JP4270228B2 - レーザ装置とその制御方法およびそれを用いたレーザ加工方法とレーザ加工機 - Google Patents

レーザ装置とその制御方法およびそれを用いたレーザ加工方法とレーザ加工機 Download PDF

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本発明は、Qスイッチを用いたレーザ装置とその制御方法およびそれを用いたレーザ加工方法とレーザ加工機に関する。
従来のQスイッチレーザ制御について説明する。
従来のQスイッチレーザシステムは、高反射ミラー、Qスイッチ素子、ゲイン媒質、出力鏡、励起光媒体とからなる共振器を、そのQスイッチと励起光を制御することでパルス光を得ている。
ゲイン媒質に励起光が入射すると、高反射ミラーと出力鏡の間で光共振が発生しレーザ発振する。
しかし、その途中にQスイッチ素子を挿入するとQスイッチ素子がONつまり連続発振モードの時は光路が開かれるためレーザ発振するが、OFFつまり休止期間の時は光路が閉じられ発振が停止する。
次にQスイッチをONつまり連続発振モードに切換えると共振器損失が短時間に減少し強力なパルスを得る。こうしてQスイッチのON、OFFを切換えることでパルスレーザ発振が可能となる。
通常Qスイッチ発振を行う場合、図14に示すように発振を開始した最初のパルスが非常に大きくなる。これを抑えるために、図15に示すように最初のパルスを得る手前で、ゲイン媒質を励起する光を弱めるなどのファーストパルスサプレッション方式がある。
また、このファーストパルスサプレッションを行わず、最初のパルスが大きくなりすぎることを抑えるために、図16に示すように、励起光を連続的にゲイン媒質に照射して、Qスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るQスイッチレーザがある。
また、このQスイッチレーザを搭載したレーザ加工機があり、金属加工やプリント基板の穴あけなどに使用されている。加工は一般に加工中は所定の周波数でパルストレインが必要となり、またワークの搬送時などは長い休止時間が必要で、パルス発振と休止の繰り返しで行われる。
しかし、励起光を連続的にゲイン媒質に照射して、Qスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得る方式は非常に有用な方法であるが、周波数が高めた場合に、図16の第1パルスに示すように最初のパルスがそれ以降のパルスと比較して少し高くなことがある。
また、発振器内部の光学部品の熱レンズの影響によって、最初の数パルスが、図17(A)、(B)に示すように、一定時間発振した後の安定したパルスより、高くなったり、低くなったりすることが観測されている。
また、レーザ加工機においても、図17(A)(B)のようなレーザパルスを使用して加工した場合、図18(A)、(B)のように最初のショットあるいは、最初の数ショットの加工径が所望の加工径でなくなってしまう。
これを解決するために、ダミーターゲットにパルスが安定するまでレーザを照射し、その後加工を開始するなどの手段をとっていたが、その照射時間が加工の無駄時間になる、という問題を有していた。
本発明は前記従来の問題点を解決するもので、安定したレーザパルスレーザを得、また加工においてはタクトタイムの無駄時間なしを実現する手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明は、ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るレーザ制御方法において、
安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するレーザ制御方法である。
請求項記載の本発明は、2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正することを特徴とする請求項記載のレーザ制御方法である。
請求項記載の本発明は、エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得ることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ制御方法である。
請求項記載の本発明は、イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得ることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ制御方法である。
請求項記載の本発明は、レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させることによりレーザ光のパルス部を切り出す請求項1〜のいずれかに記載のレーザ制御方法である。
請求項記載の本発明は、ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るレーザ装置において、
安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定する手段を設けたレーザ装置である。
請求項記載の本発明は、2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正することを特徴とする請求項記載のレーザ装置である。
請求項記載の本発明は、エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項6または7に記載のレーザ装置である。
請求項記載の本発明は、イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項6または7に記載のレーザ装置である。
請求項10記載の本発明は、レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項6〜9のいずれかに記載のレーザ装置である。
請求項11記載の本発明は、ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るQスイッチレーザを用いるレーザ加工方法において、
安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法である。
請求項12記載の本発明は、2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正する請求項11記載のレーザ加工方法である。
請求項13記載の本発明は、エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項11または12に記載のレーザ加工方法である。
請求項14記載の本発明は、イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項11または12に記載のレーザ加工方法である。
請求項15記載の本発明は、レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項11〜14のいずれかに記載のレーザ加工方法である。
請求項16記載の本発明は、ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るQスイッチレーザを用いるレーザ加工機において、
安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するQスイッチレーザを用いたレーザ加工機である。
請求項17記載の本発明は、2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正する請求項16記載のレーザ加工機である。
請求項18記載の本発明は、エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項16または17に記載のレーザ加工機である。
請求項19記載の本発明は、イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項16または17に記載のレーザ加工機である。
請求項20記載の本発明は、レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項16〜19のいずれかに記載のレーザ加工機である。
以上のように本発明のQスイッチの休止期間を変化させるレーザ制御方法またQスイッチレーザ装置により、パルス照射の時間間隔があいた場合、また間隔が変化した場合でも、安定したパルスを1番目のパルスから連続する全てのパルスにわたって得る事ができる。
上記構成により本発明は、レーザ発振開始時、また一定時間の休止後に1番目のパルスから発振完了するまでの全てのパルスにわたって安定したパルスを得ることができる。
また本発明は、レーザ開始時、また一定時間の休止後に1番目のパルスから発振完了するまでの全てのパルスにわたって安定したパルスを得、そのパルスを使用し加工を行うことで常に安定した径の加工を実現することができる。
(参考例1)
以下、本発明の参考例1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本参考例を示すレーザ発振制御方法の説明図で、Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドにおける、Qスイッチへの指令波形を示している。
まず、励起光はゲイン媒質に連続して照射する。QスイッチがONの状態が連続発振モードであり、このモードから、QスイッチのOFFの状態である休止期間に変更すると、レーザゲインが上昇する。T0時間の経過後QスイッチをON(連続発振モード)に切換えるとレーザパルスが発生する。T0は1番目のパルスを得るための発振休止期間である。2番目以降のパルスを得るためには発振休止期間をTにする。指定したパルスを照射する場合の処理の流れを図2に示す。
まず、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nが最初のショットを示す0の場合、連続発振期間が一定時間以上経過している場合、休止期間としてT0を設定する。連続発振期間が一定時間を経過していない場合は休止期間としてTを設定する。また、1番目のパルスで無い場合は休止期間としてTを設定する。この設定した休止期間となるようにQスイッチをOFFする。
なお、ゲイン媒質として蛍光寿命の非常に短いYVO4等の媒体を使用する場合、熱レンズの影響を受けにくいため、図1のT0の期間は常にTの期間より短く設定する。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ発振制御方式の参考例1において、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
図3を用いてQスイッチレーザシステムの動作を説明する。システムの構成としては、21は高反射ミラー、22はQスイッチ素子、23はゲイン媒質、24は出力鏡、25は集光レンズである。
高調波発生させる場合、この場合はエクストラキャビティ方式であるが破線で囲んだ部分を設ける。26は非線形光学結晶、27は光学レンズであり、28はナローバンドフィルターまたはダイクロイックミラーであり、2枚のレンズ25と27でコリメータを構成する。イントラキャビティーの場合の図は省略するが、出力鏡24と高反射ミラー21の間に非線形光学結晶が入る構成となる。また、次に説明するレーザの出力部に光学変調器29を設けている
レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのOFFのタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことができる。
図4は、図3の光学変調器29の制御方法を示している。
QスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる。なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
図5は、本参考例1において、連続発振期間に応じて1番目のQスイッチ休止期間を可変させる処理の流れを示したものである。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nが最初のショットを示す0の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τの関数で表される値f(τ)を設定する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。
前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(τ)を変更しても良い。
以上のように、本参考例によれば、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来る。
なお、非線形結晶を利用した場合においても、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来るとすることが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になる。
(参考例2)
図6に本発明の参考例2を示す。
11はレーザヘッド、12はQスイッチ、13は励起光発生源、14はQスイッチ用RFドライバー、15は制御回路、17は操作部である。また、16は15の制御回路部に設けられたQスイッチ信号発生部、18は外部変調器19は外部光学変調器制御部である。
PC(パーソナルコンピュータ)などの操作部17で設定された発振条件指令は、制御回路15に送り込まれる。送り込まれた発振条件指令は、制御回路15で解釈され、Qスイッチ信号発生部16において、図1で説明したように1番目の休止期間が2番目の休止期間と異なる休止期間となるように制御信号を発生する。励起光発生源13およびQスイッチ用RFドライバー14に伝え、レーザヘッドの発振をおこなう。
なお、特にゲイン媒質として蛍光寿命の非常に短いYVO4等の媒体を使用する場合、熱レンズの影響を受けにくいため、1番目の休止期間は2番目以降の休止期間より常に短く設定する。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ装置においてにおいて、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのOFFのタイミングから一定時間光学変調器を通過させるように構成することで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことができる。
図6の19に示される外部光学変調器制御部について説明する。
この制御部では、図4で説明したの光学変調器の制御を行う。QスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる信号を発生する。なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある
。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
次に、図6のQスイッチ信号発生部において1番目のQスイッチ休止期間として、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τの関数で表される値f(τ)を設定するように構成する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(τ)を変更しても良い。
以上のように、本参考例によれば、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来る。
なお、非線形結晶を利用した場合においても、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来るとすることが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になる。
(参考例3)
以下、本発明の参考例3について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図7は、本参考例を示すQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法のレーザ発振制御方法の概略図であり、プリント基板の穴あけ加工の処理の流れを表している。
加工穴の位置決めはテーブルとガルバノを使用して行われ、ガルバノの加工エリアを超える範囲をテーブルを移動してワークの全面を加工するものである。
まず、加工を開始すると、ワークを加工テーブル上に搬入する。次にワークを加工する。加工が完了するとワークをテーブルから搬出するという手順となる。
この加工においては、先ずテーブルをガルバノで行う加工位置に移動し、そこでガルバノを移動し加工点を位置決めしレーザを照射する。この照射において、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nが最初のショットを示す0の場合、連続発振期間が一定時間以上経過している場合、休止期間としてT0を設定する。連続発振期間が一定時間を経過していない場合は休止期間としてTを設定する。
また、1番目のパルスで無い場合は休止期間としてTを設定する。この設定した休止期間となるようにQスイッチをOFFする。この処理によりQスイッチの指令波形とそこから発生するパルスは前述の図1で説明したようになる。
なお、特にゲイン媒質として蛍光寿命の非常に短いYVO4等の媒体を使用する場合、熱レンズの影響を受けにくいため、1番目の休止期間は2番目以降の休止期間より常に短く設定する。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法において、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
次に、Qスイッチレーザを用いたレーザ加工機においてレーザの出力部に光学変調器を設けた場合のその外部光学変調器を設けた場合の制御方法を説明する。制御方法は参考例1の図4の説明と同様でQスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる。
なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。
また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
次に、本参考例3のQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法において、連続発振期間に応じて1番目のQスイッチ休止期間を可変させる処理の流れを説明する。
この処理の流れは参考例1の図5で説明した内容と同様で、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nが最初のショットを示す0の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τの関数で表される値f(τ)を設定する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(τ)を変更しても良い。
以上のように、本参考例によれば、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、非線形結晶を利用したQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法においても、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来るとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。
またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振モード)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことが出来、全ての穴加工を安定して行うことが可能になると同時に、レーザの連続発振成分によって加工される不必要な加工を抑制することが出来る。
また、ガルバノを移動して加工点を移動する場合に、レーザの連続発振成分によって加工される穴と穴の間の傷を無くすことが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になり、全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。
またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
(参考例4)
以下、本発明の参考例4について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、本参考例を示すQスイッチレーザを用いたプリント基板の穴あけレーザ加工機の光学系の概念図である。
31はQスイッチレーザヘッド、32はコリメータレンズ、33はマスクチェンジャ、34はベンドミラー、35はガルバノスキャナー、36はスキャンレンズ、37は加工テーブル、38はQスイッチレーザ制御部である。
加工穴の位置決めは加工テーブル37とガルバノスキャナ35を使用して行われ、ガルバノスキャナ35の加工エリアを超える範囲を加工テーブル37を移動してワークの全面を加工するものである。まず、加工を開始すると、ローダ(図示せず)がワークを加工テーブル37上に搬入する。次にワークを加工する。加工が完了するとアンローダ(図示せず)がワークを加工テーブル37から搬出するという手順となる。
この加工においては、先ず加工テーブル37をガルバノスキャナ35で行う加工位置に移動し、そこでガルバノスキャナ35を移動し加工点を位置決めしレーザを照射する。Qスイッチレーザヘッド31から出射されたレーザはコリメータ32によりビーム径を最適化された後、マスクチェンジャ33上のマスクに照射される。
照射されたレーザはその一部がマスクを通過して、ベンドミラー34に介して、ガルバノスキャナー35により所定の位置にスキャンレンズ36を通して集光され、加工テーブル37上に固定されているワークを加工する。
Qスイッチレーザヘッド31とQスイッチレーザ制御部38は、実施の形態2の図6で説明した内容と同様であり、11はレーザヘッド、12はQスイッチ、13は励起光発生源、14はQスイッチ用RFドライバー、15は制御回路である。
また、16は制御回路部に設けられたQスイッチ信号発生部15からなる。
加工機から設定された発振条件指令は、制御回路15に送り込まれる。送り込まれた発振条件指令は、制御回路15で解釈され、Qスイッチ信号発生部16において、図1で説明したように1番目の休止期間が2番目の休止期間と異なる休止期間となるように制御信号を発生する。励起光発生源13およびQスイッチ用RFドライバー14に伝え、レーザヘッドの発振をおこなう。
なお、特にゲイン媒質として蛍光寿命の非常に短いYVO4等の媒体を使用する場合、熱レンズの影響を受けにくいため、1番目の休止期間は2番目以降の休止期間より常に短く設定する。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ装置においてにおいて、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
本参考例4の外部光学変調器制御部についても実施の形態2で詳細を説明と同様に、この制御部では、参考例1の図3で説明したの光学変調器の制御を行う。
QスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる信号を発生する。なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。
また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
次に、本参考例4において、参考例2と同様に図6のQスイッチ信号発生部において1番目のQスイッチ休止期間として、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τの関数で表される値f(τ)を設定するように構成する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(τ)を変更しても良い。
以上のように、本参考例によれば、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
非線形結晶を利用したQスイッチレーザを用いたレーザ加工装機においても、1番目のパルスと2番目以降のパルスと同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来るとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振モード)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことが出来、全ての穴加工を安定して行うことが可能になると同時に、レーザの連続発振成分によって加工される不必要な加工を抑制することが出来る。
また、ガルバノを移動して加工点を移動する場合に、レーザの連続発振成分によって加工される穴と穴の間の傷を無くすことが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になり、全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図9は、本実施の形態を示すレーザ発振制御方法の概略図である。
図9は、図3に示したQスイッチレーザシステムのレーザヘッドにおける、Qスイッチへの指令波形を示したものである。まず、励起光はゲイン媒質に連続して照射する。QスイッチがONの状態が連続発振モードであり、このモードから、QスイッチのOFFの状態である休止期間に変更すると、レーザゲインが上昇する。
T1時間の経過後QスイッチをON(連続発振モード)に切換えるとレーザパルスが発生する。T1は1番目のパルスを得るための発振休止期間である。2番目以降のパルスを得るためには発振休止期間をT2にする。これを繰り返し休止期間が一定になるまで休止期間を調整する。
この処理の流れを図10に示す。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が一定時間以上経過している場合、休止期間としてショット数nの関数として表されるT(n)を設定する。連続発振期間が一定時間を経過していない場合は休止期間としてTを設定する。また、ショット数がc番目のパルス以降の無い場合は休止期間としてTを設定する。この設定した休止期間となるようにQスイッチをOFFする。なお、T(n)は関数でも良いし、ショット番号に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。
図11は、本発明の形態1において、連続発振期間に応じてn番目までのQスイッチ休止期間を可変させる処理の流れを示したものである。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)を設定する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。
図12は、本発明の形態1において、パルスをモニタすることで、休止期間を可変させる処理を示したものである。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、2番目の以降のパルスを発行する場合(n>0)、前回のパルスをモニタしたパルスが安定パルスとほぼ同等になるまで、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)にモニタ値からの補正値αを加算した値を設定する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。また、図示していないが休止期間を可変させる方法として前回値と前々回値を比較し値が安定することを判断して休止期間をTに固定しても良いし、パルスが安定するまでのショット数cを超えた場合においても,モニタ値から前述のα値を休止期間に加算して常時可変しても良い。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ発振制御方式の参考例1において、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
次に、Qスイッチレーザ制御方法においてレーザの出力部に光学変調器を設けた場合のその外部光学変調器を設けた場合の制御方法を説明する。制御方法は参考例1の図4の説明と同様でQスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる。
なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になる。
さらに、前回パルスをモニタすることで休止期間の補正を行えば、全ての連続パルスとして更に安定した同じピークで同じパルスを得る事が可能になる。
非線形結晶を利用した場合においても、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来る。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。
参考例2で説明した図6が、本実施の形態を示すQスイッチレーザ装置の概略図である。
11はレーザヘッド、12はQスイッチ、13は励起光発生源、14はQスイッチ用RFドライバー、15は制御回路、17は操作部である。また、16は15の制御回路部に設けられたQスイッチ信号発生部、18は外部変調器、19は外部変調器制御部である。
PC(パーソナルコンピュータ)などの操作部17で設定された発振条件指令は、制御回路15に送り込まれる。送り込まれた発振条件指令は、制御回路15で解釈され、Qスイッチ信号発生部16において、図9で説明した様に、休止期間が一定になるまで休止期間を調整しQスイッチへの制御信号を発生する。励起光発生源13およびQスイッチ用RFドライバー14に伝え、レーザヘッドの発振をおこなう。
次に連続発振期間に応じてn番目までのQスイッチ休止期間を可変させる場合、図6のQスイッチタイミング制御部において、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化し、nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)を設定する様に構成する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。
次に、パルスをパルスセンサ(図示せず)によりモニタすることで、休止期間を可変させる場合は、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化し、nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、2番目の以降のパルスを発行する場合(n>0)、前回のパルスをモニタしたパルスが安定パルスとほぼ同等になるまで、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)にモニタ値からの補正値αを加算した値を設定する様に構成する。なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。また、図示していないが休止期間を可変させる方法として前回値と前々回値を比較し値が安定することを判断して休止期間をTに固定しても良いし、パルスが安定するまでのショット数cを超えた場合においても,モニタ値から前述のα値を休止期間に加算して常時可変しても良い。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ装置においてにおいて、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
次に参考例2で使用した図6の外部光学変調器制御部19について説明する。
この制御部では、参考例1の図4で説明したの光学変調器18の制御を行う。
QスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる信号を発生する。なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器18を通過させるタイミングをずらしても良い。また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来る。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になる。
さらに、前回パルスをモニタすることで休止期間の補正を行えば、全ての連続パルスとして更に安定した同じピークで同じパルスを得る事が可能になる。
非線形結晶を利用した場合においても、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来るとすることが出来る。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図13は、本実施の形態を示すQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法のレーザ発振制御方法の概略図であり、プリント基板の穴あけ加工の処理の流れを表している。加工穴の位置決めはテーブルとガルバノを使用して行われ、ガルバノの加工エリアを超える範囲をテーブルを移動してワークの全面を加工するものである。
まず、加工を開始すると、ワークを加工テーブル上に搬入する。次にワークを加工する。加工が完了するとワークをテーブルから搬出するという手順となる。
この加工においては、先ずテーブルをガルバノで行う加工位置に移動し、そこでガルバノを移動し加工点を位置決めしレーザを照射する。この照射において、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が一定時間以上経過している場合、休止期間としてショット数nの関数として表されるT(n)を設定する。連続発振期間が一定時間を経過していない場合は休止期間としてTを設定する。
また、ショット数がc番目のパルス以降の無い場合は休止期間としてTを設定する。この設定した休止期間となるようにQスイッチをOFFする。なお、T(n)は関数でも良いし、ショット番号に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。この処理によりQスイッチの指令波形とそこから発生するパルスは前述の図9で説明したようになる。
次に、本発明の形態3において、連続発振期間に応じてn番目までのQスイッチ休止期間を可変させる処理の流れを図11を用いて説明する。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)を設定する。なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。
次に、本発明の形態3において、パルスをモニタすることで、休止期間を可変させる処理の流れを図12を使用して説明する。指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化する。nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、2番目の以降のパルスを発行する場合(n>0)、前回のパルスをモニタしたパルスが安定パルスとほぼ同等になるまで、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)にモニタ値からの補正値αを加算した値を設定する。
なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。また、図示していないが休止期間を可変させる方法として前回値と前々回値を比較し値が安定することを判断して休止期間をTに固定しても良いし、パルスが安定するまでのショット数cを超えた場合においてもモニタ値から前述のα値を休止期間に加算して常時可変しても良い。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ発振制御方式の実施形態1において、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
次に、Qスイッチレーザを用いたレーザ加工制御方法においてレーザの出力部に光学変調器を設けた場合のその外部光学変調器を設けた場合の制御方法を説明する。制御方法は参考例1の図4の説明と同様でQスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる。
なお、パルス発生がQスイッチのONのタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調器を設けても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になり、全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。
またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
非線形結晶を利用したQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法においても、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことが出来、全ての穴加工を安定して行うことが可能になると同時に、レーザの連続発振成分によって加工される不必要な加工を抑制することが出来る。また、ガルバノを移動して加工点を移動する場合に、レーザの連続発振成分によって加工される穴と穴の間の傷を無くすことが出来る。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図面を参照しながら詳細に説明する。
参考例4でも説明に使用した図8と実施の形態2で使用した図6が、本実施の形態を示すQスイッチレーザを用いたプリント基板の穴あけレーザ加工機の光学系の概念図である。
31はQスイッチレーザシステム、32はコリメータレンズ、33はマスクチェンジャ、34はベンドミラー、35はガルバノスキャナー、36はスキャンレンズ、37は加工テーブル、38はQスイッチレーザ制御部である。
加工穴の位置決めは加工テーブル37とガルバノスキャナ35を使用して行われ、ガルバノスキャナ35の加工エリアを超える範囲を加工テーブル37を移動してワークの全面を加工するものである。
まず、加工を開始すると、ワークを加工テーブル37上に搬入する。次にワークを加工する。加工が完了するとワークを加工テーブル37から搬出するという手順となる。この加工においては、先ず加工テーブル37をガルバノスキャナ35で行う加工位置に移動し、そこでガルバノスキャナ35を移動し加工点を位置決めしレーザを照射する。Qスイッチレーザシステム31から出射されたレーザはコリメータ32によりビーム径を最適化された後、マスクチェンジャ33上のマスクに照射される。
照射されたレーザはその一部がマスクを通過して、ベンドミラー34に介して、ガルバノスキャナー35により所定の位置にスキャンレンズ36を通して集光され、加工テーブル37上に固定されているワークを加工する。
Qスイッチレーザヘッド31とQスイッチレーザ制御部38は、実施の形態6の図6で説明した内容と同様であり、11はレーザヘッド、12はQスイッチ、13は励起光発生源、14はQスイッチ用RFドライバー、15は制御回路である。
また、16は制御回路部15に設けられたQスイッチ信号発生部、18は外部変調器、19は外部変調器制御部である。
加工機から設定された発振条件指令は、制御回路15に送り込まれる。送り込まれた発振条件指令は、制御回路15で解釈され、Qスイッチ信号発生部16において、図9で説明した様に、休止期間が一定になるまで休止期間を調整しQスイッチへの制御信号を発生する。励起光発生源13およびQスイッチ用RFドライバー14に伝え、レーザヘッドの発振をおこなう。
次に連続発振期間に応じてn番目までのQスイッチ休止期間を可変させる場合、図6のQスイッチタイミング制御部において、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化し、nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)を設定する様に構成する。なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。
次に、パルスをパルスセンサ(図示せず)によりモニタすることで、休止期間を可変させる場合は、指定するパルス数Nを設定し、カウンタとしてnを初期化し、nがパルスが安定するまでのショット数c以下の場合、連続発振期間が最小時間以上経過している場合、2番目の以降のパルスを発行する場合(n>0)、前回のパルスをモニタしたパルスが安定パルスとほぼ同等になるまで、休止期間としてその直前の連続発振期間τとショット数nの関数で表される値f(n,τ)にモニタ値からの補正値αを加算した値を設定する様に構成する。なお、f(τ)は直前の連続発振期間に応じた休止期間のデータテーブルを準備しておき、それを切換えて使用してもよい。前記の最小時間は、パルスを連続発振させたときのパルスを発生させる期間である連続発振期間であり、パルス周波数が変化したときなどは、周波数によってf(n,τ)を変更しても良い。また、図示していないが休止期間を可変させる方法として前回値と前々回値を比較し値が安定することを判断して休止期間をTに固定しても良いし、パルスが安定するまでのショット数cを超えた場合においても,モニタ値から前述のα値を休止期間に加算して常時可変しても良い。
また、基本波より高い波長のパルスレーザを使用する場合は、このQスイッチレーザ装置においてにおいて、エクストラキャビティー方式あるいはイントラキャビティー方式で非線形結晶を設ける。
Qスイッチレーザシステムのレーザヘッドの構成としては参考例1で説明した図3と同様となるのでここでは説明を割愛する。
次に、実施の形態2と同様に図6の外部光学変調器制御部19について説明する。
この制御部では、参考例1の図4で説明したの光学変調器の制御を行う。
QスイッチがほぼON(連続発振モード)したタイミングから一定時間光学変調器を通過させる信号を発生する。
なお、パルス発生がQスイッチのONタイミングから少しずれる場合は、光学変調器を通過させるタイミングをずらしても良い。
また、Qスイッチ発振によるレーザパルスは周波数によって、パルス幅が変化する場合がある。この場合は周波数によって光学変調器の通過時間を変更しても良い。
また、非線形結晶をエクストラキャビティ方式で使用する場合は、レーザの出力部として、基本波の出力部、また複数の非線形結晶を使用する場合はその間に光学変調方法を設けても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形のパルスとすることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、連続発振期間に応じて休止期間を変化させることで、パルス照射の間が変化した場合でも常に安定したパルスを得ることが可能になり、全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
非線形結晶を利用したQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法においても、全ての連続するパルスを同じピークで同じ波形の高調波パルスを得ることが出来、これにより全ての穴加工を安定して行うことが可能になる。
またレーザの照射と同期してレーザの加工点を移動し直線、あるいは曲線を加工においては、加工幅を一定にすることが可能となる。
また、レーザの出力部に光学変調器を設けQスイッチのON(連続発振モード)のタイミングから一定時間光学変調器を通過させることで、レーザの連続発振成分を除去しパルス成分のみを取り出すことが出来、全ての穴加工を安定して行うことが可能になると同時に、レーザの連続発振成分によって加工される不必要な加工を抑制することが出来る。
また、ガルバノを移動して加工点を移動する場合に、レーザの連続発振成分によって加工される穴と穴の間の傷を無くすことが出来る。
本発明のレーザ装置とその制御方法およびそれを用いたレーザ加工方法とレーザ加工機は、パルス照射の時間間隔があいた場合、また間隔が変化した場合でも、安定したパルスを1番目のパルスから連続する全てのパルスにわたって得る事ができ、産業上有用である。
本発明の参考例1の概略図 本発明の参考例1の処理の流れ図 本発明のQスイッチレーザヘッドの構成を示す図 本発明の光学変調器の制御方法を示す図 本発明の参考例1において休止期間を可変させる処理の流れ図 本発明の参考例2の概略図 本発明の参考例3の概略図 本発明の参考例4の概略図 本発明の実施の形態1の概略図 本発明の実施の形態1の処理の流れ図 本発明の実施の形態1において休止期間を可変させる処理の流れ図 本発明の実施の形態1においてパルスをモニタし休止期間を可変させる処理の流れ図 本発明の実施の形態2の概略図 ファーストパルスの発生の説明図 ファーストパルスサプレッションの例を示す図 従来のQスイッチレーザ発振器の制御例を示す図 従来のQスイッチレーザ発振器の課題を示す図 従来のQスイッチレーザシステムを用いたレーザ加工機の加工を示す図
符号の説明
11 レーザヘッド
12 Qスイッチ
13 励起光発生源
14 Qスイッチ用RFドライバー
15 制御回路
16 Qスイッチタイミング制御部
17 操作部
18 光学変調器
19 光学変調器制御部
21 高反射ミラー
22 Qスイッチ素子
23 ゲイン媒質
24 出力鏡
25 集光レンズ
26 非線形光学結晶
27 光学レンズ
28 ナローバンドフィルターまたはダイクロイックミラー
29 光学変調器
31 Qスイッチレーザシステム
32 コリメータレンズ
33 マスクチェンジャ
34 ベンドミラー
35 ガルバノスキャナー
36 スキャンレンズ
37 加工テーブル
38 Qスイッチレーザ制御部

Claims (20)

  1. ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るレーザ制御方法において、
    安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するレーザ制御方法。
  2. 2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正することを特徴とする請求項記載のレーザ制御方法。
  3. エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得ることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ制御方法。
  4. イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得ることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ制御方法。
  5. レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させることによりレーザ光のパルス部を切り出す請求項1〜のいずれかに記載のレーザ制御方法。
  6. ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るレーザ装置において、
    安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定する手段を設けたレーザ装置。
  7. 2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正することを特徴とする請求項記載のレーザ装置。
  8. エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項6または7に記載のレーザ装置。
  9. イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項6または7に記載のレーザ装置。
  10. レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項6〜9のいずれかに記載のレーザ装置。
  11. ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るQスイッチレーザを用いるレーザ加工方法において、
    安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するQスイッチレーザを用いたレーザ加工方法。
  12. 2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正する請求項11記載のレーザ加工方法。
  13. エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項11または12に記載のレーザ加工方法。
  14. イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項11または12に記載のレーザ加工方法。
  15. レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項11〜14のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  16. ゲイン媒質とQスイッチを有し、励起光を連続的にゲイン媒質に照射してQスイッチを連続発振モードに設定し、レーザパルス発生前に所定の時間だけ休止期間を設けレーザパルスを得るQスイッチレーザを用いるレーザ加工機において、
    安定したレーザパルスとして同じピークで同じ波形のレーザパルスを得るために、レーザパルスが安定するレーザショット数以下の場合でQスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続した場合に、レーザショット数の関数またはレーザショット番号に応じたデータテーブルでレーザパルス休止期間を設定し、Qスイッチの連続発振期間が一定時間以上継続しなかった場合に、レーザパルスが安定するレーザショット数以降に設定するレーザパルス休止期間と同じレーザパルス休止期間を設定するQスイッチレーザを用いたレーザ加工機。
  17. 2番目のパルス以降はその前のパルスをモニタすることで、レーザパルスが一定になるように前記レーザパルス休止期間を補正する請求項16記載のレーザ加工機。
  18. エクストラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項16または17に記載のレーザ加工機。
  19. イントラキャビティ方式で非線形結晶を設けることにより高調波発生レーザ光を得る請求項16または17に記載のレーザ加工機。
  20. レーザ出力部に光学変調器を設け、Qスイッチが休止期間から連続発振モードに切り替わったタイミングから一定の時間のみ光学変調器を通過させる請求項16〜19のいずれかに記載のレーザ加工機。
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