JPH11135333A - 静止誘導電器と静止誘導電器のブッシング交換方法 - Google Patents

静止誘導電器と静止誘導電器のブッシング交換方法

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JPH11135333A
JPH11135333A JP29981997A JP29981997A JPH11135333A JP H11135333 A JPH11135333 A JP H11135333A JP 29981997 A JP29981997 A JP 29981997A JP 29981997 A JP29981997 A JP 29981997A JP H11135333 A JPH11135333 A JP H11135333A
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JP
Japan
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test
insulating
bushing
cylindrical body
lead
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JP29981997A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Obata
俊光 小幡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内の絶縁媒体を回収することなく中性
点に関する絶縁耐圧試験を実施できること。 【解決手段】 タンク10の中性点ポケット22内に絶
縁スペーサ30を固定して、絶縁スペーサ30で開口2
0を閉塞した状態で、中性点ポケット22のフランジ2
8に試験用絶縁ブッシング42を着脱自在に固定し、試
験用接続リード38の両端を絶縁スペーサ30と試験用
絶縁ブッシング42内のリードにそれぞれ接続し、碍子
48の端面に露出した電極に絶縁耐圧試験用の電圧を印
加して中性点に関する絶縁耐圧試験を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止誘導電器に係
り、特に、変圧器巻線やリアクトル巻線の中性点に接続
された中性点リードを外部に引き出して接地するに好適
な静止誘導電器に関する。
【0002】
【従来の技術】星型結線の巻線を有する高電圧変圧器や
分路リアクトルにおいては、巻線を絶縁媒体とともにタ
ンク内に収納し、タンクの壁面に突出して形成された筒
状の中性点ポケットの開口端に絶縁ブッシングを装着
し、巻線の中性点に接続された中性点リードを絶縁ブッ
シングを介して外部に引き出し、外部に引き出された中
性点リードを直接接地したりあるいは抵抗器を介して接
地したりする構成が採用されている。高電圧変圧器や分
路リアクトルは変電所や発電所などの高電圧系統に設置
されるところから、工場や現地(設置場所)で高電圧変
圧器や分路リアクトルに対する絶縁耐圧試験が行われ
る。この場合、発変電規定JEAC5001などに規定
されている試験電圧が機器の端子に印加される。このよ
うな電圧が高電圧変圧器や分路リアクトルに印加される
と、常規使用状態の絶縁耐力検証に必要な電圧以上の試
験電圧が中性点に発生することがある。また試験電圧が
直接中性点に印加されることもある。このため、高電圧
変圧器や分路リアクトルとしては、試験電圧に耐えられ
ることが必要であり、工場試験時あるいは現地での絶縁
耐圧試験時のことを考慮して、絶縁ブッシングとして絶
縁レベルの高いものを取り付けることが余儀なくされて
いる。絶縁ブッシングとして絶縁レベルの高いものを用
いるには、ブッシングとしては大型のものが必要とな
り、地上の変電所や発電所に大型の絶縁ブッシングを用
いることは景観上好ましくない。また大型の絶縁ブッシ
ングは高価となるので不経済である。さらに地下変電所
においてはスペースが少ないため、大型の絶縁ブッシン
グを用いることは困難であり、しかも絶縁耐圧試験のた
めにスペースを確保するのでは地下変電所のコストアッ
プにつながる。
【0003】そこで、工場あるいは現地での絶縁耐圧試
験時には、絶縁階級の高い試験用絶縁ブッシングを中性
点ポケットに装着して絶縁耐圧試験を行い、絶縁耐圧試
験の終了後には、試験用絶縁ブッシングよりも絶縁階級
が低く小型の常用絶縁ブッシングを中性点ポケットに装
着する構成が採用されている。なお、この種従来技術に
関連するものとしては、例えば、実開昭60−1142
4号公報、実開昭62−168618号公報、特開昭5
5−74113号公報、特開昭57−24516号公
報、特開昭60−70707号公報、特開昭60−63
907号公報が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、絶縁耐
圧試験終了後に、中性点ポケットから試験用絶縁ブッシ
ングを取外すとともに、タンク内の絶縁媒体を回収し、
この後中性点ポケットに常用絶縁ブッシングを装着し、
タンク内を真空状態にした後、再度タンク内に絶縁媒体
を注入することが余儀なくされている。すなわち、ブッ
シングを交換するに際して、ブッシングの交換時に、タ
ンク内の絶縁媒体が気中にさらされるため、絶縁試験が
施された絶縁媒体をタンク内から回収し、ブッシングを
交換した後、タンク内に絶縁媒体(気中にさらされてい
ない絶縁媒体)を再度注入するようになっている。この
ため、ブッシングが交換された後、新たに充填された絶
縁媒体に対しては絶縁検証ができないこととなる。
【0005】本発明の目的は、巻線と絶縁媒体と収納す
るタンク内の絶縁媒体を回収することなく中性点に関す
る絶縁試験を行うことができる静止誘導電器と静止誘導
電器のブッシング交換方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、巻線と絶縁媒体を収納するタンクから突
出されて前記タンク内とタンク壁面の開口を介して連通
する筒体の内側に絶縁スペーサを固定して該絶縁スペー
サの本体で前記タンクの開口を閉塞し、前記絶縁スペー
サの本体を貫通した中性点リードを前記巻線の中性点に
接続し、絶縁試験時に、試験用絶縁ブッシングを前記筒
体の先端側開口端に着脱自在に固定して前記試験用絶縁
ブッシングの本体で前記筒体の先端側開口端を閉塞し、
前記試験用絶縁ブッシングの本体を貫通した試験用接続
リードを前記絶縁スペーサの中性点リードに接続し、絶
縁試験終了後には、前記試験用絶縁ブッシングの代わり
に、常用絶縁ブッシングを前記筒体の先端側開口端に固
定して前記常用絶縁ブッシングの本体で前記筒体の先端
側開口端を閉塞し、前記常用絶縁ブッシング本体を貫通
した常用接続リードを前記絶縁スペーサの中性点リード
に接続してなる静止誘導電器を構成したものである。
【0007】また、本発明は、巻線と絶縁媒体を収納す
る収納室を形成するとともに前記収納室の一部に開口を
有するタンクと、該タンクの開口に続いて前記タンクか
ら突出して絶縁媒体を収納する筒体と、該筒体内に固定
されて前記タンクの開口を閉塞する仕切板に前記巻線の
中性点に接続された中性点リードが貫通して支持されて
いる絶縁スペーサと、前記筒体の先端側開口端を閉塞す
る本体に常用接続リードが貫通して支持されている常用
絶縁ブッシングと、前記筒体の先端側開口端を閉塞する
本体に試験用接続リードが貫通して支持されている試験
用絶縁ブッシングとを備え、絶縁試験時に前記試験用絶
縁ブッシングが前記筒体の先端側開口端に固定されて前
記試験用接続リードが前記絶縁スペーサの中性点リード
に接続され、絶縁試験終了後には前記常用絶縁ブッシン
グが前記筒体の先端側開口端に固定されて前記常用接続
リードが前記絶縁スペーサの中性点リードに接続されて
なる静止誘導電器を構成したものである。
【0008】前記静止誘導電器を構成するに際しては、
以下の要素を付加することができる。
【0009】(1)前記筒体の先端側開口端にフランジ
が形成されており、該フランジに前記常用絶縁ブッシン
グの本体または前記試験用絶縁ブッシングの本体が締結
部材により着脱自在に固定されてなる。
【0010】(2)前記絶縁スペーサはエポキシ樹脂で
構成されてなる。
【0011】(3)前記絶縁スペーサは試験時に前記試
験用絶縁ブッシングの試験用接続リードに印加される印
加電圧に耐えてなる。
【0012】(4)前記絶縁スペーサは前記タンク内が
真空状態になったときの圧力に耐えてなる。
【0013】また、本発明は、巻線と絶縁媒体を収納す
るタンクの一部に形成された開口に続いて突出されて絶
縁媒体を収納する筒体内に、前記タンクの開口を閉塞す
る仕切板に前記巻線の中性点に接続された中性点リード
が貫通して支持されている絶縁スペーサを固定し、絶縁
試験時に、前記筒体の先端側開口端を閉塞する本体に試
験用接続リードが貫通して支持されている試験用絶縁ブ
ッシングを前記筒体の先端側開口端に着脱自在に固定す
るとともに、前記試験用接続リードを前記絶縁スペーサ
の中性点リードに接続し、絶縁試験終了後には、前記試
験用絶縁ブッシングの代わりに、前記筒体の先端側開口
端を閉塞する本体に常用接続リードが貫通して支持され
ている常用絶縁ブッシングを前記筒体の先端側開口端に
固定するとともに、前記常用接続リードを前記絶縁スペ
ーサの中性点リードに接続する静止誘導電器のブッシン
グ交換方法を採用したものである。
【0014】また、本発明は、巻線と絶縁媒体を収納す
るタンクの一部に形成された開口に続いて突出されて絶
縁媒体を収納する筒体内に、前記タンクの開口を閉塞す
る仕切板に前記巻線の中性点に接続された中性点リード
が貫通して支持されている絶縁スペーサを固定し、絶縁
試験時に、前記筒体の先端側開口端を閉塞する本体に試
験用接続リードが貫通して支持されている試験用絶縁ブ
ッシングを前記筒体の先端側開口端に着脱自在に固定す
るとともに、前記試験用接続リードを前記絶縁スペーサ
の中性点リードに接続し、かつ、前記筒体内および前記
筒体と前記試験用絶縁ブッシング本体との間の空間部内
に試験用絶縁媒体を充填し、絶縁試験終了後には、前記
試験用絶縁媒体を除去するとともに前記試験用絶縁ブッ
シングを前記筒体の先端側開口端から除去し、前記筒体
の先端側開口端を閉塞する本体に常用接続リードが貫通
して支持されている常用絶縁ブッシングを前記筒体の先
端側開口端に固定するとともに、前記常用接続リードを
前記絶縁スペーサの中性点リードに接続し、前記筒体内
に常用絶縁媒体を充填する静止誘導電器のブッシング交
換方法を採用したものである。
【0015】前記した手段によれば、筒体を絶縁スペー
サで閉塞した状態で絶縁試験時には筒体に試験用絶縁ブ
ッシングを装着し、絶縁試験終了後には、試験用絶縁ブ
ッシングの代わりに、常用絶縁ブッシングを筒体に装着
するようにしたため、タンク内の絶縁媒体を回収するこ
となく中性点に関する絶縁耐圧試験を行うことができ
る。このため、タンク内の絶縁媒体が絶縁試験に伴って
気中にさらされることなく、絶縁試験が施され、絶縁試
験の検証結果が得られた絶縁媒体を用いることができ、
信頼性および経済性の向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は静止誘導電器の中性点に関する絶縁
耐圧試験時の構造を説明するための要部断面図、図2は
静止誘導電器の中性点に関する絶縁耐圧試験終了後の使
用状態の構造を説明するための要部断面図である。
【0018】図1において、タンク10内には絶縁油ま
たは不燃液あるいはガスを含む冷却・絶縁媒体12が封
入されているとともに巻線14が収納されている。この
巻線14は、高電圧線路に接続された三相変圧器や単相
器3台でバンク構成した変圧器またはリアクトル(分路
リアクトル)の巻線として鉄心16に巻きつけられてお
り、この巻線14の中性点には中性点リード(金属導
体)18が接続されている。タンク10の上部側壁面に
は開口20が形成されており、この開口20には、タン
ク10から鉛直方向に突出した円筒状の中性点ポケット
(筒体)22がタンク10と一体となって膨出形成され
ている。中性点ポケット22の底部側内周面には環状の
リブ24が形成され、中性点ポケット22の中間部外周
側には作業用の通路となるマンホール26が形成され、
中性点ポケット22の先端側開口端には環状のフランジ
28が形成されている。リブ24には絶縁スペーサ30
が固定されている。絶縁スペーサ30はエポキシ樹脂を
用いたモールド成形品として、絶縁耐圧試験時の電圧に
耐えられるとともに全真空状態にも耐えられるように構
成されており、開口20を閉塞するスペーサ本体として
の仕切板32と、仕切板32を貫通するとともに仕切板
32に支持された支持体34と、支持体34内を貫通す
る中性点リード(図示省略)を備えている。そして、絶
縁スペーサ30は、支持体34内を貫通する中性点リー
ドの一端がタンク10内の中性点リード18に接続さ
れ、この接続部が絶縁材36で被覆され、支持体34内
を貫通する中性点リードの他端が試験用接続リード38
に接続され、この接続部が絶縁材40で被覆されてい
る。
【0019】一方、中性点ポケット22のフランジ28
にはボルト、ナットなどの締結部材を用いて試験用絶縁
ブッシング42が着脱自在に固定されている。試験用絶
縁ブッシング42は、中性点ポケット22の先端側開口
端を閉塞する絶縁ブッシング本体として、円板状の蓋4
4、円筒上の試験用ポケット46を備えているととも
に、蓋44を貫通して蓋44に支持された碍子48を備
えて構成されている。試験用ポケット46の軸方向両端
には環状のフランジ50、52が形成されており、フラ
ンジ50にはフランジ28がボルトおよびナットによっ
て固定され、フランジ52には蓋44がボルトとナット
によって固定されている。さらに試験用ポケット46の
中ほど外周には作業通路となるマンホール54が設けら
れている。碍子48には試験用接続リード(図示省略)
が貫通しており、この試験用接続リードの一端が試験用
接続リード38と接続され、この接続部の周囲に絶縁材
56が被覆されている。他方、碍子48内を貫通した試
験用接続リードの他端は電極として外部に露出するよう
になっている。また試験用ポケット46内には試験用絶
縁媒体58が充填されている。
【0020】上記構成において、タンク10内に冷却・
絶縁媒体12を封入するに際しては、中性点ポケット2
2内に絶縁スペーサ30を挿入してリブ24に固定し、
絶縁スペーサ30で開口20を閉塞する。このあとタン
ク10の底部側の孔(図示省略)からタンク10内の空
気を排気してタンク10内を全真空状態とする。このあ
とタンク10内に冷却・絶縁媒体12を封入する。
【0021】次に、中性点ポケット22のフランジ28
に試験用絶縁ブッシング42をボルトおよびナットを用
いて固定する。そしてマンホール26、54を開いて試
験用接続リード38の両端を支持体34内および碍子4
8内のリードとそれぞれ接続し、各接続部の周囲を絶縁
材40、56で被覆する。試験に関する準備作業が終了
した後マンホール26、54を閉じ、中性点ポケット2
2内に試験用絶縁媒体58を封入する。そして碍子48
の一端に露出した電極に絶縁耐圧試験による電圧を印加
する。この場合、500kVラインに接続された現地で
は、例えば、AC380kVの電圧を10分間印加する
絶縁耐圧試験が終了した後は、中性点ポケット22内の
試験用絶縁媒体58を回収するとともに、マンホール2
2、50を開いて試験用接続リード38の両端を他のリ
ードから切離し、試験用絶縁ブッシング42をフランシ
28から取り外す。
【0022】次に、試験用絶縁ブッシング42の代わり
に、試験用絶縁ブッシング42よりも絶縁階級が低くか
つ小型の常用絶縁ブッシング(正規中性点ブッシング)
60を中性点ポケット22のフランジ28にボルトおよ
びナットを用いて固定する。常用絶縁ブッシング60
は、図2に示すように、開口20を閉塞するブッシング
本体としての円板状の蓋62と、蓋62を貫通するとと
もに蓋62に支持された碍子64を備えて構成されてお
り、碍子64内を常用接続リードが貫通している。この
常用接続リードは、その一端が常用接続リード66に接
続され、他端が外部に露出するようになっている。そし
て碍子64内を貫通する接続リードと常用接続リード6
6との接続部は絶縁材68が被覆されている。また常用
接続リード66の他端は絶縁スペーサ30内を貫通する
中性点リードと接続されており、各リードの接続部は絶
縁材70によって被覆されている。また蓋62はフラン
ジ28にボルトおよびナットを用いて固定されている。
そして中性点ポケット22に常用絶縁ブッシング60が
固定された後、中性点ポケット22内が真空状態にさ
れ、その後中性点ポケット22内に油またはガスなどの
常用絶縁媒体72が充填される。
【0023】このように、本実施形態においては、タン
ク10の開口20を絶縁スペーサ30で閉塞した状態
で、中性点ポケット22に試験用絶縁ブッシング42を
固定し、試験用絶縁ブッシング42に試験電圧を印加し
て絶縁耐圧試験を行い、試験終了後には、試験用絶縁ブ
ッシング42の代わりに、中性点ポケット22に常用絶
縁ブッシング60を固定するようにしたため、タンク1
0内の冷却・絶縁媒体12を回収することなく、中性点
に関する絶縁耐圧試験を行うことができるとともに、中
性点ポケット22の同じ位置、フランジ28に、試験用
絶縁ブッシング42または常用絶縁ブッシング60を取
り付けることができ、中性点ポケット22のフランジ2
8を試験時と通常(常用)時において共用することがで
きる。
【0024】また、中性点ポケット22内に封入する絶
縁媒体としては、試験時と通常時とで異なる媒体を用い
ることもできる。
【0025】また本実施形態においては、タンク10内
の冷却・絶縁媒体12を回収しないため、絶縁耐圧試験
で検証結果が得られた冷却・絶縁媒体12を通常の運転
時にも用いることができる。
【0026】また前記実施形態においては、中性点ポケ
ット22をタンク10の鉛直方向に形成したものについ
て述べたが、中性点ポケット22を水平方向や他の方向
に設けることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タンクから突出した筒体の開口を絶縁スペーサで閉塞し
た状態で、筒体の開口側先端側に試験用絶縁ブッシング
を着脱自在に固定して絶縁耐圧試験を行い、この試験終
了後には、試験用絶縁ブッシングの代わりに、筒体の開
口側先端側に常用絶縁ブッシングを固定するようにした
ため、タンク内の絶縁媒体を回収することなく中性点に
関する絶縁耐圧試験を行うことができ、信頼性および経
済性の向上に寄与することができる。また試験用絶縁ブ
ッシングと常用絶縁ブッシングを交換するにも筒体の開
口を絶縁スペーサで閉塞した状態で行うことができるた
め、ブッシングの交換作業をタンク内の絶縁媒体を回収
することなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】静止誘導電器の中性点に関する絶縁耐圧試験時
の構造を説明するための要部断面図である。
【図2】静止誘導電器の通常使用状態における構造を説
明するための要部断面図である。
【符号の説明】
10 タンク 12 冷却・絶縁媒体 14 巻線 18 中性点リード 20 開口 22 中性点ポケット 30 絶縁スペーサ 38 試験用接続リード 42 試験用絶縁ブッシング 46 試験用ポケット 48 碍子 60 常用絶縁ブッシング 66 常用接続リード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線と絶縁媒体を収納するタンクから突
    出されて前記タンク内とタンク壁面の開口を介して連通
    する筒体の内側に絶縁スペーサを固定して該絶縁スペー
    サの本体で前記タンクの開口を閉塞し、前記絶縁スペー
    サの本体を貫通した中性点リードを前記巻線の中性点に
    接続し、絶縁試験時に、試験用絶縁ブッシングを前記筒
    体の先端側開口端に着脱自在に固定して前記試験用絶縁
    ブッシングの本体で前記筒体の先端側開口端を閉塞し、
    前記試験用絶縁ブッシングの本体を貫通した試験用接続
    リードを前記絶縁スペーサの中性点リードに接続し、絶
    縁試験終了後には、前記試験用絶縁ブッシングの代わり
    に、常用絶縁ブッシングを前記筒体の先端側開口端に固
    定して前記常用絶縁ブッシングの本体で前記筒体の先端
    側開口端を閉塞し、前記常用絶縁ブッシング本体を貫通
    した常用接続リードを前記絶縁スペーサの中性点リード
    に接続してなる静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 巻線と絶縁媒体を収納する収納室を形成
    するとともに前記収納室の一部に開口を有するタンク
    と、該タンクの開口に続いて前記タンクから突出して絶
    縁媒体を収納する筒体と、該筒体内に固定されて前記タ
    ンクの開口を閉塞する仕切板に前記巻線の中性点に接続
    された中性点リードが貫通して支持されている絶縁スペ
    ーサと、前記筒体の先端側開口端を閉塞する本体に常用
    接続リードが貫通して支持されている常用絶縁ブッシン
    グと、前記筒体の先端側開口端を閉塞する本体に試験用
    接続リードが貫通して支持されている試験用絶縁ブッシ
    ングとを備え、絶縁試験時に前記試験用絶縁ブッシング
    が前記筒体の先端側開口端に固定されて前記試験用接続
    リードが前記絶縁スペーサの中性点リードに接続され、
    絶縁試験終了後には前記常用絶縁ブッシングが前記筒体
    の先端側開口端に固定されて前記常用接続リードが前記
    絶縁スペーサの中性点リードに接続されてなる静止誘導
    電器。
  3. 【請求項3】 前記筒体の先端側開口端にフランジが形
    成されており、該フランジに前記常用絶縁ブッシングの
    本体または前記試験用絶縁ブッシングの本体が締結部材
    により着脱自在に固定されてなる請求項1または2記載
    の静止誘導電器。
  4. 【請求項4】 前記絶縁スペーサはエポキシ樹脂で構成
    されてなる請求項1または2記載の静止誘導電器。
  5. 【請求項5】 前記絶縁スペーサは試験時に前記試験用
    絶縁ブッシングの試験用接続リードに印加される印加電
    圧に耐えてなる請求項4記載の静止誘導電器。
  6. 【請求項6】 前記絶縁スペーサは前記タンク内が真空
    状態になったときの圧力に耐えてなる請求項4記載の静
    止誘導電器。
  7. 【請求項7】 巻線と絶縁媒体を収納するタンクの一部
    に形成された開口に続いて突出されて絶縁媒体を収納す
    る筒体内に、前記タンクの開口を閉塞する仕切板に前記
    巻線の中性点に接続された中性点リードが貫通して支持
    されている絶縁スペーサを固定し、絶縁試験時に、前記
    筒体の先端側開口端を閉塞する本体に試験用接続リード
    が貫通して支持されている試験用絶縁ブッシングを前記
    筒体の先端側開口端に着脱自在に固定するとともに、前
    記試験用接続リードを前記絶縁スペーサの中性点リード
    に接続し、絶縁試験終了後には、前記試験用絶縁ブッシ
    ングの代わりに、前記筒体の先端側開口端を閉塞する本
    体に常用接続リードが貫通して支持されている常用絶縁
    ブッシングを前記筒体の先端側開口端に固定するととも
    に、前記常用接続リードを前記絶縁スペーサの中性点リ
    ードに接続する静止誘導電器のブッシング交換方法。
  8. 【請求項8】 巻線と絶縁媒体を収納するタンクの一部
    に形成された開口に続いて突出されて絶縁媒体を収納す
    る筒体内に、前記タンクの開口を閉塞する仕切板に前記
    巻線の中性点に接続された中性点リードが貫通して支持
    されている絶縁スペーサを固定し、絶縁試験時に、前記
    筒体の先端側開口端を閉塞する本体に試験用接続リード
    が貫通して支持されている試験用絶縁ブッシングを前記
    筒体の先端側開口端に着脱自在に固定するとともに、前
    記試験用接続リードを前記絶縁スペーサの中性点リード
    に接続し、かつ、前記筒体内および前記筒体と前記試験
    用絶縁ブッシング本体との間の空間部内に試験用絶縁媒
    体を充填し、絶縁試験終了後には、前記試験用絶縁媒体
    を除去するとともに前記試験用絶縁ブッシングを前記筒
    体の先端側開口端から除去し、前記筒体の先端側開口端
    を閉塞する本体に常用接続リードが貫通して支持されて
    いる常用絶縁ブッシングを前記筒体の先端側開口端に固
    定するとともに、前記常用接続リードを前記絶縁スペー
    サの中性点リードに接続し、前記筒体内に常用絶縁媒体
    を充填する静止誘導電器のブッシング交換方法。
JP29981997A 1997-10-31 1997-10-31 静止誘導電器と静止誘導電器のブッシング交換方法 Pending JPH11135333A (ja)

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