JPH1113549A - Egrクーラ - Google Patents

Egrクーラ

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JPH1113549A
JPH1113549A JP9166208A JP16620897A JPH1113549A JP H1113549 A JPH1113549 A JP H1113549A JP 9166208 A JP9166208 A JP 9166208A JP 16620897 A JP16620897 A JP 16620897A JP H1113549 A JPH1113549 A JP H1113549A
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JP
Japan
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cooling water
inlet
end plate
egr
gas
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JP9166208A
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English (en)
Inventor
Koji Natsume
浩司 夏目
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入口側エンドプレート近傍における冷却水の
沸騰を防止する。 【解決手段】 本発明に係るEGRクーラ1は、EGR
ガス入口側のエンドプレート9の近傍に、水室8に開口
する冷却水導入口11を設け、上記水室に、上記エンド
プレートに対向させて、上記冷却水導入口から導入され
た冷却水を上記エンドプレートに沿って案内するバッフ
ルプレート12を設けたものである。また、本発明に係
るEGRクーラは、EGRガス入口側のエンドプレート
の近傍に、水室に開口する冷却水導出口を設け、上記水
室に、上記エンドプレートに対向させて、上記冷却水導
出口に向かう冷却水を上記エンドプレートに沿って案内
するバッフルプレートを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEGRクーラに係
り、特に、エンジンの排ガスの一部を排気経路から取り
出して再びエンジンの吸気経路に戻すEGR(Exhaust
Gas Recirculation:排気再循環)を行うに際し、エンジ
ンの冷却水を冷媒としてEGRガスを冷却するEGRク
ーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の排ガス中のNOx
を低減するためEGRが有効であることは知られてい
る。即ち、EGRを行うと、吸気中の酸素濃度が低下し
て燃焼が緩慢となり、燃焼温度の低下によりNOx の生成
が抑制されると考えられるからである。
【0003】一方、吸気にEGRガスを混入させること
でその分新気量が減り、スモークが悪化するという問題
がある。これを解決するために、EGR通路中にEGR
クーラを設け、高温のEGRガスを冷却して体積を減少
させることにより、新気量の増大を図り、スモークの発
生を防止しようという提案がなされている(特開平6-14
7028号公報参照)。
【0004】図11はEGRクーラが適用されたエンジ
ンの構成図で、EGRクーラ51はEGR通路をなすE
GR配管52の途中に設けられ、エンジン53との間で
冷却水配管54を介して冷却水を循環させ、その冷却水
を冷媒として内部でEGRガスを冷却するようになって
いる。EGR配管52は、排気マニホールド55及び排
気管56からなる排気経路から排ガスの一部(EGRガ
ス)を取り出し、吸気マニホールド57及び吸気管58
からなる吸気経路にそれを戻す。EGR配管52の途中
にはEGR量を制御するための流量制御弁59が設けら
れる。
【0005】一般的なEGRクーラの構成は図12、1
3に示す通りである。EGRクーラ51は筒状のケーシ
ング60を有し、ケーシング60の長手方向両端には入
口側フランジ61及び出口側フランジ62が一体的に設
けられる。入口側フランジ61及び出口側フランジ62
は、それぞれガス導入口63及びガス導出口64を区画
して上流側EGR配管52a及び下流側EGR配管52
bに接続される。ケーシング60内部には長手方向(ガ
ス流れ方向)に離間する一対のエンドプレート、即ち入
口側エンドプレート65及び出口側エンドプレート66
が設けられる。これらエンドプレート65,66は、ケ
ーシング60内部を、両端の入口側及び出口側ガス室6
7,68と中央の水室69とに仕切るものである。水室
69には、その長手方向に離間して冷却水導入口70及
び冷却水導出口71がそれぞれ開口されている。冷却水
導入口70及び冷却水導出口71はそれぞれ冷却水導入
管70a及び冷却水導出管71aで区画され、ここでは
実線で示すように、冷却水導入管70aが入口側エンド
プレート65の近傍に、冷却水導出管71aが出口側エ
ンドプレート66の近傍に設けられる。ただしこれらは
仮想線で示すように逆の場合もある。この場合も、冷却
水導入管70aは下側に、冷却水導出管71aは上側に
設けられる。一方、両エンドプレート65,66を掛け
渡して複数の冷却管72が設けられる。冷却管72は入
口側及び出口側ガス室67,68を連通し、内部に高温
のEGRガスを流通させて、そのEGRガスと水室69
内の冷却水との間で熱交換を行わせる。
【0006】ケーシング60のうち、水室69を区画す
る部分は外筒部73、入口側及び出口側ガス室67,6
8を区画する部分はタンク部74,75となる。外筒部
73が一定径の筒状であるのに対し、タンク部74,7
5は両端側が絞られている。これによりガス導入口63
から導入されたEGRガスは径方向に広がって各冷却管
72に分配され、各冷却管72から出てきたEGRガス
は集合してガス導出口64から導出されるようになる。
【0007】冷却管72は、冷却効率を高めるべく比較
的薄い肉厚( 0.5〜1mm 程度)とされ、その内径は 6〜
8mm 程度とされる。また材質としては、EGRガスが高
温で硫黄分を含むことから、高温強度と耐腐食性に優れ
たステンレス等が採用される。組立てコスト低減のた
め、全ての部品は炉内ロー付けにて組み付けられ、この
ため冷却管72以外の他の部品も冷却管72と同種の材
料で形成される。両エンドプレート65,66は、冷却
管72やケーシング60(外筒部73)とのロー付けに
よる結合を確実にするため、比較的厚い肉厚( 3mm程
度)を有する。ケーシング60の外筒部73とタンク部
74,75とは、その肉厚がクーラの効率と無関係であ
るため、十分な強度を得るために 1.5〜3mm 程度の肉厚
とされる。
【0008】このEGRクーラ51では、水室69内の
冷却水の流れが、冷却水導入口70から冷却水導出口7
1に向かう斜め上方向きの流れとなる。一方これとは別
に、冷却効率を高めるため、図14に示すように水室6
9内に複数のバッフルプレート76を設け、冷却水を水
室69内で蛇行させるようにするものもある。
【0009】冷却管72の本数、径、長さは、EGRガ
スの温度、流量や必要な放熱量等から決定される。ガス
流量に対する冷却管72の壁面抵抗や入口側ガス室67
から冷却管72への断面変化による絞り損失等を考慮の
上、総通過面積を決定する必要がある。また放熱量を高
めるには冷却管72の総表面積を大きくする必要があ
る。つまり同一径のクーラに対し、管径を小さくしてそ
の分本数を増せば、総通過面積を確保しつつクーラ単位
長さあたりの表面積を増せ、クーラ全長を短くすること
ができる。このような諸元はエンジンへの搭載性も考慮
して決定する必要がある。
【0010】水の比熱がEGRガスに比べて大きく、E
GRガスの出入口温度差に比べ冷却水の出入口温度差が
小さいことから、冷却水導入口70及び導出口71の位
置が上記いずれの場合でも放熱量には大差がない。例え
ば、1.0kg/min 、500 ℃のEGRガスを10kg/minの冷却
水で200 ℃まで冷却しても、冷却水の出入口温度差は8
℃程度であり、EGRガスの温度差に比べれば十分小さ
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にエン
ジン用冷却水は、加圧により沸点が120 ℃程度にまで高
められているものの、EGRクーラ51に冷媒として用
いられるとEGRガスの温度、流量の上昇により沸騰す
ることがある。沸騰が発生すると、冷却水中に溶解して
いる成分が冷却管72の表面部に固着し、EGRガスか
ら冷却水への熱伝達(放熱)が妨げられ、初期性能が維
持できなくなってしまう。こうなればEGRガスが高温
となり、NOx 、スモーク増大の問題が生じる。逆にいえ
ば、EGRガスの温度、流量はEGRクーラ51内での
沸騰が発生しない範囲に制限されることとなる。
【0012】EGRガスの温度、流量の増加により最も
早期に沸騰が発生するのは、入口側エンドプレート65
及びその近傍の冷却管72の表面である。その理由はE
GRガス温度が下流側ないし出口側に比べて高いからで
ある。特に図12に示すように、入口側ガス室67内で
は、入口側エンドプレート65の中央部Sが、ガス導入
口63から導入された高温ガスが直接当たる部分となる
ため、最も高温となり易い。
【0013】また、冷却管72内のEGRガスの流れ
は、その入口側の管端から所定距離下流側までの区間L
では、急激な断面変化の影響を受けて向きが一定でない
乱流となり、その区間Lより下流側の区間L0 では向き
が冷却管72に沿ったものとなる(以下、前者の区間L
を「乱流区間」、後者の区間L0 を「安定区間」とい
う)。安定区間L0 では、流れの温度分布及び速度分布
は、管中心側ほど大きく管壁側では小さい値をとる。一
方、乱流区間Lでは、このような管中心側から管壁側に
向かう温度勾配及び速度勾配が存在しない。このため、
乱流区間Lでは安定区間L0 に比べ冷却管72への熱伝
達が活発となり、よって冷却管72に接する入口側エン
ドプレート65も高温となる。
【0014】乱流区間Lの長さは、上流側EGR配管5
2aの内径及び入口側ガス室67の内径に対する冷却管
72の内径及び本数により変化する。また、EGRガス
の流量、温度、圧力はエンジンの運転状態により変化
し、サイクル中も排気脈動により変化するため、乱流区
間Lの長さもそれに伴って変化する。通常、乱流区間L
の長さは冷却管72の内径の1〜3倍程度である。
【0015】さらに、水室69内において、入口側エン
ドプレート65の表面付近は冷却水が滞流し易いため高
温となり易い。
【0016】これらの説明から分かるように、乱流区間
Lにおいては、冷却管72の本数増加等によっても沸騰
防止が困難である。
【0017】ここで図15、16に示すように、水室6
9内での溶解成分の付着は、沸騰が生じやすい入口側エ
ンドプレート65の近傍領域Aのほか、冷却水導入口7
0及び導出口71の位置関係に応じて、図15に示す蒸
気の通過経路V1 、又は図16の如く冷却水の導出がス
ムーズになされない場合に蒸気滞流領域V2 で起こった
りする。よってこれら経路V1 、領域V2 においても熱
伝達が妨げられ、クーラ性能が悪化されてしまう。
【0018】このように、EGRクーラについては、入
口側エンドプレート近傍での沸騰対策が急務とされてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るEGRクー
ラは、EGRガス入口側のエンドプレートの近傍に、水
室に開口する冷却水導入口を設け、上記水室に、上記エ
ンドプレートに対向させて、上記冷却水導入口から導入
された冷却水を上記エンドプレートに沿って案内するバ
ッフルプレートを設けたものである。
【0020】上記構成によれば、エンドプレート近傍で
の冷却水の滞流を防止でき、これによって熱伝達の促進
を図り、沸騰を防止できるようになる。
【0021】ここで、上記バッフルプレートが、上記冷
却水導入口から離間するにつれ上記エンドプレートに接
近するよう折曲されるのが好ましい。また、上記冷却水
導入口が偏平に形成されるのが好ましい。また、上記バ
ッフルプレートが、その案内面の裏面側に冷却水の一部
を漏れ出させるのが好ましい。
【0022】また、本発明に係るEGRクーラは、EG
Rガス入口側のエンドプレートの近傍に、水室に開口す
る冷却水導出口を設け、上記水室に、上記エンドプレー
トに対向させて、上記冷却水導出口に向かう冷却水を上
記エンドプレートに沿って案内するバッフルプレートを
設けたものである。
【0023】ここで、上記バッフルプレートが、上記冷
却水導出口から離間するにつれ上記エンドプレートに接
近するよう折曲されるのが好ましい。また、上記冷却水
導出口が偏平に形成されるのが好ましい。また、上記バ
ッフルプレートが、その案内面の裏面側に冷却水の一部
を漏れ出させるのが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0025】図1は本実施形態に係るEGRクーラのE
GRガス入口側の部分を示している。従来同様、EGR
クーラ1は略円筒状に形成されたケーシング2を有して
いる。ケーシング2は、所定の一定径に形成された外筒
部3と、外筒部3からガス入口側(図中左側)に向けて
順次絞られる入口側タンク部4とからなる。入口側タン
ク部4の入口端には、前述の上流側EGR配管に接続す
るためのフランジ部5が設けられ(図12参照)、フラ
ンジ部5には複数のボルト取付穴(図示せず)が周方向
に所定間隔で設けられている。
【0026】フランジ部5、入口側タンク部4及び外筒
部3はそれぞれ同軸に配置され、径方向内方にガス導入
口6、入口側ガス室7及び水室8をそれぞれ区画してい
る。ガス導入口6と入口側ガス室7とは連続されるが、
入口側ガス室7と水室8とは入口側エンドプレート9で
仕切られる。つまり水室8は、入口側エンドプレート9
と図外右方の出口側エンドプレートとで軸方向に区画さ
れる。入口側エンドプレート9及び出口側エンドプレー
トは、ケーシング軸方向に垂直な平板であると共に、軸
方向に延びる複数の冷却管10で掛け渡されている。冷
却管10は千鳥状に配列され、それら入口側端部が入口
側エンドプレート9に挿通固着され、それら管端が入口
側ガス室7内において入口側エンドプレート9の表面9
aと面一に合わせられている。こうして冷却管10は入
口側ガス室7と図外右方の出口側ガス室とを連通するよ
うになる。
【0027】ここで、水室8には、入口側エンドプレー
ト9の近傍に冷却水導入口11が開口されている。冷却
水導入口11は、外筒部3の下部に突出して設けられた
冷却水導入管11aによって形成される。冷却水導入口
11はその指向方向がケーシング軸方向と垂直とされ、
ガス入口側の口端の位置が入口側エンドプレート9の裏
面9bの位置と合わせられている。
【0028】特に、水室8内には、入口側エンドプレー
ト9に対向してバッフルプレート12が設けられてい
る。入口側エンドプレート9とバッフルプレート12と
は、冷却水導入口11の口径に等しい距離だけ互いに離
間され、平行に配置されている。バッフルプレート12
は略円形に形成されて外筒部3の内周面に固着される
が、その上部は水平に沿って一部切り欠かれ(図5参
照)、その切欠部13において冷却水の通過を許容して
いる。またバッフルプレート12は、切欠部13の位置
にあるものを除いて冷却管10を挿通固着させている。
バッフルプレート12のうち、入口側エンドプレート9
に対向する面は冷却水を案内する案内面14となる。
【0029】図外右方の構成は図12に示した従来の構
成と同様である。よって水室8のガス出口側には冷却水
導出口が開口されている。冷却水導出口は冷却水導出管
により形成され、冷却水導出管は外筒部3の上部に突出
して設けられる。冷却水導入管11aと冷却水導出管と
にはエンジンに至るホース等による冷却水配管が接続さ
れる。また出口側フランジには出口側EGR配管が接続
される。その他の製造方法、各部の寸法等についても従
来同様である。
【0030】この構成においては、EGRガスが、ガス
導入口6から導入されて入口側ガス室7内で各冷却管1
0に分配される。そして各冷却管10内を通過した後、
出口側ガス室にて集合されてガス導出口から導出される
ようになる。
【0031】一方、冷却水は、冷却水導入口11から導
入された後、バッフルプレート12の案内面14に案内
されて、入口側エンドプレート9の近傍をこれに沿って
上方に流れるようになる。つまり導入直後の冷却水が、
入口側エンドプレート9とバッフルプレート12とで挟
まれる流路17に沿って流される。そして切欠部13
を、EGRガス流れ方向下流側(図中右側)に通過し、
後は通常のルートで冷却水導出口に向かうようになる。
【0032】このように上記構成においては、導入直後
の比較的低温の冷却水を入口側エンドプレート9の近傍
に積極的に流すことができ、これによって冷却水の滞流
を防止し、入口側エンドプレート9及びその近傍の冷却
管10を低温の冷却水で効率良く冷却できるようにな
る。こうして乱流区間Lでの沸騰は防止され、溶解成分
の付着による性能悪化が防止される。また乱流区間Lで
の熱交換が促進され、クーラ性能自体が向上されるよう
になる。延いては、ガス温やガス流量の沸騰防止からの
制限が抑制され、EGR率及びEGR領域の拡大が図れ
る。
【0033】ここで仮に沸騰して気泡が生じた場合で
も、その気泡の拡散はバッフルプレート12で食い止め
ることができる。よって気泡領域の拡大に伴う冷却性能
の悪化も最小限に食い止められる。
【0034】上記構成にあっては、バッフルプレート1
2が、冷却水導入口11の口径に等しい距離だけ入口側
エンドプレート9から離間されるが、乱流区間Lが冷却
管10の内径にほぼ等しく、冷却水導入口11の口径が
冷却管内径より十分大きいことから、この距離とするこ
とで乱流区間Lを完全に流路17中に入れ、高温となる
部分を完全に冷却できるようになる。また冷却水導入口
11のガス入口側の口端の位置を入口側エンドプレート
9の裏面9bの位置と合わせたため、滞流部を完全にな
くし、入口側エンドプレート9の裏面9bを全面完全に
冷却できるようになる。
【0035】次に変形例について説明する。図2、図3
に示したものはバッフルプレート12の形状を変更した
例である。これらはいずれも、バッフルプレート12
が、冷却水導入口11から離間するにつれ入口側エンド
プレート9に接近するよう折曲される。図2の例ではバ
ッフルプレート12の略下側半分の部分が、水平の折り
目15に沿って所定角度だけガス出口側に折曲されてい
る。図3の例ではバッフルプレート12の略下側半分の
部分のうち、幅中心部のみが山形の折り目16に沿って
所定角度だけガス出口側に折曲されている。このような
バッフルプレート12の折曲形状は他にも様々考えられ
る。このようにすると、バッフルプレート12と入口側
エンドプレート9とで挟まれる流路17が次第に狭くな
っていき、その分流速が高められ、冷却水の新陳代謝
(交換)を促進して沸騰をさらに防止できる。
【0036】特に、折り目15,16の位置は、入口側
エンドプレート9の高温となる中心部より下側(冷却水
流れ方向上流側)に設定するのが好ましい。こうすると
その高温部での流速を最も速められ、冷却に最適となる
からである。
【0037】図4、図5に示す例では冷却水導入口11
が偏平に形成されている。即ち、冷却水導入口11はケ
ーシング外筒部3に設けられた長穴18によって形成さ
れ、長穴18は外筒部3の周方向に沿って長く形成され
ている。この長穴18に合わせてケーシング外筒部3に
は、出口が潰されて偏平とされた冷却水導入管11aが
取り付けられている。そして冷却水導入口11が偏平に
された分、バッフルプレート12は入口側エンドプレー
ト9に近付けられている。このようにすると、導入され
た冷却水を広範囲で入口側エンドプレート9に当てら
れ、同時にその流速も上げられることから、冷却性能が
格段に向上される。
【0038】図6乃至図10に示す例では、バッフルプ
レート12が、その案内面14の裏面19側に冷却水の
一部を漏れ出させるようになっている。図6に示す例で
は、図1に示した例に対し、バッフルプレート12が入
口側エンドプレート9に若干近付けられ、これによって
冷却水導入口11のガス出口側にケーシング外筒部3と
の隙間(リーク通路20)を区画し、冷却水導入口11
の冷却水を裏面19側に漏れ出させるようになってい
る。例えば図1の構成において、裏面19側では、乱流
区間L外となって沸騰の心配はないものの冷却水の滞流
が懸念される。しかしこの例によれば、リーク通路20
から漏れ出した冷却水によりその滞流を防止でき、冷却
水の新陳代謝を促進して熱交換を促進できる。なお、こ
れを防止するため図14のようにバッフルプレートを追
加することもできるが、コストアップにつながりあまり
得策ではない。
【0039】図7、図8に示す例では、バッフルプレー
ト12の下部にも切欠部21が設けられ、これによって
リーク通路20を区画し、同様な効果を得るようになっ
ている。なおここではバッフルプレート12の位置が図
1の例と等しくされる。
【0040】図9に示す例では、バッフルプレート12
が小径に形成され、これによってケーシング外筒部3と
の間に全周に亘る隙間(リーク通路20)を区画し、外
周側から一様に冷却水を漏れ出させるようになってい
る。このときはバッフルプレート12が冷却管10のみ
に固着されて支持される。
【0041】図10に示す例では、バッフルプレート1
2に穴22が設けられ、これによってリーク通路20を
区画し、冷却水を漏れ出させるようになっている。
【0042】以上述べた例はそれぞれ適当に組み合わせ
ることが可能であり、各部の形状や数の変更等も任意に
行える。
【0043】また、図12の仮想線で示したような、入
口側エンドプレート9の近傍に冷却水導出口が設けられ
るような場合にも上記の構成を応用できる。即ち、バッ
フルプレートは、冷却水導出口に向かう冷却水をエンド
プレートに沿って案内するものとする。そしてバッフル
プレートを冷却水導出口から離間するにつれエンドプレ
ートに接近するよう折曲したり、冷却水導出口を偏平に
形成したり、バッフルプレートをその案内面の裏面側に
冷却水の一部を漏れ出させるものとしたりすることがで
きる。なお冷却水導出口が上方に設けられれば上述の構
成を上下逆にする必要がある。
【0044】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず
他の様々な実施の形態を採ることが可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0046】(1) 入口側エンドプレート近傍におけ
る冷却水の沸騰を防止でき、冷却性能を高められる。
【0047】(2) ガス温、ガス流量増大に伴うクー
ラの使用制限が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るEGRクーラの要部を示す縦断側
面図である。
【図2】バッフルプレートの変形例を示し、(a) は正面
図、(b) は平面図、(c) は側面図である。
【図3】バッフルプレートの変形例を示し、(a) は正面
図、(b) は平面図、(c) は側面図である。
【図4】EGRクーラの変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】EGRクーラの変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図7】EGRクーラの変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【図9】EGRクーラの変形例を示し、図7のB−B線
断面相当図である。
【図10】EGRクーラの変形例を示し、図7のB−B
線断面相当図である。
【図11】EGRクーラが適用されるエンジンの構成図
である。
【図12】従来のEGRクーラを示す縦断側面図であ
る。
【図13】図12のX−X線断面図である。
【図14】従来のEGRクーラを示し、(a) は概略側面
図(冷却管省略)、(b) は(a) のY−Y線断面図であ
る。
【図15】従来のEGRクーラにおける蒸気の通過経路
を示す概略側面図である。
【図16】従来のEGRクーラにおける蒸気領域を示す
概略側面図である。
【符号の説明】
1 EGRクーラ 8 水室 9 入口側エンドプレート 11 冷却水導入口 12 バッフルプレート 14 案内面 19 裏面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EGRガス入口側のエンドプレートの近
    傍に、水室に開口する冷却水導入口を設け、上記水室
    に、上記エンドプレートに対向させて、上記冷却水導入
    口から導入された冷却水を上記エンドプレートに沿って
    案内するバッフルプレートを設けたことを特徴とするE
    GRクーラ。
  2. 【請求項2】 上記バッフルプレートが、上記冷却水導
    入口から離間するにつれ上記エンドプレートに接近する
    よう折曲される請求項1記載のEGRクーラ。
  3. 【請求項3】 上記冷却水導入口が偏平に形成される請
    求項1又は2記載のEGRクーラ。
  4. 【請求項4】 上記バッフルプレートが、その案内面の
    裏面側に冷却水の一部を漏れ出させる請求項1乃至3い
    ずれかに記載のEGRクーラ。
  5. 【請求項5】 EGRガス入口側のエンドプレートの近
    傍に、水室に開口する冷却水導出口を設け、上記水室
    に、上記エンドプレートに対向させて、上記冷却水導出
    口に向かう冷却水を上記エンドプレートに沿って案内す
    るバッフルプレートを設けたことを特徴とするEGRク
    ーラ。
  6. 【請求項6】 上記バッフルプレートが、上記冷却水導
    出口から離間するにつれ上記エンドプレートに接近する
    よう折曲される請求項5記載のEGRクーラ。
  7. 【請求項7】 上記冷却水導出口が偏平に形成される請
    求項5又は6記載のEGRクーラ。
  8. 【請求項8】 上記バッフルプレートが、その案内面の
    裏面側に冷却水の一部を漏れ出させる請求項5乃至7い
    ずれかに記載のEGRクーラ。
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