JPH11136896A - 電動機固定子及びその製造方法 - Google Patents
電動機固定子及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11136896A JPH11136896A JP30014097A JP30014097A JPH11136896A JP H11136896 A JPH11136896 A JP H11136896A JP 30014097 A JP30014097 A JP 30014097A JP 30014097 A JP30014097 A JP 30014097A JP H11136896 A JPH11136896 A JP H11136896A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- slots
- stator
- motor stator
- lacing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 等間隔にレーシングを行ったり、着磁時に力
の加わるコイルエンドのみ他に比べて多重に結束したレ
ーシングを行った場合、結束の弱いコイルが他の部品等
に接触したり、コイルがたるみ耐圧不良となる等の課題
があった。 【解決手段】 円筒状内径表面に、軸方向に開口する複
数のスロット４６を有し、この複数のスロット４６に分
布して複数の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最
外径側及び最内径側の互いに隣り合うスロット４６から
立ち上がったコイルのコイルエンド部を、集中結束した
ことを特徴とする電動機固定子であり、コイルがたるん
だり、他の部品等に接触したりすることを解消すること
ができる。
の加わるコイルエンドのみ他に比べて多重に結束したレ
ーシングを行った場合、結束の弱いコイルが他の部品等
に接触したり、コイルがたるみ耐圧不良となる等の課題
があった。 【解決手段】 円筒状内径表面に、軸方向に開口する複
数のスロット４６を有し、この複数のスロット４６に分
布して複数の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最
外径側及び最内径側の互いに隣り合うスロット４６から
立ち上がったコイルのコイルエンド部を、集中結束した
ことを特徴とする電動機固定子であり、コイルがたるん
だり、他の部品等に接触したりすることを解消すること
ができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機、冷凍機等
の圧縮機に使用される電動機固定子及びその製造方法に
関するものである。
の圧縮機に使用される電動機固定子及びその製造方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のコイルエンドのレーシングは、特
公昭60-23581号公報に示されるように、レーシングニー
ドルを各スロット間に、コイルの立ち上がり部の隙間を
通し、等間隔で編み上げて行う方法がある。また、特開
平3-118749号公報に示されるように、着磁電流によって
特に大きな力を受ける固定子コイルエンドの特定の個所
を他のコイルエンドに比べて多重に結束する方法が知ら
れている。
公昭60-23581号公報に示されるように、レーシングニー
ドルを各スロット間に、コイルの立ち上がり部の隙間を
通し、等間隔で編み上げて行う方法がある。また、特開
平3-118749号公報に示されるように、着磁電流によって
特に大きな力を受ける固定子コイルエンドの特定の個所
を他のコイルエンドに比べて多重に結束する方法が知ら
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、等間隔にレーシングを行ったり、着磁時
に力の加わるコイルエンドのみ他に比べて多重に結束し
たレーシングを行った場合、結束の弱いコイルが他の部
品等に接触したり、コイルがたるみ耐圧不良となる等の
課題があった。
来の方法では、等間隔にレーシングを行ったり、着磁時
に力の加わるコイルエンドのみ他に比べて多重に結束し
たレーシングを行った場合、結束の弱いコイルが他の部
品等に接触したり、コイルがたるみ耐圧不良となる等の
課題があった。
【０００４】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、コイルが他の部品等に接触したりするこ
とがない、品質の高い電動機を提供することを目的とす
る。
るものであり、コイルが他の部品等に接触したりするこ
とがない、品質の高い電動機を提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、円筒状内径表面に、軸方向に開口する複
数のスロットを有し、この複数のスロットに分布して複
数の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最外径側及
び最内径側の互いに隣り合うスロットから立ち上がった
コイルのコイルエンド部を、集中結束したことを特徴と
する電動機固定子であり、コイルがたるんだり、他の部
品等に接触したりすることを解消することができる。
めに本発明は、円筒状内径表面に、軸方向に開口する複
数のスロットを有し、この複数のスロットに分布して複
数の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最外径側及
び最内径側の互いに隣り合うスロットから立ち上がった
コイルのコイルエンド部を、集中結束したことを特徴と
する電動機固定子であり、コイルがたるんだり、他の部
品等に接触したりすることを解消することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために本発
明は、円筒状内径表面に、軸方向に開口する複数のスロ
ットを有し、この複数のスロットに分布して複数の巻線
からなるコイルを挿入し、固定子の最外径側及び最内径
側の互いに隣り合うスロットから立ち上がったコイルの
コイルエンド部を、集中結束したものであり、特に動き
易いコイル部に、他の部分以上に多重結束したものであ
る。
明は、円筒状内径表面に、軸方向に開口する複数のスロ
ットを有し、この複数のスロットに分布して複数の巻線
からなるコイルを挿入し、固定子の最外径側及び最内径
側の互いに隣り合うスロットから立ち上がったコイルの
コイルエンド部を、集中結束したものであり、特に動き
易いコイル部に、他の部分以上に多重結束したものであ
る。
【０００７】更に、スロットに少なくとも３層以上のコ
イルを挿入すると、固定子の最外径側及び最内径側の互
いに隣り合うスロットから立ち上がったコイル以外の個
所には、他のコイルに挟持されるので、集中的に巻線を
する必要はない。また、円筒状内径表面に、軸方向に開
口する複数のスロットを有した固定子に、この複数のス
ロットに分布して複数の巻線からなるコイルを挿入し、
固定子の最外径側及び最内径側の、互いに隣り合うスロ
ットから立ち上がったコイルのコイルエンド部を、集中
結束してレーシングするとよい。
イルを挿入すると、固定子の最外径側及び最内径側の互
いに隣り合うスロットから立ち上がったコイル以外の個
所には、他のコイルに挟持されるので、集中的に巻線を
する必要はない。また、円筒状内径表面に、軸方向に開
口する複数のスロットを有した固定子に、この複数のス
ロットに分布して複数の巻線からなるコイルを挿入し、
固定子の最外径側及び最内径側の、互いに隣り合うスロ
ットから立ち上がったコイルのコイルエンド部を、集中
結束してレーシングするとよい。
【０００８】更に、戻り巻することにより集中結束して
レーシングすると、容易に集中結束することができる。
レーシングすると、容易に集中結束することができる。
【０００９】
【実施例】本願発明は、円筒状固定子鉄心内径に対向し
て、回転自在に回転する回転子を有する内転型電動機の
固定子であります。図１は、２４スロット４極３相電動
機の平面図固定子鉄心であり、円筒状内径表面に、軸方
向に開口する複数のスロット４６を有し、複数のスロッ
ト４６に分布して複数の巻線からなるコイルを挿入した
構成であります。固定子磁界を発生させる電動機におい
て、巻線の軸方向端部に存在する固定子コイルエンド４
８を、ステータのスロット数及び、コイルの挿入数に応
じてレーシング結束位置、結束方向を変化させ、固定子
の最外径側及び最内径側の、互いに隣り合うスロット４
６から立ち上がったコイルのコイルエンド部を、複数回
結束してレーシングします。
て、回転自在に回転する回転子を有する内転型電動機の
固定子であります。図１は、２４スロット４極３相電動
機の平面図固定子鉄心であり、円筒状内径表面に、軸方
向に開口する複数のスロット４６を有し、複数のスロッ
ト４６に分布して複数の巻線からなるコイルを挿入した
構成であります。固定子磁界を発生させる電動機におい
て、巻線の軸方向端部に存在する固定子コイルエンド４
８を、ステータのスロット数及び、コイルの挿入数に応
じてレーシング結束位置、結束方向を変化させ、固定子
の最外径側及び最内径側の、互いに隣り合うスロット４
６から立ち上がったコイルのコイルエンド部を、複数回
結束してレーシングします。
【００１０】詳細に説明しますと、２４個のスロット
（１〜２４）を有する固定子鉄心４５に、複数の巻線を
巻回したコイルを挿入します。この時、最初に最外径側
コイル４１を挿入し、次に中コイル４２を、最後に最内
径側コイル４３を挿入します。４４は各コイルのコイル
挿入部であり○印で示す。各コイル挿入後に、コイルエ
ンド４８を圧縮成形し、所定の寸法を確保した後、前記
コイルエンド４８を固定するためにレーシング４７を行
います。
（１〜２４）を有する固定子鉄心４５に、複数の巻線を
巻回したコイルを挿入します。この時、最初に最外径側
コイル４１を挿入し、次に中コイル４２を、最後に最内
径側コイル４３を挿入します。４４は各コイルのコイル
挿入部であり○印で示す。各コイル挿入後に、コイルエ
ンド４８を圧縮成形し、所定の寸法を確保した後、前記
コイルエンド４８を固定するためにレーシング４７を行
います。
【００１１】図２に示すように、従来の固定子鉄心は、
４極３相巻線の場合２−７、８−１３、１４−１９、２
０−１、４−９、１０−１５、１６−２１、２２−３の
スロット立ち上がり部はコイルの挿入部でボリュームが
大きく、前記８つのスロット間はコイルのたれ，乱れ等
が発生しやすくなる。そこで本実施例では、固定子鉄心
のスロット数とコイル挿入数に応じて、１−２−３−
４、７−８−９−１０、１３−１４−１５−１６、１９
−２０−２１−２２のスロット間で多重に結束部を設け
たレーシング方法を実施する。ａｂｃｄ…はレーシング
の順序を表しており、本実施例では、ａｂｃｂａｂｃ−
ｄｅｄｃｄｅ−ｆｇｆｅｆｇ−ｈｉｈｇｈｉ−ｊｋｌｍ
…と一旦結束方向を逆に戻しながらレーシングすること
により、多重結束部４９を構成する。また、ａｂｃｄｅ
ｆｇｈｉ−ｆｃｂａｇｈｉ−ｊｋｌｍとしてもよい。
４極３相巻線の場合２−７、８−１３、１４−１９、２
０−１、４−９、１０−１５、１６−２１、２２−３の
スロット立ち上がり部はコイルの挿入部でボリュームが
大きく、前記８つのスロット間はコイルのたれ，乱れ等
が発生しやすくなる。そこで本実施例では、固定子鉄心
のスロット数とコイル挿入数に応じて、１−２−３−
４、７−８−９−１０、１３−１４−１５−１６、１９
−２０−２１−２２のスロット間で多重に結束部を設け
たレーシング方法を実施する。ａｂｃｄ…はレーシング
の順序を表しており、本実施例では、ａｂｃｂａｂｃ−
ｄｅｄｃｄｅ−ｆｇｆｅｆｇ−ｈｉｈｇｈｉ−ｊｋｌｍ
…と一旦結束方向を逆に戻しながらレーシングすること
により、多重結束部４９を構成する。また、ａｂｃｄｅ
ｆｇｈｉ−ｆｃｂａｇｈｉ−ｊｋｌｍとしてもよい。
【００１２】なお、１２スロット６コイル、３６スロッ
ト１８コイル等、スロット数コイル数に応じて同様に実
施することができる。上記のように構成することによ
り、コイルのたれ，乱れを防止し耐圧不良になる等の課
題を解消することができる。
ト１８コイル等、スロット数コイル数に応じて同様に実
施することができる。上記のように構成することによ
り、コイルのたれ，乱れを防止し耐圧不良になる等の課
題を解消することができる。
【００１３】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
請求項１，２，３に記載の発明によれば、コイルのた
れ，乱れが防止できる。また、請求項４記載の発明によ
れば、容易に結束を集中することができる。
請求項１，２，３に記載の発明によれば、コイルのた
れ，乱れが防止できる。また、請求項４記載の発明によ
れば、容易に結束を集中することができる。
【図１】本発明の実施例を示す電動機の平面図
【図２】従来の電動機の平面図
４１ 最外径側コイル ４２ 中コイル ４３ 最内径側コイル ４４ コイル挿入部 ４５ 固定子鉄心 ４６ スロット ４７ レーシング ４８ コイルエンド ４９ 多重結束部
Claims (4)
- 【請求項１】円筒状内径表面に、軸方向に開口する複数
のスロットを有し、この複数のスロットに分布して複数
の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最外径側及び
最内径側の互いに隣り合うスロットから立ち上がったコ
イルのコイルエンド部を、集中結束したことを特徴とす
る電動機固定子。 - 【請求項２】スロットに少なくとも３層以上のコイルを
挿入した請求項１記載の電動機固定子。 - 【請求項３】円筒状内径表面に、軸方向に開口する複数
のスロットを有した固定子に、この複数のスロットに分
布して複数の巻線からなるコイルを挿入し、固定子の最
外径側及び最内径側の、互いに隣り合うスロットから立
ち上がったコイルのコイルエンド部を、集中結束してレ
ーシングさせたことを特徴とする電動機固定子の製造方
法。 - 【請求項４】戻り巻することにより集中結束してレーシ
ングした請求項３記載の電動機固定子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30014097A JPH11136896A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 電動機固定子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30014097A JPH11136896A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 電動機固定子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11136896A true JPH11136896A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17881230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30014097A Pending JPH11136896A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 電動機固定子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11136896A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100499484B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2005-07-05 | 엘지전자 주식회사 | 전자동 세탁기의 비엘디시 모터 소음 방지구조 |
| JP2010246208A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp | 回転電機の固定子及び回転電機 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP30014097A patent/JPH11136896A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100499484B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2005-07-05 | 엘지전자 주식회사 | 전자동 세탁기의 비엘디시 모터 소음 방지구조 |
| JP2010246208A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp | 回転電機の固定子及び回転電機 |
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