JP3132555B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP3132555B2
JP3132555B2 JP09137922A JP13792297A JP3132555B2 JP 3132555 B2 JP3132555 B2 JP 3132555B2 JP 09137922 A JP09137922 A JP 09137922A JP 13792297 A JP13792297 A JP 13792297A JP 3132555 B2 JP3132555 B2 JP 3132555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続スイッチパル
ス列の出力が可能なレーザ発振器および当該レーザ発振
器を搭載したレーザ加工装置に関し、特にウエハのマー
キングやレーザトリマ、レーザリペア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの製造工程において、基板となる
ウエハのレーザマーキングやレーザトリミング、さらに
はLSI内部の配線や欠陥回路を冗長回路へ切り替える
ためのヒューズを切断する装置においては、一般的に連
続励起(CW励起)のQスイッチレーザが用いられてい
る。連続発振するレーザにQスイッチをかければ、高い
ピーク強度を持つ連続パルスが得られ、少ない平均パワ
ーで熱影響の少ない加工が実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のレーザ加工にあ
っては、Nd:YAGレーザやNd:YLFレーザが使
われることが多く、例えば連続励起Qスイッチ発振が可
能なNd:YAGレーザを搭載したレーザ加工装置で
は、高い繰り返し周波数でQスイッチをかけたとき、フ
ァーストパルスと呼ばれる問題が顕著となる。これは発
振休止後、高繰り返しQレート(〜2kHz以上)で発
振を開始した場合、発振休止時間に比例して第1ショッ
トのピーク強度が第2ショット以降のQスイッチパルス
のピーク強度に比べて相対的に高くなることによる。
【0004】このため、ファーストパルスと後に続くQ
スイッチパルスが同じピーク強度とパルス幅を持つよう
にする方法としては次の2つの方法が考えられる。第一
の方法は、一定のレーザパルス幅が得られる2kHz以
下の繰り返しで使う方法である。第二は、ファーストパ
ルスを除去する方法である。
【0005】前者の方法は、低い繰り返しでしか使えな
いなどQレートへの制約が大きく、高生産性を目指す産
業用途には不適当である。
【0006】後者の方法は、例えば特公昭63−307
91号公報記載の如くレーザ発振器と音響光学(AO)
変調器とでレーザ共振器を作り、最初のQスイッチオン
時にAOQスイッチ素子のドライブ信号を調整し、ファ
ーストパルスを少しづつ漏らす形で発振させ、高いピー
ク出力を抑える方法である。しかし、この方式では、フ
ァーストパルスの抑制を最適に行なうためには、レーザ
発振器の励起強度に合わせてAOQスイッチ素子ドライ
ブ立ち上がり時間の調整が必要となるなどの欠点があ
る。
【0007】本発明は、上述の問題点に鑑み、Qレート
の制約を除き、AOQスイッチ素子のドライブ立ち上が
り時間調整を除き、つまりレーザの励起状態、出力、Q
レートの如何に関わらず、確実にファーストパルスを除
去し、また加工対象物に合わせたQレートとパルス幅や
ピーク強度の選択を自由に行なうようにしたレーザ加工
装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明では、次の発明特定事項を有する。
【0009】(1)レーザ及び偏光ビームスプリッタを
共通部分としてこの偏光ビームスプリッタによる分離光
ごとにレーザ共振器を形成し、各レーザ共振器内の光軸
上にQスイッチ素子を配置し、このQスイッチ素子を独
立にON/OFF制御するようにしたことを特徴とす
る。
【0010】(2)前記(1)のレーザ加工装置におい
て、各レーザ共振器のQスイッチ素子を独立に制御する
ことにより各レーザ共振器のレーザ出力を空間的に分離
して取出すようにしたことを特徴とする。
【0011】(3)前記(2)のレーザ加工装置におい
て、任意のQレートで発振するQスイッチパルス列の最
初のパルスを第1のレーザ共振器にて発振させ、前記最
初のパルスに続くQスイッチパルス列を第2のレーザ共
振器にて発振させるようにしたことを特徴とする。
【0012】(4)前記(3)のレーザ加工装置におい
て、第1のレーザ共振器によるレーザ出力パルス間に第
2のレーザ共振器による第2のレーザパルスを出力し、
Qレートを変えることなく第1のレーザ共振器によるレ
ーザ出力パルス幅及びピーク強度を制御するようにした
ことを特徴とする。
【0013】(5)前記(2)のレーザ加工装置におい
て、第1のレーザ共振器によるレーザ出力と第2のレー
ザ共振器によるレーサ出力とのそれぞれにレーザ集光手
段と光走査手段とを備えて独立にレーザ加工を行なうよ
うにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】ここで、図1〜図4を参照して本
発明の実施の形態の一例を説明する。図1は一例の構成
図である。図1において、レーザ媒質101はNd:Y
AGであり、共振器光軸上には偏光ビームスプリッタ1
02が挿入されている。励起光源は図1に記載していな
いが、Krアークランプやレーザダイオードを励起光源
とする。紙面に平行な偏光成分を持つレーザ光に対して
は、光反射ミラー105と出力ミラー104で第1のレ
ーザ共振器が構成され、Qスイッチ素子103によりQ
スイッチレーザ発振が可能となる。レーザ共振器外の光
路中にはビームスプリッタ113が挿入され、第1の出
力光は光検知器106でモニタされる。
【0015】同様に、紙面に垂直な偏光成分を持つレー
ザ光に対しては、高反射ミラー105と出力ミラー10
8で第2のレーザ共振器が構成され、Qスイッチ素子1
07によりQスイッチレーザ発振が可能となる。レーザ
共振器外の光路中にビームスプリッタ109が挿入さ
れ、第2の出力光は光検知器110でモニタされる。こ
のレーザ発振器では、出力ミラー104から出る第1の
レーザ光を利用するため、出力ミラー108側から出る
第2のレーザ出力は吸収体111によってブロックす
る。
【0016】レーザ発振器でファーストパルスの制御を
行なう場合、ファーストパルスはQスイッチ素子103
をOFF、Qスイッチ素子107をONとしてレーザ出
力2側で発振を行い、その後はQスイッチ素子107を
OFFにしてQスイッチ素子103で繰り返しQスイッ
チをかけ、出力ミラー104側からレーザ出力1を取り
出す。図2にその動作タイミングチャートを示す。
【0017】ファーストパルスは、発振指令2で第2の
レーザ出力光として発振させ、実際の加工には、発振指
令1によって所定のQレートで発振させる。この結果、
かかるレーザ発振器では、レーザの励起強度や所定Qレ
ートに関わらず、確実にファーストパルスの制御が可能
となる。
【0018】すなわち、図2に示すようにファーストパ
ルスにつき発振指令2が出力されてレーザ出力2が第2
のレーザ共振器から吸収体111に出力され、他方、そ
の後の発振指令1にてファーストパルスが除去されたレ
ーザが第1のレーザ共振器から出力される。
【0019】図3は、Qレート一定にてパルス幅が変化
できる例を示している。図3(a)は図1のQスイッチ
素子107に対するON指令で、図3(c)は図1のQ
スイッチ素子103に対するON指令である。図3
(b)は図1の出射ミラー108から出るレーザ出力
で、図3(d)は図1の出射ミラー104から出るレー
ザ出力である。本レーザ発振器の出力は図1の出射ミラ
ー104から出るレーザ出力である。
【0020】発振指令1および発振指令2は、加工に必
要なQレートに設定して発振させるが、両指令間の時間
差を変えることにより、レーザ出力1のパルスを変化さ
せる。発振指令1のT1時間だけ前に、発振指令2によ
りレーザ出力2側で発振させると、発振指令1によるQ
スイッチレーザ出力(d1,d2,d3,d4)はピー
ク値が低くパルス幅が長くなる。時間差T1をT2と長
く(T2>T1)すれば、レーザ媒質内での反転分布形
成時間が長くなるため、発振指令1によるQスイッチレ
ーザ出力(d5,d6,d7,d8)はパルス幅が狭く
ピーク値の高いQスイッチパルスとなる。発振指令2を
停止すれば従来方式のレーザ発振器と同じ発振動作をす
る。以上説明したように両発振指令間の時間差を変える
ことにより、同一励起強度、同一Qレートで発振させな
がらピーク値とパルス幅の異なる出力を得ることができ
る。
【0021】従来のレーザ発振器では、共振器構成とQ
レートおよび励起入力が決まれば、Qスイッチパルスの
パルス幅およびピーク強度が決まってしまい、加工対象
物に合わせてQレートとパルス幅、ピーク強度の選択を
自由に行うことができないという問題があったが、本例
のレーザ発振器を使えば、励起レベルおよびQレート一
定でQスイッチパルスのパルス幅およびピークを制御す
ることが可能となる。
【0022】図4はレーザ加工装置の変形例の簡略図で
ある。図1に示す例のレーザ発振器では、第二の偏光方
向に対するレーザ出力2はブロックして実際の加工には
利用しないが、本例ではレーザ出力1およびレーザ出力
2の両方を利用する。レーザ発振器401は制御部40
4からの2種の発振指令1および発振指令2を受けてレ
ーザ出力1およびレーザ出力2を出力する。レーザ発振
器401は図1にて示した発振器と同じ構成をとるが、
吸収体111は削除する。
【0023】レーザ出力1およびレーザ出力2はそれぞ
れレーザ集光部を備えた光走査部402と光走査部40
3に導かれ、独立にレーザ加工を行う。1台のレーザ発
振器と2台の光走査部をもつレーザ加工機では、レーザ
出力をビームスプリッタで分割してそれぞれの光走査部
に導くため、2カ所で同時加工を行うことしかできな
い。本例によれば、独立に2カ所で光走査とレーザのO
N/OFFが可能となるため、レーザ光の利用効率が高
く生産性の高いレーザ加工装置を提供できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、レー
ザの励起状態、出力、Qレートの如何に関わらず、確実
にファーストパルスを除去することができ、発振器構成
とQレートおよび励起入力によらず、Qスイッチパルス
のパルス幅およびピーク強度を変えることのできるレー
ザ発振器が提供できる。これにより加工対象物の最適加
工条件に合わせてレーザ出力を発振させることができる
という効果がある。また本発明を用いれば、1台のレー
ザ発振器で独立に制御可能な複数のレーザ出力を得るこ
とができるため、生産性の高いレーザ加工装置を提供で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ発振器の実施例の形態の一
例の構成図。
【図2】本発明によるファーストパルス除去制御の動作
説明図。
【図3】本発明によるレーザ発振器の制御例の波形図。
【図4】本発明によるレーザ加工装置の変形例の構成
図。
【符号の説明】
101 レーザ媒質 102 偏光ビームスプリッタ 103,107 Qスイッチ素子 104,108 出力ミラー 109,113 ビームスプリッタ 112,404 制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ及び偏光ビームスプリッタを共通
    部分としてこの偏光ビームスプリッタによる分離光ごと
    にレーザ共振器を形成し、各レーザ共振器内の光軸上に
    Qスイッチ素子を配置し、このQスイッチ素子を独立に
    制御することにより各レーザ共振器のレーザ出力を空間
    的に分離して取出すようにしたレーザ加工装置におい
    て、任意のQレートで発振するQスイッチパルス列の最
    初のパルスを第2のレーザ共振器にて発振させ、前記最
    初のパルスに続くQスイッチパルス列を第1のレーザ共
    振器にて発振させるようにしたことを特徴とするレーザ
    加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレーザ加工装置において、第
    1のレーザ共振器によるレーザ出力パルス間に第2のレ
    ーザ共振器による第2のレーザ出力パルスを出力し、Q
    レートを変えることなく第1のレーザ共振器によるレー
    ザ出力パルス幅及びピーク強度を制御するようにしたレ
    ーザ加工装置。
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