JPH11133874A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH11133874A
JPH11133874A JP10209357A JP20935798A JPH11133874A JP H11133874 A JPH11133874 A JP H11133874A JP 10209357 A JP10209357 A JP 10209357A JP 20935798 A JP20935798 A JP 20935798A JP H11133874 A JPH11133874 A JP H11133874A
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JP
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light
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image display
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JP10209357A
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Goro Noto
悟郎 能登
Yasuhiro Toyoda
靖宏 豊田
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Canon Inc
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Publication date
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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    • G03B21/14Details
    • G03B21/28Reflectors in projection beam
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03B21/14Details
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SLM等を外光にさらしたまま画像の書き込
みを行うと、書き込み光源等が大型化し、装置全体の大
型化につながる。 【解決手段】 背面側から画像光を受けて画像を記憶
し、この記憶画像を前面側から観察可能に表示する画面
部を有するSLM等の記憶表示手段を備えた画像表示装
置において、画面部の前面全体への外光入射を遮断する
遮光状態と画面部の前面を観察可能とする観察状態とで
切り換え可能な遮光手段を、画面部の前面側に配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間光変調素子
(SLM:Spatial Light Modulator )等を用いた画像
表示装置、特にネガフィルムをポジ像にしてユーザーに
鑑賞させるような卓上フォトスタンドや電子アルバム等
に適した画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置には、CCDカメラを利用
して一旦ネガ像を電気信号に変換した後、CRTまたは
液晶ディスプレイに表示するものがある。また、ポジフ
ィルムを光学的に投影して、専用スクリーンに映すもの
もある。
【0003】しかし、CCDカメラを利用した装置は、
撮像手段であるCCDやディスプレイの画素の密度が荒
く、例えば写っている人物の顔が判別できない等、銀塩
写真を表示するには適していない。また、現像されたネ
ガフィルム自体の透過光量は、平均的なシーンで10%
に満たないものであり、この像を拡大して投影するには
必要光量が大きくなりすぎて、装置が大型化してしまう
という欠点がある。
【0004】一方、ポジフィルムを使った装置に関して
は、ポジフィルム自体が撮影時にその撮影条件にいろい
ろ気を使ったりして一般ユーザーには受け入れ難く、ま
た現像工程に手間がかかり、さらには気に入った撮影駒
をプリントする時にも余分な手間がかかるというよう
に、ポジフィルムに比べると、コスト・手間の点で一般
ユーザーに受け入れられないものであった。
【0005】そこで本出願人は、上記欠点を解消したフ
ォトスタンドや電子アルバム等に適した画像表示装置を
提案している。この画像表示装置は、ネガ像をディスプ
レイスクリーンに光学的に投影するとともに、ネガ像を
反転できるような空間光変調素子(以下、SLMとい
う)をスクリーンとして用いることにより、一般ユーザ
ーが使うネガフィルムを容易に鑑賞できるようにしたも
のである。また、この装置では、SLMの液晶にメモリ
ー機能を有する強誘電性液晶(以下、FLCという)を
使用し、カメラ等に使用されるストロボにより瞬時にネ
ガ像をSLMに書き込んでその像を読み出し光で観察す
るという構成を採っている。
【0006】図13〜17には、従来の画像表示装置を
示している。図13は画像表示装置201の全体構成を
示している。同図において、203は不図示のフィルム
カートリッジから引き出された現像済みのネガフィルム
であり、公知のフィルム巻き上げ機構によって1駒ずつ
図に示すアパーチャー位置に割り出される。204は乳
白色をした拡散板で、後述するストロボ装置205から
発光された光を拡散し、ネガフィルム203を均一に照
明させる。
【0007】ストロボ装置205はカメラ等に使用され
ているものと同様のものであり、Xe管、反射笠および
発光回路等から構成され、公知のマイクロプロセッサ
(不図示)からのトリガー信号により発光する。
【0008】206はネガ像からオレンジベースの色を
除去する役目を果たしているオレンジベース除去フィル
タであり、オレンジの補色である青色をした光学フィル
タで構成されている。
【0009】207は投影レンズであり、ネガフィルム
203のネガ像を所定の拡大倍率で反射ミラー208を
介して後述するSLM209に投影している。
【0010】SLM209は、純色または補色のカラー
フィルターと、一方の透明電極を構成するITOと、有
機半導体膜等からなるフォトコン層と、強誘電液晶FL
C等による液晶層と、配向膜と、もう一方の透明電極を
構成するITOと、これらの両側を挟む偏光板およびガ
ラスとを積層して構成される。透明電極に所定の電圧を
印加した状態で画像をSLM209の背面に投影する
と、液晶層にこの画像が記憶され、電圧印加を解除した
後も記憶画像が保持される。そして、背面から読み出し
照明ランプ212により照明すれば、液晶層の記憶画像
を前面から鑑賞することができる。なお、読み出し照明
ランプ212はフラットディスプレイ等に多用される直
管型ランプである。
【0011】次に、図14のフローチャートを使ってこ
の画像表示装置201の動作を説明する。ユーザーが鑑
賞したいネガフィルム203を収容したフィルムカート
リッジ202を画像表示装置201に装填すると(S5
01)、画像表示装置201はカートリッジ内のネガフ
ィルム203を送り出すスラスト動作を行い、画像表示
装置201のアパーチャー位置に1駒目を位置出しして
停止する(S502)。この状態で各スイッチ(不図
示)からの信号を受付け待ちする待機モード状態となる
(S503)。
【0012】この状態で、例えばリモコン等から途中駒
まで画面を進める信号が入ると(S504)、指定され
た駒を画像表示装置201のアパーチャー位置に位置出
しして(S505)、この駒の画像を表示するかどうか
のコマンド待ち状態で待機する(S506)。
【0013】この状態でユーザーからのディスプレイコ
マンドを受け付けると(S507)、まず前回表示して
いた駒の画像を消去するために通電スイッチ(不図示)
をONにし(S508)、読み出し照明ランプ212を
点灯して(S509)、電源からSLM209の電極に
書き込み時とは逆の電界をかける(S510)。これに
より、SLM209のFLCでは、全てのセルが横向き
状態に反転してニュートラル状態になる(S511)。
全てのセルが横向き状態になるための十分な時間が経過
した後、通電スイッチをOFFにして読み出し照明ラン
プ212を消灯する(S512、S513)。
【0014】次に、新しい画像の書き込み動作を行う。
現在の画像表示装置201の状態は、例えばオフィスの
机の上や家庭の棚の上に置かれていて、おおよそ数百ル
クスの明るさの中に置かれている。これらの外光はSL
M209の偏光板及び液晶層を通ることによってほぼ半
減してフォトコン層に入射するが、SLM209が未通
で状態のときはITO膜間には電界がかからず、従って
FLCは反応しない。この状態で通電スイッチをONに
すると(S514)、電源より画像を書き込む時の順電
界がITO膜に印加される(S515)。そしてストロ
ボ装置205を発光して(S516)、ストロボ光によ
ってネガフィルム203の画像を投影してSLM209
に像を記憶させる。
【0015】ところが、この書き込み動作は前記したよ
うに外光が入射している状態で行うので、外光に対して
投影光が規定のS/N比を持つような条件で速やかに行
わなければならない。しかし、S516で行われるスト
ロボ発光は時間にして約500μsec程度で全ての発
光を終えるので、S515で行われる通電スイッチのO
Nもほぼそれと同じくらいの時間およびタイミングで行
われ、発光終了後、速やかに通電スイッチをOFFする
ことによって電界がカットされる(S517)。その
後、SLM209に記憶された画像は読み出し照明ラン
プ212を点灯させることによってユーザーに透過照明
式に視認される(S518)。
【0016】この後、画像表示装置201は次のコマン
ドを受け付ける待機状態となるが(S503)、ユーザ
ーは上記の動作で設定されたSLM209の画像を見続
けることとなる。
【0017】以上のようなシーケンスにより、ストロボ
装置205の発光に同期させてSLM209のフォトコ
ン層にわずかな時間だけ電位を供給してSLM209へ
の画像の書き込みが可能となる。このため、外光除去の
ためにSLM209を覆う遮光カバーのようなものが必
要なくなった結果、高精細な画像表示装置の小型化が可
能となった。また、書き込み時の電位を切った後のメモ
リー画像を、書き込み光とは別の蛍光灯のようなもので
照明した結果、消費電力を少なくすることができる。
【0018】また、これとは別に、図15〜図17に示
す静止画ディスプレイが本出願人より提案されている。
なお、ここでは、前述の画像表示装置201と異なる点
を中心に説明する。これらの図において、301は静止
画ディスプレイ本体であり、この中には以下に説明する
様々なパーツが内蔵されている。310はスキャナーユ
ニットであり、このユニットに設けられた不図示のカー
トリッジ室にはフィルムカートリッジ302が装填され
る。カートリッジ302からはネガフィルム303が公
知のフィルム給送機構によって送り出され、ユーザーの
指定する撮影済み駒303aが後述するラインCCD3
16の光路中に送り出される。
【0019】314はスキャン用照明光源であり、通常
3波長管(蛍光管の中でR,G,Bの波長のバランスが
しっかり取れているもの)314aと反射笠314bと
図15では見えない位置にある拡散板によって構成さ
れ、ほぼネガフィルム303に密着した位置に配置され
ている。
【0020】315はラインCCD316に前述のネガ
フィルム303の画像を縮小投影する投影レンズで、公
知のオートフォーカスや露出調整機構である絞り装置
(不図示)等を内蔵している。
【0021】ラインCCD316はR,G,Bの3ライ
ンを有する。各ラインからの出力情報は、シフトレジス
タを介してA/Dコンバータ317に入力され、ここで
デジタル情報に変換された後、ミキシング回路318に
入力されて、さらにレーザ駆動回路319に入力され
る。なお、レーザ駆動回路319の出力は後述する半導
体レーザ322に接続され、これを駆動する。
【0022】半導体レーザ322は近赤外光を発光する
ものであり、既にSLM309に書かれている古い画像
を消去するための消去用レーザ322aと、新しくフィ
ルムスキャナユニット310から送られてくる画像デー
タを書き込む書き込み用レーザ322bとから構成され
ている。
【0023】本静止画ディスプレイでは、SLM309
における旧画像の消去と新画像の書き込みとが、両画像
の境界部分が画面上を動いていくように見えるいわゆる
「ワイプ切り替え」方式にて行われる。具体的には新画
像の数本から数十本前のパターン化されたITO膜に画
像の書き込み時とは逆の電界を印加し、消去用レーザ3
22aの赤外光をDC的に照射して液晶の一律な書き込
み前状態を作り出す。従って、消去動作と書き込み動作
を異なる半導体レーザで同時に行うためには、パターン
化されたITO膜にかける電圧を、コモン側(非パター
ン側)を0Vとすると、例えば消去側は−30V、書き
込み側は+30Vというように、コモン電位に対してプ
ラス、マイナスの両電位をかける必要がある。この時
に、−30Vと+30Vとの間にも電界が発生するが
(FLCに対して平行方向の電界)、これが書き込みや
消去に悪影響を及ぼさないよう、前述の如く隣接したパ
ターン間で書き込み、消去を行わずに所定量離れたパタ
ーンで行う事によってS/N比を向上させている。
【0024】なお、実際の旧画像の消去動作や印画像の
書き込み動作は、後述の遮光板328bによって覆われ
て外光が当たらない部分で行われているので、ユーザー
には遮光板328bが通り過ぎる前後で画像が切り替わ
っているように見える。
【0025】323はレーザ322の像をポリゴンミラ
ー324のポリゴン面にほぼ結像するための第1凸レン
ズユニットである。ポリゴンミラー324は、軸324
aを不図示の支持機構により回転可能に支持され、八面
体の鏡面をした外形を有している。
【0026】325はSLM309にポリゴンミラー3
24からの像を投影する投影レンズであり、全反射プリ
ズム331および全反射ミラー332を通過する光路に
したがってレーザ322の像をSLM309のフォトコ
ン層に結像させる。
【0027】326はステッピングモータであり、この
モータ326の出力軸の回転は、図16に詳しく示す第
1ヘリコイドネジシャフト327に伝達され、これを回
動させる。これにより、第1ヘリコイドネジシャフト3
27のヘリコイド部に噛み合っている第1メスヘリコイ
ド328に係合するとともに静止画ディスプレイ本体3
01に形成された不図示の案内溝に嵌合した遮光板32
8bは、SLM309の上面に沿って、図17の矢印方
向に移動する。
【0028】また、第1ヘリコイドネジシャフト327
には、連結ギア部327aが一体的に設けられている。
この連結ギア327aは後述する第2ヘリコイドシャフ
ト329のギア部329aと噛み合っており、ステッピ
ングモータ326の回転駆動力を第2ヘリコイドシャフ
ト329に伝達する。この第2ヘリコイドシャフト32
9は、不図示のガイド部材により回転可能に本体301
に支持されており、ヘリコイド部には第2メスヘリコイ
ド330がネジ結合している。このため、ステッピング
モータ326の回転がギア部327a,329aを介し
て第2ヘリコイドシャフト329に伝わると、第2メス
ヘリコイド330がSLM309の下面に沿って、図1
7の矢印方向に移動する。
【0029】なお、第1ヘリコイドシャフト327と第
2ヘリコイドシャフト329のそれぞれのネジのリード
は2:1になっており、第1メスヘリコイド228に対
して第2メスヘリコイド330はちょうど半分のストロ
ークを移動する。よって、SLM309上に結像させる
ためのレンズ325からSLM309までのレーザ光の
光路長は、SLM309のどの位置に画像を書き込む場
合であっても略一定となる。
【0030】また、第2メスヘリコイド330には、後
述する三角プリズ331を支持するプリズム支持部33
0aが設けられている。三角プリズム331は、図17
に示すように、ポリゴンミラー324および投影レンズ
325を通って入射したレーザ光を内部で2回反射して
方向を180度変え、反射ミラー332に向けて射出す
る。反射ミラー332はレーザ光を反射して方向を90
度変え、SLM309のフォトコン層に結像させる。
【0031】なお、反射ミラー332は、第1メスヘリ
コイド328に設けられた不図示の支持部によって支持
されており、この第1メスヘリコイド328と一体に移
動する。従って、遮光板328bとともに、三角プリズ
ム331および反射ミラー332がそれぞれステッピン
グモータ326の駆動力により図17中の331’、3
32’の位置まで移動しても、前述したように投影レン
ズ325からSLM309までの光路長は変わらない。
【0032】また、遮光板328bは、レーザ322に
よる旧画像の消去時や新画像の書き込み時に、外光がS
LM309のカラーフィルタ部やFLCを通して電界を
かけたフォトコン層に回り込むことを防止する役目を果
たしている。
【0033】341はSLM309のストライプ状のI
TO膜に関する位置情報を出力する検出パターンであ
り、これに対向して設けられる公知のフォトセンサに各
位置に対応したパターンのパルス信号を出力させる。こ
れにより、消去用レーザ322aと書き込み用レーザ3
22bのレーザ光照射位置を検出することができ、スト
ライプ状のITO膜のそれぞれのスイッチングタイミン
グをコントロールして、それぞれ消去側、書き込み側で
反転した電界をかけることができる。
【0034】342は不図示のパソコンを介して入力さ
れるCD−ROM等の画像データを外部から受け付ける
外部入力端子であり、デジタル画像データを外部データ
加工回路344に取り込む。外部データ加工回路344
は、SLM309に適正な画像データとして書き込みお
よび表示ができるようなデータ変換を行った画像データ
をミキシング回路218に出力し、半導体レーザ322
に旧画像の消去と新画像の書き込みとを行わせる。
【0035】343はバックライトであり、3波長蛍光
管等からなる光源と公知の反射導光板等から構成されて
いる。このバックライト343は、SLM309への画
像書き込み後、書き込み画像を鑑賞する時に点灯され
て、良好なバックライト照明を受けた画像をユーザーに
提供する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に説明し
た従来の画像表示装置201においては、SLMを外光
にさらしたまま画像の書き込みを行うため、ノイズとな
る外光の影響を排除したり画像をきれいに出そうとする
には、ストロボ装置205から大光量の書き込み光を発
光する必要があるため、ストロボ装置205が大型化す
る。また、投影レンズ207のFナンバーを明るくする
必要も生じるため、投影光学系のレンズ外径が大きくな
る。このため、画像表示装置201をコンパクト化を妨
げている。
【0037】一方、後に説明した従来の静止画ディスプ
レイ301においては、ストライプ状のITO膜に対応
した形でSLM309に順次画像を書き込むので、書き
込み時間が画像表示装置201に比べて長くかかる欠点
がある。また、画像の書き込み動作に応じて、SLM3
09を挟んで遮光板328bと三角プリズム331およ
び反射ミラー332とを移動させる構造のため、SLM
309まわりのメカ構造が複雑になり、組み立て性が悪
いという欠点がある。
【0038】そこで本発明は、瞬時に新しい画像を書き
込むことができるとともに、書き込み光源や投影レンズ
等を大型化することなく、高画質な画像を表示すること
ができる画像表示装置を提供することを目的としてい
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願第1の発明では、背面側から画像光を受けて画
像を記憶し、この記憶画像を前面側から観察可能に表示
する画面部を有するSLM等の記憶表示手段を備えた画
像表示装置において、画面部の前面全体への外光入射を
遮断する遮光状態と画面部の前面を観察可能とする観察
状態とで切り換え可能な遮光手段を、画面部の前面側に
配設している。
【0040】これによれば、画面部の前面全体への外光
入射を遮断した状態で画面全体に一括して画像を書込む
ことができるようになるので、書き込み光源等を小型化
することが可能になるとともに、記憶表示手段まわりの
メカ的構造も簡略化することが可能になり、画像表示装
置のコンパクト化を図ることが可能になる。
【0041】なお、遮光手段としては、例えば画面部の
前面に沿って送り移動可能なシート状部材であって、画
面部の前面全体への外光入射を遮断する遮光部と画面部
の前面を観察可能とする開口が形成された観察部とが送
り方向に並べて設けられたものを用いるか、画面の前面
に沿って移動する羽根状部材であって、画面部を遮光す
る遮光位置と退避する観察位置との間で移動するものを
用いればよい。
【0042】また、本願第2の発明では、背面側から画
像光を受けて画像を記憶し、背面側から読み出し光を受
けてこの記憶画像を前面側から観察可能に表示する画面
部を有する記憶表示手段を備えた画像表示装置におい
て、画像光を透過させる透過状態と読み出し光を拡散さ
せる拡散状態とに切り換え可能な拡散手段を、画面部の
背面側に配設している。
【0043】これによれば、書き込まれた画像を拡散さ
れて略均一となった読み出し光によって照明して表示す
ることが可能となり、高画質の画像の表示を行うことが
可能となる。
【0044】なお、拡散手段としては、例えば画面部の
背面に沿って送り移動可能なシート状部材であって、画
像光を透過させる開口が形成された透過部と読み出し光
を拡散させる拡散部とを送り方向に並べて設けたものを
用いるか、画面の背面に沿って移動する羽根状部材であ
って、画面部に位置する拡散位置と退避する透過位置と
の間で移動するものを用いればよい。
【0045】また、遮光手段と拡散手段の双方を設けた
場合には、遮光手段を送り移動させる駆動手段と拡散手
段を送り移動させる駆動手段とを兼用して、駆動機構を
1つで済ませ、装置のコンパクト化を図るのが望まし
い。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜10には、本発明の第1実施形
態である画像表示装置を示している。まず、図2には、
画像表示装置1の使用イメージを示している。102は
ネガフィルム(IX240フィルム等)の現像済みのも
のを収容したフィルムカートリッジであり、このフィル
ムカートリッジ102を画像表示装置1に装填すると、
撮影画像がネガポジ反転された高精細な画像として画像
表示装置1に表示され、ユーザーはこの画像を鑑賞する
ことができる。
【0047】図1において、103は装填されたフィル
ムカートリッジ102から引き出された現像済みネガフ
ィルムであり、公知のフィルム巻き上げ機構によって1
駒ずつ図に示すアパーチャ位置に位置出しされる。10
4は乳白色をした拡散板であり、後述するストロボ装置
105から発光された光を均一に拡散してネガフィルム
103を照明する。
【0048】ストロボ装置105は、カメラ等に使用さ
れているものと同様のものであり、不図示のXe管およ
び反射笠と図7に示す発光回路33等から構成されてい
る。
【0049】106はネガ像からオレンジベースの色を
除去する役目を果たしているオレンジベース除去フィル
タであり、オレンジの補色である青色をした光学フィル
タで構成されている。
【0050】107は投影レンズであり、ネガフィルム
103のネガ像を所定の拡大倍率で反射ミラー108を
介して後述するSLM109の光電変換層に投影する。
109はSLMであり、以下、図3を用いてこのSLM
109の画面部(画像を記憶し、表示する領域)の構成
を詳述する。なお、図3(a)は画像書き込み時、
(b)は画像観察時のSLM109の状態を示してい
る。
【0051】図3において、109aは純色あるいは補
色のカラーフィルタで、ビデオカメラのCCD撮像素子
等に使われる目の細かいものである。このようなカラー
フィルタを用いることにより、フィルム画像を劣化させ
ることなく観察することが可能となる。
【0052】109b,109hは後述の液晶層を挟ん
だ偏光板であり、偏光板109bは偏光方向が図3の紙
面に対して裏表方向になり、偏光板109hは同紙面に
対して左右方向になったいわゆるクロスニコル構成とな
っている。
【0053】109c,109fは通常酸化インジウム
等で構成される透明導電膜(以下、ITO膜という)
で、各ITO膜109c,109fには、SW111が
ONされたときにAC電源110およびこれを駆動する
不図示の回路から各ITO膜109c,109fに互い
に異なる極性の電位が印加される。
【0054】109dはフォトコン層で、アモルファス
膜あるいはOPC(有機半導膜)等によるフォトダイオ
ード層で形成されている。このフォトコン層109dの
片面はITO膜109cに密着しており、もう片面は後
述のFLC109eに密着している。
【0055】109eは液晶層であるFLCで、前述の
ように片面がフォトコン層109dに密着し、もう片面
が前述のITO膜109fに密着している。
【0056】109gはガラスで、液晶層を封止すると
ともに他の各層を保護する役目を果たしている。109
jは前述した投影レンズ107により投影されるネガフ
ィルム画像の虚像である。
【0057】このように構成されたSLM109に、I
TO膜109c,109fに所定の電圧を印加した状態
でカラーフィルター109a側(背面側)から画像光を
投影すると、FLC109eに画像が記憶され、電圧印
加を解除した後も記憶画像が保持される。そして、背面
側から図1に示す読み出し照明ランプ112からの読み
出し光を当てると、FLC109eの記憶画像をガラス
109gおよび偏光板109hを通して前面側から鑑賞
することができる。なお、読み出し照明ランプ112は
フラットディスプレイ等に多用される直管型ランプであ
る。
【0058】図1において、10はSLM109の前面
側に配置された帯シート状の遮光部材である。この遮光
部材10は、巻取り軸11,12を回転駆動することに
よって長手方向に送り移動が可能である。なお、巻取り
軸11,12の近傍には、遮光部材10に適当な張力を
与えて平面性を与えるとともに、巻取り軸11,12に
巻き取るためのガイドにもなっているガイド軸13が配
設されている。
【0059】遮光部材10には、図4に示すように、S
LM109に画像を書き込む際に画像表示装置1の画像
観察窓1aからSLM109の画面部の前面全体に外光
が入り込むのを防ぐ遮光部10Aと、SLM109上の
画像を画像観察窓1aを通して観察させる開口10aが
形成された観察部10Bとが長手方向(送り方向)に並
んで設けられている。なお、開口部10aは、画像観察
窓1aよりも短辺方向および長辺方向とも大きく形成さ
れており、これにより観察者は、開口1aを通してSL
M109の画面部の画像全体を、遮光部材10に妨げら
れることなく観察できる。
【0060】また、遮光部材10の幅方向端部における
遮光部10Aの上方および下部にはそれぞれ、切り欠き
10c,10bが形成されている。図1および図4に示
すように、画像表示装置1における遮光部材10の幅方
向端部に対向する位置には、切り欠き10c,10bを
検出するフォトインタラプタ等の位置検出センサ14が
配設されており、位置検出センサ14により切り欠き1
0cが検出されたときは遮光部10Aが画像観察窓1a
を塞ぐ位置(遮光位置)にセットされ、切り欠き10b
が検出されたときは観察部10Bの開口10aが画像観
察窓1aに重なる位置(観察位置)にセットされる。
【0061】次に、上記巻取り軸11,12の駆動機構
について、図1、図5および図6を併せ用いて説明す
る。巻取り軸11,12の一端にはギア部11a,12
aが一体的に形成されている。
【0062】15はモータである。このモータ15の出
力軸にはピニオンギア15aが一体的に設けられてお
り、このピニオンギア15aの回転は不図示のギア列を
介してギア16に伝わる。17はギア16と同一軸を回
転中心とするレバーであり、このレバー17の先端部1
7aには公知のフリクション機能を有したギア18が保
持されている。
【0063】モータ15が正回転し、ギア16が各図
中、時計回り方向に回転すると、図5に示すように、レ
バー17がフリクション機能によって時計回り方向に回
動し、ギア18が巻取り軸12のギア部12aに噛み合
う。このため、モータ15の回転は、ギヤ16,18を
介してギア部12aに伝わり、巻取り軸12が反時計回
り方向に回転駆動される。これにより、遮光部材10
は、図1中A方向に移動しながら巻取り軸12に巻き取
られる。そして、位置検出センサ14により切り欠き1
0cが検出されたときにモータ15が停止され、遮光部
10Aが上記遮光位置にセットされる。
【0064】一方、モータ15が逆回転し、ギア16が
各図中、反時計回り方向に回転すると、図6に示すよう
に、レバー17がフリクション機能によって反時計回り
方向に回動し、ギア18が装置本体に取り付けられたギ
ヤ19に噛み合う。このギヤ19には、ギヤ20を介し
てギヤ21が噛み合っており、さらにギヤ21には、連
結軸22の下端部に形成されたピニオンギヤ22aと噛
み合っている。連結軸22の上端部にもピニオンギヤが
形成されており、このピニオンギヤは巻取り軸11のギ
ア部11aが噛み合っている。このため、逆転するモー
タ15の回転は、ギヤ16,18,19,12,21お
よび連結軸22を介してギア部11aに伝わり、巻取り
軸11が時計回り方向に回転駆動される。これにより、
遮光部材10は、図1中B方向に移動しながら巻取り軸
11に巻き取られる。そして、位置検出センサ14によ
り切り欠き10bが検出されたときにモータ15が停止
され、観察部10Bが上記観察位置にセットされる。
【0065】図7には、本実施形態の画像表示装置の電
気回路を示している。この図において、31は画像表示
装置1の全体のシーケンスを司る例えばCPU等の制御
手段であり、32は制御手段31からモータ制御信号を
受けてモータ15の正逆転制御を行うモータ制御回路、
33は制御手段31からトリガー信号を受けてストロボ
装置105の発光を制御する発光回路、34は制御手段
31からスイッチ制御信号を受けてSLM109への通
電のON/OFFを切り替えるスイッチSW111を制
御するSLM制御回路である。
【0066】次に、図8のフローチャートを用いて、本
実施形態の画像表示装置1(制御手段31)における画
像表示動作について説明する。ユーザーが鑑賞したい現
像済みのネガフィルム103を収容したフィルムカート
リッジ102を画像表示装置1に装填すると(S10
1)、画像表示装置1はカートリッジ内のネガフィルム
103を送り出すスラスト動作を行い、画像表示装置1
のアパーチャー位置に1駒目を位置出しして停止する
(S102)。この状態で各スイッチ(不図示)からの
信号を受付け待ちする待機モード状態となる(S10
3)。
【0067】この状態で、例えばリモコン等から途中駒
まで画面を進める信号が入ると(S104)、指定され
た駒を画像表示装置1のアパーチャー位置に位置出しし
て(S105)、この駒の画像を表示するかどうかのコ
マンド待ち状態で待機する(S106)。
【0068】この状態でユーザーからのディスプレイコ
マンドを受け付けると(S107)、位置検出センサ1
4によって切り欠き10cを検出したかどうかを確認す
る(S108)。つまり、前回表示していた駒画像の消
去および新しい画像の書込みを遮光部材10(遮光部1
0A)が遮光位置にセットされた状態で行うために、こ
の確認を行う。ここで、遮光部材10が遮光位置にセッ
トされていないときは、図9に示す『幕セット』のサブ
ルーチンに進む。
【0069】『幕セット』のサブルーチンでは、遮光部
材10の開口10aを画像観察窓1aから完全に待避さ
せるために、まずモータ15を正回転させる(S13
0)。モータ15の回転は、前述した駆動機構によって
巻取り軸12のギア部12aに伝わり、巻取り軸12は
図1および図5中、反時計回り方向に回転して遮光部材
10を巻き取る。これにより、遮光部材10は図1中A
方向に移動し、観察部10Bが巻取り軸12に巻き取ら
れて開口部10aが画像観察窓1aから完全に待避する
とほぼ同じタイミングで遮光部材10の切り欠き10c
が位置検出センサ14により検出され、位置検出センサ
14から検出信号が出力される(S131)。そして、
この検出信号に応じて制御手段31はモータ制御手段3
2を介してモータの回転を停止させる(S132)。
【0070】こうして遮光部材10が遮光位置にセット
されたことを確認した後、まず前回表示していた駒の画
像を消去するためにスイッチSW111をONにし(S
109)、読み出し照明ランプ112を点灯して(S1
10)、電源からSLM109の電極に書き込み時とは
逆の電界をかける(S111)。これにより、SLM1
09のFLCでは、全てのセルが横向き状態に反転して
ニュートラル(リセット状態)になる(S112)。全
てのセルが横向き状態になるための十分な時間が経過し
た後、スイッチSW111をOFFにして(S11
3)、読み出し照明ランプ112を消灯する(S11
4)。
【0071】次に、スイッチSW111をONにし(S
115)、電源より画像を書き込む時の順電界をITO
膜に印加する(S116)。そしてストロボ装置105
を発光させて(S117)、ストロボ光によってネガフ
ィルム103の画像をSLM109に投影してこの画像
を記憶させる。
【0072】ストロボ発光終了後、速やかにスイッチS
W111をOFFして電界をカットする(S118)。
次に、図10に示す『幕オープン』のサブルーチンに進
む。
【0073】『幕オープン』のサブルーチンでは、遮光
部材10の開口10aを画像観察窓1aに重ねるため
に、まずモータ15を逆回転させる(S140)。モー
タ15の回転は、前述した駆動機構によって巻取り軸1
1のギア部11aに伝わり、巻取り軸11は図1中、時
計回り方向に回転して遮光部材10を巻き取る。これに
より、遮光部材10は図1中B方向に移動し、遮光部1
0Aが巻取り軸11に巻き取られて開口部10aが画像
観察窓1aに重なるとほぼ同じタイミングで遮光部材1
0の切り欠き10bが位置検出センサ14により検出さ
れ、位置検出センサ14から検出信号が出力される(S
141)。そして、この検出信号に応じて制御手段31
はモータ制御手段32を介してモータの回転を停止させ
る(S142)。
【0074】こうして遮光部材10(観察部10B)を
観察位置にセットすると(S119)、さらに読み出し
照明ランプ112を点灯させてユーザーにSLM109
の記憶画像を透過照明式に観察させる(S120)。こ
の後、SLM109の記憶画像を表示した状態のまま次
のコマンドを受け付ける待機状態に戻る(S103)。
【0075】以上説明した本実施形態の画像表示装置1
では、SLM109に新しい画像を書き込む際には、S
LM109が外光から遮断された状態でストロボ装置1
05を発光させるので、ストロボ装置105の光量が小
さくて済む。また、投影レンズ107のFナンバーを明
るくしなくても画像を書き込むことができるので、投影
光学系のレンズ外径を従来よりも小さくすることができ
る。このため、装置全体としてコンパクト化を図ること
ができる。
【0076】また、画像書き込み時に遮光部材10によ
ってSLM109の画面部全体を遮光するので、SLM
109に画像を一括して書き込むことができ、書込み時
間の大幅な短縮と、画像を書き込むためのメカ的構成の
簡素化を図ることができる。
【0077】(第2実施形態)図11および図12に
は、本発明の第2実施形態である画像表示装置1′を示
している。なお、本実施形態の基本構成は第1実施形態
と同様であるので、共通要素には第1実施形態と同符号
を付して説明に代える。
【0078】図11において、30はSLM109の背
面側に配置された帯シート状の拡散部材である。この拡
散部材30は、遮光部材10を巻き取る巻取り軸11,
12を駆動することによって遮光部材10とともに長手
方向に送り移動が可能である。なお、巻取り軸11,1
2の近傍に配置されたガイド軸13は、遮光部材10と
拡散部材30とに適当な張力を与えて平面性を与えると
ともに、これらを巻取り軸11,12に巻き取るための
ガイドにもなっている。
【0079】拡散部材30には、図12(b)に示すよ
うに、SLM109に画像を書き込む際にSLM109
の画面部の背面全体に画像光をそのまま透過させて入射
させる開口30aが形成された透過部30Aと、SLM
109上の画面部の背面全体に読み出し照明ランプ11
2からの読み出し光を拡散させて照射する拡散部30B
とが長手方向(送り方向)に並んで設けられている。な
お、開口部30aは、画像光の光路をケラないように短
辺方向および長辺方向の寸法が決定されている。 ま
た、拡散部材30の幅方向端部における透過部30Aの
上方および下部にはそれぞれ、遮光部材10の切り欠き
10c,10bよりも若干長手方向寸法が大きな切り欠
き30c,30bが形成されている。ここで、拡散部材
30は、巻取り軸11とこの近傍のガイド軸13との間
で遮光部材10と重なった状態になり、このとき切り欠
き30c,30bの内側に切り欠き10c,10bが位
置する。このため、位置検出センサ14による遮光部材
10の切り欠き10c,10bの検出を妨げない。
【0080】なお、位置検出センサ14により遮光部材
10の切り欠き10cが検出されたときは、遮光部材1
0の遮光部10Aが遮光位置にセットされるとともに、
拡散部材30の透過部30Aの開口30aがSLM10
9の画面部の背面に重なる位置(透過位置)にセットさ
れる。また、遮光部材10の切り欠き10bが検出され
たときは、遮光部材10の観察部10Bが観察位置にセ
ットされるとともに、拡散部材30の拡散部30BがS
LM109の画面部の背面に重なる位置(拡散位置)に
セットされる。
【0081】このように構成された本実施形態の画像表
示装置1′では、SLM109に既に記憶された旧画像
の消去時および新画像の書き込み時には、遮光部材10
(遮光部10A)が遮光位置にセットされるとともに、
拡散部材30(透過部30A)が透過位置にセットされ
る。このため、SLM109の前面側からの外光を遮断
した状態で、SLM109の画面部の背面に開口30a
を通して明瞭な画像光を投影することができる。一方、
新画像の書き込み後の画像観察時には、遮光部材10
(観察部10B)が観察位置にセットされるとともに、
拡散部材30(拡散部30B)が拡散位置にセットされ
る。このため、SLM109の画面部の背面に読み出し
照明ランプ112からの読み出し光をほぼ均一に拡散さ
せて照射することができ、照明ムラや照明ランプ112
の写り込みがない状態で高画質の画像を観察させること
ができる。
【0082】以上説明したように本実施形態によれば、
第1実施形態の画像表示装置1をほとんど大きくするこ
となく、簡単な構成でSLM109の記憶画像を均一な
バックライト照明により鑑賞させることができる。
【0083】なお、本実施形態では、遮光部材10と拡
散部材30の両方を設けた場合について説明したが、拡
散部材30のみを設けてもよく、この場合も、装置をほ
とんど大きくすることなく、簡単な構成でSLM109
の記憶画像を均一なバックライト照明により鑑賞させる
ことができる。
【0084】また、本発明における遮光手段や拡散部材
手段の構成およびこれらの駆動機構の構成は、上記各実
施形態にて説明したものに限られない。例えば、巻取り
軸11の方にもモータを配して、巻取り軸11,12を
それぞれ駆動するような構成でもよい。
【0085】また、上記各実施形態では、SLMに書き
込む画像としてフィルムカートリッジから引き出された
フィルムの画像を例として説明したが、本発明は、これ
以外の原稿(透過原稿)の画像を表示する装置にも適用
することができる。
【0086】さらに、上記各実施形態では、記憶表示手
段として液晶タイプのSLMを用いた場合について説明
したが、本発明は、液晶タイプ以外の空間光変調素子、
例えばBSOを用いた空間光変調素子や他の記憶表示手
段を用いた画像表示装置にも適用することができる。
【0087】また、上記各実施形態では、遮光手段や拡
散手段として、SLMに沿って送り移動されるシート状
の部材を用いた場合について説明したが、本発明では、
シート状以外の部材や、例えば通電により遮光状態や拡
散状態となり通電解除により観察状態や透過状態となる
液晶パネルのような素子を用いてもよい。
【0088】(第3の実施の形態)図18〜図26は本
発明の第3の実施の形態を表す図。図18は画像表示装
置101の遮光手段等の要部を装置画面正面から見た図
で書込み時の遮光状態を示す。図19は図18に対応し
た画像表示装置101の縦断面図。図20は遮光手段と
拡散手段との結合要部を上方から見た図。図21は画像
表示装置101の遮光手段等の要部を装置画面正面から
見た図で読み出し時の遮光解除状態を示す。図22は図
21に対応した画像表示装置101の縦断面図。図23
はブロック図。図24〜図26はフローチャート。
【0089】これら図に於いて、101bは画像観察用
開口部(窓)101aを形成する前カバー、101cは
御カバー、101dは前カバー全体を覆う透明カバー、
これらカバーは不図示の本体に固定される。110(1
10a〜110iで構成)はSLM109に画像を書込
む際に画像表示装置101の画像観察用開口部101a
から外光が入り込むのを防ぐ遮光手段であり、公知のブ
レードタイプのシャッタ羽根の構造に似ており、遮光羽
根110a,110bと羽根アーム110c,110d
から成る平行リンクで構成されている。羽根アーム11
0c,110dは、それぞれ羽根地板111(不図示の
本体に固定されている)に設けられた固定軸111a,
111bの周りに回転可能に軸支されている。遮光羽根
110aはダボ110e,110gと一体に加締めて支
持され、遮光羽根110bはダボ110h,110iと
一体に加締めて支持される。112は羽根地板111に
固定されたモータで、その回転軸にウォームギヤ113
を持ち、同じく羽根地板111に回転可能に軸支された
斜歯二段ギヤ114、二段ギヤ115を介し減速し、セ
クターギヤ116に駆動力を伝達する。セクターギヤ1
16は固定軸111aの周りに回転可能となるよう、羽
根アーム110cと一体的に結合してる。従って、モー
タ112の正転・逆転により、遮光手段110としての
遮光羽根110a,110bは平行リンク移動により遮
光状態と遮光解除状態になるよう駆動される。117は
スライダーで、不図示の本体に両端を支持されたガイド
軸118a,118bに案内され、上下にスムーズに移
動可能となっている。119は連結カム板で、基部11
9aをスライダー117の側面にビス120で固定さ
れ、カム部119bをダボ110eの突出ピン110f
と係合させ、遮光手段の動きをスライダーに伝達するよ
うになっている。121は連結板で、スライダー117
の背面にビス122で固定され、細長く伸びた腕部12
1aで拡散手段130と結合するようになっている。拡
散手段130は、照明装置150の照明光がSLM10
9に届く前に拡散され、その拡散後の照明光がSLM1
09に略均一にあたるようにしたもので、透過光に対し
拡散特性のある合成樹脂シート材からなり、その両端を
口金123,124で補強し、駆動し易い形に構成して
いる。また、反射ミラー108cの背面と後カバー10
1cの間の平面空間に拡散手段130の収納スペースを
形成している。前記連結板121の腕部121aと拡散
手段130の結合は、腕部121aと口金123とに設
けられた穴を貫通させ加締めることで固定する加締めピ
ン125によってなされる。126は拡散特性のある合
成樹脂シート材に口金123,124を固定するための
加締めピン。127は画像表示装置の形状に合わせて拡
散手段130の向きを変えるためのガイドローラで、不
図示の本体に回転可能に支持されており、拡散手段13
0に曲げ癖が極力付かないよう最大限直径を大きくして
いる。128は引っ張りコイルばねで、一端を口金12
4に掛け、もう一端を不図示の本体に掛け、拡散手段1
30のシート材が撓まないよう張力を与えている。12
9aは不図示の本体に固定された遮光手段位置検知手段
となる遮光状態検知スイッチで、遮光手段110が遮光
状態になったとき、スライダー117が上方へ移動し、
その作用突起117aがスイッチ接片を押し、スイッチ
状態がOFFからONに切換わることにより検知する。
129bは不図示の本体に固定された遮光手段位置検知
手段となる遮光解除状態検知スイッチで、遮光手段11
0が遮光解除状態になったとき、スライダー117が下
方へ移動し、その作用突起117aがスイッチ接し片を
押し、スイッチ状態がOFFからONに切換わることに
より検知する。131は赤外線吸収フィルタで、画像書
込み光源となるストロボ装置105の発光により発生す
る赤外線を吸収し、フィルム103側へ熱の伝わりを軽
減している。
【0090】図23は、本発明のブロック図であり、同
図において、132は画像表示装置101の全体のシー
ケンスを司る制御手段であり、133はモータ112の
正逆回転の制御を行うモータ制御回路、134はストロ
ボ装置105の発光を制御する発光回路、135はSL
M109への通電のON/OFFを切り替えるSW11
1を制御するSLM制御回路である。
【0091】図24のフローチャートを用いて、画像表
示装置101における遮光手段110の動きを以下に説
明する。なおフローチャートは、本実施例の画像表示装
置101にDカート102が装填されたところから開始
されるが、この時の遮光手段110は画像表示装置10
1の開口部101aを覆っている遮光状態、つまり、ユ
ーザーがSLM109の画像を観察できない状態にあ
る。
【0092】ユーザーが画像表示装置101を使ってD
カート102の中の画像を鑑賞するべくDカート102
を画像表示装置101に装填し(S101)、ローディ
ング動作を行ってから待機モード状態となり(S10
2、S103)、ユーザーからの指定コマ出しコマンド
を受けて指定コマ出し動作を行ってから、そのコマを表
示するかどうかのコマンド待ち状態で待機するところま
では第1の実施の形態と同じなので、詳細な説明は省略
する(S104〜S106)。
【0093】この状態よりユーザーからのディスプレイ
コマンドを受け付けると(S107)、制御手段132
が遮光手段位置検出手段129aによってスイッチ状態
がOFFからONに切換わり、遮光手段110が遮光状
態になったことを検出したかどうかを確認する。つま
り、以下説明する動作(前回表示していたコマ画像の消
去及び新しい画像の書込み)を遮光手段110が画像表
示装置101の開口部101aを完全に遮光した状態で
行う為に、遮光手段110がその状態にセットされてい
るかどうかの確認を行う事となる(S108′)。ここ
で遮光手段110が画像表示装置101の開口部101
aを完全に遮光していない場合は後述する『遮光手段セ
ット』のサブルーチンに進む。
【0094】上記遮光手段110の位置を確認した後、
まず前回表示していたコマの画像を消去し、新しい画像
の書き込み動作を行ってSW111をOFFするところ
までは第1の実施の形態と同じであるので(S109〜
S118)、詳細の説明は省略する。その後SLM10
9に記録された画像をユーザーが観察できるように、後
述する、遮光手段110が画像表示装置101の開口部
101aを遮光解除状態にする為のサブルーチン『遮光
手段オープン』へと進んでから(S119′)、照明装
置150の点灯を行ってユーザーに透過照明式に視認さ
れる状態にする(S120′)。この後、画像表示装置
101は次のコマンドを受け付ける待機状態となる(S
103)。
【0095】以下に『遮光手段セット』及び『遮光手段
オープン』のサブルーチンの動作を説明する。
【0096】『遮光手段セット』(図25のフローチャ
ート参照) 遮光手段110が画像表示装置101の開口部101a
を完全に遮光するために、まず、モータ112を正回転
させる(S130′)。すると、モータ112のウォー
ムギヤ113の回転に伴い、斜歯二段ギヤ114が反時
計方向に回転する。更に二段ギヤ115が時計方向に回
転し減速された後、セクターギヤ116が反時計方向に
回転する。その結果、羽根アーム110cが固定軸11
1aの周りに反時計方向へ回転し、遮光手段110は、
図21,図22の遮光解除状態から図18,図19の遮
光状態へと移動する。そして、遮光手段110に連動し
たスライダー117が上方へ移動し、拡散手段130
は、SLM109を覆った状態からSLM109への書
込みができるよう覆いを解除すると共に、遮光手段11
0が画像表示措置101の開口部101aを完全に遮光
するとほぼ同じタイミングで、スライダー117の作用
突起117aが遮光状態検知スイッチ129aの接片を
押し、スイッチ状態がOFFからONに切換わる。よっ
て、制御手段132は遮光手段110が画像表示装置1
01の開口部101aを完全に遮光したことを検知する
ので(S131′)、制御手段132よりモータ制御手
段133にモータの回転をストップする信号が出力さ
れ、モータ112の回転がストップする(S13
2′)。
【0097】ここでこのサブルーチンは終了する。
【0098】『遮光手段オープン』(図26のフローチ
ャート参照) 遮光手段110が画像表示装置101の開口部101a
を完全に遮光解除するために、まず、モータ112を逆
回転させる(S140′)。すると、モータ112のウ
ォームギヤ113の回転に伴い、斜歯二段ギヤ114が
時計方向に回転する。更に二段ギヤ115が反時計方向
に回転し減速された後、セクターギヤ116が時計方向
に回転する。その結果、羽根アーム110cが固定軸1
11aの周りに時計方向へ回転し、遮光手段110は、
図18,図19の遮光状態から図21,図22の遮光解
除状態へと移動する。そして、遮光手段110に連動し
たスライダー117が下方へ移動し、拡散手段130
は、SLM109への覆いを解除した状態から、SLM
109を覆って、照明装置112の照明光を拡散させ、
SLM109に略均一にあたるようにすると共に、遮光
手段110が画像表示装置101の開口部101aを完
全に遮光解除するとほぼ同じタイミングで、スライダー
117の作用突起117aが遮光解除状態検知スイッチ
129bの接片を押し、スイッチ状態がOFFからON
に切換わる。よって、制御手段132は遮光手段110
が画像表示装置101の開口部101aを完全に遮光解
除したことを検知するので(S141′)、制御手段1
32よりモータ制御手段133にモータの回転をストッ
プする信号が出力され、モータ112の回転がストップ
する(S142′)。
【0099】ここでこのサブルーチンは終了する。
【0100】以上説明したように、遮光手段110を平
面内のみで移動する平行リンク構造とし、拡散手段13
0を合成樹脂シート材をほぼ展開状態で移動する構造と
し、両手段の駆動負荷を軽減することで両手段の駆動速
度を上げ、画像書込みと画像読み出しの状態を素早く切
換えることができ、更に、拡散手段130は遮光手段1
10を介して簡単な構成で駆動されるので、遮光手段と
拡散手段の両方をスムーズに往復駆動でき、使い勝手の
良い高品位な画像表示装置を提供できる。
【0101】また、拡散手段130は、大面積を形成す
る反射ミラー108cの背面と外装部材である後カバー
101cの間の平面空間を有効に利用して、余計な部材
に覆われることなく直接外装部材に隣接してほぼ展開状
態で収納されるので、装置の小型化に大いに寄与してい
る。
【0102】(第4の実施の形態)図27〜図31は本
発明第4の実施の形態を表す図。図27は画像表示装置
101の遮光手段等の要部を装置画面正面から見た図で
書込み時の遮光状態を示す。図28は図27に対応した
画像表示装置101の縦断面図。図29は遮光手段と拡
散手段との結合要部を上方から見た図。図30は画像表
示装置101の遮光手段等の要部を装置画面正面から見
た図で読み出し時の遮光解除状態を示す。図31は図3
0に対応した画像表示装置101の縦断面図。尚ブロッ
ク図及びフローチャートは第3の実施の形態の図23及
び図24〜図26と同じ。
【0103】第4の実施の形態は第3の実施の形態に対
し、遮光手段と拡散手段の構成を入換えたものである。
【0104】これら図に於いて、130(130a〜1
30iで構成)は拡散手段で、照明装置150の照明光
がSLM109に届く前に拡散され、その拡散後の照明
光がSLM109に略均一にあたるようにしたもので、
全ての構成部材が透過光に対し拡散特性のある合成樹脂
材からなり、公知のブレードタイプのシャッタ羽根の構
造に似ており、拡散羽根130a,130bと拡散羽根
アーム130c,130dから成る平行リンクで構成さ
れている。拡散羽根アーム130c130dは、ぞれぞ
れ羽根地板111(不図示の本体に固定されている)に
設けられた固定軸111a,111bの周りに回転可能
に軸支されている。拡散羽根130aはダボ130e,
130gと一体に加締めて支持され、拡散羽根130b
はダボ130h,130iと一体に加締めて支持され、
両羽根130a,130bは平行リンク移動する。13
0a〜130iで構成される拡散手段130は、図3
0,図31の読み出し時の遮光解除状態でいくつかの構
成部品が重なる部分が生じるが、重なる部分の透過・拡
散特性を操作し、重なった状態でも拡散後の照明光がS
LM109に略均一にあたるようにしている。112は
羽根地板111に固定されたモータで、その回転軸にウ
ォームギヤ113を持ち、同じく羽根地板111に回転
可能に軸支された斜歯二段ギヤ114、二段ギヤ115
を介し減速し、セクターギヤ116に駆動力を伝達す
る。セクターギヤ116は固定軸111aの周りに回転
可能となるよう、拡散羽根アーム130cと一体的に結
合している。従って、モータ112の正転・逆転によ
り、拡散手段130は透過状態と拡散状態になるよう駆
動される。117はスライダーで、不図示の本体に両端
を支持されたガイド軸118a,118bに案内され、
上下にスムーズに移動可能となっている。119は連結
カム板(透過光に対し拡散特性のある合成樹脂材からな
る)で、基部119aをスライダー117の側面にビス
120で固定され、カム部119bをダボ130eの突
出ピン130fと係合させ、拡散手段の動きをスライダ
ーに伝達するようになっている。121は連結板で、ス
ライダー117の背面にビス122で固定され、細長く
伸びた腕部121aで遮光手段110と結合するように
なっている。110はSLM109に画像を書き込む際
に画像表示装置101の画像観察用開口部101aから
外光が入り込むのを防ぐ遮光手段であり、遮光性のある
合成樹脂シート材からなり、その両端を口金123,1
24で補強し、駆動し易い形に構成している。また、反
射ミラー108cの背面と後カバー101cの間の平面
空間に遮光手段110の収納スペースを形成している。
前記連結板121の腕部121aと遮光手段110の結
合は、腕部121aと口金123とに設けられた穴を貫
通させ加締めることで固定する加締めピン125によっ
てなされる。126は遮光性のある合成樹脂シート材に
口金123,124を固定すための加締めピン。127
と132は画像表示装置の形状に合わせて遮光手段11
0の向きを変えるためのガイドローラで、不図示の本体
に回転可能に支持されており、遮光手段110に曲げ癖
が極力付かないよう最大限直径を大きくしている。12
8は引っ張りコイルばねで、一端を口金124に掛け、
もう一端を不図示の本体に掛け、遮光手段110のシー
ト材が撓まないよう張力を与えている。129aは不図
示の本体に固定された遮光手段位置検知手段となる遮光
状態検知スイッチで、遮光手段110が遮光状態になっ
たとき、スライダー117が下方へ移動し、その作用突
起117aがスイッチ接片を押し、スイッチ状態がOF
FからONに切換わることにより検知する。129bは
不図示の本体に固定された遮光手段位置検知手段となる
遮光解除状態検知スイッチで、遮光手段110が遮光解
除状態になったとき、スライダー117が上方へ移動
し、その作用突起117aがスイッチ接片を押し、スイ
ッチ状態がOFFからONに切換わることにより検知す
る。
【0105】尚、動作は第3の実施の形態と基本的に同
じなので説明を省略する。
【0106】以上説明したように、拡散手段130を平
面内のみで移動する平行リンク構造とし、遮光手段11
0を合成樹脂シート材をほぼ展開状態で移動する構造と
し、両手段の駆動負荷を軽減することで両手段の駆動速
度を上げ、画像書込みと画像読み出しの状態を素早く切
換えることができ、更に、遮光手段110は拡散手段1
30を介して簡単な構成で駆動されるので、遮光手段と
拡散手段の両方をスムーズに往復駆動でき、使い勝手の
良い高品位な画像表示装置を提供できる。
【0107】また、遮光手段110は、大面積を形成す
る反射ミラー108cの背面と外装部材である後カバー
101cの間の平面空間を有効に利用して、余計な部材
に覆われることなく直接外装部材に隣接してほぼ展開状
態で収納されるので、装置の小型化に大いに寄与してい
る。
【0108】尚、第3の実施の形態及び第4の実施の形
態共、遮光手段110と拡散手段130の構成や、その
駆動機構は本明細書で説明したものに限るものではな
く、例えば、回転移動する構成として平行リンクを用い
ず、単純な回転羽根がSLM画面に進退してもよく、ま
た、羽根を直線的に移動する構成として、回転モータを
リニアモータにして駆動しても良い。
【0109】また、空間光変調素子に書込む画像とし
て、Dカートのフィルム画像を例に取り上げたが、これ
以外のフィルム画像を取り扱う場合でも、そのフィルム
をアパーチャにセットする機構をそれに対応するだけで
あって、本発明の趣旨である遮光手段や拡散手段の構成
に何ら影響しない事、つまり、書込まれる画像の種類が
何であれ本発明の効果が得られる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、画面部の前面全体への外光入射を遮断した状態
で記憶表示手段の画面全体に一括して画像を書込むこと
ができるので、書き込み光源等を小型化することができ
るとともに、記憶表示手段まわりのメカ的構造も簡略化
することができ、画像表示装置のコンパクト化を図るこ
とができる。
【0111】また、本願第2の発明によれば、記憶表示
手段に書き込まれた画像を拡散されて略均一となった読
み出し光によって照明して表示することができ、高画質
の画像の表示を行うことができる。
【0112】なお、遮光手段と拡散手段の双方を設けた
場合に、遮光手段を送り移動させる駆動手段と拡散手段
を送り移動させる駆動手段とを兼用すれば、駆動機構を
1つで済ませることができ、装置のコンパクト化を図る
ことができる。
【0113】又、画像表示装置の遮光手段や拡散手段を
平面内のみで移動したり、ほぼ展開状態で移動するよう
構成することで、遮光手段や拡散手段の駆動負荷を軽減
し、遮光手段や拡散手段の駆動速度を上げ、画像書込み
と画像読み出しの状態を素早く切換えることができる。
それにより装置の使い勝手を良くし、品位を高める効果
がある。また、簡単な構成で、遮光手段と拡散手段の両
方をスムーズに往復駆動できる。
【0114】更に、遮光手段又は拡散手段は、大面積を
形成する反射ミラーの背面と外装部材の間の平面空間を
有効に利用して、余計な部材に覆われることなく直接外
装部材に隣接してほぼ展開状態で収納されるので、装置
を小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である画像表示装置の断
面図である。
【図2】上記画像表示装置の使用イメージ図である。
【図3】上記画像表示装置のSLMの構造説明図であ
る。
【図4】上記画像表示装置の遮光部材の展開図である。
【図5】上記遮光部材の駆動機構の部分(図1のC部)
拡大図である。
【図6】上記遮光部材の駆動機構の部分(図1のC部)
拡大図である。
【図7】上記画像表示装置の電気回路のブロック図であ
る。
【図8】上記画像表示装置の動作フローチャートであ
る。
【図9】上記画像表示装置の動作フローチャートであ
る。
【図10】上記画像表示装置の動作フローチャートであ
る。
【図11】本発明の第2実施形態である画像表示装置の
断面図である。
【図12】上記第2実施形態の画像表示装置の遮光部材
と拡散部材の展開図である。
【図13】従来の画像表示装置の断面図である。
【図14】従来の画像表示装置の動作フローチャートで
ある。
【図15】従来の静止画ディスプレイの斜視図である。
【図16】図15におけるX部の拡大図である。
【図17】上記従来の静止画ディスプレイの部分断面図
である。
【図18】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の、書込み時における遮光状態を示す遮光手段等の要
部を装置画面正面から見た正面図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の、図18に対応した縦断面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の、遮光手段と拡散手段との結合要部を上方から見た
図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の、読み出し時における遮光解除状態を示す遮光手段
等の要部を装置画面正面から見た正面図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の、図21に対応した縦断面図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の電気回路のブロック図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の動作フローチャートである。
【図25】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の動作フローチャートの「遮光手段セット」のサブル
ーチンである。
【図26】本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装
置の動作フローチャートの「遮光手段オープン」のサブ
ルーチンである。
【図27】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装
置の、書込み時における遮光状態を示す遮光手段等の要
部を装置画面正面から見た正面図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装
置の、図27に対応した縦断面図である。
【図29】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装
置の、遮光手段と拡散手段との結合要部を上方から見た
図である。
【図30】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装
置の、読み出し時における遮光解除状態を示す遮光手段
等の要部を装置画面正面から見た正面図である。
【図31】本発明の第4の実施の形態に係る画像表示装
置の、図30に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
1,101 画像表示装置 10,110 遮光部材 30,130 拡散部材 10a,30a 開口 105 ストロボ装置 109 SLM 112,150 読み出し照明ランプ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面側から画像光を受けて画像を記憶
    し、この記憶画像を前面側から観察可能に表示する画面
    部を有する記憶表示手段を備えた画像表示装置におい
    て、 前記画面部の前面側に配設され、この画面部の前面全体
    への外光入射を遮断する遮光状態と前記画面部の前面を
    観察可能とする観察状態とで切り換え可能な遮光手段を
    有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段は、前記画面部の前面全体
    への外光入射を遮断する遮光位置と前記画面部の前面を
    観察可能とする観察位置との間で移動する部材であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記遮光手段は、前記画面部の前面に沿
    って送り移動可能なシート状部材を有し、 このシート状部材に、前記画面部の前面全体への外光入
    射を遮断する遮光部と前記画面部の前面を観察可能とす
    る開口が形成された観察部とを送り方向に並べて設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光手段は、前記画面部の前面に沿
    って移動する羽根状部材を有し、 この羽根状部材は前記画面部を遮光する前記遮光位置
    と、前記画面部より退避する前記観察位置との間で移動
    することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 背面側から画像光を受けて画像を記憶
    し、背面側から読み出し光を受けてこの記憶画像を前面
    側から観察可能に表示する画面部を有する記憶表示手段
    を備えた画像表示装置において、 前記画面部の背面側に配設され、前記画像光を透過させ
    る透過状態と前記読み出し光を拡散させる拡散状態とに
    切り換え可能な拡散手段を有することを特徴とする画像
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記拡散手段は、前記画像光を透過させ
    る透過位置と前記読み出し光を拡散させる拡散位置との
    間で移動する部材であることを特徴とする請求項4に記
    載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記拡散手段は、前記画面部の背面に沿
    って送り移動可能なシート状部材を有し、 このシート状部材に、前記画像光を透過させる開口が形
    成された透過部と前記読み出し光を拡散させる拡散部と
    を送り方向に並べて設けたことを特徴とする請求項6に
    記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 背面側から画像光を受けて画像を記憶
    し、背面側から読み出し光を受けてこの記憶画像を前面
    側から観察可能に表示する画面部を有する記憶表示手段
    を備えた画像表示装置において、 前記画面部の前面側に配設され、この画面部の前面全体
    への外光入射を遮断する遮光状態と前記画面部の前面を
    観察可能とする観察状態とに切り換え可能な遮光手段
    と、 前記画面部の背面側に配設され、前記画像光を透過させ
    る透過状態と前記読み出し光を拡散させる拡散状態とに
    切り換え可能な拡散手段とを有することを特徴とする画
    像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記遮光手段が前記遮光状態にあるとき
    は前記拡散手段を前記透過状態にするとともに、前記遮
    光手段が前記観察状態にあるときは前記拡散手段を前記
    拡散状態にすることを特徴とする請求項8に記載の画像
    表示装置。
  10. 【請求項10】 前記遮光手段は、前記画面部の前面全
    体への外光入射を遮断する遮光位置と前記画面部の前面
    を観察可能とする観察位置との間で移動する部材であ
    り、 前記拡散手段は、前記画像光を透過させる透過位置と前
    記読み出し光を拡散させる拡散位置との間で移動する部
    材であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記遮光手段は、前記画面部の前面に
    沿って送り移動可能なシート状部材を有し、このシート
    状部材に、前記画面部の前面全体への外光入射を遮断す
    る遮光部と前記画面部の前面を観察可能とする開口が形
    成された観察部とを送り方向に並べて設けるとともに、 前記拡散手段は、前記画面部の背面に沿って送り移動可
    能なシート状部材を有し、このシート状部材に、前記画
    像光を透過させる開口が形成された透過部と前記読み出
    し光を拡散させる拡散部とを送り方向に並べて設けたこ
    とを特徴とする請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記遮光手段は、前記画面部の前面に
    沿って移動する羽根状部材を有し、 この羽根状部材は前記画面部を遮光する前記遮光位置
    と、前記画面部より退避する前記観察位置との間で移動
    することを特徴とする請求項10に記載の画像表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記拡散手段は、前記画面部の背面に
    沿って送り移動可能なシート状部材を有し、このシート
    状部材に、前記画像光を透過させる開口が形成された透
    過部と前記読み出し光を拡散させる拡散部とを送り方向
    に並べて設けたことを特徴とする請求項12に記載の画
    像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記拡散手段は、前記画面部の背面に
    沿って移動する羽根状部材を有し、 この羽根状部材は前記画面部に位置する前記拡散位置
    と、前記画面部より退避する前記透過位置との間で移動
    することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記遮光手段を移動させる駆動手段と
    前記拡散手段を移動させる駆動手段とを兼用したことを
    特徴とする請求項10,11,12,13又は14に記
    載の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 現像済みのフィルムの画像を前記画像
    光として、前記記憶表示手段に向けて投射する投射手段
    を有し、前記投射手段による投射時に、前記遮光手段は
    前記遮光状態となるように切換えられることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,8,9,10,11,12,
    13又は51に記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 現像済みのフィルムの画像を前記画像
    光として、前記記憶表示手段に向けて投射する投射手段
    を有し、前記投射手段による投射時に、前記拡散手段は
    前記透過状態となるように切換えられることを特徴とす
    る請求項5,6,7,8,9,10,11,12,1
    3,14又は15に記載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記記憶表示手段が空間光変調素子で
    あることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記
    載の画像表示装置。
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