JP4247942B2 - Egrガス冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガスの一部をEGRガスとして排気系から取出して、エンジンの冷却液、インタークーラー用冷媒、カーエアコン用冷媒または冷却風等によってEGRガスを冷却する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
排気ガスの一部を排気系から取出して、再びエンジンの吸気系に戻し、混合気に加える方法は、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)と称される。EGRはNOx(窒素酸化物)の発生抑制、ポンプ損失の低減、燃焼ガスの温度低下に伴う冷却液への放熱損失の低減、作動ガス量・組成の変化による比熱比の増大と、これに伴うサイクル効率の向上等、多くの効果が得られることから、エンジンの熱効率を改善するには有効な方法とされている。
【0003】
しかるに、EGRガスの温度が高くなると、吸気温の上昇に伴う燃費の低下や、その熱作用によりEGRバルブの耐久性が劣化し、早期破損を招く場合があったり、その防止のために水冷構造とする必要があること等が認識されている。このような事態を避けるため、エンジンの冷却液等によってEGRガスを冷却する装置が用いられている。この装置としては、一般に多管式の熱交換器が利用される。
【0004】
この場合に利用される多管式の熱交換器は、図5にその一例を示すごとく、両端部に冷却媒体流入口11−1および冷却媒体流出口11−2を設けた胴管11内部において、伝熱管群12の両端部がチューブシート13にろう付けまたは溶接により固定され、一方チューブシート13はその外周部を胴管11の内壁にろう付けまたは溶接により固着して配列され、前記胴管11の一方の端部にはEGRガスの流入口14a−1が設けられた端部キャップ14aが固着され、また他方の端部にはEGRガスの流出口14b−1が設けられた端部キャップ14bが固着された構成となし、冷却媒体流入口11−1より導入されるエンジンの冷却液等により、伝熱管群12の内部を流れるEGRガスが冷却される構造となっているものが知られている(実公昭57−309号等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンの冷却液等によってEGRガスを冷却する上記の多管式熱交換器の場合は、胴管11内における冷却液の流速を上げることができないため管外伝熱係数が低く熱交換性能が劣るという問題がある。またEGRガスが高温のため特にEGRガスの流入口14a−1側において沸騰してエンジンの冷却液中の気体が気泡となり、この気泡がEGRガスの流入口側の伝熱管群12の外表面に付着し伝熱面を覆って伝熱性能をさらに低下させるという問題点があった。
【0006】
本発明は、このような管外流体の流量低下に伴う胴管内流速の低下や、気泡発生に伴う伝熱面の減少による熱交換性能の低下の問題点を解決するためになされたもので、胴管内を複数の室に仕切ることにより胴管内における冷却媒体の流速を高めるとともに、冷却液などの沸騰により発生した伝熱管群の外表面に付着する気泡を容易に剥離除去できる機能を備えたEGRガス冷却装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため胴管内を仕切板により複数の室に仕切り、冷却媒体が通流する空間を小さくすることによって胴管内を冷却媒体が高速で通流できるように構成したもので、その要旨は、一端部に冷却媒体流入口および冷却媒体流出口を設けた胴管の両端部付近に固定されたチューブシートに伝熱管群が固着配列され、さらに前記胴管の両端部の外側には端部キャップが固着され、また前記端部キャップには前記伝熱管群の伝熱管内部を流れるEGRガスの流入口と流出口が設けられた構造の多管式のEGRガス冷却装置において、前記胴管の内径と同一幅で両端部のチューブシート間の長さとほぼ同一長さを有し、かつ前記冷却媒体流入口および冷却媒体流出口と相対する端部に切欠部を有し、さらに波形部を設けた1枚の仕切板が前記胴管内に管軸方向のほぼ全長に亘って配置されて該胴管内が左右2室に仕切られ、かつ前記仕切板は前記波形部の部分が前記伝熱管群と固定されて前記EGRガスの熱が前記波形部を介して冷却媒体に伝わる構造となし、前記一方の室に設けられた冷却媒体流入口から胴管内に流入した冷却媒体が前記切欠部を通り左右の室内を通流することにより該胴管内の冷却媒体の流速が高められて他方の室に設けられた冷却媒体流出口から流出する構造となし、前記EGRガスの流入口は前記切欠部と相対する端部に、前記EGRガスの流出口は前記EGRガスの流入口とは相対する端部に、それぞれ設けられているEGRガス冷却装置を特徴とするものである。
又、本発明は、前記仕切板が胴管および/または伝熱管群にろう付けされていること、および前記仕切板の切欠部と相対する端部が前記チューブシートにろう付けまたは溶接されていることを好ましい態様とするものである。
【0008】
本発明において、胴管内を複数の室に仕切り冷却媒体を各室に通流させるようにしたのは、冷却媒体が通流する空間部を狭くすることにより冷却媒体の流速を高めて熱交換性能の向上と、冷却液などの沸騰により発生した伝熱管群の外表面に付着した気泡を、大きく成長する前に早期にかつ容易に剥離除去し伝熱性能を高めるためである。
【0009】
EGRガス流入口より流入した高温のEGRガスは、先にこの側の空間部において冷却媒体により冷却されるが、この領域ではEGRガスの温度が高いためエンジン冷却液等の冷却媒体中に気泡が発生し、この側の伝熱管の外表面に付着する。しかし、前記空間部に導入された冷却媒体は狭い空間部内を軸方向に通流するので該冷却媒体の流量が例え少し低下しても仕切板のないものに比べればその流速は必然的に大きい。したがって、冷却媒体の流量低下に伴う胴管内流速の低下を防止できるとともに冷却媒体の流速が高められることにより気泡の発生が大幅に減少する上、胴管内の伝熱管の外表面に付着した小さな気泡はこの高速の冷却媒体によって大きく成長することなく伝熱面から剥離除去され、その結果冷却液などの大規模な沸騰がほとんどなくなる。また仕切板と伝熱管との接触部をろう付けなどにより固定することにより仕切板にも熱が伝わり伝熱面積がさらに増大することとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は胴管内が左右2室に仕切られた多管式のEGRガス冷却装置を例示したもので、(a)は一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のイーイ線上の拡大縦断側面図、図2は胴管内が3室に仕切られた多管式のEGRガス冷却装置の参考例で、(a)は一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のローロ線上の拡大縦断側面図、(c)は一部を省略して示す横断平面図、図3は胴管内が4室に仕切られた多管式のEGRガス冷却装置の参考例で、(a)は一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のハーハ線上の拡大縦断側面図、(c)は一部を省略して示す横断平面図であり、1は胴管、1−1は冷却媒体流入口、1−2は冷却媒体流出口、2は伝熱管群、3はチューブシート、4a、4bは端部キャップ、4a−1はEGRガスの流入口、4b−1はEGRガスの流出口、5は仕切板、5−1は切欠凹部、1A、1B、1C、1Dは分割室である。
【0011】
まず図1に示すEGRガス冷却装置は一端部に冷却媒体流入口1−1および冷却媒体流出口1−2を設けた胴管1内部において、伝熱管群2の両端部がチューブシート3にろう付けまたは溶接により固定され、一方チューブシート3はその外周部を胴管1の両端部付近にろう付けまたは溶接により固着して配列され、前記胴管1の一方の端部にはEGRガスの流入口4a−1が設けられた端部キャップ4aが固着され、また他方の端部にはEGRガスの流出口4b−1が設けられた端部キャップ4bが固着された構成となすとともに、前記両側のチューブシート3間に配置した1枚の仕切板5にて該胴管1内を中央より分割室1Aと分割室1Bの2室に仕切った構造となしている。
上記仕切板5は両側縁部に設けられた屈曲部5−2を除く有効幅が胴管1の内径と同一幅で、かつ両端部のチューブシート3間の長さとほぼ同一長さを有し、一方の端部に切欠凹部5−1が設けられている。そしてこの仕切板5が胴管1内に管軸方向のほぼ全長に亘って配置され、好ましくは少なくとも前記仕切板の切欠凹部5−1と相対する端部が胴管1のチューブシート3に、また両側縁部の屈曲部5−2が胴管1の内壁に、さらには伝熱管群2にもろう付けされて該胴管1内が長手方向に延長する左右2室に仕切られている。そして前記切欠凹部5−1と相対する側の胴管1の分割室1Aの側壁に前記冷却媒体の流入口1−1が、分割室1Bの側壁に冷却媒体流出口1−2がそれぞれの分割室に連通するように設けられている。また好ましくは仕切板5の中央部に図示のごとく波形部5−3を設けることにより、この波形部5−3の部分を伝熱管群2の一部とろう付けしておくこともできる。
すなわちこのEGRガス冷却装置の場合は、流入口1−1から分割室1A内に流入した冷却媒体が当該室内をEGRガスの流出口4b−1側へ流れ、仕切板5に設けられた切欠凹部5−1を通過して相対する側の分割室1B内へ流入し、方向転換されて当該分割室B内をEGRガスの流入口4a−1側へ流れ、流出口1−2より流出する構造となっている。
【0012】
上記構造のEGRガス冷却装置において、EGRガスの流入口4a−1より流入したEGRガスは、2室に仕切られた胴管1内の伝熱管群2の内部を流れる間にエンジン冷却液などの冷却媒体にて冷却されるが、EGRガスの入側においては当該ガスが高温の状態にあるため冷却媒体中に気泡が発生しこの側の伝熱管群2の外表面に付着することがある。しかしこのEGRガス冷却装置の場合は胴管1内が2室に仕切られていることにより、胴管1内の分割室1A内および分割室1B内を流れる冷却媒体の流速は従来の単一の室に比べて倍に上昇する。したがって冷却液などの沸騰がほとんどなくなることにより気泡の発生が大幅に減少する上、胴管内の伝熱管群2の外表面に、例え付着してもこの気泡は高速の冷却媒体によって伝熱管表面から剥離除去される。剥離除去された気泡は、胴管1内の分割室1A内および分割室1B内で高速の冷却媒体中に混在することにより冷却されて凝縮し消滅するので、気泡による伝熱性能の低下の問題を解消できる。また仕切板5の中央部に設けた波形部5−3と伝熱管群2の一部とをろう付けしておくことにより、仕切板5にも熱が伝わり伝熱面積が増大することとなり熱交換性能を向上できる。
【0013】
つぎに図2に示すEGRガス冷却装置について説明すると、図1に示すEGRガス冷却装置とは異なり両端部に冷却媒体流入口1−1および冷却媒体流出口1−2を設けた胴管1内部において、伝熱管群2の両端部がチューブシート3にろう付けまたは溶接により固定され、一方チューブシート3はその外周部を胴管1の両端部付近にろう付けまたは溶接により固着して配列され、前記胴管1の一方の端部にはEGRガスの流入口4a−1が設けられた端部キャップ4aが固着され、また他方の端部にはEGRガスの流出口4b−1が設けられた端部キャップ4bが固着された構成となすとともに、前記両側のチューブシート3間に長手方向に配置した2枚の仕切板5にて該胴管1内を分割室1Aと分割室1Bおよび分割室1Cの3室に仕切った構造となしたもので、上記2枚の仕切板5は前記と同様両端部のチューブシート3間の長さとほぼ同一長さを有し、それぞれ一方の端部に切欠凹部5−1が設けられており、この2枚の仕切板5が胴管1内にそれぞれ逆向きに管軸方向のほぼ全長に亘って配置され、好ましくは少なくとも前記仕切板の切欠凹部5−1と相対する端部が胴管1のチューブシート3に、また両側縁部の屈曲部5−2が胴管1の内壁に、さらには伝熱管群2にもろう付けされて該胴管1内が長手方向に延長する3室に仕切られている。そして例えば分割室1Aの端部側壁に前記冷却媒体の流入口1−1が、分割室1Bの前記冷却媒体流入口1−1と相対する側の端部側壁に冷却媒体流出口1−2がそれぞれの分割室に連通するように設けられている。またこの装置の場合も各仕切板5に前記と同様の波形部を設けて当該部分と伝熱管とをろう付けしておくこともできる。
すなわちこのEGRガス冷却装置の場合は、流入口1−1から分割室1A内に流入した冷却媒体が当該室内をEGRガスの流出口4b−1側へ流れ、続いて仕切板5に設けられた切欠凹部5−1を通過して真中の分割室1C内に流入し、方向転換されて該分割室1C内を分割室1Aとは逆方向へ流れ、この側の次の仕切板5のEGRガスの流入口4a−1側に設けられた切欠凹部5−1を通過して相対する側の分割室1B内へ流入し、再び方向転換されて当該分割室B内を分割室1Cとは逆方向へ流れ、EGRガスの流出口4b−1側に設けられた冷却媒体流出口1−2より流出する構造となっている。
【0014】
上記図2に示す構造のEGRガス冷却装置の場合は、胴管1内が分割室1Aと分割室1Bおよび分割室1Cの3室に仕切られて冷却媒体の流れる空間が図1のものより狭くなることにより、胴管1内の分割室1A内および分割室1B内および分割室1C内を流れる冷却媒体の流速は図1のものよりさらに大きくなる。したがってこの装置の場合も冷却液などの沸騰がほとんどなくなることにより気泡の発生が大幅に減少する上、EGRガスの入側の伝熱管群2の外表面に例え付着してもこの気泡は前記と同様高速の冷却媒体によって伝熱管表面から剥離除去される。よって気泡による伝熱性能の低下の問題を解消することができる。またこのEGRガス冷却装置においても2枚の仕切板5と伝熱管群2の一部とをろう付けしておくことにより、2枚の仕切板5にも熱が伝わり伝熱面積がより増大することとなり熱交換性能を向上できる。
【0015】
また図3に示す胴管内が4室に仕切られた多管式のEGRガス冷却装置は、図1に示すEGRガス冷却装置と同様一端部に冷却媒体流入口1−1および冷却媒体流出口1−2を設けた胴管1内部において、伝熱管群2の両端部がチューブシート3にろう付けまたは溶接により固定され、一方チューブシート3はその外周部を胴管1の両端部付近にろう付けまたは溶接により固着して配列され、前記胴管1の一方の端部にはEGRガスの流入口4a−1が設けられた端部キャップ4aが固着され、また他方の端部にはEGRガスの流出口4b−1が設けられた端部キャップ4bが固着された構成となすとともに、前記両側のチューブシート3間に長手方向に2枚を組合わせて十字形状となした仕切板5にて該胴管1内を4つの分割室1A、1B、1C、1Dに仕切った構造となしたもので、上記仕切板5は前記と同様両端部のチューブシート3間の長さとほぼ同一長さを有し、それぞれ一方の端部に切欠凹部5−1が設けられており、この2枚の仕切板5が胴管1内にそれぞれ逆向きに管軸方向の全長に亘って十字形に配置されて前記切欠凹部5−1と相対する端部が胴管1のチューブシート3に、また両側縁部の屈曲部5−2が胴管1の内壁に、さらには伝熱管群2にもろう付けされて該胴管1内が長手方向に延長する4室に仕切られている。そして例えば分割室1Aの端部側壁に前記冷却媒体の流入口1−1が、分割室1Dの前記冷却媒体流入口1−1側の端部側壁に冷却媒体流出口1−2がそれぞれの分割室に連通するように設けられている。またこの装置の場合も各仕切板5に前記と同様の波形部を設けて当該部分と伝熱管とをろう付けしておくこともできる。
すなわちこの4室構造のEGRガス冷却装置の場合は、流入口1−1から分割室1A内に流入した冷却媒体が当該室内をEGRガスの流出口4b−1側へ流れ、続いて仕切板5に設けられた切欠凹部5−1を通過して横隣の分割室1B内に流入し、方向転換されて該分割室1B内を分割室1Aとは逆方向へ流れ、この側の仕切板5に設けられた切欠凹部5−1を通過して上隣の分割室1C内へ流入し、再び方向転換されて当該分割室1C内を分割室1Bとは逆方向へ流れ、この側の仕切板5に設けられた切欠凹部5−1を通過してその横隣の分割室1D内に流入し、EGRガスの流入口4a−1側に設けられた冷却媒体流出口1−2より流出する構造となっている。
【0016】
なお図3に示す十字形状の仕切板5は、例えば図4(a)に示すように幅手方向の中央部に切欠凹部5−1から長手方向の中央部まで延長するスリット5−3を設けた2枚の仕切板部材5a、5bを該スリットが相互に嵌合するよう組合わせて十字形状に形成したり、あるいは図4(b)のように3枚の仕切板部材5′a、5′bおよび5′cを所定の十字形状になるように相互にろう付けまたは溶接などで接合して構成することもできる。
【0017】
上記図3に示す構造のEGRガス冷却装置の場合は、胴管1内が分割室1A、分割室1B、分割室1Cおよび分割室1Dの4室に仕切られて冷却媒体の流れる空間が図2の3室構造のものよりもさらに狭くなることにより、胴管1内の各分割室内を流れる冷却媒体の流速は図2のものよりさらに大きくなる。したがってこの装置の場合も冷却液などの沸騰がほとんどなくなることにより気泡の発生が大幅に減少する上、EGRガスの入側の伝熱管群2の外表面に例え付着しても気泡は前記と同様高速の冷却媒体によって伝熱管表面から完全に剥離除去され、気泡による伝熱性能の低下の問題を解消することができる。またこのEGRガス冷却装置においても2枚の仕切板5と伝熱管群2の一部とをろう付けしておくことにより、2枚の仕切板5にも熱が伝わり伝熱面積がより増大することとなり熱交換性能を向上できる。
【0018】
なお上記図1〜図3に示した本発明のEGRガス冷却装置において、仕切板の長さをチューブシート3間の長さとほぼ同一長さとしたのは、該仕切板の長さがチューブシート3間の長さより短尺の場合該装置の組立て時胴管1内で該仕切板が管軸方向に動いて位置決めに手間がかかり作業性が悪く、また万一切欠凹部と相対する端部がチューブシートとの間に大きな隙間ができると、そこから冷却媒体が漏れ出して伝熱性能を大きく損なうためであり、上記のような仕切板の長さとすると、胴管1内での該仕切板の位置決めを容易にかつ迅速にできるようになるとともに、伝熱性能を高く維持することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明のEGRガス冷却装置は胴管内における冷却媒体の流速を高めることができるので、冷却液などの沸騰がほとんどなくなり気泡の発生を大幅に減少できる上、仮に気泡が発生したとしてもこの高速の冷却媒体によって伝熱面から容易かつ速やかに剥離除去することができるので、気泡による伝熱性能の低下の問題を解消でき、また仕切板と伝熱管との接触部をろう付けなどにより固定することにより仕切板にも熱が伝わり伝熱面積が増大することとなるので、熱交換率を著しく高めることができるという大なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多管式のEGRガス冷却装置の一実施例であって、(a)は胴管内が左右2室に仕切られたEGRガス冷却装置の一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のイーイ線上の拡大縦断側面図である。
【図2】 本発明の多管式のEGRガス冷却装置の参考例であって、(a)は胴管内が3室に仕切られたEGRガス冷却装置の一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のローロ線上の拡大縦断側面図、(c)は同上装置の一部を省略して示す横断平面図である。
【図3】 本発明の多管式のEGRガス冷却装置の他の参考例であって、(a)は胴管内が4室に仕切られたEGRガス冷却装置の一部を省略して示す横断正面図、(b)は図(a)のハーハ線上の拡大縦断側面図、(c)は同上装置の一部を省略して示す横断平面図である。
【図4】 図3の参考例において使用した仕切板の構成を示す斜視図で、(a)は仕切板の一例を示す図、(b)は他の例を示す図である。
【図5】 本発明の対象とする従来の多管式のEGRガス冷却装置の一例を一部破断して示す平面図である。
【符号の説明】
1 胴管
1−1 冷却媒体流入口
1−2 冷却媒体流出口
2 伝熱管群
3 チューブシート
4a、4b 端部キャップ
4a−1 EGRガスの流入口
4b−1 EGRガスの流出口
5 仕切板
5−1 切欠凹部
1A、1B、1C、1D 分割室
Claims (3)
- 一端部に冷却媒体流入口および冷却媒体流出口を設けた胴管の両端部付近に固定されたチューブシートに伝熱管群が固着配列され、さらに前記胴管の両端部の外側には端部キャップが固着され、また前記端部キャップには前記伝熱管群の伝熱管内部を流れるEGRガスの流入口と流出口が設けられた構造の多管式のEGRガス冷却装置において、前記胴管の内径と同一幅で両端部のチューブシート間の長さとほぼ同一長さを有し、かつ前記冷却媒体流入口および冷却媒体流出口と相対する端部に切欠部を有し、さらに波形部を設けた1枚の仕切板が前記胴管内に管軸方向のほぼ全長に亘って配置されて該胴管内が左右2室に仕切られ、かつ前記仕切板は前記波形部の部分が前記伝熱管群と固定されて前記EGRガスの熱が前記波形部を介して冷却媒体に伝わる構造となし、前記一方の室に設けられた冷却媒体流入口から胴管内に流入した冷却媒体が前記切欠部を通り左右の室内を通流することにより該胴管内の冷却媒体の流速が高められて他方の室に設けられた冷却媒体流出口から流出する構造となし、前記EGRガスの流入口は前記切欠部と相対する端部に、前記EGRガスの流出口は前記EGRガスの流入口とは相対する端部に、それぞれ設けられていることを特徴とするEGRガス冷却装置。
- 前記仕切板は胴管および/または伝熱管群にろう付けされていることを特徴とする請求項1記載のEGRガス冷却装置。
- 前記仕切板の切欠部と相対する端部が前記チューブシートにろう付けまたは溶接されていることを特徴とする請求項1または2記載のEGRガス冷却装置。
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