JPH11280564A - Egrクーラ - Google Patents

Egrクーラ

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JPH11280564A
JPH11280564A JP10086763A JP8676398A JPH11280564A JP H11280564 A JPH11280564 A JP H11280564A JP 10086763 A JP10086763 A JP 10086763A JP 8676398 A JP8676398 A JP 8676398A JP H11280564 A JPH11280564 A JP H11280564A
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JP
Japan
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cooling
inlet
gas
cooling water
pipe
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JP10086763A
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English (en)
Inventor
Koji Natsume
浩司 夏目
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/0066Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids
    • F28D7/0083Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids with units having particular arrangement relative to a supplementary heat exchange medium, e.g. with interleaved units or with adjacent units arranged in common flow of supplementary heat exchange medium
    • F28D7/0091Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids with units having particular arrangement relative to a supplementary heat exchange medium, e.g. with interleaved units or with adjacent units arranged in common flow of supplementary heat exchange medium the supplementary medium flowing in series through the units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0234Header boxes; End plates having a second heat exchanger disposed there within, e.g. oil cooler
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0001Recuperative heat exchangers
    • F28D21/0003Recuperative heat exchangers the heat being recuperated from exhaust gases

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水の沸騰を防止し、クーラの初期性能を
維持すると共にガス温度・流量の制限を緩和する。 【解決手段】 本発明は、入口側ガス室7のEGRガス
を、冷却液室8を通過する冷却管18に導入して冷却す
るEGRクーラ1にあって、上記入口側ガス室7のEG
Rガスを冷却管導入前に予冷するための予冷手段20を
設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEGRクーラに係
り、特に、エンジンの排ガスの一部を排気経路から取り
出して再びエンジンの吸気経路に戻すEGR(Exhaust
Gas Recirculation:排気再循環)を行う際、途中でEG
Rガスを冷却するためのEGRクーラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の排ガス中のNOx
を低減するためEGRが有効であることは知られてい
る。即ち、EGRを行うと、吸気中の酸素濃度が低下し
て燃焼が緩慢となり、燃焼温度の低下によりNOx の生成
が抑制されると考えられるからである。
【0003】一方、吸気にEGRガスを混入させること
でその分新気量が減り、スモークが悪化するという問題
がある。これを解決するために、EGR通路中にEGR
クーラを設け、高温のEGRガスを冷却して体積を減少
させることにより、新気量の増大を図り、スモークの発
生を防止しようという提案がなされている(特開平6-14
7028号公報等参照)。
【0004】図8はEGRクーラが適用されたエンジン
の構成図で、EGRクーラ51はEGR通路をなすEG
R配管52の途中に設けられ、エンジン53との間で冷
却水配管54を介して冷却水(冷却液)を循環させ、そ
の冷却水を冷媒として内部でEGRガスを冷却するよう
になっている。EGR配管52は、排気マニホールド5
5及び排気管56からなる排気経路から排ガスの一部
(EGRガス)を取り出し、吸気マニホールド57及び
吸気管58からなる吸気経路にそれを戻す。EGR配管
52の途中にはEGR量を制御するための流量制御弁5
9が設けられる。
【0005】一般的なEGRクーラの構成は図5、6、
7に示す通りである。EGRクーラ51は、一方向に延
出して両端が絞られた筒状のケーシング60を有し、ケ
ーシング60の長手方向両端には入口側フランジ61及
び出口側フランジ62が一体的に設けられる。入口側フ
ランジ61及び出口側フランジ62は、それぞれガス導
入口63及びガス導出口64を区画して上述のEGR配
管52にそれぞれ接続される。ケーシング60内部には
長手方向(ガス流れ方向)に離間する一対のエンドプレ
ート、即ち入口側エンドプレート65及び出口側エンド
プレート66が設けられる。これらエンドプレート6
5,66は、ケーシング60内部を、両端の入口側ガス
室67、出口側ガス室68及び中央の水室69(冷却液
室)に仕切るためのものである。水室69には、その長
手方向に離間して冷却水導入口70及び冷却水導出口7
1が設けられる。これらは径方向の対向側に設けられ
る。
【0006】両エンドプレート65,66を掛け渡して
複数の直管状冷却管72が設けられる。冷却管72は両
エンドプレート65,66に挿通固定され、入口側及び
出口側ガス室67,68を連通すると共に、両エンドプ
レート65,66間で水室69内を通過するようになっ
ている。
【0007】こうして、ガス導入口63から入口側ガス
室67内に導入されたEGRガスは、入口側ガス室67
内で径方向に拡散し、各冷却管72に分配される。そし
て各冷却管72を通過した後、出口側ガス室68内で再
度集合されてガス導出口64から導出される。特に水室
69内を通過する際、冷却水との間で熱交換されて冷却
される。
【0008】冷却管72は、冷却効率を高めるべくでき
るだけ薄肉( 0.5〜1mm 程度)とされる。またEGRガ
スが高温で硫黄分を含むことから、高温強度と耐腐食性
に優れたステンレス等の材料が採用される。本クーラは
複数の部品を接合して作るが、製造の簡便化のため全て
の部品が炉内ロー付けにて一度に組み付けられるように
なっている。このため、冷却管72以外の部品も冷却管
72と同種の材料で形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却液とし
てエンジン冷却水を使用する場合、ガスの温度・流量に
よっては冷却水の沸騰が生じる場合がある。沸騰が生じ
ると冷却水内の溶解成分が冷却管の表面に付着する。こ
れにより冷却管から冷却水への熱伝達が悪化し、初期の
性能が維持できなくなる。逆にいえば、流入するガス温
度・流量が沸騰を生じない範囲に制限されてしまうの
で、特にエンジン高負荷時に十分なEGR率が得られ
ず、NOxの低減が十分に行えない。
【0010】ここで、最初に沸騰が生じるのは、図5に
示すように、ガス導入口63と対向する領域Y或いはそ
の近傍領域にある入口側エンドプレート65及び冷却管
72からである。なおこの領域Yは図6でガス導入口6
3から見える部分に等しい。これは当該領域Y及びその
近傍が、ガス導入口63から導入されたガスを最初に衝
突させ、最も受熱される部分だからである。よってこの
領域からの沸騰を防止することが重要である。
【0011】また、冷却管72の入口付近では、高温ガ
スからの受熱に加え、急激な断面変化の影響によりガス
の速度・方向が一定でない乱流となり、活発な放熱が行
われる。よってこの部分でも沸騰を生じ易く、対処が必
要である。なおこの乱流領域の長さは、エンジンの回転
数・負荷及びEGR率等が運転状態によって変化し、サ
イクル中も各気筒の排気脈動があるため、一様ではな
い。
【0012】一方、冷却水導入口70が入口側エンドプ
レート65の近傍に位置して、そのプレート付近に新規
な冷却水を送り、積極的な冷却を行っているものの、冷
却水が上記領域Yに到達する前に複数の冷却管72によ
って流れが阻害され、全体の流れ自体も冷却水導出口7
1に向かう方向、つまり入口側エンドプレート65から
離れる方向に向いているため、上記領域Y近傍では流速
が遅くなる傾向にある。これも領域Yの近傍で沸騰が生
じやすい原因の一つとなっている。
【0013】ちなみに、上述の構造では、冷却管72の
本数を増やしたり、クーラ全長を延長するなどしてクー
ラ全体の放熱量を増加させても、沸騰の発生箇所即ち領
域Y近傍については何等改善策とならない。
【0014】実開平7−12762号には、高温媒体と
低温媒体との温度差の問題を解決するため、熱交換を行
う前に温度緩和流体を流通させて、温度差を縮める熱交
換器が記載されている。
【0015】しかし、この熱交換器では、温度緩和室に
伝熱管が貫通されているため、温度緩和流体の流通が伝
熱管によって妨げられてしまう。従って、温度緩和室の
入口側の温度緩和流体の流速に対し、中間部、さらに出
口側の流速が低下するため、その部分での熱交換が活発
に行われないという問題が起こる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、入口側ガス室
のEGRガスを、冷却液室を通過する冷却管に導入して
冷却するEGRクーラにあって、上記入口側ガス室のE
GRガスを冷却管導入前に予冷するための予冷手段を設
けたものである。
【0017】これによれば、入口側ガス室のEGRガス
を予冷できるので、高温・高流量のガスが入口側ガス室
に導入された場合にも沸騰を防止できる。
【0018】ここで、上記予冷手段が、上記入口側ガス
室のガス導入口と対向する位置に設けられるのが好まし
い。
【0019】また、上記予冷手段が、冷却液が流通され
る冷却液配管からなるのが好ましい。
【0020】また、上記冷却液配管が、上記入口側ガス
室のガス流れ方向と直交する方向に延出されるのが好ま
しい。
【0021】また、上記冷却液配管が複数並列され、こ
れら冷却液配管に冷却液の導入又は排出を行わせるため
の冷却液通路が、上記入口側ガス室の外周側に設けられ
るのが好ましい。
【0022】また、本発明に係るEGRクーラは、ケー
シング内を仕切って入口側ガス室を区画形成し、そのケ
ーシングを入口側ガス室の途中で分割すると共に、それ
ら分割端部の間に入口側ガス室のEGRガスを予冷する
ための予冷ユニットを介設したものである。
【0023】ここで、上記予冷ユニットが、ケーシング
横断方向に延出され上記分割ケーシングに合わせ止めさ
れる中間部材と、この中間部材に設けられて上記入口側
ガス室を区画する貫通穴と、上記中間部材に形成された
冷却水導入路及び冷却水導出路と、これら冷却水導入路
及び冷却水導出路同士を結び且つ上記貫通穴を横断する
冷却液配管とを備えるのが好ましい。
【0024】また、上記冷却液配管が、上記入口側ガス
室のガス導入口と対向する位置に設けられるのが好まし
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0026】[第1実施形態]図1、2は第1実施形態
に係るEGRクーラを示す。かかるクーラは従来のクー
ラ(図5〜7)に対し入口側ガス室周辺の構成のみが異
なる。以下、この相違部分を中心に説明を行う。
【0027】EGRクーラ1において、そのケーシング
2は、所定の一定径に形成された外筒部3と、外筒部3
からガス入口側(図中左側)に向けて半球状に絞られた
入口側タンク部4とを有する。ただしこの入口側タンク
部4は従来より延長される。入口側タンク部4の入口端
に、前述のEGR配管に接続するためのフランジ部5が
設けられる。フランジ部5にはガス導入口15と一対の
ボルト穴(雌ねじ穴)17とが設けられる。外筒部3、
タンク部4及びフランジ部5は同軸に配置され、ロー付
けにて一体に固着される。ガス導入口15は従来同様円
形である(図6参照)。
【0028】外筒部3とタンク部4との継ぎ目位置に、
ケーシング2内を仕切るプレート、即ち入口側エンドプ
レート9が設けられる。これによりケーシング2内に
は、入口側エンドプレート9の左側に入口側ガス室7
が、入口側エンドプレート9の右側且つ出口側エンドプ
レート(図5の66)との間に冷却水(冷却液)を流通
させるための水室8(冷却液室)が、それぞれ区画形成
される。
【0029】入口側エンドプレート9は、入口側タンク
部4の内周面と外筒部3の先端面とに接合され、一体的
にロー付けされている。そしてこの入口側エンドプレー
ト9に多数の冷却管18がロー付けにより挿通固定され
ている。冷却管18は、ステンレス等の耐腐食性金属材
料からなる直管であり、その厚さは均一で、しかも比較
的薄肉とされる。冷却管18は従来同様千鳥配列される
(図7参照)。
【0030】このクーラ1においても、ガス導入口15
から導入したEGRガスを、入口側ガス室7で拡散さ
せ、各冷却管18に分配導入するようになっている。そ
して冷却管18に導入されたガスは水室8を通過する際
に冷却水との間で熱交換され、冷却される。
【0031】特にここでは、入口側ガス室7に、EGR
ガスを冷却管導入前に予冷するための予冷手段が設けら
れる。ここでの予冷手段は複数(3本)の冷却水配管2
0(冷却液配管)からなる。冷却水配管20は冷却管1
8同様、耐腐食性金属材料からなる比較的薄肉の直管で
ある。冷却水配管20は、ケーシング軸方向(主として
のガス流れ方向)と直交する平面上に、上下に延出する
よう3本が平行に並列され、中間の1本はガス導入口1
5に対向する位置、即ちガス導入口15と上記領域Y
(図5参照)との間に設けられる。これら冷却水配管2
0は、入口側タンク部4の上下に形成された孔を挿通さ
れ、一体的にロー付けされる。そして上下の端部が入口
側タンク部4から若干突出される。
【0032】これら冷却水配管20にも水室8同様にエ
ンジン冷却水が流通される。そこで入口側ガス室7の外
周側には、冷却水配管20に冷却水の導入又は排出を行
わせるための冷却水通路21(冷却液通路)が設けられ
る。冷却水通路21は、ここでは冷却水の導入と排出と
をともに行うよう入口側タンク部4の周りを1周される
が、導入又は排出の一方ずつを行わせるよう分割しても
構わない。冷却水通路21は、入口側タンク部4の外周
面と、これにロー付けされた断面コ字状且つ円環状の樋
状部材22とから区画形成される。こうして冷却水通路
21が、全ての冷却水配管20の入口と出口とに連通さ
れるようになる。樋状部材22の下端に入口管23が、
上端に出口管24がロー付けされ、これら入口管23及
び出口管24によって冷却水通路21の入口25及び出
口26が形成される。これら入口25及び出口26に、
二股状の冷却水配管(図示せず)を介して、水室8と一
緒に、冷却水の導入及び排出がなされる。なお6が水室
8の冷却水導入口で、入口25は冷却水導入口6の近傍
に並列される。
【0033】この構成においては、入口25から冷却水
が導入されると、その冷却水が冷却水通路21を通じて
各冷却水配管20に分配導入され、管内では下方から上
方に流れる。そして冷却水配管20の上方の出口から出
た後、冷却水通路21を通じて出口26から排出され
る。ここでは冷却水通路21が1周されるので、冷却水
配管20を通らず入口25から出口26にそのまま抜け
出る流れも存在する。
【0034】さて、本クーラ1では、入口側ガス室7に
予冷手段たる冷却水配管20を設けたので、高温・高流
量のガスが入口側ガス室7に導入された場合も、ガス温
度を低減してから冷却管18に導入し、或いは入口側エ
ンドプレート9に接触させられる。これにより冷却水の
沸騰を防止でき、クーラの初期性能が維持できるように
なる。そしてガス温度・流量の制限を緩和でき、常に良
好なエンジン性能を得られるようになる。
【0035】特に、冷却水配管20をガス導入口15の
対向位置に設けたので、ガス導入口15から入ってきた
ガスを、入口側エンドプレート9に当てる前に冷却水配
管20に当てられる。これにより高温ガスの最適冷却が
可能となると共に、入口側エンドプレート9への直接衝
突を避け、ガスを分散させられるので、領域Y及びその
近傍の温度上昇による沸騰を効果的に防止できる。特に
複数の冷却水配管20をガス流れ方向と直交して延出さ
せたので、入口側ガス室7のガスの流れを遮るように分
散し、流速、温度分布を平均化できる。これにより局所
的な沸騰を防止できる。なおこのような直交配置により
ガスの接触が良好となり放熱性も高まる。
【0036】逆に、冷却水配管20に導入される冷却水
は、その流れを阻害するような衝突部がないため、流速
が低下することなく、冷却水配管20で冷却水が沸騰す
ることもない。
【0037】さらに、冷却水配管20の合計通路面積が
比較的小さいので、管内の流速を高められ、管内の沸騰
も防止できる。ここで冷却水配管20の放熱面積は、冷
却管18のそれに比べれば小さいが、水温とガス温との
温度差が後者の場合よりも大きいため、十分な放熱量を
得ることが可能である。即ち、冷却管18の周りで沸騰
が生じない程度に、ガス温を確実に下げることができ
る。
【0038】当然、冷却水配管20の本数を増やせば放
熱面積が増えるが、冷却水の流速が低下するので沸騰が
生じぬよう注意が必要である。冷却水配管20はガス流
れ方向に直列的に設けることもできるし、厚肉にして伝
熱を抑制する代わりに沸騰を防止することもできる。
【0039】[第2実施形態]図3、4に示す第2実施
形態は以下のように構成される。即ち、ここでは予冷手
段が分割ケーシング間に挟まれた予冷ユニット30から
なっている。
【0040】ケーシング2においては、外筒部3と入口
側タンク部4とが分割され、これらが互いにボルト等で
組み付けられるようになっている。よってこれを可能と
すべく、外筒部3と入口側タンク部4との分割端部には
フランジ31,32が一体的に設けられる。これらフラ
ンジ31,32間に、予冷ユニット30のプレート状中
間部材33が挟まれて合わせ止めされる。フランジ3
1,32及び中間部材33には合わせ止めに用いるボル
ト挿通孔41が4ヶ所設けられる(中間部材33のもの
のみ図示)。フランジ31,32及び中間部材33間に
はガスケット34が挟まれる。
【0041】中間部材33は、ケーシング横断方向に延
出されると共に、その中央部に入口側ガス室7を区画す
るための貫通穴35を有する。貫通穴35は外筒部3及
び入口側タンク部4の内径と等しい内径を有する。これ
によってこれら内周面が面一状となる。また中間部材3
3には、その下方に冷却水導入路36(冷却液通路)
が、上方に冷却水導出路37(冷却液通路)がそれぞれ
形成される。これら導入路36及び導出路37は中間部
材33をドリル加工してなる穴38,39から形成さ
れ、その穴38,39の入口はプラグ40によって閉塞
されている。
【0042】前記同様、冷却水導入路36及び冷却水導
出路37を結ぶ3本の冷却水配管20が設けられ、これ
ら冷却水配管20は貫通穴35を上下に横断する。そし
て中間の冷却水配管20がガス導入口15に対向する位
置に設けられる。冷却水導入路36及び冷却水導出路3
7には、入口管23及び出口管24からなる入口25及
び出口26が形成される。
【0043】また、中間部材33に冷却水配管20を取
り付けるために、中間部材33をドリル加工して穴4
5,46を形成し、その穴45,46と入口25(ある
いは出口26)から冷却水配管20を挿入して取り付け
る。取り付け後、穴45,46は、プラグ47によって
閉塞される。
【0044】この構成によっても前記同様の効果を果た
せるが、特にここでは予冷手段が別体品としての予冷ユ
ニット30で、クーラ本体に任意に取り付けられる点が
異なる。これによってエンジン機種毎の対応が可能にな
ると共に、不要の場合は取り外し、フランジ31,32
同士を直接締結して普通のクーラとして使用できる。
【0045】また、ここでは冷却水導入路36と冷却水
導出路37とが完全に分離されるので、冷却水配管20
をバイパスするような冷却水の流れはなく、管内の流速
を上げることができる。
【0046】本発明は上記実施形態に限られず種々の実
施形態が可能である。例えば予冷手段はタンク状のもの
や空冷遮流板のような種々のものが考えられる。また冷
却液もエンジン冷却水以外のものが可能である。冷却液
配管の本数、配置も上記に限定されない。
【0047】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば以下の如き
優れた効果が発揮される。
【0048】(1)EGRガスを予冷でき、ガス温度を
低減して冷却水の沸騰を防止できる。
【0049】(2)クーラの初期性能を維持できるよう
になる。
【0050】(3)ガス温度・流量の制限を緩和でき、
良好なエンジン性能を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るEGRクーラの部
分縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るEGRクーラの部
分縦断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】EGRクーラの従来例を示す縦断面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】図5のX−X断面図である。
【図8】EGRクーラが適用されたエンジンの構成図で
ある。
【符号の説明】
1 EGRクーラ 2 ケーシング 7 入口側ガス室 8 水室 9 入口側エンドプレート 15 ガス導入口 18 冷却管 20 冷却水配管 21 冷却水通路 30 予冷ユニット 33 中間部材 35 貫通穴 36 冷却水導入路 37 冷却水導出路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口側ガス室のEGRガスを、冷却液室
    を通過する冷却管に導入して冷却するEGRクーラにあ
    って、上記入口側ガス室のEGRガスを冷却管導入前に
    予冷するための予冷手段を設けたことを特徴とするEG
    Rクーラ。
  2. 【請求項2】 上記予冷手段が、上記入口側ガス室のガ
    ス導入口と対向する位置に設けられる請求項1記載のE
    GRクーラ。
  3. 【請求項3】 上記予冷手段が、冷却液が流通される冷
    却液配管からなる請求項1又は2記載のEGRクーラ。
  4. 【請求項4】 上記冷却液配管が、上記入口側ガス室の
    ガス流れ方向と直交する方向に延出される請求項3記載
    のEGRクーラ。
  5. 【請求項5】 上記冷却液配管が複数並列され、これら
    冷却液配管に冷却液の導入又は排出を行わせるための冷
    却液通路が、上記入口側ガス室の外周側に設けられる請
    求項3又は4記載のEGRクーラ。
  6. 【請求項6】 ケーシング内を仕切って入口側ガス室を
    区画形成し、そのケーシングを入口側ガス室の途中で分
    割すると共に、それら分割端部の間に入口側ガス室のE
    GRガスを予冷するための予冷ユニットを介設したこと
    を特徴とするEGRクーラ。
  7. 【請求項7】 上記予冷ユニットが、ケーシング横断方
    向に延出され上記分割ケーシングに合わせ止めされる中
    間部材と、該中間部材に設けられて上記入口側ガス室を
    区画する貫通穴と、上記中間部材に形成された冷却水導
    入路及び冷却水導出路と、これら冷却水導入路及び冷却
    水導出路同士を結び且つ上記貫通穴を横断する冷却液配
    管とを備える請求項6記載のEGRクーラ。
  8. 【請求項8】 上記冷却液配管が、上記入口側ガス室の
    ガス導入口と対向する位置に設けられる請求項7記載の
    EGRクーラ。
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