JPH11134536A - 現金処理装置 - Google Patents

現金処理装置

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JPH11134536A
JPH11134536A JP9309959A JP30995997A JPH11134536A JP H11134536 A JPH11134536 A JP H11134536A JP 9309959 A JP9309959 A JP 9309959A JP 30995997 A JP30995997 A JP 30995997A JP H11134536 A JPH11134536 A JP H11134536A
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stacker
cartridge
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Toru Yasueda
徹 安枝
Akira Maeda
章 前田
Takashi Kaneka
貴史 金加
Hiroki Hara
弘樹 原
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Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、精算処理に際して、精算処理前に
発生したリジェクト現金と、精算処理後に発生したリジ
ェクト現金とを区分して別々に取扱うことにより、精算
処理を完全自動化した現金処理装置の提供を目的とす
る。 【解決手段】この発明は、現金を出入れ自由に収納する
複数のスタッカと、現金を回収する回収カートリッジと
を備えた現金処理装置であって、上記現金の精算処理時
に発生したリジェクト現金を空のスタッカに入れ、この
空スタッカに入れられたリジェクト現金を精算結果確認
後に、上記回収カートリッジに移し替えるリジェクト現
金管理手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動預金
支払機(ATM)に内部構成されるような現金処理装置
に関し、さらに詳しくは装置内部で発生するリジェクト
現金の管理性能を高めた現金処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の現金処理装置は内部に
保有した現金を照合管理するため定期的に精算処理を行
っている。この現金処理装置に収納される現金は、通
常、図23に示すように、現金処理装置231に内蔵さ
れる金種別のスタッカ232〜234に計数済の現金2
35を収納し、識別不良となった未計数のリジェクト現
金236を回収カートリッジ237に回収している。図
中、238は運用カートリッジである。
【0003】この場合、識別不良となった未計数のリジ
ェクト現金は精算時に、係員が回収カートリッジから取
出して計数している。また、精算結果の確認前に取引が
行われてリジェクト現金が発生すると、精算前のリジェ
クト現金と精算後に発生したリジェクト現金とが回収カ
ートリッジで混ざってしまうため、精算結果の確認が完
了するまでは取引できなかった。
【0004】さらに、図24に示すように、精算結果の
確認時に回収カートリッジ237に回収した未計数のリ
ジェクト現金236を計数するために、係員が回収カー
トリッジ237を装置外部に取外して計数している間
は、この間に発生したリジェクト現金236を回収でき
ないため取引停止を余儀なくされて取引装置の稼動率が
低下し、また取引完了するまで回収カートリッジを取外
せないため取引利用中は精算できず、精算操作に制約を
受ける他、係員による計数作業や回収カートリッジ着脱
作業等の精算に伴う作業労力が大きい問題を有してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、精
算処理に際して、精算処理前に発生したリジェクト現金
と、精算処理後に発生したリジェクト現金とを区分して
別々に取扱うことにより、精算処理を完全自動化した現
金処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
現金を出入れ自由に収納する複数のスタッカと、現金を
回収する回収カートリッジとを備えた現金処理装置であ
って、上記現金の精算処理時に発生したリジェクト現金
を空のスタッカに入れ、この空のスタッカに入れられた
リジェクト現金を精算結果確認後に、上記回収カートリ
ッジに移し替えるリジェクト現金管理手段を備えたこと
を特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、精算処理後に発生
したリジェクト現金を計数して収納する計数スタッカを
備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、取引処理時に発生
したリジェクト現金を、全金種を一括して収納許容する
一括スタッカに入れ、この一括スタッカに入れられたリ
ジェクト現金を、精算処理時に運用カートリッジまたは
回収カートリッジに移し替えるリジェクト現金管理手段
を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、取引処理時に発生
したリジェクト現金を、全金種を一括して収納許容する
一括スタッカに入れ、精算処理時に発生したリジェクト
現金を運用カートリッジに入れるリジェクト現金管理手
段を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、回収カートリッジ
が装置外部に取外されたときは、取引処理時に発生した
リジェクト現金を計数スタッカに入れ、回収カートリッ
ジが装置内部に取付けられたときは、計数スタッカに入
れられたリジェクト現金を回収カートリッジに移し替え
るリジェクト現金管理手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用・効果】この発明によれば、精算処理時に
リジェクト現金が発生したときは、そのリジェクト現金
を空のスタッカに入れ、精算結果確認後に空のスタッカ
に入れられたリジェクト現金を回収カートリッジに移し
替えるリジェクト現金管理手段を備えているため、精算
処理前の取引で発生したリジェクト現金を回収カートリ
ッジに回収し、精算処理後の取引で発生したリジェクト
現金を空のスタッカに収納して、精算処理前後のリジェ
クト現金を区別して取扱うことができる。従って、リジ
ェクト現金が発生してしても、その発生時期に応じて区
分け収納できるため、リジェクト現金の発生に拘らず精
算継続および取引継続することができる。また、自動的
にリジェクト現金を区分け収納するため、係員が不在で
あっても精算処理を自動的に実行することができる。
【0012】また、精算処理後に発生したリジェクト現
金を収納する計数スタッカを備えた場合は、この計数ス
タッカでリジェクト現金を計数管理でき、精算処理前に
回収した回収カートリッジのリジェクト現金と区別して
取扱うことができる。この場合も、リジェクト現金の発
生時期に支障なく自動精算処理ができる。
【0013】さらに、取引処理時にリジェクト現金が発
生した場合は、このリジェクト現金をリジェクト扱いせ
ずに一括スタッカに入れ、この一括スタッカの現金を精
算処理時に運用カートリッジまたは回収カートリッジに
移し替えるようにすれば、一括スタッカから移し替える
ときに発生したリジェクト現金を始めてリジェクト現金
として取扱うため、取引処理時はリジェクト現金の発生
がなく、精算処理時だけリジェクト現金を取扱うことに
なり、リジェクト現金の発生に支障なく精算処理を行う
ことができる。
【0014】また、取引処理時に発生したリジェクト現
金を一括スタッカに入れ、精算処理時に発生したリジェ
クト現金を運用カートリッジに入れるようにすれば、回
収カートリッジを使用せずに精算することができ、精算
処理中にリジェクト現金が発生しても何ら支障なく取引
継続できる。
【0015】同じく、装置内部に収納されている現金を
精算処理する際、回収カートリッジが装置外部に取外さ
れたときは、リジェクト現金管理手段が取引処理時に発
生したリジェクト現金を計数スタッカに入れ、回収カー
トリッジが装置内部に取付けられたときは、リジェクト
現金管理手段が計数スタッカに入れられたリジェクト現
金を回収カートリッジに移し替えるため、この計数スタ
ッカが第2の回収カートリッジの役目をなしてリジェク
ト現金を区別して取扱う。
【0016】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。図1はATMに内蔵される紙幣処理装置11を示
し、この紙幣処理装置11は装置本体12の上部側に、
紙幣を搬送処理する紙幣搬送群13を設け、下部に紙幣
を収納・繰出し許容する紙幣収納群14を設けて、装置
本体12の上下を搬送系と収納系とに分離構成してい
る。
【0017】上部の紙幣搬送群13は、装置本体12の
上部に入出金口15を有し、この入出金口15に投入さ
れた紙幣は、上部中間位置に配設した識別部16に導い
て、真偽、金種、枚数、表裏を識別した後、一時保留部
17に導いて一時保留する。この取込み時に紙幣が裏面
の搬送状態であると識別した場合は、表裏反転部18に
導いて表裏を揃えた後、一時保留部17に導き、さらに
識別不良と判定した場合は、返却保留部19に導いて一
時保留した後、元の入出金口15へと返却する。そし
て、一時保留部17からは運用上の最適な補充タイミン
グを選んで下部の紙幣収納群14に補充する。
【0018】一方、下部の紙幣収納群14は、固定設置
された第1〜第4スタッカS1 〜S4 と、着脱許容され
た運用カートリッジC1 および回収カートリッジC2 と
から構成され、このうち第1〜第4スタッカS1 〜S4
は紙幣の集積機能および繰出し機能を備えて、万円、千
円、五千円の3金種を金種別に収納し、また運用カート
リッジC1 は営業開始時や紙幣補充時に各スタッカS1
〜S4 に紙幣を分配収納し、営業終了時や満杯時に各ス
タッカS1 〜S4 から紙幣を回収する。また、回収カー
トリッジC2 は、入出金取引時や補充処理時に発生した
識別不良紙幣および取忘れ紙幣等のリジェクト紙幣を回
収する。図中、20は通路チェック用のシート収納部で
ある。
【0019】図2は紙幣処理装置11の制御回路ブロッ
ク図を示し、CPU21はROM22に格納されたプロ
グラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データを
RAM23で読出し可能に記憶する。
【0020】メインモータMは、CPU21からの駆動
制御信号によって各搬送路を駆動制御し、これに基づい
て搬送される紙幣の搬送処理状態を紙幣検知センサ24
で検知し、また搬送されて来る紙幣を搬送分岐位置に配
設した振分け板25で所定の方向に振分ける。
【0021】ところで、CPU21は内部に保有した紙
幣の金額を照合管理するため定期的に精算処理を行って
おり、この紙幣の精算処理に先立ってCPU21は精算
前に発生したリジェクト紙幣と、これ以降に発生したリ
ジェクト紙幣とを区別して取扱えるように分離回収して
自動精算処理を可能にしている。これは先ず、第1〜第
4スタッカS1 〜S4 の中から1つのスタッカを空に
し、これをリジェクト紙幣回収用に設定すればよい。例
えば、同金種を収納する2つのスタッカがあれば、その
内の残量の少ない一方のスタッカをリジェクト紙幣回収
用に指定し、この指定されたスタッカの中身を運用カー
トリッジC1 へ移し替えて空のスタッカを作成する。こ
の空のスタッカに精算処理時に発生したリジェクト紙幣
を回収するように設定して、それまでに回収した回収カ
ートリッジC2 のリジェクト紙幣とは区別して回収す
る。
【0022】このような分離回収機能により、精算処理
前のリジェクト紙幣については回収カートリッジC2 に
回収することができ、これ以降のリジェクト紙幣につい
ては空のスタッカに回収して分割管理できるため、精算
処理前後のリジェクト紙幣を明確に区別して取扱うこと
ができる。
【0023】この結果、リジェクト紙幣の発生時期に応
じた分割管理ができるためリジェクト紙幣を混同せず、
自動精算や自動取引に支障なく終始正確に取扱うことが
できる。また、精算処理時に回収カートリッジC2 を装
置本体12から外部に取外して回収カートリッジC2 に
回収されたリジェクト紙幣を係員が外部で計数している
間も、代替用に設けられた空のスタッカがリジェクト紙
幣を代りに回収して対処するため、リジェクト紙幣の発
生に拘らず精算処理を継続することができ、また取引を
継続することができる。
【0024】そして、空のスタッカに入れられたリジェ
クト紙幣は、精算処理以降のリジェクト紙幣として取扱
い、このリジェクト紙幣を精算結果確認後に同スタッカ
から回収カートリッジC2 に移し替えれば、混同せずに
区分して取扱うことができる。また、リジェクト紙幣を
自動的に回収カートリッジ側か、空のスタッカ側かに区
別して分離収納する構成のため、係員が不在であっても
精算処理を自動的に行うことができる。
【0025】このように構成された紙幣処理装置11の
精算処理動作を図3〜図8の紙幣移し替え説明図を参照
して説明する。図3に示す通常の入出金取引待機状態で
は、第1〜第4スタッカS1 〜S4 に金種別の紙幣Aが
分配収納されており、回収カートリッジC2 にはこれま
でに識別不良となったリジェクト紙幣Bが回収されてい
る。この入出金取引待機状態で、今、CPU21に精算
指令信号が入力されると、図4に示すように、この精算
指令信号に伴ってCPU21は、全スタッカS1〜S4
の紙幣Aを運用カートリッジC1 に一旦移し替えた後、
図5に示すように、残量の少ない第1スタッカS1 を空
のスタッカに設定し、運用カートリッジC1 からは第2
〜第4スタッカS2 〜S4 に紙幣Aを金種別に分配収納
する。このようにして空のスタッカを作成した後に、図
6に示すように、この空の第1スタッカS1 に精算処理
時やその後の入出金取引時に発生したリジェクト紙幣B
を回収する。また、精算結果確認のために、図7に示す
ように、回収カートリッジC2 を装置本体12の外部に
取出して、それまでに回収カートリッジC2 で回収した
リジェクト紙幣Bを係員が計数する。この計数している
間にも、空の第1スタッカS1 が回収カートリッジの役
目をなして対処するため、取引継続することができる。
そして、空の第1スタッカS1 に入れられたリジェクト
紙幣Bは、精算処理以降のリジェクト紙幣として取扱
い、外部に取外された回収カートリッジC2 を再セット
した後、図8に示すように、このリジェクト紙幣Bを精
算結果確認後に同スタッカS1から回収カートリッジC2
に移し替えれば、精算処理前のリジェクト紙幣Bと混
同せずに区分して取扱うことができる。
【0026】次に、計数スタッカ付き紙幣処理装置の精
算処理動作を図9〜図12の紙幣移し替え説明図を参照
して説明する。図9に示すように、紙幣の精算直後で
は、第1〜第3スタッカS1 〜S3 に金種別に紙幣Aが
分配収納されており、回収カートリッジC2 にはこれま
でに識別不良となったリジェクト紙幣Bが回収され、運
用カートリッジC1 および計数スタッカSaは無収納状
態にある。この精算直後に、今、CPU21に出金指令
信号が入力されると、図10に示すように、この出金指
令信号に伴ってCPU21は、金種対応する第1〜第3
スタッカS1 〜S3 から入出金口15に紙幣Aを放出し
て出金取引し、このときリジェクト紙幣Bが発生した場
合は、これを計数スタッカSaに収納する。また、精算
結果確認のために、図11に示すように、回収カートリ
ッジC2 を装置本体12の外部に取出して、それまでに
回収カートリッジC2 で回収したリジェクト紙幣Bを係
員が計数する。この計数している間にも、計数スタッカ
Saが回収カートリッジの役目をなして回収処理するた
め、取引継続することができる。そして、計数スタッカ
Saに入れられたリジェクト紙幣Bは、精算処理以降の
リジェクト紙幣として取扱い、外部に取外された回収カ
ートリッジC2 を再セットした後、図12に示すよう
に、このリジェクト紙幣Bを精算結果確認後に同スタッ
カSaから回収カートリッジC2 に移し替えれば、精算
処理前のリジェクト紙幣Bと混同せずに区分して取扱う
ことができる。
【0027】このように、計数スタッカSaを第2の回
収カートリッジに代用してリジェクト紙幣を区分して取
扱うことができるため、紙幣処理装置の精算継続および
取引継続を図ることができる。
【0028】次に、計数スタッカ付き紙幣処理装置の回
収カートリッジ運用動作を図13〜図16の着脱説明図
を参照して説明する。図13に示すように、通常は第1
〜第3スタッカS1 〜S3 に金種別に紙幣Aが分配収納
されており、回収カートリッジC2 にはこれまでに識別
不良となったリジェクト紙幣Bが回収され、運用カート
リッジC1 および計数スタッカSaは無収納状態にあ
る。その後、精算処理によって、図14に示すように、
運用カートリッジC1 および回収カートリッジC2 を装
置本体12の外部に取出しても、計数スタッカSaが回
収カートリッジの代りの役目をするため入出金取引を許
容する。例えば、図15に示すように、金種対応する第
1〜第3スタッカS1 〜S3 から入出金口15に紙幣を
放出して出金取引し、このときリジェクト紙幣Bが発生
した場合は計数スタッカSaに収納し、この計数スタッ
カSaに入れられたリジェクト紙幣Bは、精算処理以降
のリジェクト紙幣として取扱い、外部に取外された回収
カートリッジC2 を再セットした後、図16に示すよう
に、リジェクト紙幣Bを精算結果確認後に同スタッカS
aから回収カートリッジC2 に移し替えれば、精算処理
前のリジェクト紙幣Bと区分して取扱うことができる。
このように、回収カートリッジC2 の着脱操作に拘ら
ず、終始取引継続することができる。
【0029】次に、硬貨処理装置171の精算処理動作
を図17〜図22の硬貨移し替え説明図を参照して説明
する。図17に示すように、この硬貨処理装置171は
識別部172と、金種別の硬貨aを収納する第11〜第
16スタッカS11〜S16と、一括スタッカS17と、運用
カートリッジC11と、回収カートリッジC12とを備えて
構成され、取引運用時に発生したリジェクト硬貨bや入
金時に金種別のスタッカS11〜S16に入りきらない溢れ
硬貨を一括スタッカS17に収納する。この入出金取引待
機状態で精算指令信号が入力されると、図18に示すよ
うに、この精算指令信号に伴って一括スタッカS17の硬
貨を金種別のスタッカS11〜S16に補充して移し替え、
入りきらない溢れ硬貨とリジェクト硬貨bを運用カート
リッジC11に収納して一括スタッカS17を空にする。こ
れにより、硬貨の精算処理が終了する。また、回収カー
トリッジC12を使用して精算処理する場合は、引続き図
19に示すように、運用カートリッジC11に収納してい
る硬貨を一括スタッカS17に補充して移し替え、このと
きに発生したリジェクト硬貨bを回収カートリッジC12
に回収させて精算処理する。この精算後に例えば、図2
0に示すように、入金取引が行われてリジェクト硬貨b
が発生すると、このリジェクト硬貨およびスタッカS11
〜S16に入りきらない溢れ硬貨は一括スタッカS17に収
納する。このため、運用カートリッジC11に収納してい
る精算前のリジェクト硬貨や溢れ硬貨と区別して管理で
きる。また、この運用カートリッジC11ではなく、図2
1に示すように、回収カートリッジC12に精算前のリジ
ェクト硬貨や溢れ硬貨を収納している場合は、同様に精
算前後のリジェクト硬貨を区別して管理することができ
る。また、図22に示すように、入金取引等の取引運用
中であっても、精算結果確認のために運用カートリッジ
C11を装置本体12の外部に取出して、同カートリッジ
C11内の硬貨を計数すれば、回収カートリッジC12を使
用しなくても自動精算処理ができ、また自動取引を継続
することができる。
【0030】上述のように、精算処理前の取引で発生し
たリジェクト現金を回収カートリッジに回収し、精算処
理後の取引で発生したリジェクト現金を空のスタッカに
収納して、精算処理前後のリジェクト現金を区別して取
扱うリジェクト現金分離回収機能を備えているため、リ
ジェクト現金が発生してしても、その発生時期に応じて
リジェクト現金を区別して収納管理できる。このため、
リジェクト現金の発生に拘らず精算処理を継続でき、ま
た取引処理を継続することができる。また、自動的にリ
ジェクト現金を区別して分離収納するため、係員が不在
であっても正確に精算処理を自動的に実行することがで
きる。
【0031】また、精算処理後に発生したリジェクト現
金を収納する計数スタッカを備えた場合は、この計数ス
タッカでリジェクト現金を収納管理でき、精算処理前に
回収した回収カートリッジのリジェクト現金と区別して
取扱うことができる。この場合も、リジェクト現金の発
生時期に支障なく自動精算処理および自動取引処理が継
続できる。
【0032】さらに、取引処理時にリジェクト硬貨が発
生した場合は、このリジェクト硬貨をリジェクト扱いせ
ずに一括スタッカに入れ、この一括スタッカの硬貨を精
算処理時に運用カートリッジまたは回収カートリッジに
移し替えるようにすれば、一括スタッカから移し替える
ときに発生したリジェクト硬貨を始めてリジェクト硬貨
として取扱うため、取引処理時はリジェクト硬貨の発生
がなく、精算処理時だけリジェクト硬貨を取扱うことに
なり、リジェクト硬貨の発生に支障なく精算処理を行う
ことができる。また、取引処理時に発生したリジェクト
硬貨を一括スタッカに入れ、精算処理時に発生したリジ
ェクト硬貨を運用カートリッジに入れるようにすれば、
回収カートリッジを使用せずに精算することができ、精
算処理中にリジェクト硬貨が発生しても何ら支障なく取
引継続できる。
【0033】同じく、装置内部に収納されている現金を
精算処理する際、回収カートリッジが装置外部に取外さ
れたときは、取引処理時に発生したリジェクト現金を計
数スタッカに入れ、回収カートリッジが装置内部に取付
けられたときは、計数スタッカに入れられたリジェクト
現金を回収カートリッジに移し替えるため、この計数ス
タッカが第2の回収カートリッジの役目をなしてリジェ
クト現金を区別して取扱う。
【0034】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の現金処理装置は、実施例の紙幣処
理装置11および硬貨処理装置171に対応し、以下同
様に、現金は、紙幣Aと硬貨aに対応し、リジェクト現
金は、リジェクト紙幣Bとリジェクト硬貨bに対応し、
スタッカは、第1〜第4スタッカS1 〜S4 と、第11
〜第16スタッカS11〜S16に対応し、リジェクト現金
管理手段は、現金の搬送系を駆動制御するCPU21に
対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基
づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のATMに内蔵される紙幣処理装置
の内部構成図。
【図2】 この発明の紙幣処理装置の制御回路ブロック
図。
【図3】 この発明の紙幣処理装置の入出金取引待機状
態を示す説明図。
【図4】 この発明の図3に続く紙幣精算時の運用カー
トリッジへの紙幣移し替え説明図。
【図5】 この発明の図4に続く紙幣精算時の空スタッ
カ作成時の紙幣移し替え説明図。
【図6】 この発明の図5に続くリジェクト紙幣回収時
の紙幣搬送説明図。
【図7】 この発明の図6に続く回収カートリッジ取外
し時のリジェクト紙幣回収動作を示す搬送説明図。
【図8】 この発明の図7に続くリジェクト紙幣の移し
替え動作を示す移し替え説明図。
【図9】 この発明の計数スタッカを備えた紙幣処理装
置の入出金取引待機状態を示す説明図。
【図10】 この発明の図9に続く出金取引時に発生し
たリジェクト紙幣の回収動作を示す搬送説明図。
【図11】 この発明の図10に続く回収カートリッジ
取外し時に発生したリジェクト紙幣の回収動作を示す搬
送説明図。
【図12】 この発明の図11に続くリジェクト紙幣の
移し替え動作を示す移し替え説明図。
【図13】 この発明の計数スタッカを備えた紙幣処理
装置の入出金取引待機状態を示す説明図。
【図14】 この発明の図13に続く各カートリッジの
取外し状態を示す説明図。
【図15】 この発明の図14に続く回収カートリッジ
取外し時に発生したリジェクト紙幣の回収動作を示す搬
送説明図。
【図16】 この発明の図15に続くリジェクト紙幣の
移し替え動作を示す移し替え説明図。
【図17】 この発明の硬貨処理装置の入金時の硬貨搬
送状態を示す搬送説明図。
【図18】 この発明の図17に続く硬貨精算処理時の
一括スタッカの硬貨移し替え説明図。
【図19】 この発明の図18に続く回収カートリッジ
利用時のリジェクト紙幣回収動作を示す搬送説明図。
【図20】 この発明の図19に続く運用カートリッジ
と一括スタッカとを用いてリジェクト硬貨を区分け収納
した搬送説明図。
【図21】 この発明の図20に続く回収カートリッジ
と一括スタッカとを用いてリジェクト硬貨を区分け収納
した搬送説明図。
【図22】 この発明の運用カートリッジを取外して精
算前のリジェクト硬貨を計数する取外し状態を示す説明
図。
【図23】 従来の現金処理装置の紙幣収納状態を示す
内部構成図。
【図24】 従来の現金処理装置の回収カートリッジ取
外し状態を示す概略説明図。
【符号の説明】
11…紙幣処理装置 C1 ,C11…運用カートリッジ C2 ,C12…回収カートリッジ S1 〜S4 ,S11〜S16…スタッカ 21…CPU Sa…計数スタッカ A…紙幣 B…リジェクト紙幣 171…硬貨処理装置 S17…一括スタッカ a…硬貨 b…リジェクト硬貨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 弘樹 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現金を出入れ自由に収納する複数のスタッ
    カと、現金を回収する回収カートリッジとを備えた現金
    処理装置であって、上記現金の精算処理時に発生したリ
    ジェクト現金を空のスタッカに入れ、この空スタッカに
    入れられたリジェクト現金を精算結果確認後に、上記回
    収カートリッジに移し替えるリジェクト現金管理手段を
    備えた現金処理装置。
  2. 【請求項2】精算処理後に発生したリジェクト現金を計
    数して収納する計数スタッカを備えた請求項1記載の現
    金処理装置。
  3. 【請求項3】取引処理時に発生したリジェクト現金を、
    全金種を一括して収納許容する一括スタッカに入れ、こ
    の一括スタッカに入れられたリジェクト現金を、精算処
    理時に運用カートリッジまたは回収カートリッジに移し
    替えるリジェクト現金管理手段を備えた請求項1記載の
    現金処理装置。
  4. 【請求項4】取引処理時に発生したリジェクト現金を、
    全金種を一括して収納許容する一括スタッカに入れ、精
    算処理時に発生したリジェクト現金を運用カートリッジ
    に入れるリジェクト現金管理手段を備えた請求項1記載
    の現金処理装置。
  5. 【請求項5】回収カートリッジが装置外部に取外された
    ときは、取引処理時に発生したリジェクト現金を計数ス
    タッカに入れ、回収カートリッジが装置内部に取付けら
    れたときは、計数スタッカに入れられたリジェクト現金
    を回収カートリッジに移し替えるリジェクト現金管理手
    段を備えた請求項2記載の現金処理装置。
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JP2010231483A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujitsu Frontech Ltd 紙葉類処理装置

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JP4608770B2 (ja) * 1999-12-09 2011-01-12 沖電気工業株式会社 紙幣自動入出金装置
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