JPH1028445A - 刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構 - Google Patents

刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構

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JPH1028445A
JPH1028445A JP9888897A JP9888897A JPH1028445A JP H1028445 A JPH1028445 A JP H1028445A JP 9888897 A JP9888897 A JP 9888897A JP 9888897 A JP9888897 A JP 9888897A JP H1028445 A JPH1028445 A JP H1028445A
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slide
link
transmission shaft
operation lever
sliding
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Haruji Furuta
東司 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの刈取部を左右にスライド可能と
したスライド機構において、該スライド機構を手動で操
作可能な簡易的な構成とする。 【解決手段】 刈取部を平行リンクを介して左右に位置
切換可能としたコンバインにおいて、刈取部Kに設けた
横伝動軸ケース18の左右端にリンクブラケット61L
・61Rを固設し、該リンクブラケットに、平行リンク
を形成するスライドリンク17L・17Rの前端を枢支
し、該スライドリンクの後端は横支持杆16の左右端に
左右回動自在に枢支し、前記横伝動軸ケースはこのスラ
イドリンクの回動にて左右スライド可能とし、スライド
操作をロック又は解除するスライド操作レバー64は横
伝動軸ケースから上方に突設され、右引起し装置22R
を駆動する右伝動ケース65・66に沿って延設され、
その下部はスライドリンクに設けた係止孔17A・・・
に嵌入可能とすべく、機体前方へ屈曲されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部を左右にス
ライド可能としたコンバインにおいて、この刈取部のス
ライド機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機体側に一体的に固定されるブラ
ケットに、平行リンクを介して穀稈刈取用の刈刃を備え
た前処理部を左右揺動自在に連結されたコンバインは公
知となっている。例えば、実開平2ー142123号公
報の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の刈取部は、左右の位置を調節するためのレバーは
機体側方に位置し、位置合わせのために運転席を離れて
調節する必要があり、操作性に問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。刈取部を平行リンクを介して左右
に位置切換可能としたコンバインにおいて、刈取部Kに
設けた横伝動軸ケース18の左右端に、リンクブラケッ
ト61L・61Rを固設し、該リンクブラケット61L
・61Rに、平行リンクを形成するスライドリンク17
L・17Rの前端を枢支し、該スライドリンク17L・
17Rの後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自在
に枢支し、前記横伝動軸ケース18は、このスライドリ
ンク17L・17Rの回動にて左右スライド可能とし、
スライド操作をロックまたは解除するスライド操作レバ
ー64は、横伝動軸ケース18から上方に突設され、右
引起し装置22Rを駆動する右伝動ケース65・66に
沿って延設され、スライド操作レバー64の下部はスラ
イドリンク17に設けた係止孔17A・17B・・・に
嵌入可能とすべく、機体前方へ屈曲されているものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、実施例を説明する。図1
は、コンバインの正面図、図2は、本発明のスライド式
刈取部の固定機構を示す斜視略図、図3は、スライド操
作レバー上位置の支持状態を示す図、図4は、同じく、
中位置の支持状態を示す図、図5は、刈取部の側面図、
図6は、同じく、平面図、図7は、スライドリンクの揺
動を示す一部平面図、図8は、刈取部の前処理機構の下
方支持構造を示す平面図、図9は、同じく駆動系を示す
平面図である。
【0006】図1、図8よりコンバインの全体構造につ
いて説明する。コンバインは、左右クローラ44L・4
4Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ10
を配設し、このシャーシ10上の前部右側に図示せぬエ
ンジンを搭載し、このシャーシ10前方において、ミッ
ションケースMを配設して、このミッションケースMに
左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸43を懸架
している。このシャーシ10の上部において、走行方向
の左側にはフィードチェーン41や扱胴を内設する脱穀
部Dを、その下方には、脱穀部Dより落下する穀粒等を
選別する唐箕や揺動選別装置等を内設する選別部を搭載
している。また、シャーシ10上の右側においては、上
方に籾タンク46が配設されていて、選別部より揚穀コ
ンベア45にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部
が具備されている。
【0007】前記シャーシ10の右側前部上にはフロン
トコラム47や、座席48を配設した操作部Sが形成さ
れており、このフロントコラム47には、旋回操作や刈
取昇降を行う操向・刈取昇降レバーL1や、走行変速レ
バーL2等の操縦用部材が配設され、サイドコラム上に
は、刈取クラッチレバーL3や脱穀クラッチレバーL4
等が配設されている。
【0008】前記操作部Sの左側、即ち、シャーシ10
の左側部分の前方には、刈取部Kが配設されている。こ
こで、刈取部Kの概略について、図1及び図5より説明
する。刈取部Kの前部は引起し装置22L・22Rやス
ターホイル19L・19R、掻込みベルト20L・20
R、刈刃21等より構成される前処理機構が配置され、
この前処理機構は、刈取部Kの下部に横向きに配設され
る横伝動軸ケース18に支持されている。
【0009】前記横伝動軸ケース18の左右端には、図
6、図8の如く、リンクブラケット61L・61Rが固
設されており、このリンクブラケット61L・61R
に、平行リンクを形成するスライドリンク17L・17
Rの前端が枢支され、このスライドリンク17L・17
Rの後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自在に枢
支されている。そして、前記横伝動軸ケース18は、こ
のスライドリンク17L・17Rの回動にて左右スライ
ド可能となっており、前記横支持杆16は、刈取部Kの
最後部にて横設される刈取入力軸ケース13より前方に
突設固定された縦支持杆14の前端に固設されている。
【0010】前記前処理機構への動力の伝動は、図8、
図9に示すように、刈取入力軸ケース13内に、右端に
刈取入力プーリー23を付設する刈取入力軸24が軸支
されており、この刈取入力軸ケース13の中途部にて、
揺動可能に枢支され、かつ伸縮可能に前方に延設される
揺動伝動軸ケース25内に軸支された揺動伝動軸26の
後端がこの刈取入力軸24よりベベルギア噛合にて伝動
されて、この揺動伝動軸26の前端が、右引起し装置2
2Rへの伝動軸である右引起し伝動軸27に伝動され
る。この右引起し伝動軸27は、一方、分割伝動ケース
28を介して、下方に右下部伝動軸29に伝動されて、
横伝動軸ケース18内に軸支される横伝動軸に伝動され
ている。更に、その左端より左引起し伝動軸31を立ち
上げ、左引起し装置22Lに伝動している。また、スタ
ーホイル19R・掻込みベルト20R・刈刃21への伝
動軸を横伝動軸より分岐させており、スターホイル19
L・掻込みベルト20Lは、このスターホイル19R・
掻込みベルト20Rの駆動に従動させる。
【0011】更に、刈取入力軸ケース13の左端には、
搬送駆動軸ケース33が、扱深さ調節のために回動可能
に枢支されていて、この搬送駆動軸ケース33内には、
略上下方向に搬送駆動軸34が、この刈取入力軸24の
左端にベベルギア噛合して軸支されており、その上端に
穂先搬送装置35の駆動スプロケット36、下端に縦搬
送装置38の駆動スプロケットを固設して動力を伝える
ように構成している。
【0012】次に、本発明の、刈取部スライド式コンバ
インの刈取部固定機構について説明する。図7に示すよ
うに、前記右側スライドリンク17Rの先端には、右・
中・左三個の係止孔17A・17B・17Cが穿設され
ている。一方、右側リンクブラケット61Rにおいて、
後述する、スライド操作レバー64の下端部64cを嵌
挿するための嵌挿孔61aが穿設されていて、このスラ
イド操作レバー64を、この嵌挿孔61aを通して、前
記係止孔17A・17B・17Cのいずれかに嵌入する
ことで、図6の如く、スライドリンク17L・17Rを
右位置A・中位置B・左位置Cの三位置に固定し、従っ
て、前記刈取部Kを左・中・右の三位置に固定するよう
構成している。
【0013】また、前記スライド操作レバー64を、上
方に持ち上げると、前記係止孔17A・17B・17C
の何れかから、このスライド操作レバー下端部64cが
抜脱し、そして、この状態で、スライド操作レバー64
を左右に回動すると、前記刈取部Kが左右に移動するよ
う構成している。なお、本実施例では、前記係止孔17
A・17B・17Cを三箇所に穿設しているが、二個で
あっても四個以上であってもよく孔数は限定されるもの
ではない。
【0014】前述のスライド操作レバー64について、
図1乃至図6を用いて説明する。このスライド操作レバ
ー64は、前記刈取部Kの右側上方、つまり、右引起し
装置22R上方に配設されている。また、スライド操作
レバー64の上方部64aは、図3の如く、右上方伝動
ケース65に係止された、取付ステー65aに、回動可
能に支持されている。また、スライド操作レバー64の
中途部64bは、図4の如く、右下方伝動ケース66に
固設された、ステーのガイド溝66aに脱着可能に支持
されており、そして、下端部64cは前述の如く、右側
スライドリンク17Rの何れかの係止孔17A・17B
・17Cに嵌入されている。なお、図5の如く、中途部
64bの下部にはバネ60が外嵌されており、前記下端
部64cの係止孔17A・17B・17Cへ嵌入するよ
うに付勢している。
【0015】前述したように、スライド操作レバー64
は運転席の近傍に位置して、上から取付ステー65a、
ガイド溝66a、右側リンクブラケット61Rに支持さ
れている。スライド操作する場合には、運転席に位置し
たままで操作でき、スライド操作レバー64を持ち上げ
て、手動で押し引きして所望の位置まで回動し、手を放
すとバネ60の付勢力によって下端部64cが係止孔1
7A・17B・17Cの何れかに嵌入させてロックす
る。
【0016】以上のように構成したことによって、コン
バインの刈取部Kの右側上方の座席48から、スライド
操作レバー46を操作して刈取部Kの左右位置へスライ
ドができ、更に、このスライド操作レバー46には、バ
ネ60が外嵌されているので、ロック位置での前記係止
孔係止孔17A・17B・17Cに付勢されて、脱抜を
防止することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。第1に、刈取部K
に設けた横伝動軸ケース18の左右端に、リンクブラケ
ット61L・61Rを固設し、該リンクブラケット61
L・61Rに、平行リンクを形成するスライドリンク1
7L・17Rの前端を枢支し、該スライドリンク17L
・17Rの後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自
在に枢支し、前記横伝動軸ケース18は、このスライド
リンク17L・17Rの回動にて左右スライド可能とし
たので、刈取部Kの昇降機構により該スライド機構も同
時に昇降されることとなり、簡単な機構のスライド機構
とすることが出来たのである。
【0018】第2に、スライド操作をロックまたは解除
するスライド操作レバー64は、横伝動軸ケース18か
ら上方に突設され、右引起し装置22Rを駆動する右伝
動ケース65・66に沿って延設され、スライド操作レ
バー64の下部はスライドリンク17に設けた係止孔1
7A・17B・・・に嵌入可能とすべく、機体前方へ屈
曲されているので、該スライド操作レバー64は、右上
方伝動ケース65や右下方伝動ケース66に沿って配置
されるので、強度的に剛性を保つことができ、該右下方
伝動ケース66や右上方伝動ケース65から僅かに前方
に離れているスライドリンク17Rの係止孔17A・1
7B・・・に対しても、確実に先端を嵌入させることが
可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図である。
【図2】本発明のスライド式刈取部の固定機構を示す斜
視略図である。
【図3】スライド操作レバー上位置の支持状態を示す図
である。
【図4】同じく中位置の支持状態を示す図である。
【図5】刈取部の側面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】スライドリンクの揺動を示す一部平面図であ
る。
【図8】刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面
図である。
【図9】同じく駆動系を示す平面図である。
【符号の説明】
K 刈取部 16 横支持杆 17 スライドリンク 17A・17B・17C 係止孔 18 横伝動軸ケース 19 スターホイル 60 バネ 61 リンクブラケット 61a 嵌挿孔 64 スライド操作レバー 65 右上方伝動ケース 65a 取付ステー 66 右下方伝動ケース 66a ガイド溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 刈取部スライド式コンバインの刈取部
固定機構
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部を左右にス
ライド可能としたコンバインにおいて、この刈取部のス
ライド機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機体側に一体的に固定されるブラ
ケットに、平行リンクを介して穀稈刈取用の刈刃を備え
た前処理部を左右揺動自在に連結されたコンバインは公
知となっている。例えば、実開平2ー142123号公
報の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の刈取部は、左右の位置を調節するためのレバーは
機体側方に位置し、位置合わせのために運転席を離れて
調節する必要があり、操作性に問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。刈取部を平行リンクを介して左右
に位置切換可能としたコンバインにおいて、刈取部Kに
設けた横伝動軸ケース18の左右端に、リンクブラケッ
ト61L・61Rを固設し、該リンクブラケット61L
・61Rに、平行リンクを形成する左側スライドリンク
17L・右側スライドリンク17Rの前端を枢支し、該
スライドリンク17L・17Rの後端は、横支持杆16
の左右端に左右回動自在に枢支し、前記横伝動軸ケース
18は、このスライドリンク17L・17Rの回動にて
左右スライド可能とし、スライド操作をロックまたは解
除するスライド操作レバー64は、右伝動ケース65・
66に沿って延設され、スライド操作レバー64の下端
部は右側スライドリンク17Rに設けた係止孔17A・
17B・・・に嵌入可能とすべく構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、実施例を説明する。図1
は、コンバインの正面図、図2は、本発明のスライド式
刈取部の固定機構を示す斜視略図、図3は、スライド操
作レバー上位置の支持状態を示す図、図4は、同じく中
位置の支持状態を示す図、図5は、刈取部の側面図、図
6は、同じく平面図、図7は、スライドリンクの揺動を
示す一部平面図、図8は、刈取部の前処理機構の下方支
持構造を示す平面図、図9は、同じく駆動系を示す平面
図である。
【0006】図1、図8よりコンバインの全体構造につ
いて説明する。コンバインは、左右クローラ44L・4
4Rを支承してなるクローラ走行装置上にシャーシ10
を配設し、このシャーシ10上の前部右側に図示せぬエ
ンジンを搭載し、このシャーシ10前方において、ミッ
ションケースMを配設して、このミッションケースMに
左右クローラ44L・44Rの駆動輪の車軸43を懸架
している。このシャーシ10の上部において、走行方向
の左側にはフィードチェーン41や扱胴を内設する脱穀
部Dを、その下方には、脱穀部Dより落下する穀粒等を
選別する唐箕や揺動選別装置等を内設する選別部を搭載
している。また、シャーシ10上の右側においては、上
方に籾タンク46が配設されていて、選別部より揚穀コ
ンベア45にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部
が具備されている。
【0007】前記シャーシ10の右側前部上にはフロン
トコラム47や、座席48を配設した操作部Sが形成さ
れており、このフロントコラム47には、旋回操作や刈
取昇降を行う操向・刈取昇降レバーL1や、走行変速レ
バーL2等の操縦用部材が配設され、サイドコラム上に
は、刈取クラッチレバーL3や脱穀クラッチレバーL4
等が配設されている。
【0008】前記操作部Sの左側、即ち、シャーシ10
の左側部分の前方には、刈取部Kが配設されている。こ
こで、刈取部Kの概略について、図1及び図5より説明
する。刈取部Kの前部は引起し装置22L・22Rやス
ターホイル19L・19R、掻込みベルト20L・20
R、刈刃21等より構成される前処理機構が配置され、
この前処理機構は、刈取部Kの下部に横向きに配設され
る横伝動軸ケース18に支持されている。
【0009】前記横伝動軸ケース18の左右端には、図
6、図8の如く、リンクブラケット61L・61Rが固
設されており、このリンクブラケット61L・61R
に、平行リンクを形成するスライドリンク17L・17
Rの前端が枢支され、このスライドリンク17L・17
Rの後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自在に枢
支されている。そして、前記横伝動軸ケース18は、こ
のスライドリンク17L・17Rの回動にて左右スライ
ド可能となっており、前記横支持杆16は、刈取部Kの
最後部にて横設される刈取入力軸ケース13より前方に
突設固定された縦支持杆14の前端に固設されている。
【0010】前記前処理機構への動力の伝動は、図8、
図9に示すように、刈取入力軸ケース13内に、右端に
刈取入力プーリー23を付設する刈取入力軸24が軸支
されており、この刈取入力軸ケース13の中途部にて、
揺動可能に枢支され、かつ伸縮可能に前方に延設される
揺動伝動軸ケース25内に軸支された揺動伝動軸26の
後端がこの刈取入力軸24よりベベルギア噛合にて伝動
されて、この揺動伝動軸26の前端が、右引起し装置2
2Rへの伝動軸である右引起し伝動軸27に伝動され
る。この右引起し伝動軸27は、一方、分割伝動ケース
28を介して、下方に右下部伝動軸29に伝動されて、
横伝動軸ケース18内に軸支される横伝動軸30に伝動
されている。更に、その左端より左引起し伝動軸31を
立ち上げ、左引起し装置22Lに伝動している。また、
スターホイル19R・掻込みベルト20R・刈刃21へ
の伝動軸32を横伝動軸30より分岐させており、スタ
ーホイル19L・掻込みベルト20Lは、このスターホ
イル19R・掻込みベルト20Rの駆動に従動させる。
【0011】更に、刈取入力軸ケース13の左端には、
搬送駆動軸ケース33が、扱深さ調節のために回動可能
に枢支されていて、この搬送駆動軸ケース33内には、
略上下方向に搬送駆動軸34が、この刈取入力軸24の
左端にベベルギア噛合して軸支されており、その上端に
穂先搬送装置35の駆動スプロケット36を固設し、下
端に縦搬送装置38の駆動スプロケットを固設して動力
を伝えるように構成している。
【0012】次に、本発明の、刈取部スライド式コンバ
インの刈取部固定機構について説明する。図7に示すよ
うに、前記右側スライドリンク17Rの先端には、右・
中・左三個の係止孔17A・17B・17Cが穿設され
ている。一方、右側リンクブラケット61Rにおいて、
後述する、スライド操作レバー64の下端部64cを嵌
挿するための嵌挿孔61aが穿設されていて、このスラ
イド操作レバー64を、この嵌挿孔61aを通して、前
記係止孔17A・17B・17Cのいずれかに嵌入する
ことで、図6の如く、スライドリンク17L・17Rを
右位置A・中位置B・左位置Cの三位置に固定し、従っ
て、前記刈取部Kを左・中・右の三位置に固定するよう
構成している。
【0013】また、前記スライド操作レバー64を、上
方に持ち上げると、前記係止孔17A・17B・17C
の何れかから、このスライド操作レバー下端部64cが
抜脱し、そして、この状態で、スライド操作レバー64
を左右に回動すると、前記刈取部Kが左右に移動するよ
う構成している。なお、本実施例では、前記係止孔17
A・17B・17Cを三箇所に穿設しているが、二個で
あっても四個以上であってもよく孔数は限定されるもの
ではない。
【0014】前述のスライド操作レバー64について、
図1乃至図6を用いて説明する。このスライド操作レバ
ー64は、前記刈取部Kの右側上方、つまり、右引起し
装置22R上方に配設されている。また、スライド操作
レバー64の上方部64aは、図3の如く、右上方伝動
ケース65に係止された、取付ステー65aに、回動可
能に支持されている。また、スライド操作レバー64の
中途部64bは、図4の如く、右下方伝動ケース66に
固設された、ステーのガイド溝66aに脱着可能に支持
されており、そして、下端部64cは前述の如く、右側
スライドリンク17Rの何れかの係止孔17A・17B
・17Cに嵌入されている。なお、図5の如く、中途部
64bの下部にはバネ60が外嵌されており、前記下端
部64cの係止孔17A・17B・17Cへ嵌入するよ
うに付勢している。
【0015】前述したように、スライド操作レバー64
は運転席の近傍に位置して、上から取付ステー65a、
ガイド溝66a、右側リンクブラケット61Rに支持さ
れている。スライド操作する場合には、運転席に位置し
たままで操作でき、スライド操作レバー64を持ち上げ
て、手動で押し引きして所望の位置まで回動し、手を放
すとバネ60の付勢力によって下端部64cが係止孔1
7A・17B・17Cの何れかに嵌入させてロックす
る。
【0016】以上のように構成したことによって、コン
バインの刈取部Kの右側上方の座席48から、スライド
操作レバー46を操作して刈取部Kの左右位置へスライ
ドができ、更に、このスライド操作レバー46には、バ
ネ60が外嵌されているので、ロック位置での前記係止
孔係止孔17A・17B・17Cに付勢されて、脱抜を
防止することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、刈取部Kに
設けた横伝動軸ケース18の左右端に、リンクブラケッ
ト61L・61Rを固設し、該リンクブラケット61L
・61Rに、平行リンクを形成するスライドリンク17
L・17Rの前端を枢支し、該スライドリンク17L・
17Rの後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自在
に枢支したので、前記横伝動軸ケース18は、このスラ
イドリンク17L・17Rの回動にて左右スライド可能
とすることが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図である。
【図2】本発明のスライド式刈取部の固定機構を示す斜
視略図である。
【図3】スライド操作レバー上位置の支持状態を示す図
である。
【図4】同じく中位置の支持状態を示す図である。
【図5】刈取部の側面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】スライドリンクの揺動を示す一部平面図であ
る。
【図8】刈取部の前処理機構の下方支持構造を示す平面
図である。
【図9】同じく駆動系を示す平面図である。
【符号の説明】 K 刈取部 16 横支持杆 17 スライドリンク 17A・17B・17C 係止孔 18 横伝動軸ケース 19 スターホイル 60 バネ 61 リンクブラケット 61a 嵌挿孔 64 スライド操作レバー 65 右上方伝動ケース 65a 取付ステー 66 右下方伝動ケース 66a ガイド溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部を平行リンクを介して左右に位置
    切換可能としたコンバインにおいて、刈取部Kに設けた
    横伝動軸ケース18の左右端に、リンクブラケット61
    L・61Rを固設し、該リンクブラケット61L・61
    Rに、平行リンクを形成するスライドリンク17L・1
    7Rの前端を枢支し、該スライドリンク17L・17R
    の後端は、横支持杆16の左右端に左右回動自在に枢支
    し、前記横伝動軸ケース18は、このスライドリンク1
    7L・17Rの回動にて左右スライド可能とし、スライ
    ド操作をロックまたは解除するスライド操作レバー64
    は、横伝動軸ケース18から上方に突設され、右引起し
    装置22Rを駆動する右伝動ケース65・66に沿って
    延設され、スライド操作レバー64の下部はスライドリ
    ンク17に設けた係止孔17A・17B・・・に嵌入可
    能とすべく、機体前方へ屈曲されていることを特徴とす
    る刈取部スライド式コンバインの刈取部固定機構。
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