部
のメンテナンスにも有利になる。
【0009】請求項2の構成によれば、操縦部側のリン
ク部材と刈取部とを取外すことにより、操縦部側と反対
側のリンク部材を支点として、内部が露呈するように刈
取部を大きく開くことができるようになるから、手の届
きにくい奥の箇所を面前に位置させて点検・整備を行う
等、従来に比べて刈取部のメンテナンス性が大きく改善
されるようになる。
ク部材と刈取部とを取外すことにより、操縦部側と反対
側のリンク部材を支点として、内部が露呈するように刈
取部を大きく開くことができるようになるから、手の届
きにくい奥の箇所を面前に位置させて点検・整備を行う
等、従来に比べて刈取部のメンテナンス性が大きく改善
されるようになる。
【0010】請求項3の構成によれば、リンク部材中に
刈取部への伝動軸を通してあるから、これら両者を別々
に設ける場合に比べて、スペースの有効利用が図れると
ともに、伝動軸をリンク部材で保護できるようになる。
そして、操縦部側のリンク部材から刈取部を外してもも
う一方のリンク部材は機体と刈取部とに亘って架設され
る状態が維持されているから、伝動軸の着脱を伴うこと
なく操作簡単に刈取部のオープン状態を現出することが
できる。
刈取部への伝動軸を通してあるから、これら両者を別々
に設ける場合に比べて、スペースの有効利用が図れると
ともに、伝動軸をリンク部材で保護できるようになる。
そして、操縦部側のリンク部材から刈取部を外してもも
う一方のリンク部材は機体と刈取部とに亘って架設され
る状態が維持されているから、伝動軸の着脱を伴うこと
なく操作簡単に刈取部のオープン状態を現出することが
できる。
【0011】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載のコ
ンバインの刈取部横移動装置でも、四連リンク機構によ
って刈取部を横移動させる構造の採用により、従来より
も軽く、かつ、大きく移動させることが可能になり、省
出力で横移動できるとともに刈取部のメンテナンス性を
改善できるようになった。
ンバインの刈取部横移動装置でも、四連リンク機構によ
って刈取部を横移動させる構造の採用により、従来より
も軽く、かつ、大きく移動させることが可能になり、省
出力で横移動できるとともに刈取部のメンテナンス性を
改善できるようになった。
【0012】請求項2に記載の刈取部横移動装置では、
四連リンク機構における4個所の枢支部のうちの1つを
取外し可能に構成することにより、刈取部を大きく開く
ことができて、従来ではできなかった個所の点検が行え
る等、刈取部のメンテナンス性を大きく向上し得る利点
がある。
四連リンク機構における4個所の枢支部のうちの1つを
取外し可能に構成することにより、刈取部を大きく開く
ことができて、従来ではできなかった個所の点検が行え
る等、刈取部のメンテナンス性を大きく向上し得る利点
がある。
【0013】請求項3に記載の刈取部横移動装置では、
操縦部から遠い側のリンク部材中に刈取部への伝動軸を
通すことにより、搬送装置等の機械装置類の錯綜する刈
取部でのスペースの有効利用が図れて、脱穀部への穀稈
搬送の妨げになり難い好まし状態が得られるとともに、
伝動軸の着脱操作を伴うことなく、操作簡単にして刈取
部オープンできる利点がある。
操縦部から遠い側のリンク部材中に刈取部への伝動軸を
通すことにより、搬送装置等の機械装置類の錯綜する刈
取部でのスペースの有効利用が図れて、脱穀部への穀稈
搬送の妨げになり難い好まし状態が得られるとともに、
伝動軸の着脱操作を伴うことなく、操作簡単にして刈取
部オープンできる利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に2条刈り用コンバイン前部
の側面図が、図4にそのコンバイン前部の平面図が夫々
示され、Aは刈取部、1は操縦部、2はクローラ走行装
置、3は脱穀装置である。刈取部Aは、引起し装置4、
バリカン型の刈取装置5、株元挟持搬送機構6Aと穂先
係止搬送機構6Bとで成り、刈取られた穀稈を脱穀装置
3始端の穀稈供給口3aに移送する縦搬送装置6等を備
えている。尚、刈取部A以外の箇所は機体Bである。
の側面図が、図4にそのコンバイン前部の平面図が夫々
示され、Aは刈取部、1は操縦部、2はクローラ走行装
置、3は脱穀装置である。刈取部Aは、引起し装置4、
バリカン型の刈取装置5、株元挟持搬送機構6Aと穂先
係止搬送機構6Bとで成り、刈取られた穀稈を脱穀装置
3始端の穀稈供給口3aに移送する縦搬送装置6等を備
えている。尚、刈取部A以外の箇所は機体Bである。
【0015】このコンバインでは、刈取部Aと走行機体
Bとを左右一対のリンク部材7,8を介して連結するこ
とにより、刈取部Aと走行機体Bとを相対横移動可能な
四連リンク機構Cを構成してある。すなわち、図1〜図
4に示すように、四連リンク機構Cは、機体Bのカウン
タ軸9を囲繞する回動ケース10と、刈取フレーム11
下部とに亘る左右のリンク部材7,8を、前上から後下
に向かう4箇所の傾斜軸心Pで枢支連結して構成され、
油圧シリンダ30等のアクチュエータにより、刈取部A
を機体Bに対して平行横移動させるものである。
Bとを左右一対のリンク部材7,8を介して連結するこ
とにより、刈取部Aと走行機体Bとを相対横移動可能な
四連リンク機構Cを構成してある。すなわち、図1〜図
4に示すように、四連リンク機構Cは、機体Bのカウン
タ軸9を囲繞する回動ケース10と、刈取フレーム11
下部とに亘る左右のリンク部材7,8を、前上から後下
に向かう4箇所の傾斜軸心Pで枢支連結して構成され、
油圧シリンダ30等のアクチュエータにより、刈取部A
を機体Bに対して平行横移動させるものである。
【0016】つまり、図4(イ)に示すように、刈取部
Aが機体Bに対して右に寄った中割り刈り状態と、図4
(ロ)に示すように、刈取部Aが機体Bに対して左に寄
った回り刈り状態とが現出できる。縦搬送装置6は、後
部に設けた支点Y回りで揺動可能に機体B側に支承する
とともに、前部を刈取フレーム11に前後移動可能な構
造(長孔とピンで連結する構造や、中間部材を介してリ
ンク連結する構造等)で連結することにより、刈取部A
の横移動に伴って縦搬送装置6を追従揺動移動させるよ
うにしてある。
Aが機体Bに対して右に寄った中割り刈り状態と、図4
(ロ)に示すように、刈取部Aが機体Bに対して左に寄
った回り刈り状態とが現出できる。縦搬送装置6は、後
部に設けた支点Y回りで揺動可能に機体B側に支承する
とともに、前部を刈取フレーム11に前後移動可能な構
造(長孔とピンで連結する構造や、中間部材を介してリ
ンク連結する構造等)で連結することにより、刈取部A
の横移動に伴って縦搬送装置6を追従揺動移動させるよ
うにしてある。
【0017】そして、未刈り側(機体左側)に四連リン
ク機構Cをさらに揺動させれば、図4(ロ)に仮想線で
示すように、刈取部Aを大きく横に移動させて操縦部1
との間を大きく開いた状態とすることができ、メンテナ
ンスのし易い状態になる。加えて、右リンク部材8と刈
取フレーム11との枢支連結状態を解除して取外し自在
としてあるので、図5に示すように、左リンク部材7と
刈取部Aとの枢支点Pを中心にして刈取部Aを開くこと
ができ、機械装置類の錯綜する刈取部A内部のメンテナ
ンスが一層行い易い状態とすることが可能になる。
ク機構Cをさらに揺動させれば、図4(ロ)に仮想線で
示すように、刈取部Aを大きく横に移動させて操縦部1
との間を大きく開いた状態とすることができ、メンテナ
ンスのし易い状態になる。加えて、右リンク部材8と刈
取フレーム11との枢支連結状態を解除して取外し自在
としてあるので、図5に示すように、左リンク部材7と
刈取部Aとの枢支点Pを中心にして刈取部Aを開くこと
ができ、機械装置類の錯綜する刈取部A内部のメンテナ
ンスが一層行い易い状態とすることが可能になる。
【0018】図3に示すように、カウンタ軸9を介して
機体側の左右の支持部29,29に支点Xで上下揺動自
在に枢支される回動ケース10に対して、左右のリンク
部材7,8を軸心Pで枢支し、回動ケース10に固定の
ブラケット10aと機体Bとに亘って刈取部A昇降用の
油圧シリンダ機構12を架設する。又、回動ケース10
と左側のリンク部材7とに亘って刈取部A横移動用の油
圧シリンダ30を架設する。つまり、昇降用油圧シリン
ダ12によって四連リンク機構Cと共に刈取部Aを駆動
昇降でき、かつ、横移動用油圧シリンダ30によって四
連リンク機構Cを駆動横移動できるのである。
機体側の左右の支持部29,29に支点Xで上下揺動自
在に枢支される回動ケース10に対して、左右のリンク
部材7,8を軸心Pで枢支し、回動ケース10に固定の
ブラケット10aと機体Bとに亘って刈取部A昇降用の
油圧シリンダ機構12を架設する。又、回動ケース10
と左側のリンク部材7とに亘って刈取部A横移動用の油
圧シリンダ30を架設する。つまり、昇降用油圧シリン
ダ12によって四連リンク機構Cと共に刈取部Aを駆動
昇降でき、かつ、横移動用油圧シリンダ30によって四
連リンク機構Cを駆動横移動できるのである。
【0019】この場合の刈取部Aへの伝動系としては、
一例として、図6に示すようになる。すなわち、エンジ
ンEの動力を、無段変速装置13、走行用ミッション1
4、刈取クラッチ15を介してカウンタ軸9に伝動し、
これにベベルギヤ連動される主伝動軸16から刈取入力
軸17に伝動する。刈取部Aの横移動に対応できるよ
う、主伝動軸16に、両端に配備される一対の球継手3
2,32と、スプライン嵌合による分離可能な軸長伸縮
機構33を設けてあり、右リンク部材8と刈取部Aとの
連結を解除してオープンするときには、機体側軸部分1
6aと刈取部側軸部分16bとに軸長伸縮機構33部分
で分離させる操作を行う。刈取部Aを閉じるときには、
分離されている機体側軸部分16aと刈取部側軸部分1
6bとを嵌合装着する操作を行う。
一例として、図6に示すようになる。すなわち、エンジ
ンEの動力を、無段変速装置13、走行用ミッション1
4、刈取クラッチ15を介してカウンタ軸9に伝動し、
これにベベルギヤ連動される主伝動軸16から刈取入力
軸17に伝動する。刈取部Aの横移動に対応できるよ
う、主伝動軸16に、両端に配備される一対の球継手3
2,32と、スプライン嵌合による分離可能な軸長伸縮
機構33を設けてあり、右リンク部材8と刈取部Aとの
連結を解除してオープンするときには、機体側軸部分1
6aと刈取部側軸部分16bとに軸長伸縮機構33部分
で分離させる操作を行う。刈取部Aを閉じるときには、
分離されている機体側軸部分16aと刈取部側軸部分1
6bとを嵌合装着する操作を行う。
【0020】刈取入力軸17からは、右引起し装置4b
と、内外の軸37,38を介して刈取装置5と横軸1
9、並びに一対の掻込み回転体20,20に伝動する。
横軸19の左端からは、縦軸39を介して左引起し装置
4aに伝動するとともに、カウンタ軸9端からベベルギ
ヤ機構21を介して縦搬送装置6の駆動軸6aに伝動す
るような構造である。この場合、主伝動軸16と刈取入
力軸17とのベベルギヤ咬合箇所を、図2に示すよう
に、平行横移動させるための軸心Pの延長線上に、側面
視において一致又は近づけるように設定すれば、四連リ
ンク機構Cを動かしても、主伝動軸16の長さを不変
に、又は殆ど変わらないようにできて好都合である。
と、内外の軸37,38を介して刈取装置5と横軸1
9、並びに一対の掻込み回転体20,20に伝動する。
横軸19の左端からは、縦軸39を介して左引起し装置
4aに伝動するとともに、カウンタ軸9端からベベルギ
ヤ機構21を介して縦搬送装置6の駆動軸6aに伝動す
るような構造である。この場合、主伝動軸16と刈取入
力軸17とのベベルギヤ咬合箇所を、図2に示すよう
に、平行横移動させるための軸心Pの延長線上に、側面
視において一致又は近づけるように設定すれば、四連リ
ンク機構Cを動かしても、主伝動軸16の長さを不変
に、又は殆ど変わらないようにできて好都合である。
【0021】図7、図8に示すように、機体左端に装備
される分草杆22を、左デバイダ23部分で枢支された
前分草棒22Aと、この前分草棒22Aに枢支される後
分草棒22Bと、前分草棒22A後端部と機体Bとに亘
って架設される腰折れリンク24とを備えて構成してあ
る。
される分草杆22を、左デバイダ23部分で枢支された
前分草棒22Aと、この前分草棒22Aに枢支される後
分草棒22Bと、前分草棒22A後端部と機体Bとに亘
って架設される腰折れリンク24とを備えて構成してあ
る。
【0022】後分草棒22Bは、その前端を前分草棒2
2Aの後端に枢支(固着でも良い)されたブラケット2
5に枢支し、後端に備えた長孔部26と機体B側の固定
ピン27とを前後スライド自在に係合して支持されてい
る。腰折れリンク24は、機体B側に枢支される内アー
ム24Aと、ブラケット25に枢支される外アーム24
Bとを枢支連結して構成され、ブラケット25と外アー
ム24Bとは、相対角度姿勢を調節可能に相対係止し得
るように、皿バネ28を介してボルト締めしてある。従
って、腰折れリンク24の折れ曲がり角度を調節するこ
とにより、分草杆22の未刈り側への張出し量を調節で
きるようになっている。
2Aの後端に枢支(固着でも良い)されたブラケット2
5に枢支し、後端に備えた長孔部26と機体B側の固定
ピン27とを前後スライド自在に係合して支持されてい
る。腰折れリンク24は、機体B側に枢支される内アー
ム24Aと、ブラケット25に枢支される外アーム24
Bとを枢支連結して構成され、ブラケット25と外アー
ム24Bとは、相対角度姿勢を調節可能に相対係止し得
るように、皿バネ28を介してボルト締めしてある。従
って、腰折れリンク24の折れ曲がり角度を調節するこ
とにより、分草杆22の未刈り側への張出し量を調節で
きるようになっている。
【0023】分草杆22の張出し量調節手段として、上
記リンク構造を採用したことにより、刈取部の横移動に
無理無く追従して未刈り側への突出量を調節でき、刈取
部Aの横移動位置の如何に拘わらずに良好な分草作用を
発揮することができるのである。従来の張出し量調節手
段は、差し込み摺動構造としていたので、分草杆22が
他物に衝突した際に破損し易い傾向にあったが、本願の
ように腰折れリンク式として、しかも摩擦保持させる構
造では、他物にぶつかると、腰折れリンク24の腰折れ
変位によって吸収でき、損傷おそれがなく故障に強いも
のを構造簡単に実現できる利点がある。
記リンク構造を採用したことにより、刈取部の横移動に
無理無く追従して未刈り側への突出量を調節でき、刈取
部Aの横移動位置の如何に拘わらずに良好な分草作用を
発揮することができるのである。従来の張出し量調節手
段は、差し込み摺動構造としていたので、分草杆22が
他物に衝突した際に破損し易い傾向にあったが、本願の
ように腰折れリンク式として、しかも摩擦保持させる構
造では、他物にぶつかると、腰折れリンク24の腰折れ
変位によって吸収でき、損傷おそれがなく故障に強いも
のを構造簡単に実現できる利点がある。
【0024】〔別実施形態〕図9、図10に示すよう
に、左リンク部材7が主伝動軸16を内装するパイプ製
のリンクケース35に構成された構造の四連リンクC及
び伝動系を採用しても良い。すなわち、カウンタ軸9を
介して機体側の左右の支持部29,29に支点Xで上下
揺動自在に枢支される回動ケース10に対して、主伝動
軸16を内装する左側のリンクケース35と、右リンク
部材8とを軸心Pで枢支連結するとともに、これらリン
ク部材8とリンクケース35を、横軸19を囲繞する横
ケース36に軸心Pで枢支連結する。
に、左リンク部材7が主伝動軸16を内装するパイプ製
のリンクケース35に構成された構造の四連リンクC及
び伝動系を採用しても良い。すなわち、カウンタ軸9を
介して機体側の左右の支持部29,29に支点Xで上下
揺動自在に枢支される回動ケース10に対して、主伝動
軸16を内装する左側のリンクケース35と、右リンク
部材8とを軸心Pで枢支連結するとともに、これらリン
ク部材8とリンクケース35を、横軸19を囲繞する横
ケース36に軸心Pで枢支連結する。
【0025】連結ケース34の左側部分には、カウンタ
軸9にベベルギヤ連動された上下向きの縦軸40を内装
してあり、この縦軸40と主伝動軸16とをベベルギヤ
連動するとともに、主伝動軸16と横軸19とを、夫々
にベベルギヤ連動される上下向きの中間軸31を介して
連動連結してある。つまり、縦軸40と中間軸31夫々
の軸心P,Pと右リンク部材8前後の軸心P,Pとによ
って平行横移動でき、かつ、回動ケース10が支点Xで
上下揺動することにより、四連リンクCが、すなわち刈
取部Aを揺動昇降できるようにしてある。
軸9にベベルギヤ連動された上下向きの縦軸40を内装
してあり、この縦軸40と主伝動軸16とをベベルギヤ
連動するとともに、主伝動軸16と横軸19とを、夫々
にベベルギヤ連動される上下向きの中間軸31を介して
連動連結してある。つまり、縦軸40と中間軸31夫々
の軸心P,Pと右リンク部材8前後の軸心P,Pとによ
って平行横移動でき、かつ、回動ケース10が支点Xで
上下揺動することにより、四連リンクCが、すなわち刈
取部Aを揺動昇降できるようにしてある。
【0026】図11に示すように、横軸19に入力され
た動力は、その軸右端から刈り取り装置5と掻込み回転
体20,20に伝動されるとともに、軸左端から縦軸3
9を介して左引起し装置4aに入力される。そして、2
組のベベルギヤ機構18,18を備えたブリッジ経路4
1を介して、左引起し装置4aから右引起し装置4bに
伝動する。
た動力は、その軸右端から刈り取り装置5と掻込み回転
体20,20に伝動されるとともに、軸左端から縦軸3
9を介して左引起し装置4aに入力される。そして、2
組のベベルギヤ機構18,18を備えたブリッジ経路4
1を介して、左引起し装置4aから右引起し装置4bに
伝動する。
【0027】この構造では、取り外すことの無い左側の
リンクケース35内に主伝動軸16を配設してあるの
で、前述した実施形態のような主伝動軸16の分離操作
が不要であり、左リンク部材8と刈取部Aとの連結を解
除するのみで刈取部Aを大きくオープンできる利点があ
る。
リンクケース35内に主伝動軸16を配設してあるの
で、前述した実施形態のような主伝動軸16の分離操作
が不要であり、左リンク部材8と刈取部Aとの連結を解
除するのみで刈取部Aを大きくオープンできる利点があ
る。
【図1】コンバインの側面図
【図2】四連リンク機構の構造を示す要部の側面図
【図3】四連リンク機構の構造を示す平面図
【図4】(イ) は中割り刈り状態、(ロ) は回り刈り状態を
示すコンバイン前部の平面図
示すコンバイン前部の平面図
【図5】刈取部をフルオープンした状態を示す平面図
【図6】図3のものにおける刈取部への伝動系を示す系
統図
統図
【図7】分草杆の構造を示す平面図
【図8】前後の分草棒の連結部を示す拡大斜視図
【図9】別構造の四連リンク機構の構造を示す平面図
【図10】図9に示す四連リンク機構の一部切欠きの側
面図
面図
【図11】図9のものにおける刈取部への伝動系を示す
系統図
系統図
7 左リンク部材 8 右リンク部材 16 伝動軸 A 刈取部 B 走行機体 C 四連リンク機構
Claims (3)
- 【請求項1】 刈取部と走行機体とを左右一対のリンク
部材を介して連結することにより、前記刈取部と前記走
行機体とを相対横移動可能な四連リンク機構を構成して
あるコンバインの刈取部横移動装置。 - 【請求項2】 前記一対のリンク部材のうちの操縦部側
のリンク部材と、前記刈取部とを取外し自在に構成して
ある請求項1に記載のコンバインの刈取部横移動装置。 - 【請求項3】 前記一対のリンク部材のうちの操縦部側
とは反対側のリンク部材を中空状に構成し、その内部に
エンジン動力を刈取部に伝達するための伝動軸を通して
ある請求項1又は2に記載のコンバインの刈取部横移動
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30689297A JPH11137041A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | コンバインの刈取部横移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30689297A JPH11137041A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | コンバインの刈取部横移動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11137041A true JPH11137041A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17962521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30689297A Pending JPH11137041A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | コンバインの刈取部横移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11137041A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125439A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-08 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | コンバイン |
JP2006211953A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Kubota Corp | コンバイン |
JP2007116966A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Kubota Corp | コンバインの刈取り部構造 |
KR101071182B1 (ko) * | 2008-11-27 | 2011-10-10 | 이세키노우키가부시키가이샤 | 콤바인 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP30689297A patent/JPH11137041A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125439A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-08 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | コンバイン |
JP2006211953A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Kubota Corp | コンバイン |
JP4551232B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2010-09-22 | 株式会社クボタ | コンバイン |
JP2007116966A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Kubota Corp | コンバインの刈取り部構造 |
KR101071182B1 (ko) * | 2008-11-27 | 2011-10-10 | 이세키노우키가부시키가이샤 | 콤바인 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11137041A (ja) | コンバインの刈取部横移動装置 | |
EP3669632B1 (en) | A header driveline coupling mechanism for a combine harvester | |
EP0440651B1 (en) | Articulated vehicle with steering linkage | |
JPH1042649A (ja) | 切断機械 | |
JP2004113143A (ja) | コンバイン | |
JPS6147484B2 (ja) | ||
JP3645058B2 (ja) | コンバイン刈取部の横移動装置 | |
JPS6228837Y2 (ja) | ||
JP2003088218A (ja) | ミッドマウントモアの昇降装置 | |
JPH0313146Y2 (ja) | ||
JPH0637637Y2 (ja) | コンバインの刈取前処理装置 | |
JP2574360Y2 (ja) | 全稈投入型コンバインの刈取部構造 | |
JP2548512B2 (ja) | コンバインの刈取前処理装置 | |
JPS5851710Y2 (ja) | 脱穀装置の制御構造 | |
JP2592141Y2 (ja) | コンバイン | |
SU1028272A2 (ru) | Механизм навески аппаратов хлопкоуборочной машины | |
JPH0198410A (ja) | コンバインの刈取前処理装置 | |
JP2589955B2 (ja) | コンバインの刈取前処理装置 | |
JP2535081Y2 (ja) | コンバイン | |
JP3260132B2 (ja) | コンバインの刈取装置 | |
JPH0984440A (ja) | コンバインの刈取装置 | |
JPH0525445B2 (ja) | ||
JPS6147482B2 (ja) | ||
JPH03112409A (ja) | コンバイン等の刈刃装置 | |
JP2001112326A (ja) | コンバイン |