JP2001112326A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2001112326A
JP2001112326A JP29579199A JP29579199A JP2001112326A JP 2001112326 A JP2001112326 A JP 2001112326A JP 29579199 A JP29579199 A JP 29579199A JP 29579199 A JP29579199 A JP 29579199A JP 2001112326 A JP2001112326 A JP 2001112326A
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JP
Japan
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combine
reaping
locking means
operation lever
vertical
Prior art date
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JP29579199A
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English (en)
Inventor
Makoto Yabuki
矢吹  誠
Junji Hayashi
順二 林
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
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  • Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引起こし装置20a、20b上部の剛性を増
大させ、刈取部前部10の左右移動操作を簡便に行える
ようにする。 【解決手段】 複数の引起こし装置20a、20bを左
右向きに並設された刈取部前部10を機台1に対し左右
方向の移動自在に装設したコンバインにおいて、刈取前
部10を左右方向の特定位置に係止させるための係止手
段Eを形成し、一方では複数の引起こし装置20a、2
0bの上部を結合部材26で結合させると共に、前記係
止手段Eの係止状態と非係止状態とを切換作動させるた
めの操作部材75を、結合部材26を把握した状態の手
で操作される状態に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右移動自在とな
された刈取部前部を備えたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の引起こし装置を左右向きに並設さ
れた刈取部前部を機台に対し左右方向の移動自在に装設
し、この刈取部前部を係止手段を介して刈取前部移動範
囲の左右各端部の特定位置に係止させるようになしたコ
ンバインは存在している(特開平9−84438号公報
及び特開平9−84439号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、刈取部前部
の剛性を増大させるための部材を有効利用すると同時
に、刈取部前部の左右方向位置を複数の各特定位置に容
易に移動させ且つ係止させることを可能としたコンバイ
ンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第一のコンバインでは次のようになす
のであって、即ち、請求項1に記載したように、複数の
引起こし装置を左右向きに並設された刈取部前部を機台
に対し左右方向の移動自在に装設したコンバインにおい
て、刈取前部を左右方向の特定位置に係止させるための
係止手段を形成し、一方では複数の引起こし装置の上部
を結合部材で結合すると共に、前記係止手段の係止状態
と非係止状態とを切換作動させるための操作部材を、前
記結合部材を把握した状態の手で操作し得る状態に設け
る。
【0005】上記結合部材は複数の引起こし装置上部の
左右方向力に対する剛性を効果的に増大させるように作
用し、また刈取部前部を左右移動させる際の把手部とし
ても機能する。一方、操作部材は結合部材を把握した状
態で操作され、この操作により、係止手段は刈取部前部
を機台に対する特定位置に係止したり或いはこの係止を
解除するように作動する。上記記述から明きらかなよう
に、結合部材は刈取部前部の剛性を増大させることに加
えて刈取部前部の移動操作の把手部としても機能するの
であり、また結合部材を把握した状態で操作部材が操作
される構成は、刈取部前部の移動操作を簡便に行えるも
のとなす。
【0006】この際、請求項2に記載したように、操作
部材及び結合部材の双方を片手で把握することによる刈
取部前部の左右移動操作が操縦部上から行われる構成と
なすのであり、これにより刈取部前部の左右移動操作が
迅速化される。
【0007】また本発明に係る第二のコンバインでは、
請求項3に記載したように、複数の引起こし装置を左右
向きに並設された刈取部前部を機台に対し左右方向の移
動自在に装設したコンバインにおいて、刈取部前部を左
右方向の特定位置に係止させるための係止手段を形成
し、一方では複数の引起こし装置の上部を結合部材で結
合すると共に、この結合部材の近傍に前記係止手段の係
止状態と非係止状態とを切換作動させるための操作レバ
ーを設け、操作レバーが前記非係止状態に対応した位置
に操作されたとき、操作レバーの把握部がこの結合部材
の縦向き部に添った状態で近接する構成となす。この場
合も、上記結合部材は刈取部前部の剛性を増大させるこ
とに加えて刈取部前部の移動操作の把手部としても機能
するのであり、また操作レバーの把握部がこの結合部材
の縦向き部に添った状態で近接する構成は、操作レバー
の把手部を把握した状態の手で結合部材に操作力を付与
することを可能となし、刈取部前部の移動操作を簡便に
行えるものとなす。
【0008】上記第一及び第二のコンバインは次のよう
に具体化する。即ち、請求項5に記載したように、結合
部材は逆U字形の管部材となすのであり、これにより結
合部材が安価となり、また片手による把握を容易とな
し、しかも刈り取られる穀稈との干渉を生じがたいもの
となす。また請求項6に記載したように、係止手段は、
刈取部前部に設けた特定支点軸回りに揺動される横向き
アーム部材と、この横向きアーム部材にピン結合され刈
取前部に設けられた案内部材を介して上下変位可能に案
内された縦向き棒部材と、この棒部材の下端部が下方変
位により係合して刈取部前部の左右移動を特定位置に規
制するものとした係合部とを備えた構成となす。これに
よれば、係止手段が安価に形成されると共に確実に作動
するものとなる。この際、縦向き棒部材に作用する重力
はこの縦向き棒部材と係合部との係合を補助するように
作用する。
【0009】また第二のコンバインはさらに次のように
具体化する。即ち、請求項4に記載したように、操作レ
バーの操作部を把握した状態の手で、結合部材の縦向き
部が把握される構成となす。これによれば、前記操作部
及び、結合部材の縦向き部の双方は片手で一緒に把握さ
れて確実に操作され、刈取部前部の左右移動操作が簡
易、迅速且つ確実に行われるようになる。
【0010】そして請求項7に記載したように、操作レ
バーを横向きアーム部材に連動連結させ、且つ、縦向き
棒部材にこれを下方へ付勢するための弾性部材を係着
し、操作レバーが自由状態で刈取前部が特定位置にある
とき、縦向き棒部材の先端部が弾性部材の付勢力で係合
部に係合されるものとなす。これによれば、上記刈取部
前部が特定位置にあるとき、操作レバーに付与した操作
力を解除することにより、縦向き棒部材の先端部が弾性
部材の付勢力で係合部に係止され、これにより刈取部前
部は左右方向上の特定位置に係止される。一方、操作レ
バーが弾性部材の付勢力に抗して結合部材の縦向き部に
近接されることにより、刈取部前部の左右方向移動の係
止状態が解除される。このような作用により、刈取部前
部の左右移動操作が一層、簡易、迅速且つ確実に行われ
るようになる
【0011】さらに請求項8に記載したように、操作レ
バーは引起こし装置の後面側に装着された構成となすの
がよいのであり、このようにすると、操縦部からの操作
が容易となり、また操作レバーが機体の走行移動中に他
物に接触して不用意に動作することの生じないものとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコンバインの
前部を示す左側面図、図2は前記コンバインの正面図、
図3は前記コンバインの前部の平面図、図4は前記コン
バインの刈取部の右側面図、図5は前記刈取部の駆動系
統を示す図、図6は前記刈取部の引起こし装置の上部周
辺を示す正面図、図7は前記刈取部の係止手段を示す平
面図である。
【0013】本実施例のコンバインは、図1〜図4に示
すように、機台1を支持した走行部2、機台1前方に位
置され機台1上の特定横向き軸をなす刈取入力軸3回り
の上下変位可能に形成された刈取部4、機台1上部の概
ね中央に装設された脱穀部5、この脱穀部5の前方右側
の機台1上に形成された操縦部6、前記脱穀部5右側の
機台1上に配設された穀粒タンク7、及び、脱穀部5後
方の機台1上に配設された図示しない排藁処理部を備え
てなり、条植穀稈を機体の走行中に刈り取って脱穀し、
こうして得られた穀粒及び切れわら等の混合物を選別す
ることにより精選された穀粒を順次に穀粒タンク7内に
貯留させるように作動するものである。
【0014】上記走行部2は左右一対の走行クローラ2
aからなっており、これら走行クローラ2aのトラック
フレーム8に前記機台1を支持させている。そして刈取
部4は、機台1の前部から張り出した状態に形成された
支持機構9と、この支持機構9により左右移動自在に支
持された刈取部前部10とからなっている。先ず、支持
機構9について説明すると、機台1上に左右一対の軸受
台11a、11bを起立させ、これら軸受台11a、1
1bの上部に軸受を介して刈取入力軸ケース12を回動
自在に支持し、この軸ケース12の長さ途中から刈取主
フレーム13を機台1前部から前斜め下方へ張り出さ
せ、この刈取主フレーム13と機台1との間に伸縮シリ
ンダ装置14を架設して刈取主フレーム13を上下方向
の揺動駆動可能となし、この刈取主フレーム13の先部
に左右向き支持杆15を固定し、この支持杆15の各端
部に前後向きの揺動アーム16a、16bの後端を軸着
すると共に各揺動アーム16a、16bの先端を左右向
き伝動軸ケース17の左右端部に固定されたコ字形結合
部材17a、17bに軸着し、二つの揺動アーム16
a、16bと、左右向き支持杆15及び左右向き伝動軸
ケース17とで平行リンクを形成したものとなしてあ
る。
【0015】次に刈取部前部10について説明すると、
左右向き伝動軸ケース17の両端部と中央箇所のそれぞ
れから前後向き刈取フレーム18a、18b、18cを
前方へ張り出させ、これら前後向き刈取フレーム18
a、18b、18cに前側から順に、機体進行方向の左
右で隣接した条植穀稈を分草するデバイダ19a、19
b、19c、分草された条植穀稈を引き起こす左右一対
の引起こし装置20a、20b、条植穀稈を刈り取る刈
刃装置21、及び、刈り取られる前の穀稈や、刈り取ら
れた後の穀稈(刈取穀稈)を特定箇所へ掻き込む掻込み
装置22を装設したものとなしてある。
【0016】この際、左右の各引起こし装置20a、2
0bの下部は前後向き刈取フレーム18a、18cから
起立させた支持部材23a、23bに固定させ、また左
側の引起こし装置20aの上部後面は左右向き伝動軸ケ
ース17の左端から起立させた左引起こし伝動軸ケース
24aの上部に引起こし入力部25aを介して支持させ
ると共に、右引起こし装置20bの上部後面は左右向き
伝動軸ケース17の右端から起立させた右引起こし伝動
軸ケース24bの上部に引起こし入力部25bを介して
支持させ、さらに左右の引起こし装置20a、20bの
上部間を左右方向の外力に対し十分な剛性を発揮する構
造となすように正面視逆U字形の管部材26で結合させ
る。この管部材26には、直径凡そ20mm〜40mm
程度の鋼管が使用される。掻込み装置22は一対の掻込
みベルト27a、27bを平面視で左右対称の前拡がり
配置に設けると共に、各掻込みベルト27a、27bの
後部下方にはそれぞれ1つのスターホイール28a、2
8bを設け、これらスターホイール28a、28bの歯
部をかみ合わせたものとなす。
【0017】刈取部前部10と脱穀部5との間には刈取
部4の一部をなす搬送装置29が設けてあり、この搬送
装置29は株元側を挟持搬送する搬送チェーン部30
と、穂先側を係止搬送する搬送タイン部31とを備えて
いる。搬送チェーン部30及び搬送タイン部31はそれ
ぞれの後端部を前記刈取入力軸ケース12にこの入力軸
ケース12中心線回りの揺動可能で、しかも略縦向き駆
動軸32回りの横向き揺動可能に支持され、前後長さ途
中を図示しない支持機構を介して刈取主フレーム13と
連動して上下揺動すると共に、刈取部前部10の左右移
動に連動してそれぞれの前端部a、bが左右移動するほ
か、これら前端部a、bが同体状となって刈取部前部1
0に対し上下へ調整移動されるものとなされている。
【0018】刈取入力軸ケース12の左右長さ途中と右
引起こし伝動軸ケース24b上部とは伸縮作動可能とな
された揺動伝動ケース34を介して連結されている。こ
の揺動伝動ケース34は図4に示すように、刈取入力軸
ケース12の左右長さ途中に略縦向きの軸c回りの揺動
自在に係着された縦伝動ケース35と、この縦伝動ケー
ス35から前方へ張り出させた後部伝動ケース36a
と、この後部伝動ケース26aの前部内孔に出入り自在
に内挿され且つ前端を右引起こし伝動軸ケース24b上
部に固定された前部伝動ケース36bとからなる。
【0019】操縦部6は操縦席37や、各種操縦レバー
等を備えたものとなしてあり、38は脱穀部5のフィー
ドチェーンであって、搬送装置34の搬送した刈取穀稈
を受け継いで搬送するように作用するものである。
【0020】次に刈取部4の駆動系統について説明す
る。図5等に示すように、刈取入力軸ケース12の中心
部に設けられた刈取入力軸3の右端に、機台1上に設け
た図示しないエンジンの回転を伝達されるプーリ39を
固定し、前記縦伝動ケース35の内方には、前記刈取入
力軸3とベベルギヤ40a、40bを介して連動連結さ
れた縦軸41と、この縦軸41に固定されたベベルギヤ
42aと、このベベルギヤ42aに噛み合わされて回転
のみ自在となされたベベルギヤ42bを配置し、一方で
は刈取入力軸ケース12の左端に張出し状且つ回転自在
に接続された搬送伝動ケース12a(図2参照)を設
け、この伝動ケースの内方に刈取入力軸3を到達させ、
この刈取入力軸3の左端と、搬送装置29の後端部に配
設された前記略縦向き駆動軸32とをベベルギヤ43
a、43bを介して連動連結し、略縦向き駆動軸32上
端に搬送タイン部31の入力部をなすスプロケット44
を固定し、また略縦向き駆動軸32の下端に挟持搬送チ
ェーン部30の入力部をなすスプロケット45を固定し
ている。
【0021】また、ベベルギヤ42bの中心に透設され
た多角形摺動孔に前部伝動ケース36b及び後部伝動ケ
ース36a内に設けられた刈取伝動軸46の後端部を軸
方向変位のみ自在に嵌挿させると共に、刈取伝動軸46
の前端部を右引起こし伝動ケース24b上部内方に設け
られた右引起し伝動軸47aに、ベベルギヤ48a、4
8bを介して連動連結させている。
【0022】そして、上側右引起し伝動軸47aの上端
は、右側の引起し装置20bの引起こし入力部25b内
に設けられた右引起し駆動軸49bと、ベベルギヤ機構
50bを介して連動連結させ、一方、上側右引起し伝動
軸47aの下端は右引起し伝動ケース24bの長さ途中
に形成されたギヤケースd内に設けられた平歯車機構5
1を介して、右引起し伝動ケース24bの下部内に設け
られた下側右引起し伝動軸47bの上端と連動連結さ
せ、次にこの下側右引起し伝動軸47bの下端を、ベベ
ルギヤ機構52を介して、左右向き伝動軸ケース17の
中心部に支持された左右向き伝動軸53の右端と連動連
結させ、この伝動軸53の長さ途中箇所と、左右向き伝
動軸ケース17の長さ途中に固定した支持伝動ケース5
4に設けられた下部駆動軸55とをベベルギヤ56を介
して連動連結させ、この下部駆動軸55にネジ歯車機構
57を介して右側のスターホイール28bや掻込みベル
ト27bを、そしてクランク駆動機構58を介して刈刃
装置21を駆動するようになしている。なお、左側のス
ターホイール28aや掻込みベルト27aは右側のスタ
ーホイール28bに追従して回転される。
【0023】さらに左右向き伝動軸53の左端はベベル
ギヤ機構59を介して左引起し伝動軸ケース24a内の
左引起し伝動軸60の下端を連動連結させ、この左引起
し伝動軸60の上端は、左側の引起し装置20aの引起
こし入力部25aに設けられた左引起し駆動軸49a
と、ベベルギヤ61を介して連動連結させている。
【0024】次に本発明に係る特徴的構成について説明
する。先ず、刈取部前部10を左右方向の特定位置に係
止させるための係止手段Eを形成するのであって、具体
的には、次のようになしてある。
【0025】即ち、図4に示すように、右側の引起こし
装置20bの上部後面に固定された特定支点軸61回り
に揺動される横向きアーム部材62と、この横向きアー
ム部材62にピン結合され右引起こし伝動軸ケース24
aの特定高さ位置に設けられた案内部材63を介して上
下変位可能に案内された折り曲げ状の縦向き棒部材64
と、この棒部材64の下端部が係合して刈取部前部10
の左右移動を特定位置に固定させるための係合部65と
を備えている。
【0026】この際、縦向き棒部材64の下端には係合
ピン部66を設け、この係合ピン部66の先端は先細り
状となす。そして、コ字形結合部材17bの上面の特定
位置には係合ピン部66の挿通される透孔を形成すると
共に、この透孔に合致させて筒部材67を固着し、この
筒部材67に係合ピン部66を内挿し上下変位自在に案
内させる。
【0027】係合部65は、図6に示すように、揺動ア
ーム16bの前端上部に扇形の平坦面部68を同体状に
形成し、且つ、揺動アーム16bの前端をコ字形結合部
材17bに結合させた結合軸69を中心とした円弧上の
二位置に、前記筒部材67に案内された係合ピン部66
を上方から内挿される透孔70、71を形成したものと
なす。
【0028】案内部材63は縦向き棒部材64の挿通さ
れる透孔を有する板部材となすのであり、この板部材6
3は支持片72を介して右引起こし伝動軸ケース24b
に固定させる。そして、板部材63の下面側の縦向き棒
部材64部分に圧縮スプリング73を外嵌させ、このス
プリング73の下端を縦向き棒部材64に固定されたバ
ネ受け板74に支持させ、圧縮スプリング73の弾力で
縦向き棒部材64を下方へ付勢させる。
【0029】さらに図7に示すように、前記縦向き棒部
材64を上下変位させるための操作レバー75を、結合
部材26を把握した状態の手で操作できる位置に設ける
のであって、即ち、横向きアーム部材62の長さ途中か
ら操作レバー75を起立させ、この操作レバー75の操
作部75aの位置を結合部材26の縦向き部26aに関
連させている。
【0030】この際、操作レバー75が図7に仮想線k
で示す上側位置に操作されたとき、この操作レバー75
の把握部75aが結合部材26の縦向き部26aに添う
ように近接するものとなし、しかも操作レバー75の操
作部75aを把握した状態の手で、結合部材26の縦向
き部26aが把握され得る構成となす。
【0031】操作レバー75及びこれが添うものとなる
結合部材26の縦向き部26aについては、操縦部6に
乗っている作業者が操作レバー75を操作できると共に
縦向き部26aを必要距離だけ左右移動させることがで
きるものとなす。
【0032】次に上記実施例のコンバインの取扱い例及
び作動を説明する。コンバインによる刈取作業中、未刈
り側を左にして回り刈り作業を行うときで刈取部前部1
0がその左右方向移動範囲の左端以外に位置している場
合、図4に実線で示す操作レバー75の操作部75aを
片手で持ってこれを圧縮スプリング73の弾力に抗して
図6中の仮想線kの位置まで揺動させる。この際の操作
レバー75の変位は、横向きアーム部材62を支点軸6
1回りの上方へ連動させて、縦向き棒部材64を一定量
だけ引き上げ、縦向き棒部材64の下端に設けられた係
合ピン部66を扇形平坦面部68の透孔70から抜き上
げる。この抜き上げ状態のとき、係合ピン部66の下部
は依然として筒部材67内に位置しているため、折れ曲
がり縦向き棒部材64は不安定となることなくその上昇
位置に保持されており、また操作レバー75の操作部7
5aは結合部材26の縦向き部26aに添った状態とな
る。
【0033】次に操作レバー75の操作部75aを把握
した状態の手でこの操作部75aと結合部材26の縦向
き部26aとを一緒に把握し直し、左向きの操作力を付
与する。これにより、左右の揺動アーム16a、16b
がこれの後端を支持した縦軸s1、s1の回りの左側へ
揺動し、刈取部前部10がこれの左右方向移動範囲の左
端位置に位置した状態となる。この状態では、縦向き棒
部材64の下端の係合ピン部66の真下に扇形平坦面部
68の他方の透孔71が位置する。この後、操作レバー
75及び結合部材26を把握した手を解放して、少なく
とも、操作レバー75を自由状態とするのであり、これ
により縦向き棒部材64は圧縮スプリング73の弾力で
下方へ移動され、この移動により、係合ピン部66が透
孔71に内挿され、刈取部前部10は左右移動範囲の左
側終端位置に固定された状態となる。この固定状態で回
り刈り作業を行うと、未刈り穀稈と左側の走行クローラ
2aとの間隔が大きくなり、走行クローラ2aが走行時
に押し出す泥土によって、未刈り穀稈が押し倒される事
態は生じ難くなる。
【0034】また中割り作業を行う場合は、操作レバー
75を先に準じて操作し透孔71から係合ピン部66を
抜き上げ、操作レバー75の操作部75aと結合部材2
6の縦向き部26aとを一緒に把握して刈取部前部10
に右向きの操作力を付与し、刈取部前部10を左右移動
範囲の右側終端位置に移動させる。これにより、左右の
揺動アーム16a、16bがこれの後端を支持した縦軸
s1、s1の回りの右側へ揺動し、刈取部前部10がこ
れの左右方向移動範囲の右端位置に位置した状態とな
る。この状態では、縦向き棒部材64の下端の係合ピン
部66の真下に扇形平坦面部68の透孔70が位置す
る。この後、先に準じて結合部材26を把握した手中か
ら、少なくとも、操作レバー75を自由状態とするので
あり、これにより係合ピン部66が透孔70に内挿さ
れ、刈取部前部10は左右移動範囲の右側終端位置に固
定された状態となる。この固定状態で中割り作業を行う
と、左右端の分草板19a、19cが左右の走行クロー
ラ2aの真正面に位置し、左右の走行クローラ2aは刈
取中に機体左右の未刈り穀稈を踏み付けることなく進行
し、刈取部前部10は機体左右の未刈り穀稈を踏み倒す
ことなく機体前方の穀稈を円滑に刈り取るものとなる。
【0035】さらに畦際刈り作業を行う場合は、上記に
準じた操作を行うことにより、刈取部前部10を畦側の
左右移動範囲の終端位置まで移動させるのであり、これ
により畦側の走行クローラ2aが畦に乗り上げることな
く穀稈の刈取が行われるものとなる。
【0036】上記した操作レバー75の操作や、結合部
材26を把握して刈取部前部10を左右移動させる操作
は、一般には、操縦部6の作業者が操縦部6から手を伸
ばして行うのであるが、これに代えて、操縦部6から降
りて地上から操作してもよいものである。
【0037】上記実施例は次のように変形できる。即
ち、操作レバー75に代えて、前記係止手段Eの係止状
態と非係止状態とを切換作動させるための操作部材をな
す電気スイッチ又は、油圧弁の操作ハンドル等を、結合
部材26を把握した状態の手で操作される位置に設ける
ようになしてもよい。
【0038】また扇形平坦面部68に2つの透孔70、
71以外に、係合ピン部66の内挿される適当数の透孔
を設け、刈取部前部10の左右移動範囲の左右端間の適
当位置に固定できるようになすこともできる。さらに操
作レバー75を横向きアーム部材62に直接に固定させ
ないで、リンク機構を介して横向きアーム部材62に連
動連結させることも差し支えない。
【0039】
【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、
結合部材26が刈取部前部の剛性を増大させることに加
えて、刈取部前部の移動操作の把手部としても機能する
ものとなり、また結合部材26を把握した状態で操作部
材が操作される構成が、刈取部前部の移動操作を簡便に
行えるものとなすのである。請求項2に記載のものによ
れば、刈取部前部の左右移動操作が迅速化させるもので
ある。
【0040】請求項3に記載のものによれば、操作部材
が操作レバーであるものについて請求項1の発明と同様
な効果が得られるものである。請求項4に記載のものに
よれば、前記操作部及び縦向き部の双方が片手で同時に
把握され、刈取部前部の左右移動操作が簡易、迅速且つ
確実に行われるようになる。
【0041】請求項5に記載のものによれば、結合部材
を安価となし且つ片手による把握を容易となし、しかも
刈り取られる穀稈の上部との干渉を避け得るものとな
る。請求項6に記載のものによれば、係止手段を安価と
なすと共に確実に作動するものとなす。
【0042】請求項7に記載のものによれば、刈取部前
部の左右移動操作が一層、簡易、迅速且つ確実に行われ
るものとなる。
【0043】請求項8に記載のものによれば、操縦部か
らの操作が容易となり、また操作レバーが他物との接触
により変位して意図しない刈取部前部の左右移動が生じ
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの前部を示す左側面図
である。
【図2】前記コンバインの正面図である。
【図3】前記コンバインの前部の平面図である。
【図4】前記コンバインの刈取部の右側面図である。
【図5】前記刈取部の駆動系統を示す図である。
【図6】前記刈取部の引起こし装置の上部周辺を示す正
面図である。
【図7】前記刈取部の係止手段等を示す平面図である。
【符号の説明】
1 機台 6 操縦部 9 支持機構 10 刈取部前部 20a 引起こし装置 20b 引起こし装置 26 結合部材 26a 縦向き部 61 特定支点軸 62 横向きアーム部材 63 案内部材 64 縦向き棒部材 65 係合部 73 弾性部材 75 操作レバー(操作部材) 75a 操作部 E 係止手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の引起こし装置を左右向きに並設さ
    れた刈取部前部を機台に対し左右方向の移動自在に装設
    したコンバインにおいて、刈取前部を左右方向の特定位
    置に係止させるための係止手段を形成し、一方では複数
    の引起こし装置の上部を結合部材で結合すると共に、前
    記係止手段の係止状態と非係止状態とを切換作動させる
    ための操作部材を、前記結合部材を把握した状態の手で
    操作し得る状態に設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 操作部材及び結合部材の双方を片手で一
    緒に把握することによる刈取部前部の左右移動操作が操
    縦部上から行われる構成としたことを特徴とする請求項
    1記載のコンバイン
  3. 【請求項3】 複数の引起こし装置を左右向きに並設さ
    れた刈取部前部を機台に対し左右方向の移動自在に装設
    したコンバインにおいて、刈取部前部を左右方向の特定
    位置に係止させるための係止手段を形成し、一方では複
    数の引起こし装置の上部を結合部材で結合すると共に、
    この結合部材の近傍に前記係止手段の係止状態と非係止
    状態とを切換作動させるための操作レバーを設け、操作
    レバーが前記非係止状態に対応した位置に操作されたと
    き、この操作レバーの把握部が結合部材の縦向き部に添
    うように近接することを特徴とするコンバイン。
  4. 【請求項4】 操作レバーの操作部を把握した状態の手
    で、結合部材の縦向き部が把握される構成を特徴とする
    請求項3記載のコンバイン
  5. 【請求項5】 結合部材が逆U字形の管部材であること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコンバイン
  6. 【請求項6】 係止手段が、刈取部前部に設けた特定支
    点軸回りに揺動される横向きアーム部材と、この横向き
    アーム部材にピン結合され刈取前部に設けられた案内部
    材を介して上下変位可能に案内された縦向き棒部材と、
    この棒部材の下端部が係合し刈取部前部を左右方向の特
    定位置に固定させるものとした係合部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコンバイ
    ン。
  7. 【請求項7】 操作レバーを横向きアーム部材に連動連
    結させ、且つ、縦向き棒部材にこれを下方へ付勢するた
    めの弾性部材を係着し、操作レバーが自由状態で刈取前
    部が特定位置にあるとき、縦向き棒部材の先端部が弾性
    部材の付勢力で下方移動し係合部に係合されることを特
    徴とする請求項6の何れかに記載のコンバイン。
  8. 【請求項8】 操作レバーが引起こし装置の後面側に装
    着してあることを特徴とする請求項2〜7の何れかに記
    載のコンバイン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176825A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Kubota Corp 多条刈りコンバイン
JP2010193899A (ja) * 2010-04-28 2010-09-09 Kubota Corp 多条刈りコンバイン

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