JP3411019B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3411019B2
JP3411019B2 JP2000376451A JP2000376451A JP3411019B2 JP 3411019 B2 JP3411019 B2 JP 3411019B2 JP 2000376451 A JP2000376451 A JP 2000376451A JP 2000376451 A JP2000376451 A JP 2000376451A JP 3411019 B2 JP3411019 B2 JP 3411019B2
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transmission shaft
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小型のコンバイン
において、刈取部を左右に位置切換可能とした刈取部ス
ライド式コンバインの構成に関する。 【0002】 【従来の技術】本出願人は、軟圃場での作業で、クロー
ラ外端のすぐ近くにある未刈取穀稈を泥寄せで倒伏しな
いようにするため、刈取部の前処理機構を左右にスライ
ドし、また、それに合わせて刈取部内の穀稈搬送装置を
左右回動させて、内側及び外側位置に切換可能としたコ
ンバインの構成について出願済みである。この刈取部の
スライド構成のうち、前処理機構のスライド構成は、刈
取入力軸より左右回動可能に縦方向の縦伝動軸を前方下
向きに延設し、該縦伝動軸の先端を横伝動軸に対して揺
動可能に連結し、また、該縦伝動軸と平行リンクを形成
するリンク機構を該刈取入力軸より該横伝動軸に連結
し、更に前処理機構を該横伝動軸にて支持して、該縦伝
動軸の左右回動によって、該横伝動軸と前処理機構とを
一体に左右スライドする構成としているのである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、コンバイン
の刈取部の直後下部には、走行用のミッションケースや
クローラ前端が配設されている。前記の従来技術では、
このミッションケース等の直前方にて縦支持杆を左右揺
動し、ミッションケース等に干渉しないように、ミッシ
ョンケース等を回避した湾曲形状としている。しかし、
昨今の刈取部の小型化の要望に応えるためには、なおも
ミッションケース等と刈取部前端との間の前後長を縮め
る必要があり、これを実現するには、どうしても縦支持
杆とミッションケースやクローラ前端との干渉を避けえ
ない。該縦支持杆は揺動するために、その揺動域に干渉
部位が生じてしまうという不具合があったのである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いるもので
ある。コンバインの刈取部Kにおける引起し装置や刈刃
36等の前処理機構を、上下に昇降可能とする上下回動
機構を具備すると共に、独立して左右に回動し、左右位
置切換可能とした構成において、左右回動を不可能に構
成した縦支持杆8の側に対して、スライドアーム部によ
り枢支した刈取部Kの横伝動ケース19を左右回動自在
に枢支し、縦支持杆8の側に、スライドアーム部の回動
中心を配置し、横伝動ケース19の側にスライドアーム
部の前端の枢支部を設け、シャーシ43の側の刈取入力
ケース1より、横伝動ケース19に固設され横伝動ケー
ス19と共に左右に回動する、右上方伝動ケース14と
伝動ケース16と右下方伝動ケース17とを介して、横
伝動ケース19に駆動力を入力すべく構成し、該伝動ケ
ース16の中に3本の軸を配置し、右上方伝動ケース1
4に連通する右上方伝動軸15の下端にギア15aが付
設されており、伝動ケース16内に回転自在に軸支され
た中間ギア16aを介して、右下方伝動ケース17内に
連通する右下方伝動軸18の上端のギア18aに噛合
し、該3本の軸の中の1本の軸である右上方伝動軸15
の周囲で、刈取部Kの左右回動を吸収するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び構成
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
実施例を説明する。図1は刈取部スライド式コンバイン
の正面図、図2は刈取部の側面図、図3は刈取部の下位
支持構造を示す平面図、図4は刈取部における前処理機
構のスライド構造を示す平面図、図5は揺動伝動ケース
11の回動及び摺動構造を示す部分平面図、図6は刈取
部における前処理機構の駆動系を示す平面図、図7は刈
取部スライドにおける前処理機構と穀稈搬送機構との同
位相回動を示す平面略図、図8は引起し装置の駆動系を
示す正面図、図9は伝動ケースの内部平面図、図10は
同じく内部側面図、図11は同じくチェーン伝動とした
場合の内部平面図、図12は穀稈搬送機構の平面図、図
13は同じく側面図である。 【0006】図1及び図2よりコンバインの全体構造に
ついて説明する。コンバインは、左右クローラ44L・
44Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ4
3を配設し、このシャーシ43上の前部右側に図示せぬ
エンジンを搭載し、更に該シャーシ43の前方におい
て、ミッションケースMを配設して、該ミッションケー
スMに左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸45
を懸架している。該シャーシ43の上部において、走行
方向の左側にはフィードチェーン46や扱胴47を内設
する脱穀選別部Dを搭載しており、右側には上方に籾タ
ンク49が配設されていて、脱穀選別部Dより揚穀コン
ベア48にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部が
具備されており、載置した籾袋に籾タンク49の籾を収
納することができる。 【0007】シャーシ43の前部は、右側部分を前方に
延設して、その上部にフロントコラム50や、座席51
を上部に配設したエンジンルームを兼ねる座席台等を搭
載してなる操作部Sが形成されており、該フロントコラ
ム50には、旋回操作や刈取部昇降を行うレバーや、走
行変速用のレバー等の操縦用部材が配設されている。操
作部Sの左側、即ち、シャーシ43の左側部分の前方に
は、刈取部Kが支持されている。以下、該刈取部Kの構
成について、図1乃至図13より詳述する。前記シャー
シ43の前部上方にて横方向に刈取入力ケース1が配設
されており、該刈取入力ケース1内は、図4の如く、右
側に刈取入力プーリー2を突出する刈取入力軸3が軸支
されている。該刈取入力軸3は、左側に突出して、図3
の如く穀稈搬送駆動ケース4内に入軸し、該穀稈搬送駆
動ケース4内にて略上下方向に軸支された穀稈搬送駆動
軸5にベベルギア噛合している。 【0008】穀稈搬送機構について、図12、図13等
より説明する。該穀稈搬送駆動軸5の上端は穂先搬送装
置6を、下端は縦搬送装置7を、各々左右に回動可能に
支承するものであり、かつ、各穀稈搬送装置6・7の駆
動スプロケットが付設されていて、各穀稈搬送装置6・
7の搬送チェーン6a・7aを搬送駆動する。両穀稈搬
送装置6・7は、一体状に連結されていて、該穀稈搬送
軸5を回動支点として、該穀稈搬送駆動ケース4に対し
て自在に左右回動する構成となっている。これら穀稈搬
送装置6・7は、後記前処理機構より受け継いだ穀稈の
穂先部を穂先搬送装置6が、根元部を縦搬送装置7が保
持しつつ後方に搬送するものであり、搬送中において、
縦搬送装置7は根元部を徐々に引き起こして、後端部位
にて穀稈を略水平状にし、脱穀選別部Dのフィードチェ
ーン46に受け継ぐのである。 【0009】次に、図2乃至図6等にて、刈取部Kの前
処理機構の支持構造について説明する。前処理機構と
は、刈取部Kの前方において、未刈取穀稈を刈取部K内
に掻き込み、刈り取って、穀稈搬送装置6・7に搬送す
る部位であり、分草板26、引起し装置(引起しケース
27)、掻込ベルト29、掻込ホイル31、刈刃36等
よりなる。これらの前処理機構は、刈取部Kの下部にて
横方向に配設された横伝動ケース19に一体状に支持さ
れているものであり、該横伝動ケース19は、平行状の
横支持杆9の直前方において、その左端及び右端にて介
設された平行リンクを形成するスライドアーム部10L
・10Rを介して、左右スライド可能に連結されてい
る。そして、該横支持杆9は、前記刈取入力ケース1の
中途部より前方に突設された縦支持杆8の先端に固設さ
れているものであり、即ち、刈取入力ケース1に対して
固設された縦支持杆8・横支持杆9に対して、横伝動ケ
ース19と前処理機構が一体に左右スライドするよう支
持されているのである。 【0010】なお、縦支持杆8は、図2の如く、側面視
湾曲状となっていて(伝動軸を内設しないので、曲折が
可能である。)、その直後下方に配設されているミッシ
ョンケースMへの干渉を回避している。更には、縦支持
杆8及び横支持杆9とも固定状に配設されているので、
刈取部Kの左右スライドにおいて、ミッションケースM
やクローラ44L・44Rの前端への当接は皆無とな
る。このような構成から、クローラ前端と刈取部との間
の前後間隔を縮小させ、刈取部の前後長さの短いコンパ
クトなコンバインを構成することができるのである。 【0011】平行リンクのスライドアーム部10L・1
0Rの構成について詳述する。図4等の如く、左右スラ
イドアーム部10L・10Rの後端は、横伝動ケース1
9の左右端に左右回動自在に枢支され、また、その前端
は、横伝動ケース19の左右端に固設されたリンクブラ
ケット23L・23Rに枢支されている。左側のスライ
ドアーム部10Lの先端には、左右2個の係止孔が穿設
されており、一方、左側リンクブラケット23Lにおい
て、解除レバー24を嵌挿するための嵌挿孔が穿設され
ていて、該解除レバー24を、該嵌挿孔を通して、該左
側スライドアーム部10L先端の左右二個の係止孔の何
れかに嵌入することで、該スライドアーム部10L・1
0Rを左右の二位置に固定する。また、該解除レバー2
4を回転させると、該解除レバー24が自然に左側スラ
イドアーム部10Lの係止孔より抜けて、該スライドア
ーム部10L・10Rが回動自在となり、もう一方の位
置にスライドできる。 【0012】平行リンクである該スライドアーム部10
L・10Rの左右固定位置間の回動量及び回動軌跡は、
図7に示す如く、左右スライドにおいて、前処理機構の
回動軌跡Xと、穀稈搬送機構6・7の前端の回動軌跡Y
とが平行状で、かつ同一回動量となるように設定してあ
る。よって、前処理機構と穀稈搬送機構との連動が可能
となり、前処理機構と穀稈搬送装置とを連係させれば、
どちらかをスライドさせると、もう一方も連動してスラ
イドすることとなる。そこで、前処理機構の一部である
後記右側掻込ケース30Rより上方に、図2または図1
3の如く、側面視円弧状の連動ガイド杆37を立設して
おり、該連動ガイド杆37には、ガイド部材38を上下
摺動自在に環設し、該ガイド部材38の後部を、拗れに
対する緩衝材38aを介して、連動杆39の先端の筒部
39a内に摺動自在に嵌入しており、該連動杆39の後
端は、図12及び図13図示の縦搬送装置7より延設さ
れる後部連動杆41の先端に固設された筒体40内に摺
動自在に嵌入している。こうして、前処理機構を左右ス
ライドさせると、それにつれて穀稈搬送装置6・7をも
連動して左右スライドする構成としている。なお、穀稈
搬送装置に関しては、前記穀稈搬送駆動ケース4が該刈
取入力ケース1に対して回動自在に枢支されていて、こ
の回動により、穂先搬送装置6及び縦搬送装置7を一体
に上下回動して扱深さ調節を行わなければならない。こ
の上下回動は、各スライド位置において、該連動杆39
先端のガイド部材38が該連動ガイド杆37上を上下摺
動することにより、許容されているのである。 【0013】以上のような構成によって、刈取部のスラ
イド操作は、平行リンクであるスライドアーム部10L
・10Rの固定を解除レバー24の回動操作にて解除
し、前処理機構を、左右どちらかに回動させると、前処
理機構と穀稈搬送機構との間の連結機構により、穀稈搬
送機構も一体に同方向に回動して、固定位置に達すると
解除レバー24を固定し、前処理機構及び穀稈搬送機構
を該位置に固定するという操作となる。前処理機構の構
造について説明する。該横伝動ケース19の左端、右端
及び中央より前方にそれぞれ分草杆25L・25R・2
5Mを延設しており、各分草杆25L・25R・25M
の前端に、分草板26L・26R・26Mを固設してい
る。左右分草杆25L・25Rにおいて、各分草板26
L・26Rの直後方位置において、引起しケース支持杆
25a・25aを延設しており、これにそれぞれ引起し
ケース27L・27Rの後面を固設している。該左右分
草板26L・26Rは、正面視でそれぞれ左右引起しケ
ース27L・27Rの外端に配設され、左右引起しケー
ス27L・27R間に、中央分草板26Mが配設されて
いるのである。引起しケース27L・27R内には、そ
れぞれラグを具備する引起しチェーン28を巻装してお
り、該引起しチェーン28を搬送駆動して、分草板26
L・26R・26Mにて分草した穀稈を垂直状に引き起
こし、両引起しケース27L・27R間に穀稈を掻き込
んでいく。 【0014】両引起しケース27L・27Rの後方下端
よりラグ付きの掻込ベルト29L・29Rが支承されて
いる。その各後部は、スターホイル状の左右掻込ホイル
31L・31R上に支承されている。また、両掻込ベル
ト29L・29Rはそれぞれ掻込ケース30L・30R
に上部を被覆され、両掻込ケース30L・30Rの前端
が、前記左右分草杆25L・25Rより突設される引起
しケース支持杆25a・25aに、ブラケットを介して
支持されており、右側掻込ケース30Rの後部及び右側
掻込ホイル31Rの回転駆動軸32Rは、横伝動ケース
19より突設される後記刈刃・掻込伝動ケース33に支
承されており、左側掻込ケース30Lの後部及び左側掻
込ホイル31Lの回転軸32Lが、後記左引起し伝動ケ
ース21より突設される支持杆34に支承されている。
これらの左右掻込ベルト29L・29R及び掻込ホイル
31L・31Rが搬送駆動して、左右二条の穀稈を中央
部位に集稈し、後方に搬送するようにしているのであ
る。 【0015】そして、該掻込ホイル31L・31Rの下
方において、左右の分草杆25L・25R間に刈刃36
を横設している。該刈刃36は、固定状の受刃36b上
にて駆動刃36aを摺動駆動して、掻込ホイル31L・
31Rにて後方に掻き込まれた穀稈の根元を刈り取る構
成となっている。左右掻込ベルト29L・29R及び掻
込ホイル31L・31Rの合流部位の後端は、図6また
は図7の如く、前記の穀稈搬送装置の穂先搬送装置6及
び縦搬送装置7の前端部に平面視で重合し、該掻込ケー
ス30L・30Rに沿設したガイド杆35・35・・・
が、掻込ベルト29L・29R及び掻込ホイル31L・
31Rにて掻き込む穀稈を円滑に中央部位に集稈するよ
うに案内し、更に、該穂先搬送装置6及び縦搬送装置7
の前端に案内し、穀稈の穂先側を穂先搬送装置6に、根
元側を縦搬送装置7に受け継ぐ。そして、左右スライド
によっても、前記の如き構成によって、前処理機構と穀
稈搬送機構との左右位置関係が保持されており、前処理
機構から穀稈搬送機構への穀稈受継に支障を生じないの
である。 【0016】次に、前処理機構の駆動系について図2、
図4乃至図6等より説明する。前記刈取入力ケース1の
中途部上端に、平面視略前後方向の揺動伝動ケース11
の後端が枢支されており、該刈取入力ケース1への枢支
部を支点として、揺動伝動ケース11が左右回動自在と
なっている。該揺動伝動ケース11は、途中に摺動受け
ケース11bを形成しており、そこから前方に摺動自在
の前部摺動ケース11aを突設していて、該前部摺動ケ
ース11aの後部位が該摺動受けケース11b内にて摺
動自在に軸支されている。更に、前部摺動ケース11a
内には、前後に摺動しないように、揺動伝動軸12の前
部位を軸支し、該前部摺動ケース11aより後方に突出
した揺動伝動軸12の後部位は、揺動伝動ケース11内
にて前後摺動自在に軸支されている。そして、該揺動伝
動軸12の後端が、該刈取入力軸3の中途部より分岐さ
せたベベルギア軸3aにベベルギア噛合しており、該揺
動伝動軸12は、後ベベルギア12bに対して摺動自在
に嵌合していて、該揺動伝動軸12の摺動によっても、
ベベルギア軸3aとのギア噛合が保持される。 【0017】一方、前記の前処理機構を支持する横伝動
ケース19内には、横伝動軸20が軸支されていて、そ
の左端部からベベルギア噛合して上方に、左側引起しケ
ース27Lの引起しチェーン28を駆動する左引起し伝
動軸22が、左引起し伝動ケース21に軸支されて突設
されて、上端部を該左引起しケース27Lの上部スプロ
ケット軸27aにベベルギア噛合させている。そして、
右端は、図1または図8等の如く、正面視刈取部Kの右
側端の上下中央付近に配設される伝動ケース16より下
方に垂設される右下方伝動ケース17内に軸支された右
下方伝動軸18の下端とベベルギア噛合している。 【0018】該右下方伝動軸18の上端は、該伝動ケー
ス16内において、図9及び図10の如くギア噛合によ
るか、或いは、図11の如くチェーン伝動によって、右
上方伝動ケース14内にて軸支される右上方伝動軸15
に伝動される。ギア噛合の伝動構成について説明する
と、右下方伝動軸18の上端にギア18aが付設されて
おり、伝動ケース16内に回転自在に軸支された中間ギ
ア16aを介して右上方伝動軸15下端付設のギア15
aに噛合しているものである。チェーン伝動は、右下方
伝動軸18上端にスプロケット18a’を、右上方伝動
軸15下端にスプロケット15a’を付設し、両スプロ
ケット間にチェーン16bを巻回したものである。こう
して、右下方伝動軸18より伝動される該右上方伝動軸
15の上端は、右引起しケース27Rの上部スプロケッ
ト軸27aにベベルギア噛合している。 【0019】そして、前記の前部揺動ケース11aの先
端に、前処理機構の入力ケースであるベベルギアケース
13が固設されていて、該ベベルギアケース13が該右
上方伝動ケース14の中途部にて回動自在に外嵌されて
いて、その内部において、該前部揺動ケース11aより
前方に突出された揺動伝動軸12が入軸され、該先端が
ベベルギア12aとなって、該右上方伝動軸15に環設
したベベルギア15bに噛合している。即ち、刈取入力
軸3の駆動力が、揺動伝動軸12を介して、右上方伝動
軸15を駆動し、直接的に右引起しケース27Rの引起
しチェーン28を駆動する一方、該右上方伝動軸15よ
り伝動ケース16を介して右下方伝動軸18に伝動し、
横伝動軸20を駆動して、更に左引起し伝動軸22を介
し、左引起しケース27Lの引起しチェーン28を駆動
しているのである。 【0020】また、図6の如く、横伝動軸20の右側寄
り中途部からベベルギア噛合する刈刃・掻込伝動軸42
を前方に突設し、該横伝動ケース19に固設された図2
図示の刈刃・掻込伝動ケース33内にて軸支しており、
その前端を刈刃36の駆動刃36aに連結して該駆動刃
36aを摺動駆動するとともに、その中途部にウォーム
噛合させて、右側掻込ホイル31R及び右側掻込ベルト
29Rの回転駆動軸32Rに伝動している。左側の掻込
ホイル31L及び掻込ベルト29Lの回転軸32Lは、
駆動される掻込ホイル31Rに対する掻込ホイル31L
の噛合により、従動回転する。即ち、一本の刈刃・掻込
伝動軸42にて刈刃36・掻込ベルト29・掻込ホイル
31を駆動できるようにしており、刈刃・掻込伝動ケー
ス33の構成が簡素化されている。右側寄りの位置より
突設されているのは、搬送上の事情からであるが、コン
バイン自体は、刈取がすすむにつれて、前記籾タンク4
9の搭載された右側部分の方に重量がかかってくるの
で、このように簡素化して、なるべく刈刃・掻込伝動ケ
ース33を軽量化する方がよいのである。 【0021】これら駆動系のうち、左引起し伝動ケース
21、右下方伝動ケース17・伝動ケース16・右上方
伝動ケース14、更に刈刃・掻込伝動ケース33が横伝
動ケース19に対して固設されており、前処理機構の左
右スライドとともに一体にスライドする。この際に、揺
動伝動ケース11は、図4の如く左右回動するものであ
るが、揺動伝動ケース11の前後長が長いことから、平
行リンクである左右スライドアーム部10L・10Rの
左右スライドによるストローク量よりも大きくなり、従
って、前後の変位量も大きくなる。この前後変位量を、
左右スライドアーム部10L・10Rの回動による前後
変位量と同一に縮小しないと、該左右回動は不可能であ
る。従って、左側スライド時には、図5の如く、揺動伝
動軸12及び前部摺動ケース11aが、揺動伝動ケース
11に対して後方に摺動するよう、前記の如き摺動可能
な構成にしているのである。 【0022】以上のように構成したことによって、刈取
部Kの前処理機構は、横支持杆9に対して、平行リンク
(10L・10R)を介して左右スライド可能に支持さ
れ、該横支持杆9と縦支持杆8は、固定状に刈取入力軸
3より延設されているものであり、伝動機構ではないの
で、該縦支持杆8は、揺動させず、また、湾曲状に屈曲
することもでき、ミッションケースMやクローラ(4
4)前端との間隔が狭くても、干渉を避けることができ
る。更に、刈取入力軸3より伝動軸(12)が揺動及び
伸縮可能に該前処理機構の入力ケース(1)に連結して
いるので、刈取部Kがスライドしても、前処理機構への
伝動を保持できるのである。 【0023】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。請求項1の如く構成したの
で、刈取部を左右にスライドさせても、前処理機構側に
適切な駆動力を伝達する機構を簡単に構成することが出
来たものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】刈取部スライド式コンバインの正面図である。 【図2】刈取部の側面図である。 【図3】刈取部の下位支持構造を示す平面図である。 【図4】刈取部における前処理機構のスライド構造を示
す平面図である。 【図5】揺動伝動ケース11の回動及び摺動構造を示す
部分平面図である。 【図6】刈取部における前処理機構の駆動系を示す平面
図である。 【図7】刈取部スライドにおける前処理機構と穀稈搬送
機構との同位相回動を示す平面略図である。 【図8】引起し装置の駆動系を示す正面図である。 【図9】伝動ケースの内部平面図である。 【図10】同じく内部側面図である。 【図11】同じくチェーン伝動とした場合の内部平面図
である。 【図12】穀稈搬送機構の平面図である。 【図13】同じく側面図である 【符号の説明】 K 刈取部 M ミッションケース 1 刈取入力ケース 3 刈取入力軸 4 穀稈搬送駆動ケース 5 穀稈搬送駆動軸 6 穂先搬送装置 7 縦搬送装置 8 縦支持杆 9 横支持杆 10 スライドアーム部 11 揺動伝動ケース 11a 前部摺動ケース 11b 摺動受けケース 12 揺動伝動軸 13 ベベルギアケース 14 右上方伝動ケース 15 右上方伝動軸 16 伝動ケース 17 右下方伝動ケース 18 右下方伝動軸 19 横伝動ケース 20 横伝動軸 21 左引起し伝動ケース 22 左引起し伝動軸 26 分草板 27 引起しケース 28 引起しチェーン 29 掻込ベルト 30 掻込ホイル 31 掻込ケース 33 刈刃・掻込伝動ケース 36 刈刃

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンバインの刈取部Kにおける引起し装
    置や刈刃36等の前処理機構を、上下に昇降可能とする
    上下回動機構を具備すると共に、独立して左右に回動
    し、左右位置切換可能とした構成において、 左右回動を不可能に構成した縦支持杆8の側に対して、 スライドアーム部により枢支した刈取部Kの横伝動ケー
    ス19を左右回動自在に枢支し、 縦支持杆8の側に、スライドアーム部の回動中心を配置
    し、横伝動ケース19の側にスライドアーム部の前端の
    枢支部を設け、 シャーシ43の側の刈取入力ケース1より、横伝動ケー
    ス19に固設され横伝動ケース19と共に左右に回動す
    、右上方伝動ケース14と伝動ケース16と右下方伝
    動ケース17とを介して、横伝動ケース19に駆動力を
    入力すべく構成し、 該伝動ケース16の中に3本の軸を配置し、右上方伝動
    ケース14に連通する右上方伝動軸15の下端にギア1
    5aが付設されており、伝動ケース16内に回転自在に
    軸支された中間ギア16aを介して、右下方伝動ケース
    17内に連通する右下方伝動軸18の上端のギア18a
    に噛合し、該3本の軸の中の1本の軸である右上方伝動
    軸15の周囲で、刈取部Kの左右回動を吸収する ことを
    特徴とするコンバイン。
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