JP5439836B2 - 固体レーザ装置 - Google Patents
固体レーザ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5439836B2 JP5439836B2 JP2009027963A JP2009027963A JP5439836B2 JP 5439836 B2 JP5439836 B2 JP 5439836B2 JP 2009027963 A JP2009027963 A JP 2009027963A JP 2009027963 A JP2009027963 A JP 2009027963A JP 5439836 B2 JP5439836 B2 JP 5439836B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid
- state laser
- acoustooptic device
- laser
- acoustooptic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lasers (AREA)
Description
この固体レーザ装置では、音響光学素子を駆動し共振器のロスを大きくしておいて半導体レーザの駆動を開始する。そして、共振器のゲインが十分高くなった時に音響光学素子の駆動を停止して共振器のロスを急激に低くし、固体レーザ媒質に貯めていたエネルギーをパルスレーザ出力として取り出す。このパルスレーザ出力後、半導体レーザの駆動を停止すると共に音響光学素子を再び駆動する。この動作を繰り返す。
しかし、音響光学素子をほぼ連続的に駆動していることにより音響光学素子ドライブ回路の発熱量が大きくなるため、音響光学素子ドライブ回路に大きな放熱部品を取り付ける必要があった。
そこで、本発明の目的は、音響光学素子ドライブ回路の発熱量を抑制し、音響光学素子ドライブ回路に大きな放熱部品を取り付ける必要をなくした固体レーザ装置を提供することにある。
上記第1の観点による固体レーザ装置(10)では、半導体レーザ(1)が駆動されていない期間の全部または一部において音響光学素子(4)を駆動しないため、音響光学素子ドライブ回路の発熱量が抑制され、音響光学素子ドライブ回路に大きな放熱部品を取り付ける必要がなくなる。
第2の観点では、本発明は、前記半導体レーザ(1)が駆動されている期間内において、前記音響光学素子駆動制御手段(8,9)は、前記半導体レーザ(1)が駆動されていない期間の全部または一部において前記音響光学素子(4)を前記固体レーザ媒質(3)の蛍光寿命(T)に相当する期間だけ駆動することを特徴とする請求項1記載の固体レーザ装置(10)を提供する。
上記構成において、蛍光寿命(T)とは、蛍光強度が1/eに低下するのに要する時間である。
上記第2の観点による固体レーザ装置(10)では、半導体レーザ(1)の駆動開始と同じか又はほぼ同じタイミングで前記音響光学素子(4)の駆動を開始し、固体レーザ媒質(3)の蛍光寿命(T)に合わせたタイミングで前記音響光学素子(4)の駆動を停止する。これによれば、例えばパルス繰り返し周波数を300Hzとし、固体レーザ媒質(3)の蛍光寿命(T)を約0.2msとすると、運転時間中の約6%だけ音響光学素子が駆動されることになる。このため、音響光学素子ドライブ回路の発熱量が抑制され、音響光学素子ドライブ回路に大きな放熱部品を取り付ける必要がなくなる。
なお、パルスレーザ出力後、半導体レーザの駆動を停止するため、共振器のゲインは0になり、音響光学素子を駆動しなくてもレーザ発振が起こることはない。
図1は、実施例1に係る固体レーザ装置10を示す説明図である。
この固体レーザ装置10は、励起レーザ光を発生する半導体レーザ1と、励起レーザ光を集光するレンズ2と、励起レーザ光によって励起される固体レーザ媒質3と、固体レーザ媒質3を含んで形成される共振器6のロスを制御する音響光学素子4と、固体レーザ媒質3との間に共振器6を形成するミラー5と、半導体レーザ1にLD駆動電流Iを供給する半導体レーザドライブ回路7と、音響光学素子4に音響光学素子駆動RF信号Rを供給する音響光学素子ドライブ回路8と、駆動電流Iの供給タイミングや音響光学素子駆動RF信号Rの供給タイミングなどを制御する制御部9とを具備している。
LD駆動電流Iは、例えばパルス繰り返し周波数f=300Hz、パルス幅τ=約0.22msで供給される。
音響光学素子駆動RF信号Rは、例えばLD駆動電流Iの供給開始時刻t1より余裕時間Δだけ早めに供給開始され、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から固体レーザ媒質3の蛍光寿命Tだけ経過後に供給停止される。例えば余裕時間Δを0.1msとし、固体レーザ媒質3の蛍光寿命Tを約0.2msとすると、音響光学素子駆動RF信号Rのパルス幅T+Δ=約0.3msとなる。
共振器6のロスLは、音響光学素子駆動RF信号Rと同じタイミングで大きくなる。
共振器6のゲインGは、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から高くなり、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から固体レーザ媒質3の蛍光寿命Tだけ経過後に最高になり、音響光学素子駆動RF信号Rの供給停止により低くなり、LD駆動電流Iの供給停止時刻t3以後は0になる。
パルスレーザ出力は、音響光学素子駆動RF信号Rの供給停止直後に出力される。
運転条件は、パルス繰り返し周波数f=300Hz、音響光学素子駆動RF信号Rのパルス幅T+Δ=約0.3ms、音響光学素子駆動RF信号Rのパワーを約7Wとしたものである。
ほとんど温度上昇しないことが判った。
LD駆動電流Iは、例えばパルス繰り返し周波数f=300Hz、パルス幅τ=約0.22msで供給される。
音響光学素子駆動RF信号Rは、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から固体レーザ媒質3の蛍光寿命Tだけ経過後からパルスレーザ出力直後まで供給停止される以外は、ほぼ連続的に供給される。
共振器6のロスLは、音響光学素子駆動RF信号Rと同じタイミングで大きくなる。
共振器6のゲインGは、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から高くなり、LD駆動電流Iの供給開始時刻t1から固体レーザ媒質3の蛍光寿命Tだけ経過後に最高になり、音響光学素子駆動RF信号Rの供給停止により低くなり、LD駆動電流Iの供給停止時刻t3以後は0になる。
パルスレーザ出力は、音響光学素子駆動RF信号Rの供給停止直後に出力される。
運転条件は、パルス繰り返し周波数f=300Hz、音響光学素子駆動RF信号Rの供給停止時間約0.01ms、音響光学素子駆動RF信号Rのパワーを約7Wとしたものである。
大きく温度上昇している。
・音響光学素子駆動RF信号Rを供給する時間が短いため、音響光学素子ドライブ回路8の発熱量を抑制できる。従って、音響光学素子ドライブ回路8に大きな放熱部品を取り付ける必要がなくなる。
・音響光学素子駆動RF信号Rを供給する時間が短いため、電磁干渉(EMI)を抑制できる。
・音響光学素子ドライブ回路8の発熱量を抑制できるため、コンデンサやコイルなどの回路部品の温度上昇を抑制できる。従って、出力安定性を向上できる。
2 レンズ
3 固体レーザ媒質
4 音響光学素子
5 ミラー
6 共振器
7 半導体レーザドライブ回路
8 音響光学素子ドライブ回路
9 制御部
10 固体レーザ装置
Claims (1)
- パルス駆動され励起レーザ光を発生する半導体レーザ(1)と、前記励起レーザ光によって励起される固体レーザ媒質(3)と、前記固体レーザ媒質(3)を含んで形成される共振器(6)内に設置され前記共振器(6)のロスを制御する音響光学素子(4)と、前記音響光学素子を駆動する音響光学素子駆動手段(8,9)を具備した固体レーザ装置(10)であって、前記音響光学素子駆動手段(8,9)は、前記半導体レーザ(1)の駆動開始と同一のタイミングで前記音響光学素子(4)の駆動を開始し、前記半導体レーザ(1)が駆動されている期間内において前記固体レーザ媒質(3)の蛍光寿命(T)に相当する期間だけ前記音響光学素子(4)を駆動することを特徴とする固体レーザ装置(10)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009027963A JP5439836B2 (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009027963A JP5439836B2 (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体レーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010186762A JP2010186762A (ja) | 2010-08-26 |
JP5439836B2 true JP5439836B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=42767271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009027963A Active JP5439836B2 (ja) | 2009-02-10 | 2009-02-10 | 固体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5439836B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6163861B2 (ja) * | 2013-05-16 | 2017-07-19 | 株式会社島津製作所 | 固体パルスレーザ装置 |
JP6341308B2 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-06-13 | 株式会社島津製作所 | 固体パルスレーザ装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0744039Y2 (ja) * | 1988-10-27 | 1995-10-09 | 日本電気株式会社 | ダイオードレーザ励起qスイッチ発振固体レーザ装置 |
JPH02260479A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-23 | Toshiba Corp | レーザ発振装置 |
JP2002359422A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-13 | Nec Corp | Qスイッチレーザ制御装置およびレーザ装置 |
JP5082798B2 (ja) * | 2007-11-22 | 2012-11-28 | オムロン株式会社 | レーザ発振装置及びその制御方法 |
-
2009
- 2009-02-10 JP JP2009027963A patent/JP5439836B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010186762A (ja) | 2010-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5340545B2 (ja) | パルスレーザ装置及びそのパルス出力制御方法 | |
EP2736129B1 (en) | High-power pulsed light generator | |
JP5817215B2 (ja) | 光増幅装置およびレーザ加工装置 | |
JP2009297777A (ja) | ファイバレーザ加工方法及びファイバレーザ加工装置 | |
JP5082798B2 (ja) | レーザ発振装置及びその制御方法 | |
JP2010115698A (ja) | ファイバレーザ加工装置及びファイバレーザ加工方法 | |
JP6562464B2 (ja) | 受動qスイッチレーザ装置 | |
JP5439836B2 (ja) | 固体レーザ装置 | |
KR100884512B1 (ko) | 고-전력 Er:YAG 레이저 | |
JP5988903B2 (ja) | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 | |
JP6341308B2 (ja) | 固体パルスレーザ装置 | |
JP2013145818A (ja) | パルスレーザ装置 | |
JP4352871B2 (ja) | パルス駆動レーザダイオード励起qスイッチ固体レーザ発振器並びにその発振制御方法 | |
JP6163861B2 (ja) | 固体パルスレーザ装置 | |
JP5305823B2 (ja) | 温調装置 | |
JP2013115147A (ja) | パルスファイバレーザ | |
JP5834981B2 (ja) | 固体レーザ装置 | |
WO2020179834A1 (ja) | ファイバレーザーの制御装置及び制御方法 | |
JP2000223765A (ja) | 半導体励起固体レーザ発振装置 | |
JP5903740B2 (ja) | 可変周期及び安定化したエネルギーのパルスを放出するレーザー | |
Lührmann et al. | High-average power Nd: YVO4 regenerative amplifier seeded by a gain switched diode laser | |
JPH11135870A (ja) | 半導体レーザ励起qスイッチ発振固体レーザ装置 | |
JP2009176944A (ja) | ファイバーレーザ装置及び制御方法 | |
JP2003347636A (ja) | Qスイッチレーザ装置及びqスイッチ制御方法 | |
JP2010199315A (ja) | 固体レーザ発振装置及び固体レーザ出力パルスの変調方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110613 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130409 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130903 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131202 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5439836 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |