JPH11135870A - 半導体レーザ励起qスイッチ発振固体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ励起qスイッチ発振固体レーザ装置Info
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- JPH11135870A JPH11135870A JP9301152A JP30115297A JPH11135870A JP H11135870 A JPH11135870 A JP H11135870A JP 9301152 A JP9301152 A JP 9301152A JP 30115297 A JP30115297 A JP 30115297A JP H11135870 A JPH11135870 A JP H11135870A
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Abstract
イッチ発振出力を高い発振効率をもって得ること。 【解決手段】 励起電源制御用パルス信号発生器19が
出力する第一のパルス信号により所定電流値の電流を半
導体レーザ3にパルス出力する電源装置17と、励起電
源制御用パルス信号発生器19が発生する第一のパルス
信号がハイレベルである期間において第一のパルス信号
の立ち上がりタイミングに対して所定時間遅れたタイミ
ングをもって第一のパルス信号の周波数より高い周波数
の第二のパルス信号を発生するQスイッチ制御用パルス
信号発生器29と、Qスイッチ制御用パルス信号発生器
29より第二のパルス信号を与えられ、第二のパルス信
号によりQスイッチ13を開閉するQスイッチ駆動回路
27とを設ける。
Description
のレーザ加工で使用される半導体レーザ励起Qスイッチ
発振固体レーザ装置に関し、特に、レーザダイオード等
の半導体レーザが出力する励起光によって固体レーザ媒
質を励起し、QスイッチによりQスイッチ発振させてレ
ーザ出力を行うレーザ発振器を含む半導体レーザ励起Q
スイッチ発振固体レーザ装置に関するものである。
レーザ出力を行うQスイッチ発振固体レーザ装置は、特
開昭56−169347号公報、特開平8−31655
8号公報、特開平8−191168号公報等に示されて
おり、またQスイッチ発振固体レーザ装置においてレー
ザダイオード等の半導体レーザが出力する励起光によっ
て固体レーザ媒質を励起する半導体レーザ励起のQスイ
ッチ発振固体レーザ装置は、特開平2−260479号
公報や実公平7−44039号公報に示されている。
ているQスイッチ発振固体レーザ装置は、パルス光を出
力する励起ランプのパルス動作周波数より高い周波数で
Qスイッチ発振を行い、ピーク出力値の大きいレーザ出
力を得るようにしている。
る半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置は、
Qスイッチ発振停止時には固体レーザの発振しきい値以
下で固体レーザ材料を励起しておき、Qスイッチ発振さ
せる直前にダイオードレーザ励起光強度を固体レーザ発
振しきい値以上に増加させ、尖頭値の揃ったQスイッチ
パルス列を得られるようにしている。
されているレーザ発振装置は、所定の増加率で励起光強
度を増大させて行く過程でレーザ媒質の反転分布を進行
させ、この励起光強度がしきい値を越えて出力されたレ
ーザ光を検出し、このレーザ出力の検出によりQスイッ
チの作動を停止させ、ジャイアントパルスを発生させる
ものである。
47号公報に示されているQスイッチ発振固体レーザ装
置は、ランプ励起のものであり、ピーク出力値の大きい
レーザ出力が得られても、Qスイッチ発振においてピー
ク出力値が揃ったレーザ出力を得ることができずこのた
め高精度、高品質のレーザ加工を行うことができない。
る半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置は、
レーザダイオードを連続通電するから、レーザダイオー
ドの自己発熱による熱的問題によりレーザダイオードに
流すことができる電流値に限界があるため、高いレーザ
ダイオード励起出力を得ることができず、効率のよいレ
ーザ加工を行うことができない。
されているレーザ発振装置では、レーザ光のパルス出力
は、複数の縦モードで発振することによって生ずる縦モ
ード間の競合により、ビートが重なったパルス波形とな
り、このビートは各パルスごとに異なり、従って、パル
スごとの強度が変化し、出力光の強度を安定させること
が困難であるという欠点がある。このため、非線形光学
素子を共振器内に挿入しても、安定した第2高周波を発
生させることが困難で、モード競合による出力強度の不
安定を解消するには、縦モードが単一の、単一波長光に
する必要がある。
るためになされたもので、高いピークの励起光による高
いピークのQスイッチ発振出力を高い発振効率をもって
得ることができると共にピーク値の揃ったQスイッチ発
振出力が得られて効率よく高精度、高品質のレーザ加工
を行うことができ、またレーザ加工中のみの発振により
省電力化を図ることもでき、またレーザ発振器がQスイ
ッチ発振するときに発生する複数の縦モード発振を防
ぎ、レーザ発振器からのレーザ出力の強度を安定にする
ことができる半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レー
ザ装置を得ることを目的としている。
めに、この発明による半導体レーザ励起Qスイッチ発振
固体レーザ装置は、半導体レーザが出力する励起光によ
り固体レーザ媒質を励起し、QスイッチによりQスイッ
チ発振させてレーザ出力を行うレーザ発振器を含む半導
体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置において、
所定の周波数の第一のパルス信号を発生する励起電源制
御用パルス信号発生手段と、前記励起電源制御用パルス
信号発生手段より第一のパルス信号を与えられ、当該第
一のパルス信号により所定電流値の電流を前記半導体レ
ーザにパルス出力する電源装置と、前記励起電源制御用
パルス信号発生手段が発生する前記第一のパルス信号が
ハイレベルである期間において当該第一のパルス信号の
立ち上がりタイミングに対して所定時間遅れたタイミン
グをもって前記第一のパルス信号の周波数より高い周波
数の第二のパルス信号を発生するQスイッチ制御用パル
ス信号発生手段と、前記Qスイッチ制御用パルス信号発
生手段より第二のパルス信号を与えられ、当該第二のパ
ルス信号により前記Qスイッチを開閉するQスイッチ駆
動手段とを有しているものである。
ッチ発振固体レーザ装置は、前記第一のパルス信号の周
波数が50〜500Hz、デューティ比が1〜30%で
あるものである。
ッチ発振固体レーザ装置は、前記第一のパルス信号の立
ち上がりタイミングに対する前記第二のパルス信号の遅
れ時間が、最初にQスイッチがオンして出力するレーザ
出力のピーク値が、これより以降にQスイッチがオンし
て出力するレーザ出力のピーク値と等しくなる時間であ
るものである。
ッチ発振固体レーザ装置は、さらに、パルス発振数設定
手段を有し、前記励起電源制御用パルス信号発生手段
は、被加工物の加工位置を制御する位置決め制御装置よ
り位置決め完了後に加工許可信号を与えられる一つの位
置決め完了状態下で、前記パルス発振数設定手段により
設定される所定数のパルス数のみ前記第一のパルス信号
を出力するものである。
ッチ発振固体レーザ装置は、前記励起電源制御用パルス
信号発生手段が、前記第一のパルス信号を、前記パルス
発振数設定手段により設定される所定パルス数、出力す
るまで前記位置決め制御装置へ加工位置の変更を禁止す
るインヒビット信号を出力するものである。
ッチ発振固体レーザ装置は、さらに、少なくとも加工許
可期間において前記レーザ発振器の発振波長と同一で、
同一の光軸で連続発振する補助レーザ発振器を備え、当
該補助レーザ発振器は前記レーザ発振器の後方配置の全
反射鏡側から前記レーザ発振器に対してレーザ出力を注
入するものである。
発明に係る半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ
装置の実施の形態を詳細に説明する。
導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置の実施の
形態1を示している。図1において、半導体レーザ励起
Qスイッチ発振固体レーザ装置は全体を符号1により示
されている。
ザ装置1が出力するレーザビームは、レーザ加工装置の
加工ヘッドに設けられている反射鏡100により集光レ
ンズ102へ向かい、集光レンズ102により集光され
てXYテーブル104のワークWに照射され、ワークW
の切断、穴明けを行う。
106によってX軸方向に移動し、Y軸サーボモータ1
08によってY軸方向に移動し、XYテーブル104の
上のワークWの位置決め移動を行う。X軸サーボモータ
106とY軸サーボモータ108とは位置決め制御装置
として動作するNC装置110からの位置指令により動
作する。
ザ装置1は、励起光を出力するレーザダイオード3と、
レーザダイオード3が出力する励起光により励起される
棒状の固体レーザ媒質5と、固体レーザ媒質5の後方に
配置された全反射鏡7と固体レーザ媒質5の前方に配置
された半反射鏡9とによる光共振器11と、光共振器1
1の光路中に設けられたQスイッチ13とによるレーザ
発振器15を有している。
17より電流(LD電流)を供給され、図2に示されて
いるような特性をもって励起光(LD励起出力)を出力
する。これは、レーザダイオード3に流す電流にほぼ比
例したレーザ出力が得られることを示している。
器18によりピーク電流IPを可変設定され、励起電源
制御用パルス信号発生器19が出力する第一のパルス信
号により、当該第一のパルス信号に同期してピーク電流
IPをレーザダイオード3にパルス出力する。
周波数設定器21により周波数を、デューティ比設定器
23によりデューティ比を、パルス数設定器25により
一つの位置決め完了状態下での出力パルス数をそれぞれ
可変設定され、周波数設定器21により設定された周波
数で、デューティ比設定器23により設定されたデュー
ティ比による第一のパルス信号を、一つの位置決め完了
状態下においてパルス数設定器25により設定されたパ
ルス数を出力する。励起電源制御用パルス信号発生器1
9が出力する第一のパルス信号の周波数は50〜500
Hz、デューティ比は1〜30%の範囲で設定される。
NC装置110より位置決め完了後に加工許可信号を与
えられることにより、一つの位置決め完了状態下で、パ
ルス数設定器25により設定された個数の第一のパルス
信号の出力を開始し、パルス数設定器25により設定さ
れたパルス数の第一のパルス信号をLD励起電源装置1
7へ出力するまで、NC装置110へ加工位置の変更を
禁止するインヒビット信号を出力する。
によりQスイッチ制御用パルス信号発生器29が発生す
る第二のパルス信号に同期して開閉する。換言すれば、
Qスイッチ駆動回路27は、Qスイッチ制御用パルス信
号発生器29より第二のパルス信号を与えられ、第二の
パルス信号によりQスイッチ13を開閉する。
は、周波数設定器31により周波数を可変設定され、周
波数設定器31により設定された周波数による第二のパ
ルス信号を出力し、この第二のパルス信号はインバータ
33により反転されてQスイッチ駆動回路27に入力さ
れる。周波数設定器31により設定される第二のパルス
信号の周波数は、第一のパルス信号の周波数より高い周
波数に限定される。
は、遅延回路35を介して第一のパルス信号を入力し、
第一のパルス信号がハイレベルである期間において、第
一のパルス信号の立ち上がりタイミングに対して所定時
間遅れたタイミングをもって第二のパルス信号を発生す
る。
に対する第二のパルス信号の遅れ時間dは遅延回路35
により設定され、この遅れ時間dは、最初にQスイッチ
13がオンして出力するレーザ出力のピーク値が、これ
より以降にQスイッチ13がオンして出力するレーザ出
力のピーク値と等しくなる時間に設定される。
を参照して半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ
装置の動作について説明する。
NC装置110から位置決め完了後に加工許可信号(図
3(a)参照)が励起電源制御用パルス信号発生器19
に与えられると、励起電源制御用パルス信号発生器19
は、周波数設定器21により設定された周波数で、デュ
ーティ比設定器23により設定されたデューティ比によ
る第一のパルス信号の出力を開始する。
に与えられることにより、LD励起電源装置17は、図
3(b)に示されているように、ピーク電流設定器18
により設定されたピーク電流IPによる電流を、第一の
パルス信号に同期して、換言すれば、第一のパルス信号
がハイレベルである間、レーザダイオード3に出力す
る。これにより、レーザダイオード3は励起光を固体レ
ーザ媒質5に出力する。
9は、図3(c)に示されているように、加工許可信号
がオンしてから、最初の第一のパルス信号の立ち上がり
に同期して加工位置の変更を禁止するインヒビット信号
をNC装置110へ出力する。このインヒビット信号
は、パルス数設定器25により設定されたパルス数の最
後の第一のパルス信号が立ち下がるまで出力される。こ
れにより、一つの位置決め位置でのレーザ加工の途中
で、被加工物Wが誤って移動することが回避される。
す電流にほぼ比例したレーザ出力が得られるが、レーザ
ダイオード3に流す電流に応じてレーザダイオード3の
温度が上昇し、発熱によりレーザダイオード3に流すこ
とのできる電流には上限がある。連続通電の場合、この
例では35A程度が限界であり、レーザダイオード3を
8個使用した場合、出力は169W程度である。
であるので、入力電力に対するレーザ出力の効率は3
0.2%程度である。一方、パルス的に高い電流(88
A程度)を流すと、550W程度のレーザ出力が得られ
る。このときの効率は39.1%とかなり高くなる。こ
れにより、間欠的でもピーク電流IPが高いパルスで、
レーザダイオード3に電力を供給すると、効率の高いレ
ーザ発振ができる。
チ発振固体レーザ装置は、高いピーク電流での高効率発
振を狙ったパルス励起を行うものであり、レーザ加工に
使用するパルス周波数50〜500Hzに設定し、パル
スのオンする時間比、すなわちデューティ比を1〜30
%程度に設定すれば、ピーク電流IPは、連続に流した
場合に比べ、3倍程度まで流すことができる。従って、
デューティ比を30%以下に設定すれば、3倍のピーク
電流まで設定できる。
した場合、ピーク出力20kw、20khzのレーザ出
力が得られるが、この発明では、ピーク出力50〜60
kwのものが得られる効果があり、しかも、デューティ
比が低いので、レーザダイオード3のみならず、他の光
学素子の熱影響も少ない。
でも、ピーク電流IPを低くすれば、レーザダイオード
3は発熱限界を超えることはないが、レーザ加工におけ
るパルス効果が少なくなるので、加工能力は低下する。
NC装置110より位置決め完了後に加工許可信号を与
えられることにより、第一のパルス信号の出力を開始す
ると、図3(c)に示されているように、第一のパルス
信号の出力開始と同時にNC装置110へ加工位置の変
更を禁止するインヒビット信号を出力する。
は、図3(d)に示されているように、励起電源制御用
パルス信号発生器19が出力する第一のパルス信号の立
ち上がりタイミングに対して微少時間(遅れ時間)d遅
れて発振を開始し、周波数設定器31により設定された
高周波数による第二のパルス信号をQスイッチ駆動回路
27に与える。これにより、図3(e)に示されている
ように、第二のパルス信号の周波数に従った高ピークの
レーザ出力を得ることができる。
に対する第二のパルス信号の遅れ時間dは遅延回路35
により、最初にQスイッチ13がオンして出力するレー
ザ出力のピーク値が、これより以降にQスイッチ13が
オンして出力するレーザ出力のピーク値と等しくなる時
間に設定されるから、Qスイッチ13がオンするたびに
出力されるレーザ出力のピーク値が揃い、加工精度、加
工面粗さが向上する。
パルス信号の出力を、パルス数設定器25により設定さ
れたパルス数をN回繰り返し、被加工物Wに所定の穴が
明けば、インヒビット信号の出力が停止されることによ
り、NC装置110は被加工物Wをつぎの位置の穴明け
のために位置決め移動させることできる。この位置決め
移動時には、加工許可信号を解除することにより誤って
レーザ発振することはなくなる。
発振と位置決めを繰り返すことによる穴明け加工が、高
速に、確実、安全に行われる。
ント配線基板の穴Aは銅箔層B、Cを貫通する加工で、
高いレーザ出力が必要であるが、この発明による半導体
レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置では、高ピー
クQスイッチ発振出力により加工が可能となる。
層Eまでの非貫通孔であり、穴Dの加工には微妙なレー
ザ出力の調整が必要になるが、この発明による半導体レ
ーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置では、ピーク電
流IP、第一のパルス信号のデューティ比、パルス数N
の設定により、一つの穴明け加工における総レーザ出力
を高精度に設定することができ、適正深さの穴明け加工
を高精度に行うことが可能になる。
は、図4(b)に示されているように、穴の内周に沿っ
て連続した微少穴fを明けることにより加工が可能とな
る。この場合、パルス数Nの設定を非常に大きく設定す
るか、連続繰り返しに設定するとよい。
Qスイッチ発振固体レーザ装置の実施の形態2を示して
いる。なお、図5において、図1に示されているもの同
等あるいは同一の構成要件には、図1に付けた符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
ーザダイオード51と、レーザダイオード51が出力す
る励起光により励起される棒状の固体レーザ媒質53
と、固体レーザ媒質53の後方に配置された全反射鏡5
5と固体レーザ媒質53の前方に配置された半反射鏡5
7とによる光共振器59とによる補助レーザ発振器61
が、レーザ発振器15の後方に、レーザ発振器15の光
軸と同一の光軸上に配置されている。
63は連続通電方式のものであり、この補助レーザ発振
器61は、少なくとも加工許可期間においてレーザ発振
器15の発振波長と同一で、同一の光軸で連続発振し、
レーザ発振器15の後方の全反射鏡11の側からレーザ
発振器15に対してレーザ出力を注入する。
であってもよく、ここでは固体レーザ媒質53はレーザ
発振器15のものと同一の材質のものを使用している。
全反射コーティングを設け、98%以上の反射率を持っ
ているが、後方からレーザ光を入射した場合には必ずし
も全反射にはならないものである。全反射鏡7の後方面
にも全反射コーティングを設けると、レーザ発振器15
内への入射効率が高まるが、入射に必要なパワーは微少
でよいため、かなり透過率が悪くても、補助レーザ発振
器61のレーザ出力はレーザ発振器15の出力に比べ1
/10〜1/100でよいから、補助レーザ発振器61
は小型のレーザ発振器でよい。
ることにより、補助レーザ発振器61のレーザ出力にレ
ーザ発振器15のレーザ出力の位相が同期するので、レ
ーザ発振器がQスイッチ発振するときに発生する複数の
縦モード発振を防ぎ、レーザ発振器15からのレーザ出
力の強度を安定にすることができる。
明による半導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装
置によれば、励起電源制御用パルス信号発生手段が出力
する第一のパルス信号によりレーザダイオード等の半導
体レーザに所定電流値の電流がパルス出力され、第一の
パルス信号がハイレベルである期間において第一のパル
ス信号の立ち上がりタイミングに対して所定時間遅れた
タイミングをもって第一のパルス信号の周波数より高い
周波数の第二のパルス信号によりQスイッチ発振するか
ら、高ピークQスイッチ発振出力により効率のよいレー
ザ加工が可能となり、またQスイッチがオンするたびに
出力されるレーザ出力のピーク値が揃い、加工精度、加
工面粗さが向上する。
ッチ発振固体レーザ装置によれば、第一のパルス信号の
周波数を50〜500Hz、デューティ比が1〜30%
に設定すれば、熱的損傷を与えることなく高ピークQス
イッチ発振出力による効率のよいレーザ加工が可能とな
る。
ッチ発振固体レーザ装置によれば、第一のパルス信号の
立ち上がりタイミングに対する前記第二のパルス信号の
遅れ時間は、最初にQスイッチがオンして出力するレー
ザ出力のピーク値が、これより以降にQスイッチがオン
して出力するレーザ出力のピーク値と等しくなる時間で
あることにより、Qスイッチがオンするたびに出力され
るレーザ出力のピーク値が確実に揃い、加工精度、加工
面粗さが向上する。
ッチ発振固体レーザ装置によれば、被加工物の加工位置
を制御するNC装置等の位置決め制御装置より位置決め
完了後に加工許可信号を与えられる一つの位置決め完了
状態下で、パルス発振数設定手段により設定される所定
数のパルス数のみ第一のパルス信号を出力することか
ら、ピーク電流、第一のパルス信号のデューティ比、パ
ルス数の設定により、一つの穴明け加工における総レー
ザ出力を高精度に設定することができ、適正深さの穴明
け加工を高精度に行うことが可能になる。またレーザ加
工中のみの発振により省電力化を図ることもできる。
ッチ発振固体レーザ装置によれば、第一のパルス信号が
所定パルス数、出力するまで位置決め制御装置へ加工位
置の変更を禁止するインヒビット信号を出力するから、
一つの位置決め位置でのレーザ加工の途中で、被加工物
が誤って移動することが回避される。
ッチ発振固体レーザ装置によれば、補助レーザ発振器の
レーザ出力にレーザ発振器のレーザ出力の位相が同期す
るので、レーザ発振器がQスイッチ発振するときに発生
する複数の縦モード発振を防ぎ、レーザ発振器からのレ
ーザ出力の強度を安定にすることができる。
発振固体レーザ装置の実施の形態1を示す構成図であ
る。
装置におけるLD電流とLD励起出力との関係を示すグ
ラフである。
発振固体レーザ装置の動作を示すタイムチャートであ
る。
す説明図である。
発振固体レーザ装置の実施の形態2を示す構成図であ
る。
3 レーザダイオード,5 固体レーザ媒質,11 光
共振器,13 Qスイッチ,15 レーザ発振器,17
LD励起電源装置,18 ピーク電流設定器,19
励起電源制御用パルス信号発生器,21 周波数設定
器,23 デューティ比設定器,25 パルス数設定
器,27 Qスイッチ駆動回路,29 Qスイッチ制御
用パルス信号発生器,31 周波数設定器,33 イン
バータ,35 遅延回路,51 レーザダイオード,5
3 固体レーザ媒質,59 光共振器,61 補助レー
ザ発振器,63 LD励起電源装置,102 集光レン
ズ,104 XYテーブル,110 NC装置。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体レーザが出力する励起光により固
体レーザ媒質を励起し、QスイッチによりQスイッチ発
振させてレーザ出力を行うレーザ発振器を含む半導体レ
ーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置において、 所定の周波数の第一のパルス信号を発生する励起電源制
御用パルス信号発生手段と、 前記励起電源制御用パルス信号発生手段より第一のパル
ス信号を与えられ、当該第一のパルス信号により所定電
流値の電流を前記半導体レーザにパルス出力する電源装
置と、 前記励起電源制御用パルス信号発生手段が発生する前記
第一のパルス信号がハイレベルである期間において当該
第一のパルス信号の立ち上がりタイミングに対して所定
時間遅れたタイミングをもって前記第一のパルス信号の
周波数より高い周波数の第二のパルス信号を発生するQ
スイッチ制御用パルス信号発生手段と、 前記Qスイッチ制御用パルス信号発生手段より第二のパ
ルス信号を与えられ、当該第二のパルス信号により前記
Qスイッチを開閉するQスイッチ駆動手段と、 を有していることを特徴とする半導体レーザ励起Qスイ
ッチ発振固体レーザ装置。 - 【請求項2】 前記第一のパルス信号の周波数が50〜
500Hz、デューティ比が1〜30%であることを特
徴とする請求項1に記載の半導体レーザ励起Qスイッチ
発振固体レーザ装置。 - 【請求項3】 前記第一のパルス信号の立ち上がりタイ
ミングに対する前記第二のパルス信号の遅れ時間は、最
初にQスイッチがオンして出力するレーザ出力のピーク
値が、これより以降にQスイッチがオンして出力するレ
ーザ出力のピーク値と等しくなる時間であることを特徴
とする請求項1または2に記載の半導体レーザ励起Qス
イッチ発振固体レーザ装置。 - 【請求項4】 パルス発振数設定手段を有し、前記励起
電源制御用パルス信号発生手段は、被加工物の加工位置
を制御する位置決め制御装置より位置決め完了後に加工
許可信号を与えられる一つの位置決め完了状態下で、前
記パルス発振数設定手段により設定される所定数のパル
ス数のみ前記第一のパルス信号を出力することを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体レーザ
励起Qスイッチ発振固体レーザ装置。 - 【請求項5】 前記励起電源制御用パルス信号発生手段
は、前記第一のパルス信号を、前記パルス発振数設定手
段により設定される所定パルス数、出力するまで前記位
置決め制御装置へ加工位置の変更を禁止するインヒビッ
ト信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の半
導体レーザ励起Qスイッチ発振固体レーザ装置。 - 【請求項6】 少なくとも加工許可期間において前記レ
ーザ発振器の発振波長と同一で、同一の光軸で連続発振
する補助レーザ発振器を備え、当該補助レーザ発振器は
前記レーザ発振器の後方配置の全反射鏡側から前記レー
ザ発振器に対してレーザ出力を注入することを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体レーザ励
起Qスイッチ発振固体レーザ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30115297A JP3487404B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 半導体レーザ励起qスイッチ発振固体レーザ装置 |
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JPH11135870A true JPH11135870A (ja) | 1999-05-21 |
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