JPH08252020A - 刈取部スライド式コンバイン - Google Patents

刈取部スライド式コンバイン

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JPH08252020A
JPH08252020A JP5756595A JP5756595A JPH08252020A JP H08252020 A JPH08252020 A JP H08252020A JP 5756595 A JP5756595 A JP 5756595A JP 5756595 A JP5756595 A JP 5756595A JP H08252020 A JPH08252020 A JP H08252020A
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JP
Japan
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case
slide
reaping
vertical
grain culm
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JP5756595A
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English (en)
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Yoshikazu Komiyama
善和 込山
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刈取部をスライド可能としたコンバインにお
いて、簡単な構成で縦搬送装置と引起し装置を連結し
て、コジレや無理な力がかからずスライドできるように
する。 【構成】 本機に対して昇降可能に設けた刈取支持フレ
ーム9に平行リンク10を介して刈取部の引起し装置や
掻込装置や刈刃36を有する前処理機構をスライド可能
に支持するとともに、縦搬送装置7を後部を中心に回動
可能に支持し、この縦搬送装置7前端に連係リング38
を設け、引起し装置に配置した側面視円弧状のガイド杆
37を前記連係リング38に挿入し、前処理機構のスラ
イド操作に縦搬送装置を連動連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型のコンバインにお
いて、刈取部を左右に位置切換可能とした刈取部スライ
ド式コンバインの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインの刈取部を左右にス
ライド可能とした技術は公知となっている。例えば、実
開平2−142123号公報の技術である。この刈取部
をスライドさせるために、本機と刈取部の間には平行リ
ンクが介装されて、動力はユニバーサルジョイントを介
して伝達するように構成し、刈取後の穀稈は搬送機構に
よって本機側の脱穀装置へ搬送するように構成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、扱胴によって
穀稈を脱穀する場合には、搬送装置によって穀稈の株元
をフィードチェーンへ受け継ぐように搬送しなければな
らず、この穀稈の株元を搬送する縦搬送装置の後部はフ
ィードチェーンに近接させて、後部を中心に回動できる
ようにして、前部を刈取部のスライドに対応して左右に
回動させる必要がある。更に、この縦搬送装置は扱深さ
を調節するための手段も兼ねているために上下にも回動
できるようにする必要がある。本発明はこれらの点を満
足させ、簡単な構成で縦搬送装置と引起し装置を連結で
きる刈取スライド装置を提供しようとする。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、以上のような課題を
解決するために、次のような手段を用いるものである。
即ち、コンバインの刈取部において、本機に対して昇降
可能に設けた刈取支持フレーム9に平行リンク10を介
して刈取部の引起し装置や掻込装置や刈刃36を有する
前処理機構をスライド可能に支持するとともに、縦搬送
装置7を後部を中心に回動可能に支持し、この縦搬送装
置7前端に連係リング38を設け、引起し装置に配置し
た側面視円弧状のガイド杆37を前記連係リング38に
挿入し、前処理機構のスライド操作に縦搬送装置を連動
連結した。
【0005】
【作用】刈取部の前処理機構は、刈取支持フレームに対
して、平行リンクを介して左右スライド可能に支持さ
れ、縦搬送装置が後部の駆動軸を中心に回動し、その縦
搬送装置のスライド軌跡は前処理機構のスライド軌跡と
略平行に設定され、前処理機構をスライド操作すると、
前処理機構の平行移動に伴って、縦搬送装置も連係リン
クで連結されてスライドする。この時前処理機構側に設
けたガイド杆に縦搬送装置側に設けたリングは自由に移
動でき、緩い位置決めされたままでコジレ等が発生しな
い。また、扱深さ調節のために縦搬送装置が上下に回動
されたときには、連係リングはガイド杆に沿って上下に
摺動する。
【0006】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は刈取部スライド式コンバインの正面図、
図2は刈取部の側面図、図3は刈取部における前処理機
構の駆動系を示す平面図、図4は刈取部における前処理
機構のスライド構造を示す平面図、図5は引起し装置や
刈刃への駆動を伝達する伝動ケースの側面図、図6は上
部搬送装置と縦搬送装置の平面図、図7は同じく平面
図、図8は分割伝動ケースの側面断面図、図9は図8に
おけるX−X矢視図、図10は平行リンクの断面図であ
る。
【0007】図1及び図2よりコンバインの全体構造に
ついて説明する。コンバインは、左右クローラ44L・
44Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ4
3を配設し、このシャーシ43上の前部右側に図示せぬ
エンジンを搭載し、更に該シャーシ43の前方におい
て、ミッションケースMを配設して、該ミッションケー
スMに左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸45
を懸架している。該シャーシ43の上部において、走行
方向の左側にはフィードチェーン46や扱胴47を内設
する脱穀選別部Dを搭載しており、右側には上方に籾タ
ンク49が配設され、脱穀選別部Dより揚穀コンベア4
8にて精粒が貯留され、その下方に籾袋の載置部が配設
されている。
【0008】シャーシ43の前部右側上にフロントコラ
ム50や、座席51を上部に配設したエンジンルームを
兼ねる座席台等を搭載してなる操作部Sが形成されてお
り、該フロントコラム50には、旋回操作や刈取部昇降
を行うレバーや、走行変速用のレバー等が配設されてい
る。操作部Sの左側、即ち、シャーシ43の左側前方に
は、刈取部Kが突設されている。
【0009】この刈取部Kは図2、図3の如く、前記シ
ャーシ43の前部上方にて横方向に刈取入力ケース1が
配設されており、この刈取入力ケース1内には刈取入力
軸3が軸支され、刈取入力軸3の右側に刈取入力プーリ
ー2を固設し、刈取入力ケース1から穂先搬送装置6と
縦搬送装置7からなる穀稈搬送機構や、引起し装置や刈
刃等の前処理機構を駆動するように構成している。
【0010】前記刈取部Kの前方において、未刈取穀稈
を刈取部K内に掻き込み、刈り取って、穀稈搬送装置6
・7に搬送する前処理機構が配置されており、この前処
理機構は分草板26、引起し装置(引起しケース2
7)、掻込ベルト29、掻込ホイル31、刈刃36等よ
りなり、これら前処理機構は、刈取部Kの下部にて横方
向に配設された横伝動ケース19に一体的に支持されて
いる。この横伝動ケース19の左右端及び中央より前方
にそれぞれ分草杆25L・25R・25Mを延設し、各
分草杆25L・25R・25Mの前端に、分草板26L
・26R・26Mを固設している。左右分草板26L・
26Rの後方位置に引起しケース27L・27Rを立設
し、左右引起しケース27L・27R間に、中央分草板
26Mが配設されている。引起しケース27L・27R
内には、それぞれ多数のタインを具備する引起しチェー
ン28を巻装しており、該引起しチェーン28を搬送駆
動して、分草板26L・26R・26Mにて分草した穀
稈を引き起こし、両引起しケース27L・27R間に穀
稈を掻き込んでいく。
【0011】両引起しケース27L・27Rの後下方に
突起付きの掻込ベルト29L・29Rが支承されてい
る。その後下部に、スターホイル状の左右掻込ホイル3
1L・31Rが支承されている。また、両掻込ベルト2
9L・29Rはそれぞれ掻込ケース30L・30Rに上
部が被覆され、右側掻込ケース30Rの後部及び右側掻
込ホイル31Rの回転駆動軸32Rは、横伝動ケース1
9より突設される刈刃・掻込伝動ケース33に支承され
ており、左側掻込ケース30Lの後部及び左側掻込ホイ
ル31Lの回転軸32Lが、左引起し伝動ケース21よ
り突設される支持杆34に支承されている。これらの左
右掻込ベルト29L・29R及び掻込ホイル31L・3
1Rが搬送駆動して、左右二条の穀稈を中央部位に集稈
し、後方に搬送するようにしている。
【0012】そして、該掻込ホイル31L・31Rの下
方において、左右の分草杆25L・25Rの間に刈刃3
6を横設している。図3に示すように、前記左右掻込ベ
ルト29L・29R及び掻込ホイル31L・31Rの合
流部位の後端は、前記の穀稈搬送装置の穂先搬送装置6
及び縦搬送装置7の前端部が、それらのタインや突起の
回動軌跡において平面視で重合し、該掻込ケース30L
・30Rに付設したガイド杆35・35・・・が、掻込
ベルト29L・29R及び掻込ホイル31L・31Rに
て掻き込む穀稈を円滑に中央部位に集稈するように案内
し、更に、該穂先搬送装置6及び縦搬送装置7の前端に
案内し、穀稈の穂先側を穂先搬送装置6に、根元側を縦
搬送装置7に受け継ぐ。そして、後述する左右スライド
機構によるスライドによっても、前記の如き構成によっ
て、前処理機構と穀稈搬送機構との左右位置関係が保持
されており、前処理機構から穀稈搬送機構への穀稈受継
に支障を生じないように構成している。
【0013】そして、前処理機構を駆動するために、前
記刈取入力ケース1の中途部上端に、揺動伝動ケース1
1の後端が枢支されて、左右回動自在に支持され、この
揺動伝動ケース11内に揺動伝動軸12を収納し、それ
ぞれ前後摺動自在に軸支されて伸縮でき、揺動伝動軸1
2の後端が、刈取入力軸3の中途部より分岐させたベベ
ルギア軸3aにベベルギアを介して噛合しており、該揺
動伝動軸12は、後ベベルギア12bに対して摺動自在
に嵌合していて、揺動伝動軸12に動力を伝達できるよ
うにしている。
【0014】そして、前記揺動ケース11の先端に、前
処理機構の入力ケースであるベベルギアケース13が固
設されていて、該ベベルギアケース13が右上伝動ケー
ス14の中途部にて回動自在に外嵌されていて、その内
部において、揺動ケース11内の揺動伝動軸12が挿入
され、右上伝動軸15に固設したベベルギアと噛合して
いる。この右上伝動軸15の上端からはベベルギアを介
して引起しケース27Rの引起しチェーン28を駆動
し、一方、右上方伝動軸15下端より分割伝動ケース1
6を介して右下伝動軸18に伝動し、横伝動ケース19
内の横伝動軸20を駆動して、更に左引起し伝動軸22
を介し、左引起しケース27Lの引起しチェーン28を
駆動している。
【0015】前記分割伝動ケース16内には、図8、図
9に示すように、一側上に右上伝動ケース14を固設し
て、この右上伝動ケース14に収納される右上伝動軸1
5を挿入し、右上伝動軸15端に歯車15aを固設し、
分割伝動ケース16の他側下面に右下伝動ケース17を
固設して、右下伝動軸18の上端に歯車18aを固設
し、分割伝動ケース16中央内に中間軸55を固設し、
この中間軸55上に回転自在に中間歯車55aを軸支し
ている。前記歯車15aと歯車18aは中間歯車55a
よりも小さく構成して、歯車15aと歯車18aは同じ
歯数の大きさとして、分割伝動ケース16内で平歯車を
小大小の組合せの配置として、分割伝動ケース16がで
きるだけ小さくなるように構成し、右上伝動軸15から
右下伝動軸18へは変速することなく、刈刃36や掻込
ホイル31へ動力を伝えるようにしている。
【0016】このように分割伝動ケース16によって、
右上伝動ケース14と右下伝動ケース17を偏心させる
ことによって、後述する刈取部Kをスライドさせたとき
に、掻込ホイル31と伝動ケースが干渉しないようにし
ている。即ち、図4に示すように、右上伝動ケース14
をそのまま下方へ延設すると右側の掻込ホイル31Rの
回転軌跡内に位置してしまうので、分割伝動ケース16
によって右下伝動ケース17を偏心して位置させて、刈
取部Kのスライド操作で掻込ホイル31と伝動ケースが
干渉せずに動力を伝達できるようにしている。
【0017】また、図3の如く、横伝動軸20の右側寄
り中途部からベベルギアの噛合によって動力を伝達する
刈刃・掻込伝動軸42を前方に突設し、この刈刃・掻込
伝動軸42を横伝動ケース19に固設された図2図示の
刈刃・掻込伝動ケース33内にて軸支して、刈刃36を
駆動するとともに、その中途部から右側掻込ホイル31
R及び右側掻込ベルト29Rの回転駆動軸32Rに伝動
して駆動している。左側の掻込ホイル31L及び掻込ベ
ルト29Lは、掻込ホイル31Rと掻込ホイル31Lが
噛合することにより駆動される。
【0018】前記前処理機構を一体的に支持する横伝動
ケース19の後部には、図4に示すように、刈取支持フ
レーム9が平行に配置され、この横伝動ケース19と刈
取支持フレーム9の両側に平行リンクを形成するスライ
ドアーム10L・10Rが介装されて、左右スライド可
能に連結している。この刈取支持フレーム9は、前記刈
取入力ケース1の中途部より前方に突設された縦支持杆
8の先端に固設されて、この縦支持杆8に刈取部Kを昇
降する油圧シリンダーが連結される。即ち、刈取入力ケ
ース1に対して固設された縦支持杆8・刈取支持フレー
ム9に対して、横伝動ケース19と前処理機構が一体に
上下でき、かつ、横伝動ケース19が左右にスライドす
るよう支持されているのである。
【0019】前記左右スライドアーム10L・10Rの
後端は、図4に示すように、横伝動ケース19の左右端
に左右回動自在に枢支され、その前端は、横伝動ケース
19の左右端に固設されたリンクブラケット23L・2
3Rに枢支されている。このスライドアーム10の両端
の枢支部には図10に示すように、ベアリング54・5
4・・・が介装されて、スライドアームと刈取部との連
結部において、上下方向の位置決めを行い、スムーズな
回動ができるようにし、スライド操作力も軽減してい
る。
【0020】そして、右側のスライドアーム10Rの先
端のフランジ部10aには、2個の係止孔が穿設されて
おり、一方、右側リンクブラケット23Rにおいて、ス
ライド操作レバー24を嵌挿するための嵌挿孔が穿設さ
れていて、スライド操作レバー24をこの嵌挿孔を通し
て、該右側スライドアーム10R先端の左右二個の係止
孔の何れかに嵌入することでロックして、該スライドア
ーム10L・10Rを左右のスライド二位置に固定する
ことができる。但し、係止孔の数は限定せず、固定位置
を更に増加させることができる。
【0021】このスライド操作レバー24は上方へ延設
されて、操作部Sから手動でスライド操作できるように
している。この刈取部のスライド操作は、平行リンクで
あるスライドアーム10L・10Rの固定をスライド操
作レバー24を引き上げてロックを解除して、その回動
操作にて前処理機構を、左右どちらかに回動させると、
前処理機構と穀稈搬送機構との間の後述する連結機構に
より、穀稈搬送機構も一体に同方向に回動して、固定位
置でスライド操作レバー24を孔に挿入してロックし、
前処理機構及び穀稈搬送機構を該位置に固定するという
操作となる。
【0022】この左右スライド時において、前処理機構
の回動軌跡と、穀稈搬送機構6・7の前端の回動軌跡と
が平行で、かつ同一回動量となるように設定してあり、
前処理機構と穀稈搬送装置とを連係させるために、図5
に示すように、側面視円弧状のガイド杆37を上下方向
に配設しており、ガイド杆37の上端を前記右上伝動ケ
ース14に固定し、下端を右掻込ケース30Rに固定し
て、このガイド杆37には、後述する穀稈搬送装置に設
けた連係リング38を上下摺動自在に嵌装している。
【0023】前記穀稈搬送機構は前記刈取入力ケース1
左側に穀稈搬送駆動ケース4を配置して、この穀稈搬送
駆動ケース4は刈取入力ケース1に対して上下方向に回
転自在に設けられて、穀稈搬送機構の上下回動を可能
し、穀稈搬送駆動ケース4に穀稈搬送軸5を軸架してい
る。この穀稈搬送駆動軸5の上端は図6、図7に示すよ
うに、穂先搬送装置6を、下端は縦搬送装置7を、各々
左右に回動可能に支承するものであり、かつ、各穀稈搬
送装置6・7の駆動スプロケットが付設されていて、各
穀稈搬送装置6・7の搬送チェーン6a・7aを搬送駆
動する。両穀稈搬送装置6・7は、一体的に穀稈搬送軸
5を回動支点として、該穀稈搬送駆動ケース4に対して
自在に左右回動可能とする構成となっている。
【0024】これら穀稈搬送装置6・7は、前処理機構
より受け継いだ穀稈の穂先部を穂先搬送装置6が、根元
部を縦搬送装置7が保持しつつ後方に搬送するものであ
り、搬送中において、縦搬送装置7は根元部を徐々に引
き起こして、後端部位にて穀稈を略水平状にし、脱穀選
別部Dのフィードチェーン46に受け継ぐのである。そ
して、穂先搬送装置6と縦搬送装置7とを支持する支持
アーム56の一端は扱深さ調節機構に連結され、他端は
挟扼杆57やガイド杆58・59を固定し、中途部から
は支持アーム60を突出し、穀稈搬送装置6・7を支持
している。そして、支持アーム60から連結リンク39
を前方へ突出し、この連結リンク39先端に本発明の連
係リング38を固定している。
【0025】この連係リング38は図3、図6に示すよ
うに、前後方向の幅が狭く、長孔部分の幅は前記ガイド
杆37と略等しくして、前後方向に摺動できるが、左右
方向へはズレることがなく位置決めできるようにして、
連係リング38は上下方向に摺動自在に嵌入している。
【0026】こうして、前処理機構のスライド軌跡と、
穀稈搬送装置6・7のスライド軌跡は略平行に設定され
て、穀稈搬送装置6・7の前端は連係リング38によっ
てガイド杆37を介して前処理機構と連係されて、リン
グの中を自由に移動できるような緩い連係構造となって
おり、前処理機構を左右スライドさせるとその回動につ
れて穀稈搬送装置6・7も連動して穀稈搬送軸5を中心
に回動し、穀稈搬送装置6・7の前端位置は、掻込ベル
ト29L・29Rと掻込ホイル31L・31Rの後端間
において穀稈搬送装置6・7前端との位置関係を略一定
に保ったままスライドするようにしている。そして、こ
のスライド操作時には連係リング38とガイド杆37の
間では接触面が点となり、こじれ等が発生しないのであ
る。
【0027】そして、扱深さ調節を行うときには、前記
穀稈搬送駆動ケース4が刈取入力ケース1に対して回動
自在に枢支されているので、穂先搬送装置6及び縦搬送
装置7は一体的に穀稈搬送駆動ケース4を中心に上下回
動し、穂先搬送装置6及び縦搬送装置7の先端は連係リ
ング38がガイド杆37に沿って上下し、左右の位置決
めが行われ、その上下回動において、連係リング38と
ガイド杆37の間の接触面がわずかであり、スムーズに
上下摺動することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。即ち、コンバインの刈取部の
前処理機構をスライドさせるに伴って、縦搬送装置を共
にスライドさせるように、リングで連係している。その
際、縦搬送装置のスライド軌跡は、前処理機構のスライ
ド軌跡と平行に設定しているから、縦搬送装置は前処理
機構のスライドに伴って同じように動くことになる。そ
の際、連係機構がリングの中を自由に移動できるような
緩い構造となっているため、構造によるバラツキや誤差
を吸収でき、コジレが発生するのを防止できるようにな
る。
【0029】また、連結部分がリングと杆であるために
接触面積が小さく、動き代に余裕ができて、コジレ等が
発生しなくなる。そして、リングと杆の連結によって左
右方向のズレがなく、位置決めも簡単な構成でできる。
また、スライド機構を設けない仕様のコンバインでも、
この位置決め機構を共用でき、同じ部品で済ませること
ができ、設計コスト低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取部スライド式コンバインの正面図である。
【図2】刈取部の側面図である。
【図3】刈取部における前処理機構の駆動系を示す平面
図である。
【図4】刈取部における前処理機構のスライド構造を示
す平面図である。
【図5】引起し装置や刈刃への駆動を伝達する伝動ケー
スの側面図である。
【図6】上部搬送装置と縦搬送装置の平面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】分割伝動ケースの側面断面図である。
【図9】図8におけるX−X矢視図である。
【図10】平行リンクの断面図である。
【符号の説明】
K 刈取部 1 刈取入力ケース 3 刈取入力軸 4 穀稈搬送駆動ケース 6 穂先搬送装置 7 縦搬送装置 9 刈取支持フレーム 10 スライドアーム 27 引起しケース 29 掻込ベルト 30 掻込ホイル 36 刈刃 37 ガイド杆 38 連係リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバインの刈取部において、本機に対
    して昇降可能に設けた刈取支持フレームに平行リンクを
    介して刈取部の引起し装置や掻込装置や刈刃を有する前
    処理機構をスライド可能に支持するとともに、縦搬送装
    置を後部を中心に回動可能に支持し、この縦搬送装置前
    端に連係リングを設け、引起し装置に配置した側面視円
    弧状のガイド杆を前記連係リングに挿入し、前処理機構
    のスライド操作に縦搬送装置を連動連結したことを特徴
    とする刈取部スライド式コンバイン。
JP5756595A 1995-02-28 1995-03-16 刈取部スライド式コンバイン Pending JPH08252020A (ja)

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JP5756595A JPH08252020A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 刈取部スライド式コンバイン
TW085108727A TW330145B (en) 1995-02-28 1996-07-18 Reaping part-sliding type combined harvester the invention relates to a reaping part-sliding type combined harvester which enables the reaping part of the harvester to slide without causing twisting or applying excess force.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223444A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Yanmar Co Ltd コンバイン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223444A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Yanmar Co Ltd コンバイン

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